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ディアンジェロ / Live And Rare (1BRDR)
¥990
本名マイケル・ユージーン・アーチャー、リッチモンド出身のマルチ・プレイヤー、ソングライターのディアンジェロは、プリンスを敬愛し、プリンスに引けを取らない稀有な才能の持ち主です。そんな彼のデビューアルバム『Brown Sugar』、そしてセカンド『Voodoo』の時期のテレビ出演、ライブ映像、インタビューを集めたプロショット最強コンピレーションの登場です。リマスタリングが施されているものの映像によってはマスターに起因する乱れがあります。 まず「Brown Sugar」のパフォーマンスが主に収録されていますが(アポロ劇場での「Brown Sugar」は一か所1秒少し映像が止まる所があります)、BET Studios Washington DC 1996の映像は初期のディアンジェロのライブの模様を映像で楽しむことが出来ます。73年のMandrillのカバー「Fencewalk」のドファンクがイントロという大変マニアックなオープニングです。そしてLinwood Roseのパフォ、このバンドの面子は凄すぎます。セットリストを観て是非のけぞってください。そしてディアンジェロとほぼ同時期に登場したネオソウル系のトニー・リッチとのスティービー・ワンダー曲のカバーですが、「Superstition」をディアンジェロ、「Living For The City」をトニー、二人が同時にマッシュアップしつつ歌うのです。そして「I Wish」でも二人は絶妙に歌い合います。本当芸達者です。夢のようなバンドでの演奏、というのならデヴィッド・サンボーンとフレンズ名義に参加したニューヨークでのライブでしょう。「Sunshine Of Your Love」も「Use Me」もプリンスはカバーしたことがありますが、かなりここでの演奏に影響を受けているのではないでしょうか。「Use Me」はディアンジェロが完全にフロント、プリンスでもこんなメンツをバックに歌ったことがない、というかそういうことはきっと彼はしたがらないでしょう。プリンスはプリンス、ディアンジェロはディアンジェロ、なのです。そしてディアンジェロの独唱「Star Spangled Banner」、クラプトンとディアンジェロが分かち合うように歌いそれぞれギター、ピアノをプレイする「I've Been Trying」も胸を打ちます。 そして『Voodoo』のプレスキット(メディア関係者が取材や記事作成の際に必要とする動画などをまとめた資料のこと)では、クラプトンが「Spanish Joint」を聴いて、もうこれ以上は無理、他のもこんな感じなの?と衝撃を受けているのが印象的です。画質は決して褒められるほどではないですが、それがまた歴史的且つとても映画的に感じさせます。BETのBehind The Scenesでは、一部ブロックノイズがあります。BETのインタビューでは、画質がやや落ちますが素敵な「Send It On」のライブ演奏、「Chicken Grease」はクリス・ロック・ショウのパフォと比較して楽しめます。どちらも超ファンキーで甲乙つけがたいです。「Devil's Pie」のパフォはディアンジェロがラスト狂気と化しますが、シェルビー・ジョンソン(後にNPGに加入の彼女です)のバック・ボーカルもまた狂気です。MTV Liveのインタビューではディアンジェロがプリンスのカバー「She's Always In My Hair」のMVを作っている様子が鵜写されます。しかしお蔵入りとなってしまいました。そしてマジソン・スクエア・ガーデンでのライブ、『Voodoo』の曲の演奏が嬉しいですが、トム・ジョーンズとの絶妙なブレイクと息の合ったダンスを含む超カッコいい「Sex Machine」や、またもや夢のようなグループ、スティングを中心としての「Every Breath You Take」はディアンジェロも交じってそれぞれの曲のパートをバトンのように繋げて歌っている大変感動的なパフォとなっています。 Brown Sugar Era ●ABC In Concert 1995 Interview ●It's Showtime At The Apollo December 2 1995 Brown Sugar Cruisin' ●Late Night with David Letterman January 31, 1996 Brown Sugar ●VH-1 Fashion Awards October 26, 1996 Brown Sugar ●BET Studios Washington DC 1996 Fencewalk [Mandrill] Intro Sweet Sticky Thing Jonz In My Bonz Me And Those Dreamin' Eyes of Mine Cruisin' Lady Brown Sugar ●Linwood Rose on Chris Rock Show February 14, 1997 Bring It On Home To Me Lady Fire Gospel Rave Up (Linwood Rose = D'Angelo, Raphael Saadiq, Ali Shaheed Muhammad, Questlove and Chalmers "Spanky" Alford) ●Stevie Wonder Tribute with Tony Rich at the Grammy Awards February 26, 1997 Intro Superstition / Living For The City I Wish ●NY with Eric Clapton and David Sanborn & Friends December 14, 1998 Sunshine Of Your Love Use Me (David Sanborn & Friends = Marcus Miller, Ricky Peterson, Gene Lake, Don Alias & Dean Brown) ●Madison Square Garden - Evander Holyfield vs. Lenox Lewis boxing match March 13, 1999 Star Spangled Banner ●with Eric Clapton at Curtis Mayfield Rock & Roll Hall of Fame Induction March 15, 1999 Intro I've Been Trying Voodoo Era ●shot in Havana, Cuba 1999 Voodoo Electronic Press Kit ●Video Music Box - Behind The Scenes (November 6, 1999) Left & Right ●BET - Behind The Scenes Left & Right video shoot Lady (Remix) (music video) interview ●BET interview Send It On interview Chicken Grease ●Behind The Video Untitled (How Does It Feel) ●Chris Rock Show October 8, 1999 Chicken Grease ●Tonight Show with Jay Leno March 6, 2000 Untitled (How Does It Feel) ●with Beyonce ●live on MTV Movie Awards June 3, 2000 Intro Devil's Pie ●2000 MTV VMA Best New Artist Commercial ●MTV Live interview ●VH-1 Men Strike Back ? ●Madison Square Garden April 11, 2000 Intro Left & Right Send It On Untitled (How Does It Feel) (with Tom Jones) Sex Machine (with Tom Jones) Every Breath You Take (with Sting, Enrique Iglesias, Tom Jones, Christina Aguilera, Backstreet Boys and Sisqo) Pro-Shot 162min.
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プリンス / The O2 September 9, 2007 Eye Version (1BRDR)
¥1,490
07年プリンスのロンドン21ナイツより、9月9日のO2アリーナで行われたショウを、上段から撮影、プリンスの目まぐるしい動きをかなりの確率の高さで捉えてくれている素晴らしいオーディエンス録画で収録。Eye RecordsでリリースされていたDVDよりブルーレイ化しました。そのEye Versionは音声を超高音質オーディエンス録音に差し替え、映像のリマスタリング、更にオリジナルでは未収録だったWe Will Rock YouとLet's Go Crazyの殆ど、また欠けている映像をスライド・ショウと音声で補う素晴らしい編集がなされています。スーパーボールのメドレーが披露されている大変素晴らしい日の映像をより楽しめる仕組みです。MusicologyではFreaks on this side(こっちに熱狂的ファンがいるよ)と指さすプリンス。 Prince And The Bandで観客を上げています。Play That Funky Musicで映像が切れています。Your Songはこの時初めてレナートによりプレイされました。後は07年9月16日しかプレイされておらず、ロンドン21ナイツのために用意された曲ということになります。 What A Wonderful Worldもマイク・フィリップスによってプレイされていますが、共にインストです。実際は共に歌詞はあり、黒人のルイ・アームストロングが、なんて素敵な世界なんだ、と歌い、白人で同性愛者のエルトン・ジョンは、君が居るだけでこの人生は素晴らしい、と歌っています。共通項があるのです。Adoreの後半はかなりインプロ的に展開し、Crucialという名の新曲のように感じさせます。Strage Relationshipも止まらないよ、と長めの披露です。次は新しい曲?それとも古いの?とプリンスが尋ね、皆が古い方を要求、しかしプリンス自身既に決めていただろうIf I Was Your Girlfrienを披露します。そして続いて新曲Black Sweat、そして適度にオールド・スクール過ぎない曲としてKissの演奏に。次にスーパーボールのメドレーの最後に演奏されたPurple Rainがここで大団円とばかりにプレイされます。一度ステージのシンボルマークが消えて、ライブ終了かと思わせて直ぐに、プリンスが、誰がノイズを出しているんだ?まだやるよ、とステージに現れます。サンプラー・セットですが、プリンスの背中(3121のロゴが入っている服を着ています)を映していてキーボードで作業しているのがわかるショットで、クローズされており楽しめます。Raspberry Beretはサンプラーからというよりは、プリンス自身のピアノ演奏が主です。その後帰ろうとしますが、また戻ってもっとヒット曲があるとサンプラー・セットを更に続けます。Alphabet St.だと特にわかりますが、リズム・トラックが鍵盤を左手で押すと再生され、右手でピアノのフレーズを入れたりしているのです。そしてLady Cab Driverのバッキングを再生しながら、ドラムのコーラ・コールマンをCCとプリンスは呼び、彼女にキック、バスドラを叩くように指示します。その仕方が映像だととてもカッコよく見えます。そして明かりを暗くし、そしてそこからI Feel For Youを絶妙に演奏開始させ、Controversyでオーラスですが、Housequakeのジャンプ、アップンダウンのチャントを入れて盛り上げて後、ファンキー・ロンドン、グンナイ!と真のライブ終了となります。 そして3121.comで当時配信された映像も収録。解像度が低く、一部マスターに起因するブロックノイズが入りますが、リマスタリングをせずそのまま収録しています。ありがとうと言った後も、やっぱりノーだ、と演奏をさらに続けるPeachが最高です。 Earth Tour O2 Arena, London 9th September 2007 We Will Rock You / Let's Go Crazy / 1999 (intro) / Baby I'm A Star / Proud Mary / Baby I'm A Star (reprise) / All Along The Watchtower / Best Of You / Take Me With U / Guitar / Shhh / Musicology / Prince And The Band / Play That Funky Music / Sexy Dancer v's Le Freak / What A Wonderful World (instrumental) / Your Song (instrumental) / Piano Intro / Somewhere Here On Earth / Diamonds And Pearls / Adore / Strange Relationship / Sometimes It Snows In April / 7 / Come Together / If I Was Your Girlfriend / Black Sweat / Kiss / Purple Rain / Irresistible Bitch (intro)* / Sign O' The Times* / Raspberry Beret* / When Doves Cry* / Erotic City (intro)* / I Wanna Be Your Lover* / Alphabet St.* / D.M.S.R.* / Nasty Girl (intro)* / Soft And Wet (intro)* / Sexy Dancer (intro)* / She's Always In My Hair* / Lady Cab Driver (intro)* / I Feel For You / Controversy (including Housequake) *=sampler set Aud-shot 103min. Earth Tour O2 Arena, London 3rd August 2007 Joy In Repetition / Anotherloverholenyohead / Rock Lobster (instrumental) / Peach Pro-shot 13min.
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プリンス / The O2 September 9, 2007 Original Master (1BRDR)
¥1,490
07年プリンスのロンドン21ナイツより、9月9日のO2アリーナで行われたショウを、上段から撮影、プリンスの目まぐるしい動きをかなりの確率の高さで捉えてくれている素晴らしいオーディエンス録画で収録。本来この映像のマスターはPALのDVDRで出回っており、今回NTSCの変更で劣化しないようにHDで保存、ブルーレイ化しました。そのオリジナルの映像はWe Will Rock YouとLet's Go Crazyの殆どが未収録です。それでもスーパーボールのメドレーが披露されている大変素晴らしい日の映像があるのは嬉しいの一言です。MusicologyではFreaks on this side(こっちに熱狂的ファンがいるよ)と指さすプリンス。 Prince And The Bandで観客を上げています。Play That Funky Musicで映像が切れています。Your Songはこの時初めてレナートによりプレイされました。後は07年9月16日しかプレイされておらず、ロンドン21ナイツのために用意された曲ということになります。 What A Wonderful Worldもマイク・フィリップスによってプレイされていますが、共にインストです。実際は共に歌詞はあり、黒人のルイ・アームストロングが、なんて素敵な世界なんだ、と歌い、白人で同性愛者のエルトン・ジョンは、君が居るだけでこの人生は素晴らしい、と歌っています。共通項があるのです。Adoreの後半はかなりインプロ的に展開し、Crucialという名の新曲のように感じさせます。Strage Relationshipも止まらないよ、と長めの披露です。次は新しい曲?それとも古いの?とプリンスが尋ね、皆が古い方を要求、しかしプリンス自身既に決めていただろうIf I Was Your Girlfrienを披露します。そして続いて新曲Black Sweat、そして適度にオールド・スクール過ぎない曲としてKissの演奏に。次にスーパーボールのメドレーの最後に演奏されたPurple Rainがここで大団円とばかりにプレイされます。一度ステージのシンボルマークが消えて、ライブ終了かと思わせて直ぐに、プリンスが、誰がノイズを出しているんだ?まだやるよ、とステージに現れます。サンプラー・セットですが、プリンスの背中(3121のロゴが入っている服を着ています)を映していてキーボードで作業しているのがわかるショットで、クローズされており楽しめます。Raspberry Beretはサンプラーからというよりは、プリンス自身のピアノ演奏が主です。その後帰ろうとしますが、また戻ってもっとヒット曲があるとサンプラー・セットを更に続けます。Alphabet St.だと特にわかりますが、リズム・トラックが鍵盤を左手で押すと再生され、右手でピアノのフレーズを入れたりしているのです。そしてLady Cab Driverのバッキングを再生しながら、ドラムのコーラ・コールマンをCCとプリンスは呼び、彼女にキック、バスドラを叩くように指示します。その仕方が映像だととてもカッコよく見えます。そして明かりを暗くし、そしてそこからI Feel For Youを絶妙に演奏開始させ、Controversyでオーラスですが、Housequakeのジャンプ、アップンダウンのチャントを入れて盛り上げて後、ファンキー・ロンドン、グンナイ!と真のライブ終了となります。 Earth Tour O2 Arena, London 9th September 2007 Let's Go Crazy / 1999 (intro) / Baby I'm A Star / Proud Mary / Baby I'm A Star (reprise) / All Along The Watchtower / Best Of You / Take Me With U / Guitar / Shhh / Musicology / Prince And The Band / Play That Funky Music / Sexy Dancer v's Le Freak / What A Wonderful World (instrumental) / Your Song (instrumental) / Piano Intro / Somewhere Here On Earth / Diamonds And Pearls / Adore / Strange Relationship / Sometimes It Snows In April / 7 / Come Together / If I Was Your Girlfriend / Black Sweat / Kiss / Purple Rain / audience / Irresistible Bitch (intro)* / Sign O' The Times* / Raspberry Beret* / When Doves Cry* / Erotic City (intro)* / I Wanna Be Your Lover* / Alphabet St.* / D.M.S.R.* / Nasty Girl (intro)* / Soft And Wet (intro)* / Sexy Dancer (intro)* / She's Always In My Hair* / Lady Cab Driver (intro)* / I Feel For You / Controversy (including Housequake) *=sampler set Aud-Shot 103min.
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ジュディス・ヒル / Blues Kitchen 2025 (1BRDR)
¥990
ジュディス・ヒルは進化し続ける、それを知る良好オーディエンス映像がHDクオリティのブルーレイにて登場。ドブルースからファンクに変貌するI Can Only Love You By Fireが一曲目。メンバー紹介絡みで、ジュディスのお父さんのRobert Lee "Pee Wee" Hill 、ビリー・プレストン、スライ、チャカ・カーンのバンドでベースを弾いていた人ですが、彼のスラップ・ベースのソロ、そしてジュディスのお母さん、Michiko Hillのオルガン・ソロが披露されます。そしてジュディスはギターですが、I Want To Take You Higherで最強のギター・カッティングを魅せてくれます。ルーファスのYou Got The Love風のGypsy Woman、ジミヘンも嫉妬しそうなFrameと泥臭いファンク・ロックが続き、そして小気味良い快活カッティングのWe Are The Powerで踊らされた後、Burn It Allのスローで気持ちよくさせてくれます。ジュディスがピアノ一本でGive Your Love to Someone Elseを、その後さながらPurple Rainのウェンディのギター・イントロのようにジュディスがギターにスイッチしてGive Your Love to Someone Elseを歌う器用さを魅せます。Runaway Train、特にブルージーにファンクする様はスリリング。その勢いを更に上げ、待ってましたのThe Pepper Clubの激ファンクに突入です。後半のバンド一丸となったジャム展開には痺れます。プリンスがプロデュースのAngel In The Darkでピアノ、Cry, Cry, Cryではギター、それぞれジュディスの堂々たるプレイが楽しめます。そしてアンコールはTurn Up、そしてAs Trains Go Byとプリンス・マナーをしっかり表現したファンクでしっかりとフィニッシュを迎えます。ジュディスの成長ぶりがわかる最高のHDオーディエンス映像です。 I Can Only Love You By Fire I Want To Take You Higher Gypsy Lover Burn It All We Are The Power Burn It All Give Your Love To Someone Else Dame De La Lumière You Got It Kid Runaway Train The Pepper Club Angel In The Dark Cry, Cry, Cry Turn Up As Trains Go By Blues Kitchen, Manchester, UK September 4, 2025 Aud-shot 95min.
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ニック・ウェスト / 44 Leverkusener Jazztage 2023 (1BRDR)
¥990
ハイスクールの時にマイケル・ジャクソンのWanna Be Startin' Somethin'でのルイス・ジョンソンのベースに衝撃を受けベーシストとなることを決意したニック・ウェスト。ブーツィー・コリンズも彼女のアイドルですが(ニックは正にファンクのグルーヴ感っていうのを適所へ戻してくれた。彼女のプレイ全てが大好きさ、とブーツィー)、メンターとしてプリンスがいます。ニックのプレイに興味を持ったプリンスは12年、深夜にニックを誘いペイズリー・パークにてジャム・セッションを行っています。その際にスライの「Thank You」等を演奏しました。また4曲プリンスとニックはレコーディングしているとも伝えられています。プリンスはシーラ・Eやロージー・ゲインズと同じインスパイアをニックより受けたのだと言えるでしょう。そんな彼女の23年のステージを最高HD画質のプロショットで収録。 オープニングはスタジオ・バージョンはラリー・グラハムが参加したThumpahlenahのドファンクで度肝。ステージは紫を基調としており、プリンスのイメージそして影響を如実に感じさせます。いざ繰り出されるサウンドもファンクはもちろん、ロックギターが前に出ている時も随所にあり(ギターのJoey Ziegelbauerはプリンスのラブシンボルマークをタトゥーに入れています)、プリンス・マナーが豊満です。Purple Unicornという正にそのものな曲も披露しておりプリンス好きをくすぐってきます。Pファンクのフレーズをふんだんに散りばめたFunk Medley、プリンス、ラリーに敬意を表してThank Youを披露してくれており、彼女のバージョンを是非堪能してください。バック・ボーカルのCarlene Grahamが歌うトトのHold The Lineも素敵です。そしてビートルズのCome TogetherやサンタナのHope Your Feeling Betterを彷彿させるロックNothin To It(But Do It)のブラックネス、そこからCome Togetherをしっかりニックが歌い入れるのは好感。気が付くとサイケデリックな色合いのステージとなって視覚的にも良き時代へとタイムスリップさせるセンスにも脱帽です。そしてエレクトロさが加味され、ベースがグルービーに蠢くプリンスのHeadのカバーは斬新ながらも本家にも負けないファンクネスを誇ります。David Collum IIのタイトなドラム、フリーキーなキーボード・ワーク、マット・フィンクを彷彿させるLorenzo Campeseには刮目です。そしてバンド・メンバー紹介からKissのカッティング・イントロが入り、Kissのカバーがプレイされます。プリンスのとは異なるギター・フレーズがヤバ過ぎて踊り狂わされてしまいそう。これはプリンスもやり過ぎ、って誉め言葉をニックにくれるでしょう。必聴です。 Thumpahlenah Cotton Candy Say Something Purple Unicorn Forbidden Fruit Pt.1 Forbidden Fruit Pt.2 Hold The Line Funk Medley (incl.Give Up The Funk / Flash Light / Make It Funky) Thank You For Letting me Be Myself Again Nothin To It(But Do It) Come Together Head Kiss Nik West - vocals, bass Joey Ziegelbauer - guitar, backing vocals Lorenzo Campese - keyboards Carlene Graham - vocals, backing vocals David Collum - drums Forum, Leverkusen, Germany, November 7, 2023
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シーラ・E / Live Compilation 2010 - 2025 (1BRDR)
¥990
シーラ・EのHDクオリティの映像を集めた最近のライブ映像集がブルーレイで登場。 まずは25年最新のNSJのプロショット、そしてオーディエンス・ショットを収録。ツアー&プロダクション・マネージメント兼ベースのレイモンド・マッキンリーがおらず、若いメンバーによるバンドです。それでもシーラの盟友Pファンク出身のリン・メイブリーやNPGにも03年に少しだけメンバーとなっていたRose Ann Dimalanta、RAD.が居ます。やはりオークランド出身の先輩バンド、タワー・オブ・パワーのシングルのみリリースの通な1曲「Stroke '75」のカバー。ドラムは当然シーラで、今のTOPはデヴィッド・ガリバルディ不在なので、シーラが代わりに、なんて頭をよぎります。そしてリンゴ・スターのオールスター・バンドにも参加していたシーラが「Yellow Submarine」をファンキーにアレンジして披露。そして素晴らしいドラム・ソロを魅せてくれます。そして観客に自分はあまり歌いませんが「Kiss」を歌うように促します。そして明日7月12日で90歳となるシーラのお父さん、ピート・エスコペードを紹介、彼と共にスティービー・ワンダーの「Don't You Worry 'Bout A Thing」をリンがボーカルでラテン風味たっぷりにプレイします。プリンスの「A Love Bizarre」そして「The Glamorous Life」も新しいシーラのバンドでの新しいサウンドで迫力たっぷりです。 オーディエンス映像では、23年のアルバム『Hella Fonk E』収録の新曲「Oakland N Da House」や、ピートの翌日の誕生日を祝うハッピーバースデイ、他にもMCが入っていて、プロショットの映像を補完する内容です。 そしてこちらではレイモンドがベースを弾いているTiny Deskの生ライブ。24年の7年ぶりのニューアルバム『Bilar』からのサルサ・ナンバーを披露、とてもダンサンブルです。テキーラを皆で呑んでから「Playa Tequila」も陽気で素敵です。 そして少し古いですが、10年6月25日のハンプトン・ジャズ・フェスのライブを複数のカメラによる恐らく関係者が撮影したショットです。この頃はまだ『Icon』はリリースされていませんが、プリンス作の「Leader Of The Band」をプレイしています。そしてプリンス絡みの曲が多くセットに入っています。プリンスの一連のライブでのフレーズをシーラは熟知しており、彼女なりにリアレンジしてご提供しているのが鳥肌モノのカッコ良さです。例えばスタジオ録音に忠実なアレンジの「Holly Rock」はプリンスのライブでは味わえないサウンドです。そしてシーラが子供の頃にエドワード・リアの本 『The Table And The Chair』の詩を組み入れて作った「Transmississippirap」を優しくラップします。これは「It's Gonna Be A Beautiful Night」制作時、ツアー中でテネシーに居たシーラに電話越しでラップさせ録音されたあのラップです。そしてシーラがギターを弾いてもいい?と観客に尋ねつつ勿体ぶって弾く場所を探し、いざ奏でるのが「Purple Rain」ならぬ「Rockstar」というのも感涙です。確かに「Rockstar」は「Purple Rain」に似ていますね。終盤のプリンス・メドレーも「America」のアレンジや「Free」の絶妙な入れ込みが素晴らしいです。そしてシーラのダンスも素敵です。ライブ最後のシーラのドラムで一瞬カットが入ります。ご了承ください。 Stroke '75 Yellow Submarine Kiss Don't You Worry 'Bout A Thing (w/Pete Escovedo) interview Sheila E. & Pete Escovedo A Love Bizarre The Glamorous Life North Sea Jazz Festival July 11 2025 Pro-shot Oakland N Da House Stroke '75 Yellow Submarine (part) Happy Birthday Don't You Worry 'Bout A Thing What The World Needs Now Is Love (part) The Glamorous Life North Sea Jazz Festival July 11 2025 Aud-shot The Glamorous Life Jam Mi Amor The Way That You Do Possibilities Playa Tequila Tiny Desk Concert 2024 Come Together / All We Needs Love Leaders Of The Band Get On The Boat Holly Rock The Belle Of St. Mark 17 Days Alphabet St.(Outro) / Koo Koo A Love Bizarre If You Want Me To Stay Transmississippirap When The Saints Go Marching In Rockstar medley Erotic City / Let's Work / U Got the Look / America / Free / Baby I'm a Star The Glamorous Life Hampton Jazz Festival June 25, 2010 Pro/Aud-Shot 131 min.
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パトリース・ラッシェン / Live Compilation 2024 (1BRDR)
¥990
ジャズ・ピアノからフュージョン、ジャズ・ファンク、そしてブラコンへと、時代の中で進化していったパトリース・ラッシェン。「Forget Me Nots」のヒットでキャリアの頂点を迎えましたが、ジャネイやカーク・フランクリンが「Haven't You Heard」、またSWVが「Never Gonna Give You Up」をサンプリング。ミュージック・ソウルチャイルドfeat.エイリーズ、トリーナ&タマラが「Settle For My Love」をカバー、ジャザノヴァが「Let Your Heart Be Free」をリメイク、そしてプリンスの「I Wanna Be Your Lover」、実はパトリースのことを歌っている、そんな話もあるそうで、彼女のサウンドは今も尚多くのミュージシャンに愛され続けています。そんなパトリースの24年のオーディエンス録画ライブ2種をHDクオリティーで収録。どちらも彼女の代表曲を網羅しています。メンバーは、ドラムがパトリースとの共演歴が長いレイフォード・グリフィン、マーカス・ミラーも惚れるパッチェス・スチュワートがトランペット、新曲「Song For A Better Day」の作者ラスティン・カルフーンがサックス、アル・ジャロウやチャカ・カーン等共演しているベースのアンドリュー・フォード、そしてパトリースは音楽教師でしたが、その生徒だったギター・カッティングが的確なEnzo Iannello、そしてパトリースをキーボードとバックボーカルでフォローするAlexis Angulo、この二人もとても才能あるミュージシャンです。 まず一つ目はAlexandriaでのライブ。パトリースがステージ右側、カメラは左側と離れています。しかしホーンとサブのキーボードが捉えられており、それはそれで一興かと思います。全部をとらえてなくても編集がしっかりされていてブチ切り感がないです。関係者撮影の迫力たっぷり、臨場感伝わるオーディエンス録画です。 そしてパリのNew Morningでのライブ。パトリースを中心に捉えた素晴らしいオーディエンス・ショットです。こちらは編集は殆どなく、ライブをコンプリートで収録しています。 Number One The Hump Music Of The Earth Settle For My Love Kickin' Back Funk Jam Remind Me Arrival Song For A better Day Feel So Real Haven't You Heard Forget Me Nots Rolling With The Punches The Bichmere, Alexandria, Virginia, Jan 14, 2024 Number One The Hump Hang It Up Music Of The Earth Settle For My Love Kickin' Back Remind Me Arrival Song For A Better Day Feels So Real (Won't Let Go) Haven't You Heard Forget Me Nots Rolling With The Punches New Morning, Paris, July 16, 2024 171min. Aud-shot
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アンジー・ストーン / More Than A Man (1BRDR)
¥990
ネオソウルの歌姫アンジー・ストーンがより高みへ。NSJの02年、08年二つの語り継いでいくべきプロショット・ライブを1080PのHDクオリティ、ブルーレイRにて収録! 97年アリスタと契約、デビュー・アルバム『Black Diamond』の制作を開始、99年9月にリリースされました。このアルバムにより、アンジーは90年代後半から00年代前半のネオソウルの最前線に躍り出ることになります。R&Bトップ10ヒットの「No More Rain (In This Cloud)」はR&B史に残る名曲です。01年アリスタの代表だったクライヴ・デイヴィスが新レーベルJレコードを立ち上げそこに移籍、01年にリリースしたセカンド・アルバム『Mahogany Soul』。よりアーティスティックになった内容で、ラファエル・サディーク、ワリン・キャンベル、アリ・シャヒード・ムハンマド、チャッキー・トンプソン、スウィズ・ビーツなどが豪華に参加、アンジーのソングライトも素晴らしく、ネオソウルの、そしてアンジー自身の最高傑作の呼び声も高く、ビルボード初登場22位を記録した名盤です。01年のビルボード誌のインタビューで、彼女はその制作過程について次のように語っています。 「私は演奏やレコーディングをしながら、生後2か月の赤ちゃんと向き合っていました。産後の鬱で自分を憐れんでいた。このアルバムは、その辛さとグレービーソースの結晶なの。」アンジーはさらに、『Mahogany Soul』を「より温かみがあり、より心のこもった歌詞、若々しくストリートの感性がある、バランスのとれた大人のアルバム」と語っています。18年のインタビューで、アンジーは『Mahogany Soul』を「音楽的偉業を決定づける作品、基本は私自身の作品だった。他の誰かの助けで薄められたものではないの。歌詞の面で多少の助けは受けたけど、私が書き始め、誰かがそれに加えて、私が仕上げるか、私たちが仕上げるかのどちらかだった。しかし、すべてのコンセプトと主題は、とてもとても傷ついた若い女性、そして同時にとても頑固な女性から生まれたものだったわ」。 ノース・シー・ジャズ・フェスの02年のライブ。まずセカンドのタイトル曲「Mahogany Soul」がイントロダクションの如く荘厳に歌われます。実はアルバムには未収録でツアー用に特別に作られたようです。続いてア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・ムハマドがサウンド作りを担った「What U Dyin' For」。そしてダンス・クラブ・チャートで堂々一位となった「Wish I Didn't Miss You」はオージェイズの「Back Stabbers」を下地にしたクールな曲で、スウィス・ビーツのビートをライブで披露することでソウルさが加わり、観客も盛り上がっています。カーティス・メイフィールドの「Making Of You」、アルバムでもインタールードで歌われていますが、こちらはそのロング・バージョン的趣で圧巻です。マルチ・タレントのイラン・タビブ(プリンスの「The Greatest Romance Ever Sold」のリミックスでギターによる参加 )が曲作りに参加、クールなギターがやはり心地良い「Pissed Off」、そしてスタジオ曲ではアル・グリーンの「Simple Beautiful」のリフをサンプリングしている「20 Dollars」、そのライブ・バージョンは生音で再現していてかっこいいです。バンド・サウンドになっていてこれはこれでソウルフルで大ありの「Easier Said Than Done」、「あなたは元の場所に戻らないといけない」、そう歌う「Mad Issue」、シャーデーの「Sweetest Taboo」を挟み込む「Everyday」はファースト『Black Diamond』からのナンバーでディアンジェロとの共作です。メンバーをフィーチャーしつつ紹介するアンジー。とても温かい雰囲気に包まれますが、そのままラファエル・サーディクとアンジーの共作「Brotha」の演奏へ。アンジーのラップもそこで流麗に披露されます。ain't no party like Angie Stone party!とプリンスのようなコール・アンド・リスポンスも飛び出しております。「Soul Insurance」のフレーズも入ったライブならではのアレンジが最高。そしてミュージック・ソウルチャイルドとのデュエット曲「The Ingredients Of Love」、そして代表曲「No More Rain (In This Cloud)」を歌いつつまた「Wish I Didn't Miss You」のフレーズと共にバンドがステージを去って終了します。 そして08年のNSJ。超ダンサンブルなパトリース・ラッシェンとの共作「Play Wit It」は4枚目『The Art Of Love & War』収録。そしてエル・デバージもソングライトにクレジットされている「I Wanna Thank Ya」はダンス・クラブ・チャート1位となった3枚目『Stone Love』収録曲。スヌープ・ドギー・ドッグのラップをアンジーが行っています。冒頭2曲、ライブ感のあるアレンジで思わず体が動いてしまいます。「Life Story」の小気味良いカッティングはMichael Seversonによるもの。もっと知られて良いミュージシャンです。『Mahogany Soul』から「Bottles & Cans」のプレイ、02年のNSJではプレイされていませんでした。少し昔の曲をと「Everyday」のプレイ、ここではディアンジェロ的キーボード・ワークが心地良いです。そこへアンジーが「Brown Sugar」のフレーズを口ずさむのですから堪りません。そして「Easier Said Than Done」、「Pissed Off」、そしてカーティス・メイフィールドの「Making Of You」のカバーと、いずれも『Mahogany Soul』からの楽曲を堂々とプレイ。そしてニューシングルよ、とアダルトR&B1位の名曲『The Art of Love & War』から「Baby」が登場。カーティス・メイフィールドの「Give Me Your Love (Love Song)」を下地に使ったこの曲、心地良いミディアム・ダンサーのライブ・アレンジが素敵です。そしてそこから繋がって「Sometimes」、『The Art of Love & War』からの曲ですが、「愛したい、嫌いになりたい、引き寄せて、愛しているといって、引き離したい、時々は」とゆる動く愛情をメンバー全員が歌に楽器に披露することで、普遍性を出し、結果長めのプレイとなっています。そしてバンドの音楽監督、Travis Saylesとアンジーの「More Than A Woman」のデュエットへと流れ、「Brotha」は、冒頭の歌詞「彼は王様」から、ここにキングは何人居るの?と男たちを鼓舞するアンジーこそがクイーン。そして携帯電話を観客に掲げさせて「No More Rain (In This Cloud)」の感動的演奏。そしてオージェイズの「裏切り者のテーマ」のバッキングをプレイし、一度止めてからの「Wish I Didn't Miss You」、後半にアンジーらが「裏切り者のテーマ」を実際歌っているのがリスペクト感があり好感です。 Mahogany Soul What U Dyin' For Wish I Didn't Miss You More Than A Woman Makings Of You Pissed Off 20 Dollars Easier Said Than Done Mad Issues Everyday / The Sweetest Taboo Brotha Brotha II / Soul Insurance The Ingredients Of Love No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You Outro Statenhall, The Hague, The Netherlands, July 12, 2002 Angie Stone - vocals Kemba Francis, Tenita Dreher, Terry Lee Taylor - back vocals Reggie Hines - sax Christopher Morgan - guitar Jamal Peoples - keyboards Kenny Seymour - keyboards Larry Peoples Jr. - drums Larry Peoples Sr. - bass intro Play Wit It I Wanna Thank Ya Life Story Bottles & Cans Everyday Easier Said Than Done Pissed Off Making Of You Baby Sometimes More Than A Woman Brotha No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You / Back Stabbers Nile, Rotterdam Ahoy, The Netherlands, July 11, 2008 Angie Stone - vocals Travis Sayles - musical director, keyboards Jonathan Richmond - backing vocals, keyboards Sharay Roby, Ashley Washington - backing vocals Michael Severson - guitar Le Shawn Thomas - bass) John Wesley McVicker Jr. - drums Pro-shot 148min.
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アンジー・ストーン / Love Junkie (1BRDR)
¥990
ネオ・ソウル界でナンバー・ワン、ディーヴァ、アンジー・ストーン。プロショット、1080PのHDクオリティーのブルーレイ収録のライブで知る彼女の魅力。もう相当凄い人だとこのタイトル一つで分かってもらえるのではないかと思います。 ヒップホップの先駆的レーベル、シュガーヒル・レコードから79年初の女性グループとして登場したThe Sequence。そのメンバーだったのが当時14才だったアンジー・ストーンです。その後Mantronixへの加入、Vertical Holdではリーダー的存在となり、96年にはDevoxを結成。その頃同時無名だった若きボーカリスト、ディアンジェロと出会い、二人目の子供を授かります。彼のデビュー作『Brown Sugar』にアンジーは大きな影響を与え、その後の00年『Voodoo』において作曲、バックボーカルで参加。そして満を持してソロでファースト・アルバム『Black Diamond』をリリースします。そこから「No More Rain(In This Cloud)」がR&Bチャート10週連続でナンバーワンとなる大ヒットを記録、ネオ・ソウルにおいて最重要の一人と目されることに。尚ディアンジェロとは離婚してしまいます。 アンジーのノース・シー・ジャズ・フェス、その最初の出演、『Black Diamond』リリース後、00年のライブを完全収録。「Starship」という素晴らしい曲ながらアルバム未収録のライブ演奏がオープニング。JBの「Pay Back」の雰囲気を纏ったファンクを軽くブリッジとしてプレイして、ファンキーなカッティングがスリリングな「Visions」へ。そしてロバータ・フラックの「Feel Like Makin' Love」風の「Bone 2 Pic」、またもやギターのカッティングがダンサンブルなグルーブを紡ぎ出す当時の新曲(ボビー・ウォマックのカバーではないようで、今も尚未発表曲ではないかと)「I Can Understnd It」、黒いファンクネスで迫る「Love Junkie」、アル・グリーン「Love And Happiness」をゴスペル・マナーに演奏。映画『Money Talks』で使われ、ディアンジェロと一緒に書いた「Everyday」のプレイは、アンジーがリミックスと唱えてからすわ、シャーデー「The Sweetest Taboo」を混ぜ込んで観客に歌わせるカッコ良すぎのアレンジ。そして「No More Rain (In This Cloud)」の解放感溢れる演奏で大団円か。否ここで終らずなんとザ・シーケンスの「Funk You Up」を超カッコいいジャズファンクなアレンジで披露!この時のメンバーにはキーボードが16歳、ドラム18歳が含まれており若いのに芸達者で超びっくりです。そしてアンジーは80年代既に音楽界に居たこともあって、レディ・ソウルの風格を纏っていて相当の安定感があります。 ギターは居ませんが、後はNSJのメンバーによる2 Meter Sessionsのスタジオ・ライブ映像。名曲然と「No More Rain (In This Cloud)」のソウルフルさに満ちた演奏、繋がってシンプリー・レッドの(正確には彼が以前参加していた82年Frantic Elevatorsの)「Holding Back The Years」のジャジーなアレンジでの披露、間髪入れず「Band Medley」へと雪崩れ込みます。この演奏のベースはギャップ・バンドの「Shake Your Booty」で、そこにファンカデリックの「(Not Just) Knee Deep」等のフレーズを入れ込むファンキーなジャムとなってます。ネオ・ソウル・マナーの「Bone 2 Pic」、アル・グリーンの「Love And Happiness」、スイングしている「Everyday」の心躍らせ感、もっとこの世界に居たいと思わされる形でのフィニッシュが心憎いです。 そしてグルーのジャズマタズ、サード・アルバム『Streetsoul』、そこにアンジーは「Keep Your Worries」で客演していますが、そのライブ演奏です。流麗なピアノはなんとハービー・ハンコック!ヒップ・ホップとジャズの高純度ブレンドに酔い痴れてください。 Starship Pay Back Visions Bone 2 Pic (Wit U) Green Grass Vapors Coulda Been You I Can Understnd It Love Junkie Love And Happiness Life Story Everyday / The Sweetest Taboo No More Rain (In This Cloud) Funk You Up North Sea Jazz Festival The Hague, Netherland, 14th July, 2000 No More Rain (In This Cloud) Holding Back The Years Band Medley Born 2 Pic (Wit U) Love And Happiness Everyday 2 Meter Sessions 2000 Keep Your Worries Guru's Jazz Matazz feat. Herbie Hancock Later Archive 2000 Pro-shot 110min.
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ロイ・エアーズ / Everybody Loves The Sunshine (1BRDR)
¥990
ヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズ。ポスト・バップ・ジャズで音楽キャリアを始め、70年代に入ってユビキティを結成。Ubiquity、普遍的なものを普及させることを意味する英語ですが、ジャズとファンク、相性の良い音楽性をいち早く融合させ、ジャズ・ファンクというジャンルをしっかり確立させた功績は計り知れないものがあります。そんなロイ・エアーズのプロショット・ライブ演奏を3つ、1080PのHDクオリティーでトータル3時間、ブルーレイにてNice Lineのお求めやすい価格でリリースします。 まずは11年ノース・シー・ジャズ・フェス。ロバート・グラスパー・エクスペリメントの演奏がまずあって、キャセイ・ベンジャミンの心地良いサックスのフレーズが引っ張る前半、ロバート・グラスパーの流麗なピアノで酔わせるジャズ・インスト「Beautiful Changes」がプレイされます。バンマスのロバートの紹介からの、ロイ・エアーズらが入ってきつつの「Everybody Loves The Sunshine」は、嗄れ声のロイのボーカルとレイ・ガスキンのサックスが哀愁の空間を一気に提供してくれています。そしてヒップホップDJのピート・ロックをクリス・ロックと紹介してしまうロイ、そのピートが女性コーラスとバッキングを任された形で「Don't Stop The Feeling」が披露されます。クリス・デイブのドラムとレイのサックス、ロイのヴィブラフォン、これら適度な生音のブレンドから、気が付くとグラスパーのバンドが入ってきて、徐々にジャム感が増していく様が気持ち良いです。グラスパーのエレピに満足気な顔で見守るロイが居て、ピートのJB声のサンプリングが入り、キャセイがヴォコーダーを駆使する、72年の『He's Coming』収録の「We Live In Brooklyn, Baby」がヒップホップ寄せで演奏されます。唯一無二のロイのヴィブラフォーンの調べが蕩けます。そしてアル・グリーン、ビージーズ、キャメオ、ホール&オーツ、マイケル・ジャクソン等のダンクラ曲を観客に向けて流すピート・ロックのDJセット、そこから「Running Away」が飛び出すと、レイのサックスがまたもや大暴れ、バンド演奏のジャムの様相を呈してライブ終了まで突き進みます。 そして16年のTerminal Music & Arts Festival。これは完全にロイ・エアーズのバンドによるライブです。特にThe B.B. & Qバンドのドラム、バーナード・デイヴィスのタイム感、歌も入れる器用さには圧倒されるはず。73年のアルバム・タイトル曲「Red, Black & Green」のスリリングさ、スピリチャル且つメロウで解脱性ありありの絶対名曲「Everybody Loves The Sunshine」もこのバンドだと神々しいです。75年『Mystic Voyage』収録の「Spirit Of Do Do」、「Life Is Just A Moment」、そしてフィリップ・ウーがキーボードだった78年のアルバム『You Send Me』から「I Wanna Touch You Baby」の優雅さたるや。83年の『Lots Of Love』からの「Black Family」はロイの即興的なボーカル、そしてヴィブラホーンの流れるようなソロが入って最高です。ラストは79年の『No Stranger To Love』のオープニング曲、R&Bチャート32位の最早ダンクラ界の重鎮曲「Don't Stop The Feeling」のジャズ・ファンクとディスコの絶妙なバランス配合グルーブで閉め。クールさに特化した最高のライブです。 そして18年シンプルな編成でのTiny Deskの演奏。ボーカルはロイのみ、しゃがれ声がダイレクトに生々しく伝わってきます。「Black Family」でのビブラフォーンは神懸り的ロイを観ることが出来ます。また多幸感たっぷりの「Everybody Loves The Sunshine」はキーボードのマーク・アダムスがコーラスのサンプリングを入れて毛色を変えています。バンド・メンバーによってロイ・エアーズのサウンドは無限に変化していきます。そしてどれもこれも受け止めてしまうロイの懐の深さ。3時間があッという間に過ぎてしまいます。 Beautiful Changes Everybody Loves The Sunshine Don't Stop The Feeling We Live In Brooklyn, Baby Pete Rock DJ Set Running Away Roy Ayers - vocals, vibraphone Pete Rock, John Pressley - vocals Raeford Gaskins - saxophone Robert Glasper - piano Derrick Hodge - bass Chris Dave - drums Casey Benjamin - saxophone, vocoder Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 9. 2011 Intro Searchin' Running Away Red, Black & Green Everybody Loves The Sunshine Spirit Of Do Do We Live In Brooklyn, Baby I Wanna Touch You Baby Black Family Life Is Just A Moment Don't Stop The Feeling Roy Ayers - vocals, vibraphone John Pressley - vocal Donald Nicks - base Bernard Davis - drums Everett Freeman Jr - keyboards Letnja Scena Kabare, Sombor, Serbia, Aug 4, 2016 Serching Black Family Everybody Loves The Sunshine Roy Ayers - vocals, vibraphone Mark Adams - keyboards Trevor Allen - bass Christopher De Carmine - drums NPR Music Tiny Desk Concert, March 1, 2018 Pro-shot 182min
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メイヴィス・ステイプルス / Come Go With Me! (1BRDR)
¥990
常に変化し、観客を鼓舞し続ける、メイヴィス・ステイプルスのセットリストが異なるライブ二つを収録したブルーレイが、お求めやすいNice Lineシリーズからリリース! ステイプル・シンガーズ、家長であるローバック・"ポップス"・ステイプルズ(14年12月28日 - 00年12月19日)が、子供たちクレオサ(34年4月11日 - 13年2月21日)、パーヴィス(35年11月18日 - 2021年5月6日)、メイヴィス(39年7月10日生まれ)とともにグループを結成。イヴォンヌ(37年10月23日 - 18年4月10日)は、兄がアメリカ陸軍に徴兵された際に代わり、70年に加入しました。彼らは70年代に「Respect Yourself」、「I'll Take You There」、「If You're Ready (Come Go with Me)」、「Let's Do It Again」をリリースしヒット曲を世に送り出しました。 52年に彼らは最初のプロ契約を結びます。初期のキャリアでは、アコースティックなゴスペル・フォーク・スタイルで、ユナイテッド・レコード、ヴィージェイ・レコード、チェッカー・レコード、リバーサイド・レコード、そして65年にはエピック・レコードと、様々なレーベルでレコーディングを行いました。その中でも「Uncloudy Day」はボブ・ディランの初期に影響を与えた曲で、15年に彼はこの曲について「今まで聴いた中で最もミステリアスな曲だった...学校の机に座っている時でさえ彼らのことを考えていた...メイヴィスの写真(「Uncloudy Day」のジャケより)では彼女は私と同じくらいの年齢に見えた...彼女の歌声には圧倒された...そしてメイヴィスは素晴らしい歌手で、奥深くミステリアスだった。そして若い頃から、人生そのものがミステリーだと感じていた」と語っています。 エピックでは、ビリー・シェリルがプロデュースした教会でのライブ・アルバム『Freedome Highway』を含む一連のアルバムをリリース、そのアルバムのタイトル・トラックは、ポップスが書いた公民権運動の抗議歌でした。ステイプル・シンガーズは、エピックで「Why (Am I Treated So Bad)」や「For What It's Worth」(スティーヴン・スティルス作) など、メイン・ストリームの聴衆に受け入れられやすい音楽スタイルを確立しました。68年にスタックス・レコードと契約し、スティーヴ・クロッパーと2枚のアルバム『Soul Folk in Action』と『We'll Get Over』をリリース。クロッパーがスタックスを去ると、今度はアル・ベルがプロデュースし、有名なマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでリズムセッションを指揮し、メンフィスのアーデント・スタジオでエンジニア/ミュージシャンのテリー・マニングと、ファンク/ソウル傾向を強めていきます。 最初のスタックス・ヒットは71年初頭の「Heavy Makes You Happy (Sha-Na-Boom-Boom)」で、1971年後半にルーサー・イングラムとマック・ライス作曲の「Respect Yourself」は、ビルボードR&Bチャートで2位、ビルボード・ホット100で12位となります(後にスパイク・リーの94年の映画『Crooklyn』のサウンドトラックで使用されます)。この曲のテーマである自己啓発は、60年代の激しいアメリカ公民権運動の直後にリリースされたため、普遍的な魅力を持っていました。72年、「I'll Take You There」はビルボードの両チャートでトップの大ヒット73年、「If You're Ready (Come Go With Me)」はホット100で9位、R&Bチャートで1位となっています。75年のスタックス倒産後は、カーティス・メイフィールドのレーベル、カートム・レコードと契約し、カーティスがプロデュースした「Let's Do It Again」をリリース、ステイプル・シンガーズの2番目のナンバーワン・ポップ・ヒットとなり、アルバムもヒットしました。76年、彼らはザ・バンドの映画『ラスト・ワルツ』でコラボレーションし、「The Weight」を演奏しています(この曲をスタックスのファースト・アルバムでカバーしていました)。84年のアルバム『Turning Point 』ではトーキング・ヘッズの「Slippery People」のカバーが収録され、ダンス・チャートのトップ5にランクインしています。 メイヴィス・ステイプルスは、エピック・レコードでステイプル・シンガーズで活動していた60年代後半にソロ名義での初めてのシングル「Crying in the Chapel」、69年にはスタックスからセルフタイトルのアルバム、70年にセカンド『Only for the Lonely』をリリースしています。カーティス・メイフィールドのカートム・レーベルからの映画『A Piece of the Action』のサントラへの参加、79年にサード・アルバム『Oh What a Feeling 』をリリース後、メイヴィスのソロ名義のアルバムは89年のプリンスがプロデュースの『Time Waits For No One』までありませんでした。そして93年に再度プリンス・プロデュースで『The Voice』をリリースしています。 96年のラッキー・ピーターソンとの『Spirituals & Gospel: Dedicated to Mahalia Jackson』がありますが、メイヴィスは、04年にジム・トゥリオのプロデュース『Have a Little Faith』をシカゴのアリゲーター・レコードから出して、復活を遂げます。このアルバムには、一部セミアコースティックを含むスピリチュアルな音楽が収録されています。ブルース・ミュージック・アワーズでアルバム・オブ・ザ・イヤー他4つの賞を獲得しました。そして友人のボブ・ディランの『Gotta Serve Somebody: The Gospel Songs of Bob Dylan』収録の「Gonna Change My Way of Thinking」でデュエット、04年のグラミー賞の「最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル」部門にノミネートされました。05年には生涯功労賞を受賞。07年アンチ・レコードよりライ・クーダーがプロデュースの『We'll Never Turn Back』は公民権運動のゴスペルソングに焦点を合わせており、クーダーによる新しいオリジナル曲2曲も収録されています。 そして10年、8枚目となるウィルコのリーダー、ジェフ・トゥイーディのプロデュースで『You Are Not Alone』がグラミーのベスト・アメリカーナ・アルバムを受賞します。そしてやはりジェフのプロデュースの13年の『One True Vine』でもノミーネート。16年『Livin' on a High Note』、17年『If All I Was Was Black』、19年『We Get By』、22年にリヴォン・ヘルムとの『Carry Me Home』と順調にスタジオ・アルバムをリリースして現在に至ります。 このようにメイヴィス・ステイプルスにはステイプル・シンガーズでの多くのヒット曲に加え、そしてソロ名義、特に04年以降の充実した一連のアルバムからの楽曲があり、多くのライブ演奏のためのレパートリーが存在するのです。 そんな彼女の素晴らしいプロショット・ライブを二つ、1080PのHDハイクオリティーでブルーレイに収録しています。 まずメイヴィスの誕生日に行われた14年7月11日のNorth Sea Jazz Festivalでのライブ。前年にアルバム『One True Vine』をリリースしています。オープニングはステイプル・シンガーズのHot100で9位、ソウル・チャートではナンバーワンのヒット「If You're Ready (Come Go with Me)」。そしてバッファロー・スプリングフィールドの「For What It's Worth」、トーキング・ヘッズの「Slippery People」、ファンカデリックの「Can You Get To That」といったカバー、「自分に誇りを持てなかったら、悪巧みさえ出来ねえぞ」、そう鼓舞する問答無用の名曲「Respect Yourself」もプレイ。そして名盤『You Are Not Alone』のタイトル曲、そしてそのアルバムに収録の「Creep Along Moses」、「We're Gonna Make It」。メイヴィスのお父さんポップス・ステイプルス名義の「Freedom Highway」、カーティス・メイフィールド作の「Let's Do It Again」、そしてプリンスもカバーするステイプル・シンガーズの大ヒット「I'll Take You There」の貫禄のライブでクローズします。 そして地元シカゴでの23年2月4日のライブ。バックにメイヴィスの妹イヴォンヌはおりませんが、25年の来日時と同じラインナップでのプレイです。こちらは「For What It's Worth」がオープニング曲、そしてシングル「I'll Take You There」のB面曲「I'm Just Another Soldier」が歌われています。このライブでは「I'll Take You There」こそ入っていませんが、それが収録された名盤『Be Altitude: Respect Yourself』から「Respect Yourself」、そして「Are You Sure」も演奏しており、嬉しい選曲と言えるでしょう。19年の『We Get By』からバンド・リーダーでギターのリック・ホームストロムのカッティングがファンキーな 「Brothers and Sisters」、そして「まずこの土地から変えよう」という内容のベン・ハーパーが作詞した「Change」を披露。ザ・ステイプルス名義の78年の『Unlock Your Mind』収録の快活な「Hand Writing on the Wall」、スタックス最後のアルバムのタイトル曲「City In The Sky」、『One True Vine』から「Far Celestial Shore」、更に71年の『Staple Swingers』から「Heavy Makes You Happy」も素晴らしい演奏です。ボビー・ブルームが70年にリリースし、後にグラディス・ナイト&ザ・ピップスもカバーした名曲です。17年のアルバム『If All I Was Was Black』から「Who Told You That」、「涙を流す暇などない、やるべきことがあるんだ」と聴き手を煽る「No Time For Crying」を最後にプレイ。 メイヴィスには19年にリリースされたライブ・アルバム『Live In London』がありますが、それとはまたセットリストが異なり、常に何が演奏されるかわからない、そしてそれぞれのライブで観客はあらゆる角度から鼓舞され、感動を得ることが出来るのです。 If You're Ready (Come Go with Me) For What It's Worth Slippery People Can You Get To That Respect Yourself You're Not Alone Creep Along Moses Everything Is Everything Freedom Highway We're Gonna Make It Jam Jam 2 Let's Do It Again I'll Take You There Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 11, 2014 For What It's Worth I'm Just Another Soldier Brothers And Sisters Hand Writing on the Wall Who Told You That Can You Get To That City in the Sky Respect Yourself Change Slippery People Are You Sure Far Celestial Shore Heavy Makes You Happy Let's Do It Again No Time For Crying Symphony Center, Chicago, IL, USA, Feb 4, 2023 Pro-Shot 151min.
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ダニー・ハサウェイ / Live Compilation (2CDR+1BRDR)
¥1,990
圧倒的に音源、映像が少ないダニー・ハザウェイの73年までのライブをまとめた画期的なコンピレーションのリリースです! ワシントンDCの名門、ハワード大学でクラッシックを学び、オーケストレーションのアレンジもできる才を得て、主席卒業後はソングライト、ミュージシャンとしてカーティス・メイフィールドらの下でキャリアを積み、69年Atcoより「The Ghetto - pt.1」のシングル、続いて70年25歳の時にアトランティックより『Everything Is Everything(新しきソウルの光と道)』をリリース、ソロ・デビューを果たしたダニー・ハサウェイ。『Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)』(71年)、『Live!(ライヴ)』(72年)、『Extention Of A Man(愛と自由を求めて)』(73年)、そしてロバータ・フラックとのデュエット・アルバム(72年)やクインシー・ジョーンズ監修の映画『Come Back Charleston Blue』(ハーレム愚連隊)(72年)のサントラをリリースしています。セッション・プレイヤーとしても活躍、アレサ・フランクリンの『Young Gifted And Black』(72年)でオルガン、エレクトリック・ピアノを担当。73年に妄想型統合失調症と診断されて以降入退院を繰り返し、音楽活動はその後停滞していくこととなります。 ダニー・ハサウェイは71年録音、72年にリリースしたライブ・アルバム『Live』の最高の出来から、クラブでのライブ・パフォーマンスに大変定評があります。プリンスもその観客との緊密した一体感をアフターショウで具現化すべく、お手本としていたに違いありません。しかしその一方でダニーとそのバンドは大勢の観客を前にプレイするジャス・フェスティバルの参加がありました。73年にニューヨークで開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル、そこでの演奏はダニーのライブの頂点と言えるものとなっていました。今回はその辺りの音源を網羅、検証して収録していきます。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルは6月30日のニューヨークのカーネギー・ホール (午後6時と午後10時の2回)の公演、7月8日のユニオンデール、ナッソー・コロシアムのグランドフィナーレ、トータル3回行われているとされています。今回、カーネギー・ホールのthe afternoon show/6 P.M.のライブ完全版を最高のサウンドボード録音で、そしてナッソー・スタジアムの完全版が上質サウンドボード録音で共に発掘され、今回のタイトルの目玉として収録しています(両音源、曲間のノイズを除去したリマスタリングを施しました)。 まずカーネギー・ホールの公演ですが、ダニーの死後発売された『In Performance』にニューポート・ジャズ・フェスティバル出演のために特別に書いた新曲「Nu-Po」、また『These Songs For You, Live!』に「Flying Easy」、「Valdez In The Country」、「Someday We'll All Be Free」、更にボックス・セット『Someday We'll All Be Free』では「Love, Love, Love」、そして『In Performance』とは異なるバージョンの「Nu-Po」の演奏が収録されています。今回のファースト・ショウの音源の発掘で、これらがどのライブに相当するのかを検証、区分けして収録しました。 まず『These Songs For You, Live!』の3曲は最初のアフタヌーン・ショウと演奏が一致しました。ミキシングもあまり変わりません。しかし「Introduction」が欠けた形の「Flying Easy」、「Valdez In The Country」の演奏後に最新アルバム『Extension Of A Man』に関するMCがカットされ、そして「Someday We'll All Be Free」の演奏後行われたバンドのメンバー紹介がカットされていました。そして『In Performance』の「Nu-Po」はアフタヌーン・ショウの方ですが歓声が被さっていて、ライブ・リミックスとなっています。 そしてボックス・セット『Someday We'll All Be Free』からの『In Performance』とは冒頭のMCが異なり、演奏もかなり違う別演奏である「Nu-Po」、こちらの方がとても高揚感があって出来が良いです。そしてMCが違う『Someday We'll All Be Free』の「Love, Love, Love」は、アフタヌーン・ショウと演奏が異なっているため、結果この2曲はイブニング・ショウとなります。しかしイブニング・ショウのセットリストは一体どのようなものだったのかは不明のままとなりました。 しかし1曲目はイブニング・ショウも軽快なライト・ジャズ・ファンク「Flying Easy」だったのではないでしょうか。それだけこのインスト演奏のグルービーさは観客を十二分に惹き付ける魅力溢れるプレイになっていると思います。そしてファンクネスを更にググっと上げた「Valdezn In The Coutry」のインストもギル・シルヴァのカッティングが軽快です。『Extension Of A Man』ではコーネル・デュプリーが弾いていますが、比較するのが一興とは言えるものの、ここでしか聴けないバンド・メンバーの演奏の妙を堪能出来ることこそ嬉しいです。ここまでダニー名義のラスト・アルバムにして最高傑作とされる『Extension Of A Man』からのプレイが続きますが、そのアルバムの中でもベストとされる曲のライブ演奏が登場します。 妄想性統合失調症と診断されていたダニーに、友人のエドワード・ハワードが彼を励ますために作詞した「Someday We'll All Be Free」。エドワードは次のように語っています。 「当時、私の頭の中にあったのはダニーのことでした。彼は非常に問題を抱えた人だったからです。いつか彼が経験していたすべてのことから解放されることを願っていました。彼の励みになるようなものを書く以外に私にできることは何もありませんでした。」 「上を向いて、最高の歌を歌い続けるんだ。だから絶対信じて、いつか皆全てが自由になれるって」。作曲はダニー自身です。 ハワードの歌詞はダニーの精神的健康の苦悩に関する個人的なメッセージでしたが、人種間の争いに苦しむアフリカ系アメリカ人の苦境を励ます賛歌と解釈され、その大きな役割を担う曲となりました。ダニー自身も特に気に入っていて、レイラ・ハサウェイは次のように述べています。 「ダニーはこの曲が大好きでした。スタジオに座り、最終ミックスの再生を聴いて泣いたほどです。アーティストが誰かを圧倒するようなものを作れるというのは、とても特別なことなのです」。 この曲はチャート入りしませんでしたが、シングルのB面「Love, Love Love」がビルボードホット100で44位、R&Bチャートで16位を記録しました。 ライブ・バージョンしか存在しないことになる「Nu-Po」の素晴らしいジャズ・インストが、3バージョン全て収録されていることで、色々比較出来ることも今回のタイトルの魅力の一つとなるでしょう。そして『Extension Of A Man』からの曲で人気の高いポップな「Love, Love, Love」の至福感、これも2バージョンあり、両方楽しむことが出来ます。アルバムではウィリー・ウィークスですが、ベイシー・サンダースのベースがとても上品です。そしてダニーの代表曲であり、ライブでこそその魅力を全開させる「The Ghetto」。ダニーが前に出て引っ張るというのではなく、バンドに溶け込んで一体感を持ったまま心地良く突き進む、JBズ辺りとは異なる、プリンスが意識していそうな超ハイレベルなジャム感がこの演奏にはあります。『Live』よりもプロフェッショナルじゃないか?そんな感想だって聞こえてきそうです。 そしてボーナスに72年のアストロ・ドーム・ジャズ・フェスからマービン・ゲイのカバー「What's Goin' On」のオーディエンス録音です。貴重且つ当時としては最上級の音質で、メンバーは不明ですが、ギターのマイク・ハワードは少なくともいる71年演奏の『Live』の面子という気がします。しかしギターがやや異なるフレージングを含んでいて、リード・ギターがいて、それがフィル・アップチャーチではなくコーネル・デュプリーかもしれません。この辺りは詳細に聴いて色々研究したい所です。 Disc 2のメインは、73年7月8日のニューポート・ジャズ・フェスティバルのサウンドボード音源です。6月30日とは異なるセットリストとなっています。 ニューヨークで開催された第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日の夜、ジョージ・ウェインはロング・アイランドのナッソー・コロシアムという大きな会場で開催すると発表しました。ヘッドライナーとしてデューク・エリントン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンらが演奏しましたが、その中にダニー・ハザウェイもいました。非常に才能のある歌手、ソングライター、ミュージシャンであるダニーは、編曲家、作曲家、指揮者、プロデューサー、革新者としても同等に優れた才能を発揮していました。70年代にロバータ・フラックと組んでヒット曲を数多く発表したスムース・ソウル・シンガーとして最もよく知られていますが、ダニー自身のレコーディングは更に野心的なもので、彼のアルバムはリズムの複雑さ、ハーモニーの洗練さ、そしてスティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズのような豊かな質感のイントネーションと音色の変化を伴う独特の神聖なボーカル・スタイルでその天才性を示しています。オペラに近いトーンコントロールが可能で、比類のない優雅でソウルフルな喉を持つダニーは、音楽、歌詞、ボーカルの高みに達しており、彼に匹敵するものは当時殆どいなかった、そんな逸材でした。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日のダニーのセットは、この多才なアーティストの絶頂期を確実に捉えています。多くの人が70年代初頭の最も素晴らしいライブ・クラブ・パフォーマンスだと絶賛する72年の『Live』、そこからの豊富な素材を演奏しており、ダニーは多くの聴衆と繋がることに成功しています。教会のリバイバルの熱狂に限りなく近い感情的な体験をこの音源で生み出しているのです。前年に行われている『Live』同様に、オリジナル曲と厳選されたカバー曲がミックスされたセットで、ダニーの野心的な当時のニュー・アルバム「Extensions Of A Man」からの2曲も含まれており、すべてが彼のホットな新しいバンドの強力なソウル、ファンク、ジャズの才能を提示してくれています。 セットは『Live』と同じく(しかしバンド・メンバーは一新された)、ダニーによるマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」の新解釈カバー演奏で始まります。マーヴィン自身のバージョンはソウル・ミュージックの境界を再定義していますが、クラシック、ジャズ、ゴスペル音楽の素養があるダニーのバック・グラウンドが適用されたことにより、それらの境界さえも失われ、素晴らしい感動を生み出しています。そしてキャロル・キングのバラード「You've Got a Friend」。ロバータ・フラックとのデュエット曲としてカバー、シングル・カットされています。今では数え切れないほどのアーティストによって歌われていますが、このダニーのパフォーマンスは間違いなくベストの1つに含めることが出来るでしょう。次の曲「Little Ghetto」は、同世代への愛情を理解出来る者だけが発する情熱と切迫感と共に、激しく歌われています。このアメリカの黒人青年による心に残る、しかし前向きな嘆願は、歌を通して表現された悲しみと希望の最も率直な迸りとして聴き手を魅了します。ここまでの3曲は『Live』で披露されている曲で、6月30日には恐らくプレイされていないと思われます。 ダニーの当時のニュー・アルバム『Extensions Of A Man』から2曲がプレイされ、気分を高揚させてくれます。「Valdez In The Country」は、ダニーのエレクトリックピアノの演奏が光るさわやかなジャズ・インストゥルメンタルで、その後にメロディアスな「Love, Love, Love」へと流れます。前者は、ギタリストのジェリー・ガルシアやジョージ・ベンソンなど、何十人ものアーティストがカバーしているので馴染みがあるかもしれません。この曲はキング・カーティスが69年のシングル「Body Cake」のB面に初めて録音させました(この曲では若きダニーがキーボードを演奏しています)。後者の曲は、マービンのアルバム 『What's Going On』の影響を受けていることは確実で、同様に刺激的です。またオーボエのようなビブラートとゴスペルに影響を受けたボーカルのフレージングの好例でもあり、ダニーの才を際立たせています。 ライブは、ダニーのR&Bヒット曲「The Ghetto」の長いジャムで終わります。インプレッションズのリロイ・ハトソンとのコラボレーションで作曲されたこの脈動するポリリズムのワークアウトでは、ダニーのバンドがソウル/ファンクのグルーヴを奏で、ダニー自身は楽器とボーカルの両方で即興演奏しています。彼のトレードマークであるスピリチュアルさと、サンダースによる超推進力のあるベース・ラインに支えられたこの最後の演奏で、大勢の観客を完全に魅了し、次のアレサ・フランクリンのライブが準備万端となるわけです。 尚アナログしかリリースされていない『Recorded Live At Newport In New York』からこの時の73年7月8日「Valdez In The Country」のパフォもこのタイトルに収録しています。ミックスが異なりよりダニーのエレピが前に出ており流石オフィシャル、といえる音質です。 そして今回僅か26分しか存在しない、ダニー・ハザウェイのパフォーマンス映像、それらをブルーレイに収録していますが、そこからリッピングしたライブ音源を収録。 そして『Live』のニューヨーク、ビター・エンドでのライブ、その生の歓声が被さっていない音源は『Never My Love : The Anthology』に収録されていますが、限定リリースのアナログ盤はフィル・アップチャーチ(ギター)とリチャード・エヴァンス(ベース)作のインスト「The Voice Inside (Everything Is Everything)」が21分24秒のバージョンとなっており(尚『Live』では13分40秒、『Never My Love : The Anthology』は16分3秒です)、それを収録しています。マイク・ハワード、そしてコーネル・デュプリーのギター・ソロ、そしてウィリー・ウィークスのベース・ソロ(この4分だけ急に歓声が入り『Live』のトルバドール公演からの音源を使っている可能性があります。よってビター・エンドはベース・ソロが行われていなかったか、もしくは行われていても演奏が良くなかったということになります)が入っています。尚プリンスも実は「The Voice Inside (Everything Is Everything)」のカバー演奏をしており、その音源は以下のタイトルで聴くことが出来ます。 プリンス / The Voice Inside (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/40277251 そしてダニー・ハザウェイの現存するライブ映像を1080Pにアップグレードして網羅したブルーレイが付きます。全て合わせてもわずか26分、しかしどれも素晴らしいものです。 まずロバータ・フラックとの『Double Exposure』、そこからダニーが演奏しているものを収録しています。その全貌はDVDRですが、以下に収録されています。 ロバータ・フラック / Video Collection (1DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100592919 尚ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのサウンドボードライブが存在し、以下のタイトルに収録されています。 ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100472016 そして唯一となるテレビ放送出演のパフォ、72年Flip Wilson Showから、「Put Your Hand In The Hand サインはピース」のゴスペル、そして中間部分の映像がなく不完全ですが「Someday We'll All Be Free」はダニーがトレードマークの帽子を被っていません。そして圧巻の72年のVibrationsの「The Ghetto」の演奏。真ん中にロゴが入っていますが十二分に楽しめる映像です。ここで確認できるメンバーは、ギターはマイク・ハワード、そしてベースがウィリー・ウィークス、ドラムはフレッド・ホワイト、コンガがアール・ディロウィンで、ほぼ『Live』の面子となり、72年はこのメンバーがメインだったと言えるでしょう。またオルガンはもちろん、カウベルもダニーが叩いているのが確認できます。 CDR 1 1.Introduction 0:22 2.Flying Easy 3:01 3.Valdez In The Country 4:22 4.Someday We'll All Be Free 6:40 5.Nu-Po / Band Indroducing 7:56 6.Love Love Love 4:23 7.The Ghetto 8:02 8.Flying Easy (These Songs For You, Live! Version) 3:11 9.Valdez In The Country (These Songs For You, Live! Version) 4:08 10.Someday We'll All Be Free (These Songs For You, Live! Version) 5:30 11.Nu-Po (In Performance Version) 7:09 Newport Jazz Festival the afternoon show / 6 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 12.Nu-Po (Someday We'll All Be Free Version) 7:19 13.Love, Love, Love (Someday We'll All Be Free Version) 4:13 Newport Jazz Festival the evening show / 10 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 14.What's Goin On Astrodome Jazz Festival, the Astrodome, Houston, TX, July 8th 1972 CDR 2 1.What's Going On 6:16 2.You've Got A Friend 4:00 3.Little Ghetto Boy 5:55 4.Valdez In The Country 4:02 5.Love, Love, Love 4:22 6.The Ghetto 11:00 7.Valdez In The Country (Recorded Live At Newport In New York Version) 4:03 Newport Jazz Festival, Nassau Coliseum, Uniondale, New York, July 8th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 8.Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) 3:31 9.For All We Know (Flip Wilson Show 1972) 1:28 10.The Ghetto (Vibrations, PBS TV Special 1972) 9:59 11.The Voice Inside (Everything Is Everything) (Complete Live Version from Live At The Bitter End 1971) 21:24 BRDR Baby I Love You (with Roberta Flack) [Double Exposure, 1972] The Ghetto (Double Exposure 1972) Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) For All We Know (Flip Wilson Show 1972) The Ghetto (Vibrations, PBS TV special 1972) Pro-shot 26min.
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ロバータ・フラック / 1080P Collection (1BRDR)
¥990
才女、ロバータ・フラックの歴史を俯瞰する素晴らしいタイトルの登場!1080Pのクオリティーを集めたブルーレイによるプロショット映像コンピレーションです(映像を小さくすることで画質を上げたものや、一部微小ですが映像の切れがあります。) まずはセカンド・アルバムリリース頃の70年テレビ番組『Boboquivari』から。ベース、ドラム、そしてロバ―タのピアノと歌。シンプルな構成だからこそ際立つソウル。彼女の本質そのものを聴くことが出来る『First Take』と『Chapter Two』からの初期楽曲のライブ演奏と、ポップなビートルズの「Let It Be」を哀愁たっぷりのソウルフルに崩した歌い方に変えてしまうその妙にはガツンとやられてしまう人は確実に多いと思います。 そして71年モントルージャズ・フェスティバルセカンド・アルバム『Chapter Two』収録「Do What You Gotta Do」のレアなパフォ。73年の「Killing Me Softly With His Song」、そしてスリー・ドッグ・ナイトとの最高のハモリ「Where Is The Love」はオリジナルのダニーも嫉妬しそうなくらいの出来です。 アトランティック・レコード40周年、ロバータのパフォのみ収録。「The Closer I Get To You」、「知れば知る程あなたは私に魅せてくれる。全てを与えてくれるのね、だから私はあなたの虜になった」。ほんの少し音切れがありますが、ダニーの代わりという役を定着させていたピーボ・ブライゾンのシルキーな喉と、円熟さが出てきたロバ―タとの息はぴったりです。 ジョン・レノンの「Imagine」をソウルフルに、そしてレゲエにと優雅に展開させる、92年のEarth Voice Concert。そして93年の来日公演。『Oasis』収録の「You Know What It's Like」のバウンシーなアレンジがオープニング。サックスも入りその種のジャジーさが心地良いです。安定の大名曲「Killing Me Softly With His Song」、そしてピーボはいませんが、83年のジェリー・ゴフィンとマイケル・マッサー作のデュエット10傑曲に間違いなく入る「Tonight, I Celebrate My Love」、イギリスで2位となりました。「今夜愛の儀式を行います、友人から恋人への、あなたと結ばれるの」。デニス・コリンズのボーカルは揺ぎ無く、流石アレサからビヨンセ、ドナルド・フェイゲンと一緒に仕事をしているだけあります。結婚式で定番曲、このバブルの時期に披露されておりました。ロバータの音楽を支えたバリ―・マイルスがいることで、ライブに洗練さが纏います。体が思わず動く「Chinatown」は日本独自企画のカバー披露、ファンクさがある「Prelude To A Kiss」から、ナタリー・コールも後にカバーするマイケル・ラフの「More Than You'll Ever Know」の極上ラブソング、ロバータの出世曲「The First Time Ever I Saw Your Face」のソウルフルなアレンジと飽きさせない展開。特に嬉しいのがジャジーでクールなジャムを含む「Tryin' Times」のプレイ。ファースト・アルバム収録のハバード大学出身ダニー・ハザウェイとリロイ・ハトソン(そしてロバータも)の作曲で、ニューソウルのマナーに溢れています。そしてダニーとの名曲「Where Is The Love」はスローなイントロの演出、生感がありありの大変プロフェッショナルな演奏です。そしてやはりダニーとのダンサー曲「Back Together Again」、そしてこれがまだ残っていた、「Feel Like Makin' Love」のスリリングさも含めた珠玉演奏。ガブリエル・グッドマンの高音の美声が素晴らしいです。これでラストと思わせて、77年の『Blue Lights in the Basement』から「I'd Like To Be Baby To You」をダンサーを入れて披露。ほんの少し映像が止まる箇所がありますがフラストレーションを感じさせる程では全然なく、90年代の優しさたっぷりのロバータ・フラックのマストなライブ映像だと言えるでしょう。 94年『The Oprah Winfrey Show』でのロバータのデビュー25周年のパフォ、ダニーのようにキャスケットを被ったロバータが名曲をメドレーで披露します。 98年『Boston Pops』映画『Waiting To Exhale』のサントラ収録の映画『Tootsie』で使われたスティーブン・ビショップのカバー「It Might Be You」、そして「Where Is The Love」のスローからダンサンブルに展開するライブ・バージョンを収録。 インディア・アリーを見守るようにハモるあたたかーいロバータとの「The First Time Ever I Saw Your Face」、73年の「Jesse」のライブ演奏も収録。 Angelitos Negros Save The Country Ballad Of The Sad Young Men Reverend Lee Let It Be Boboquivari PBS, KCET-TV Studio, Los Angeles (1970) Do What You Gotta Do Montreux Jazz Festival (1971) Just Like A Woman Evening At Pops (1972) Killing Me Softly With His Song Classic Concert Cut (1973) Where Is The Love with Three Dog Night (1973) Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face with the Edmonton Symphony Orchestra (1975) Killing Me Softly With His Song The Closer I Get To You Atlantic Records 40Th Anniversary (1988) Imagine Earth Voice Concert (1992) You Know What It's Like Killing Me Softly With His Song Tonight, I Celecrate My Love Chainatown Prelude To A Kiss More Than You'll Ever Know The First Time Ever I Saw Your Face Tryin' Times Back Together Again Feel Like Makin' Love I'd Like To Be Baby To You Japan (1993) Intro Feel Like Makin' Love Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face Interview The Oprah Winfrey Show (1994) It Might Be You Where Is The Love Boston Pops (1998) Intro The First Time Ever I Saw Your Face with India Arie Jesse Japan Pro-Shot 164min.
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ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR)
¥1,890
マイケル・ジャクソンはもちろんジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアー。そこからの数多のライブ映像を丹念に可能な限りに時系列で集め、全て1080Pにアップグレードしたコンピレーションです。映像は玉石混交、殆ど元のマスター自体が劣化しているため、クオリティーはそこそこなものばかりですが、それでも貴重さという点と資料として是非手にして頂きたい決定盤映像集です。 今回はニュースで流された際の映像やライブが行われた土地だけが持っていたアーカイブからの映像等、よりマニアックなものを集めました。音声が入っておらず映像のみ、音声はあるがブラックアウト、写真で差し替えというのが少なからずございます。しかし良くここまで集めたな、と思われることだと思います。 まず複数のテープを集めて作られたヴィクトリー・ツアー、初日の1時間23分34秒の映像です。一曲目は「Wanna Be Startin' Somethin」ですが最初音がありません。ここでがっかりしないでください。1分少しで入ります。また初日だけのハプニングがあります。ジャーメイン・ジャクソンがヒット曲「Let's Get Serious」を演奏するのはこのツアーの恒例ですが、なぜか冒頭で演奏がストップ、昔の曲、違う曲をやろうと兄弟内でプチ争いとなるのです。ジャーメインもやっちゃだめなの?と不安顔。これは予定調和で、ジャクソンズ大丈夫なのか、とファンを不安がらせる演出なのかもしれませんが、最後はやはり元通りジャーメインの曲をやろうとマイケルがまとめて、「Let's Get Serious」を演奏します。「Tell Me I'm Not Dreamin'」もプレイしますが、ジャーメインがもう1曲プレイするよ、と言って、マイケルが何を?と尋ねてから始まるので、マイケルがステージに居ます(いつもはマイケルが途中からステージに雪崩れ込んでくるのですが)。そしてマイケルのパートはジャーメインが促す形で始まります。しかしこの時の映像が定まらず、以降ほぼ音が出ていない部分が続きます。スタジアムをヘリコプターから映しているのですが、ステージは遠すぎて何をしているかわからず、退屈な時間が続きます。「I'll Be There」も少しだけ音が入っているだけです。復活するのは「Lovely One」からで、「Working Day And Night」とその後のマジックからの「Beat It」、「Billie Jean」はしっかりパフォを映像で収録しています。初日の緊張感は十二分に伝わって来るかと思います。 8月17日、18日、19日のミシガンはそれぞれ1分17秒、2分15秒、10秒の断片的クリップで音声を8月26日のライブで補っています。 8月25日、26日のバッファローはそれぞれ13分23秒、7分25秒で、部分ながらも良好なショットがありますが(リポーターの声ばかりで演奏が殆ど聞けないものもあります)、ニュース映像のバックに流れていたり、観客へのインタビュー他は映像を写真と差し替えています。 9月1日、2日フィラデルフィアはそれぞれ1分57秒、4分42秒と断片的クリップですが良好ショットです。 9月7日デンバー、コロラドの6分56秒、冒頭の「Wanna Be Startin' Somethin'」は一瞬だけの映像で、良くこの曲だとわかったものです。ラストも一瞬の映像が続きますが、不明な部分が多いです。超イントロより難度高いです。分かる人がいたら天才だと思います。 9月16日モントリールの3分37秒、21日(4分33秒)、22日(11分4秒)ワシントン、「Dynamite」は比較的長めの映像ですが、後は断片、音もないのがあり、一体何の曲のパフォでしょうか、というクイズのようなものが多いです。 10月に入ってイリノイ12日(2分8秒)そして13日(10分13秒)の方は「Heartbreak Hotel」がかなりしっかり捉えられている映像です。19日クリーブランド(5秒)、そして26日(1分3秒)27日のアトランタ公演が「Heartbreak Hotel」が充実した映像です。 11月2日マイアミ(13分19秒)は「Thins I Do For You」は前半は音のみですが、以降のパフォは良く捉えられています。3日(45秒)は一体何の曲のパフォでしょうか、というクイズの連続のような映像です。ヒューストン9日(7分26秒)10日(5分58秒)はまたもやかの「Human Nature」、「Heartbreak Hotel」ですが良好映像。ヴァンクーヴァ―16日(12秒)は超断片、17日(1分6秒)も断片映像。30日LA(6分2秒)もサイレントがありますが苦心の編集です。 12月7日LA(33秒)は何のパフォかクイズ再び、8日(4分36秒)は画質も良く良好映像。そして9日の最終公演は21分20秒で特に「Shake Your Body」をほぼ完全収録しているのが大変うれしいです。フェアウェル・ツアー(暫しお別れのツアー)とマイケルはMCをし、エマニエル坊やも登場します。兄弟もこれで終わりになるかも、という悲しげな表情、それを出さないように頑張ってプレイしています。 Victory tour 1st concert,Arrowhead Stadium,Missouri,July 7,1984 Intro Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Let's Get Serious You Like Me Don't You Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back (No Sound) The Love You Save (No Sound) I'll Be There Rock With You (No Sound) Lovely One Working Day And Night Beat It Billie Jean 18th concert,Silverdome,Michigan,Aug 17,1984 Off The Wall Human Nature Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 19th concert,Silverdome,Michigan,Aug 18,1984 Beat It Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 20th concert,Silverdome,Michigan,Aug 19,1984 Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 21th concert,Rich Stadium,New York,Aug 25,1984 Intro Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel Working Day And Night / Beat It Billie Jean (Audio Buffalo Aug 26) 22th concert,Rich Stadium,New York,Aug 26,1984 Heartbreak Hotel (Audio Buffalo Aug 25) Beat It (Audio Toronto Oct 5) Billie Jean Shake Your Body (Audio Toronto Oct 5) 23th concert,John F. Kennedy Stadium,Philadelphia,Sep 1,1984 Human Nature 24th concert,John F. Kennedy Stadium,Philadelphia,Sep 2,1984 Off The Wall Human Nature 25th concert,Mile High Stadium,Colorado,Sep 7,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Off The Wall Ben / Human Nature ? / Beat It or Billie Jean / Shake Your Body 27th concert,Montreal Olympic Stadium,Montreal,Sep 16,1984 Off The Wall Human Nature 29th concert,RFK Stadium,Washington D.C.Sep 21,1984 Things I Do For You Off The Wall Human Nature I'll Be There Beat It Billie Jean / Shake Your Body 30th concert,RFK Stadium,Washington D.C.Sep 22,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Heartbreak Hotel Dynamite I'll Be There Lovely One Working Day And Night Beat It Billie Jean Shake Your Body 36th concert,Comiskey Park,Illinois,Oct 12,1984 Human Nature 38th concert,Comiskey Park,Illinois,Oct 13,1984 Human Nature Heartbreak Hotel Working Day And Night Billie Jean Shake Your Body 39th concert,Cleveland Stadium,Ohio,Oct 19,1984 Intro / Wanna Be Startin' Somethin' (No Sound) 41th concert,Atlanta–Fulton County Stadium,Georgia,Oct 26,1984 Heartbreak Hotel 42th concert,Atlanta–Fulton County Stadium,Georgia,Oct 27,1984 Human Nature Hertbreak Hotel 43th concert,Miami Orange Bowl,Florida,Nov 2,1984 Things I Do For You Ben / Human Nature Heartbreak Hotel 44th concert,Miami Orange Bowl,Florida,Nov 3,1984 Intro Things I Do For You Let's Get Serious / Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back Lovely One Working Day And Night Beat It Shake Your Body 45th concert,Astrodome,Texas,Nov 9,1984 Human Nature Heartbreak Hotel 46th concert,Astrodome,Texas,Nov 10,1984 Human Nature Heartbreak Hotel 47th concert,BC Place Vancouver,Nov 16,1984 Heartbreak Hotel 48th concert,BC Place Vancouver,Nov 17,1984 Intro Human Nature Heartbreak Hotel 51th concert,Dodger Stadium,California,Nov 30,1984 Things I Do For You Human Nature Heartbreak Hotel Beat It Billie Jean 53th concert,Dodger Stadium,California,Dec 7,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall? Human Nature Billie Jean 54th concert,Dodger Stadium,California,Dec 8,1984 Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Heartbreak Hotel 55th concert,Dodger Stadium,California,Dec 9,1984 Intro Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Heartbreak Hotel Rock With You? Billie Jean Shake Your Body Pro-Shot 215min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99682902 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99969086 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR)
¥1,890
マイケルが超キレキレ!ジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアーよりテキサス公演を、最新のテープよりリマスタリングを施しブルーレイに収録!他にもヴィクトリー・ツアーが始まった84年7月、続く8月のライブ映像も1080Pのアップグレードでコンピレート収録!実は所縁のある(後述)ジェームス・ブラウンのステージにマイケル、そしてプリンスが上った、伝説の映像も収録!決定盤です! まず本編となる84年7月13日テキサス公演です。画質は総じて楽しめるレベルに十分なクオリティですが、「Lovely One」冒頭等の映像のブレ、音がステレオからモノラルへと、不安定な箇所はあります。ツアー前半にプレイされていたジャーメイン・ジャクソンの80年『Jermaine』からのセカンド・シングル、R&B13位のヒット「You Like Me Don't You」はマービン・ゲイの「Mercy, Mercy Me」を思わせる清涼感があり素敵です。流行遅れとマイケルが強調するジャクソン5メドレーは、ジャクソンズから離れソロとなる気概が溢れ出してしまっている感じです。自身のダンスもステージが進むにつれいよいよ絶好調。蜘蛛のモンスターに攻撃される際のマイケルの迫真の演技(そして謎のダンス)はこの映像が一番よく分かります。そして「Beat It」は間違いなくマイケルの全歴史において一番の「Beat It」と言えるでしょう。なぜならオリジナルでソロを入れているエディ・ヴァン・ヘイレンが客演しているからです。冒頭PAとラインが繋がっていないと叫んでいるエディ、しかし直ぐに音が出て、ソロ前なのに曲中でガンガン弾き入れます。マイケルがエディ、エディ!と呼ぶとソロを入れますが、その迫力たるや!スタジオ曲でのそれを凌駕しています。とにかく勢いが段違い!再度エディが登場し、マイケルが煽ってエディを調子に乗らせたりとてもスリリングです。「Billie Jean」もそしてラストの「Shake Your Body」も素晴らしいですが、「Beat It」これだけはかの名ギターリスト、プリンスも観ていたら嫉妬していたことでしょう。 そして14日のダラス公演も1分24秒の繋ぎ合わせ、音声はJacksonvilleとBuffalo公演から使って(無音部分もあります)収録しています。 ここでアラン・リーズのインタビューをご紹介します。 「僕らはジャクソンズのヴィクトリー・ツアー、ダラス公演を観に行ったんだ、プリンスが行きたがっていてね。でもビッグ・チック(巨漢のプリンスのボディーガード)を連れて行けないって言ってて。チックはその時有名になっていて、チックが居れば、そこにプリンスが居る、ってわかってしまうからと。でもフードで隠して連れて行ったんだ。マイケルに連絡しないで行く、僕らを知っている人が居ない状況でそこに行きたいとプリンスはそう望んでいて。プリンスもフードを付けていたんだけど、ライブ中、プリンスは僕をズル賢い目で見たんだ、まさか、だめだよ、そんなことしては!プリンスはチックのフードを取ってしまったんだ。そして広い場所に向かった。キャープリンスよ!僕らはもみくちゃにされた。マイケルは不機嫌になっただろうね、ショウの邪魔をしてしまったから」。 ジャクソンズはスタジアムばかりでのライブを行っています。よっていくら有名なプリンス達が居たとしても驚いた人は広範囲ではあるでしょうが、彼らの周りに限られるでしょう。果たしてそれにマイケルは気が付いたかどうか。ダラス公演に相当するのは映像の、7月13日、14日、そしてあと映像が存在しない15日があります。ツアーの初期ですが、プリンスはどんなライブなのか気になって観に行ったのでしょう。二つの映像からはマイケルがプリンスに気がついたようなシーンはありませんでした。ただ14日で観客が急に立ち上がっている映像が映されています。もしかするとそれかもしれません。 そして7月21日のジャクソンビル公演はステージを正面とステージを見て左側からのショットを混ぜた良好映像でトータル10分あり、音声に少し難がある所もありますがかなり演奏自体を楽しめます。 8月4日MSG公演、タイムコード等、文字がかなり入っている部分もありますが、画像は超良好です。 8月10日はニュースのナレーションが入りますが画像超良好、12日は「Human Nature」をステージ正面で映した良好ショットとなっています。 そしてジェームス・ブラウンのステージに、マイケル、そしてかのプリンスも飛び入りした時の映像です。 ジェームス・ブラウンがマイケルを呼び出すと、最初そこへは行けないよという雰囲気を出しますが、笑いつつ仕方ないなあという感じで観客と握手をしながら、マイケルはステージに向かいます。二人が軽く抱擁する際にマイケルはJBにそっと耳打ちします。ここで恐らく「プリンスが来てますよ」と告げたのではないかと。そしてJBは「There Was A Time」の演奏を静かにさせ、マイケルが歌い易い状況にさせるのです。つまりマイケルが何かパフォーマンスをする、という打ち合わせがあったということになります。マイケルはスローなバッキングの中、I love you~とスキャットを入れていますが、後ろで絶妙にギターが鳴ったり、マイケルがI love you!とシャウトするや演奏がファンクにガラッと変わって、スリリングなダンス、ムーンウォークを魅せ、バシッとパフォが終了するのです。はっきり言って即興感はありません。そして本当はプリンスがこの後登場するのですが、編集されており、プリンスは出て来ずJBが演奏を継続させています。ここまでの映像は大変素晴らしいタイムコードも出ないショットです。 そして続いてタイムコードが入るものとなります。画質も落ちますし、音落ちもあります。しかし1080Pのアップグレード版です。ここでJBはマイケルからブラザーがいると聞いたぞと、プリンスを呼び出しつつ、どこにいるんだ?と探します。そしてJBが高笑い。プリンスはボーディー・ガード、ビッグ・チックことチャック・ハンツベリーの肩の上に乗りステージに向かっていました。途中ギターを弾くため、付けていた手袋を脱ぎ捨てます。しかしその手袋を手にした観客がプリンスの方へ投げ返すのです。そう、ここはマンズ・ワールド。JBとマイケルは旧知の仲ですが(マイケルが5歳の時から)、JBはプリンスをその時知りませんでした。そして観客もプリンスを知らないのです。つまりプリンスは完全アウェイの場所に居ると言えるでしょう。何かしてもらおう、とゴッドファーザーが言って、プリンスはバンドからギターを貰い手にします。マイケルに出来なくて、プリンスに出来ること、それは楽器演奏です。プリンスはステージに上がらされるとは思っていなかったという説もありますが、マイケルが居るということで少なくとも呼ばれる覚悟はしていたと思います。しかしマイケルのように用意されていたステージではありません。マイケルを除きほぼ会場の誰も知らない、マイケルが画策してプリンスに仕組んだハプニングなのです。プリンスはピックを貰い(ギターに付いていたピックは気に入らなかったのか捨てています)メンバーと少し話をして、いざ弾き始めます。スリリングなギターが披露されます。カッコいい。JBも後ろでお、やるな、という感じ見守っています。ただ観客はそれほど興味を向けていないように感じられます。プリンスはステージの前に出て、ギターを弾かずに力を溜めるようなポーズをした後一音だけ出し、やめた、とばかりにギターを返しつつ、今度は上着を脱ぎ上半身裸になります。マイケルも好んでこういうことはしないタイプですね。プリンスってどんな奴?この脱ぎっぷりによって観客に対して相当なアピールとなったはず。ただ一方で大嫌いとなってしまうリスクもあります。実際歓声は微妙です。しかしここからは違います。御大JBの前でマイク・スタンドを巧妙に捌いてのパフォをするのです。これもマイケルがステージでしたことはないです。バッチリ決まりました。そしてプリンスは動物の鳴き声のようなシャウトを発します、上半身裸で。そして手持無沙汰感を纏いつつ、くねくねとした踊りを披露。これらは賛否両論、というよりは否の方が多かったと思われます。でもJBの真似ではなく、プリンスのオリジナルさを感じさせてはくれますね。そしてプリンスは自分のメンバーでもないのに、JBのバンドを使って、指で出す本数分だけドラムを含めたバンドがジャンと音を鳴らす、なんかJBもやってたかもしれないような芸だからきっと出来るだろうと安易に強行します。大変な無茶ぶりですが、それでもそのリアクションを楽しむ余裕などあるはずもなく、圧倒的に困るのは今ステージの主人公プリンス本人です。でも何度かやっている内に何とか出来るようになっていきます。スゲエ。これらもマイケルは一切やったことがありません、というかやろうとも思ったことないでしょう。まあこれくらいで良いだろう、とプリンスは勝手に判断、拍手を貰えるようなタイミングではないのですが、プリンスはお辞儀をして、ステージを降りようとします。そしてその際にこけないようにとポールを掴みます。するとそのポールが固定されておらず、観客の方に倒れてしまうのです。会場騒然。そんな中、JB自らがプリンスの脱いだ服を持って渡しに行くシーンが瞬間ですが入ります。後にJBはマイケルにオチオチしてられねえぞ、と忠告したとも言われています。芸人としてなのか、ミュージシャンとしてなのかは不明です。 最後にスーザン・ロジャースのインタビューをご紹介します。 「プリンスはステージでポールを転倒させてしまったの。彼はめちゃくちゃになって大混乱していた。その後彼はその時のビデオをよく見ていたわ」。 4th concert,Texas Stadium,Texas,July 13,1984 The Sword In The Stone Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Let's Get Serious You Like Me Don't You Tell Me I'm Not Dreamin' I Want You Back The Love You Save I'll Be There Rock With You Lovely One Working Day And Night Beat It (Feat. Eddie Van Halen) Billie Jean Shake Your Body (Down To The Ground) 5th concert, Reunion Arena,Texas,July 14,1984 Off The Wall Human Nature Heartbreak Hotel Unknown Lovely One 7th concert,Gator Bowl Stadium, Florida,July 21,1984 Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel Billie Jean 13th concert,Madison Square Garden,New York,August 4,1984 Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature 15th concert,Neyland Stadium,Tennessee,August 10,1984 Intro Off The Wall Human Nature Fireworks 17th concert,Neyland Stadium,Tennessee,August 12,1984 Human Nature The Beverly Thetre,Beverly Hills,California,August 20,1983 There Was A Time Michael Jackson on stage Prince on stage Pro-shot 121min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ、ヴィクトリー・ツアー関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99682902 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100196022 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR)
¥1,890
マイケルが超キレキレ!ジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアーよりトロント公演を、最新のテープよりリマスタリングを施しブルーレイに収録!決定盤です! ビクトリー・ツアーは、ジャクソンズが84年7月から12月にかけてアメリカとカナダで行ったコンサート・ツアーです。マネージメントに父親ジョーが復帰、ジャーメインもアリスタに移籍し、ジャクソンズに加入。途中ジャッキーが負傷して参加出来なくなりますが、ジャクソン兄弟6人全員が揃った唯一のツアーとなりました。 グループは55回のコンサートを行い、約250万人の観客を動員。55か所の公演場所のうち、53か所は大きなスタジアムで行われました。ほとんどの観客は、当時音楽界を席巻していたアルバム『Thriller』を観るために来ており、セットリストの曲のほとんどが『Thriller』と『Off Th Wall』のアルバムからの曲であったことから、マイケルのスリラー・ツアーではないか、そう思っていた人は多かったようです。 このツアーは、ドン・キングがプロモーションを担当。約7500万ドル(23年のドル換算で2億2,000万ドルの収益を上げ、最高収益ツアーの新記録を樹立したと伝えられています。しかしその裏には高額なチケット代、プロモーター側に有利な販売システムがあり、結果トラブル続出、訴訟問題となりました。それでもツアーの最中にマイケルは会見を開いて公正且つ適切なチケット販売形態にするように要請、チケット代が通常に近い値段に落ち着きます。またワールドツアーという宣伝にもかかわらず、公演はアメリカとカナダのみで行われました。 ライブ中、マイケルの片方の装飾手袋、黒いスパンコールのジャケット、そしてムーンウォークが披露されました。奥さんの車に轢かれ足を負傷してしまったジャッキー(そのため参加出来なくなりました)の当時の不倫相手だったポーラ・アブドゥルが振付を担当しています。マイケルに焦点を当てていますが、セットリストにはジャクソンズのアルバム『Destiny』と『Triumph』の曲が含まれており、ツアー名はジャクソンズのアルバム『Victory』にちなんで付けられています。カンザスシティでのツアー初公演の4日前にリリースされ、タイミングがばっちりであったにもかかわらず、ラストの「Shake Yout Body」でのマイケルのアドリブで「State Of Shock」が歌われる以外(「State Of Shock」もリハーサルされていますが、曲そのものを演奏することはありませんでした)、『Victory』の曲はツアーでは演奏されませんでした。ジャーメインも84年4月にアルバム『ダイナマイト』をリリースしてR&Bチャート1位と成功を収めていましたが、そのアルバムから「Dynamite」(「You Like Me Don't You」がプレイされたセットもあります)、そしてマイケルとのデュエット「Tell Me I'm Not Dreaming」が演奏されています。残念ながら「Thriller」の演奏の出来が良くなく、雰囲気も合わずで、マイケルによりセットリストに含まれませんでしたが、後にマイケルのソロ・ツアーで定期的に演奏されるようになります。 オープニングは、悪魔に征服されそうになっている国を、ランディ・ジャクソン扮するアーサーが、石に刺さって抜けなかった聖剣、エクスカリバーを抜くことが出来、クリーチャーを倒し、王国を建国し勝利する、そんなストーリーより始まります。とても映像の発色が良く、SFの映画を観ている錯覚に陥ります。ほんの少し映像や音が乱れますが最小限で、このクオリティは画期的と間違いなく言えます。1曲目はアルバム『Thriller』からの「Wanna Be Startin' Somethin'」。ジャクソンズのメンバーが煽り、後のマイケルのツアーとは別の迫力、疾走感があります。『Destiny』収録の「Things I Do For You」へとスリリングに流れます。踊らずにはいられない「Off The Wall」でも、演奏がスピーディーでマイクを持ってダンスをしながら歌っているマイケル、吐く息が白いです。でも息切れは全くしてません。そして好きな歌としてマイケルは「Ben」を歌おうとしますが、中断、ずっと愛されてきた曲だけど、時代は変わる、今はこの曲だと「Human Nature」をプレイします。哀愁のダンス・メロディの「Heartbreak Hotel」はティトのギターが印象的です。感情移入がものすごい「She's Out Of My Life」ではややブルージーなアレンジで、それはティトのギターだと思われます。ここでマイケルは一度ステージを後にします。そしてこれまでバンド内唯一のベースを弾きつつ踊っていたジャーメインが(アルバム『Vicotry』よりも遥かにライブの方が貢献度が高いです)、自身の曲を披露すべくフロントに立ちます。ランディもショルダー・キーボードでマルチプレイヤーぶりをアピール、ティトのギターもファンキーです。マーロンがスティービー・ワンダーが歌うパートを低い声で入れています。ジャッキーはケガでいませんが、マイケル以外の素晴らしいジャクソンズが堪能できます。84年のオープニング曲「Dynamite」はプリンスの「Sexuality」とデヴィッド・ボウイの「China Girl」がブレンドしたようなダンサンブルな曲でそのライブ・バージョンが観れるのは嬉しい限りです。そして「Tell Me I'm Not Dreaming」はジャーメインが最初歌ってから、マイケルが飛び出すようにステージに入ってきてのデュエット。ジャクソン5のメドレーでも「I'll Be There」でマイケルとジャーメインがボーカルを分け合う、それこそがオリジナルなのでウルッと来ます。その後のマイケルのスキャットがまた冴えに冴えてます。「Rock With You」、「Lovely One」とソロとグループによるナンバーを交互に演奏、「Workin' Day & Night」ではGregg Wrightのギター・ソロ、ランディのパーカッション・ソロ、とメンバーの卓越した演奏テクが惜しげもなく披露されます。そして嵐のような演出の後、マイケルはモンスターによりベッドの上に寝かされ儀式が始まり、忽然と宙に消えてしまいます。しかし別の場所から衣装を「Beat It」仕様に変えて姿を現します。ここでもグレッグのエディ・ヘイゼルを完全模倣したギター・ソロ、2回目はエディを超えるかの勢いでのプレイが素晴らしいです。群舞がないため、その分マイケルにフォーカスされ、且つボーカルとダンスも若々しくキレッキレとなっていて、ズバリの絶頂期となっています。マイケルの曲もジャクソンズ・バージョンの方がかなり迫力があるんです。「Billie Jean」もジャクソンズのコーラスがソウルフルで、マイケルも安心して、そしてノリノリで踊り歌っています。帽子を被ってここぞで魅せるムーンウォーク、シブすぎです。そこからのジャクソンズの出世曲「Shake Your Body」はこの時点が興奮の沸点で、神懸っています。「State Of Shock」、「Don't Stop 'til You Get Enough」のボーカル・ラインもマイケルから飛び出します。「Lovely One」同様ランディとマイケル作で、ジャーメインが居ない時期のジャクソンズの曲ですが、彼によるベースが凄いファンキーです。マーロンのくねくね踊りをマイケルが見て、まあいいか、みたいな顔をするのがなんか可愛いです。ジャクソンズの代表曲を一つ選べと言われてこの曲、という人は多いはずです。 そのマーロンによると、マイケルは『Victory』の曲をリハーサルしたり演奏したりすることを拒否し、ツアーに参加することにも乗り気では無かったと語っています。マイケルが最終的に同意するまでに、母親のキャサリンとファンの説得が必要でした。マーロンはまた、マイケルは収入を必要としていた兄弟たちのため渋々ツアーに参加しただけだとも語っています。ツアー中、マイケルと兄弟たちの間で緊張が高まり、12月9日のコンサートでマイケルはこれが一緒に演奏する最後の機会になると発表し、85年の春と夏のヨーロッパとオーストラリアでのツアーは中止になりました。ジャクソンズとドン・キングはツアーでまだ収益を上げたがっていました。マイケルはツアー前に約束した通り、いくつかの慈善団体に自分の分を寄付しています。彼と兄弟たちの間の溝はジャクソンズ一家に深く永続的な影響を及ぼし、晩年の大半を彼らと疎遠にさせ、マイケルを含むジャクソンズは、ライブ披露をするグループとして事実上終焉を迎えます。ジャクソンズは89年にもう1枚アルバムを制作しましたが、マイケルとマーロンは1曲しか参加せず、01年にマイケルのソロアーティストとしての30周年を祝うコンサートを除けば、マイケルの存命中に再びジャクソンズとしてのツアーを行うことはありませんでした。 記録を塗り替える程に84年最も収益があったヴィクトリー・ツアー。85年ももしコンサートを続けて来日もしていたら、プリンスのパープル・レイン・ツアー、そして最も収益のあったブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドのボーン・イン・ザ・U.S.A.ツアーを超えていた可能性は相当あります(共に日本に来ていませんし)。 そしてジャクソンズの一員としてマイケルが参加、これがきっかけでジャーメインも参加するとになる、Motown 25での伝説の映像を1080Pブルーレイにてばっちり収録!ジャクソンズも当然良いのですが、ここはマイケル一人になっての新曲「Billie Jean」のパフォです。やはりこの曲はダンスがあってこそ栄えるのです。初めてのムーンウォークの披露によってマイケルがいよいよスーパースター認識される、その瞬間。『Thriller』がモンスター・アルバムとなる約束の映像です。 The Sword In The Stone Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Jermaine's Set: Let's Get Serious Dynamite Tell Me I'm Not Dreamin Jackson 5's Medley: I Want You Back The Love You Save I'll Be There Rock With You Lovely One Workin' Day & Night Beat It Billie Jean Shake Your Body (Down To The Ground) CNE Stadium, Toronto, ON, Canada October 5, 1984 Intro I Want You Back Love You Save Never Can Say Goodbye I'll Be There Billie Jean Pasadena Civic Auditorium, Pasadena, CA, USA March 25, 1983 Pro-shot 133min. ジャクソンズ、Victory Tour関連アイテム、好評発売中! ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 1 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99969086 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 2 (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100196022 ジャクソンズ / Victory Tour Compilation 3 (4CDR+1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100327447
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スライ&ザ・ファミリーストーン / 1920 x 1080 pixel Collection (1BRDR)
¥1,890
スライ&ザ・ファミリーストーンのブルーレイ・クオリティ、1080Pのベスト映像だけを集めたタイトルの登場です。 まずはザ・ミッドナイト・スペシャルでのパフォ。73年と74年2回出演しており、スライがホストを務めていることもあり、他のバンドの映像を含めてその2回出演を完全収録しています。共に自身のバンド演奏こそ一番素晴らしいものを披露しています。 73年の方は、マーク・アーモンドがアシッド・ジャズのようなロック「Get Yourself Together」を聴かせてくれます。メリッサ・マンチェスターは山下達郎やスライのカバーを後にするようなシンガー。ブルー・アイド・ソウルの祖フォー・シーズンズ、カントリーのフレディ・ウェラー、グルーブ・ロックのアットリー・イェイガーのパフォもなかなか楽しめます。 そして最も重要なスライ&ザ・ファミリー・ストーンの演奏。まずジャズ・ファンク風の「Stand!」のアレンジで始まり、ちょっと速過ぎたな、とスライのオルガンから一転噛み締めるような味のある「Stand!」の演奏へとスイッチするここでしか聴けない展開となっています。リトル・シスターのコーラスがプリンスのNPGのシェルビーやリヴ達を思わせます。Higherを連呼するファンキーな「Music Lover」で演奏が終わってしまうのにまたメンバーが戻ってきて「I Want To Take You Higher」の本格演奏へと雪崩れ込むのは圧巻です。かなりアグレッシブなプレイで突き進む「Thank You」では味のあるファンキーなギター・ソロがカッコいいです。リズム・カッティングのフレディーもしっかりグルーブを支えます。ドリフの早口言葉の借用元リトル・シスターの「You're The One」のソウルフルなライブ・バージョンも結局スライが真ん中でオルガンを弾いていてバンマスしています。ちょっと若き和田アキ子似のエルヴァ・ムートンのスキャットは迫力ありです。ヴェット・ストーンもタンバリンを使ってカッコいいです。ワン・ツー・スリー・クワトロとおどけた声でスライがカウントをして始まる哀愁の「If You Want Me To Stay」は大変しっかりとプレイされていてマスト・パフォと言えるでしょう。最後はハイパーな「Dance To The Music」でフレディの優雅さもあるカッティングでファンクして演奏はクローズします。 74年もスライがホストで、アーティスト紹介の殆どを行っています。スライとフィルモア繋がりのエルビン・ビショップ、バーズのロジャー・マッギン、南部さ香るヘンリー・グロス、ニューオリンズ的サウンドのリトル・フィートの演奏は特に素晴らしいです。 スライのパフォ、まずアンディ・ニューマークのドラミング、そこへファミリー・ストーンのメンバーがステージに上がり、ファンキーなインストを披露する最中、スライがステージ袖に登場、まずはベースのラスティー・アレンのプレイを踊りながらチェックします。これならよしとダンスをしつつメンバー観察、そして最後にギターをピックアップしたスライはファンキーなフレーズを奏でつつ、「Thank You」のホーンのファンファーレが鳴り響いて演奏に突入します。しかし長くはプレイされずスライはありがとう、ありがとうと言葉を繰り返します。眠いのにブッハをスライが無理に声を出させようとするシーンから「Family Affair」の演奏へ。短めですがオルガンを弾くスライの姿が拝めるのは貴重です。そして未発表曲かもしれないFeeling Goodという歌詞を含むファンキーなイントロから「Dance To The Music」に雪崩れ込むのは圧巻の一言です。フレディのリズミカルなカッティングには心底震えます。スライもノリノリで絶好調。勢いは全く止まらず「Music Lover」へと突き進みます。タンバリン、そして何よりチョッパー・ベースが炸裂している超ド級ファンク。「If You Want Me To Stay」はスライを中心としたショット、その後スライが歌い出してバンドが追いつくようにプレイされる「Stand!」、この2曲のメドレーはめっちゃクールで、シド・ペイジのヴァイオリンがとても効果的です。最後はスタジオ・バージョンより躍動感のある「Loose Booty」でフィニッシュ。もう少し観たいという所で終ってしまいますが、この名残惜しさも一興なのかもです。 そしてラリー・グラハム在籍時の絶頂期ライブ映像、70年9月13日ロンドン公演。WDRの秘蔵のものですが、1080Pの映像が流出、既存で悪かった音声部分もかなり良好になっての収録。アップが多くそれがとても迫力です。スライのピアノ裁きとアジテーション、ラリーの超絶ベース、シンシアの強烈なトランペットの吹きっぷり。演奏が一部編集されており、この映像だけで大満足とは言えないものの、絶対必要なマテリアルです。バックステージの映像と合わせてメンバー紹介をしたり、「Dance To The Music」でのファンクに特化したアレンジは、ラリーが結構主軸になっていて、それがプリンスに派生していく、そんな架け橋的な映像とも言えます。 そして最後はエド・サリバン・ショウ、白人達のお茶の間を人種を超えて席巻した最強パフォ、シンプルに圧倒されてしまうパワーを感じてください。 Intro Sly and the Family Stone – Stand Mark Almond - Get Yourself Together Melissa Manchester - Oh Heaven How You've Changed Me Frankie Valli & the Four Seasons Hits Medley Sly and the Family Stone – Music Lover - Take You Higher Freddy Weller - The Perfect Stranger Mark Almond - The City Sly and the Family Stone – Thank You Atlee Yeager - I Wanna Be Alone with You Frankie Valli & the Four Seasons – Let's Hang On Freddy Weller - The Roadmaster Little Sister - You're the One Frankie Valli & the Four Seasons - The Scalawag Song Sly and the Family Stone – If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone – Dance to the Music ●The Midnight Special Episode 39 October 26, 1973 Intro Sly and the Family Stone - Thank You Sly and the Family Stone - Time for Livin' Elvin Bishop - Travelin' Shoes Elvin Bishop - Sunshine Special Roger McGuinn - Gate of Horn Sly and the Family Stone - Family Affair Sly and the Family Stone - Dance to the Music Sly and the Family Stone - Music Lover Henry Gross - Come On Say It Little Feat - Tripe Face Boogie Little Feat - Willin' Sly and the Family Stone - If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone - Stand Elvin Bishop - Groundhog Henry Gross - Simone Roger McGuinn - Peace on You Sly and the Family Stone - Loose Booty ●The Midnight Special Episode 80 August 9, 1974 M' Lady Sing A Simple Song Introducing The Members Stand! You Can Make It If You Try (cut) Everyday People Dance To The Music Music Lover I Want To Take You Higher ●The Lyceum, London September 13, 1970 Sing A Simple Song (part) M' Lady Music Lover ●Ed Sullivan Show December 29, 1968 167min. Pro-shot
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ナイル・ロジャースとシック/Glasgow 2022 (1BLDR+1CDR)
¥1,490
TRNSMT Festival Glasgow, Scotland July 8, 2022 ナイル・ロジャースとそのバンド、シックの22年最新ライブを1080PのHDクオリティーのブルーレイ、そしてその音声部分をリマスタリングしてCDRに収録したタイトル。シックのファンキーでダンサンブルな名曲に加え、ダイアナ・ロス、マドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダフトパンクと言ったナイル・ロジャースがプロデュース、ソングライトに関わった大ヒット曲もプレイ、特に2回の癌でも生還出来た、凄いラッキーだったと語り演奏されるGet Luckyは本家以上のソウルフルな演奏となっています。最後にはサンプリングしたRapper's DelightとそのオリジナルGood Timesのマッシュアップで終了!これぞエンターテイメントに徹したステージ! BLDR + CDR Intro Chic Cheer Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) Everybody Dance I Want Your Love I'm Coming Out Upside Down He's the Greatest Dancer We Are Family Like a Virgin Material Girl Modern Love Get Lucky Let's Dance Le Freak Good Times/Rapper's Delight 60min.
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プリンス/Wilkes-Barre 2001 (1BRDR)
¥1,490
2000年11月に行われたHit N Runツアー、その年が開けた01年4月よりリニューアルして再スタート、そのHit N Runツアー・パート2からのオーディエンス録画、DVDRのマスターから高画質映像ファイルにアップグレードさせてのブルーレイ化にてリリース!オーディエンス録画ですが、なんと3つのオーディエンス・カメラがあり、それを巧妙に編集してある超優れもの。プリンスのアップもあり、ギターにキーボードにヴォーカルに、そして衣装も変えるサービスぶり、この頃のプリンスがどのようなステージを行っていたかとてもよくわかります。ジョンの鬼神のようなドラミング、ナジーのサックスやフルートの優雅な調べ、キップ・ブラックシャイヤー、ロンダ・スミス、ミスターヘイズらNPGメンバーも映され、女性ダンサーGenevaの妖艶な踊りも貴重ながらもしっかり捉えられています。この時期だけの貴重なNPGメンバーそして美しきプリンス、それを是非ブルーレイで堪能ください。 2001/04/19 Wilkes-Barre Uptown Controversy Mutiny The Work Pt.1 Cream Little Red Corvette I Wanna Be Your Lover Sexy Dancer Housequake The Ballad Of Dorothy Parker I Could Never Take The Place Of Your Man Do Me, Baby Scandalous Diamonds And Pearls The Beautiful Ones Nothing Compares 2 U Let's Go Crazy Take Me With U Raspberry Beret Darling Nikki When Doves Cry I Would Die 4 U God Purple Rain 86min. Audience shot
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プリンス / 1920 x 1080 pixel Collection Volume 4 (1BRDR)
¥1,890
プリンスの1920x1080ピクセルのブルーレイ・ディスク用高画質映像ファイルのみ集めてコンパイルされた究極の映像集の第4弾の登場です。 09年モントルー・ジャズ・フェスティバル、二つのショウをプロショットで完全収録。プリンスのギターのストロークも間近で観れれば、レナートの流麗な指使いも堪能出来ます。プリンスのアップもこんなに近づいてよいのかという接近度。プリンスのプロショット映像の中でナンバーワンの品質と内容とアングルと演奏の良さ、バンドの素晴しさと言って過言ではないです。ここだけしか演奏されていないLove Like Jazz 、All This Love、Elixer、In A Large Room With No Light。When The Lights Go DownからWilling And Ableを混ぜ合わせる激レアプレイ。ジミヘンが降臨したかのようなSpanish Castle Magic。ファースト・セット、セカンド・セットでそれぞれ異なるエンディング。プリンスとバンド・メンバーと最も肉薄した映像、それがこの二つのショウの映像なのです。最強ライブが遂にブルーレイにて登場です。 First Show When Eye Lay My Hand On U Little Red Corvette Somewhere Here On Earth When The Lights Go Down incl. Somewhere Over The Rainbow Willing And Able Eye Love U, But Eye Don't Trust U Anymore She Spoke 2 Me incl. Drum Solo Love Like Jazz All This Love" Empty Room Elixer In A Large Room With No Light Insatiable Scandalous The Beautiful Ones Nothing Compares 2 U Second Show Prince Introduces Band Members When Eye Lay My Hands On U Stratus incl.Drum Sono All Shook Up Peach Spanish Castle Magic When You Were Mine Little Red Corvette Somewhere Here On Earth She Spoke 2 Me incl. Drum Solo Eye Love U But Eye Don't Trust U Anymore Love Like Jazz All The Critics Love U In Montreux In A Large Room With No Light Purple Rain Auditorium Stravinski,Montreux, Switzerland July 18, 2009 170min. Pro-shot
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プリンス / The South American Festivals And The Rehersal 1990-1991 (4CDR+1BRDR)
¥4,490
プリンスがニュー・バンドであるニュー・パワー・ジェネレーションと行った91年1月の南アメリカのミニ・ツアー。3公演おこなわれているのですが、その内18日ロック・イン・リオ2のプロショット映像とその音源、そして21日のポップ・ロック・フェスのオーディエンス録音、更にこのツアーのために90年12月6日にペイズリー・パークでのサウンドボードのリハーサル音源等、NPG結成再初期の音源を集めた究極のコンピレーションの登場です。 まずリハーサルはSomething Funky、Let's Go Crazy、Horny Pony、Kissと確かにロック・イン・リオのためのものだと言えるのですが、Diamonds And Pearls、Cream、Willing And Able、Live 4 Love、Daddy Pop、The FlowとDo Me Baby、これらは全てリオでは演奏されていません(Money Don't Matter 2 Nightは音源はないのですが、24日にプレイされています)。そして91年10月にリリースされることになるアルバムのダイアモンズ&パールズに収録される曲を既にバンドが演奏しているのは衝撃の何物でもないでしょう。そしてHorny Ponyにはロビン・パワーという映画グラフィティ・ブリッジ等に参加した女性ラッパーがおり、彼女によるI'm The Teacherというプリンス作のラップがフィーチャーされていて、それはここでしか聴けないものです。恐らくプリンスはロビン・パワーをリオ等の南アメリカのツアーに参加させようとしていたが出来なかったのだと感じられます。Let's Go Crazyはこのツアー独特の展開となっているのですが、リオ等の他の演奏と比較するのも一興です。 そして今回の目玉の新生リオですが、映像の前に音源を説明します。以前サボタージュでリリースされているリオはJugheadが入っていない不完全収録(しかし巧妙に終わりのThank You、Rio!と叫ぶところを繋げてありました)更にBambiからオーディエンス録音(もしくはフルレングスのサウンドボード録音かもしれません)となっていました。今回のリリースで完全に新しい映像マスターを発掘、確かにBambiでほんの少し音が悪くなるのはわかるのですがそれでも既存より音が良く、他は既存の音源よりもかなり音質が向上しています。そしてブルーレイに収録されている映像も画質がかなりアップしています(I-SATの放送ではなく、再放送されたもの)。 映像を含めて紹介します。まずSomething Funky (This House Comes)のこのツアーだけの演奏、Let's Go CrazyはLet’s Go Crazy (Special Dance Mix)で聴けるエクステンドする後半の部分を冒頭から演奏、ここだけのアレンジです。先のリハーサルがどのように披露される形になったのか、比較するのも一興です。プリンスはボー・ディドリーのHey! Bo Diddleyを歌っています。そしてこの時だけのプレイHorny Pony、ロビン・パワーはいませんが、その代わりにどのようにアレンジを変えたか見ものです。Kissは数多ののライブ・ヴァージョンでも屈指の出来ですよ。Peter Gunn Themeは途中The Pink Panther Themeを差し挟むインスト。そしてマイケルのドラム・ソロからダンっとPurple Rainのイントロがびっくりさせるように入ってくるのは映像だとよりびっくりするかもしれません。プリンスがモデル・Cを持ってPurple Rainをブルージーにかなり崩して歌ってからLive 4 Loveのサビを観客とコール・アンド・リスポンスするのは白眉です。そしてBambiはプリンスのギターに荒々しさが感じられてとても素晴らしい演奏。ギターを少し掻き鳴らしつづ僕のことが好きなら、僕を君の所に連れて行ってよ、とプリンスが笑顔で言って始まるTake Me With U、そして皆、振って!とShakeが披露されます。リズミカルに叩かれる鍵盤がかっこいいです。これはリハーサルでも練習されておらず、そしてこの南アメリカ・ツアーでしか披露されていません。そして歌っているのがモーリス・デイではなく、プリンスです。ロージーのDr. Feelgood、そしてピアノ・セットでVenus De Milo、歌わないQuestion Of Uが美しいです。即興のピアノ演奏もあります。そこへロージーがAin't No Wayを漂わせるようにゆっくりと歌いだします。ロージーの歌が神々しいです。そして今度はプリンスがNothing Compares 2 Uを最初ピアノ後でバンドが入って来て驚かすバージョン。そして演奏は終盤へ。Baby I'm A StarからロージーがアレサのRespectを歌い、ソニー・Tのベース・ソロ、そしてJBのGet On The Good Footのループから、トニー・MがBrother With Purposeのラップを言い放ちます。We Can Funkのフレーズがロージーらによって歌われ、そしてTheives In The Templeをピアノで弾き歌うプリンス。ロージーがコーラスを入れ、シンプルだが大変美しいです。やがてバンドが入って来てまたファンクさが戻ってきます。何度も演奏を止め、そして再開を繰り返し、へとへとになって倒れてしまうプリンス。でもトニーに何かやれと命令し、新曲Jugheadをプレイします。ここでも何度も演奏を止めてますが、しつこくプレイを再開します。この最後のジャムは歴史に残る名演でしょう。映像で是非ご確認ください。 そしてブルーレイはプリンスがお尻を出すパフォで有名なMTVミュージック・アワードの映像を4:3と再放送の16:9の2種、そしてロビン・パワーのNumber 1のPV、これはモーリス・デイが出演している映画グラフィティ・ブリッジの頃の撮影と思われます。そして後にROBIN POWER AND THE UPTOWN DAMESというバンドで90年頃にプリンスがプロデュースして作ったPower Is #1のPVも収録。CDRにはロビン・パワーのアウトテイク等収録しています。 ロック・ポップ・フェスティヴァルはオーディエンス録音ですが、臨場感があり大変素晴らしい音質です。73分とリオに比べて短いですが(結果トリだったプリンスは観客のアンコールに応えなかったと暴動になっています) リオとは異なるセットリストです。新曲Horny Ponyが演奏されていませんが、代わりにAlphabet St.のジャムはロージーによるアレサのThinkをコーラスとして絡め、戦争を止めろと観客に唱えさせる素晴らしいもの。リーヴァイによるジャジーなギター・インプロもかっこ良すぎます。嬉しいShakeもしっかりプレイされています。ピアノ・セットでCondition Of The Heart、快活なフレーズのインプロを少しThe Quesion Of Uの後にプレイしています。Purple Rainでは戦争に関するコメントが入ってやはり圧巻な演奏、そしてラストのBaby I'm A Starのジャムはリオの時のようにストップ・アンド・ゴーが殆どなく突き進み、JugheadでGo Homeのコール・アンド・リスポンス、Rock The Houseのジャム、Make It Funkyと唱えながら観客のオーオーの歓声が絡む感動のフィナーレでリオとは大きく異なる展開となっています。 Disc 1 Rehearsal for South American 1991 Shows Paisley Park 6th December 1990 (Soundboard Recording) 1.Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Horny Pony / I'm The Teacher 4.Money Don't Matter 2Night 5.Diamonds And Pearls 6.Cream 7.Willing And Able 8.Live 4 Love 9.Daddy Pop 10.The Flow 11.Do Me, Baby (instrumental) 12.Something Funky (This House Comes) 13.Let's Go Crazy 14.Horny Pony Disc 2 Rock In Rio II Festival - Estadio Maracana, Rio de Janeiro : 18th January 1991 (Soundboard Recording) 1.Intro - Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Horny Pony 4.Kiss 5.Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme 6.Purple Rain 7.Bambi 8.Take Me With U 9.Shake 10.Dr. Feelgood 11.Venus De Milo 12.The Question Of U 13.Piano Improvisation 14.Ain't No Way 15.Nothing Compares 2 U Disc 3 1.Baby I'm A Star 2.Respect 3.Brother With A Purpose 4.We Can Funk 5.Thieves In The Temple 6. Jughead MTV Video Music Awards 1991 : 5th September 1991 (Sooundboard Recording) 7.Gett Off Robin Power Outtakes 8.Undercover Lover 9.Number 1 10.Power Is #1 Disc 4 Rock & Pop Festival - Estadio River Plate, Buenos Aires : 21st January 1991 (Audience Recording) 1.Something Funky (This House Comes) 2.Let's Go Crazy 3.Kiss 4.Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme - Drum Solo 5.Purple Rain 6.Take Me With U - Alphabet St. - It Takes Two - Think 7.Shake 8.Dr. Feelgood 9.Venus De Milo - Condition Of The Heart - The Question Of U 10.Nothing Compares 2 U 11.Baby I'm A Star - Respect 12.We Can Funk 13.Thieves In The Temple 14.Jughead 15.Rock The House (Jam) 16. Outro Bluray-R Something Funky (This House Comes) / Let's Go Crazy / Horny Pony / Kiss / Peter Gunn Theme - Pink Panther Theme / Purple Rain / Bambi / Take Me With U / Shake / Dr. Feelgood / Venus De Milo / The Question Of U / Ain't No Way / Nothing Compares 2 U / Baby I'm A Star / Respect / We Can Funk / Brother With A Purpose / Thieves In The Temple / Jughead MTV Video Music Awards 1991 : 5th September 1991 Gett Off (Version 1) / Gett Off (Version 2) Robin Power Promotion Video Number 1 / Power Is #1 100min.
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セール価格 プリンス/Montreux 2013 (1BRDR) ブルーレイディスク
¥1,890
噂には何度もなっていたモントルー・ジャズ・フェスの13年プロショット映像。遂にリリースされました!オフィシャル級の最高画質!しかもマスターからダイレクトにオーサリングをしてブルーレイディスクに全ての映像を網羅!これ一枚で3つのショウ、そしてアフターショウの映像も入った、7時間のコンプリート盤です! Show 1はプリンスが楽器を演奏せず歌をメインに展開、バンマスとしてメンバーへの指示にも回り、音楽の先生のような振る舞いをしています。しかし厳しさだけでなく、自身も楽しんでいるのがプリンス流。ハンドマイクでアジテーションまでしています。そんな柔軟なミュージシャンシップに応える、サード・アイ・ガールズのハンナのウキウキしたドラム、ドナのソリッドなギター、そして何と言ってもサングラスをかけたイーダのギター・カッティングがキラキラとかっこいい!Crystal Ballに収録のStrays Of The World、色々な曲がくっついたDays Of Wild、未発表曲Big City、アンディ・アローのSuperconductorやPeople PleaserのNPGバージョン、Mutiny、Old Friends 4 Sale、Get On The Boatのレア演奏、新曲Ain't Gonna Miss U When You Gone、F.U.N.K.、Dark、Extraloveableとこれでもかとレア曲が続き、それらがNPGホーンズのホーンに彩られているからかハイパーなアレンジとなっています。そしてプレイヤーが皆芸達者でプリンスに負けじと楽しそう。ステージを去る部分、出てくるまでの時間など、その場の雰囲気全てが映像に含まれていることもファンにとっては下手な編集がないことが逆に嬉しいです。ラストのPurple Rainはプリンスはギターを持たず哀愁混じりの崩した歌い方でシェルビーとデュエット、大変レアな演奏形体です。 そしてやや画質が落ちますがプロショットのアフターショウ!ラリー・グラハムとGCS、そこにNPGのメンバーが入り、ここぞのタイミングでスルリとプリンスがイーダのギターを借りて参加、満足するとまた袖に戻ります。そして今後はControversyのフレーズとなり、実はキーボードを弾くプリンスがこっそりいたりします。気が付くとTell Me What It Isになっているのですが、そこでは最高にかっこいいギター・カッティングをプリンスが披露、これは鳥肌ものです。 二日目は怒涛のダンスメドレーから、本当にメンバーらが踊りだして真のダンス大会となるLet's Workが圧巻ですが、他のShow 1と同じ曲も演奏を止めたり、メンバーに異なる指示をしたりするので、そんな違いも楽しめます。じわじわ盛り上がるファンクのParty Upの大団円まで、これも大興奮のマスト・ライブです。 三日目、最終日は3rdEyeGirl中心のLive Out Loudツアーの集大成的ライブです。今まで13年以降のライブは部分的な映像があったものの、このように完全版、しかもプロフェッショナルなカメラワークのものはありませんでした。プリンスの年齢をまったく感じさせないロックなギターワークが楽しめる、なんて素敵なことなのでしょうか!ドナとプリンスのギターの分担具合はもちろん、ジョシュア・ウェルトンがステージでどのように絡んでいるのか、そんなマニアックな観方が出来るのもプロショットだから!The Max、Breakdownのような新曲、レア曲、サンプラーセットはバンド・バージョンを織り交ぜる構成で、LOLツアーのセットの集大成と言える2時間を有に超える長尺ステージです。プリンスのギターに注目が集まるでしょうが、個人的にハイライトはハンナ、そのドラムも良いのですが、ハの字の眉毛がかわいいので是非そこをご確認ください。最後のサンプラーセットはステージに観客が上がり、アフターショウを髣髴させるクラバーな雰囲気、Loveでラリー・グラハムが超絶ベースをぶちかまします。演奏が終わりそうになり客も帰り始めるのですが、プリンスはHousequakeを強行、しかし自身の顔を撮るカメラに駄目出しをしても撮り続けることでカメラマンに対し不快感を表し、歌を終えてしまいます。カメラもプリンスをアップで捉えなくなり、全体の映像、メンバーへの撮影と変化。それでもプリンスはメンバーに指示を与えつつ最高のHousequakeジャムを繰り広げます。この辺りは音だけではわからないスリリングさを映像で知ることが出来ます。 13年のベストのライブ、モントルー・ジャズ・フェスの3日間の祭典とそのアフターショウがまさかのプロショットで登場!これは事件です!全プリンスファンは必携、間違いなしです! Show 1 2hr 11min Intro Strays Of The World Days Of Wild (incl. Big Fun, Ain't Nobody, Don't Stop The Music, Family Affair) Big City Superconductor 1999 Mutiny (incl.Ice Cream Castles) Old Friends 4 Sale People Pleaser Ain't Gonna Miss U When U're Gone F.U.N.K. Dark Something In The Water (Does Not Compute) Courtin' Time Xpectaiton Get On The Boat School Boy Crush We're A Winner I Never Loved A Man (The Way I Love You) Satisfied I Don't Want Nobody To Give Me Nothing Housequake The Jam The Bird Musicology (incl. Mama Feelgood) Extraloveable (Reloaded) Purple Rain Auditorium Stravinski, Montreux, July 13, 2013 Aftershow 40 min, Prince introduction speech Now Do-U-Wanta Dance I Want To Take Your Higher We Be Jammin' Up In Montreux Controversy Tell Me What It Is The Official NPG Afterparty, Jazz Lab, July 14, 2013 (am) Show 2 1hr 52min Intro Act Of God What Have You Done For Me Lately Northside (Theme Song From) Which Way Is Up Dancing Machine Partyman It's Alright Take Me With U Raspberry Beret Cool (Incl. Dont Stop Til You Get Enough) Let's Work U Got The Look Shades Of Umber Days Of Wild (incl. Big Fun, Ain't Nobody, Don't Stop The Music, Family Affair) Nothing Compares 2 U Mutiny (incl.Ice Cream Castles) Something In The Water (Does Not Compute) Big City Superconductor 1999 Musicology (incl. Tighten Up, Mama Feelgood) Partyup Auditorium Stravinski, Montreux, July 14, 2013 Show 3 2hr 15min Intro Let's Go Crazy Reloaded Endorphinmachine Screwdriver She's Always In My Hair The Love We Make I Could Never Take The Place Of Your Man Guitar Plectrum Electrum Fixurlifeup Bambi Sometimes It Snows In April The Max Cause And Effect When We're Dancing Close And Slow Play That Funky Music Dreamer The Breakdown When Doves Cry Nasty Girl (Instrumental) Alphabet St. (Instrumental) Sign O' The Times Hot Thing A Love Bizarre Love (incl. Raise Up) Housequake Auditorium Stravinski, Montreux, July 15, 2013
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サンタナ / Tanglewood 1970 Definitive Edition (1BRDR)
¥1,890
70年8月18日、ビル・グラハムが主催したTanglewood Festivalでのプロショット映像。 初期サンタナの名ライブ映像として知られていますが、既存のタイムコード付きの映像とタイムコード無の画質とサウンドが遥かに向上した映像の2種類があり、演奏部分の殆どはその画質向上してある映像を使い、タイムコード付き映像で曲間等を補完しています。そして更に1080PのHD画質にリマスターし、サンタナを代表する映像の最強盤としてブルーレイRにてリリースします。 まず銅鑼の音色から「Batuka」のフレーズでライブはスタート。『Santana III』に収録のエディ・ヘイゼルも嫉妬するファンク・ロックですが、実はセカンド『Abraxas』が出る直前という時期のライブです。「Toussaint L'Ouverture」もサードに収録していますが、実はすでに70年4月18日のロイヤル・アルバート・ホールでもサンタナはプレイしていました。プリンスも「Santana Medley」としてカバーするこの種の演奏は70年の段階で完成していたという事実、驚愕です。「Se a cabo」、「Black Magic Woman / Gypsy Queen」、「Oye como va」、「Incident at Neshabur」と言ったセカンド収録の新曲をガンガンと披露していきます。オリジナル・ベーシスト、デヴィッド・ブラウンがベースをだらーんと下げた独特のポースで素晴らしいグルーブを作っていること(ドラッグ癖のため、71年になるとトム・ラトレーに代わります)。そしてグレッグ・ローリーがオルガンを弾きながらオリジナル・ボーカルを披露しています。グレッグ作の「Hope You're Feeling Better」のグルーブ・ロックは鳥肌モノのカッコ良さです。そしてグレッグのピアノがリードする「Treat」も、意外かもしれませんが、プリンスはグレッグからも影響を受けていると思えてなりません。そしてカルロスが弾き出すと主人公はカルロスに、そして暫く奏でた後またグレッグにと、主役がコロコロと変わります。13歳のプリンスがもしこのライブを観ていたら、一人でこのようなインストをいつか作りたいと思ったことでしょう。まだこの頃はプリンスはピアノは弾けますが、ギターは習いたて、でもかなり上達しているはずです。尚グレッグは後に加入するニール・ショーンと一緒に脱退しジャーニーを結成します。ウッドストックでも披露されている、ドラム、パーカッション、ベース、ギター、そしてオルガンが一体となった「Savor」はラテンというよりはファンク、一方「Jingo」はファンキーだけどラテンと、とても2曲が巧妙な流れとなっています。そしてウッドストックに全く負けていない「Soul Sacrifice」の演奏もヤバいです。ホセ・アレアス、マイク・カラベロのツイン・コンガも凄いですが、ウッドストックで電撃的と称されたマイケル・シュリーヴのドラム・ソロ、しかしここではそれさえも超えている超電撃的なドラムを魅せてくれます。ドラム・ソロは退屈だったりしますが、これだけは別、異次元です。そしてカルロスのスリリングなギター、大人になったプリンスでも嫉妬するだろうことは明白です。ファンク・ロックしている「Gumbo」のソリッドな演奏、ラストは説得力に唖然とさせられる「Persuation」のサイケロックで、グレッグのボーカル、主張するカルロスのギター、観客は踊るのを忘れて見入っています。マイルス・デイビスも出演しており、サンタナ側もウッドストックと同様、やってやるぞ、という気概に満ちている、そんなマスターピースなライブ映像です。 Live in Tanglewood, Lenox, MA, USA August 18th 1970 Intro Batuka / Se a cabo Black Magic Woman / Gypsy Queen Oye como va Incident at Neshabur Toussaint L'Ouverture Evil Ways Hope You're Feeling Better Treat Savor Jingo Soul Sacrifice Gumbo Persuasion 76min. Pro-shot Carlos Santana - guitar Gregg Rolie - keyboads, lead vocal David Brown - bass Jose Areas - conga, timbales Mike Carabello - congas Michael Shrieve - drums
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プリンス / Toronto (1BRDR)
¥1,890
88年10月5日トロント公演。既に以下のタイトルがリリースされています。 https://purpletown.buyshop.jp/items/4314943 ここに付属しているオーディエンス録画のDVDR映像、その音声部分は録画時に録音されたものです。今回その音をオーディエンスながら超高音質の『Toronoto Put It In』より使ってリマスタリングを施しサウンドボード級に感じさせるクオリティーになり、そしてよりジェネレーションの若い映像マスターにリマスタリングをし鮮明且つよりクリアな画像を実現、それをブルーレイ化しました。既存の映像マスターにあったI Wish U Heavenのカットは編集されています。そしてTake This Beatのエクステンド・ポーションはしっかりと入っており魅力は損なわれていません。Dance Onもクロスフェードの編集でLet's Go Crazyと上手く繋がっています。Alphabet St.が収録されていないのは既存と変わっていませんが、それでもとても魅力的なラブセクシー・ツアーのステージ上の全貌がどのように構成されているかよく解る点、そしてプリンスを中心に映すショットは、ドルトモントのプロショット映像と合わせて必携のブルーレイと言えるでしょう。 Erotic City Housequake Slow Love Adore Delirious Jack U Off Sister Adore I Wanna Be Your Lover Head A Love Bizarre When You Were Mine Blues In C (If I Had A Harem) When You Were Mine Little Red Corvette Controversy U Got The Look Superfunkycalifragisexy Controversy Bob George Anna Stesia Cross The Line Eye No Lovesexy Glam Slam The Cross I Wish U Heaven Kiss Dance On (Including Sheila E Drum Solo - Transmississippirap) Let's Go Crazy When Doves Cry Purple Rain 1999 Maple Leaf Gardens, Toronto 5th October 1988 117min. Aud-Shot