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ダニー・ハサウェイ / Live Compilation (2CDR+1BRDR)
¥1,990
圧倒的に音源、映像が少ないダニー・ハザウェイの73年までのライブをまとめた画期的なコンピレーションのリリースです! ワシントンDCの名門、ハワード大学でクラッシックを学び、オーケストレーションのアレンジもできる才を得て、主席卒業後はソングライト、ミュージシャンとしてカーティス・メイフィールドらの下でキャリアを積み、69年Atcoより「The Ghetto - pt.1」のシングル、続いて70年25歳の時にアトランティックより『Everything Is Everything(新しきソウルの光と道)』をリリース、ソロ・デビューを果たしたダニー・ハサウェイ。『Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)』(71年)、『Live!(ライヴ)』(72年)、『Extention Of A Man(愛と自由を求めて)』(73年)、そしてロバータ・フラックとのデュエット・アルバム(72年)やクインシー・ジョーンズ監修の映画『Come Back Charleston Blue』(ハーレム愚連隊)(72年)のサントラをリリースしています。セッション・プレイヤーとしても活躍、アレサ・フランクリンの『Young Gifted And Black』(72年)でオルガン、エレクトリック・ピアノを担当。73年に妄想型統合失調症と診断されて以降入退院を繰り返し、音楽活動はその後停滞していくこととなります。 ダニー・ハサウェイは71年録音、72年にリリースしたライブ・アルバム『Live』の最高の出来から、クラブでのライブ・パフォーマンスに大変定評があります。プリンスもその観客との緊密した一体感をアフターショウで具現化すべく、お手本としていたに違いありません。しかしその一方でダニーとそのバンドは大勢の観客を前にプレイするジャス・フェスティバルの参加がありました。73年にニューヨークで開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル、そこでの演奏はダニーのライブの頂点と言えるものとなっていました。今回はその辺りの音源を網羅、検証して収録していきます。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルは6月30日のニューヨークのカーネギー・ホール (午後6時と午後10時の2回)の公演、7月8日のユニオンデール、ナッソー・コロシアムのグランドフィナーレ、トータル3回行われているとされています。今回、カーネギー・ホールのthe afternoon show/6 P.M.のライブ完全版を最高のサウンドボード録音で、そしてナッソー・スタジアムの完全版が上質サウンドボード録音で共に発掘され、今回のタイトルの目玉として収録しています(両音源、曲間のノイズを除去したリマスタリングを施しました)。 まずカーネギー・ホールの公演ですが、ダニーの死後発売された『In Performance』にニューポート・ジャズ・フェスティバル出演のために特別に書いた新曲「Nu-Po」、また『These Songs For You, Live!』に「Flying Easy」、「Valdez In The Country」、「Someday We'll All Be Free」、更にボックス・セット『Someday We'll All Be Free』では「Love, Love, Love」、そして『In Performance』とは異なるバージョンの「Nu-Po」の演奏が収録されています。今回のファースト・ショウの音源の発掘で、これらがどのライブに相当するのかを検証、区分けして収録しました。 まず『These Songs For You, Live!』の3曲は最初のアフタヌーン・ショウと演奏が一致しました。ミキシングもあまり変わりません。しかし「Introduction」が欠けた形の「Flying Easy」、「Valdez In The Country」の演奏後に最新アルバム『Extension Of A Man』に関するMCがカットされ、そして「Someday We'll All Be Free」の演奏後行われたバンドのメンバー紹介がカットされていました。そして『In Performance』の「Nu-Po」はアフタヌーン・ショウの方ですが歓声が被さっていて、ライブ・リミックスとなっています。 そしてボックス・セット『Someday We'll All Be Free』からの『In Performance』とは冒頭のMCが異なり、演奏もかなり違う別演奏である「Nu-Po」、こちらの方がとても高揚感があって出来が良いです。そしてMCが違う『Someday We'll All Be Free』の「Love, Love, Love」は、アフタヌーン・ショウと演奏が異なっているため、結果この2曲はイブニング・ショウとなります。しかしイブニング・ショウのセットリストは一体どのようなものだったのかは不明のままとなりました。 しかし1曲目はイブニング・ショウも軽快なライト・ジャズ・ファンク「Flying Easy」だったのではないでしょうか。それだけこのインスト演奏のグルービーさは観客を十二分に惹き付ける魅力溢れるプレイになっていると思います。そしてファンクネスを更にググっと上げた「Valdezn In The Coutry」のインストもギル・シルヴァのカッティングが軽快です。『Extension Of A Man』ではコーネル・デュプリーが弾いていますが、比較するのが一興とは言えるものの、ここでしか聴けないバンド・メンバーの演奏の妙を堪能出来ることこそ嬉しいです。ここまでダニー名義のラスト・アルバムにして最高傑作とされる『Extension Of A Man』からのプレイが続きますが、そのアルバムの中でもベストとされる曲のライブ演奏が登場します。 妄想性統合失調症と診断されていたダニーに、友人のエドワード・ハワードが彼を励ますために作詞した「Someday We'll All Be Free」。エドワードは次のように語っています。 「当時、私の頭の中にあったのはダニーのことでした。彼は非常に問題を抱えた人だったからです。いつか彼が経験していたすべてのことから解放されることを願っていました。彼の励みになるようなものを書く以外に私にできることは何もありませんでした。」 「上を向いて、最高の歌を歌い続けるんだ。だから絶対信じて、いつか皆全てが自由になれるって」。作曲はダニー自身です。 ハワードの歌詞はダニーの精神的健康の苦悩に関する個人的なメッセージでしたが、人種間の争いに苦しむアフリカ系アメリカ人の苦境を励ます賛歌と解釈され、その大きな役割を担う曲となりました。ダニー自身も特に気に入っていて、レイラ・ハサウェイは次のように述べています。 「ダニーはこの曲が大好きでした。スタジオに座り、最終ミックスの再生を聴いて泣いたほどです。アーティストが誰かを圧倒するようなものを作れるというのは、とても特別なことなのです」。 この曲はチャート入りしませんでしたが、シングルのB面「Love, Love Love」がビルボードホット100で44位、R&Bチャートで16位を記録しました。 ライブ・バージョンしか存在しないことになる「Nu-Po」の素晴らしいジャズ・インストが、3バージョン全て収録されていることで、色々比較出来ることも今回のタイトルの魅力の一つとなるでしょう。そして『Extension Of A Man』からの曲で人気の高いポップな「Love, Love, Love」の至福感、これも2バージョンあり、両方楽しむことが出来ます。アルバムではウィリー・ウィークスですが、ベイシー・サンダースのベースがとても上品です。そしてダニーの代表曲であり、ライブでこそその魅力を全開させる「The Ghetto」。ダニーが前に出て引っ張るというのではなく、バンドに溶け込んで一体感を持ったまま心地良く突き進む、JBズ辺りとは異なる、プリンスが意識していそうな超ハイレベルなジャム感がこの演奏にはあります。『Live』よりもプロフェッショナルじゃないか?そんな感想だって聞こえてきそうです。 そしてボーナスに72年のアストロ・ドーム・ジャズ・フェスからマービン・ゲイのカバー「What's Goin' On」のオーディエンス録音です。貴重且つ当時としては最上級の音質で、メンバーは不明ですが、ギターのマイク・ハワードは少なくともいる71年演奏の『Live』の面子という気がします。しかしギターがやや異なるフレージングを含んでいて、リード・ギターがいて、それがフィル・アップチャーチではなくコーネル・デュプリーかもしれません。この辺りは詳細に聴いて色々研究したい所です。 Disc 2のメインは、73年7月8日のニューポート・ジャズ・フェスティバルのサウンドボード音源です。6月30日とは異なるセットリストとなっています。 ニューヨークで開催された第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日の夜、ジョージ・ウェインはロング・アイランドのナッソー・コロシアムという大きな会場で開催すると発表しました。ヘッドライナーとしてデューク・エリントン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンらが演奏しましたが、その中にダニー・ハザウェイもいました。非常に才能のある歌手、ソングライター、ミュージシャンであるダニーは、編曲家、作曲家、指揮者、プロデューサー、革新者としても同等に優れた才能を発揮していました。70年代にロバータ・フラックと組んでヒット曲を数多く発表したスムース・ソウル・シンガーとして最もよく知られていますが、ダニー自身のレコーディングは更に野心的なもので、彼のアルバムはリズムの複雑さ、ハーモニーの洗練さ、そしてスティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズのような豊かな質感のイントネーションと音色の変化を伴う独特の神聖なボーカル・スタイルでその天才性を示しています。オペラに近いトーンコントロールが可能で、比類のない優雅でソウルフルな喉を持つダニーは、音楽、歌詞、ボーカルの高みに達しており、彼に匹敵するものは当時殆どいなかった、そんな逸材でした。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日のダニーのセットは、この多才なアーティストの絶頂期を確実に捉えています。多くの人が70年代初頭の最も素晴らしいライブ・クラブ・パフォーマンスだと絶賛する72年の『Live』、そこからの豊富な素材を演奏しており、ダニーは多くの聴衆と繋がることに成功しています。教会のリバイバルの熱狂に限りなく近い感情的な体験をこの音源で生み出しているのです。前年に行われている『Live』同様に、オリジナル曲と厳選されたカバー曲がミックスされたセットで、ダニーの野心的な当時のニュー・アルバム「Extensions Of A Man」からの2曲も含まれており、すべてが彼のホットな新しいバンドの強力なソウル、ファンク、ジャズの才能を提示してくれています。 セットは『Live』と同じく(しかしバンド・メンバーは一新された)、ダニーによるマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」の新解釈カバー演奏で始まります。マーヴィン自身のバージョンはソウル・ミュージックの境界を再定義していますが、クラシック、ジャズ、ゴスペル音楽の素養があるダニーのバック・グラウンドが適用されたことにより、それらの境界さえも失われ、素晴らしい感動を生み出しています。そしてキャロル・キングのバラード「You've Got a Friend」。ロバータ・フラックとのデュエット曲としてカバー、シングル・カットされています。今では数え切れないほどのアーティストによって歌われていますが、このダニーのパフォーマンスは間違いなくベストの1つに含めることが出来るでしょう。次の曲「Little Ghetto」は、同世代への愛情を理解出来る者だけが発する情熱と切迫感と共に、激しく歌われています。このアメリカの黒人青年による心に残る、しかし前向きな嘆願は、歌を通して表現された悲しみと希望の最も率直な迸りとして聴き手を魅了します。ここまでの3曲は『Live』で披露されている曲で、6月30日には恐らくプレイされていないと思われます。 ダニーの当時のニュー・アルバム『Extensions Of A Man』から2曲がプレイされ、気分を高揚させてくれます。「Valdez In The Country」は、ダニーのエレクトリックピアノの演奏が光るさわやかなジャズ・インストゥルメンタルで、その後にメロディアスな「Love, Love, Love」へと流れます。前者は、ギタリストのジェリー・ガルシアやジョージ・ベンソンなど、何十人ものアーティストがカバーしているので馴染みがあるかもしれません。この曲はキング・カーティスが69年のシングル「Body Cake」のB面に初めて録音させました(この曲では若きダニーがキーボードを演奏しています)。後者の曲は、マービンのアルバム 『What's Going On』の影響を受けていることは確実で、同様に刺激的です。またオーボエのようなビブラートとゴスペルに影響を受けたボーカルのフレージングの好例でもあり、ダニーの才を際立たせています。 ライブは、ダニーのR&Bヒット曲「The Ghetto」の長いジャムで終わります。インプレッションズのリロイ・ハトソンとのコラボレーションで作曲されたこの脈動するポリリズムのワークアウトでは、ダニーのバンドがソウル/ファンクのグルーヴを奏で、ダニー自身は楽器とボーカルの両方で即興演奏しています。彼のトレードマークであるスピリチュアルさと、サンダースによる超推進力のあるベース・ラインに支えられたこの最後の演奏で、大勢の観客を完全に魅了し、次のアレサ・フランクリンのライブが準備万端となるわけです。 尚アナログしかリリースされていない『Recorded Live At Newport In New York』からこの時の73年7月8日「Valdez In The Country」のパフォもこのタイトルに収録しています。ミックスが異なりよりダニーのエレピが前に出ており流石オフィシャル、といえる音質です。 そして今回僅か26分しか存在しない、ダニー・ハザウェイのパフォーマンス映像、それらをブルーレイに収録していますが、そこからリッピングしたライブ音源を収録。 そして『Live』のニューヨーク、ビター・エンドでのライブ、その生の歓声が被さっていない音源は『Never My Love : The Anthology』に収録されていますが、限定リリースのアナログ盤はフィル・アップチャーチ(ギター)とリチャード・エヴァンス(ベース)作のインスト「The Voice Inside (Everything Is Everything)」が21分24秒のバージョンとなっており(尚『Live』では13分40秒、『Never My Love : The Anthology』は16分3秒です)、それを収録しています。マイク・ハワード、そしてコーネル・デュプリーのギター・ソロ、そしてウィリー・ウィークスのベース・ソロ(この4分だけ急に歓声が入り『Live』のトルバドール公演からの音源を使っている可能性があります。よってビター・エンドはベース・ソロが行われていなかったか、もしくは行われていても演奏が良くなかったということになります)が入っています。尚プリンスも実は「The Voice Inside (Everything Is Everything)」のカバー演奏をしており、その音源は以下のタイトルで聴くことが出来ます。 プリンス / The Voice Inside (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/40277251 そしてダニー・ハザウェイの現存するライブ映像を1080Pにアップグレードして網羅したブルーレイが付きます。全て合わせてもわずか26分、しかしどれも素晴らしいものです。 まずロバータ・フラックとの『Double Exposure』、そこからダニーが演奏しているものを収録しています。その全貌はDVDRですが、以下に収録されています。 ロバータ・フラック / Video Collection (1DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100592919 尚ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのサウンドボードライブが存在し、以下のタイトルに収録されています。 ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100472016 そして唯一となるテレビ放送出演のパフォ、72年Flip Wilson Showから、「Put Your Hand In The Hand サインはピース」のゴスペル、そして中間部分の映像がなく不完全ですが「Someday We'll All Be Free」はダニーがトレードマークの帽子を被っていません。そして圧巻の72年のVibrationsの「The Ghetto」の演奏。真ん中にロゴが入っていますが十二分に楽しめる映像です。ここで確認できるメンバーは、ギターはマイク・ハワード、そしてベースがウィリー・ウィークス、ドラムはフレッド・ホワイト、コンガがアール・ディロウィンで、ほぼ『Live』の面子となり、72年はこのメンバーがメインだったと言えるでしょう。またオルガンはもちろん、カウベルもダニーが叩いているのが確認できます。 CDR 1 1.Introduction 0:22 2.Flying Easy 3:01 3.Valdez In The Country 4:22 4.Someday We'll All Be Free 6:40 5.Nu-Po / Band Indroducing 7:56 6.Love Love Love 4:23 7.The Ghetto 8:02 8.Flying Easy (These Songs For You, Live! Version) 3:11 9.Valdez In The Country (These Songs For You, Live! Version) 4:08 10.Someday We'll All Be Free (These Songs For You, Live! Version) 5:30 11.Nu-Po (In Performance Version) 7:09 Newport Jazz Festival the afternoon show / 6 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 12.Nu-Po (Someday We'll All Be Free Version) 7:19 13.Love, Love, Love (Someday We'll All Be Free Version) 4:13 Newport Jazz Festival the evening show / 10 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 14.What's Goin On Astrodome Jazz Festival, the Astrodome, Houston, TX, July 8th 1972 CDR 2 1.What's Going On 6:16 2.You've Got A Friend 4:00 3.Little Ghetto Boy 5:55 4.Valdez In The Country 4:02 5.Love, Love, Love 4:22 6.The Ghetto 11:00 7.Valdez In The Country (Recorded Live At Newport In New York Version) 4:03 Newport Jazz Festival, Nassau Coliseum, Uniondale, New York, July 8th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 8.Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) 3:31 9.For All We Know (Flip Wilson Show 1972) 1:28 10.The Ghetto (Vibrations, PBS TV Special 1972) 9:59 11.The Voice Inside (Everything Is Everything) (Complete Live Version from Live At The Bitter End 1971) 21:24 BRDR Baby I Love You (with Roberta Flack) [Double Exposure, 1972] The Ghetto (Double Exposure 1972) Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) For All We Know (Flip Wilson Show 1972) The Ghetto (Vibrations, PBS TV special 1972) Pro-shot 26min.
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ダニー・ハサウェイ/Hampton Jazz Festival 1973 (1CDR)
¥990
R&Bそのものの代表的アーティスト、ダニー・ハサウェイの未発表ライブがサウンドボードで登場。面子はDonny Hathaway - vocals, piano, electric piano、Gil Silva - guitar、Chuggy Carter - congas、Bassie Saunders - bass、John Sussewell - drumsとなる。1曲目がフェード・インで始まるのと、わずか34分という、かの『Live』よりも少ない収録時間に、物足りないと思われることでしょう。しかしダニーの未発表のサウンドボードなんて、時間どうのこうの以前に殆ど存在がないのですから、しかたがないのです。Little Gheto Boyが名作Live以上にリズミカルになっていて、またカッティング・ギターがビート感溢れるThe Ghettoも同様素晴らしい演奏。名曲Someday We'll All Be Freeはどんな時でも圧巻の歌声を魅せてくれますし、Love, Love, Loveのライブ・バージョンも驚異的プレイ。この物足りない時間だからこそ何度もリピートしたくなる名盤と呼べるものになったのかもしれません。 1. Valdez In The Country 2. Someday We'll All Be Free 3. Little Ghetto Boy 4. I Love You More Than You'll Ever Know 5. Love, Love, Love 6. The Ghetto / Outro Hampton Jazz Festival : Live at Hampton Coliseum, Hampton, Virginia, USA, June 16th 1973
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ロバータ・フラック / Video Collection (1DVDR)
¥990
才女、ロバータ・フラックの歴史を俯瞰する素晴らしいタイトルの登場! ハワード大学で音楽を学んだロバータ・フラックは、ピアニストのレス・マッキャンによって見出され(自身のアルバム『Much Less』で「Roberta」という曲を収録させている位の入れ込みよう)、アトランティック・レコードより69年にデビュー・アルバム『First Take』をリリースします。。レスは「ロバータの声は、私のあらゆる感情に触れ、揺さぶり、捉え、突き動かす」と語っています。優しく包み込むような歌声に、クラシック音楽の素養、そしてソウル、ジャズ、フォークを融合させた独自の音楽スタイルで、レスのみならずあらゆる人々を魅了し続けたロバータ・フラック。そんな彼女のプロショット映像集です。 まず最初はロゴが真ん中に入りますが超が付く程素晴らしい映像、ジャズ史上空前のヒット、レス・マッキャンのモントルー・ジャズ・フェスでの演奏「Compared To What」。『First Take』に収録されており、ロバ―タのヒット曲「Feel Like Makin' Love」の作者ユージン・マクダニエルスが作った曲です。「どんな大義でそれを正当化しようとしているの?」とロバータが疑問を呈し、戦争を止めさせるべく歌います。 71年クリント・イーストウッドが監督したサイコスリラー映画『恐怖のメロディ』で、彼女の『First Take』収録の「The First Time I Ever Saw Your Face」が採用され、72年のビルボードチャートでナンバーワンとなり風向きが大きく変わります。更に73年には最優秀レコード賞、74年に「Killing Me Softly With His Song」もナンバーワン、そして最優秀レコード賞を2年連続で取る快挙を成し遂げます(他にはU2だけ))。 このように躍進するロバータですが、それらと前後する時期に寵愛するダニー・ハザウェイと大変素晴らしいアルバムを制作、リリースしています。その頃のライブ映像が『Double Exposure』。まずアレサ・フランクリンのカバー、作曲は彼女の夫ロニー・シャノン、チャカ・カーンがプリンスとの共演でカバーしている「Baby I Love You」。『Roberta Flack & Donny Hathaway』に収録されています。そして『ウエストサイド物語』から「Somewhere」。出世曲「The First Time Ever I Saw Your Face」は、ダニー・ハザウェイのバンドをバックにロバータが美しいピアノと共に朗々と歌います「出会って初めてあなたの顔を見たら、朝日のような、お月様や星々で私の世界を飾ってくれたような、そんな気がした、それまでは暗闇だけの何もない世界に生きていたのに」。そしてファンキー過ぎるダニーの「The Ghetto」のジャム。『Live!』での動く彼らの姿が刻印さいれているということになります。ユージン・マクダニエルスのニューソウルの名盤『Outlaw』にも収録されている「Reverend Lee」はロバータのセカンド『Chapter Two』に収録しています。 尚この時期のライブがサウンドボード録音で楽しめる名盤もリリースされております。 ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100472016 72年ジャズ・ベーシスト、スティーヴ・ノボセルと離婚(彼との子供はいなかったようですが、後にボビー・ブラウンやマイルス・デイビス等とのレコーディングを行っているバーナード・ライトを養子に迎えています)。その72年のFlip Wilson Showでは(真ん中にロゴが入ります)ラルフ・マクドナルド作、75年にグローヴァ―・ワシントン・ジュニアに提供され大ヒットとなった「Mr. Magic」を既にロバータが歌っていることに衝撃を覚えます。そして73年の『Killing Me Softly』に収録されるレナード・コーエンのカバー「Suzanne」もリリース前に披露されています。そしてマイク・ダグラス・ショウではトラッド曲「Freedom」の感動のパフォも収録。 74年、フェミニズムをテーマにした子供向けTV特番『Free To Be... You And Me』からロバータ・フラックとマイケル・ジャクソンによる「When We Grew Up」のMVも収録しています。「私は自分の見た目が好きだし、あなたは小さくて素敵。わざわざ変わる必要なんてない」。個性を大事にすることを諭します。ロバータの優しさ、マイケルのピュアさをとても感じさせてくれます。 70年代中期のロバータの活躍の裏で、病に苦しむ青年がいました。それが天才ダニー・ハザウェイです。しかし彼は77年ロバータの『Blue Lights In The Basement』収録の「The Closer I Get To You」で復活、その勢いで二人名義のセカンド・アルバム制作へ着手します。79年1月13日、ダニーはプロデューサー兼ミュージシャンのエリック・マーキュリー、ジェイムス・エムトゥーメらとレコーディングセッションを行います。ハサウェイは歌は素晴らしかったが、非合理的な行動を取り、偏執的で妄想的になっているようだったと彼らは語っています。エムトゥーメによると、ダニーは白人が彼を殺そうとしており、彼の音楽と声を盗む目的で彼の脳に機械を接続したのだと言っていたと語っています。ダニーのその種の行いを考慮して、マーキュリーはレコーディングセッションを続けることはできないと判断、セッションを中止し、ミュージシャン全員が家にとりあえず帰ったと述べています。数時間後、ダニーはニューヨークのエセックス・ハウス・ホテルの15階にある自室の窓の下の歩道で死亡しているのが発見されます。 バルコニーから飛び降りたと報じられました。ホテルの部屋のドアは内側から施錠され、窓ガラスは慎重に外されており、争った形跡はなく、捜査官はダニーの死は自殺であると結論付けました。しかし後にダニーの妻や友人は事故死だったと語っています。ロバータはダニーの死に打ちのめされましたが、翌80年『Roberta Flack Feat. Donny Hathaway』に2人で完成させたデュエット2曲を収録しました。マーキュリーによると、ダニーの最後のレコーディングは、マーキュリーがスティーヴィー・ワンダーと共作した「You Are My Heaven」だったと語っています。もう一つの曲「Back Together Again」の後亡くなったという説もあります。 そのアルバムを受けてのライブです。ダニーは天国で見守っています。彼の代わりにこの後女性とのデュエットでヒット曲を連発するピーボ・ブライゾンがロバータの相手をしています。そしてバックコーラスの一人としてソロ・デビュー前のルーサー・ヴァンドロスがいます。 正にダニーに捧ぐ、と言えるライブ、演奏曲もそのアルバムからばかりです。どれも名曲且つここでしか聴けないものが少なくないのでこの映像収録がこのDVDRのハイライト、と言えるでしょう。まずアレサ・フランクリン、マドンナ等のバックコーラスをしているグウェン・ガズリー作「God Don't Like Ugly」のゴスペルとロックの融合が1曲目。好きな男性が実は既婚者だった、その仕打ちを神はお金で解決させるつもりよ、そう強気で歌う、男性への先制パンチ曲です。そして名曲「Only Heaven Can Wait」。「愛は待っても叶うことはない、愛が終わらないと心は癒されない、でも天国だけは愛を待ってくれるの」。先のグウェン・ガズリーが恐らくコーラスでいるのではないでしょうか。スパンキー・アンド・アワ・ギャングをプロデュース、正直あまり知られていないスチュワート・シャーフ作の「Disguise」も隠れ名曲で嬉しい披露です。 72年にリリースしたもののヒットしなかったロリ・リーバーマンのオリジナルを飛行機内で偶然聴いたロバータが取り上げ大ヒットとなった「Killing Me Softly With His Song」。文字通り彼の歌にメロメロになってしまう、という歌をロバータが歌うことでリスナーをメロメロにしてしまったそんな橋渡し。歌詞ではギターを弾くのが「彼」なのですが、ロバータはあえてその歌詞を変えず、心の中では、ピアノを弾く「彼」と思って歌っていた、のではないかと。 「明日も愛してくれるの?」、ダニーとの名曲「Will You Love Me Tomorrow」の返歌、それが「You Are My Heaven」と言えるのではないでしょうか。「朝起きたら天使が僕に、直ぐ近くに天国を見つけるよ、って囁いたんだ。だったらそれは君のことだよね、朝の天国は、ねえ天使?僕の腕の中で、そして人生において戯れている君のことさ。傍にいてくれるなら僕のこの決定を誰も変えらやしれない。僕の恋人、私の天国、今はキザに歌わせて、君は僕だけのものなんだ」。「もし天使があなたに毎朝そう囁いてくれたら、本当最高よ、レアだわ。朝起きたと同時に永遠に愛してくれるって常にわからせてくれるなんて。あなたの愛、心の痛みも私は抱いているからね」。スティービー・ワンダー作、これほどのドリーミーな曲はそうはありません。ダニーの代わりに歌うピーボ・ブライゾン、少し間違えてますが、流石のデュエットの名手、素晴らしいです。 「冬から春へ、暗闇でいちゃいちゃしている恋人たちを見ていたら、したくなるの」。ユージン・マクダニエルス作の「Feel Like Makin' Love」。時折後ろで(特にギター・ソロの部分で)ルーサー・ヴァンドロスが「そんな時は、したくなっちゃうよー」とボーカルで絡んできます。ちょっとうざいけど大変貴重なライブ・バージョンです。 作詞はキャロル・キングの元旦那、ジェリー・ゴフィン、作曲はマイケル・マッサー、結果ホイットニー・ヒューストンの「Saving All My Love For You」のコンビが、絶対の名曲となるべく収録させた「Stay With Me」。「あと一日だけ一緒にいて。それが私の人生に永遠に残るから」。ロバータの気持ちを分かった上での制作に違いありません。 「一緒に住まない?ハッピーになるに違いない」と歌う「Why Don't You Move In With Me」は『Blue Lights In The Basement』収録。 「僕はじっと待っていた、君が居なくて寂しかった。私もよ」。「Back Together Again」はレジー・ルーカス、エムトゥーメ作の心躍らすアーバンなダンスチューン。スタジオ曲ではダニーのボーカルが躍動していて無敵状態ですが、その代わりのピーボも、負けじと頑張って歌っています。そしてロバータが主導権を得てライブ全体を引き締め、クローズへと導きます。ピーボがロバータの後ろから手を伸ばし支えながら、しかしロバータはそれを感じつつも堂々とステージを後にします。 81年Solid Rockでは、夢のデュエット、息がぴったりディオンヌ・ワーウィックとの「Killing Me Softly With His Song」、そして93年のアーセニオ・ホール・ショウでは、今までの珠玉の名曲をメドレーで、そしてその時のアルバム『Set The Night To Music』からスタイリスティックスのカバー「You Make Me Feel Brand New」を披露しています。 Compared To What Voice Of America/Radio Program Groovy Girl! (1970) intro Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway) Somewhere (Roberta Flack) The First Time Ever I Saw Your Face (Roberta Flack) The Ghetto (Donny Hathaway) Reverend Lee (Roberta Flack & Donny Hathaway) Double Exposure (1972) Mr. Magic Flip Wilson Show (1972) Freedom The Mike Douglas Show (1972) When We Grew Up (w/Michael Jackson) Free To Be... You And Me (1974) God Don't Like Angry Only Heaven Can Wait Disguises Killing Me Softly With His Song You Are My Heaven Feel Like Makin' Love The First Time Ever I Saw Your Face Stay With Me Why Don't You Move In With Me Back Together Again Roberta Flack Live (1980) Feat. Peabo Bryson & Luther Vandross Killing Me Softly With His Song (w/Dionne Warwick) Solid Rock (1981) Killing Me Softly With His Song Feel Like Makin' Love Tonight I Celebrate My Love The First Time Ever I Saw Your Face Where Is The Love Making Love You Make Me Feel Brand New The Arsenio Hall Show (1993) Pro-Shot 109min.
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ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR)
¥990
72年4月20日にリリースされ、Billboard 200で3位、R&Bアルバム・チャートで2位、ジャズ・アルバム・チャートでは10位となった名盤『Roberta Flack & Donny Hathaway』。二人は黒人名門音楽校ハワード大学の先輩、後輩です(ロバータはダニーの8歳上、そして15歳でハワードに入学しています)。そのリリース前の71年11月24日のラジオ用ライブ音源がリーク、CDR化致します。オフィシャル級のサウンドボードとなっており驚愕の一言です。 ダニー・ハザウェイの代表作にしてライブ盤『Live』のリリースが72年2月、そしてロバータ・フラックの「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」が全米1位となったのが72年4月と、これらエポックメイキング以前に行われたライブだということがまずあります。ただ71年5月に「You've Got A Friend」、9月に「You've Lost Tha Lovin' Feelin'」を二人の名義でシングルを出しており、それぞれポップで29位、71位となっていました。またダニーの『Live』が71年8月ロサンゼルスのトルパドール、そして10月ニューヨークのビター・エンドからの演奏を収録しており、今回のライブはその面子がバックとなっている可能性は高いです。なぜなら『Live』と演奏が唯一重複する「Little Ghetto Boy」のサウンドがかなり類似しているからです。例えばキング・カーティスのザ・キング・ピンズ時代にジミヘンの派手なギターに対していぶし銀のリズム・ギターに徹していた名手コーネル・デュプリー、彼のカッティングだとわかる心地良いギターが終始聴こえます(『Live』の8月のギターはフィル・アップチャーチでしたが、10月はコーネルで、その時の「Little Ghetto Boy」が彼によるものです)。ただメンバーが一丸となって行われていたバックコーラスがこのライブにはなく、もしそれがあれば他のメンバーも自ずと一緒ということになりますが、それでもアール・デルーエンのコンガ、フレッド・ホワイトのドラム、ウィリー・ウィークスのベース、そしてダニーの歌にエレピと、『Live』と一緒の面子によるまた別の魅力溢れる演奏となっている、そう断言して良いと思います。もしくはバーナード・パーディやチャック・レイニー、エリック・ゲイルら凄腕が『Roberta Flack & Donny Hathaway』に参加していることから彼らの内の誰かがいる、というのもワンチャンあるでしょう。とにかくヒット前夜ながら最高峰のメンバーによる最高のライブが繰り広げられているということだけは間違いないです。 バンドがそういうメンバーだと思ってこのライブを聴くとその尊さで崇めたくなる方もいるはず。72年4月リリース、シングルで5位となった「Where Is The Love」(ラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルター作。元はフィフス・ディメンション提供予定でした)からもう最高の心地良さで、「You've Lost That Loving Feeling」はオリジナルのライチャス・ブラザースやホール・アンド・オーツとは異なる不思議な崩し具合のジャジーなカバーをライブ表現しており、ロバータとダニーならではの演奏世界を序盤から堪能できます。そしてダニーとユージン・マクダニエルズ共作の「When Love Has Grown」でのロバータとダニーの息の合ったデュエットは蕩ける程に爽快。ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングが結婚し初の大ヒット作、シュレルズに提供され、初めて黒人女性グループとしてビルボードで1位となった「Will You Love Me Tomorrow」、キャロルも71年2月リリースの『つづれおり』でセルフ・カバーしましたが、ロバータは「今夜あなたは私のもの、でも明日も私を愛してくれる?」と彼女ならではの包容力で歌い切ります。そしてやはりキャロル作の「You've Got A Friend」。『つづれおり』とジェームス・テイラーの『Mud Slide Slim And The Blue Horizon』は同時進行でアルバムが作られ、ジェームスが是非歌いたいのでと収録させたのですが、『つづれおり』が71年2月、ジェームスのシングルのリリースが71年5月29日と、ロバータとダニーのカバー方がちょっと先にリリースしていました。しかしジェームスの方が一位となります。「名前を呼んでくれれば、どこに居ても急いで駆けつける、だって君はそんな味方を手に入れたんだから」。これはデュエットで歌う曲じゃないのかもしれません。ジェームス一人で歌うとヒーローさが感じられます。それでもロバータとダニーの二人の掛け合いは格別で、ヒットしたとかどうでもよくなります。そしてダニーの単独のピアノと歌でのスタンダード・ジャズ「For All We Know」。静謐の中に少しアナログの針音が入ってしまうのですが(マスターがアナログなのでしょう)それがまた雰囲気たっぷりで、やはりこの曲はダニーが一番、それはライブだと尚更理解できて泣けてくる程心に沁み入ります。98年にチャカ・カーンがプリンスとロンドンのカフェ・ド・パリスで演奏したことがありますが、それとはまた違った「Baby I Love You」。アレサ・フランクリン・バージョンに忠実なロバータながら、女性コーラスがない代わりにダニーが絡むというやはり二人の世界となっていてドキドキものです。元はイタリアの曲で63年に英語歌詞でベン・E・キングがビルボード29位、トム・ジョーンズが70年にビルボード14位となった「I (Who Have Nothing)」の悲哀の二重奏的カバーのライブ・バージョンは、二人の悲哀さが圧倒的に迫ってくる名演です。ダニーが次のシングルとなると言っている「Little Ghetto Boy」。そしてラストは、「私のためにありのままのブラックでいてよ」と歌う「Be Real Black For Me」。ダニーとロバータ二人が作曲の中心で、確かに一人で歌うべきでツインはどうかと思ってしまう一方、男も女も関係なく、ブラック・ライブズ・マターを唱えているのだということで、今こそ再評価されるべき二人の矜持だと思います。最高のクロージングとなっています。 ボーナスに72年ドキュメンタリー映像『Doulbe Exposure』からのライブ音源のリッピングです。やや経年劣化的ジリジリと音が入りますが、しっかり全体の演奏が聴こえるサウンドボード録音です。「Baby I Love You」以外被りがなく、「The First Time Ever I Saw Your Face」や「The Ghetto」の二人の代表曲が演奏されているのが嬉しいです。 1.intro 2.Where Is The Love (Roberta Flack & Donny Hathaway) 3.You've Lost That Loving Feeling (Roberta Flack & Donny Hathaway) 4.When Love Has Grown (Roberta Flack & Donny Hathaway) 5.Will You Love Me Tomorrow (Roberta Flack) 6.You've Got A Friend (Roberta Flack & Donny Hathaway) 7.For All We Know (Donny Hathaway) 8.Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway) 9.I (Who Have Nothing) (Roberta Flack & Donny Hathaway) 10.Little Ghetto Boy (Donny Hathaway) 11.Be Real Black For Me (Roberta Flack & Donny Hathaway) WPLJ Radio, A&R Studios, New York City, Nov 24th 1971 12.intro 13.Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway) 14.Somewhere (Roberta Flack & Donny Hathaway) 15.The First Time Ever I Saw Your Face (Roberta Flack) 16.The Ghetto (Donny Hathaway) 17.Reverend Lee (Roberta Flack) Double Exposure (filmed in 1972)