プリンス/Lost Soundboard Collection 1 (1CDR)

プリンスのレアなサウンドボード音源をコンピレーションしたLost Soundboard Collection、その第一弾の登場です。

まずは92年のD&Pツアー初日、東京ドームでのオープニングThunderのサウンドボード。
そして生々しいサウンドボードで迫る94年5月のペイズリーパークとGlam Slamのライブ。グッドモーニン！僕の家は気に入ってくれてる？のピュアな声一つで卒倒しそうになりますが、一曲目のThe Most Beautiful Girl In The Worldのロング・ライブ・バージョンは、もう倒れても仕方ないと思わせるほどに美しい！優しい地声とファルセットを織り交ぜ少しダンサンバルさも加味された心地良さ抜群の8分の演奏です。プリンスの所有するクラブ、Glam Slamでのギグが続いていましたが、この日は久しぶりにペイズリーパークに戻っての演奏、そのような言葉が出たのもそのせいでしょう。リラックス・ムードかと思いきや演奏は真剣、ライブマイケルBのスリリングなドラミングからソニーTのグルービーなベース、そしてファンキーで流麗なカッティングを降りかけるプリンス、それがミスターヘイズ、トミー・バーバレラの雰囲気を大事にしたキーボード・ワークと絡むThe Jamのファンクネス、8分以上緊張感を保つプリンス・ブルーズ、The Rideも白眉、続くプリンス流ファンク・ブルーズ的フレーズを爪弾きつつRaceの歌詞を呟くプリンス、give me the beats now!と叫ぶやいなや一転ファンクとなるRaceはめちゃくちゃかっこいいです。ブワーッと面白い効果音が入るキーボード主体のミックスですが、途中から縦横無尽にカッティングが進入してきて別バージョンのRaceを聴いているかの雰囲気、調子を良くしてカッティング大会となってクールなジャムにオハイオ・プレイヤーズのFireが最後プレイされそうになるも終わってしまう、名残惜しいが実は8分弱もプレイされていたという、このライブ中ベストの演奏としたい所です。Shhh!も少しノイズが入る箇所がありますが圧巻な演奏でグー！実はこの音源コンプリートではありません（Get Wild, Days Of Wild, Acknowledge Me, Billy Jack Bitch, Darkがプレイされていました)しかし貴重なサウンドボード音源、ペイズリーパークなのでオーディエンス録音も存在していない貴重なライブです。
そしてプリンスがバンドを変えて久しぶりに臨んだ05年3月19日の36th NAACP Image Awards、放送映像があるじゃないか、レアじゃない、と思わないでください。これはそのリハーサルの音源でサウンドボードです。演奏曲は全て同じですが、生々しいサウンドボードでミックスが大きく違うので雰囲気は異なって聴こえます。演奏は真剣で、むしろ本番より緊張感があるようにも思えます。歌い方も演奏も全く同じではないので、かっちりと演奏を繰り返していなかったことがわかります。しかしやはり本番の方が素晴らしい演奏です。プリンスのテンションがやはり違います。
そして最後はスタジオ録音が未だ未流出のXenphobia、その最高演奏のサウンドボード、02年4月30日のポートランド・センターの12分ライブ・バージョン。かっこいいです。

1.Thunder
Tokyo Dome, Tokyo, Japan, April 3, 1992

2.Intro
3.The Most Beautiful Girl In The World (Mustang Mix)
4.The Jam
5.The Ride
6.Guitar Interlude
7.Race/Fire (Instr.)
8.Shhh
Paisley Park, Minneapolis, May 26, 1994

9.D.M.S.R.
10.We're A Winner
11.I Never Loved A Man (The Way I Loved You)
12.Satisfied
13.I Don't Want Nobody To Give Me Nothing (Open Up The Door I'll Get It Myself)
14.Housequake
15.The Jam
16.The Bird
17.The Glamorous Life
18.Santana Medley
36th NAACP Image Awards Rehearsal, March 19, 2005

19.Xenophobia
Portland Center, Portland, April 30, 2002