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アンジー・ストーン / More Than A Man (1BRDR)
¥990
ネオソウルの歌姫アンジー・ストーンがより高みへ。NSJの02年、08年二つの語り継いでいくべきプロショット・ライブを1080PのHDクオリティ、ブルーレイRにて収録! 97年アリスタと契約、デビュー・アルバム『Black Diamond』の制作を開始、99年9月にリリースされました。このアルバムにより、アンジーは90年代後半から00年代前半のネオソウルの最前線に躍り出ることになります。R&Bトップ10ヒットの「No More Rain (In This Cloud)」はR&B史に残る名曲です。01年アリスタの代表だったクライヴ・デイヴィスが新レーベルJレコードを立ち上げそこに移籍、01年にリリースしたセカンド・アルバム『Mahogany Soul』。よりアーティスティックになった内容で、ラファエル・サディーク、ワリン・キャンベル、アリ・シャヒード・ムハンマド、チャッキー・トンプソン、スウィズ・ビーツなどが豪華に参加、アンジーのソングライトも素晴らしく、ネオソウルの、そしてアンジー自身の最高傑作の呼び声も高く、ビルボード初登場22位を記録した名盤です。01年のビルボード誌のインタビューで、彼女はその制作過程について次のように語っています。 「私は演奏やレコーディングをしながら、生後2か月の赤ちゃんと向き合っていました。産後の鬱で自分を憐れんでいた。このアルバムは、その辛さとグレービーソースの結晶なの。」アンジーはさらに、『Mahogany Soul』を「より温かみがあり、より心のこもった歌詞、若々しくストリートの感性がある、バランスのとれた大人のアルバム」と語っています。18年のインタビューで、アンジーは『Mahogany Soul』を「音楽的偉業を決定づける作品、基本は私自身の作品だった。他の誰かの助けで薄められたものではないの。歌詞の面で多少の助けは受けたけど、私が書き始め、誰かがそれに加えて、私が仕上げるか、私たちが仕上げるかのどちらかだった。しかし、すべてのコンセプトと主題は、とてもとても傷ついた若い女性、そして同時にとても頑固な女性から生まれたものだったわ」。 ノース・シー・ジャズ・フェスの02年のライブ。まずセカンドのタイトル曲「Mahogany Soul」がイントロダクションの如く荘厳に歌われます。実はアルバムには未収録でツアー用に特別に作られたようです。続いてア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・ムハマドがサウンド作りを担った「What U Dyin' For」。そしてダンス・クラブ・チャートで堂々一位となった「Wish I Didn't Miss You」はオージェイズの「Back Stabbers」を下地にしたクールな曲で、スウィス・ビーツのビートをライブで披露することでソウルさが加わり、観客も盛り上がっています。カーティス・メイフィールドの「Making Of You」、アルバムでもインタールードで歌われていますが、こちらはそのロング・バージョン的趣で圧巻です。マルチ・タレントのイラン・タビブ(プリンスの「The Greatest Romance Ever Sold」のリミックスでギターによる参加 )が曲作りに参加、クールなギターがやはり心地良い「Pissed Off」、そしてスタジオ曲ではアル・グリーンの「Simple Beautiful」のリフをサンプリングしている「20 Dollars」、そのライブ・バージョンは生音で再現していてかっこいいです。バンド・サウンドになっていてこれはこれでソウルフルで大ありの「Easier Said Than Done」、「あなたは元の場所に戻らないといけない」、そう歌う「Mad Issue」、シャーデーの「Sweetest Taboo」を挟み込む「Everyday」はファースト『Black Diamond』からのナンバーでディアンジェロとの共作です。メンバーをフィーチャーしつつ紹介するアンジー。とても温かい雰囲気に包まれますが、そのままラファエル・サーディクとアンジーの共作「Brotha」の演奏へ。アンジーのラップもそこで流麗に披露されます。ain't no party like Angie Stone party!とプリンスのようなコール・アンド・リスポンスも飛び出しております。「Soul Insurance」のフレーズも入ったライブならではのアレンジが最高。そしてミュージック・ソウルチャイルドとのデュエット曲「The Ingredients Of Love」、そして代表曲「No More Rain (In This Cloud)」を歌いつつまた「Wish I Didn't Miss You」のフレーズと共にバンドがステージを去って終了します。 そして08年のNSJ。超ダンサンブルなパトリース・ラッシェンとの共作「Play Wit It」は4枚目『The Art Of Love & War』収録。そしてエル・デバージもソングライトにクレジットされている「I Wanna Thank Ya」はダンス・クラブ・チャート1位となった3枚目『Stone Love』収録曲。スヌープ・ドギー・ドッグのラップをアンジーが行っています。冒頭2曲、ライブ感のあるアレンジで思わず体が動いてしまいます。「Life Story」の小気味良いカッティングはMichael Seversonによるもの。もっと知られて良いミュージシャンです。『Mahogany Soul』から「Bottles & Cans」のプレイ、02年のNSJではプレイされていませんでした。少し昔の曲をと「Everyday」のプレイ、ここではディアンジェロ的キーボード・ワークが心地良いです。そこへアンジーが「Brown Sugar」のフレーズを口ずさむのですから堪りません。そして「Easier Said Than Done」、「Pissed Off」、そしてカーティス・メイフィールドの「Making Of You」のカバーと、いずれも『Mahogany Soul』からの楽曲を堂々とプレイ。そしてニューシングルよ、とアダルトR&B1位の名曲『The Art of Love & War』から「Baby」が登場。カーティス・メイフィールドの「Give Me Your Love (Love Song)」を下地に使ったこの曲、心地良いミディアム・ダンサーのライブ・アレンジが素敵です。そしてそこから繋がって「Sometimes」、『The Art of Love & War』からの曲ですが、「愛したい、嫌いになりたい、引き寄せて、愛しているといって、引き離したい、時々は」とゆる動く愛情をメンバー全員が歌に楽器に披露することで、普遍性を出し、結果長めのプレイとなっています。そしてバンドの音楽監督、Travis Saylesとアンジーの「More Than A Woman」のデュエットへと流れ、「Brotha」は、冒頭の歌詞「彼は王様」から、ここにキングは何人居るの?と男たちを鼓舞するアンジーこそがクイーン。そして携帯電話を観客に掲げさせて「No More Rain (In This Cloud)」の感動的演奏。そしてオージェイズの「裏切り者のテーマ」のバッキングをプレイし、一度止めてからの「Wish I Didn't Miss You」、後半にアンジーらが「裏切り者のテーマ」を実際歌っているのがリスペクト感があり好感です。 Mahogany Soul What U Dyin' For Wish I Didn't Miss You More Than A Woman Makings Of You Pissed Off 20 Dollars Easier Said Than Done Mad Issues Everyday / The Sweetest Taboo Brotha Brotha II / Soul Insurance The Ingredients Of Love No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You Outro Statenhall, The Hague, The Netherlands, July 12, 2002 Angie Stone - vocals Kemba Francis, Tenita Dreher, Terry Lee Taylor - back vocals Reggie Hines - sax Christopher Morgan - guitar Jamal Peoples - keyboards Kenny Seymour - keyboards Larry Peoples Jr. - drums Larry Peoples Sr. - bass intro Play Wit It I Wanna Thank Ya Life Story Bottles & Cans Everyday Easier Said Than Done Pissed Off Making Of You Baby Sometimes More Than A Woman Brotha No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You / Back Stabbers Nile, Rotterdam Ahoy, The Netherlands, July 11, 2008 Angie Stone - vocals Travis Sayles - musical director, keyboards Jonathan Richmond - backing vocals, keyboards Sharay Roby, Ashley Washington - backing vocals Michael Severson - guitar Le Shawn Thomas - bass) John Wesley McVicker Jr. - drums Pro-shot 148min.
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アンジー・ストーン / Love Junkie (1BRDR)
¥990
ネオ・ソウル界でナンバー・ワン、ディーヴァ、アンジー・ストーン。プロショット、1080PのHDクオリティーのブルーレイ収録のライブで知る彼女の魅力。もう相当凄い人だとこのタイトル一つで分かってもらえるのではないかと思います。 ヒップホップの先駆的レーベル、シュガーヒル・レコードから79年初の女性グループとして登場したThe Sequence。そのメンバーだったのが当時14才だったアンジー・ストーンです。その後Mantronixへの加入、Vertical Holdではリーダー的存在となり、96年にはDevoxを結成。その頃同時無名だった若きボーカリスト、ディアンジェロと出会い、二人目の子供を授かります。彼のデビュー作『Brown Sugar』にアンジーは大きな影響を与え、その後の00年『Voodoo』において作曲、バックボーカルで参加。そして満を持してソロでファースト・アルバム『Black Diamond』をリリースします。そこから「No More Rain(In This Cloud)」がR&Bチャート10週連続でナンバーワンとなる大ヒットを記録、ネオ・ソウルにおいて最重要の一人と目されることに。尚ディアンジェロとは離婚してしまいます。 アンジーのノース・シー・ジャズ・フェス、その最初の出演、『Black Diamond』リリース後、00年のライブを完全収録。「Starship」という素晴らしい曲ながらアルバム未収録のライブ演奏がオープニング。JBの「Pay Back」の雰囲気を纏ったファンクを軽くブリッジとしてプレイして、ファンキーなカッティングがスリリングな「Visions」へ。そしてロバータ・フラックの「Feel Like Makin' Love」風の「Bone 2 Pic」、またもやギターのカッティングがダンサンブルなグルーブを紡ぎ出す当時の新曲(ボビー・ウォマックのカバーではないようで、今も尚未発表曲ではないかと)「I Can Understnd It」、黒いファンクネスで迫る「Love Junkie」、アル・グリーン「Love And Happiness」をゴスペル・マナーに演奏。映画『Money Talks』で使われ、ディアンジェロと一緒に書いた「Everyday」のプレイは、アンジーがリミックスと唱えてからすわ、シャーデー「The Sweetest Taboo」を混ぜ込んで観客に歌わせるカッコ良すぎのアレンジ。そして「No More Rain (In This Cloud)」の解放感溢れる演奏で大団円か。否ここで終らずなんとザ・シーケンスの「Funk You Up」を超カッコいいジャズファンクなアレンジで披露!この時のメンバーにはキーボードが16歳、ドラム18歳が含まれており若いのに芸達者で超びっくりです。そしてアンジーは80年代既に音楽界に居たこともあって、レディ・ソウルの風格を纏っていて相当の安定感があります。 ギターは居ませんが、後はNSJのメンバーによる2 Meter Sessionsのスタジオ・ライブ映像。名曲然と「No More Rain (In This Cloud)」のソウルフルさに満ちた演奏、繋がってシンプリー・レッドの(正確には彼が以前参加していた82年Frantic Elevatorsの)「Holding Back The Years」のジャジーなアレンジでの披露、間髪入れず「Band Medley」へと雪崩れ込みます。この演奏のベースはギャップ・バンドの「Shake Your Booty」で、そこにファンカデリックの「(Not Just) Knee Deep」等のフレーズを入れ込むファンキーなジャムとなってます。ネオ・ソウル・マナーの「Bone 2 Pic」、アル・グリーンの「Love And Happiness」、スイングしている「Everyday」の心躍らせ感、もっとこの世界に居たいと思わされる形でのフィニッシュが心憎いです。 そしてグルーのジャズマタズ、サード・アルバム『Streetsoul』、そこにアンジーは「Keep Your Worries」で客演していますが、そのライブ演奏です。流麗なピアノはなんとハービー・ハンコック!ヒップ・ホップとジャズの高純度ブレンドに酔い痴れてください。 Starship Pay Back Visions Bone 2 Pic (Wit U) Green Grass Vapors Coulda Been You I Can Understnd It Love Junkie Love And Happiness Life Story Everyday / The Sweetest Taboo No More Rain (In This Cloud) Funk You Up North Sea Jazz Festival The Hague, Netherland, 14th July, 2000 No More Rain (In This Cloud) Holding Back The Years Band Medley Born 2 Pic (Wit U) Love And Happiness Everyday 2 Meter Sessions 2000 Keep Your Worries Guru's Jazz Matazz feat. Herbie Hancock Later Archive 2000 Pro-shot 110min.
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ロイ・エアーズ / Everybody Loves The Sunshine (1BRDR)
¥990
ヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズ。ポスト・バップ・ジャズで音楽キャリアを始め、70年代に入ってユビキティを結成。Ubiquity、普遍的なものを普及させることを意味する英語ですが、ジャズとファンク、相性の良い音楽性をいち早く融合させ、ジャズ・ファンクというジャンルをしっかり確立させた功績は計り知れないものがあります。そんなロイ・エアーズのプロショット・ライブ演奏を3つ、1080PのHDクオリティーでトータル3時間、ブルーレイにてNice Lineのお求めやすい価格でリリースします。 まずは11年ノース・シー・ジャズ・フェス。ロバート・グラスパー・エクスペリメントの演奏がまずあって、キャセイ・ベンジャミンの心地良いサックスのフレーズが引っ張る前半、ロバート・グラスパーの流麗なピアノで酔わせるジャズ・インスト「Beautiful Changes」がプレイされます。バンマスのロバートの紹介からの、ロイ・エアーズらが入ってきつつの「Everybody Loves The Sunshine」は、嗄れ声のロイのボーカルとレイ・ガスキンのサックスが哀愁の空間を一気に提供してくれています。そしてヒップホップDJのピート・ロックをクリス・ロックと紹介してしまうロイ、そのピートが女性コーラスとバッキングを任された形で「Don't Stop The Feeling」が披露されます。クリス・デイブのドラムとレイのサックス、ロイのヴィブラフォン、これら適度な生音のブレンドから、気が付くとグラスパーのバンドが入ってきて、徐々にジャム感が増していく様が気持ち良いです。グラスパーのエレピに満足気な顔で見守るロイが居て、ピートのJB声のサンプリングが入り、キャセイがヴォコーダーを駆使する、72年の『He's Coming』収録の「We Live In Brooklyn, Baby」がヒップホップ寄せで演奏されます。唯一無二のロイのヴィブラフォーンの調べが蕩けます。そしてアル・グリーン、ビージーズ、キャメオ、ホール&オーツ、マイケル・ジャクソン等のダンクラ曲を観客に向けて流すピート・ロックのDJセット、そこから「Running Away」が飛び出すと、レイのサックスがまたもや大暴れ、バンド演奏のジャムの様相を呈してライブ終了まで突き進みます。 そして16年のTerminal Music & Arts Festival。これは完全にロイ・エアーズのバンドによるライブです。特にThe B.B. & Qバンドのドラム、バーナード・デイヴィスのタイム感、歌も入れる器用さには圧倒されるはず。73年のアルバム・タイトル曲「Red, Black & Green」のスリリングさ、スピリチャル且つメロウで解脱性ありありの絶対名曲「Everybody Loves The Sunshine」もこのバンドだと神々しいです。75年『Mystic Voyage』収録の「Spirit Of Do Do」、「Life Is Just A Moment」、そしてフィリップ・ウーがキーボードだった78年のアルバム『You Send Me』から「I Wanna Touch You Baby」の優雅さたるや。83年の『Lots Of Love』からの「Black Family」はロイの即興的なボーカル、そしてヴィブラホーンの流れるようなソロが入って最高です。ラストは79年の『No Stranger To Love』のオープニング曲、R&Bチャート32位の最早ダンクラ界の重鎮曲「Don't Stop The Feeling」のジャズ・ファンクとディスコの絶妙なバランス配合グルーブで閉め。クールさに特化した最高のライブです。 そして18年シンプルな編成でのTiny Deskの演奏。ボーカルはロイのみ、しゃがれ声がダイレクトに生々しく伝わってきます。「Black Family」でのビブラフォーンは神懸り的ロイを観ることが出来ます。また多幸感たっぷりの「Everybody Loves The Sunshine」はキーボードのマーク・アダムスがコーラスのサンプリングを入れて毛色を変えています。バンド・メンバーによってロイ・エアーズのサウンドは無限に変化していきます。そしてどれもこれも受け止めてしまうロイの懐の深さ。3時間があッという間に過ぎてしまいます。 Beautiful Changes Everybody Loves The Sunshine Don't Stop The Feeling We Live In Brooklyn, Baby Pete Rock DJ Set Running Away Roy Ayers - vocals, vibraphone Pete Rock, John Pressley - vocals Raeford Gaskins - saxophone Robert Glasper - piano Derrick Hodge - bass Chris Dave - drums Casey Benjamin - saxophone, vocoder Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 9. 2011 Intro Searchin' Running Away Red, Black & Green Everybody Loves The Sunshine Spirit Of Do Do We Live In Brooklyn, Baby I Wanna Touch You Baby Black Family Life Is Just A Moment Don't Stop The Feeling Roy Ayers - vocals, vibraphone John Pressley - vocal Donald Nicks - base Bernard Davis - drums Everett Freeman Jr - keyboards Letnja Scena Kabare, Sombor, Serbia, Aug 4, 2016 Serching Black Family Everybody Loves The Sunshine Roy Ayers - vocals, vibraphone Mark Adams - keyboards Trevor Allen - bass Christopher De Carmine - drums NPR Music Tiny Desk Concert, March 1, 2018 Pro-shot 182min
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メイヴィス・ステイプルス / Come Go With Me! (1BRDR)
¥990
常に変化し、観客を鼓舞し続ける、メイヴィス・ステイプルスのセットリストが異なるライブ二つを収録したブルーレイが、お求めやすいNice Lineシリーズからリリース! ステイプル・シンガーズ、家長であるローバック・"ポップス"・ステイプルズ(14年12月28日 - 00年12月19日)が、子供たちクレオサ(34年4月11日 - 13年2月21日)、パーヴィス(35年11月18日 - 2021年5月6日)、メイヴィス(39年7月10日生まれ)とともにグループを結成。イヴォンヌ(37年10月23日 - 18年4月10日)は、兄がアメリカ陸軍に徴兵された際に代わり、70年に加入しました。彼らは70年代に「Respect Yourself」、「I'll Take You There」、「If You're Ready (Come Go with Me)」、「Let's Do It Again」をリリースしヒット曲を世に送り出しました。 52年に彼らは最初のプロ契約を結びます。初期のキャリアでは、アコースティックなゴスペル・フォーク・スタイルで、ユナイテッド・レコード、ヴィージェイ・レコード、チェッカー・レコード、リバーサイド・レコード、そして65年にはエピック・レコードと、様々なレーベルでレコーディングを行いました。その中でも「Uncloudy Day」はボブ・ディランの初期に影響を与えた曲で、15年に彼はこの曲について「今まで聴いた中で最もミステリアスな曲だった...学校の机に座っている時でさえ彼らのことを考えていた...メイヴィスの写真(「Uncloudy Day」のジャケより)では彼女は私と同じくらいの年齢に見えた...彼女の歌声には圧倒された...そしてメイヴィスは素晴らしい歌手で、奥深くミステリアスだった。そして若い頃から、人生そのものがミステリーだと感じていた」と語っています。 エピックでは、ビリー・シェリルがプロデュースした教会でのライブ・アルバム『Freedome Highway』を含む一連のアルバムをリリース、そのアルバムのタイトル・トラックは、ポップスが書いた公民権運動の抗議歌でした。ステイプル・シンガーズは、エピックで「Why (Am I Treated So Bad)」や「For What It's Worth」(スティーヴン・スティルス作) など、メイン・ストリームの聴衆に受け入れられやすい音楽スタイルを確立しました。68年にスタックス・レコードと契約し、スティーヴ・クロッパーと2枚のアルバム『Soul Folk in Action』と『We'll Get Over』をリリース。クロッパーがスタックスを去ると、今度はアル・ベルがプロデュースし、有名なマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでリズムセッションを指揮し、メンフィスのアーデント・スタジオでエンジニア/ミュージシャンのテリー・マニングと、ファンク/ソウル傾向を強めていきます。 最初のスタックス・ヒットは71年初頭の「Heavy Makes You Happy (Sha-Na-Boom-Boom)」で、1971年後半にルーサー・イングラムとマック・ライス作曲の「Respect Yourself」は、ビルボードR&Bチャートで2位、ビルボード・ホット100で12位となります(後にスパイク・リーの94年の映画『Crooklyn』のサウンドトラックで使用されます)。この曲のテーマである自己啓発は、60年代の激しいアメリカ公民権運動の直後にリリースされたため、普遍的な魅力を持っていました。72年、「I'll Take You There」はビルボードの両チャートでトップの大ヒット73年、「If You're Ready (Come Go With Me)」はホット100で9位、R&Bチャートで1位となっています。75年のスタックス倒産後は、カーティス・メイフィールドのレーベル、カートム・レコードと契約し、カーティスがプロデュースした「Let's Do It Again」をリリース、ステイプル・シンガーズの2番目のナンバーワン・ポップ・ヒットとなり、アルバムもヒットしました。76年、彼らはザ・バンドの映画『ラスト・ワルツ』でコラボレーションし、「The Weight」を演奏しています(この曲をスタックスのファースト・アルバムでカバーしていました)。84年のアルバム『Turning Point 』ではトーキング・ヘッズの「Slippery People」のカバーが収録され、ダンス・チャートのトップ5にランクインしています。 メイヴィス・ステイプルスは、エピック・レコードでステイプル・シンガーズで活動していた60年代後半にソロ名義での初めてのシングル「Crying in the Chapel」、69年にはスタックスからセルフタイトルのアルバム、70年にセカンド『Only for the Lonely』をリリースしています。カーティス・メイフィールドのカートム・レーベルからの映画『A Piece of the Action』のサントラへの参加、79年にサード・アルバム『Oh What a Feeling 』をリリース後、メイヴィスのソロ名義のアルバムは89年のプリンスがプロデュースの『Time Waits For No One』までありませんでした。そして93年に再度プリンス・プロデュースで『The Voice』をリリースしています。 96年のラッキー・ピーターソンとの『Spirituals & Gospel: Dedicated to Mahalia Jackson』がありますが、メイヴィスは、04年にジム・トゥリオのプロデュース『Have a Little Faith』をシカゴのアリゲーター・レコードから出して、復活を遂げます。このアルバムには、一部セミアコースティックを含むスピリチュアルな音楽が収録されています。ブルース・ミュージック・アワーズでアルバム・オブ・ザ・イヤー他4つの賞を獲得しました。そして友人のボブ・ディランの『Gotta Serve Somebody: The Gospel Songs of Bob Dylan』収録の「Gonna Change My Way of Thinking」でデュエット、04年のグラミー賞の「最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル」部門にノミネートされました。05年には生涯功労賞を受賞。07年アンチ・レコードよりライ・クーダーがプロデュースの『We'll Never Turn Back』は公民権運動のゴスペルソングに焦点を合わせており、クーダーによる新しいオリジナル曲2曲も収録されています。 そして10年、8枚目となるウィルコのリーダー、ジェフ・トゥイーディのプロデュースで『You Are Not Alone』がグラミーのベスト・アメリカーナ・アルバムを受賞します。そしてやはりジェフのプロデュースの13年の『One True Vine』でもノミーネート。16年『Livin' on a High Note』、17年『If All I Was Was Black』、19年『We Get By』、22年にリヴォン・ヘルムとの『Carry Me Home』と順調にスタジオ・アルバムをリリースして現在に至ります。 このようにメイヴィス・ステイプルスにはステイプル・シンガーズでの多くのヒット曲に加え、そしてソロ名義、特に04年以降の充実した一連のアルバムからの楽曲があり、多くのライブ演奏のためのレパートリーが存在するのです。 そんな彼女の素晴らしいプロショット・ライブを二つ、1080PのHDハイクオリティーでブルーレイに収録しています。 まずメイヴィスの誕生日に行われた14年7月11日のNorth Sea Jazz Festivalでのライブ。前年にアルバム『One True Vine』をリリースしています。オープニングはステイプル・シンガーズのHot100で9位、ソウル・チャートではナンバーワンのヒット「If You're Ready (Come Go with Me)」。そしてバッファロー・スプリングフィールドの「For What It's Worth」、トーキング・ヘッズの「Slippery People」、ファンカデリックの「Can You Get To That」といったカバー、「自分に誇りを持てなかったら、悪巧みさえ出来ねえぞ」、そう鼓舞する問答無用の名曲「Respect Yourself」もプレイ。そして名盤『You Are Not Alone』のタイトル曲、そしてそのアルバムに収録の「Creep Along Moses」、「We're Gonna Make It」。メイヴィスのお父さんポップス・ステイプルス名義の「Freedom Highway」、カーティス・メイフィールド作の「Let's Do It Again」、そしてプリンスもカバーするステイプル・シンガーズの大ヒット「I'll Take You There」の貫禄のライブでクローズします。 そして地元シカゴでの23年2月4日のライブ。バックにメイヴィスの妹イヴォンヌはおりませんが、25年の来日時と同じラインナップでのプレイです。こちらは「For What It's Worth」がオープニング曲、そしてシングル「I'll Take You There」のB面曲「I'm Just Another Soldier」が歌われています。このライブでは「I'll Take You There」こそ入っていませんが、それが収録された名盤『Be Altitude: Respect Yourself』から「Respect Yourself」、そして「Are You Sure」も演奏しており、嬉しい選曲と言えるでしょう。19年の『We Get By』からバンド・リーダーでギターのリック・ホームストロムのカッティングがファンキーな 「Brothers and Sisters」、そして「まずこの土地から変えよう」という内容のベン・ハーパーが作詞した「Change」を披露。ザ・ステイプルス名義の78年の『Unlock Your Mind』収録の快活な「Hand Writing on the Wall」、スタックス最後のアルバムのタイトル曲「City In The Sky」、『One True Vine』から「Far Celestial Shore」、更に71年の『Staple Swingers』から「Heavy Makes You Happy」も素晴らしい演奏です。ボビー・ブルームが70年にリリースし、後にグラディス・ナイト&ザ・ピップスもカバーした名曲です。17年のアルバム『If All I Was Was Black』から「Who Told You That」、「涙を流す暇などない、やるべきことがあるんだ」と聴き手を煽る「No Time For Crying」を最後にプレイ。 メイヴィスには19年にリリースされたライブ・アルバム『Live In London』がありますが、それとはまたセットリストが異なり、常に何が演奏されるかわからない、そしてそれぞれのライブで観客はあらゆる角度から鼓舞され、感動を得ることが出来るのです。 If You're Ready (Come Go with Me) For What It's Worth Slippery People Can You Get To That Respect Yourself You're Not Alone Creep Along Moses Everything Is Everything Freedom Highway We're Gonna Make It Jam Jam 2 Let's Do It Again I'll Take You There Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 11, 2014 For What It's Worth I'm Just Another Soldier Brothers And Sisters Hand Writing on the Wall Who Told You That Can You Get To That City in the Sky Respect Yourself Change Slippery People Are You Sure Far Celestial Shore Heavy Makes You Happy Let's Do It Again No Time For Crying Symphony Center, Chicago, IL, USA, Feb 4, 2023 Pro-Shot 151min.
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ダニー・ハサウェイ / Live Compilation (2CDR+1BRDR)
¥1,990
圧倒的に音源、映像が少ないダニー・ハザウェイの73年までのライブをまとめた画期的なコンピレーションのリリースです! ワシントンDCの名門、ハワード大学でクラッシックを学び、オーケストレーションのアレンジもできる才を得て、主席卒業後はソングライト、ミュージシャンとしてカーティス・メイフィールドらの下でキャリアを積み、69年Atcoより「The Ghetto - pt.1」のシングル、続いて70年25歳の時にアトランティックより『Everything Is Everything(新しきソウルの光と道)』をリリース、ソロ・デビューを果たしたダニー・ハサウェイ。『Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)』(71年)、『Live!(ライヴ)』(72年)、『Extention Of A Man(愛と自由を求めて)』(73年)、そしてロバータ・フラックとのデュエット・アルバム(72年)やクインシー・ジョーンズ監修の映画『Come Back Charleston Blue』(ハーレム愚連隊)(72年)のサントラをリリースしています。セッション・プレイヤーとしても活躍、アレサ・フランクリンの『Young Gifted And Black』(72年)でオルガン、エレクトリック・ピアノを担当。73年に妄想型統合失調症と診断されて以降入退院を繰り返し、音楽活動はその後停滞していくこととなります。 ダニー・ハサウェイは71年録音、72年にリリースしたライブ・アルバム『Live』の最高の出来から、クラブでのライブ・パフォーマンスに大変定評があります。プリンスもその観客との緊密した一体感をアフターショウで具現化すべく、お手本としていたに違いありません。しかしその一方でダニーとそのバンドは大勢の観客を前にプレイするジャス・フェスティバルの参加がありました。73年にニューヨークで開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル、そこでの演奏はダニーのライブの頂点と言えるものとなっていました。今回はその辺りの音源を網羅、検証して収録していきます。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルは6月30日のニューヨークのカーネギー・ホール (午後6時と午後10時の2回)の公演、7月8日のユニオンデール、ナッソー・コロシアムのグランドフィナーレ、トータル3回行われているとされています。今回、カーネギー・ホールのthe afternoon show/6 P.M.のライブ完全版を最高のサウンドボード録音で、そしてナッソー・スタジアムの完全版が上質サウンドボード録音で共に発掘され、今回のタイトルの目玉として収録しています(両音源、曲間のノイズを除去したリマスタリングを施しました)。 まずカーネギー・ホールの公演ですが、ダニーの死後発売された『In Performance』にニューポート・ジャズ・フェスティバル出演のために特別に書いた新曲「Nu-Po」、また『These Songs For You, Live!』に「Flying Easy」、「Valdez In The Country」、「Someday We'll All Be Free」、更にボックス・セット『Someday We'll All Be Free』では「Love, Love, Love」、そして『In Performance』とは異なるバージョンの「Nu-Po」の演奏が収録されています。今回のファースト・ショウの音源の発掘で、これらがどのライブに相当するのかを検証、区分けして収録しました。 まず『These Songs For You, Live!』の3曲は最初のアフタヌーン・ショウと演奏が一致しました。ミキシングもあまり変わりません。しかし「Introduction」が欠けた形の「Flying Easy」、「Valdez In The Country」の演奏後に最新アルバム『Extension Of A Man』に関するMCがカットされ、そして「Someday We'll All Be Free」の演奏後行われたバンドのメンバー紹介がカットされていました。そして『In Performance』の「Nu-Po」はアフタヌーン・ショウの方ですが歓声が被さっていて、ライブ・リミックスとなっています。 そしてボックス・セット『Someday We'll All Be Free』からの『In Performance』とは冒頭のMCが異なり、演奏もかなり違う別演奏である「Nu-Po」、こちらの方がとても高揚感があって出来が良いです。そしてMCが違う『Someday We'll All Be Free』の「Love, Love, Love」は、アフタヌーン・ショウと演奏が異なっているため、結果この2曲はイブニング・ショウとなります。しかしイブニング・ショウのセットリストは一体どのようなものだったのかは不明のままとなりました。 しかし1曲目はイブニング・ショウも軽快なライト・ジャズ・ファンク「Flying Easy」だったのではないでしょうか。それだけこのインスト演奏のグルービーさは観客を十二分に惹き付ける魅力溢れるプレイになっていると思います。そしてファンクネスを更にググっと上げた「Valdezn In The Coutry」のインストもギル・シルヴァのカッティングが軽快です。『Extension Of A Man』ではコーネル・デュプリーが弾いていますが、比較するのが一興とは言えるものの、ここでしか聴けないバンド・メンバーの演奏の妙を堪能出来ることこそ嬉しいです。ここまでダニー名義のラスト・アルバムにして最高傑作とされる『Extension Of A Man』からのプレイが続きますが、そのアルバムの中でもベストとされる曲のライブ演奏が登場します。 妄想性統合失調症と診断されていたダニーに、友人のエドワード・ハワードが彼を励ますために作詞した「Someday We'll All Be Free」。エドワードは次のように語っています。 「当時、私の頭の中にあったのはダニーのことでした。彼は非常に問題を抱えた人だったからです。いつか彼が経験していたすべてのことから解放されることを願っていました。彼の励みになるようなものを書く以外に私にできることは何もありませんでした。」 「上を向いて、最高の歌を歌い続けるんだ。だから絶対信じて、いつか皆全てが自由になれるって」。作曲はダニー自身です。 ハワードの歌詞はダニーの精神的健康の苦悩に関する個人的なメッセージでしたが、人種間の争いに苦しむアフリカ系アメリカ人の苦境を励ます賛歌と解釈され、その大きな役割を担う曲となりました。ダニー自身も特に気に入っていて、レイラ・ハサウェイは次のように述べています。 「ダニーはこの曲が大好きでした。スタジオに座り、最終ミックスの再生を聴いて泣いたほどです。アーティストが誰かを圧倒するようなものを作れるというのは、とても特別なことなのです」。 この曲はチャート入りしませんでしたが、シングルのB面「Love, Love Love」がビルボードホット100で44位、R&Bチャートで16位を記録しました。 ライブ・バージョンしか存在しないことになる「Nu-Po」の素晴らしいジャズ・インストが、3バージョン全て収録されていることで、色々比較出来ることも今回のタイトルの魅力の一つとなるでしょう。そして『Extension Of A Man』からの曲で人気の高いポップな「Love, Love, Love」の至福感、これも2バージョンあり、両方楽しむことが出来ます。アルバムではウィリー・ウィークスですが、ベイシー・サンダースのベースがとても上品です。そしてダニーの代表曲であり、ライブでこそその魅力を全開させる「The Ghetto」。ダニーが前に出て引っ張るというのではなく、バンドに溶け込んで一体感を持ったまま心地良く突き進む、JBズ辺りとは異なる、プリンスが意識していそうな超ハイレベルなジャム感がこの演奏にはあります。『Live』よりもプロフェッショナルじゃないか?そんな感想だって聞こえてきそうです。 そしてボーナスに72年のアストロ・ドーム・ジャズ・フェスからマービン・ゲイのカバー「What's Goin' On」のオーディエンス録音です。貴重且つ当時としては最上級の音質で、メンバーは不明ですが、ギターのマイク・ハワードは少なくともいる71年演奏の『Live』の面子という気がします。しかしギターがやや異なるフレージングを含んでいて、リード・ギターがいて、それがフィル・アップチャーチではなくコーネル・デュプリーかもしれません。この辺りは詳細に聴いて色々研究したい所です。 Disc 2のメインは、73年7月8日のニューポート・ジャズ・フェスティバルのサウンドボード音源です。6月30日とは異なるセットリストとなっています。 ニューヨークで開催された第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日の夜、ジョージ・ウェインはロング・アイランドのナッソー・コロシアムという大きな会場で開催すると発表しました。ヘッドライナーとしてデューク・エリントン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンらが演奏しましたが、その中にダニー・ハザウェイもいました。非常に才能のある歌手、ソングライター、ミュージシャンであるダニーは、編曲家、作曲家、指揮者、プロデューサー、革新者としても同等に優れた才能を発揮していました。70年代にロバータ・フラックと組んでヒット曲を数多く発表したスムース・ソウル・シンガーとして最もよく知られていますが、ダニー自身のレコーディングは更に野心的なもので、彼のアルバムはリズムの複雑さ、ハーモニーの洗練さ、そしてスティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズのような豊かな質感のイントネーションと音色の変化を伴う独特の神聖なボーカル・スタイルでその天才性を示しています。オペラに近いトーンコントロールが可能で、比類のない優雅でソウルフルな喉を持つダニーは、音楽、歌詞、ボーカルの高みに達しており、彼に匹敵するものは当時殆どいなかった、そんな逸材でした。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日のダニーのセットは、この多才なアーティストの絶頂期を確実に捉えています。多くの人が70年代初頭の最も素晴らしいライブ・クラブ・パフォーマンスだと絶賛する72年の『Live』、そこからの豊富な素材を演奏しており、ダニーは多くの聴衆と繋がることに成功しています。教会のリバイバルの熱狂に限りなく近い感情的な体験をこの音源で生み出しているのです。前年に行われている『Live』同様に、オリジナル曲と厳選されたカバー曲がミックスされたセットで、ダニーの野心的な当時のニュー・アルバム「Extensions Of A Man」からの2曲も含まれており、すべてが彼のホットな新しいバンドの強力なソウル、ファンク、ジャズの才能を提示してくれています。 セットは『Live』と同じく(しかしバンド・メンバーは一新された)、ダニーによるマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」の新解釈カバー演奏で始まります。マーヴィン自身のバージョンはソウル・ミュージックの境界を再定義していますが、クラシック、ジャズ、ゴスペル音楽の素養があるダニーのバック・グラウンドが適用されたことにより、それらの境界さえも失われ、素晴らしい感動を生み出しています。そしてキャロル・キングのバラード「You've Got a Friend」。ロバータ・フラックとのデュエット曲としてカバー、シングル・カットされています。今では数え切れないほどのアーティストによって歌われていますが、このダニーのパフォーマンスは間違いなくベストの1つに含めることが出来るでしょう。次の曲「Little Ghetto」は、同世代への愛情を理解出来る者だけが発する情熱と切迫感と共に、激しく歌われています。このアメリカの黒人青年による心に残る、しかし前向きな嘆願は、歌を通して表現された悲しみと希望の最も率直な迸りとして聴き手を魅了します。ここまでの3曲は『Live』で披露されている曲で、6月30日には恐らくプレイされていないと思われます。 ダニーの当時のニュー・アルバム『Extensions Of A Man』から2曲がプレイされ、気分を高揚させてくれます。「Valdez In The Country」は、ダニーのエレクトリックピアノの演奏が光るさわやかなジャズ・インストゥルメンタルで、その後にメロディアスな「Love, Love, Love」へと流れます。前者は、ギタリストのジェリー・ガルシアやジョージ・ベンソンなど、何十人ものアーティストがカバーしているので馴染みがあるかもしれません。この曲はキング・カーティスが69年のシングル「Body Cake」のB面に初めて録音させました(この曲では若きダニーがキーボードを演奏しています)。後者の曲は、マービンのアルバム 『What's Going On』の影響を受けていることは確実で、同様に刺激的です。またオーボエのようなビブラートとゴスペルに影響を受けたボーカルのフレージングの好例でもあり、ダニーの才を際立たせています。 ライブは、ダニーのR&Bヒット曲「The Ghetto」の長いジャムで終わります。インプレッションズのリロイ・ハトソンとのコラボレーションで作曲されたこの脈動するポリリズムのワークアウトでは、ダニーのバンドがソウル/ファンクのグルーヴを奏で、ダニー自身は楽器とボーカルの両方で即興演奏しています。彼のトレードマークであるスピリチュアルさと、サンダースによる超推進力のあるベース・ラインに支えられたこの最後の演奏で、大勢の観客を完全に魅了し、次のアレサ・フランクリンのライブが準備万端となるわけです。 尚アナログしかリリースされていない『Recorded Live At Newport In New York』からこの時の73年7月8日「Valdez In The Country」のパフォもこのタイトルに収録しています。ミックスが異なりよりダニーのエレピが前に出ており流石オフィシャル、といえる音質です。 そして今回僅か26分しか存在しない、ダニー・ハザウェイのパフォーマンス映像、それらをブルーレイに収録していますが、そこからリッピングしたライブ音源を収録。 そして『Live』のニューヨーク、ビター・エンドでのライブ、その生の歓声が被さっていない音源は『Never My Love : The Anthology』に収録されていますが、限定リリースのアナログ盤はフィル・アップチャーチ(ギター)とリチャード・エヴァンス(ベース)作のインスト「The Voice Inside (Everything Is Everything)」が21分24秒のバージョンとなっており(尚『Live』では13分40秒、『Never My Love : The Anthology』は16分3秒です)、それを収録しています。マイク・ハワード、そしてコーネル・デュプリーのギター・ソロ、そしてウィリー・ウィークスのベース・ソロ(この4分だけ急に歓声が入り『Live』のトルバドール公演からの音源を使っている可能性があります。よってビター・エンドはベース・ソロが行われていなかったか、もしくは行われていても演奏が良くなかったということになります)が入っています。尚プリンスも実は「The Voice Inside (Everything Is Everything)」のカバー演奏をしており、その音源は以下のタイトルで聴くことが出来ます。 プリンス / The Voice Inside (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/40277251 そしてダニー・ハザウェイの現存するライブ映像を1080Pにアップグレードして網羅したブルーレイが付きます。全て合わせてもわずか26分、しかしどれも素晴らしいものです。 まずロバータ・フラックとの『Double Exposure』、そこからダニーが演奏しているものを収録しています。その全貌はDVDRですが、以下に収録されています。 ロバータ・フラック / Video Collection (1DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100592919 尚ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのサウンドボードライブが存在し、以下のタイトルに収録されています。 ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100472016 そして唯一となるテレビ放送出演のパフォ、72年Flip Wilson Showから、「Put Your Hand In The Hand サインはピース」のゴスペル、そして中間部分の映像がなく不完全ですが「Someday We'll All Be Free」はダニーがトレードマークの帽子を被っていません。そして圧巻の72年のVibrationsの「The Ghetto」の演奏。真ん中にロゴが入っていますが十二分に楽しめる映像です。ここで確認できるメンバーは、ギターはマイク・ハワード、そしてベースがウィリー・ウィークス、ドラムはフレッド・ホワイト、コンガがアール・ディロウィンで、ほぼ『Live』の面子となり、72年はこのメンバーがメインだったと言えるでしょう。またオルガンはもちろん、カウベルもダニーが叩いているのが確認できます。 CDR 1 1.Introduction 0:22 2.Flying Easy 3:01 3.Valdez In The Country 4:22 4.Someday We'll All Be Free 6:40 5.Nu-Po / Band Indroducing 7:56 6.Love Love Love 4:23 7.The Ghetto 8:02 8.Flying Easy (These Songs For You, Live! Version) 3:11 9.Valdez In The Country (These Songs For You, Live! Version) 4:08 10.Someday We'll All Be Free (These Songs For You, Live! Version) 5:30 11.Nu-Po (In Performance Version) 7:09 Newport Jazz Festival the afternoon show / 6 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 12.Nu-Po (Someday We'll All Be Free Version) 7:19 13.Love, Love, Love (Someday We'll All Be Free Version) 4:13 Newport Jazz Festival the evening show / 10 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 14.What's Goin On Astrodome Jazz Festival, the Astrodome, Houston, TX, July 8th 1972 CDR 2 1.What's Going On 6:16 2.You've Got A Friend 4:00 3.Little Ghetto Boy 5:55 4.Valdez In The Country 4:02 5.Love, Love, Love 4:22 6.The Ghetto 11:00 7.Valdez In The Country (Recorded Live At Newport In New York Version) 4:03 Newport Jazz Festival, Nassau Coliseum, Uniondale, New York, July 8th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 8.Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) 3:31 9.For All We Know (Flip Wilson Show 1972) 1:28 10.The Ghetto (Vibrations, PBS TV Special 1972) 9:59 11.The Voice Inside (Everything Is Everything) (Complete Live Version from Live At The Bitter End 1971) 21:24 BRDR Baby I Love You (with Roberta Flack) [Double Exposure, 1972] The Ghetto (Double Exposure 1972) Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) For All We Know (Flip Wilson Show 1972) The Ghetto (Vibrations, PBS TV special 1972) Pro-shot 26min.
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ロバータ・フラック / 1080P Collection (1BRDR)
¥990
才女、ロバータ・フラックの歴史を俯瞰する素晴らしいタイトルの登場!1080Pのクオリティーを集めたブルーレイによるプロショット映像コンピレーションです(映像を小さくすることで画質を上げたものや、一部微小ですが映像の切れがあります。) まずはセカンド・アルバムリリース頃の70年テレビ番組『Boboquivari』から。ベース、ドラム、そしてロバ―タのピアノと歌。シンプルな構成だからこそ際立つソウル。彼女の本質そのものを聴くことが出来る『First Take』と『Chapter Two』からの初期楽曲のライブ演奏と、ポップなビートルズの「Let It Be」を哀愁たっぷりのソウルフルに崩した歌い方に変えてしまうその妙にはガツンとやられてしまう人は確実に多いと思います。 そして71年モントルージャズ・フェスティバルセカンド・アルバム『Chapter Two』収録「Do What You Gotta Do」のレアなパフォ。73年の「Killing Me Softly With His Song」、そしてスリー・ドッグ・ナイトとの最高のハモリ「Where Is The Love」はオリジナルのダニーも嫉妬しそうなくらいの出来です。 アトランティック・レコード40周年、ロバータのパフォのみ収録。「The Closer I Get To You」、「知れば知る程あなたは私に魅せてくれる。全てを与えてくれるのね、だから私はあなたの虜になった」。ほんの少し音切れがありますが、ダニーの代わりという役を定着させていたピーボ・ブライゾンのシルキーな喉と、円熟さが出てきたロバ―タとの息はぴったりです。 ジョン・レノンの「Imagine」をソウルフルに、そしてレゲエにと優雅に展開させる、92年のEarth Voice Concert。そして93年の来日公演。『Oasis』収録の「You Know What It's Like」のバウンシーなアレンジがオープニング。サックスも入りその種のジャジーさが心地良いです。安定の大名曲「Killing Me Softly With His Song」、そしてピーボはいませんが、83年のジェリー・ゴフィンとマイケル・マッサー作のデュエット10傑曲に間違いなく入る「Tonight, I Celebrate My Love」、イギリスで2位となりました。「今夜愛の儀式を行います、友人から恋人への、あなたと結ばれるの」。デニス・コリンズのボーカルは揺ぎ無く、流石アレサからビヨンセ、ドナルド・フェイゲンと一緒に仕事をしているだけあります。結婚式で定番曲、このバブルの時期に披露されておりました。ロバータの音楽を支えたバリ―・マイルスがいることで、ライブに洗練さが纏います。体が思わず動く「Chinatown」は日本独自企画のカバー披露、ファンクさがある「Prelude To A Kiss」から、ナタリー・コールも後にカバーするマイケル・ラフの「More Than You'll Ever Know」の極上ラブソング、ロバータの出世曲「The First Time Ever I Saw Your Face」のソウルフルなアレンジと飽きさせない展開。特に嬉しいのがジャジーでクールなジャムを含む「Tryin' Times」のプレイ。ファースト・アルバム収録のハバード大学出身ダニー・ハザウェイとリロイ・ハトソン(そしてロバータも)の作曲で、ニューソウルのマナーに溢れています。そしてダニーとの名曲「Where Is The Love」はスローなイントロの演出、生感がありありの大変プロフェッショナルな演奏です。そしてやはりダニーとのダンサー曲「Back Together Again」、そしてこれがまだ残っていた、「Feel Like Makin' Love」のスリリングさも含めた珠玉演奏。ガブリエル・グッドマンの高音の美声が素晴らしいです。これでラストと思わせて、77年の『Blue Lights in the Basement』から「I'd Like To Be Baby To You」をダンサーを入れて披露。ほんの少し映像が止まる箇所がありますがフラストレーションを感じさせる程では全然なく、90年代の優しさたっぷりのロバータ・フラックのマストなライブ映像だと言えるでしょう。 94年『The Oprah Winfrey Show』でのロバータのデビュー25周年のパフォ、ダニーのようにキャスケットを被ったロバータが名曲をメドレーで披露します。 98年『Boston Pops』映画『Waiting To Exhale』のサントラ収録の映画『Tootsie』で使われたスティーブン・ビショップのカバー「It Might Be You」、そして「Where Is The Love」のスローからダンサンブルに展開するライブ・バージョンを収録。 インディア・アリーを見守るようにハモるあたたかーいロバータとの「The First Time Ever I Saw Your Face」、73年の「Jesse」のライブ演奏も収録。 Angelitos Negros Save The Country Ballad Of The Sad Young Men Reverend Lee Let It Be Boboquivari PBS, KCET-TV Studio, Los Angeles (1970) Do What You Gotta Do Montreux Jazz Festival (1971) Just Like A Woman Evening At Pops (1972) Killing Me Softly With His Song Classic Concert Cut (1973) Where Is The Love with Three Dog Night (1973) Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face with the Edmonton Symphony Orchestra (1975) Killing Me Softly With His Song The Closer I Get To You Atlantic Records 40Th Anniversary (1988) Imagine Earth Voice Concert (1992) You Know What It's Like Killing Me Softly With His Song Tonight, I Celecrate My Love Chainatown Prelude To A Kiss More Than You'll Ever Know The First Time Ever I Saw Your Face Tryin' Times Back Together Again Feel Like Makin' Love I'd Like To Be Baby To You Japan (1993) Intro Feel Like Makin' Love Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face Interview The Oprah Winfrey Show (1994) It Might Be You Where Is The Love Boston Pops (1998) Intro The First Time Ever I Saw Your Face with India Arie Jesse Japan Pro-Shot 164min.
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ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR)
¥1,890
マイケル・ジャクソンはもちろんジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアー。そこからの数多のライブ映像を丹念に可能な限りに時系列で集め、全て1080Pにアップグレードしたコンピレーションです。映像は玉石混交、殆ど元のマスター自体が劣化しているため、クオリティーはそこそこなものばかりですが、それでも貴重さという点と資料として是非手にして頂きたい決定盤映像集です。 今回はニュースで流された際の映像やライブが行われた土地だけが持っていたアーカイブからの映像等、よりマニアックなものを集めました。音声が入っておらず映像のみ、音声はあるがブラックアウト、写真で差し替えというのが少なからずございます。しかし良くここまで集めたな、と思われることだと思います。 まず複数のテープを集めて作られたヴィクトリー・ツアー、初日の1時間23分34秒の映像です。一曲目は「Wanna Be Startin' Somethin」ですが最初音がありません。ここでがっかりしないでください。1分少しで入ります。また初日だけのハプニングがあります。ジャーメイン・ジャクソンがヒット曲「Let's Get Serious」を演奏するのはこのツアーの恒例ですが、なぜか冒頭で演奏がストップ、昔の曲、違う曲をやろうと兄弟内でプチ争いとなるのです。ジャーメインもやっちゃだめなの?と不安顔。これは予定調和で、ジャクソンズ大丈夫なのか、とファンを不安がらせる演出なのかもしれませんが、最後はやはり元通りジャーメインの曲をやろうとマイケルがまとめて、「Let's Get Serious」を演奏します。「Tell Me I'm Not Dreamin'」もプレイしますが、ジャーメインがもう1曲プレイするよ、と言って、マイケルが何を?と尋ねてから始まるので、マイケルがステージに居ます(いつもはマイケルが途中からステージに雪崩れ込んでくるのですが)。そしてマイケルのパートはジャーメインが促す形で始まります。しかしこの時の映像が定まらず、以降ほぼ音が出ていない部分が続きます。スタジアムをヘリコプターから映しているのですが、ステージは遠すぎて何をしているかわからず、退屈な時間が続きます。「I'll Be There」も少しだけ音が入っているだけです。復活するのは「Lovely One」からで、「Working Day And Night」とその後のマジックからの「Beat It」、「Billie Jean」はしっかりパフォを映像で収録しています。初日の緊張感は十二分に伝わって来るかと思います。 8月17日、18日、19日のミシガンはそれぞれ1分17秒、2分15秒、10秒の断片的クリップで音声を8月26日のライブで補っています。 8月25日、26日のバッファローはそれぞれ13分23秒、7分25秒で、部分ながらも良好なショットがありますが(リポーターの声ばかりで演奏が殆ど聞けないものもあります)、ニュース映像のバックに流れていたり、観客へのインタビュー他は映像を写真と差し替えています。 9月1日、2日フィラデルフィアはそれぞれ1分57秒、4分42秒と断片的クリップですが良好ショットです。 9月7日デンバー、コロラドの6分56秒、冒頭の「Wanna Be Startin' Somethin'」は一瞬だけの映像で、良くこの曲だとわかったものです。ラストも一瞬の映像が続きますが、不明な部分が多いです。超イントロより難度高いです。分かる人がいたら天才だと思います。 9月16日モントリールの3分37秒、21日(4分33秒)、22日(11分4秒)ワシントン、「Dynamite」は比較的長めの映像ですが、後は断片、音もないのがあり、一体何の曲のパフォでしょうか、というクイズのようなものが多いです。 10月に入ってイリノイ12日(2分8秒)そして13日(10分13秒)の方は「Heartbreak Hotel」がかなりしっかり捉えられている映像です。19日クリーブランド(5秒)、そして26日(1分3秒)27日のアトランタ公演が「Heartbreak Hotel」が充実した映像です。 11月2日マイアミ(13分19秒)は「Thins I Do For You」は前半は音のみですが、以降のパフォは良く捉えられています。3日(45秒)は一体何の曲のパフォでしょうか、というクイズの連続のような映像です。ヒューストン9日(7分26秒)10日(5分58秒)はまたもやかの「Human Nature」、「Heartbreak Hotel」ですが良好映像。ヴァンクーヴァ―16日(12秒)は超断片、17日(1分6秒)も断片映像。30日LA(6分2秒)もサイレントがありますが苦心の編集です。 12月7日LA(33秒)は何のパフォかクイズ再び、8日(4分36秒)は画質も良く良好映像。そして9日の最終公演は21分20秒で特に「Shake Your Body」をほぼ完全収録しているのが大変うれしいです。フェアウェル・ツアー(暫しお別れのツアー)とマイケルはMCをし、エマニエル坊やも登場します。兄弟もこれで終わりになるかも、という悲しげな表情、それを出さないように頑張ってプレイしています。 Victory tour 1st concert,Arrowhead Stadium,Missouri,July 7,1984 Intro Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Let's Get Serious You Like Me Don't You Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back (No Sound) The Love You Save (No Sound) I'll Be There Rock With You (No Sound) Lovely One Working Day And Night Beat It Billie Jean 18th concert,Silverdome,Michigan,Aug 17,1984 Off The Wall Human Nature Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 19th concert,Silverdome,Michigan,Aug 18,1984 Beat It Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 20th concert,Silverdome,Michigan,Aug 19,1984 Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 21th concert,Rich Stadium,New York,Aug 25,1984 Intro Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel Working Day And Night / Beat It Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 22th concert,Rich Stadium,New York,Aug 26,1984 Heartbreak Hotel (Audio Buffalo Aug 25) Beat It (Audio Toronto Oct 5) Billie Jean Shake Your Body (Audio Toronto Oct 5) 23th concert,John F. Kennedy Stadium,Philadelphia,Sep 1,1984 Human Nature 24th concert,John F. Kennedy Stadium,Philadelphia,Sep 2,1984 Off The Wall Human Nature 25th concert,Mile High Stadium,Colorado,Sep 7,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Off The Wall Ben / Human Nature ? / Beat It or Billie Jean / Shake Your Body 27th concert,Montreal Olympic Stadium,Montreal,Sep 16,1984 Off The Wall Human Nature 29th concert,RFK Stadium,Washington D.C.Sep 21,1984 Things I Do For You Off The Wall Human Nature I'll Be There Beat It Billie Jean / Shake Your Body 30th concert,RFK Stadium,Washington D.C.Sep 22,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Heartbreak Hotel Dynamite I'll Be There Lovely One Working Day And Night Beat It Billie Jean Shake Your Body 36th concert,Comiskey Park,Illinois,Oct 12,1984 Human Nature 38th concert,Comiskey Park,Illinois,Oct 13,1984 Human Nature Heartbreak Hotel Working Day And Night Billie Jean Shake Your Body 39th concert,Cleveland Stadium,Ohio,Oct 19,1984 Intro / Wanna Be Startin' Somethin' (No Sound) 41th concert,Atlanta–Fulton County Stadium,Georgia,Oct 26,1984 Heartbreak Hotel 42th concert,Atlanta–Fulton County Stadium,Georgia,Oct 27,1984 Human Nature Hertbreak Hotel 43th concert,Miami Orange Bowl,Florida,Nov 2,1984 Things I Do For You Ben / Human Nature Heartbreak Hotel 44th concert,Miami Orange Bowl,Florida,Nov 3,1984 Intro Things I Do For You Let's Get Serious / Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back Lovely One Working Day And Night Beat It Shake Your Body 45th concert,Astrodome,Texas,Nov 9,1984 Human Nature Heartbreak Hotel 46th concert,Astrodome,Texas,Nov 10,1984 Human Nature Heartbreak Hotel 47th concert,BC Place Vancouver,Nov 16,1984 Heartbreak Hotel 48th concert,BC Place Vancouver,Nov 17,1984 Intro Human Nature Heartbreak Hotel 51th concert,Dodger Stadium,California,Nov 30,1984 Things I Do For You Human Nature Heartbreak Hotel Beat It Billie Jean 53th concert,Dodger Stadium,California,Dec 7,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall? Human Nature Billie Jean 54th concert,Dodger Stadium,California,Dec 8,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Heartbreak Hotel 55th concert,Dodger Stadium,California,Dec 9,1984 Intro Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Heartbreak Hotel Rock With You? Billie Jean Shake Your Body Pro-Shot 215min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99682902 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99969086 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR)
¥1,890
マイケルが超キレキレ!ジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアーよりテキサス公演を、最新のテープよりリマスタリングを施しブルーレイに収録!他にもヴィクトリー・ツアーが始まった84年7月、続く8月のライブ映像も1080Pのアップグレードでコンピレート収録!実は所縁のある(後述)ジェームス・ブラウンのステージにマイケル、そしてプリンスが上った、伝説の映像も収録!決定盤です! まず本編となる84年7月13日テキサス公演です。画質は総じて楽しめるレベルに十分なクオリティですが、「Lovely One」冒頭等の映像のブレ、音がステレオからモノラルへと、不安定な箇所はあります。ツアー前半にプレイされていたジャーメイン・ジャクソンの80年『Jermaine』からのセカンド・シングル、R&B13位のヒット「You Like Me Don't You」はマービン・ゲイの「Mercy, Mercy Me」を思わせる清涼感があり素敵です。流行遅れとマイケルが強調するジャクソン5メドレーは、ジャクソンズから離れソロとなる気概が溢れ出してしまっている感じです。自身のダンスもステージが進むにつれいよいよ絶好調。蜘蛛のモンスターに攻撃される際のマイケルの迫真の演技(そして謎のダンス)はこの映像が一番よく分かります。そして「Beat It」は間違いなくマイケルの全歴史において一番の「Beat It」と言えるでしょう。なぜならオリジナルでソロを入れているエディ・ヴァン・ヘイレンが客演しているからです。冒頭PAとラインが繋がっていないと叫んでいるエディ、しかし直ぐに音が出て、ソロ前なのに曲中でガンガン弾き入れます。マイケルがエディ、エディ!と呼ぶとソロを入れますが、その迫力たるや!スタジオ曲でのそれを凌駕しています。とにかく勢いが段違い!再度エディが登場し、マイケルが煽ってエディを調子に乗らせたりとてもスリリングです。「Billie Jean」もそしてラストの「Shake Your Body」も素晴らしいですが、「Beat It」これだけはかの名ギターリスト、プリンスも観ていたら嫉妬していたことでしょう。 そして14日のダラス公演も1分24秒の繋ぎ合わせ、音声はJacksonvilleとBuffalo公演から使って(無音部分もあります)収録しています。 ここでアラン・リーズのインタビューをご紹介します。 「僕らはジャクソンズのヴィクトリー・ツアー、ダラス公演を観に行ったんだ、プリンスが行きたがっていてね。でもビッグ・チック(巨漢のプリンスのボディーガード)を連れて行けないって言ってて。チックはその時有名になっていて、チックが居れば、そこにプリンスが居る、ってわかってしまうからと。でもフードで隠して連れて行ったんだ。マイケルに連絡しないで行く、僕らを知っている人が居ない状況でそこに行きたいとプリンスはそう望んでいて。プリンスもフードを付けていたんだけど、ライブ中、プリンスは僕をズル賢い目で見たんだ、まさか、だめだよ、そんなことしては!プリンスはチックのフードを取ってしまったんだ。そして広い場所に向かった。キャープリンスよ!僕らはもみくちゃにされた。マイケルは不機嫌になっただろうね、ショウの邪魔をしてしまったから」。 ジャクソンズはスタジアムばかりでのライブを行っています。よっていくら有名なプリンス達が居たとしても驚いた人は広範囲ではあるでしょうが、彼らの周りに限られるでしょう。果たしてそれにマイケルは気が付いたかどうか。ダラス公演に相当するのは映像の、7月13日、14日、そしてあと映像が存在しない15日があります。ツアーの初期ですが、プリンスはどんなライブなのか気になって観に行ったのでしょう。二つの映像からはマイケルがプリンスに気がついたようなシーンはありませんでした。ただ14日で観客が急に立ち上がっている映像が映されています。もしかするとそれかもしれません。 そして7月21日のジャクソンビル公演はステージを正面とステージを見て左側からのショットを混ぜた良好映像でトータル10分あり、音声に少し難がある所もありますがかなり演奏自体を楽しめます。 8月4日MSG公演、タイムコード等、文字がかなり入っている部分もありますが、画像は超良好です。 8月10日はニュースのナレーションが入りますが画像超良好、12日は「Human Nature」をステージ正面で映した良好ショットとなっています。 そしてジェームス・ブラウンのステージに、マイケル、そしてかのプリンスも飛び入りした時の映像です。 ジェームス・ブラウンがマイケルを呼び出すと、最初そこへは行けないよという雰囲気を出しますが、笑いつつ仕方ないなあという感じで観客と握手をしながら、マイケルはステージに向かいます。二人が軽く抱擁する際にマイケルはJBにそっと耳打ちします。ここで恐らく「プリンスが来てますよ」と告げたのではないかと。そしてJBは「There Was A Time」の演奏を静かにさせ、マイケルが歌い易い状況にさせるのです。つまりマイケルが何かパフォーマンスをする、という打ち合わせがあったということになります。マイケルはスローなバッキングの中、I love you~とスキャットを入れていますが、後ろで絶妙にギターが鳴ったり、マイケルがI love you!とシャウトするや演奏がファンクにガラッと変わって、スリリングなダンス、ムーンウォークを魅せ、バシッとパフォが終了するのです。はっきり言って即興感はありません。そして本当はプリンスがこの後登場するのですが、編集されており、プリンスは出て来ずJBが演奏を継続させています。ここまでの映像は大変素晴らしいタイムコードも出ないショットです。 そして続いてタイムコードが入るものとなります。画質も落ちますし、音落ちもあります。しかし1080Pのアップグレード版です。ここでJBはマイケルからブラザーがいると聞いたぞと、プリンスを呼び出しつつ、どこにいるんだ?と探します。そしてJBが高笑い。プリンスはボーディー・ガード、ビッグ・チックことチャック・ハンツベリーの肩の上に乗りステージに向かっていました。途中ギターを弾くため、付けていた手袋を脱ぎ捨てます。しかしその手袋を手にした観客がプリンスの方へ投げ返すのです。そう、ここはマンズ・ワールド。JBとマイケルは旧知の仲ですが(マイケルが5歳の時から)、JBはプリンスをその時知りませんでした。そして観客もプリンスを知らないのです。つまりプリンスは完全アウェイの場所に居ると言えるでしょう。何かしてもらおう、とゴッドファーザーが言って、プリンスはバンドからギターを貰い手にします。マイケルに出来なくて、プリンスに出来ること、それは楽器演奏です。プリンスはステージに上がらされるとは思っていなかったという説もありますが、マイケルが居るということで少なくとも呼ばれる覚悟はしていたと思います。しかしマイケルのように用意されていたステージではありません。マイケルを除きほぼ会場の誰も知らない、マイケルが画策してプリンスに仕組んだハプニングなのです。プリンスはピックを貰い(ギターに付いていたピックは気に入らなかったのか捨てています)メンバーと少し話をして、いざ弾き始めます。スリリングなギターが披露されます。カッコいい。JBも後ろでお、やるな、という感じ見守っています。ただ観客はそれほど興味を向けていないように感じられます。プリンスはステージの前に出て、ギターを弾かずに力を溜めるようなポーズをした後一音だけ出し、やめた、とばかりにギターを返しつつ、今度は上着を脱ぎ上半身裸になります。マイケルも好んでこういうことはしないタイプですね。プリンスってどんな奴?この脱ぎっぷりによって観客に対して相当なアピールとなったはず。ただ一方で大嫌いとなってしまうリスクもあります。実際歓声は微妙です。しかしここからは違います。御大JBの前でマイク・スタンドを巧妙に捌いてのパフォをするのです。これもマイケルがステージでしたことはないです。バッチリ決まりました。そしてプリンスは動物の鳴き声のようなシャウトを発します、上半身裸で。そして手持無沙汰感を纏いつつ、くねくねとした踊りを披露。これらは賛否両論、というよりは否の方が多かったと思われます。でもJBの真似ではなく、プリンスのオリジナルさを感じさせてはくれますね。そしてプリンスは自分のメンバーでもないのに、JBのバンドを使って、指で出す本数分だけドラムを含めたバンドがジャンと音を鳴らす、なんかJBもやってたかもしれないような芸だからきっと出来るだろうと安易に強行します。大変な無茶ぶりですが、それでもそのリアクションを楽しむ余裕などあるはずもなく、圧倒的に困るのは今ステージの主人公プリンス本人です。でも何度かやっている内に何とか出来るようになっていきます。スゲエ。これらもマイケルは一切やったことがありません、というかやろうとも思ったことないでしょう。まあこれくらいで良いだろう、とプリンスは勝手に判断、拍手を貰えるようなタイミングではないのですが、プリンスはお辞儀をして、ステージを降りようとします。そしてその際にこけないようにとポールを掴みます。するとそのポールが固定されておらず、観客の方に倒れてしまうのです。会場騒然。そんな中、JB自らがプリンスの脱いだ服を持って渡しに行くシーンが瞬間ですが入ります。後にJBはマイケルにオチオチしてられねえぞ、と忠告したとも言われています。芸人としてなのか、ミュージシャンとしてなのかは不明です。 最後にスーザン・ロジャースのインタビューをご紹介します。 「プリンスはステージでポールを転倒させてしまったの。彼はめちゃくちゃになって大混乱していた。その後彼はその時のビデオをよく見ていたわ」。 4th concert,Texas Stadium,Texas,July 13,1984 The Sword In The Stone Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Let's Get Serious You Like Me Don't You Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back The Love You Save I'll Be There Rock With You Lovely One Working Day And Night Beat It (Feat. Eddie Van Halen) Billie Jean Shake Your Body (Down To The Ground) 5th concert, Reunion Arena,Texas,July 14,1984 Off The Wall Human Nature Heartbreak Hotel Unknown Lovely One 7th concert,Gator Bowl Stadium, Florida,July 21,1984 Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel Billie Jean 13th concert,Madison Square Garden,New York,August 4,1984 Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature 15th concert,Neyland Stadium,Tennessee,August 10,1984 Intro Off The Wall Human Nature Fireworks 17th concert,Neyland Stadium,Tennessee,August 12,1984 Human Nature The Beverly Thetre,Beverly Hills,California,August 20,1983 There Was A Time Michael Jackson on stage Prince on stage Pro-shot 121min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ、ヴィクトリー・ツアー関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99682902 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100196022 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR)
¥1,890
マイケルが超キレキレ!ジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアーよりトロント公演を、最新のテープよりリマスタリングを施しブルーレイに収録!決定盤です! ビクトリー・ツアーは、ジャクソンズが84年7月から12月にかけてアメリカとカナダで行ったコンサート・ツアーです。マネージメントに父親ジョーが復帰、ジャーメインもアリスタに移籍し、ジャクソンズに加入。途中ジャッキーが負傷して参加出来なくなりますが、ジャクソン兄弟6人全員が揃った唯一のツアーとなりました。 グループは55回のコンサートを行い、約250万人の観客を動員。55か所の公演場所のうち、53か所は大きなスタジアムで行われました。ほとんどの観客は、当時音楽界を席巻していたアルバム『Thriller』を観るために来ており、セットリストの曲のほとんどが『Thriller』と『Off Th Wall』のアルバムからの曲であったことから、マイケルのスリラー・ツアーではないか、そう思っていた人は多かったようです。 このツアーは、ドン・キングがプロモーションを担当。約7500万ドル(23年のドル換算で2億2,000万ドルの収益を上げ、最高収益ツアーの新記録を樹立したと伝えられています。しかしその裏には高額なチケット代、プロモーター側に有利な販売システムがあり、結果トラブル続出、訴訟問題となりました。それでもツアーの最中にマイケルは会見を開いて公正且つ適切なチケット販売形態にするように要請、チケット代が通常に近い値段に落ち着きます。またワールドツアーという宣伝にもかかわらず、公演はアメリカとカナダのみで行われました。 ライブ中、マイケルの片方の装飾手袋、黒いスパンコールのジャケット、そしてムーンウォークが披露されました。奥さんの車に轢かれ足を負傷してしまったジャッキー(そのため参加出来なくなりました)の当時の不倫相手だったポーラ・アブドゥルが振付を担当しています。マイケルに焦点を当てていますが、セットリストにはジャクソンズのアルバム『Destiny』と『Triumph』の曲が含まれており、ツアー名はジャクソンズのアルバム『Victory』にちなんで付けられています。カンザスシティでのツアー初公演の4日前にリリースされ、タイミングがばっちりであったにもかかわらず、ラストの「Shake Yout Body」でのマイケルのアドリブで「State Of Shock」が歌われる以外(「State Of Shock」もリハーサルされていますが、曲そのものを演奏することはありませんでした)、『Victory』の曲はツアーでは演奏されませんでした。ジャーメインも84年4月にアルバム『ダイナマイト』をリリースしてR&Bチャート1位と成功を収めていましたが、そのアルバムから「Dynamite」(「You Like Me Don't You」がプレイされたセットもあります)、そしてマイケルとのデュエット「Tell Me I'm Not Dreaming」が演奏されています。残念ながら「Thriller」の演奏の出来が良くなく、雰囲気も合わずで、マイケルによりセットリストに含まれませんでしたが、後にマイケルのソロ・ツアーで定期的に演奏されるようになります。 オープニングは、悪魔に征服されそうになっている国を、ランディ・ジャクソン扮するアーサーが、石に刺さって抜けなかった聖剣、エクスカリバーを抜くことが出来、クリーチャーを倒し、王国を建国し勝利する、そんなストーリーより始まります。とても映像の発色が良く、SFの映画を観ている錯覚に陥ります。ほんの少し映像や音が乱れますが最小限で、このクオリティは画期的と間違いなく言えます。1曲目はアルバム『Thriller』からの「Wanna Be Startin' Somethin'」。ジャクソンズのメンバーが煽り、後のマイケルのツアーとは別の迫力、疾走感があります。『Destiny』収録の「Things I Do For You」へとスリリングに流れます。踊らずにはいられない「Off The Wall」でも、演奏がスピーディーでマイクを持ってダンスをしながら歌っているマイケル、吐く息が白いです。でも息切れは全くしてません。そして好きな歌としてマイケルは「Ben」を歌おうとしますが、中断、ずっと愛されてきた曲だけど、時代は変わる、今はこの曲だと「Human Nature」をプレイします。哀愁のダンス・メロディの「Heartbreak Hotel」はティトのギターが印象的です。感情移入がものすごい「She's Out Of My Life」ではややブルージーなアレンジで、それはティトのギターだと思われます。ここでマイケルは一度ステージを後にします。そしてこれまでバンド内唯一のベースを弾きつつ踊っていたジャーメインが(アルバム『Vicotry』よりも遥かにライブの方が貢献度が高いです)、自身の曲を披露すべくフロントに立ちます。ランディもショルダー・キーボードでマルチプレイヤーぶりをアピール、ティトのギターもファンキーです。マーロンがスティービー・ワンダーが歌うパートを低い声で入れています。ジャッキーはケガでいませんが、マイケル以外の素晴らしいジャクソンズが堪能できます。84年のオープニング曲「Dynamite」はプリンスの「Sexuality」とデヴィッド・ボウイの「China Girl」がブレンドしたようなダンサンブルな曲でそのライブ・バージョンが観れるのは嬉しい限りです。そして「Tell Me I'm Not Dreaming」はジャーメインが最初歌ってから、マイケルが飛び出すようにステージに入ってきてのデュエット。ジャクソン5のメドレーでも「I'll Be There」でマイケルとジャーメインがボーカルを分け合う、それこそがオリジナルなのでウルッと来ます。その後のマイケルのスキャットがまた冴えに冴えてます。「Rock With You」、「Lovely One」とソロとグループによるナンバーを交互に演奏、「Workin' Day & Night」ではGregg Wrightのギター・ソロ、ランディのパーカッション・ソロ、とメンバーの卓越した演奏テクが惜しげもなく披露されます。そして嵐のような演出の後、マイケルはモンスターによりベッドの上に寝かされ儀式が始まり、忽然と宙に消えてしまいます。しかし別の場所から衣装を「Beat It」仕様に変えて姿を現します。ここでもグレッグのエディ・ヘイゼルを完全模倣したギター・ソロ、2回目はエディを超えるかの勢いでのプレイが素晴らしいです。群舞がないため、その分マイケルにフォーカスされ、且つボーカルとダンスも若々しくキレッキレとなっていて、ズバリの絶頂期となっています。マイケルの曲もジャクソンズ・バージョンの方がかなり迫力があるんです。「Billie Jean」もジャクソンズのコーラスがソウルフルで、マイケルも安心して、そしてノリノリで踊り歌っています。帽子を被ってここぞで魅せるムーンウォーク、シブすぎです。そこからのジャクソンズの出世曲「Shake Your Body」はこの時点が興奮の沸点で、神懸っています。「State Of Shock」、「Don't Stop 'til You Get Enough」のボーカル・ラインもマイケルから飛び出します。「Lovely One」同様ランディとマイケル作で、ジャーメインが居ない時期のジャクソンズの曲ですが、彼によるベースが凄いファンキーです。マーロンのくねくね踊りをマイケルが見て、まあいいか、みたいな顔をするのがなんか可愛いです。ジャクソンズの代表曲を一つ選べと言われてこの曲、という人は多いはずです。 そのマーロンによると、マイケルは『Victory』の曲をリハーサルしたり演奏したりすることを拒否し、ツアーに参加することにも乗り気では無かったと語っています。マイケルが最終的に同意するまでに、母親のキャサリンとファンの説得が必要でした。マーロンはまた、マイケルは収入を必要としていた兄弟たちのため渋々ツアーに参加しただけだとも語っています。ツアー中、マイケルと兄弟たちの間で緊張が高まり、12月9日のコンサートでマイケルはこれが一緒に演奏する最後の機会になると発表し、85年の春と夏のヨーロッパとオーストラリアでのツアーは中止になりました。ジャクソンズとドン・キングはツアーでまだ収益を上げたがっていました。マイケルはツアー前に約束した通り、いくつかの慈善団体に自分の分を寄付しています。彼と兄弟たちの間の溝はジャクソンズ一家に深く永続的な影響を及ぼし、晩年の大半を彼らと疎遠にさせ、マイケルを含むジャクソンズは、ライブ披露をするグループとして事実上終焉を迎えます。ジャクソンズは89年にもう1枚アルバムを制作しましたが、マイケルとマーロンは1曲しか参加せず、01年にマイケルのソロアーティストとしての30周年を祝うコンサートを除けば、マイケルの存命中に再びジャクソンズとしてのツアーを行うことはありませんでした。 記録を塗り替える程に84年最も収益があったヴィクトリー・ツアー。85年ももしコンサートを続けて来日もしていたら、プリンスのパープル・レイン・ツアー、そして最も収益のあったブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドのボーン・イン・ザ・U.S.A.ツアーを超えていた可能性は相当あります(共に日本に来ていませんし)。 そしてジャクソンズの一員としてマイケルが参加、これがきっかけでジャーメインも参加するとになる、Motown 25での伝説の映像を1080Pブルーレイにてばっちり収録!ジャクソンズも当然良いのですが、ここはマイケル一人になっての新曲「Billie Jean」のパフォです。やはりこの曲はダンスがあってこそ栄えるのです。初めてのムーンウォークの披露によってマイケルがいよいよスーパースター認識される、その瞬間。『Thriller』がモンスター・アルバムとなる約束の映像です。 The Sword In The Stone Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Jermaine's Set: Let's Get Serious Dynamite Tell Me I'm Not Dreamin Jackson 5's Medley: I Want You Back The Love You Save I'll Be There Rock With You Lovely One Workin' Day & Night Beat It Billie Jean Shake Your Body (Down To The Ground) CNE Stadium, Toronto, ON, Canada October 5, 1984 Intro I Want You Back Love You Save Never Can Say Goodbye I'll Be There Billie Jean Pasadena Civic Auditorium, Pasadena, CA, USA March 25, 1983 Pro-shot 133min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99969086 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100196022 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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スライ&ザ・ファミリーストーン / 1920 x 1080 pixel Collection (1BRDR)
¥1,890
スライ&ザ・ファミリーストーンのブルーレイ・クオリティ、1080Pのベスト映像だけを集めたタイトルの登場です。 まずはザ・ミッドナイト・スペシャルでのパフォ。73年と74年2回出演しており、スライがホストを務めていることもあり、他のバンドの映像を含めてその2回出演を完全収録しています。共に自身のバンド演奏こそ一番素晴らしいものを披露しています。 73年の方は、マーク・アーモンドがアシッド・ジャズのようなロック「Get Yourself Together」を聴かせてくれます。メリッサ・マンチェスターは山下達郎やスライのカバーを後にするようなシンガー。ブルー・アイド・ソウルの祖フォー・シーズンズ、カントリーのフレディ・ウェラー、グルーブ・ロックのアットリー・イェイガーのパフォもなかなか楽しめます。 そして最も重要なスライ&ザ・ファミリー・ストーンの演奏。まずジャズ・ファンク風の「Stand!」のアレンジで始まり、ちょっと速過ぎたな、とスライのオルガンから一転噛み締めるような味のある「Stand!」の演奏へとスイッチするここでしか聴けない展開となっています。リトル・シスターのコーラスがプリンスのNPGのシェルビーやリヴ達を思わせます。Higherを連呼するファンキーな「Music Lover」で演奏が終わってしまうのにまたメンバーが戻ってきて「I Want To Take You Higher」の本格演奏へと雪崩れ込むのは圧巻です。かなりアグレッシブなプレイで突き進む「Thank You」では味のあるファンキーなギター・ソロがカッコいいです。リズム・カッティングのフレディーもしっかりグルーブを支えます。ドリフの早口言葉の借用元リトル・シスターの「You're The One」のソウルフルなライブ・バージョンも結局スライが真ん中でオルガンを弾いていてバンマスしています。ちょっと若き和田アキ子似のエルヴァ・ムートンのスキャットは迫力ありです。ヴェット・ストーンもタンバリンを使ってカッコいいです。ワン・ツー・スリー・クワトロとおどけた声でスライがカウントをして始まる哀愁の「If You Want Me To Stay」は大変しっかりとプレイされていてマスト・パフォと言えるでしょう。最後はハイパーな「Dance To The Music」でフレディの優雅さもあるカッティングでファンクして演奏はクローズします。 74年もスライがホストで、アーティスト紹介の殆どを行っています。スライとフィルモア繋がりのエルビン・ビショップ、バーズのロジャー・マッギン、南部さ香るヘンリー・グロス、ニューオリンズ的サウンドのリトル・フィートの演奏は特に素晴らしいです。 スライのパフォ、まずアンディ・ニューマークのドラミング、そこへファミリー・ストーンのメンバーがステージに上がり、ファンキーなインストを披露する最中、スライがステージ袖に登場、まずはベースのラスティー・アレンのプレイを踊りながらチェックします。これならよしとダンスをしつつメンバー観察、そして最後にギターをピックアップしたスライはファンキーなフレーズを奏でつつ、「Thank You」のホーンのファンファーレが鳴り響いて演奏に突入します。しかし長くはプレイされずスライはありがとう、ありがとうと言葉を繰り返します。眠いのにブッハをスライが無理に声を出させようとするシーンから「Family Affair」の演奏へ。短めですがオルガンを弾くスライの姿が拝めるのは貴重です。そして未発表曲かもしれないFeeling Goodという歌詞を含むファンキーなイントロから「Dance To The Music」に雪崩れ込むのは圧巻の一言です。フレディのリズミカルなカッティングには心底震えます。スライもノリノリで絶好調。勢いは全く止まらず「Music Lover」へと突き進みます。タンバリン、そして何よりチョッパー・ベースが炸裂している超ド級ファンク。「If You Want Me To Stay」はスライを中心としたショット、その後スライが歌い出してバンドが追いつくようにプレイされる「Stand!」、この2曲のメドレーはめっちゃクールで、シド・ペイジのヴァイオリンがとても効果的です。最後はスタジオ・バージョンより躍動感のある「Loose Booty」でフィニッシュ。もう少し観たいという所で終ってしまいますが、この名残惜しさも一興なのかもです。 そしてラリー・グラハム在籍時の絶頂期ライブ映像、70年9月13日ロンドン公演。WDRの秘蔵のものですが、1080Pの映像が流出、既存で悪かった音声部分もかなり良好になっての収録。アップが多くそれがとても迫力です。スライのピアノ裁きとアジテーション、ラリーの超絶ベース、シンシアの強烈なトランペットの吹きっぷり。演奏が一部編集されており、この映像だけで大満足とは言えないものの、絶対必要なマテリアルです。バックステージの映像と合わせてメンバー紹介をしたり、「Dance To The Music」でのファンクに特化したアレンジは、ラリーが結構主軸になっていて、それがプリンスに派生していく、そんな架け橋的な映像とも言えます。 そして最後はエド・サリバン・ショウ、白人達のお茶の間を人種を超えて席巻した最強パフォ、シンプルに圧倒されてしまうパワーを感じてください。 Intro Sly and the Family Stone – Stand Mark Almond - Get Yourself Together Melissa Manchester - Oh Heaven How You've Changed Me Frankie Valli & the Four Seasons Hits Medley Sly and the Family Stone – Music Lover - Take You Higher Freddy Weller - The Perfect Stranger Mark Almond - The City Sly and the Family Stone – Thank You Atlee Yeager - I Wanna Be Alone with You Frankie Valli & the Four Seasons – Let's Hang On Freddy Weller - The Roadmaster Little Sister - You're the One Frankie Valli & the Four Seasons - The Scalawag Song Sly and the Family Stone – If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone – Dance to the Music ●The Midnight Special Episode 39 October 26, 1973 Intro Sly and the Family Stone - Thank You Sly and the Family Stone - Time for Livin' Elvin Bishop - Travelin' Shoes Elvin Bishop - Sunshine Special Roger McGuinn - Gate of Horn Sly and the Family Stone - Family Affair Sly and the Family Stone - Dance to the Music Sly and the Family Stone - Music Lover Henry Gross - Come On Say It Little Feat - Tripe Face Boogie Little Feat - Willin' Sly and the Family Stone - If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone - Stand Elvin Bishop - Groundhog Henry Gross - Simone Roger McGuinn - Peace on You Sly and the Family Stone - Loose Booty ●The Midnight Special Episode 80 August 9, 1974 M' Lady Sing A Simple Song Introducing The Members Stand! You Can Make It If You Try (cut) Everyday People Dance To The Music Music Lover I Want To Take You Higher ●The Lyceum, London September 13, 1970 Sing A Simple Song (part) M' Lady Music Lover ●Ed Sullivan Show December 29, 1968 167min. Pro-shot
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ナイル・ロジャースとシック/Glasgow 2022 (1BLDR+1CDR)
¥1,490
TRNSMT Festival Glasgow, Scotland July 8, 2022 ナイル・ロジャースとそのバンド、シックの22年最新ライブを1080PのHDクオリティーのブルーレイ、そしてその音声部分をリマスタリングしてCDRに収録したタイトル。シックのファンキーでダンサンブルな名曲に加え、ダイアナ・ロス、マドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダフトパンクと言ったナイル・ロジャースがプロデュース、ソングライトに関わった大ヒット曲もプレイ、特に2回の癌でも生還出来た、凄いラッキーだったと語り演奏されるGet Luckyは本家以上のソウルフルな演奏となっています。最後にはサンプリングしたRapper's DelightとそのオリジナルGood Timesのマッシュアップで終了!これぞエンターテイメントに徹したステージ! BLDR + CDR Intro Chic Cheer Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) Everybody Dance I Want Your Love I'm Coming Out Upside Down He's the Greatest Dancer We Are Family Like a Virgin Material Girl Modern Love Get Lucky Let's Dance Le Freak Good Times/Rapper's Delight 60min.
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プリンス/Wilkes-Barre 2001 (1BRDR)
¥1,490
2000年11月に行われたHit N Runツアー、その年が開けた01年4月よりリニューアルして再スタート、そのHit N Runツアー・パート2からのオーディエンス録画、DVDRのマスターから高画質映像ファイルにアップグレードさせてのブルーレイ化にてリリース!オーディエンス録画ですが、なんと3つのオーディエンス・カメラがあり、それを巧妙に編集してある超優れもの。プリンスのアップもあり、ギターにキーボードにヴォーカルに、そして衣装も変えるサービスぶり、この頃のプリンスがどのようなステージを行っていたかとてもよくわかります。ジョンの鬼神のようなドラミング、ナジーのサックスやフルートの優雅な調べ、キップ・ブラックシャイヤー、ロンダ・スミス、ミスターヘイズらNPGメンバーも映され、女性ダンサーGenevaの妖艶な踊りも貴重ながらもしっかり捉えられています。この時期だけの貴重なNPGメンバーそして美しきプリンス、それを是非ブルーレイで堪能ください。 2001/04/19 Wilkes-Barre Uptown Controversy Mutiny The Work Pt.1 Cream Little Red Corvette I Wanna Be Your Lover Sexy Dancer Housequake The Ballad Of Dorothy Parker I Could Never Take The Place Of Your Man Do Me, Baby Scandalous Diamonds And Pearls The Beautiful Ones Nothing Compares 2 U Let's Go Crazy Take Me With U Raspberry Beret Darling Nikki When Doves Cry I Would Die 4 U God Purple Rain 86min. Audience shot
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プリンス / 1920 x 1080 pixel Collection Volume 4 (1BRDR)
¥1,890
プリンスの1920x1080ピクセルのブルーレイ・ディスク用高画質映像ファイルのみ集めてコンパイルされた究極の映像集の第4弾の登場です。 09年モントルー・ジャズ・フェスティバル、二つのショウをプロショットで完全収録。プリンスのギターのストロークも間近で観れれば、レナートの流麗な指使いも堪能出来ます。プリンスのアップもこんなに近づいてよいのかという接近度。プリンスのプロショット映像の中でナンバーワンの品質と内容とアングルと演奏の良さ、バンドの素晴しさと言って過言ではないです。ここだけしか演奏されていないLove Like Jazz 、All This Love、Elixer、In A Large Room With No Light。When The Lights Go DownからWilling And Ableを混ぜ合わせる激レアプレイ。ジミヘンが降臨したかのようなSpanish Castle Magic。ファースト・セット、セカンド・セットでそれぞれ異なるエンディング。プリンスとバンド・メンバーと最も肉薄した映像、それがこの二つのショウの映像なのです。最強ライブが遂にブルーレイにて登場です。 First Show When Eye Lay My Hand On U Little Red Corvette Somewhere Here On Earth When The Lights Go Down incl. Somewhere Over The Rainbow Willing And Able Eye Love U, But Eye Don't Trust U Anymore She Spoke 2 Me incl. Drum Solo Love Like Jazz All This Love" Empty Room Elixer In A Large Room With No Light Insatiable Scandalous The Beautiful Ones Nothing Compares 2 U Second Show Prince Introduces Band Members When Eye Lay My Hands On U Stratus incl.Drum Sono All Shook Up Peach Spanish Castle Magic When You Were Mine Little Red Corvette Somewhere Here On Earth She Spoke 2 Me incl. Drum Solo Eye Love U But Eye Don't Trust U Anymore Love Like Jazz All The Critics Love U In Montreux In A Large Room With No Light Purple Rain Auditorium Stravinski,Montreux, Switzerland July 18, 2009 170min. Pro-shot
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1セットのみ!Sale! プリンス / The South American Festivals And The Rehersal 1990-1991 (4CDR+1BRDR)
¥3,890
プリンスがニュー・バンドであるニュー・パワー・ジェネレーションと行った91年1月の南アメリカのミニ・ツアー。3公演おこなわれているのですが、その内18日ロック・イン・リオ2のプロショット映像とその音源、そして21日のポップ・ロック・フェスのオーディエンス録音、更にこのツアーのために90年12月6日にペイズリー・パークでのサウンドボードのリハーサル音源等、NPG結成再初期の音源を集めた究極のコンピレーションの登場です。 まずリハーサルはSomething Funky、Let's Go Crazy、Horny Pony、Kissと確かにロック・イン・リオのためのものだと言えるのですが、Diamonds And Pearls、Cream、Willing And Able、Live 4 Love、Daddy Pop、The FlowとDo Me Baby、これらは全てリオでは演奏されていません(Money Don't Matter 2 Nightは音源はないのですが、24日にプレイされています)。そして91年10月にリリースされることになるアルバムのダイアモンズ&パールズに収録される曲を既にバンドが演奏しているのは衝撃の何物でもないでしょう。そしてHorny Ponyにはロビン・パワーという映画グラフィティ・ブリッジ等に参加した女性ラッパーがおり、彼女によるI'm The Teacherというプリンス作のラップがフィーチャーされていて、それはここでしか聴けないものです。恐らくプリンスはロビン・パワーをリオ等の南アメリカのツアーに参加させようとしていたが出来なかったのだと感じられます。Let's Go Crazyはこのツアー独特の展開となっているのですが、リオ等の他の演奏と比較するのも一興です。 そして今回の目玉の新生リオですが、映像の前に音源を説明します。以前サボタージュでリリースされているリオはJugheadが入っていない不完全収録(しかし巧妙に終わりのThank You、Rio!と叫ぶところを繋げてありました)更にBambiからオーディエンス録音(もしくはフルレングスのサウンドボード録音かもしれません)となっていました。今回のリリースで完全に新しい映像マスターを発掘、確かにBambiでほんの少し音が悪くなるのはわかるのですがそれでも既存より音が良く、他は既存の音源よりもかなり音質が向上しています。そしてブルーレイに収録されている映像も画質がかなりアップしています(I-SATの放送ではなく、再放送されたもの)。 映像を含めて紹介します。まずSomething Funky (This House Comes)のこのツアーだけの演奏、Let's Go CrazyはLet’s Go Crazy (Special Dance Mix)で聴けるエクステンドする後半の部分を冒頭から演奏、ここだけのアレンジです。先のリハーサルがどのように披露される形になったのか、比較するのも一興です。プリンスはボー・ディドリーのHey! Bo Diddleyを歌っています。そしてこの時だけのプレイHorny Pony、ロビン・パワーはいませんが、その代わりにどのようにアレンジを変えたか見ものです。Kissは数多ののライブ・ヴァージョンでも屈指の出来ですよ。Peter Gunn Themeは途中The Pink Panther Themeを差し挟むインスト。そしてマイケルのドラム・ソロからダンっとPurple Rainのイントロがびっくりさせるように入ってくるのは映像だとよりびっくりするかもしれません。プリンスがモデル・Cを持ってPurple Rainをブルージーにかなり崩して歌ってからLive 4 Loveのサビを観客とコール・アンド・リスポンスするのは白眉です。そしてBambiはプリンスのギターに荒々しさが感じられてとても素晴らしい演奏。ギターを少し掻き鳴らしつづ僕のことが好きなら、僕を君の所に連れて行ってよ、とプリンスが笑顔で言って始まるTake Me With U、そして皆、振って!とShakeが披露されます。リズミカルに叩かれる鍵盤がかっこいいです。これはリハーサルでも練習されておらず、そしてこの南アメリカ・ツアーでしか披露されていません。そして歌っているのがモーリス・デイではなく、プリンスです。ロージーのDr. Feelgood、そしてピアノ・セットでVenus De Milo、歌わないQuestion Of Uが美しいです。即興のピアノ演奏もあります。そこへロージーがAin't No Wayを漂わせるようにゆっくりと歌いだします。ロージーの歌が神々しいです。そして今度はプリンスがNothing Compares 2 Uを最初ピアノ後でバンドが入って来て驚かすバージョン。そして演奏は終盤へ。Baby I'm A StarからロージーがアレサのRespectを歌い、ソニー・Tのベース・ソロ、そしてJBのGet On The Good Footのループから、トニー・MがBrother With Purposeのラップを言い放ちます。We Can Funkのフレーズがロージーらによって歌われ、そしてTheives In The Templeをピアノで弾き歌うプリンス。ロージーがコーラスを入れ、シンプルだが大変美しいです。やがてバンドが入って来てまたファンクさが戻ってきます。何度も演奏を止め、そして再開を繰り返し、へとへとになって倒れてしまうプリンス。でもトニーに何かやれと命令し、新曲Jugheadをプレイします。ここでも何度も演奏を止めてますが、しつこくプレイを再開します。この最後のジャムは歴史に残る名演でしょう。映像で是非ご確認ください。 そしてブルーレイはプリンスがお尻を出すパフォで有名なMTVミュージック・アワードの映像を4:3と再放送の16:9の2種、そしてロビン・パワーのNumber 1のPV、これはモーリス・デイが出演している映画グラフィティ・ブリッジの頃の撮影と思われます。そして後にROBIN POWER AND THE UPTOWN DAMESというバンドで90年頃にプリンスがプロデュースして作ったPower Is #1のPVも収録。CDRにはロビン・パワーのアウトテイク等収録しています。 ロック・ポップ・フェスティヴァルはオーディエンス録音ですが、臨場感があり大変素晴らしい音質です。73分とリオに比べて短いですが(結果トリだったプリンスは観客のアンコールに応えなかったと暴動になっています) リオとは異なるセットリストです。新曲Horny Ponyが演奏されていませんが、代わりにAlphabet St.のジャムはロージーによるアレサのThinkをコーラスとして絡め、戦争を止めろと観客に唱えさせる素晴らしいもの。リーヴァイによるジャジーなギター・インプロもかっこ良すぎます。嬉しいShakeもしっかりプレイされています。ピアノ・セットでCondition Of The Heart、快活なフレーズのインプロを少しThe Quesion Of Uの後にプレイしています。Purple Rainでは戦争に関するコメントが入ってやはり圧巻な演奏、そしてラストのBaby I'm A Starのジャムはリオの時のようにストップ・アンド・ゴーが殆どなく突き進み、JugheadでGo Homeのコール・アンド・リスポンス、Rock The Houseのジャム、Make It Funkyと唱えながら観客のオーオーの歓声が絡む感動のフィナーレでリオとは大きく異なる展開となっています。 Disc 1 Rehearsal for South American 1991 Shows Paisley Park 6th December 1990 (Soundboard Recording) 1.Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Horny Pony / I'm The Teacher 4.Money Don't Matter 2Night 5.Diamonds And Pearls 6.Cream 7.Willing And Able 8.Live 4 Love 9.Daddy Pop 10.The Flow 11.Do Me, Baby (instrumental) 12.Something Funky (This House Comes) 13.Let's Go Crazy 14.Horny Pony Disc 2 Rock In Rio II Festival - Estadio Maracana, Rio de Janeiro : 18th January 1991 (Soundboard Recording) 1.Intro - Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Horny Pony 4.Kiss 5.Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme 6.Purple Rain 7.Bambi 8.Take Me With U 9.Shake 10.Dr. Feelgood 11.Venus De Milo 12.The Question Of U 13.Piano Improvisation 14.Ain't No Way 15.Nothing Compares 2 U Disc 3 1.Baby I'm A Star 2.Respect 3.Brother With A Purpose 4.We Can Funk 5.Thieves In The Temple 6. Jughead MTV Video Music Awards 1991 : 5th September 1991 (Sooundboard Recording) 7.Gett Off Robin Power Outtakes 8.Undercover Lover 9.Number 1 10.Power Is #1 Disc 4 Rock & Pop Festival - Estadio River Plate, Buenos Aires : 21st January 1991 (Audience Recording) 1.Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Kiss 4.Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme - Drum Solo 5.Purple Rain 6.Take Me With U - Alphabet St. - It Takes Two - Think 7.Shake 8.Dr. Feelgood 9.Venus De Milo - Condition Of The Heart - The Question Of U 10.Nothing Compares 2 U 11.Baby I'm A Star - Respect 12.We Can Funk 13.Thieves In The Temple 14.Jughead 15.Rock The House (Jam) 16. Outro Bluray-R Something Funky (This House Comes) / Let's Go Crazy / Horny Pony / Kiss / Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme / Purple Rain / Bambi / Take Me With U / Shake / Dr. Feelgood / Venus De Milo / The Question Of U / Ain't No Way / Nothing Compares 2 U / Baby I'm A Star / Respect / We Can Funk / Brother With A Purpose / Thieves In The Temple / Jughead MTV Video Music Awards 1991 : 5th September 1991 Gett Off (Version 1) / Gett Off (Version 2) Robin Power Promotion Video Number 1 / Power Is #1 100min.
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セール価格 プリンス/Montreux 2013 (1BRDR) ブルーレイディスク
¥1,890
噂には何度もなっていたモントルー・ジャズ・フェスの13年プロショット映像。遂にリリースされました!オフィシャル級の最高画質!しかもマスターからダイレクトにオーサリングをしてブルーレイディスクに全ての映像を網羅!これ一枚で3つのショウ、そしてアフターショウの映像も入った、7時間のコンプリート盤です! Show 1はプリンスが楽器を演奏せず歌をメインに展開、バンマスとしてメンバーへの指示にも回り、音楽の先生のような振る舞いをしています。しかし厳しさだけでなく、自身も楽しんでいるのがプリンス流。ハンドマイクでアジテーションまでしています。そんな柔軟なミュージシャンシップに応える、サード・アイ・ガールズのハンナのウキウキしたドラム、ドナのソリッドなギター、そして何と言ってもサングラスをかけたイーダのギター・カッティングがキラキラとかっこいい!Crystal Ballに収録のStrays Of The World、色々な曲がくっついたDays Of Wild、未発表曲Big City、アンディ・アローのSuperconductorやPeople PleaserのNPGバージョン、Mutiny、Old Friends 4 Sale、Get On The Boatのレア演奏、新曲Ain't Gonna Miss U When You Gone、F.U.N.K.、Dark、Extraloveableとこれでもかとレア曲が続き、それらがNPGホーンズのホーンに彩られているからかハイパーなアレンジとなっています。そしてプレイヤーが皆芸達者でプリンスに負けじと楽しそう。ステージを去る部分、出てくるまでの時間など、その場の雰囲気全てが映像に含まれていることもファンにとっては下手な編集がないことが逆に嬉しいです。ラストのPurple Rainはプリンスはギターを持たず哀愁混じりの崩した歌い方でシェルビーとデュエット、大変レアな演奏形体です。 そしてやや画質が落ちますがプロショットのアフターショウ!ラリー・グラハムとGCS、そこにNPGのメンバーが入り、ここぞのタイミングでスルリとプリンスがイーダのギターを借りて参加、満足するとまた袖に戻ります。そして今後はControversyのフレーズとなり、実はキーボードを弾くプリンスがこっそりいたりします。気が付くとTell Me What It Isになっているのですが、そこでは最高にかっこいいギター・カッティングをプリンスが披露、これは鳥肌ものです。 二日目は怒涛のダンスメドレーから、本当にメンバーらが踊りだして真のダンス大会となるLet's Workが圧巻ですが、他のShow 1と同じ曲も演奏を止めたり、メンバーに異なる指示をしたりするので、そんな違いも楽しめます。じわじわ盛り上がるファンクのParty Upの大団円まで、これも大興奮のマスト・ライブです。 三日目、最終日は3rdEyeGirl中心のLive Out Loudツアーの集大成的ライブです。今まで13年以降のライブは部分的な映像があったものの、このように完全版、しかもプロフェッショナルなカメラワークのものはありませんでした。プリンスの年齢をまったく感じさせないロックなギターワークが楽しめる、なんて素敵なことなのでしょうか!ドナとプリンスのギターの分担具合はもちろん、ジョシュア・ウェルトンがステージでどのように絡んでいるのか、そんなマニアックな観方が出来るのもプロショットだから!The Max、Breakdownのような新曲、レア曲、サンプラーセットはバンド・バージョンを織り交ぜる構成で、LOLツアーのセットの集大成と言える2時間を有に超える長尺ステージです。プリンスのギターに注目が集まるでしょうが、個人的にハイライトはハンナ、そのドラムも良いのですが、ハの字の眉毛がかわいいので是非そこをご確認ください。最後のサンプラーセットはステージに観客が上がり、アフターショウを髣髴させるクラバーな雰囲気、Loveでラリー・グラハムが超絶ベースをぶちかまします。演奏が終わりそうになり客も帰り始めるのですが、プリンスはHousequakeを強行、しかし自身の顔を撮るカメラに駄目出しをしても撮り続けることでカメラマンに対し不快感を表し、歌を終えてしまいます。カメラもプリンスをアップで捉えなくなり、全体の映像、メンバーへの撮影と変化。それでもプリンスはメンバーに指示を与えつつ最高のHousequakeジャムを繰り広げます。この辺りは音だけではわからないスリリングさを映像で知ることが出来ます。 13年のベストのライブ、モントルー・ジャズ・フェスの3日間の祭典とそのアフターショウがまさかのプロショットで登場!これは事件です!全プリンスファンは必携、間違いなしです! Show 1 2hr 11min Intro Strays Of The World Days Of Wild (incl. Big Fun, Ain't Nobody, Don't Stop The Music, Family Affair) Big City Superconductor 1999 Mutiny (incl.Ice Cream Castles) Old Friends 4 Sale People Pleaser Ain't Gonna Miss U When U're Gone F.U.N.K. Dark Something In The Water (Does Not Compute) Courtin' Time Xpectaiton Get On The Boat School Boy Crush We're A Winner I Never Loved A Man (The Way I Love You) Satisfied I Don't Want Nobody To Give Me Nothing Housequake The Jam The Bird Musicology (incl. Mama Feelgood) Extraloveable (Reloaded) Purple Rain Auditorium Stravinski, Montreux, July 13, 2013 Aftershow 40 min, Prince introduction speech Now Do-U-Wanta Dance I Want To Take Your Higher We Be Jammin' Up In Montreux Controversy Tell Me What It Is The Official NPG Afterparty, Jazz Lab, July 14, 2013 (am) Show 2 1hr 52min Intro Act Of God What Have You Done For Me Lately Northside (Theme Song From) Which Way Is Up Dancing Machine Partyman It's Alright Take Me With U Raspberry Beret Cool (Incl. Dont Stop Til You Get Enough) Let's Work U Got The Look Shades Of Umber Days Of Wild (incl. Big Fun, Ain't Nobody, Don't Stop The Music, Family Affair) Nothing Compares 2 U Mutiny (incl.Ice Cream Castles) Something In The Water (Does Not Compute) Big City Superconductor 1999 Musicology (incl. Tighten Up, Mama Feelgood) Partyup Auditorium Stravinski, Montreux, July 14, 2013 Show 3 2hr 15min Intro Let's Go Crazy Reloaded Endorphinmachine Screwdriver She's Always In My Hair The Love We Make I Could Never Take The Place Of Your Man Guitar Plectrum Electrum Fixurlifeup Bambi Sometimes It Snows In April The Max Cause And Effect When We're Dancing Close And Slow Play That Funky Music Dreamer The Breakdown When Doves Cry Nasty Girl (Instrumental) Alphabet St. (Instrumental) Sign O' The Times Hot Thing A Love Bizarre Love (incl. Raise Up) Housequake Auditorium Stravinski, Montreux, July 15, 2013
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サンタナ / Tanglewood 1970 Definitive Edition (1BRDR)
¥1,890
70年8月18日、ビル・グラハムが主催したTanglewood Festivalでのプロショット映像。 初期サンタナの名ライブ映像として知られていますが、既存のタイムコード付きの映像とタイムコード無の画質とサウンドが遥かに向上した映像の2種類があり、演奏部分の殆どはその画質向上してある映像を使い、タイムコード付き映像で曲間等を補完しています。そして更に1080PのHD画質にリマスターし、サンタナを代表する映像の最強盤としてブルーレイRにてリリースします。 まず銅鑼の音色から「Batuka」のフレーズでライブはスタート。『Santana III』に収録のエディ・ヘイゼルも嫉妬するファンク・ロックですが、実はセカンド『Abraxas』が出る直前という時期のライブです。「Toussaint L'Ouverture」もサードに収録していますが、実はすでに70年4月18日のロイヤル・アルバート・ホールでもサンタナはプレイしていました。プリンスも「Santana Medley」としてカバーするこの種の演奏は70年の段階で完成していたという事実、驚愕です。「Se a cabo」、「Black Magic Woman / Gypsy Queen」、「Oye como va」、「Incident at Neshabur」と言ったセカンド収録の新曲をガンガンと披露していきます。オリジナル・ベーシスト、デヴィッド・ブラウンがベースをだらーんと下げた独特のポースで素晴らしいグルーブを作っていること(ドラッグ癖のため、71年になるとトム・ラトレーに代わります)。そしてグレッグ・ローリーがオルガンを弾きながらオリジナル・ボーカルを披露しています。グレッグ作の「Hope You're Feeling Better」のグルーブ・ロックは鳥肌モノのカッコ良さです。そしてグレッグのピアノがリードする「Treat」も、意外かもしれませんが、プリンスはグレッグからも影響を受けていると思えてなりません。そしてカルロスが弾き出すと主人公はカルロスに、そして暫く奏でた後またグレッグにと、主役がコロコロと変わります。13歳のプリンスがもしこのライブを観ていたら、一人でこのようなインストをいつか作りたいと思ったことでしょう。まだこの頃はプリンスはピアノは弾けますが、ギターは習いたて、でもかなり上達しているはずです。尚グレッグは後に加入するニール・ショーンと一緒に脱退しジャーニーを結成します。ウッドストックでも披露されている、ドラム、パーカッション、ベース、ギター、そしてオルガンが一体となった「Savor」はラテンというよりはファンク、一方「Jingo」はファンキーだけどラテンと、とても2曲が巧妙な流れとなっています。そしてウッドストックに全く負けていない「Soul Sacrifice」の演奏もヤバいです。ホセ・アレアス、マイク・カラベロのツイン・コンガも凄いですが、ウッドストックで電撃的と称されたマイケル・シュリーヴのドラム・ソロ、しかしここではそれさえも超えている超電撃的なドラムを魅せてくれます。ドラム・ソロは退屈だったりしますが、これだけは別、異次元です。そしてカルロスのスリリングなギター、大人になったプリンスでも嫉妬するだろうことは明白です。ファンク・ロックしている「Gumbo」のソリッドな演奏、ラストは説得力に唖然とさせられる「Persuation」のサイケロックで、グレッグのボーカル、主張するカルロスのギター、観客は踊るのを忘れて見入っています。マイルス・デイビスも出演しており、サンタナ側もウッドストックと同様、やってやるぞ、という気概に満ちている、そんなマスターピースなライブ映像です。 Live in Tanglewood, Lenox, MA, USA August 18th 1970 Intro Batuka / Se a cabo Black Magic Woman / Gypsy Queen Oye como va Incident at Neshabur Toussaint L'Ouverture Evil Ways Hope You're Feeling Better Treat Savor Jingo Soul Sacrifice Gumbo Persuasion 76min. Pro-shot Carlos Santana - guitar Gregg Rolie - keyboads, lead vocal David Brown - bass Jose Areas - conga, timbales Mike Carabello - congas Michael Shrieve - drums
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プリンス / Toronto (1BRDR)
¥1,890
88年10月5日トロント公演。既に以下のタイトルがリリースされています。 https://purpletown.buyshop.jp/items/4314943 ここに付属しているオーディエンス録画のDVDR映像、その音声部分は録画時に録音されたものです。今回その音をオーディエンスながら超高音質の『Toronoto Put It In』より使ってリマスタリングを施しサウンドボード級に感じさせるクオリティーになり、そしてよりジェネレーションの若い映像マスターにリマスタリングをし鮮明且つよりクリアな画像を実現、それをブルーレイ化しました。既存の映像マスターにあったI Wish U Heavenのカットは編集されています。そしてTake This Beatのエクステンド・ポーションはしっかりと入っており魅力は損なわれていません。Dance Onもクロスフェードの編集でLet's Go Crazyと上手く繋がっています。Alphabet St.が収録されていないのは既存と変わっていませんが、それでもとても魅力的なラブセクシー・ツアーのステージ上の全貌がどのように構成されているかよく解る点、そしてプリンスを中心に映すショットは、ドルトモントのプロショット映像と合わせて必携のブルーレイと言えるでしょう。 Erotic City Housequake Slow Love Adore Delirious Jack U Off Sister Adore I Wanna Be Your Lover Head A Love Bizarre When You Were Mine Blues In C (If I Had A Harem) When You Were Mine Little Red Corvette Controversy U Got The Look Superfunkycalifragisexy Controversy Bob George Anna Stesia Cross The Line Eye No Lovesexy Glam Slam The Cross I Wish U Heaven Kiss Dance On (Including Sheila E Drum Solo - Transmississippirap) Let's Go Crazy When Doves Cry Purple Rain 1999 Maple Leaf Gardens, Toronto 5th October 1988 117min. Aud-Shot
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特別価格 ブルーレイ映像付き!プリンス / Fairfax 11-10-00 + Philadelphia 11-11-00 (4CDR)
¥4,890
https://purpletown.buyshop.jp/items/87623649 に以下のタイトル プリンス / Philadelphia 2000 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/87623689 そのブルーレイRディスクのみが付いたちょっとお得なセットです! *ブルーレイの方のジャケット、ケースは付きません。ご了承ください。
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特別価格 プリンス / Philadelphia 2000 (1BRDR)
¥1,490
プリンスの第一回目のヒット・アンド・ラン・ツアー、その4日目のライブをスマホ録画が登場する前のオーディエンス録画ではベスト3に入る最高ショットをブルーレイに収録してのリリースです。 ステージの真ん前のバルコニーのかなり高い位置から観客が撮影、最初からプリンスを中心としたショットでとてもクリアに捉えられています。ロング・ヘアーが揺れるシャープなダンスが楽しめます。そしてダンサーのジェネヴァやナジーらサブのメンバーも嫌味ならない程度で映し、Mutinyではミスター・ヘイズとプリンスの鍵盤を巧妙に役割分担して弾いていて、ミスター・ヘイズが笑っている姿、そしてその後しっかり間に合う形でマイク・スタンド前に戻り、ギターも手にして弾くという、正にマジシャンのようなプリンスがいます。creamでのスリリングなギター、little red corvetteでソファでふざけ合うようにジェネヴァと踊ってから歌に入るのがめちゃくちゃかっこいいです。しかしI wanna be your loverになると皆立ち上がってしまって遮りがあります。 しかしそれもballad of dorothy parkerの前半までで、ショーが進むとみんなが落ち着いて、映像はどんどん良くなっていきます。その後半でのキップ・ブラックシャイヤー、ナジーをフィーチャーしたジャムが結構素晴らしいです。I.C.N.T.T.P.O.Y.Mのプリンスのギターもバッチリ移されています。プリンスが何か指示をしたらカメラはわかっているので、ナジーの方をズームします。そしてプリンスがそこに入って来て、ナジーがフレーズを吹くと、プリンスがギターで同じフレーズを弾きます。summer timeも含まれた ジャジーな展開にしびれます。do me babyでは冒頭キップ・ブラックシャイヤーがピアノを弾き、シャウトを入れており、そこからプリンスが歌で入って来ます。ここでまた前に居て遮りがあります。しかしscandalousで直ぐにプリンスのクローズへと元に戻ります。ここでのダンスの素晴らしいこと!ソプラノ・サックスの優雅なこと!the beautiful onesではスプリットも披露!nothing compares 2 uではキップとプリンスが歌っています。今度はテナー・サックスが優雅に入ります。let`s go crazyではベールのようなものを被ったプリンスが登場。マッドキャットを颯爽と弾いています。そしてジョン・ブラックウェルの千手観音の如きドラミングからtake me with uへ。ロンダとワンマイクで歌い、raspberry beretではアコースティック・ギターで観客を一体にします。ここでワンマイクズームがほとんどの部分で使用されており、非常にクリアでシャープな画像。セットリストに詰め込まれた曲の数を見てください。ファンが好む曲はほとんどすべてここにあります。プリンスはとにかく絶好調で観客を踊らそうと楽しんで仕事しています。Kiss の「全員ステージに上がれ」のルーティンで開脚してお尻を振っている女性はとても面白いです。ここでキュートなへそ出しスカートを履いたジェネヴァとのダンスを含むdarling nikkiは見せパンがあります。そしてスプリットも2回しています。when doves cry、computer blue、the oneではプリンスがステージに居ません。それでもジョンのドラミング、ナジーのサックス、ジェネヴァの体が柔らか過ぎだろーダンスが映されます。そのあと優雅にマイクを持ったプリンスが登場して、ダウナー・バージョンのI would die 4 uを歌います。そしてgodではナジーのソプラノ・サックスとジェネヴァのダンス、そしてナジーの長尺ソロ、雨の音、そこからpurple rainへ。前半は歌に専念、少しずつギターを入れていく繊細なプレイです。そしていよいよ弾くよ、といざ始めると一気に雪崩れ込む感涙演奏。ワンモア?と観客に尋ね、そこからまた感動を呼び起こします。そしてMC後演奏されるはステイプル・シンガーズのwhen will we b paidのカバーです。このツアーでしか演奏されていないため大変レアです。「いつになったら、私たちがやってきた仕事の報酬が支払われるのでしょうか?私たちはこの国を海岸から海岸まで駆け巡って働いてきました。私たちの女性は皆さんの食べ物を調理し、皆さんの服を洗濯してきました。私たちは皆さんの綿花を摘み、鉄道の鋼材を敷きました。皆さんの製材所で骨身を削って働きました。私たちはあらゆる土地で皆さんの戦争に参加しました。皆さん、女性、子供、男性のためにこの国を自由に保つために。私たちは殴られてきました。罵られてきました。撃ち殺され、石を投げつけられてきました。私たちは汗と涙を流してきました。300年以上もこの人生をよろめきながら生きてきました。私たちは知っていた土地から引き離されてきました。文化を奪われました、皆さんもそれが真実だと知っています。私たちはいつ報酬を得られるのでしょうか?」。プリンスは歌詞を変えています。以下の歌詞はプリンスのオリジナルです。「私は抗議活動中に暴力に直面しても引き下がらない。私は権力の犬、暴徒、警察、軍隊に襲われている。私たちは殴られ、脅迫され、拷問され、身体を負傷させられた。しかし私はまだストライキ中だ、私たちは飼いならされないと書かれたこのプラカードを掲げている。あなたが引き起こす不当で残忍な暴力。だから私たちはこの紛争を解決するために抗議する。彼らは催涙ガスを投げ、私はマスクをかぶる。私はスタンガンで撃たれ、麻痺する。私は棒で殴られても私は勇敢だ。私は奴隷ではないし、もううんざりだ。私は正しいことのために積極的に戦う活動家だ。だから私たちはピケを張り、ストライキを行い、封鎖する。彼らは兵士を連れてくるが、私たちは別の意味での兵士だ。そして私たちは自由になるまで止まらない...いつか私たちは「自由の甘き地」と大声で歌う日が来るのだろうか?」。そしてここからヒット曲がまた演奏されます。ディアンジェロもカバーしたshe's always in my hair。ジェネバとワンマイクで歌うu got the look、キップ・ブラックシャイヤーらがステージの前に出て観客を上げていきます。そうしている最中に流されるリミックスがとてもカッコいいです。そして目のマークが入った白のベースをブイブイと弾き捲るプリンス。ここで素晴らしい女性ダンサーがいます。ベースに合わせてお尻を振るのです。凄いキュートです。そしてkissが始まり、最後に居る観客にマイクを向け歌わせるシーンもあります。gett offもプリンスのマッドキャットでのカッティング、ギター・ソロが入るアフターショウ的レア展開です。これで終了かと思えば更なるアンコールが、come onです。これは冒頭少し映像が欠けています。ナジーの素晴らしいソロの後、Boyz II Menが登場、motownphilly等のスキャットを入れます。そしてキップもプリンスとcome and dance with meを歌います。またプリンスは女性を上げて踊らせてます。この辺りはもう完全にアフターショウとかで演奏するような感じです。オーディエンス録画の映像としては相当面白く、ベスト3に入れても良いかもしれません。 intro uptown controversy mutiny cream little red corvette I wanna be your lover sexy dancer housequake ballad of dorothy parker/four I.C.N.T.T.P.O.Y.M do me baby scandalous diamond & pearls the beatutiful ones nothing compares 2 u let`s go crazy take me with u raspberry beret darling nikki when doves cry computer blue the one I would die 4 u god purple rain when will we b paid she's always in my hair u got the look kiss gett off come on/motown philly (featuring Boyz II Men)/come and dance with me Aud-shot 123min.
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NLシリーズ ザ・プリンス・エクスペリエンス / Jazzfest Bonn 2023 (1BRDR)
¥990
WDRビッグバンドをバックに、プリンス縁のアーティストが集い、プリンスの楽曲を演奏する、The Prince Experienceのライブ。最高のプロショット、HDクオリティーでブルーレイ収録しました。スタジオ・バージョンが存在しないのにプレイしているXehophobiaからして結構マニアックです。そしてWDRビッグバンドのホーン・アレンジがプリンスの指示するものとは異なり、それがまたとても新鮮に響いてきます。カーク・ジョンソンのタイトなドラミング、マイク・スコットの正確なギター、そしていぶし銀のリッキー・ピーターソンのキーボード。Sometimes It Snows In Aprilではカサンドラ・オニールがプリンスへの思いを含め歌う感動的なシーンもあります。ベースとボーカルのセントポール・ピーターソンがリッキーの手違いで鼻辺りをケガしてしまいますが、それでもバンドをまとめ、リヴ・ウォーフィールドが多くの曲で素晴らしいボーカルを披露、Purple Rainではプリンスが降臨したかのようなマイク・スコットのギターをバックにセントポールとリヴの二人がデュエットしているかなり斬新なものとなっています。そしてラストはI Would Die 4 U - Baby I'm A Star、ここでも二人はそれぞれマイクを分け合い、そして一丸となり歌います。プリンスのアレンジとは異なっているため新鮮に感じます。ネタバレするのもあれなので、後は是非本編を観て頂いて。最高ですよ。 Xenophobia 1999 Mountains Hight Fashion Nothing Compares 2 U The Everlasting Now Pop Life Venus De Milo Love Bizarre incl. All The Critics Love U In New York / Erotic City / Partyman / Jungle Love Sometimes It Snows In April Sexy MF - Kiss Mutiny Purple Rain I Would Die 4 U - Baby I'm A Star The Prince Experience | Jazzfest Bonn, 26.08.2023
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特別価格 プリンス / Oakland 1998 + Aftershow (1BRDR+1CDR)
¥1,890
97年7月からのJam Of The Yearワールド・ツアーは、少しずつセットリストが変化して98年1月22日オークランドが最終日となりました。今回プリンスをしっかり捉えたとても素晴らしいオーディエンス映像を、新発掘の以下のタイトル プリンス / Oakland 1998 New Master (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/86719155 その音源を使用しシンクロさせて過去最強のOakland 1998映像でブルーレイでリリースします。 Jam Of The Yearでの颯爽とした登場、いきなりピアノの上で踊り歌います。動きがシャープ、ロンダのベースの横で機敏に踊ります。ラリー・グラハムのホームタウンということで盛り上がっているプリンスですが、とにかく元気、ステージを右行ったり、左に行ったり、ピアノを弾いたと思ったらマイクの所に向かい歌い、常に何か踊っている感じがします。Let's Workでもくねくねと踊りながら歌っています。ステージに女性が上がっていますが、プリンスはほぼ無視、直ぐに追い出されています。Deliriousでのホンキーなピアノ・プレイは足を上げたり、お尻で弾いたりとかっこいいです。そして滑るようにステージを抜けていくプリンス。ドラムはカーク・ジョンソンで少し映されます。「Purple Rain」は終始カメラがプリンスを安定して捉え、そのカメラの中で優雅にシンボルマークのギターを弾いています。踊りと歌で観客を魅了するプリンス、ギターはマイク・スコットに任せています。I Would Die 4 Uにスイッチ。ダンスの切れは継続、Sixのフレーズはショルダー・キーボードでプリンスが行っています。The Most Beautiful Girl In The Worldはファルセットと地声を使い分けつつ崩して歌い、バレリーナのような踊りを魅せ、更にピアノも入れる、ジャジーなバンド・バージョンによる披露です。ステージにマーライオンみたいな動物の像があります。Face Downでは客電を付けて演奏されます。子供がステージに登場、踊らないのでどうしたのか聞くと、Face Downはゆっくり過ぎて踊れない、とのこと。怒ったりせずプリンスはベースでグルーブを作り、女性を二人あげ、彼女が子供の手を取って踊るように促します。一方プリンスは素晴らしいベースを弾いてのファンク・ジャム、それでも子供は踊りません。ならば口フレーズで踊らせようとし、更にチョッパーベースも炸裂させ、Freaks On This Sideのチャントも登場、観客は相当盛り上がっています。プリンスは踊っている女性にThe most beautiful girl in the world、と言ってハグやキスをされています。でも子供は踊りません。15分弱このようなことをして、客電が落ち、Face Downが本格的にスタートします。こんなに長いイントロはこの日だけでしょう。子供がレア・バージョンを呼び込んだのです。その後もプリンスはベースを足で跨いで弾いたりと子供を踊らせられなかったのにも拘らず絶好調でトータル20分の脅威のFace Downとなっています。I Could Never Take The Place Of Your Manでは金色のシンボルマークのギターで颯爽とプレイ。後半はプログレッシブなバッキングに鋭いギター・ソロ絡ませて展開します。そしてプリンスがギリシャ語のStaurosスタウロス、イエスの磔刑の際の道具のことを言及しています。それを宗教的にCrossと訳していたのですが、プリンスはここでそうは呼ばない、是非考えてくれとMCをします。後にThe Crossはラリー・グラハムの助言もありThe Christと名前が変わりますが、それより前にThe Crossとしての演奏でこのような言及をラリーの地元で行っていることは興味深いことです(97年12月11日のミネアポリス、31日のヒューストン公演でも同様の言及がされていたようです。また98年2月のペイズリーパークでのラリー・グラハムとのギグを重ねた後2月27日にThe Crossを初めてプレイしています)、プリンスは何か感じる所があったのでしょう。実際キリストの名は出ずとても素晴らしいギター・プレイを含むThe Crossの名演の一つ、となっています。そしてJam Of The Year World TourでしかプレイされていないDreamin' About U、マーヴァ・キングがメイン・ボーカルですが、とても美しい演奏です。マーヴァが歌うスタジオ・バージョンがもしかすると録音されていた可能性もありますが、今の所ライブ・バージョンのみ、ここで映像と共に楽しみましょう。キャット・ダイソン、ロンダ・スミス、マイク・スコット、ミスター・ヘイズ、カーク・ジョンソンらNPGの演奏、プリンスはいないとされていませんが、映像では登場していません。そしてDo Me, Baby Medleyマイク裁き、股裂き、ダンス、歌、ヤバいくらいにキレキレです。Adore、Insatiable、Scandalous、How Come U Don't Call Me Anymore、の歌詞を入れ込みまたDo Me, Babyに戻るとてもプリンスの愛に溢れた歌とシャウトが楽しめる名演です。そして踊りながら盛り上げるSexy MFはキーボードが面白いフレーズを入れ込み、そこからホンキーなプリンスのピアノが絡むとてもカッコいい演奏で、プリンスが肌を見せて観客を喜ばせるシーンも。If I Was Your Girlfriendはボーカルが絶好調でダンスも素敵過ぎです。そこからピアノ・メドレーへ。プリンスが弾くのを横からかなりしっかり捉えています。The Ballad Of Dorothy Parkerをしっかりプレイしてくれているのがまず嬉しく、Girls And Boysも観客と一体となって歌っているのがヤバい程です。Darling Nikkiはイントロだけ弾いては出来ないよお、を繰り返すプリンス。観客はいよいよプリンスが歌うと大合唱。いつもの君のママにこのこと言わないと。Diamonds & Pearlsもしっかりとプレイしていて歌への真摯な態度が滲み出てきています。The Beautiful Onesも少し崩していますがそれがまた名演然としており堪りません。How Come U Don't Call Me Anymoreは昔の僕はこうだったと弾き始めかなりテンション高めに歌って、悲しみのダンスも披露しています。Take Me With U、Raspberry Beretと歌に専念、ギターはマイク・スコットやキャット・ダイソンに任せています。 そして一番の目玉演奏が登場します。NPGの『New Power Soul』収録となるMad Sexのプレイです。この曲は97年11月中旬から12月に作られ、あまり間隔を置かずアルバムのリリースの前にプリンスはライブで披露したことになります。「ムラムラした朝には狂ったようにセックスしたものだ。午後にも狂ったようにしてた。別室を汚すために。時間が何の役に立つというのか」。これを妊活を含むマイテとの結婚生活(別室を子供用の部屋とする考え方もあります)、ワーナーとのバトル、もしくは宗教、色々意味が取れると思いますが、ラリー・グラハムがネックにあると思われます。実際この後ペイズリー・パークで何度かMad Sexをラリー・グラハムとプレイしているのです。97年9月からのJam Of The Yearツアーのセカンド・レグよりラリー・グラハムのグラハム・セントラルステーションは前座を数多く務めることになりました(この日もそうでした)。プリンスは新曲だと紹介し、君がしていたことを話してくれ、と言ってから観客にMad Sexと言わせるコール・アンド・リスポンスを行っています。安酒場でのジャズ、そんなイメージのサウンドをバックに自身の過去を歌います。スライやラリーのジェリー・マルティーニがサックスを入れています。バッキングが変わり別の新曲だ!と(I Like)Funky Musicをプリンスはしっかり歌っています。ピアノの上で杖を持って誇らしげに居るかと思えば、ジェリーを引っ張り出してソロを吹かせたり、観客を上げて盛り上がります。途中映像が切れますがかなりの部分は収録されているはずです。Baby I'm A Starへと繋がる所も映像は捉えられラストの大団円1999も収録、結果ほぼコンプリートの最高のジャム・オブ・ザ・イヤー・ツアーの最終公演の映像となっています。 そしてその後のアフターショウ、音源が存在しそれをリマスタリングして収録。ヒスノイズが残っていますが安定したかなり良好なオーディエンス録音です。ラリー・グラハムとプリンスのThank Youのスローバージョンで始まり、ロバート・ジョンソンのRamblin' On My MindのブルースからThe Rideへと繋がるアフターショウでしか演奏出来ない展開です。直ぐにI'll Take You Thereの演奏となりますが、歌うはマーヴァ・キングです。彼女以外にもキャット・ダイソンやロンダ・スミスがコーラスをしていて、そこにプリンスがブルージーなギターを入れます。そしてプリンスのBabyの雄叫びからI Got The Feelin'のオールド・マナーなファンクへスイッチします。ジェリー・マルティーニ、シンシア・ロビンソンのスライ系のホーンが絡むので、JBのカバーがプレイされているのがどこか不思議な感じがします。プリンスがピアノを弾いて良いか尋ねます。JBもピアノは弾きますが、弾かず、マイク・スコットのギター・ソロ、ミスター・ヘイズのハモンド風のサウンドのソロとなります。これがまた超素晴らしいです。そしてまたプリンスがピアノを弾いても良いかと観客に尋ね、今度はファンキーなフレーズを弾き入れます。JBよりプリンスの方が上手いですが、どこかJB的統率感をプリンスが纏っていて、カッコいいです。そして繋がってテンプテーションズのThe Way You Do The Things You Doに。プリンスがメイン・ボーカル、女性コーラス、そして観客も知っているから皆で歌います。ジェリーのサックスも呼ばれて飛び出てジャジャジャーンと素晴らしいです。マーヴァも歌って煽り、60年代モータウン風のアレンジに一役買っています。更に繋げてジャッキー・ウィルソンのLonely Teardropsも歌われこのような50年代、60年代の曲を演奏するのかな、と思わせて、金曜の夜だからと重いグルーブから18 & Overがプレイされます。 ここだけのライブ・アレンジで必聴モノです。777-9311も緩めながらしっかりと演奏していて、そこからプリンスのチョッパー・ベースが炸裂、プリンスが歌う後にラリーの『GCS2000』に収録のGroove Onがプレイされます。そしてマーヴァ・キングが未発表曲Playtimeを歌い、更にプリンスがかなりこの時期ならではの凄いジャムとなっています。そしてラリーとプリンスの二人が前に出たThe Jamは不思議なメンバー紹介で、ラリーが自身のことを紹介した所で残念ながらフェード・アウトしてしまいます。 BRDR DAT Intro Jam Of The Year Talkin' Loud And Sayin' Nothing Let's Work Delirious / Rock & Roll Is Alive! (Outro) Purple Rain Little Red Corvette I Would Die 4 U / Get Yo Groove On / Six The Most Beautiful Girl In The World Face Down I Could Never Take The Place Of Your Man The Cross Dreamin' About U Do Me, Baby Medley Sexy M.F. If I Was Your Girlfriend Intro / The Ballad Of Dorothy Parker Girls & Boys Darling Nikki Diamonds & Pearls The Beautiful Ones How Come U Don't Call Me Anymore Take Me With U Raspberry Beret Mr. Happy (Outro) Mad Sex (I Like) Funky Music Baby I'm A Star (Intro) 1999 The New Arena, Oakland Jam Of The Year Tour Finale 01/22/1998 CDR Thank You For Talkin' To Me Africa Ramblin' On My Mind The Ride I'll Take You There I Got The Feeling The Way You Do The Things You Do / Lonely Teardrops 18 & Over 777-9311 Groove On / Playtime Johnny The Jam Townsend, San Francisco 01/23/1998
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特別価格 プリンス / Coachella (1CDR+1BRDR)
¥1,890
Digital Funk Bitchレーベルの久々の新作はコーチェラ・フェスティバルのサウンドボード録音のコンピレーションです。Lotusflow3r.comのflv映像、そして20年に登場したCoachella 20 Years In The Desertというドキュメンタリー映像、そこでショウのイントロ、そしてLet's Go Crazyが一部映像を含めて入っており、それらをライブの演奏順に並べ収録されています。ライブのハイライトがかなり収録されているのでとても楽しめる内容です。 1.Show Intro 2.Shhh 3.Creep 4.7 5.Come Together 6.Let's Go Crazy そして今回特別に超特別映像のブルーレイが付きます。なんとコーチェラのライブを、当時のカメラのオーディエンス録画映像、Lotusflow3r.comのプロショットflv映像、更にintro部分とLet's Go CrazyはCoachella 20 years in the desertの映画からのプロショットを入れ、まとめ編集、再現しました。音源はプロショットはその音源を可能な限り使い、リマスタリングした音質最高のオーディエンス録音(恐らく4DFの音源を少しソフトにしたリマスタリングがされていると思われます)。画質が荒いのもありますが、それは08年当時、まだスマホもiPhoneが日本で登場したくらいの時期ですので黎明期、それでも海外では映像が残っていたのです。可能な限り集め編集ほぼコンプリート、プリンスのギターを映しつつThe Bird、Jungle Loveではモーリスとジェロームを中心とした複数アングルのショットで、既に客をステージで踊らせています。目立っていなかったプリンスも最後で轟音ギター・ソロをぶちかまします。そしてシーラがパーカッションの調整をしつつ、メドレーの如く繋げてThe Glamorous Life、これもシーラの素晴らしい歌とパーカッションを映像で楽しめます。プリンスが軽くコーラスを入れています。そしてサンタナ曲のメドレーはシーラのパーカッションがとても効いています。シーシー・ダンハムのドラム・ソロ、レナートのピアノ・ソロ、彼らがザ・タイムやシーラのバックで演奏していた、とういうことになります。かなり変則的です。そしてプリンスによるギター・ソロ。鳥肌が立つ程のカッコよさです。そして真のプリンスのセットのオープニング曲と言えるのが1999。やはりここでもプリンス、彼のカッティングが素晴らしい。マーヴァ・キングも良い声を入れます。レディースの衣装が素敵でとてもソウルフルに踊っています。そしてI Feel For Youはレディースが歌い、プリンスはコーラスと煽り役。オールドスクールとControversyへ。ラテンファンクバンドGroupo Fantasmaのホーン隊がバックですが、鋭く切り込んでファンキーです。Little Red Corvetteはこの時からバンド・バージョンで生まれ変わりましたが、しっかりと演奏しておりどこかスリリングです。そしてとにかく優雅に舞うようにライトハンドで弾くギターがかっこいいです。Musicologyはコンプリートではないですが、ダンスがファンキー過ぎて寝てられないと踊り、そしてPrince And The Bandへと雪崩れ込むのは素晴らしいです。「幸せさ、だって正当に支払われてるから、全ての契約から自由、太陽の光を直接浴びないからリラックス、ああ僕らは手に入れた、君自身を配給出来る、みんな、僕らはここまで来たよ、プリンスとバンドは」。Creamでは「この曲は鏡の自分を見ながら書いたよ」とジェスチャーしながら呟いています。Shhhはロータスフラワーのウェッブでプロショットが公開されていたものを音も映像も両方使用しています。スーパーボウルの時にも使った青のストラトキャスターが眩しいです。ジミヘンを超えてプリンスのスタイルが確立した、そんな宣言のような最高のギター・プレイを魅せてくれます。そして伝説のレディオヘッドのCreepのカバー演奏。これもプロショットです。実は歌詞をかなり変えてプリンスは歌っています。オリジナルは、「君はファッキンに特別だ、僕も特別だったらよかったのに」と自分を嘆いていますが、プリンスは「君は特別だと願っていたね、君はとても素敵だ、そして僕もね」と歌い、オリジナルのサビに登場する「僕は気味が悪いCreep」等を歌っておらず、プリンスはシャウト気味に「恐らく僕はただ...何だって?嘘は止めてよ、僕らはここで何をしているんだろう、ここに僕らは属していないのに」と完全にプリンス作の歌詞となっており、Creepという言葉はどこにも登場しません。そしてオレンジのストラトでのギター・ソロは短めですが、2回絶妙なタイミングで登場し、とてもCreepに合った音を炸裂させています。そして7もプロショット。プリンスはマッドキャットで軽やかに弾きつつ笑顔で歌います。「異なった場所から、異なった顔の人たちが集まって。僕は戦争に疲れたよ、黄金の時代への準備はいいかい?」。戦争はもうこりごり、と観客に叫ばせます。プリンスはCome Togetherのカバーを歌います。これもプロショットです。「一緒になるんだ、僕の上で」と団結や性的なイク、ドラッグをキメると色々解釈出来るビートルズのジョン・レノンの歌詞を素直にレディース中心に歌っています。プリンスのギター・ソロも最高です。「新しいことを手に入れた、コーチェラ・クワイアだ、団結だ」と煽るプリンス。Come together, yeah!と唱える観客。スリリングなギターとバスドラだけになり、観客がおとなしくなると、また「Come Together」をプリンスらは歌い出して盛り上げていきフィニッシュ。グンナイと叫ぶプリンスはステージを去ります。そしてプリンスは戻り更なる団結を促すPurple Rainに。プリンスを中心に映した良好複数オーディエンスショットで名演を楽しめます。そしてプリンスは「この砂漠にきて、ボーナス・ステージだ、君達はそれに値する、プリンスの家に来たまえ!」そう叫んで「Let's Go Crazy」を披露します。これは映画Coachella 20 years in the desertでも最後に流されます。それだけ素晴らしいということですが、かなり編集されています。ある意味ここでその映像を使ってその時の素晴らしいパフォーマンスを可能な限り再現しました。 Empire Polo Field, Indio : 26th April 2008 The Time 1.Intro 2.The Bird 3.Jungle Love Sheila E 4.The Glamorous Life Prince & the NPG 5.Santana Medley 6.1999 7.I Feel For You 8.Controversy 9.Little Red Corvette 10.Musicology/Prince And The Band 11.Cream 12.Shhh 13.Creep 14.7/Come Together 15.Purple Rain 16.Let's Go Crazy Audience & Pro-shot 86min.
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NLシリーズ ジョージ・クリントン&ファンカデリック / Rockpalast Open Air Festival 1985 (1BRDR)
¥990
ジョージ達が85年に唯一行ったコンサート、それはロックパラスト・フェスででした。テレビ放送されています。今回ジョージ・クリントン絡みの映像を網羅して1080PHDクオリティーでブルーレイ化しました。まずレッド・ホット・チリ・ペッパーズのセカンド・アルバム『Freaky Styley』をジョージはプロデュースしていますが、そのアルバムよりミーターズのカバー「Hollywood」をジョージと共にパフォ。ファンク大学の先生と悪ガキ生徒といった風でとても楽しいです。そしてジョージらのライブですが、まず実は名義がジョージ・クリントン&ファンカデリックとなっています。ワーナーが権利を持つファンカデリックはこの頃使えないはずですし、ならばパーラメントはどうなったのか、単なるクレジットの間違いなのか不明です。実際演奏前の紹介でもその名で紹介されています。推測ですが、長らくリリース出来なかったファンカデリックのアルバム『By Way Of The Drum』がこの頃完成しているらしく、それが関係している気がします。メンバーは80年代前半のPファンク・オールスターズと似ていますが、バーニーがおらず、代わりに80年代に入っていよいよ重要人物になっていったデヴィド・リー・スプラドリー、そして奇才ジョセフ・アンプ・フィドラーがキーボードで初参加となっています。他にキーボードではニューウェイブ系のトーマス・ドルビーもゲストで居ります(ジョージ参加の「May The Cube Be With You」という曲があります)。ギターで(クレジットには色々楽器をプレイしているとされています)アンドレ・フォックスの名があります。彼もこれがP-Funkのステージとしては初。またコーデル・モーソンもギターで戻っている様子。またマッドボーンが居ませんが、パーレットという名前ではないでしょう、3人の女性コーラスが入って彩を加えています。またメイシオ・パーカーもクレジットがされているのですが、その頃にはジェームス・ブラウンのバンドに居ると思われます。ロバート・ピーナッツ・ジョンソンもクレジットがありますが、居ない可能性が高いです。 オープニング「Funkentelechy」はイントロ的な演奏、そこから「Cosmic Slop」へ。ヴォーカルのゲイリー・シャイダーはクレーンに乗って高みから歌っています。70年代に「Bop Gun」で宙吊りになったりしていたので高所恐怖症ではないでしょう、でも果たしてこの曲の演奏が終わるまでにステージに戻れるのか心配になります。モップを持ったロン・フォードもステージで歌っています。宇宙の泥水を掃除しようとでも言うのでしょうか。マイケル・ハンプトンのギターが轟く中、徐々にクレーンは降下、この曲のラストでジョージが登場、彼の後ろを先ほどは寒かったからか服を着ていたゲイリーがおむつ姿でギターを持ってステージに入って来ました。そしてマイケルのカッティングが主導する「Let's Take It To The Stage」、スライの「Thank You」のフレーズが入ります。ホーンはPファンク・ホーンズ、ベニー・コーワン、グレッグ・トーマス、そしてグレッグ・ボイヤーです。ジョージの機敏なダンス、若きアンプも映されます。そしてベースは屋台骨といっても良いほどの貫禄と腕前のロドニー・カーティスです。「Up For The Down Stroke」のフレーズも入り、この演奏は83年のライブでも度々披露されているアレンジですが、ブラックバードのギター・ソロが入っています。そして「Night Of The Thumpasorus Peoples」に繋がるのもここだけの展開です。デニス・チェンバースの暴れるドラミングで終わり、「One Nation Under A Groove」の演奏へ。ゲイリーが観客に触れ合いながら歌います。演奏はメドレーのように「(Not Just) Knee Deep」へ。この突然のチェンジが結構カッコいいです。ここでもマイケルが鋭いギター・ソロをゲイリーに呼ばれて弾いています。踊らないはずのサーノーズの踊りがかっこいいです(尚パーラメントのラスト・アルバム『Trombipulation』で彼は実は先祖がファンキーだったとコカインの力で思い出して以降、踊ることにしたそうです)。「Disco To Go」のホーン・フレーズで演奏が終了。ジョージの語りから「Maggot Brain」が始まりますが、バーニーのキーボードがなく、もちろんメイシオ・パーカーも居ないのでフルートも入らず、純粋にマイケルのギターで演奏が開始されています。旭日旗のデザインのシャツを着たロドニー(恐らく“有明”と書かれているのではないでしょうか)が座ってベースを弾いてます。そして今まで後ろで探偵物語の松田優作のような帽子を被ってチラチラとギターを奏でていた人、そう、エディ・ヘイゼルがやっと前に出て来て弾き出します。マイケルは親し気に笑って、一方エディはすかした顔で、ツイン・ギターとなるのは正に名場面そのもの。ブラックバードの姿もあります。そして「Standing On The Verge Of Gettin' It On」ではジョージが観客に近づいて鼓舞します。そして「Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)」のフレーズをジョージは入れています。スキートの面白いベース・ライン、そしてエディ・ヘイゼルのどこか気品さえ漂わせるギター・ソロ、そこへジョージが笑いながらちょっかいを出しています。そしてJBの「Funky Good Time」が歌われ、更に女性コーラス3人の内の一人がソロで歌っています(クレジットには二人しかなく、そのどちらでもないので、誰が歌っているか不明です)。Pファンク・ホーンズの3人によるイントロから「Atomic Dog」へ。デヴィド・リー・スプラドリーのキーボード・プレイが映されます。またゲイリーがアンプ・フィドラーに向かってもっとキーボードの音をあげろと指示していると思われるシーンもあります。マイケル・ペインらしき人も映されています。デニスのドラミングが素晴らしいですが、絶妙なタイミングでベースが入って「Flash Light」の演奏にスイッチします。ジョージにマイクを貰って先ほどソロで歌っていた女性がステージ前に出て歌っています。ここでもデニスのドラミングがもの凄いです。ショルダー・キーボードを持ってアンプも前に出てきています。ジョージがカメラに近づいたり、この人たちなんてゴイスーなのかしら、というような顔をしています。止まるな、立ち上がれと叫び、バックで歌っていたライジ・カリーとジョージ二人で観客に応えます。最高のテンションでライブ終了、とはならずアンコールがあります。予め予定されていたのでしょう、キリング・ジョーク、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、そしてアンタッチャブルのフェス出演バンド・メンバーを交えての「Cosmic Slop」です。まずアンソニーがボーカル、恰好はほぼゲイリー・シャイダーと同じパンツ一丁で、おむつゲイリーと二人の裸の大将が宴会場でのカラオケの如きカオス状態で歌っています。実際ジョージもホテルで貸してもらえる派手なパジャマ柄の恰好をして叫んでいます。他のミュージシャンもかなりガヤガヤとプレイしていますが、やはりジョージが歌のフレーズを促すと、アンソニーがGet off your ass and jam等と合わせてきます。いったい何人ステージに居るのでしょうか。それでも何とかまとめてしまう、それが御大ジョージ・クリントンです。花火が上がって無事にステージが終了、とはならずまだジョージらは演奏を続けます。「Mothership Connection (Star Child)」です。「Swing Down Sweet Chariot」も唱えられます。残念ながらテレビ局の力で久々にマザーシップを降臨させられるのでは、否それは出来ませんでしたが、ライブそのものは最高です。ゲイリーよりジョージが目立っていて、結果最高の大団円となっています。実はレッチリとジョージでのツアーも計画されていたそうですが、実現されませんでした。そしてPファンクのライブはこれ以降暫く行われなくなってしまいます。大所帯のファンク・バンドの時代は最早終わりを告げようとしていたのです。 Intro Hollywood * George Clinton Interview Funkentelechy Cosmic Slop Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) / Let's Take It To The Stage / Up For The Down Stroke / Undisco Kidd / I Call My Baby Pussy Night Of The Thumpasorus Peoples / May We Funk You One Nation Under A Groove (Not Just) Knee Deep Maggot Brain Standing On The Verge Of Gettin' It On Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker) Atomic Dog Flash Light Cosmic Slop ** Mothership Connection (Star Child) Freilichtbühne Loreley, St. Goarshausen, Germany August 17, 1985 115min. Pro-shot Georqe Clinton - vocal Thomas Dolby - vocal, keyboard Gary Shider - vocal, guitar Lige Curry - vocal Duwayne McKnight - guitar Ron Ford - vocal Michael Payne - vocal Eddie Hazel - guitar Cordell Mosson - guitar Michael Hampton - guitar Joseph Fiddler - keyboard Bennie Cowan - trumpet Greg Boyer - trombone Greg Thomas - saxophon Rodney Curtis - bass Dennis Chambers - drums Robert Johnson - vocal Andre Williams - vocal, various instruments Pat Lewis - vocal Maceo Parker - saxophon Sandra Richardson - vocal David Lee Spradley - keyboard * Red Hot Chili Peppers w/George Clinton ** w/Killing Joke, Red Hot Chili Peppers, Untouchables
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NLシリーズ パーラメント・ファンカデリック / Houston & Washington DC 1979 Dayton 1981(1BRDR)
¥990
Pファンクの名映像。内容は素晴らしいのですが、古いもののためクオリティが高いものは少なく、途中でカットされコンプリートではなかったり、ノイズが入っていたりしているのもあります。しかしその劣化を抑えるべく今回1080Pのブルーレイにし、超お求めやすいNLシリーズにてリリース致します。 79年のアンクル・ジャム・ツアー。79年11月2日のキャピトル・センターとも言われている映像ですが、実は最長となる100分程のロング・バージョンは、ヒューストン、ワシントンDCと、会場地は不明ですが、二つのライブを繋げたものです。そして後半がかなり音のズレがあるのですが、今回funksoulmusicが独自にリマスターし補修してあります。 演奏は「Night Of Thumpasorus Peoples」とライブ途中から始まります。ラリー・フラタンジェロのパーカッションがシビレます。そして衝撃の演奏「Uncle Jam」。「俺はジョージ・ジャム好き・クリントン・の軍隊の兵士だ!お前ら参加しなきゃ。グルーブ作戦決行中、ただグルーヴに向かって行進するだけ。ダンス・ミュージックを最悪な状況から救い出そう!起きろ!ファンクジャム政府はお前達を必要としているんだ!」ディスコ全盛の時期に問いかけるメッセージ、ブーツィーのバンド、ハウス・ゲスツ、後にスピナーズに行くPhilippe Wynneによるものです。パーレットも「私も兵士」とても勇ましい!そしてメイシオ・パーカーも登場、とても面白いダンスを披露してくれます。そこでのバッキングはとてもファンキー、マーチとファンクの奇跡の融合、そのライブ・バージョン、必見です。続くは「Red Hot Mama」ですが、若きブラックバード・マクナイトが最強のギターを披露します。そこへキッド・ファンカデリック、マイケル・ハンプトンも競う様に弾き入れ、ゲイリー・シャイダーも絡んで来ます。レイ・デイビスの低音も入り、最高の演奏となっています。そして衣装を変えたフィリップ・ウインが登場、彼のメモリー、スピナーズの「Sadie」を歌います。「綿菓子よりも甘く、パパの古いブランデーよりも強く、いつも笑顔を絶やさず、でも崩れ落ちて泣いた日も知っている、愛しきセイディ、僕らはママのこと愛しているよ、ママは僕ら全てを等しく愛してくれる、思い出の中で生きているよ、セイディ。」レイも低いパートを邪魔しない程度にデリケートに歌い、聴き手の涙を誘う名曲です。そして映像が暗くて殆ど無い状態ですが、バーニー・ウォーレルのシンセをバックにフィリップによるワシントンDCを煽るスキャットが入ります。そこからゆったりと「Maggot Brain」の演奏へ。これは残念ながら途中までとなっています。そしてイントロが少し長くて新鮮に聴こえる「(Not Just) Knee Deep」はアルバム『Uncle Jam Wants You』からの大ヒットシングル、ツアーのハイライトとなります。高いパートをパーレットのシャーリー・ヘイデンらが、レイ達男性コーラスが低いパートやスキャット、そしてオムツに裸のゲイリー・シャイダーがメイン・ボーカルとして歌います。スタジオ・バージョンにある効果音も忠実に入れている一方、ラリーのパーカッション、マイケル・ハンプトンの即興気味のソロ、ジャジーなギター・カッティング、フィリップがヒューストンの観客を煽り軽快な自身のスキャットを歌わせようとしたり、この素晴らしい哀愁さを含んだダンス曲をスペシャルで長めの20分の演奏で楽しむことが出来ます。そして「One Nation Under A Groove」ではバーケイズのメンバーもステージにおり、演奏に参加しています。観客にゲイリーが煽って歌わせ、止めるな、と更に煽りますが、その途中で「Flash Light」へと演奏が変化します。サーノーズ、登場。実は終始、ステージにジョージ・クリントンがいないのです。確かにジャムおじさんは演奏しないので影響は全くありません。しかしボーカルは、何より精神的支柱として絶対必要、それでもゲイリーが前に出て歌い、煽ります。結果とてもプロフェッショナルなステージングのように感じさせるのです。そして冒頭や一部カットがある「Mothership Connection」では「Rumpofsteelskin」や、ほぼアカペラで「Party People」が歌われ、ここでもバーケイズのメンバーがおり、かなり異なった演奏になっています。そして最後に前座のバーケイズのジャムが30秒弱入っています。 そして続いて、ヒューストン公演のみを収録したショート・バージョンも収録。「Sadie」はロング・バージョンとは異なる映像です。フィリップはここではヒューストンと言っており、ロング・バージョンでのものがワシントンでの公演となります。歌が終わってフィリップがステージ袖に去ろうとしますが、メイシオがフィリップを紹介し、また戻ってきます。続く「(Not Just)Knee Deep」からはロング・バージョンと同じですが、やや画質がぼやけているものの、、上と下の映像がカットされていないためあえて収録しました。「Jam (The Bar-Kayes)」は10秒ほど長いのですが正直演奏が終わってからの余韻も含まれており、それほど大差はありません。つまりロング・バージョンでは「Night Of Thumpasorus Peoples」から「Maggot Brain」までがワシントンの映像ということになるのでしょう。 更に18分程の映像ですが81年のデイトン公演、画質はヨレがあり、ジリジリしたノイズが入りますが、なんとファンカデリックのラスト・アルバムのタイトル曲「The Electric Spanking of War Babies」の演奏が完全ではないですが収録されています。ゲイリーとジョージ、スリリングなマイケルのギター、パーレットは80年のアルバムを最後にバンドには居ない可能性があります。また白人の女性コーラスが居て、Nina Hooverという人がそうかもしれません。そして「Flash Light」ではパーラメント最後のアルバム『Trombipulatoin』から「Agony of Defeet」をジョージらが歌っています。この時だけのアレンジとなっており必見です。 November 1979 Houston TX & Washington DC Version 101min. Night Of Thumpasorus Peoples Uncle Jam Red Hot Mama Sadie Maggot Brain (Not Just) Knee Deep One Nation Under a Groove Flash Light Mothership Connection (Star Child) (Incl. Rumpofsteelskin / Party People) Jam (The Bar-Kayes) Only Houston TX Version 53min. Sadie (Not Just) Knee Deep One Nation Under a Groove Flashlight (Star Child) (Incl. Rumpofsteelskin / Party People) July 1, 1981 Hara Arena, Dayton, OH Budweiser Concert 18min. The Electric Spanking of War Babies One Nation Under a Groove Standing On The Verge of Getting It On Flash Light (incl.Agony of Defeet) Pro-shot