-
マイケル・ジャクソン / Sunset Driver (1CDR)
¥990
もし『Off The Wall』と『Thriller』の間にもう一つマイケル・ジャクソン名義のアルバムがリリースされていたとしたら。そういうコンセプトで作られた2LPアルバム『Sunset Driver』。二つのアルバムには未収録のナンバー且つ未発表曲、オルタネイト・バージョンによって構成されており、マイケル・ジャクソンの新たなる多くの驚きを発見することでしょう。 SIDE A 1. Shake Your Lovely One 2. Sunset Driver 3. Hot Street 4. She's Trouble 5. Carousel SIDE B 6. Somebody Watching Me 7. Got The Hots 8. Who Do You Know 9. Love Never Felt So Good SIDE C 10. Nite Line 11. Wondering Who 12. Say Say Say SIDE D 13. Someone In The Dark 14. For All Time 15. Behind The Mask 16. Out Of The Rain 1曲目の「Shake Your Lovely One」はジャクソンズの「Lovely One」と「Shake Your Body (Down To The Ground)」を巧妙にマッシュアップした斬新なダンス・ナンバーです。 2曲目はアルバム・タイトル曲「Sunset Driver」。マイケルのプロデュースで78年11月から79年4月にかけてヘイヴェンハーストにてアルバム『Off the Wall』用に録音されていましたが完成せず、82年8月にウェストレイク・レコーディング・スタジオで『Thriller』用にさらにオーバーダブを行って作り直しされました。マイケルの公式ウェッブとビル・ボットレルが知るメモによると「Sunset Driver」は86年5月30日から31日にかけてビルとマイケルで『Bad』アルバム用に再検討され録音、しかし最終的に完成しなかったとされています。 ここに収録されているものはリリースされた、79年と82年、それぞれのデモを使ったアップデート・ミックスです(『Thriller 40』からのデモは79年『Off The Wall』用だったという説もあります。また曲の終わり近くで、マイケルが「That's it Janet」と言っているのが聞こえますが、これは間違いなく、レコーディングセッションに同席していたと思われるジャネット・ジャクソンのことです)。 3曲目「Hot Street」はロッド テンパートン作、クインシー・ジョーンズのプロデュースで、82年8月から9月にかけてウェストレイク・レコーディング・スタジオで行われた『Thriller』セッション中に録音されました。当初「Slapstick」というタイトルで、歌詞はまったく異なっていました。マイケルはこの曲を大変気に入り、レコードに収録したいと考えていましたが、収録するほどの力強さがないと結局判断されました。マイケルは次のように語っています。「うん「Hot Street」は好きだよ。あの曲は大好きだ。クインシーとロッドは十分良いとは思わなかったんだけど、僕は素晴らしいと思った」。 4曲目は「She's Trouble」。ビル・リヴシー、スー・シフリン、テリー・ブリテンによって書かれ、81年秋にマイケルによって録音されましたがボツとなり、後にスコット・ベイオのアルバム『The Boys Are Out Tonight』に、またミュージカル・ユースのアルバム『Different Style』にも提供されました。09年に未完成の歌詞とつぶやきが収録された初期のデモが流出、後に「She's Trouble」が『Thriller 40』に収録されます。 今回のバージョンはデモと最終版をミックスしたものです。結果最終版の完成された歌詞、そのボーカルのクオリティと、デモが持つファンキーなインストルメンタルさ、二つが巧妙なバランスでミックスされています。また曲の単調さを軽減するために、アドリブもいくつか独自に追加しています。 5曲目「Carousel」。マイケル・センベロとドン・フリーマンが共同で作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月から9月にかけて録音されました。この曲は『Thriller』の候補曲でしたが、結局「Human Nature」にその座を譲ることとなりました。「素晴らしい曲だよ。マイケル・センベロのあのスローな曲は美しい。でも歌詞的には、そしてその時点では、アルバムが向かう方向はそうではなかったようだ」とロッド・テンパートンが『Thriller Special Edition』のインタビューで語っています。 尚ここに収録のものは、イントロを編集し、ラスト辺りのマイケルのボーカルを加え長くして、より曲として成立させているバージョンとなっています。 6曲目「Somebody's Watching Me」はロックウェルが歌っている部分をほとんどを削除し、マイケル中心の曲となったバージョンです。なおコーラスにジャーメイン・ジャクソンが参加しています。ロックウェルが作曲し、カーティス・アンソニー・ノーレンがプロデュース、83年に録音されました。ロックウェルの父でありモータウンのCEOであるベリー・ゴーディは、当初はデモに満足していませんでしたが、ジャクソン兄弟をフィーチャーさせることでこれならヒットすると思ったそうです。 7曲目「Got The Hots」はマイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ロッド・テンパートンの作曲、プロデュースで、81年秋に録音されましたが『Thriller』ではボツとなりました。後にシーダ・ギャレットに渡され、彼女はこの曲を書き直して「Baby's Got It Bad」と改名し、彼女のアルバム『Kiss Of Life』に収録されました。他に同様の扱いとなった曲に「Groove Of Midnight」があります。 8曲目「Who Do You Know」。マイケルは、『Thriller』セッション前の80年にこの曲制作を開始、アルバム・セッション中81年秋にヘイヴェンハーストで、更にウェストレイクで82年2月まで曲作りが続けられましたが、最終的に完成には至りませんでした。そして『Victory』セッション中にマイケルによって作り直され、アルバム収録が検討されましたが、「State Of Shock」、「Be Not Always」、「The Hurt」という他の3曲への関与だけとなりました。マイケルは93年のメキシコでの証言でこの曲の存在を認めていますが、詳細は語りませんでした。「Who Do You Know」は、マイケルが2年前に去ったという女性への悲しみと、彼女を見つけたいという思いを表現した曲です。78年というとダイアナ・ロス、そしてテイタム・オニールがマイケルの恋人としての候補になりますが、「Remember The Time」がダイアナを思って歌っていることもあり、「Who Do You Know」もそうではないでしょうか。 今回収録のものは曲を少しエディットし、最後のコーラスの箇所にオープニングにあったギターを追加しています。 9曲目「Love Never Felt So Good」は (80's Mix)となっています。 「Love Never Felt So Good」は、マイケル・ジャクソンの未発表曲で、死後2枚目となる最後のアルバム『Xscape』の1曲目としてリリースされました。14年5月2日にシングルとしてリリースされ、アルバムのリードシングルとなりました。ジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット、ソロリミックス、オリジナルデモの3つのバージョンがリリースされました。マイケルとポール・アンカとの共同作曲、共同プロデュースで、80年に録音されました。他の2曲 (「It Don't Matter To Me」と「I Never Heard」) と同様に、このコラボレーション曲はアンカの83 年のアルバム「Walk a Fine Line」に収録される予定でしたが採用されず、1年後のジョニー・マティスの「A Special Part Of Me」で日の目を見ました。収録されました。10年マイケルのアルバムのために保管庫から取り出され、ジョン・マクレインとジョルジオ・トゥインフォートによってプロデュースで作られましたが、未発表、ですが同年、高音質の音源が流出、最終的に10年のとまったく同じ再録音バージョンが『Xscape』に収録されました。ソロバージョンの他に、ティンバランドとJロックがプロデュースしたマイケルとジャスティン・ティンバーレイクのデュエット・リミックスが作られ、マイケルのディスコグラフィーの中でも最大のヒット曲の1つとなっています。 10曲目「Nite Line」はグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイヴィー・ファラガーによって書かれ、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月の『Thriller』セッション中に録音されました。しかし採用されず、ポインター・シスターズへ提供、『Break Out』で「Nightline」と名前を変更し、収録されました。この曲は『Thriller 25』への収録も検討されましたが、未発表のままです。 今回テンポが遅い不要な冒頭をカット、ピアノやシンセなどの楽器を更にエクステンドさせたリミックスとなっています。 11曲目「Wondering Who」はジャクソンズの「Triumph」に収録されていますが、今回マイケルの未発表のボーカルが21年にリークしたことにより、マイケルのアドリブとバック・ボーカルを追加したバージョンにして、マイケル・ジャクソンのソロとしての仕上がりにしています。 12曲目「Say Say Say」。81年4月から5月の間にレコーディングされました。「The Girl Is Mine」のセッションの1年前になります。82年にリリースされたポール・マッカートニーの『Tug of War』に収録される予定でした。マイケルは主にフックを歌っていますが、アドリブもいくつか入っています。2人が『Pipes of Peace』に収録すべく録音したもう1つのコラボレーション曲「The Man」では、マイケルとポールのリードがバランスよくフィーチャーされています。そして15年オルタネイト・バージョン2015 Remixがリリースされ、マイケルの新しいボーカルがスリリングにフィーチャーされています。オリジナルと比べてポールとマイケルのボーカルパートが入れ替わっている様に聴こえます。 今回そのオルタネイト・バージョンを使用、マイケルがメインに歌っている形、マイケルのアルバムとしての収録に最適となります。 13曲目「Someone In the Dark」はマイケルが E.T. the Extra-Terrestrialのオーディオブックのプロモーション・シングルとしてリリースされた曲です。このトラックは、「Opening Version」と「Closing Version」の2つのパートに分かれています。クインシー・ジョーンズ・プロダクションのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ゼネラル マネージャーであるエド・エクスタインは、ドキュメンタリー『スリラー40』の約46分25秒あたりで、クインシー・ジョーンズがスティーブン・スピルバーグと友人になったと述べています。スピルバーグがE.T.の制作に取り組んでいる間、クインシーとマイケルは撮影現場に招待されました。そこでスピルバーグはクインシーに一緒に何かレコードを作ろうと言ったのです。クインシーはマイケルに、物語を話し、曲を書き歌うというE.T. のストーリーブック・アルバム制作のアイデアを提案しました。マイケルは、そのアイデアを了承。82年の夏、エピック・レコードは、マイケルがストーリーブック・アルバム (新曲「Someone in the Dark」を含む) を(映画のサントラをリリースしている)MCAで録音することを許可しましたが、2つの条件を提示しました。MCAは、マイケルの新しいアルバム『Thriller』と競合しないように、82年のクリスマスまで保留にすること。そして「Someone in the Dark」をシングルとしてリリースしないこと。しかしMCAは82年11月にアルバムをリリースしますが、更にラジオ局に「Someone In the Dark」のプロモーション・コピーを配ってしまいます。それはアメリカ国内で両方の条件に違反したことになります。特に問題だったのはユニバーサル/MCAからのこのリリースについて当時のエピック・レコード社長、ウォルター・イェトニコフに連絡を取らなかったことでした。イェトニコフはマイケルに「怪物にキスするのをやめろ」と伝えるよう指示しています。訴訟の結果、MCAはアルバムを撤回し、この曲をシングルとしてリリースすることも禁じられました。こうして、マイケルの最も希少で最も人気のあるプロモーション・シングルの1つが誕生し、コピーは1,000ポンド以上で取引されたのです。『スリラー40』のドキュメンタリーでジョン・ブランカが語ったところによると、マイケルはイェトニコフに腹を立てていたそうです。イェトニコフは状況を改善するために何をすべきか考えました。結果マイケル・ジャクソンは『Off The Wall』からその後のリリースまで、すべてのマスターを所有することになったのです。廃盤となった90年代のコンピレーション・アルバム「Decade」に収録される予定だった「Someone In The Dark」、これは「Opening Version」でした。その後『Thriller 25』等に収録されていますが、それらは全て「Opening Version」です。プロモに収録の「Closing Version」とは歌詞が異なります。 ここでの収録はE.T.の声を取り除き、より原曲に近い形での収録です。 14曲目「For All Time」は80's Mixとなっています。尚この曲に関してはこのタイトルで詳しく書かれていますので、ご参照ください。 マイケル・ジャクソン / Great Works With Steve Porcaro (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/96253807 15曲目「Behind The Mask」は、イエロー・マジック・オーケストラのインストゥルメンタル曲のカバーとして、81年10月の『Thriller』セッション中に初めて録音されました。制作は1年後まで続きましたが、ボツとなり、後にグレッグ・フィリゲインズとエリック・クラプトンに渡され『Pulse』に収録されました。その後アルバム『マイケル』のために、ジョン・マクレインがインスト部分を完全に作り直し収録(そのバージョンは、バース2がバース3に置き換えられ、サックスのソロが含まれています)。アルバムからの3番目で最後のシングルとしてリリースされています。11年4月16日のレコード・ストア・デイで7インチ・ビニール盤(プレス枚数はわずか4000枚)同年、ポーランドで限定プロモーションCDが発売されています。「Behind The Mask」は坂本龍一作曲で79年9月25日の『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ―』に収録されています。海外でYMOが演奏すると観客がこの曲だけロックンロールだと叫んだそうです。なぜ評価が高いのか、それは一般的なテクノ・ポップよりもテンポが遅いこと。「リフ」に特徴があること。ギターで演奏した場合は指の動きが少ないことスライドするだけで演奏できること(坂本はそのように意識して作りました)。リフの3拍目の後半に休符が入ることにより緩急が付くこと。コード進行がブルースに似ているため、歌いやすいこと。Bメロにおけるベースラインがリズム・アンド・ブルースに似ていること。これらがあげられます。 ここでの収録は「A cappella」を基本ボーカルとし、「The Magical Mix」(KaiMakesMusic2) と「Stranger's Remix」(The Stranger's Remix) 二つのインストのリミックスをマッシュアップして作られたものです。 16曲目「Out Of The Rain」。元は「You Can't Win」という曲でチャーリー・スモールズが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、74年にボルチモアで上演されたミュージカル『ザ・ウィズ』のために作られました。ですがブロードウェイの公式オープニングからカットされ、映画『ザ・ウィズ』の制作が始まるまで演奏されることはありませんでした。映画の制作中、マイケルが歌うこととなり、77年11月から78年1月にかけて録音され、「I Was Born On The Day Before Yesterday」の代わりにマイケルが演じた案山子の際に使われました。オリジナルのサウンドトラックを録音した後、マイケルはクインシー・ジョーンズと共にスタジオに戻り、78年夏『Off The Wall』風のプロダクションでこの曲を再録音しました。最終的に79年1月11日にシングルとしてリリースされ、モータウンを去ったマイケルの最初のソロシングルとなりました。「You Can't Win」は2部構成の曲となっています。前半は正式なヴァースとコーラス、後半はアドリブとバックボーカルの構成となっています(04年の『Ultimate Collection』に収録のものは7分の1曲にまとめられたバージョンが収録されています)。82年10月 18日、「You Can't Win」(Part 2)の再録音版「Can't Get Outta The Rain」がシングル「The Girl Is Mine」のB面としてリリースされました。しかしそれは基本的に元曲のパート2なのですが、「you can't get outta the game」の歌詞が「you can't get outta the rain」に置き換えられ、オーバーダブもいくつか追加されています。そして作曲クレジットにチャーリー・スモールズの名は無く、クインシーとマイケルのみとなっています。 ここに収録のバージョンは「Can't Get Outta The Rain」を独自エディットしたものです。
-
オーティス・レディングと仲間達 / Video Anthology 1966-1967 (2DVDR)
¥1,490
南部メンフィスに拠点を置き、サザン・ソウルという音楽スタイルに大いに貢献したレコード・レーベル、スタックス。そこに名実共に中心となった人物がいます。オーティス・レディングです。 彼のバンドのギターだったジョニー・ジェンキンスが仕事でスタックスのスタジオに行く際に運転手として連れて行かれ、空き時間で少しだけ歌わせてもらったオーティス、その才能にスタッフ皆が惚れ込んでしまいます。62年デビュー、ジョニーはその後脱退しますが、多くの名曲をオーティスと共作するギター・リスト、スティーブ・クロッパーが在籍する、スタックスのメイン・バンド、ブッカー・TとMG's、彼らをバックに録音。遂に65年の『Otis Blue』でオーティスはR&Bナンバーワンを獲得します。 そんなビッグ・オーことオーティス・レディングの66年から67年、全盛期の映像コンピレーションDVDRです。そしてオーティスのコンピレーションであると同時に、共にツアーに出たサム&ディブ(映画『ブルース・ブラザース』で使われた少し待って、今そこへ助けに行くからと歌う「Hold On! I'm Comin'」のパフォはハゲヤバ)、アーサー・コンリー(ソウルの代表曲をオーティスと作ります)、エディー・フロイド(彼とスティーブ・クロッパーでオーティス用に作曲したものの、エディのバージョンの方が採用され結果R&Bナンバー・ワンとなった「Knock On Wood」のライブ・バージョン、プリンスもカバーしています)、ブッカーTとMG's...スタックスの、否この時期のR&Bを総括しているといっても過言ではない映像集になっています。 DVD1はローリング・ストーンズのカバー「Satisfaction」のミュージック・ビデオで始まり、カラーとは珍しいHy-Lit Show、そして後にアレサ・フランクリンがカバーする「Respect」や初期スライがプレイする「I Can't Turn You Loose」のオーティスによるパフォが観れる有名なReady Steady Goが最高です。当時の雰囲気を伝えるファンキーなイントロを含んだThe Beatもカラー映像で収録、よってDVD1は初期にも拘らず白黒映像が殆どありません。ローリング・ストーンズもカバーした「I've Been Loving You Too Long」の嬉しい演奏他、名曲目白押しです。 DVD2、まず67年スタックス・ヴォルト・レビューがロング・バージョンですが画質の悪いものと(オーティスと共作したソウル代表曲アーサー・コンリーの「Sweet Soul Music」の演奏最高!)放送されたエディット・バージョンの二つを収録しています。大名盤『Otis Blue』から圧巻のガッタガッタ(しなきゃしなきゃ!))が繰り出される「Shake」、バッキングはモータウンのファンク・ブラザースに忠実ですがオーティスのたっぷり味わいのある喉に酔い痴れられる「My Girl」のパフォを画質が綺麗な形で観れるのは嬉しい限りです。MG'sのメンバーもはっきりわかります(彼らの「Green Onion」の演奏はこの時が一番ですよ)。そしてオーティスの最後のテレビ・ショウ、Upbeatでは、ブレがありますが当時のオンエアされたままのコンプリート・バージョンと、生前最後となるアルバム『ソウル辞典』に収録、オーティスがカバーして皆に認知されることとなったガッタガッタが迫力の再放送され画質向上した「Try A Little Tenderness」のカバー、2種映像を収録しています。「Knock On Wood」ではブルー・アイド・ソウルのミッチ・ライダーと提供されるはずだったオーティスがこれまたガッタガッタを織り交ぜて凄いことになる壮絶デュエットを披露しています。 そしてUpbeat出演後、67年12月10日、26歳のオーティスは次の興行の為バックバンドのザ・バーケイズと共に、気候不順で警報が出ているにもかかわらずウイスコンシンへ向かうべく移動用セスナに乗り込みます...。スティーブとの共作で新境地となろうバラード「(Sittin' On) The Dog Of The Bay」を12月7日に完成させていました。そのシングルは68年1月に発売され全米ナンバー・ワンを、そして68年2月の追悼盤『The Dog Of The Bay』はオーティスのアルバムで最高位となる全米ポップ・アルバム・チャート4位を記録しました。 DVD1 92min. Satisfaction (MV 1966) Satisfaction Try A Little Tenderness Shake / Land of 1000 Dances ●Hy-Lit Show 1966 Introduction Satisfaction My Girl Respect Hold On! I'm Comin' (Eric Burdon) It's A Man's Man's Man's World (Chris Farlowe) Pain In My Heart I Can't Turn You Loose Shake (w/ Eric & Chris) Land Of 1000 Dances (w/ Eric & Chris) ●Ready Steady Go, London, UK Sep 16, 1966 Introduction - Mr. Pitiful Induction - I Take What I Want (Sam & Dave) - Outroduction ●The!!!! Beat October 14, 1966 Hey Gyp (Eric Burdon & The Animals) I'm Gonna Forget About You (Intro) (Arthur Conley) Phiily Dog (The Mar-Keys) - Sweet Soul Music (Arthur Conley) Knock On Wood (Eddie Floyd) Soothe Me (Sam & Dave) Hold On I'm Coming (Sam & Dave) I've Been Loving You Too Long (Ike & Tina Turner) Respect My Girl Shake I've Been Loving You Too Long Satisfaction Try A Little Tenderness I'm Gonna Forget About You (Arthur Conley) ●Sweet Soul Music...Live From The Round House + Hammersmith Odeon & More 1967 DVD2 95min. Green Onions (Booker T & The Mg's) Philly Dog (The Mar-Keys) Grab This Thing (The Mar-Keys) Last Night (The Mar-Keys) Sweet Soul Music (Arthur Conley) Raise Your Hand (Eddie Floyd) Soothe Me (Sam & Dave) When Something Is Wrong With My Baby (Sam & Dave) Hold On! I'm Comin' (Sam & Dave) My Girl Shake Satisfaction Try A Little Tenderness ●Stax/Volt Review 1967 Unedit Long Version Shake My Girl Green Onions (Booker T & The Mg's) When Something Is Wrong With My Baby (Sam & Dave) Hold On! I'm Comin' (Sam & Dave) Satisfaction Try A Little Tenderness ●Stax/Volt Review 1967 -80's Edit Ver.- Respect - Interview Try A Little Tenderness Knock On Wood (W/ Mitch Ryder) ●Upbeat 1967 Original Onair Version Try A Little Tenderness ●Upbeat (Upgraded Version) Pro-Shot
-
スライ&ザ・ファミリーストーン / 1920 x 1080 pixel Collection (1BRDR)
¥1,890
スライ&ザ・ファミリーストーンのブルーレイ・クオリティ、1080Pのベスト映像だけを集めたタイトルの登場です。 まずはザ・ミッドナイト・スペシャルでのパフォ。73年と74年2回出演しており、スライがホストを務めていることもあり、他のバンドの映像を含めてその2回出演を完全収録しています。共に自身のバンド演奏こそ一番素晴らしいものを披露しています。 73年の方は、マーク・アーモンドがアシッド・ジャズのようなロック「Get Yourself Together」を聴かせてくれます。メリッサ・マンチェスターは山下達郎やスライのカバーを後にするようなシンガー。ブルー・アイド・ソウルの祖フォー・シーズンズ、カントリーのフレディ・ウェラー、グルーブ・ロックのアットリー・イェイガーのパフォもなかなか楽しめます。 そして最も重要なスライ&ザ・ファミリー・ストーンの演奏。まずジャズ・ファンク風の「Stand!」のアレンジで始まり、ちょっと速過ぎたな、とスライのオルガンから一転噛み締めるような味のある「Stand!」の演奏へとスイッチするここでしか聴けない展開となっています。リトル・シスターのコーラスがプリンスのNPGのシェルビーやリヴ達を思わせます。Higherを連呼するファンキーな「Music Lover」で演奏が終わってしまうのにまたメンバーが戻ってきて「I Want To Take You Higher」の本格演奏へと雪崩れ込むのは圧巻です。かなりアグレッシブなプレイで突き進む「Thank You」では味のあるファンキーなギター・ソロがカッコいいです。リズム・カッティングのフレディーもしっかりグルーブを支えます。ドリフの早口言葉の借用元リトル・シスターの「You're The One」のソウルフルなライブ・バージョンも結局スライが真ん中でオルガンを弾いていてバンマスしています。ちょっと若き和田アキ子似のエルヴァ・ムートンのスキャットは迫力ありです。ヴェット・ストーンもタンバリンを使ってカッコいいです。ワン・ツー・スリー・クワトロとおどけた声でスライがカウントをして始まる哀愁の「If You Want Me To Stay」は大変しっかりとプレイされていてマスト・パフォと言えるでしょう。最後はハイパーな「Dance To The Music」でフレディの優雅さもあるカッティングでファンクして演奏はクローズします。 74年もスライがホストで、アーティスト紹介の殆どを行っています。スライとフィルモア繋がりのエルビン・ビショップ、バーズのロジャー・マッギン、南部さ香るヘンリー・グロス、ニューオリンズ的サウンドのリトル・フィートの演奏は特に素晴らしいです。 スライのパフォ、まずアンディ・ニューマークのドラミング、そこへファミリー・ストーンのメンバーがステージに上がり、ファンキーなインストを披露する最中、スライがステージ袖に登場、まずはベースのラスティー・アレンのプレイを踊りながらチェックします。これならよしとダンスをしつつメンバー観察、そして最後にギターをピックアップしたスライはファンキーなフレーズを奏でつつ、「Thank You」のホーンのファンファーレが鳴り響いて演奏に突入します。しかし長くはプレイされずスライはありがとう、ありがとうと言葉を繰り返します。眠いのにブッハをスライが無理に声を出させようとするシーンから「Family Affair」の演奏へ。短めですがオルガンを弾くスライの姿が拝めるのは貴重です。そして未発表曲かもしれないFeeling Goodという歌詞を含むファンキーなイントロから「Dance To The Music」に雪崩れ込むのは圧巻の一言です。フレディのリズミカルなカッティングには心底震えます。スライもノリノリで絶好調。勢いは全く止まらず「Music Lover」へと突き進みます。タンバリン、そして何よりチョッパー・ベースが炸裂している超ド級ファンク。「If You Want Me To Stay」はスライを中心としたショット、その後スライが歌い出してバンドが追いつくようにプレイされる「Stand!」、この2曲のメドレーはめっちゃクールで、シド・ペイジのヴァイオリンがとても効果的です。最後はスタジオ・バージョンより躍動感のある「Loose Booty」でフィニッシュ。もう少し観たいという所で終ってしまいますが、この名残惜しさも一興なのかもです。 そしてラリー・グラハム在籍時の絶頂期ライブ映像、70年9月13日ロンドン公演。WDRの秘蔵のものですが、1080Pの映像が流出、既存で悪かった音声部分もかなり良好になっての収録。アップが多くそれがとても迫力です。スライのピアノ裁きとアジテーション、ラリーの超絶ベース、シンシアの強烈なトランペットの吹きっぷり。演奏が一部編集されており、この映像だけで大満足とは言えないものの、絶対必要なマテリアルです。バックステージの映像と合わせてメンバー紹介をしたり、「Dance To The Music」でのファンクに特化したアレンジは、ラリーが結構主軸になっていて、それがプリンスに派生していく、そんな架け橋的な映像とも言えます。 そして最後はエド・サリバン・ショウ、白人達のお茶の間を人種を超えて席巻した最強パフォ、シンプルに圧倒されてしまうパワーを感じてください。 Intro Sly and the Family Stone – Stand Mark Almond - Get Yourself Together Melissa Manchester - Oh Heaven How You've Changed Me Frankie Valli & the Four Seasons Hits Medley Sly and the Family Stone – Music Lover - Take You Higher Freddy Weller - The Perfect Stranger Mark Almond - The City Sly and the Family Stone – Thank You Atlee Yeager - I Wanna Be Alone with You Frankie Valli & the Four Seasons – Let's Hang On Freddy Weller - The Roadmaster Little Sister - You're the One Frankie Valli & the Four Seasons - The Scalawag Song Sly and the Family Stone – If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone – Dance to the Music ●The Midnight Special Episode 39 October 26, 1973 Intro Sly and the Family Stone - Thank You Sly and the Family Stone - Time for Livin' Elvin Bishop - Travelin' Shoes Elvin Bishop - Sunshine Special Roger McGuinn - Gate of Horn Sly and the Family Stone - Family Affair Sly and the Family Stone - Dance to the Music Sly and the Family Stone - Music Lover Henry Gross - Come On Say It Little Feat - Tripe Face Boogie Little Feat - Willin' Sly and the Family Stone - If You Want Me to Stay Sly and the Family Stone - Stand Elvin Bishop - Groundhog Henry Gross - Simone Roger McGuinn - Peace on You Sly and the Family Stone - Loose Booty ●The Midnight Special Episode 80 August 9, 1974 M' Lady Sing A Simple Song Introducing The Members Stand! You Can Make It If You Try (cut) Everyday People Dance To The Music Music Lover I Want To Take You Higher ●The Lyceum, London September 13, 1970 Sing A Simple Song (part) M' Lady Music Lover ●Ed Sullivan Show December 29, 1968 167min. Pro-shot
-
シーラ・E / Yokohama 1990 (1CDR)
¥990
シーラ・Eの幻の時期の来日公演が発掘されました!90年7月17日の横浜アリーナでのライブを超上質オーディエンス録音で収録。ラブセクシー・ツアー後プリンスのバンドが解散となり、シーラは4枚目のアルバムをプリンスと完成させていましたが、お蔵入りとなってしまいました。シーラは体調を崩し静養していましたが、その頃にキリンギグスというフェスに参加していました。その時のライブ音源です。ライブ・バージョンはここでしか聴けない「Love On A Blue Train」、そして「A Love Bizarre」は「Batdance」のギター・カッティングがイントロとなっていて衝撃です。そしてプリンスのパレード・ツアー辺りのアレンジを取り入れつつも独自の展開を魅せ、最高の演奏になっています。サード・アルバムのファースト・シングル「Hold Me」はプリンス作ではありませんが、演奏されるのはレアで、ピュアなメロウR&Bを聴かせてくれます。「Holly Rock」女性コーラスが入ってソウルフル、そしてサックスやギター・カッティングもいつもとは少し異なっていて、とても新鮮なライブ・バージョンとなっています。そしてロング・バージョンとも言える「The Glamorous Life」は終わるかと思わせてまた始める焦らしがあります。フェスの最初に登場したシーラですが、かなり観客を盛り上げたのは聴けばきっとわかっていただけるでしょう。 プリンスの助けを借りないで作ったシーラの4枚目のアルバム『Sex Cymbal』は91年4月のリリースですが、90年にはマイケル・ピーター、J.P.チャールズ、スクリッティ・ポリッティの要デヴィッド・ガムソンらとスタジオで曲作りを初めていました。それでもライブではまだまだ披露できる程曲は完成しておらず、結果このようなプリンス作の楽曲が多くセットリストに入っています。 Kirin Gigs, Yokohama , Yokohama Arena July 17, 1990 Intro Love On A Blue Train Erotic City A Love Bizarre Hold Me Merci For The Speed Of A Mad Clown In Summer Holly Rock The Glamorous Life
-
スライ&ザ・ファミリー・ストーン / Time For Changing (1CDR+1DVDR)
¥1,490
グレッグ・エリコ、ラリー・グラハム、二人の重要なオリジナルのリズム・セクションが失われ、スライのコカイン使用がエスカレートしたにもかかわらず、『Fresh』は73年にリリースされました。この頃までに、スライのサウンドはよりシンプルになり、シンコペーションが効き、リズムが複雑になっていました。 スライは『暴動』と同じように、マスターを執拗にオーバーダビングしました。このレコードはリリース時に賛否両論の評価で、バンドの以前の作品ほどの注目を集めることはなかったのですが、史上最も重要なファンク アルバムの1つとして『Fresh』は認められるようになります。ローズ・ストーンはドリス デイの「Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)」のゴスペル風カバーでリード・ボーカルを務め、シングル「If You Want Me to Stay」はアメリカでトップ20ヒットとなりました。 74年にリリースされた『Small Talk』も同様の賛否両論の評価を受け、売り上げは低調でした。最初のシングル「Time For Livin'」は、バンドの最後のトップ40ヒットシングルとなります。2枚目のシングル「Loose Booty」は84位でした。しかしこの2曲のファンクネスは評価されてしかるべしです。 70年代にスライや他のバンドメンバーは、ギグを欠席したり、演奏を拒否したり、薬物使用で意識を失ったりすることがよくあり、ライブの予約に影響を及ぼしました。 スライが演奏を終える前に退場したりすると、観客が暴動を起こしたこともあったのです。結果バンドの仕事が少なくなります。そのためケン・ロバーツがプロモーターとなり(後にゼネラルマネージャー)、75年1月、スライ達はラジオシティミュージックホールで自ら公演を行うことになったのです。しかし有名なミュージックホールにもかかわらず観客は8分の1しか埋まらず、スライ達は帰国するためにお金をかき集めなければなりませんでした。その公演後、バンドは解散することになります。 ローズ・ストーンは、当時夫だったババ・バンクスによってバンドから引き抜かれます。彼女はソロ活動を開始し、76年にローズ・バンクス名義でモータウン風のアルバムをレコーディングしました。フレディ・ストーンは、ラリー・グラハムのグループ、グラハム・セントラル・ステーションにしばらく参加。79年に最後にコラボレーションした『Back On The Right Track』の後、音楽業界から引退し、最終的にヴァレーホのエヴァンジェリスト・テンプル・フェローシップ・センターの牧師になりました。リトル・シスターも解散し、メアリー・マクレアリーはレオン・ラッセルと結婚、音楽プロジェクトで彼と協力しました。 アンディ・ニューマークは、ロキシー・ミュージック、ピンク・フロイド、B.B.キング、スティーヴ・ウィンウッドなどと演奏し、成功したセッションドラマーとなっています。尚シンシア・ロビンソンはスライとの間に娘のファン・ロビンソン・ストーンが居ます。 さて、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのテレビ放送、ラジオ、そしてサウンドボード音源を徹底的にコンパイルした究極のCDRタイトル、その第四弾のリリースです。インタビューを排し、基本演奏部分のみを収録しており、純粋なパフォが楽しめるライブ音源集です。 74年マイク・ダグラス・ショウの後半、スライの息子ブッハとの「Small Talk」の演奏がレア且つ素敵です。そしてこのCDの肝、74年11月9日カンサス公演。サウンドボードでノイズ等殆どなく素晴らしい。ただボーカルがややオフ気味なのですが、アンディ・ニューマークの凄い壮絶なドラミングで演奏の疾走感が半端なく、異次元のファンクを繰り広げているのが衝撃です。ホーンが鋭く嘶き猪突猛進する暴発リズム隊と新機軸のファンク・ロック・ギターがスリリング過ぎる「Thank You」はこのツアーのために用意しただろうジャムがあり、ラリー・グラハムより伝授のプリンスはこの展開をカバーしていないはず。最高にファンキーです。シド・ペイジの早急なバイオリンがドキドキする「M'Lady」はコーラスも異なり、ハープも入り新鮮。音合わせのようなジャムから気が付くと繰り出されているナンバー・ワン・ヒット「Family Affair」のホーンを中心としたアレンジがファンキー且つ斬新。「Don't Call Me Nigger , Whitey」もハモンドとホーンの哀愁さがあるこの時だけの独特なライブ・バージョンです。ドラムが思わせるんでしょうけどロックさがある「If You Want Me To Stay」はフルートが入り、ライブ・バージョンの「The Ballad Of Dorothy Parker」を思わせます。ハイパーな「Stand!」も衝撃で、スライのアジテーション中に凄いファンクをしているバッキング。壮絶イントロからの「Dance To The Music」、ハイテンションの「Music Lover」はどこか初期サンタナを思わせる暴れん坊ぶりです。そしてここで終わりそうになるのになんと新曲「Time For Livin'」。ドラムとホーンが盆踊り的能天気さがあるライブ・アレンジ。そして大団円の如き「Loose Booty」、ヴァイオリンの音色をここまでファンクさせたスライの功績を是非知って欲しい。アンディのドラミング、リトル・シスターのコーラス、ホーン、どれもこれもも改めて素敵だと言っておきます。その勢いで更なる高み「I Want To Take You Higher」へ。こんな悶絶モノのライブをしていたなんで知っている人はどれだけいることでしょう。この後75年のラジオシティーが最後のライブとなりますが、このような演奏を披露していたはずです。これを聴くと悔しくて仕方がなくなります。クスリは本当に恐ろしいです。 そして74年のマイク・ダグラス・ショウを焦点とした映像集DVDRが付きます。可能な限り上質な現存のフルレングス映像を収録させたため、インタビューが多いですが、モハメド・アリやリチャード・ブライヤーらの著名人との会話なので資料的に重要です。そして肝心のスライらのパフォも口パクではないため、本気の演奏が楽しめます。ライブならではのアレンジなら「Stand!」でのバイオリンの使い方が絶妙で、プリンスもこれは真似してません。また「Loose Booty」、「Mother Beautiful」のレアな曲の動く彼らが見えるのは大感動です。「Que Sera, Sera」ではマイク・ダグラスが朗々とした声で歌い、スライ達はコーラスに回っていますが、ある種の酔いどれ感がスライ・マナーで最高です。「Small Talk」では赤ちゃんの息子ブッハの口に手を当てて強引に声を出させ演奏に参加するよう促すスライが居ます。声が出ないといよいよわかるとブッハの頭にチョップするゼスチャーをしてキャシーに手渡します。そして最後11月の「If You Want Me To Stay 」では黒人差別を逆手に取った卑語を使う黒人スタンダップ・コメディアンのピカソ、リチャード・プライヤーとの掛け合い、そして彼がドラムで「If You Want Me To Stay」をスライが最初ギターを弾こうとしますが、合わないかなと返却、ピアノにて披露しています。 CDR 1.Small Talk 2.I Want To Take You Higher ●Mike Douglas Show July 19, 1974 3.tune up intro 4.Thank You 5.M'Lady 6.Band Intros 7.Family Affair 8.Don't Call Me Nigger, Whitey 9.Sing A Simple Song 10.If You Want Me To Stay 11.Stand! 12.Dance To The Music 13.Music Lover 14.Time For Livin' 15.Loose Booty 16.I Want To Take You Higher ●Hoch Auditorium, Lawrence, Kansas, November 9, 1974 17.If You Want Me To Stay (with Richard Pryor) ●Mike Douglas Show November 27, 1974 18.Thank You 19.M'Lady ●ABC's In Concert December 6, 1974 DVDR ●May 10, 1974 - Mike Douglas Show (S13E180): Interview If You Want Me To Stay ●July 16, 1974 - Mike Douglas Show (S13E217): Interview with Peter Marshall ●July 17, 1974 Mike Douglas Show (S13E218) with Muhammad Ali, Rocky Graziano & Congressman Wayne Hays Interview Stand! introducing the members I Want To Take You Higher ●July 18, 1974 Mike Douglas Show (S13E219 Interview Loose Booty Mother Beautiful Everyday People Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) (with Mike Douglas) ●July 19, 1974 Mike Douglas Show (S13E220) Interview Small Talk I Want To Take You Higher ●November 27, 1974 Mike Douglas Show (S14E263) Interview (with Richard Pryor) If You Want Me To Stay (with Richard Pryor) Pro-shot 145min.
-
スライ&ザ・ファミリー・ストーン / Letting Me Be Myself Again (1CDR+1DVDR)
¥1,490
スライは名声と成功を得た一方多くの問題が生じることになります。バンド内の関係がまず悪化、特にストーン兄弟とラリー・グラハムの間には軋轢がありました。そしてエピックは売れる作品を要求します。ブラックパンサー党は、スライにグレッグ・エリコとジェリー・マルティーニを黒人の楽器奏者に変えるよう圧力をかけます。69年秋にLAに引っ越した後、スライ・ストーンと彼のバンド仲間は違法薬物、主にコカインとPCPのヘビーユーザーとなってしまいます(スライはどこへ行くにも違法薬物でいっぱいのバイオリンケースを持ち歩いていたそうです)。その結果レコーディングは大幅に遅れることに。69年の夏から71年の秋にかけて、バンドは69年12月にリリースされた「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」/「Everybody Is a Star」のわずか1枚のシングルしかリリースしませんでした。それでも「Thank You」は70年2月にBillboard Hot 100のトップに躍り出ます。 70年スライは起きている時間のほとんどをドラッグに費やしました。彼は不安定で気分屋になり、その年のバンドのコンサートの3分の1近くを欠席しています。しかしテレビのトーク番組へのライブ出演には良いものが沢山あります。一方スライはストリートに精通した仲間ハンプ・ババ・バンクスとJ.B.ブラウンを個人マネージャーとして、次にエドワード・エディ・チン・エリオットやマフィアのJ.R.ヴァルトラノなどのギャングをスライのボディーガードとして雇いました。これらの人物にスライは商取引の処理、麻薬の回収、そして彼が敵とみなした人々(その中にはバンド仲間やスタッフもいました)から身を守るよう依頼します。結果スライとバンドの他のメンバーの間に亀裂が生じ、71年初頭ドラマーのグレッグ・エリコがバンドを離れた、その最初の人物となりました。その後次々とドラマーは交代し、ジェリー・ギブソンに一応落ち着きますが、1年しかバンドに残らず、73年にアンディ・ニューマークに交代します。 ファンの新曲の需要を満たすため、エピックは素材の再リリースを開始、『A Whole New Thing』は新しいジャケとなり、最初のグレイテスト・ヒッツ・アルバムをリリース、それはビルボード200で2位を獲得しました。この時期にスライはアトランティック レコードとプロダクション契約を結び、自身のレーベル、ストーン・フラワー・プロダクションを設立しました。ストーン・フラワーは、R&Bアーティストのジョー ヒックス、6IX というグループのシングル、リトル・シスターによるポップトップ40/R&Bトップ10シングル「You're the One」と「Somebody's Watching You」(「Stand!」 のカバー) の2曲を含む4枚のシングルをリリースしました。理由は不明ですが、スライは徐々にストーン・フラワーから手を引くようになり、レーベルは71年に閉鎖されます。リトル・シスターの「Somebody's Watching You」は、リズム トラックにドラム・マシンを使用した最初の曲です。 71年、シングル「Family Affair」で復帰、ビルボード・ホット100で1位を獲得します。この曲は待望のアルバム『暴動 There's A Riot Goin' On』のリードシングルでした。60年代の作品の特徴であった楽観的でロック調のソウルではなく『暴動』はアーバンなブルースで、ダークなサウンド、フィルターを通したくごもったドラムマシンのトラック、そして70年代初頭にスライや他の多くの人々が感じていた絶望感を表現する哀愁漂うボーカルで満たされていました。 このアルバムは制作中にスライが何度も再録音やオーバーダビングを行った結果、かなりの量のヒスノイズがテープに入ってしまったことですっきりとしていないサウンドになっています。そしてアルバムの楽器演奏のほとんどはスライ1人で行っており(メンバーが同時に演奏することを拒んだためという説があります)、追加の楽器パートにはファミリー・ストーンのメンバーの他、ビリー・プレストン、アイク・ターナー、ボビー・ウーマックなどの友人たちが参加しています。「(You Caught Me) Smilin'」と「Runnin' Away」もシングルとしてリリースされ、チャートで好成績を収めました。 『暴動』のリリース後、さらにメンバー構成が変更されます。72年初頭、ジェリー・マルティーニがバンドの収益の取り分について詮索したことを受けて、スライはサックス奏者のパット・リッツォを代わりのメンバーとして雇いましたが、結局2人ともバンドに残ります。そしてその年の後半スライ・ストーンとラリー・グラハムの間の緊張は最高潮に達します。コンサート後、グラハムとスライの取り巻きの間で乱闘が勃発。ババ・バンクスとエディ・チンは、ラリー・グラハムが殺し屋を雇ってスライを殺害しようとしていると聞き、ラリーの仲間を襲撃しました。ラリーと妻はホテルの窓から脱出し、パット・リッツォが彼らを安全な場所まで避難させました。最早スライと仕事を続けることができなくなったラリー・グラハムは、すぐにファミリー・ストーンを脱退し、グラハム・セントラル・ステーションを結成します。その間、ラリーの代わりにボビー・ウーマックが加入するも、その後19歳のラスティ・アレンがメンバーとなりました。 さて、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのテレビ放送、ラジオ、そしてサウンドボード音源を徹底的にコンパイルした究極のCDRタイトル、その第三弾のリリースです。インタビューを排し、基本演奏部分のみを収録しており、純粋なパフォが楽しめるライブ音源集です。 73年はDon Kirshner's Rock Concertが素晴らしい演奏を聴かせてくれます。テレビ映像からのリッピングで一部ノイズがありますが、これが一番良い音質です。そしてマイク・ダグラス・ショウも演奏部分のみを収録。可能な限りリマスタリング激レア曲「Mother Beautiful」、マイク・ダグラスとの「Que Sera, Sera」はここだけのプレイです。「Everybody Is A Star」も嬉しいプレイです。 そして映像集DVDRが付きます。まずABC's Rockin' USA Special Summer Jam 1974。73年『Fresh』のリリース前にドラムがアンディー・ニューマーク、ベースにラスティー・アレンになっており、新生ファミリー・ストーンの映像となります。「M'Lady」ではシド・ペイジのバイオリンが効果的に入ってスタジオ録音に忠実ながら優雅さも含むバージョンになっています。そして衝撃の演奏シーン、この時の「Thank You」のアレンジ、是非プリンスに聴かせたい!スライがリズムギターを弾くし、いつも以上にギターで活躍しています。さすが元ギターリストです。また重要な下半身系のプレイヤーをガラッと変えたことで、ロックさが希薄になった洗練された音になっています。「Everybody Is A Star」は前半がスライドのようにバンドメンバーを映して後半から演奏風景となりますが、かなりダレダレ。フレディーもちょっと酔っ払ったような声を出しています。ラスティーも緊張気味の歌。しかしこの曲のライブバージョンは貴重です。そしてバイオリンのイントロに変に嬉しがるスライ、もう薬入っているんでしょうけど、そこから強引に始まる「I Want To Take You Higher」がまたある意味らしい流れで、グルービーなアレンジとなっています。少し心配な演奏ではありますが、強引に突き進む、これを観た人はやはり噂どおりスライは薬やってるけどそれでもかっこいいと思ってしまうことでしょう。 そしてIn Concert 1973、ここでもスライはギターを弾いています。時折ハードに聴かせてくれたりするプレイ、しかしあくまで効果音的にですが。「Thank You」でリトル・シスターの女性コーラスが入ってソウルフルなアレンジになっています。スライがだらだら歌っている感じですが、そのダウナーな感じがステキ。アンディーのツッツカーの乾いたドラミングも効きます。「M`Lady」はタンバリンも入ってパーティーライクな演奏となっていますが、ラスティーが歌うパートになるとちょっとトーンが低くなるように感じられます。ラリーのあの何オクターブだか歌える喉を失ったのはやはり痛い。しかしグルービーなベースプレイで演奏の要は果たしています。そして73年10月26日のThe Midnight Special。部分収録で「If You Want Me To Stay」、「Dance To The Music」が収録されています。 73年の「Music Lover」もレアですが、この映像が肝となるでしょう、萌えーな少女が「Sly…I love him.」とつぶやくイントロ、そう、あの有名なD.K.R.C.の映像です。このライブでスライが示したソウル・ファンクショーとは何かを知ることが出来ます。ここではかなり綺麗な映像になっています。1曲目の「You Are The One」はバックでも歌っているLittle Sisiterへの提供曲。この一曲でソウル・ショウのイメージを観客に叩き込みます。『暴動』のスタジオでのワン・マン振りが有名なスライですが、ステージでのバンマスとしての手練手管を知るには格好のパフォーマンスです。この時の「Stand!」も彼女らがいて雰囲気が違い「Somebody Watching You」のライブ・バージョンはこんな感じに演奏されていたのかと夢想します。ベースも跳ねていませんがラスティ、屋台骨たるプレイで良しです。「If You Want Me To Stay」、この哀愁のホーン、しゃがれた歌い方。この曲があったからこそプリンスは「The Ballad Of Dorothy Parker」を作れたと言えるでしょう。ドラムはまだアンディーでそれも嬉しい。ラスティーはここではうねるベースを弾いています。「Thank You」はフレディーが安定したカッティングを聴かせる中スライが効果音的ギターを入れる、それがもう絶妙で、ギターソロも入るしで最高。そしてそのソロの雰囲気まんまにジャムへ突入します。スライのギターによるヘタウマ・ファンク、その典型を十二分に堪能できます。そして「Dance To The Music」、ここでもベースとドラムの下半身部隊は良い仕事をしており、スライもフリーキーにキーボード、そしてハーモニカとプレイしていきます。全演奏中最も黒い「Dance To The Music」と言っても過言じゃないはずです。そして「Music Lover」にもその黒さは染み渡っています。例の「Higher」の儀式がナレーションで潰れてしまうのは残念ですが、それだけ。後は文句なしのライブとなっています。 続いて74年6月5日MSGの結婚式の映像。相手は当然『Small Talk』に写っている女優キャシー・シルヴァ。この日のライブは満員御礼状態で、そのライブ前に牧師を呼んで挙げました。これがテレビで放送されたわけですからツクヅク目立ちたがり屋だし、人気者だったということになります。その後のパーティーの映像ではアンディー・ウォーフォールの顔が映されています。また二人の間にブッハという男の子が生まれますが、5か月後に離婚してしまいます。 74年のMike Douglasショウはインタビュー中心。モハメド・アリのキリスト否定、アラー神信仰の下ブラックピープルの権利を主張する毒舌トークを、スライは時には擁護し時には雰囲気を見て白人のコメンテーターと諍いになるのをわかったよブラザーとアリを諌めたりして取り持ちます。そして最後に歌われるゆったりアレンジの「Stand!」の主張はかなりの説得力を持って迫ってきます。でもここで「Everyday People」が歌われていたらアリはびっくりしてスライをパンチしていたかもしれないですね。「Don`t Call Me Nigger, Whitey」だったらとか。続いてAmerican Music Awards 1975の「Loose Booty」、この曲のライブ映像、観たかったはず!「I Want To Take You Higher」とメドレーになっています。この時期だともうボーカルは弱いのかなと思わされますが、スライは演奏せずボーカルに専念することで克服しています。そしてバックがガラッと変わっています。シンシアとフレディー、リトル・シスター、その辺以外はドラムもビル・ローダン、そしてベースがボビー・ベガ。しかしその一体感のあるファンクネスは唯一無二で、まだまだスライマジックがそこにはあります。そして最後のアルバム『Ain`t But The One Way』で何度目かの復活を遂げる頃のドキュメンタリー。インタビュアーに一体どうしちゃたんですか?最近は?と突っ込まれますが、リラックスしてるのさ、と一体いつまで?と聞きたくなるような受け答えをします。でもニューアルバムのレコーディングはしていると言って、ギターを爪弾いたりスタジオに入ったりまだまだ音楽をやってます的映像で健気にアピールしていますが、もう隠居爺のような老け顔が涙を誘います。しかし「Love City」の演奏となるとしっかりしていて、フレディーやローズ、シンシアのバックにいて、おっ、これなら大丈夫と思わせますが。否待てよ、ラリーがいるみたいだ。もしかすると昔の映像?実は70年くらいのライブ映像です。それじゃー凄いわけですね。そしてBill Graham Specialは86年に放送された映像、演奏時期もその頃でしょう。とにかくバンド・メンバーはスライ以外ファミリー・ストーンが不在。声も出ていますが、バックとかみ合っていません。86年はジェシー・ジョンソンの「Crazey」で客演した頃。でもこの曲のスライは最高にカッコよく、声も出ていて、復帰するとしたらこれがある意味最後のチャンスだったのかもしれません。 CDR 1.Music Lover ●TV Concert 1973 2.You're The One 3.Stand! 4.If You Want Me To Stay 5.Thank You 6.Dance To The Music 7.Music Lover ●Don Kirshner's Rock Concert 1973 8.If You Want Me To Stay ●Mike Douglas Show May 10, 1974 9.M'Lady 10.Thank You 11.Everybody Is A Star 12.I Want Take You Higher ●ABC's Rockin' USA Special Summer Jam 1974 13.Stand! 14.I Want To Take You Higher ●Mike Douglas Show July 17, 1974 15.Loose Booty 16.Mother Beautiful 17.Everyday People 18.Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) (with Mike Douglas) ●Mike Douglas Show July 18, 1974 DVDR M'Lady Thank You Everybody Is A Star I Want Take You Higher ●ABC's Rockin' USA Special Summer Jam 1974 Thank You M'Lady ●ABC's In Concert December 6, 1974 If You Want Me To Stay Dance To The Music TV Concert 1973 Music Lover ●The Midnight Special 26 Octorber 1973 You're The One Stand! If You Want Me To Stay Thank You Dance To The Music-Music Lover ●Don Kirshner's Rock Concert 1973 Wedding Ceremony/Reception ●Madison Square Garden June 5, 1974 Interview (With Muhammad Ali) Stand! ●Mike Douglas Show July 17, 1974 Loose Booty ●American Music Awards 1975 Interview (Documentary) Love City ●TV Documentary 80's I Want To Take You Higher ●Bill Graham Special Live At Fillmore 1986 Pro-shot 118min.
-
スライ&ザ・ファミリー・ストーン / We Got To Live Together (1CDR+1DVDR)
¥1,490
68年後半スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンはシングル「Everyday People」をリリース、これがバンド初のNo.1ヒットとなりました。「Everyday People」はあらゆる種類の偏見に対する抗議であり、「皆人それぞれなんだ」というキャッチフレーズを広めました。 B面の「Sing A Simple Song」と共に、この曲はバンドの4枚目のアルバム『Stand!』のリード・シングルとなり、アルバムは最終的に300万枚以上を売り上げ、タイトル曲はアメリカで22位にまで上り詰めます。「Stand!」はバンドのキャリアにおける芸術的ハイライトの1つとされる名曲です。そして「I Want to Take You Higher」(「Stand!」シングルのB面)、「Don't Call Me Nigger, Whitey」、「Sex Machine」、「You Can Make It If You Try」などバンドを代表するナンバーが数多く収録されています。69年バンドはウッドストック・フェスティバル含めた夏のコンサートを連続でこなし、8月アルバム未収録のニュー・シングル「Hot Fun In The Summer Time」をリリース、10月USポップチャートで2位になります。 スライ&ザ・ファミリー・ストーンのテレビ放送、ラジオ、そしてサウンドボード音源を徹底的にコンパイルした究極のCDRタイトル、その第ニ弾のリリースです。インタビューを排し、基本演奏部分のみを収録しており、純粋なパフォが楽しめるライブ音源集です。 コンピレーションCDには未収録がちなLeslie Uggams Show 1969、リリース直後の「Hot Fun In The Summertime」、やや長めな「Everyday People」、Kraft Music Hall 1969は発掘映像を使った音質がより良いものを収録。ワイト島のライブ音源、「I Want To Take You Higher」は演奏されていません。「Music Lover」の中の「Higher」のフレーズが誤解されているだけです。なのでセトリにはその表記にしてあります。70年9月13日ロンドンはラスト3分(それでも一応良好サウンドボード)以外新発掘の素晴らしいサウンドボード録音となっています。70年Dick Cavett Showの「Thank You」は新発掘映像からのリッピングで既存より音質が向上しています。71年Dick Cavett Show「I Want To Take You Higher」もリマスタリングしてあります。 そして映像集DVDRが付きます。こちらはパフォだけでなく、インタビュー等も含まれ可能な限り存在する映像を収録しています。ホストのLeslie Uggamasの歌も含んでいます。そして動くスライ達がメドレーではなくしっかり演奏しての「Hot Fun In The Summertime」と「Everyday People」がとにかく嬉しいです。一方Kraft Music Hall 1969はより良い画質のものが発掘されたのでそれを収録。「Everyday People」と「Everyday People」と「Dance To The Music」そして「Hot Fun In The Summertime」から「I Want To Take You Higher」までそれぞれメドレーで目まぐるしく曲が変化していき、飽きさせないパフォになっています。前半観客をステージに上げる彼らはプリンスを思い出せます。絶好調のスライ、黒い衣装のラリー・グラハムの勇士、堪りません。 そして絶頂期のライブ映像、70年9月13日ロンドン公演。WDRの秘蔵のものですが、今までは音声部分の品質が悪いものでした。しかし最後の3分を除いて素晴らしいサウンドボード音源があり、今回それとリンクさせての収録です。アップが多くそれがとても迫力です。スライのピアノ裁きとアジテーション、ラリーの超絶ベース、シンシアの強烈なトランペットの吹きっぷり。演奏が一部編集されており、この映像だけで大満足とは言えないものの、絶対必要なマテリアルです。バックステージの映像と合わせてメンバー紹介をしたり、「Dance To The Music」でのファンクに特化したアレンジは、ラリーが結構主軸になっていて、それがプリンスに派生していく、そんな架け橋的な映像とも言えます。「I Want To Take You Higer」のラスト3分は既存のパンチがない音(それでもサウンドボード)になります。 そして70年Dick Cavett Show、ここでのもう悶絶モノのカッコよさ「Thank You」。この曲でラリー・グラハムがスラップ・ベースを発明した、ということになっていますが、そのライブ演奏が素晴らしいクオリティーの映像を発掘。画質も向上していますが、音も向上、最高です。これは『My Music Lover』とは別のタイムコードがない上質映像を重ねて収録しています。本編ではタイムコード付きの映像を使ってますが、『My Music Lover』にあったノイズを取り除いています(その除去はほんの一瞬ですが映像部分も取っています、しかしほぼ違和感はありません)同様71年Dick Cavett Show、Andy Williams Show 1971も同じ除去処理をしています。 CDR 1.Hot Fun In The Summertime 2.Everyday People Leslie Uggams Show 1969 3.Everyday People 4.Dance To The Music 5.Hot Fun In The Summertime 6.Don't Call Me Nigger, Whity 7.I Want Take You Higher Kraft Music Hall, October 20, 1969 8.Stand! 9.You Can Make It If You Try 10.Dance To The Music 11.Music Lover Afton Down, Freshwater, England August 29, 1970 12.My Lady 13.Sing A Simple Song 14.Introducing The Members 15.Stand! 16.You Can Make It If You Try (cut) 17.Everyday People 18.Dance To The Music 19.Music Lover 20.I Want To Take You Higher The Lyceum, London September 13, 1970 21.Thank You Dick Cavett Show July 13, 1970 22.I Want To Take You Higher Dick Cavett Show June 8, 1971 DVDR Put A Little Love In Your Heart (Leslie Uggamas) Hot Fun In The Summertime Everyday People ●Leslie Uggams Show 1969 Everyday People Dance To The Music Hot Fun In The Summertime Don't Call Me Nigger, Whity I Want To Take You Higher ●Kraft Music Hall 1969 My Lady Sing A Simple Song Introducing The Members Stand! You Can Make It If You Try (cut) Everyday People Dance To The Music Music Lover / I Want To Take You Higher ●The Lyceum, London September 13, 1970 Thank You ●Dick Cavett Show July 13, 1970 I Want To Take You Higher ●Dick Cavett Show June 8, 1971 Thank You ●Andy Williams Show 1971 Pro-Shot 88min.
-
スライ&ザ・ファミリー・ストーン / My Music Lover (1CDR+1DVDR)
¥1,490
スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、66年にカリフォルニア州サンフランシスコで結成され、83年まで活動していたアメリカのファンク・バンドです。ファンク、ソウル、R&B、ロック、サイケデリックミュージックの発展において極めて重要な役割を果たしました。シンガー・ソングライター、レコード・プロデューサー、マルチ楽器プレイヤーのスライ・ストーンがリーダー、そしてスライの弟でシンガー/ギターのフレディ・ストーン、妹でシンガー・キーボードのローズ・ストーン、トランペットのシンシア・ロビンソン、ドラマーのグレッグ・エリコ、サックスのジェリー・マルティーニ、ベーシストのラリー・グラハム。彼らは人種的に統合された男女混合のラインナップを持つ最初のアメリカのロック・グループでもあり、多種多様な音楽ジャンルを融合し、新たな「サイケデリック・ソウル」サウンドの先駆的バンドとなりました。音楽評論家のジョエル・セルヴィンは「黒人音楽には2つの種類がある。スライ・ストーン以前の黒人音楽と、スライ・ストーン以降の黒人音楽だ」と記しています。 64年シルベスター・スチュワートはスライ・ストーンという名でサンマテオのR&Bラジオ局KSOL のDJとなり、ビートルズやローリング・ストーンズなどの白人アーティストもプレイリストに含めました。同時期にオータム・レコードのレコード プロデューサーとしても働き、ボー・ブランメルズやモジョ・メンなどのサンフランシスコ地域のバンドのプロデュースを担当。66年スライは、トランペットの知り合いシンシア・ロビンソンを含むスライ&ザ・ストーナーズというバンドを結成します。同じ頃、弟フレディは、ドラムのグレッグ エリコとサックスのロニー クロフォードを含むフレディ&ザ・ストーン・ソウルズを結成。ジェリー・マルティーニの提案で、スライとフレディはバンドを統合し、66年11月にスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンとなりました。正確には当初スライ・ブラザーズ・アンド・シスターズと呼ばれていましたが、レッドウッドシティのナイトクラブ、ウィンチェスター大聖堂での最初のライブの後、名前をスライ&ザ・ファミリー・ストーンに変更しました。スライとフレディはどちらもギタリストだったため、スライはフレディをファミリー・ストーンの公式ギタリストに、電子オルガンを独学で習得しました。スライはまた、シンシア・ロビンソンのいとこであるラリー・グラハムをベースギター奏者として採用しています。そしてスライの妹ヴァエッタ・スチュワート、彼女と友人のメアリー・マクリアリー、エルバ・ムートンはヘブンリー・トーンズというゴスペルグループを結成していましたが、スライは高校を卒業したばかりの10代の女性たちを、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのバックボーカル、リトル・シスターとして採用しました。 ウィンチェスター大聖堂でのライブの後、CBSレコードの重役デビッド・カプラリックは、このグループをCBSのエピックレコードレーベルと契約させます。ファースト・アルバム『A Whole New Thing』は67年にリリースされ、特にモーズ・アリソンやトニー・ベネットなどのミュージシャンから高い評価を受けました。しかしアルバムの売り上げが振るわなかったため、演奏場所は小さなクラブに限られ、クライヴ・デイヴィスとレコードレーベルが介入することになります。デイヴィスはスライにレコードの作曲と録音をするよう依頼、彼とバンドはシングル「Dance to the Music」を提供します。 68年2月にリリースされた「Dance To The Music」は画期的なヒットとなり、バンド初のチャート入りシングルとなり、ビルボードホット100で8位に達しました。そのリリース直前に、ローズ・ストーンがボーカリスト兼キーボード奏者としてバンドに加わっています。アルバム『DanceTo The Music』はまずまずの売り上げを記録しましたが、続く『Life』は商業的にはそれほど成功しませんでした。68年9月バンドは初の海外ツアーに乗り出し、イギリスに向かいます。しかしラリー・グラハムがマリファナ所持で逮捕され、コンサートプロモーターとの意見の相違によりツアーは中止されることになります。 そんなスライ&ザ・ファミリー・ストーンのテレビ放送、ラジオ、そしてサウンドボード音源を徹底的にコンパイルした究極のCDRタイトル、その第一弾のリリースです。インタビューを排し、基本演奏部分のみを収録しており、純粋なパフォが楽しめるライブ音源集です。 68年のブルックリン、NBCスタジオでのKraft Music Hallのテレビ放送を既存の音寄れのないしっかりとしたサウンドボード音源で収録。そして68年9月3日のコロンバスのState Fair、そして既存では未完成収録だったEd Sullivanショウも全て収録。そしてテキサス・ポップ・フェスもリマスタリングを施し、映像DVDRよりも長い、コンプリート・サウンドボード収録しています。 そして映像集DVDRが付きます。こちらはパフォだけでなく、インタビュー等も含まれ可能な限り存在する映像を収録しています。タイムコードが付いているのが多いですが、それだけ貴重だと言えます。一部ノイズが入る箇所がありますが、当時としては超上質映像と言えるでしょう。まず断片を含むミュージック・ビデオ4つ、内「Dance To The Music」ではスポ刈りのスライがキーボード弾いている姿を観る事が出来ます。その「Dance To The Music」はバンドメンバー全てが右に左に体を振って、統一したグルーブ感を演出しているのがとてもカッコよいです。「Sing A Simple Song」は指揮者のようにスティックを振っているドラムのグレッグ・エリコが中心となったショットで異色です。「Everyday People #1」もバンドを上手く捉えています。次の「Everyday People #2」では演奏シーンが無く、バンド・メンバーがドライブしたり、動物園のシーン等、かなりのんびりした映像です。 そしてKraft Music Hall 1968、これが動くスライ、口パクではないスライの最古のライブ映像です。「Life」を最初に演奏していますが、この曲は「Dance To The Music」のヒットに比べたら全く売れなかった曲で、この頃より前に「Dance To The Music」ヒット当時の映像もあってもおかしくないのですが、残念ながら発掘されていません。そんな脚光を浴びない「Life」、エレピ演奏を終わらせ、はにかみながらボーカルを取るスライは前述のスポ刈から少し伸びたような髪型で、最高のがなりを聴かせてくれ、度胸のあるバンマス然としたスライとなっていてとてもカッコイイです。続く「Dance To The Music」は更に動きが激しくなり、煌びやかなステージングに滑稽なバックのダンス、この時点でもうスライのステージはスライだけにしか出来ない異色さに彩られています「Music Lover」へとメドレー形式に入るのはアルバム『Dance To The Music』の形でもあり、この曲のライブ中の基本的流れです。そこに“I Want To Take You Higher!”の掛け声も入ります。これはアルバム『Dance To The Music』収録の「Higher」での使い方であり、所謂有名な「I Want To Take You Higher」ではありません。結構この二つの曲を混同しているセットリストが多いですが、使い分けたい所です。 Ohio State Music Fair 1968、「Dance To The Music」の二番煎じ的な「M`Lady」も決して売れたシングルではありませんが、この曲のライブバージョンはとても素晴らしいです。そして「Music Lover」に入る部分のジャム、ここでのスライの踊りが物凄いことになってます。音に合ってないんですが、強引さで押し切ります(でもこの踊りは後にいろいろな部分で登場し波乱を呼ぶことになります)。そしてラリーとフレディーもグワングワン動いています。そしてI Want To Take You Higher!のコール&レスポンスがあります。でもその前にL.O.V.Eなんていって、俊ちゃんみたいなことを叫びますが、スライだからこそ全然許せてしまいます(これも結構他の映像でもやっています)。最後にまたステージに呼ばれてバンドが喝采を浴びるその部分も収録。次のKraft Music Show 1969、70年という説がありますが、69年10月20日が正解です。「Hot Fun In The Summertime」を演奏、バンドの衣装も突然垢抜けています。ウッドストックの時の衣装と互角か、それ以上の派手さ、サイケさです。当然ここでの演奏は完成形とも言えるスライのステージになっていますが、やはり「Hot Fun In The Summertime」のライブバージョンが観れる事が嬉しいです。「Don`t Call Me Nigger, Whitey」も嬉しい演奏。グレッグ・エリコのドラムの面白い叩き方はスライ・ビートの実は核であり、垣根を超えたそのバンド性のキーとなるプレイヤーです。「I Want To Take You Higher」の独特のタメを持たせたスライのこぶしの効いたボーカルワークは成功を経た余裕から来るものでしょうかとてもゾクゾクさせられます。観客に白人も多くいて、ヒット驀進はそんな彼らが聴いていてくれたおかげだとわかります。でも彼らが反応しての踊りはあまり上手くありません。それでもここでの「I Want To Take You Higher」は例外無くクロージングとしても、盛り上げる曲としても、バンドの切り札的楽曲として成立しています。そして時代が少し戻ってのEd Sulivan Show。ここでイキナリ平和主義的MCをスライが言って、変則的に始まる「Everyday People」は鳥肌が立ちます。お茶の間の白人もびっくりした事でしょう。その「Everyday People」も殆どイントロって感じで終わります。全曲メドレーですが、Ohio State Music Fair 1968を発展させた演奏です。あの強引なスライの踊りも披露されています。それもステージを降りて白人の隣で。そしてグレッグ・エリコ。かっこいい、ルーク・スカイウォーカーのようにハンサムなので、カメラもちらちら写してます。一方従兄弟のジェリー・マルティニの方はなぜか控えめです。そして「Love City」は、グレッグ・エリコのカウント風のドラミングからパンして、スライとローズの仲良しデュエットで始まります。茶色いコケティッシュな帽子がかわいいスライ。ハーモニカもスライがさらっと披露しています。あの恥ずかしいL.O.V.E.を白人観客にやらせますが、あっさり終わらせています。しかしその演奏はもうタイトにグイグイ行ってます。そしてTexas International Pop Fesの映像、テレビ放送ではないので、多少乱れもありますが、これが現時点の最高画質です。これがライブの醍醐味、と大感動間違いなし。カメラも複数使っています。観客はそれほど多くないですが、気持ちはウッドストック、という感じです。「You Can Make It If You Try」、ここでのスライのエレピのイントロも悪くないですが、中半のギターとベースとドラムのジャムから、テンポがゆったりとなって、歪んだベースが鳴りながら混沌としていく様が黒いです。「Everyday People」はスライもシンシアも丁寧に歌っているのがメッセージとしてこの曲を成立させるためなのでしょう、しかし長く演奏せず「Dance To The Music」のファンキーな世界へとまた雪崩れ込みます。「Music Lover」からあの「Higher」とウッドストックを彷彿とさせる展開があります。そしてアンコールにスライは真の「I Want To Take You Higher」を披露します。この醍醐味!尚CDの方は映像よりも長く収録されています。そして70年7月13日のDick Cavett Showは完全にファンクバンドのカッコよさを前面に出し、ラリー・グラハムなんかこれぞファンクと言った格好でチョッパーをぶちかまします。スライの黒で決めたコスチュームもイカしているし、ギターを弾いています。「Thank You」を演奏するためです。この曲がチャートのトップを飾った頃のプレイなのですから悪いはずがありません。さらに71年のDick Cavett Showになると、69年Kraft Music Showの「I Want To Take You Higher」より更なる加速度を増して黒々しく迫ります。特にフレディー・ストーンのギターはワウで黒さを助長し、ラリーもその頭何とかして!と言いたい位のむさいアフロになってもはや黒いキリストです。スライもどこか別の世界に行ってしまったかのような恍惚のダンスとボーカルを魅せ、最後にバンドがスライを残して去っていくシーンは必見です。インタビューでタンバリンを叩きすぎて腕が折れたなんて言っているくらいのアグレッシブな演奏です。バンドのピークはこの辺りではないでしょうか。そしてレコードコレクターズ誌で小倉エージさんが当時観たとしているAndy Williams Show 1971。「Thank You」を披露しています。お茶の間の衝撃度は凄かったそうですが、その伝説の映像となります。口パクで、アングルとかもスライ中心ですが、結構随所に映画チックな撮影になっていて、この映像を流した当時はそういった部分でもセンセーションだったはずです。スライの勇姿はとにかく眩いです。 CDR 1.Life 2.Dance To The Music 3.Music Lover Kraft Music Hall 1968 4.M'Lady 5.Music Lover Ohio State Fair 1968 6.Everyday People 7.Dance To The Music 8.Sing A Simple Song chant 9.M'Lady 10.Music Lover 11.Love City Ed Sullivan Show 1969 12.M'Lady 13.Sing A Simple Song 14.You Can Make It If You Try 15.Stand 16.Love City 17.Everyday People 18.Dance To The Music 19.Music Lover 20.I Want To Take You Higher Texas International Pop Festival 1969 DVDR Dance To The Music Sing A Simple Song Everyday People V1 Everyday People V2 ●Music Videos Life Dance To The Music - Music Lover ●Kraft Music Hall 1968 M'Lady - Music Lover ●Ohio State Fair 1968 Everyday People - Dance To The Music Hot Fun In The Summertime - Don't Call Me Nigger, Whity - I Want Take You Higher ●Kraft Music Hall 1969 Everyday People - Dance To The Music - Sing A Simple Song chant - M'Lady - Music Lover Love City ●Ed Sullivan Show 1969 M'Lady Sing A Simple Song You Can Make It If You Try Everyday People Dance To The Music - Music Lover I Want To Take You Higher ●Texas International Pop Festival 1969 Thank You Interview ●Dick Cavette Show 1970 I Want To Take You Higher Interview ●Dick Cavette Show 1971 Thank You ●Andy Williams Show 1971 Pro-Shot 128min.
-
マイケル・ジャクソン / Alternate Off The Wall Version 2 (2CDR)
¥1,490
ブラコンの大傑作、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』のレア音源を多く含むオルタネイト・バージョンは既にリリースされています。 マイケル・ジャクソン/Alternate Off The Wall (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27380993 またその頃のコラボレーション、アウトテイク等を集めたタイトルもございます。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1978-1982 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27490128 上記のリリース以降、10年代後半から、更に発掘されたマイケル・ジャクソン関連の音源をリリースしていきます。その第2弾はどんどん出てきた『Off The Wall』リリース前後の音源を2枚組に収録です。 まずDisc 1は『Off The Wall』のエクスパンデッド・エディションと呼ぶべきタイトルです。既に『Alternate Off The Wall』のリリースがありますが、それとは被らない音源で構成されたものです。スタジオ・デモを使ってロング・バージョンにした「Don't Stop 'Til You Get Enough」、発掘された「Rock With You」のデモ、そしてスタジオ・デモを使ってのロング・バージョン「Workin' Day And Night」、ドラムが大きく、異なるリズムギターの「Get On The Floor」のオリジナル・バージョン、ギターカッティングが心地よいファンメイドですがどこかインコグニートの前身ライト・オブ・ザ・ワールドを思わせる「Off The Wall(Soulful French Tour Remix)」、「Girlfriend」の素敵なエクステンド・ミックス、発掘された「She's Out Of My Life」のデモ。そして衝撃の「I Can't Help It」の79年のデモ、『Alternate Off The Wall』は78年のデモなので異なります。明らかにスティービー・ワンダーによるよりライブ感のあるピアノ・ワーク、ジョン・ロビンソンのジャストなドラミング、そしてマイケルの一生懸命なボーカル、素敵過ぎます。そして11分なのに飽きさせない「It's The Falling In Love」、楽器演奏がしっかり伸びてこれぞの「Burn This Disco Out」のエクステンド・バージョンとここまでアナザー・ワールドの『Off The Wall』を堪能できます。しかしこれで終わりません。更にアウトテイクと言える「Sunset Driver」、そのファンメイドながら素敵なエクステンド・バージョン、そして初登場の「Don't Matter To Me」のマイケルのソロ・バージョン、そして「Love Never Felt So Good」の元デモとレアな3曲が付いて更に『Off The Wall』の魅力の深みへと邁進します。 Disc 2はまず「This Is It」のマキシ・シングル再現です。この 曲は『Off The Wall』リリース直後80年にマイケルとポール・アンカによって書かれ、元は「I Never Heard」というタイトルで録音されていました。アンカのアルバム『Walk a Fine Line』に収録される予定でしたが、2人による他のコラボレーション曲「Love Never Felt So Good」や「It Don't Matter To Me」とともにお蔵入りとなりました。マイケルはアンカから曲のカセットテープを無断で持ち去ったため、アンカは録音が返還されなければ法的措置を取ると脅しました。マイケル・バージョンの「This Is It」はマイケルの声とピアノ伴奏のみが入ったテープが入った箱から見つかったと伝えられており、この曲は必要最低限の録音だったと説明されています。それがわずか23秒なのでスニペットですが、Disc 2の1曲目のデモです。マイケルはその後テープを返却しましたが、アンカはマイケルが「I Never Heard」の録音をコピーし、マイケルの歌のみで曲名を「This Is It」に改名したと主張しました。一方90年アンカはプエルトリコのR&Bアーティスト、サファイアに「This Is It」の録音を許可し、彼女はこれをオリジナルのタイトル「I Never Heard」で91年の2枚目のスタジオアルバム「I Wasn't Born Yesterday」に収録しました。その音源は以下のタイトルに収録されています。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27668471 後に映画『This Is It』の際にジョン・マクレインとマーヴィン・ウォーレンによって作り直され、ジャクソン兄弟がバックボーカルを担当しました。この時の09年の「This Is It」は映画『This Is It』とは全く関係はないのですが、プロモーション用に使用さることとなりました。一方アンカはこの曲をリメイクし、アップビートなインストゥルメンタルに『I Never Heard』のこれまで聞いたことのないボーカルを入れて、13年のアルバム『Duets』に収録されました。今回アルバム『This Is It』にも未収録のフル・バージョンを含む既存音源を全て収録、「This Is It」の全貌に迫ります。 そして『Off The Wall』関連のレア音源、『Alternate Off The Wall』リリース以降、更に発掘されたものを収録しています。「Rock With You」のストリングスがバッキングのバージョン、そしてファンが作ったとても優雅なスロウ・バージョン。そして作者ロッド・テンパートンのデモですが、歌詞が殆ど完成しておらず(恐らくタイトルもまだ決まっていなかったはず)、しかし彼のバンド、ヒートウエイブのサウンドにかなり酷似したカッティングが入っていてよりファンキーになっているのが大変興味深いです。ポール・マッカートニー作の「Girlfriend」のデモとウイングスのバージョン、そして作者キャロル・ベイヤー・セイガーの「It's Falling In Love」。そして「Burn This Disco Out」の別のファンメイドのエクステンド・バージョン、こちらも原曲に忠実で楽しめます。そして(Disc 1に収録してあるのはこの曲のマイケルのボーカル・パートが聴けるものでした)ドレイクの「Don't Matter To Me」。セカンド・アルバム『Scorpion』に収録されています。マイケルとポール・アンカの80年のレコーディングのテープをどうやって入手出来たのか不明なのですが、とにかくドレイクはそれを使った疑似デュエット曲を作りました。元々ピアノをバッキングにマイケルが歌っているデモが存在するとのことで、もしかするとDisc 1の音源がそれなのかもしれませんが、不明です。そして最後はこれはフェイクの可能性が高いのですが、『Off The Wall』時期のアウトテイク「A Baby Smiles」のインスト。スイング・アウト・シスターの「Breakout」を思い出させる点、結果先んじていることになるのですが、果たして。 Disc 1 1.Don't Stop 'Till You Get Enough (Studio Demo Reconstruction) 7:25 2.Rock With You (Demo) 4:40 3.Workin' Day And Night (Studio Demo Reconstruction) 9:34 4.Get On The Floor (Original Version) 4:46 5.Off The Wall (Soulful French Touch Remix) 7:45 6.Girlfriend (Extended Mix) 5:56 7.She's Out Of My Life (Demo) 3:18 8.I Can't Help It (1979 Demo) 4:43 9.It's The Falling In Love (Extended Version) 11:20 10.Burn This Disco Out (Extended Version #1) 8:22 11.Sunset Driver (Extended Disco Mix) 5:24 12.Don't Matter To Me (Michael Jackson Solo Mix) 3:13 13.Love Never Felt So Good (Demo 2010) 3:17 Disc 2 1.I Never Heard (Demo) 0:24 2.This Is It (Single Version) 3:37 3.This Is It (Full Version) 4:42 4.This Is It (Orchestra Version) 4:55 5.This Is It (I Never Heard) (Duet with Paul Anka) 4:11 6.Don't Stop 'Til You Get Enough (Original Home Demo) 4:39 7.Rock With You (String Version) 4:27 8.Rock With You (Rod Temperton Demo) 4:40 9.Rock With You (Classical Slow Mix) 5:20 10.Workin' Day And Night (Original Home Demo) 4:20 11.Off The Wall (Deluxe Dance Mix) 6:39 12.Girlfriend (Paul McCartney's Demo) 2:34 13.Girlfriend (Original Wings Version) 4:39 14.It's The Falling In Love (Original Carole Bayer Sager Version) 3:56 15.Burn This Disc Out (Extended Version #2) 5:43 16.Don't Matter To Me (Drake Version) 4:06 17.A Baby Smiles (instrumental) 3:35
-
マイケル・ジャクソン / Great Works With Steve Porcaro (1CDR)
¥990
マイケル・ジャクソン / Great Works With Steve Porcaro (1CDR) 10年代後半から、更に発掘されたマイケル・ジャクソン関連の音源をリリースしていきます。 その第一弾はバンドTOTOのメンバーでキーボード奏者のスティースティーブ・ポーカロがマイケル・ジャクソンのために作った曲を中心にまとめたレアリティです。 まず「Chicago 1945」は、ジャクソンズのアルバム『Victory』と『Bad』に収録される予定だったマイケル・ジャクソンの未発表曲です。83年12月の『Victory』レコーディング・セッション中に録音されました。 「私(ポーカロ)が作曲し、マイケルが歌詞を書き、2回録音しましたが、アルバムには収録されませんでした…楽器は16分音符の一定のリズムで演奏され、「yasa云々」というタイトルで呼ばれていました。マイケルはとても気に入ってくれて、私にそのニックネームをつけてくれたくらいです」。 86年春のBadセッション中に、新しい生ドラムを追加して再録音されていますが収録されませんでした。そして14年初頭、マイケル・ジャクソン・エステートより『Xscape』で「Dream Away」と一緒にこの曲を使用するようボーカロへ打診、しかし彼は曲に「今らしさ」は必要ないと考え、またエステートがマイケルの未発表曲を「マイケルの声以外をリミックス」することに不満を抱き許可しませんでした。この曲のホーンも同年に録音されています。『Thriller 40』のリリース5日前、ポーカロのセミナーでの「Chicago 1945」が披露されましたが、やはり候補曲となっていたものの未収録。しかし今回突如完全なバージョンがリークされたのです。「Chicago 1945」は「Smooth Criminal」やその初期バージョンの「Al Capone」とは直接の関係はありません。むしろマイケルのギャングをテーマにする流行の始まりとなる曲と言えるでしょう。『HIStory: Past, Present and Future, Book I』用に作り直され、その後『Invincible』用にも作り直されたと噂されていましたが、それも誤りです。そして2曲目「Dream Away」はマイケルとポーカロがジャクソンズのアルバム『Victory』のために作曲、83年11月録音の未発表曲です。今回のはポーカロのセミナーで流された際のオーディエンス録音を可能な限りリマスタリングしての収録です。スティーヴ・ポーカロがプロデュース。彼は以前アルバム『Thriller』の曲「Human Nature」を手掛けていますが、「Dream Away」にはそれとの類似点がかなり見られます。しかし名曲であることには間違いなく、藤井風に是非聴いてもらってインスパイアされてもらいたいと願いたくなります。 「For All Time」はスティーブ・ポーカロとマイケル・シャーウッドによって書かれ、89年後半から91年9月にかけて『Dangerous』用に録音されましたが収録されず、『Thriller 25』の16曲目として後にリリースされます。アルバムでリリースされた最後のオリジナル曲です。 「マイケルから電話があり、「Human Nature」の雰囲気があり、明らかにスティーブの曲である続編をと言われて。私たちは数曲書き、そのうちの1曲が「For All Time」でした。彼はそれを『Dangerous』収録させようとしていました、バラードとして。マイケルがそれを録音し、良い出来だし私たちはとても興奮していたんです。しかし、ライアン・ホワイトという少年が輸血でエイズに感染して亡くなり、とても悲しい思いをしたマイケルには「Gone Too Soon」という美しい曲があって、それをレコードに収録したいと思ったのです。そのため、私たちの曲は『Dangerous』から外されてしまいました。次のレコードに収録されるかもしれないと期待し、最終的には諦めて、ライオネル・リッチーにアプローチし、彼も興味を示したんです。ポーカロはネイサン・イーストや他の人たちとマイケルのために他に曲を作ったと言っていましたが、私はそれを聞いたことがなく、世に出ることもありませんでした。」シャーウッドの言葉です。00年代半ばから後半にかけて、『Thriller 25』の制作中、マイケルは「For All Time」をアルバム用に作り直して収録させたいと考えていましたが、この曲は『Thrilller』の時期とは全く関係ありませんでした。 「05年、たぶん06年の初めに、マイケルから電話があり、スリラーの25周年記念レコードをリリースするので、「For All Time」を入れたいと言ってきたんです。とても驚いたけど、それをもう一度蔵出しして完成させました。 作られて20年後のことでした。でも、何が起こるか分からないから、絶対に諦めてはいけないのです。マイケルが電話をかけてきて「座ってる?」と尋ねられて、私は「いいえ」と。すると彼は「なら座って!」と言って(笑)。それから私はマイケルと話しました。詩を書き直したかったからです。20年が経過し、私はより良いソングライターになっていたので、「詩を書き直してもいいかな?コーラスとブリッジは気に入っているんだけど、詩はもう少し手を加えたほうがいいと思って」と聞いたのです。でもマイケルは「いや、今のままでいいよ!」と。私は「わかった」と言い、心の中で「君はキング・オブ・ポップだ!」と叫んだんです(笑)」これもシャーウッドの言葉です。今回現存の2つのアウトテイクを収録しました。#1の後に#2が作られているのですが、恐らくシャーウッドの言葉から#1がデンジャラス時期、#2がスリラー25周年時期だと思われます。そしてマイケルのボーカルをバックにポーカロも歌うデモも収録しています。 「For All Time」の代わりに『Dangerous』に収録されることとなった「Gone Too Soon」のオルタネイト・テイク、以前からありましたが、音がよくなっているので今回収録させています。別のボーカル テイクです。マイケルは歌詞を間違え、「完璧な花のように」ではなく「完璧なひまわりのように」と歌っています。すぐに間違いに気づいたようで、続ける前に一瞬間を置いています。アルバム『Dangerous』の13番目のトラック、93年12月1日に9番目で最後のシングルとしてリリースされました。83年にバズ・コーハンとラリー・グロスマンによって書かれ、エルビス・プレスリー、ジョン・レノン、ジミ・ヘンドリックスなど、亡くなった多くの音楽界のアイコンに捧げられたテレビ特別番組でディオンヌ・ワーウィックが行ったライブ・パフォーマンスで初めて披露されました。マイケルはコーハンに電話をかけ、パフォーマンスを見て泣いたこと、そしていつか「Gone Too Soon」を録音したいことを伝えています。90年6月、マイケルのバージョンはブルース・スウェディエンと共に、マイケルの友人ライアン・ホワイトを偲んで「Gone Too Soon」を録音しました。ライアンは11歳のときにエイズウイルスに感染し、90年4月に18歳になった直後に亡くなった血友病患者でした。93年のビル・クリントン大統領就任式で演奏しています。今回その唯一のパフォも「Heal The World」とスピーチと共に完全収録しています。 「Human Nature」は、アルバム「Thriller」の7番目のトラックで、83年7月3日にシングルとしてリリースされ、アルバムからの 5番目のシングルとなりました。アルバム・エディットは「Leave Me Alone」シングルのB面としてリリースされています。80年にバンドTOTOのメンバーでキーボード奏者のスティーブ ポーカロによって書かれました。ある男の子が娘を滑り台から突き落とした後、娘と話していたときにこの曲をポーカロは思いつきました。彼は娘に、男の子はおそらく君のことが好きだし、それは人間の性なのだと言ったそうです(今ならNGですね)。ポーカロはスタジオでTOTOのメンバーと共にデモを録音し、ヒット曲「Africa」をミックスしました。バンドのキーボード奏者、デイヴィッド・ペイチがシンセサイザーで協力しています。このトラックは他のメンバーはロックさが足りないと判断、他の誰かが使ったほうが良いと提案されました。ポーカロはTOTOのバンドメンバー数名とともにスリラー制作を手伝っていましたが、「Human Nature」をマイケルが使うことは考えていなかったそうです。ある日、ペイチとポーカロはデモをクインシー・ジョーンズに渡します。クインシーはデモのほとんどを聴き、「Human Nature」がアルバムに最も合うと判断。しかし歌詞は満足していなかったため、ジョン・ベティスに書き直しを手伝ってもらっています。今回『Thriller 40』に収録予定でしたがお蔵入りとなったオリジナル・デモ、まだ歌い方を模索しているマイケルがおり、最後にこれは面白いと楽しんでいて、大変興味深いテイクです。そしてポーカロによるデモ・バージョンも収録しました。歌い方がかなり違います。マイケルはかなり自分流にしているのがわかります。 尚「Human Nature」は最終的に、「Carousel」に取って代わりました。「Carousel」もまた、『Thriller』入りに非常に近い曲でした。82年8月にマイケル・センベロとドン・フリーマンによって書かれました。「Human Nature」にギリギリの最終選考で使われないこととなりました。 「素晴らしい曲で、マイケル・センベロのあのゆっくりめの曲は美しかった。でも歌詞的に、アルバムがそこに向かっているようにはその時に思えなかったのです」。ロッド・テンパートンの言葉です。以下のタイトルに収録されているのはフルレングス・バージョンです。 https://purpletown.buyshop.jp/items/27330527 そして「Human Nature」のファンメイドやDJミックスを4種収録。そして最後はスティーブ・ポーカロ作の「Change」です。これはマイケル・ジャクソンのために書いた未発表曲で、リリースされることなくこの世を去ったマイケルの11枚目のスタジオアルバム用に作られたものです。ポーカロはマイケルが亡くなる前の09年にこの曲を書き録音しましたが、マイケルは自分でこの曲を録音することはありませんでした。ポーカロがマイケルのために書いた実質最後の曲です。「君が与える愛は、生きているすべての人に届く、この世界を永遠に変える、誰が世界を変えるんだ?」。 1. Chicago 1945 (Original Version) 5:08 2. Dream Away (Remaster) 4:51 3. For All Time (Demo #1) 4:08 4. For All Time (Demo #2) 4:07 5. For All Time (Steve Porcaro's Demo) 4:15 6. Gone Too Soon (Alternate Take) 3:22 7. Gone Too Soon / Hearl The World (1992 Live Version) 11:11 8. Human Nature (Demo) 4:40 9. Human Nature (Steve Porcaro's Demo) 3:54 10.Human Nature (L.O.V.E. Mix) 4:29 11.Human Nature (Extended Mix) 6:13 12.Human Nature (SWG Extended Mix) 8:57 13.Human Nature (Makoto Remix) 6:51 14.Changes (Steve Porcaro's Demo) 4:59 マイケル・ジャクソンのアウトテイク、コラボレーション曲等のレアリティーズは好評リリースされています。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1978-1982 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27490128 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1983-1988 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27490193 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27668471 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1993-2007 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27668623 マイケル・ジャクソン/The Legacy Lives On (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/26517090 マイケル・ジャクソン/The Legacy 2(1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/26517117 そしてアルバム毎のアウトテイク、オルタネイト・バージョン等を収録したタイトルもございます。 マイケル・ジャクソン/Alternate Off The Wall (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27380993 マイケル・ジャクソン/The Complete THRILLER Sessions (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27330527 マイケル・ジャクソン/The Complete BAD Sessions (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27330557 マイケル・ジャクソン/The Compelete DANGEROUS Sessions (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27381061 マイケル・ジャクソン/HIStory + Invincible Sessions And Others (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27381128
-
プリンス&ザ・レボリューション / Do A Bedtime Story, Baby (1CDR)
¥1,490
パープルレイン・ツアーのリハーサルは新曲をメンバーと演奏する機会でもありました。そんな隠れ名曲が聴けるサウンドボード音源です。まずはシーラ・Eのセカンド・アルバムに提供される「Bedtime Story」のレボリューションとの演奏です。プリンスがファルセットで歌いながら指示をしており、この素晴らしく美しい曲の演奏が形作られていく様を堪能できます。85年1月22日から24日にツアー中のシンシナティでこの曲は作られており、その頃のリハーサルの可能性が高いです。そしてこれも衝撃、アレサ・フランクリンの『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』収録の「Baby, Baby, Baby」のカバー、歌うはプリンスです。ファルセットでソウルフルに、唯一無二の大変貴重な披露です。「G-Spot」は少々アップ・デートされたプレイで、ベースがとても強調されたファンクになっています。そして「Let's Go Crazy」のエンディングをより正確にすることに重点が置かれており、プリンスが満足するまで何度もリハーサルが行われます。結局リハーサルされたバージョンが一度も使用されなかったという点はとても興味深いです。リハーサルのハイライト、ガレージ・バージョン(ウェンディとプリンスの両方がそう呼んでいます)の「When Doves Cry」です。 「When Doves Scream」と歌われるこの曲は、ギターが激しく響くパンクバージョンで、プリンスがシド・ヴィシャス風にファックという言葉を沢山使い「俺もクソ親父みたいに大胆すぎるかも」と荒々しく歌い、叫んでいます。そしてミックスの関係からなのか、とてもダンサンブルなリフを持つカッティングがプレイされる中、重いベースが絡む、今まで聴いたことないバッキングの「A Love Bizarre」がプリンスより歌われます。残念ながら5分半で途中で終了してしまいます。85年1月18日に「A Love Bizarre」はアトランタでツアー中に作られており、シーラも前座で居ることから、『Romance 1600』制作も同時に行っていたのです。 そしてザ・ファミリーに提供される2曲、これをプリンスがザ・レボリューションとリハーサルしている音源です。サックスはエリック・リーズ。因みに84年7月2日にミネアポリスに来たエリックはその『The Family』の楽曲のためにサックス等を吹き入れ、プリンスはそれらを気に入り彼をそのプロジェクトに招き入れました。これはその頃の音源となります。「Mutiny」はパレード・ツアーのそれよりもジャムの要素があり、プリンスが展開を決め、コードを指示、フレーズを口で唱えたりしています。一方エリックのブロウには安定感があって、ずっと吹き捲っており、プリンスはスゲエなあ、と感嘆していたに違いありません。ウェンディでしょうか、ロッキッシュなギター・ソロが入ってフェードアウトしてしまいます。もっと聴きたい、そう思わせる13分です。そして「Desire」はスタジオ・バージョンとはバッキングがかなり異なるもので、確かにプリンスが「Desire」を歌っているのですが、サックスがプリンスのソロの指示があるまで吹かれず、哀愁のギターが入るメランコリックな曲調になっています。マザラティの「I Guess It's All Over」を思い出させます。尚「I Guess It's All Over」は「Weekend」というタイトルで作曲はブラウンマークですが、後にプリンスが歌詞を変更歌メロも変わったと思われ、プリンスはアコースティック・ギターで参加しています。しかし実際作られたのは85年5月なので、直接の関係性はないはずです。 Rehearsal : Early 1985 1. Bedtime Story 2. Do Me, Baby 3. Baby Baby Baby 4. G-Spot 5. Let's Go Crazy 6. Distorted Guitar 7. When Doves Scream - Drum Pattern Check 8. Drum Check 9. A Love Bizarre The Family Rehearsal : Summer 1984 Feat. Eric Leeds 10. Mutiny 11. Desire
-
プリンス&ザ・レボリューション / Purple Rain Tour Rehearsal October to December 1984 (2CDR)
¥1,890
84年11月4日よりデトロイトで始まる、パープル・レイン・ツアー。それより2週間くらい前のミネアポリスのMet Centerで行われたリハーサルの登場です。「Purple Rain」を除く、ほぼ全てがランスルーで披露されている面白いサウンドボード音源です。プリンスが音響、ドライアイス、照明の問題などについてさまざまなコメントをしているので、照明や舞台効果も完備した完全な形で演奏しているのが推測できます。一曲目は 「Erotic City」で、後半Knee Deepが歌われるバージョンです。そして「Let's Go Crazy」のドラムを使ってプリンスが素晴らしいギターフレーズをインプロで入れ込み、しっかりプリンスはライブが始まる際の、僕の名前はプリンス、君達と演奏するためにここに来た、と言って、やる気のない感じですが「Let's Go Crazy」の詔を入れます。しかし演奏は真剣そのもので、誰が最初に叫んだ?お前だろ?のプリンスの言葉もちゃんと入れています。「Free」は森林浴をしているかの如きイントロが入った珍しいバージョンです。そしてとても興味深いことに、「The Beautiful One」の前には短いつなぎの効果音があり、それは冗長と判断されたのか11月にツアーが始まる頃に削除されました。「I Would Die 4 U」はツアーに比べて3分45秒と長めの演奏です。「Baby I'm A Star」はノリの良さより確実性を重視した演奏になっています。 そしてDisc 2の大半は、パープル・レイン・ツアー時の関係者がオーディエンス録音したリハーサルです。ヒスノイズ、音が急に小さくなる部分がありますが、歓声とかはないのでとても聴き易いです。まず14分の「Dirty Mind」のリハは面白く「Possesed」のリズムも入りファンクを展開します。そしてそのリズムそのままに繋がって「I Wanna Be Your Lover」のギター・フレーズが入ります。14分同じフレーズをじわじわとプレイし最後にやっとプリンスが歌を入れます。超長いイントロです。「Sexy Dancer」と「Do Me Baby」は短い演奏で、「Dirty Mind」と「I Wanna Be Your Lover」を繋げてライブ披露、そのためのジャムのようです。「Take Me With U」はエディットで等とプリンスが話しているので、84年12月初めのトロント、リッチフィールド公演辺りかもしれません。 Disc 1 1. Erotic City 2. Let's Go Crazy - Drum Rehearsal 3. Purple Rain Tour Intro - Let's Go Crazy 4. Delirious 5. 1999 - Yankee Doodle 6. Little Red Corvette 7. Free 8. Father's Song 9. God 10. Computer Blue 11. Darling Nikki 12. The Beautiful Ones 13. When Doves Cry 14. I Would Die 4 U Disc 2 1. Baby I'm A Star Purple Rain Tour Rehearsal - Met Center, Minneapolis : 15th October 1984 2. Dirty Mind (#1) 3. I Wanna Be Your Lover (#1) 4. Sexy Dancer (#1) 5. I Wanna Be Your Lover - Dirty Mind Try-Out (#2) 6. Do Me, Baby (#1) 7. I Wanna Be Your Lover (#3) 8. Do Me, Baby (#2) 9. Dirty Mind (#3) 10. Dirty Mind - I Wanna Be Your Lover (#4) 11. Dirty Mind - I Wanna Be Your Lover (#5) 12. Dirty Mind - I Wanna Be Your Lover (#6) 13. Do Me, Baby (#3) 14. Let's Go Crazy - The Beautiful Ones (Synth) Rehearsal : November / December 1984 (Audience Recording)
-
プリンス&ザ・レボリューション / 1984 Birthday Rehearsal (1CDR)
¥1,490
84年6月7日にファースト・アベニューで行われたプリンスの26歳の誕生日コンサート。素晴らしいサウンドボード録音にてリリースされています。 プリンス / From The Soundboard:1984 Birthday Show(1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/90831930 そのためのリハーサル、ヒスノイズ部分もありますが、可能な限りリマスタリングを施して素晴らしいサウンドボード録音で収録してます。曲の演奏順はザ・ヴォルトの文献に準じており、よりしっかりとした形となりました。やはり初めて演奏される曲が多いため、それをしっかりプリンスの指示でバンドが飲み込んでいく様が楽しめます。特に「Possessed」のイントロを教える作業がかなり行われてますが、それ以外はほぼ通しで演奏されています。ライブでは披露されていない「When We're Dancing Close And Slow」のこの時期の美し過ぎる演奏がまず秀逸です。「Irresistible Bitch」はホンキーなピアノが前に出ていて、グルーブが少し緩い感じ。「Erotic City」では「All The Critics Love U In New York」と「Knee Deep」のフレーズが入ります。「When Doves Cry」は12分弱のロング・バージョンで、後半のフリーキーなピアノ、ストップ・アンド・ゴー、ラストのお遊びがあります。そして「All Day, All Night」このリハ音源が最古のものとされています。後にジル・ジョーンズに提供されるわけですが、もしかすると未発表アルバム『Roadhouse Garden』に収録させるべくプリンスのみのスタジオ録音が作られているはずです。このリハーサルはそれを基にバンドがプレイしているのでしょう。「Something In The Water」はイントロが面白く演奏は素晴らしいですが、フェードアウトで終了してしまいます。 Rehearsal for 7th June 1984 Birthday Concert : May / June 1984 1. 17 Days 2. When We're Dancing Close And Slow 3. Free 4. Erotic City #1 (including All The Critics Love U In New York) 5. Erotic City #2 (including All The Critics Love U In New York) 6. Irresistible Bitch #1 7. Irresistible Bitch #2 8. When Doves Cry 9. Possessed #1 10. Possessed #2 11. All Day, All Night 12. Something In The Water (Does Not Compute) 84年の誕生日ライブのためのリハーサルは他にもございます。 プリンス / Alternate Noon Rendezvous (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/94734710 リマスターCDR付き!プリンス/Roadhouse Rehearsal (1DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/36741061
-
サンタナ / Santana III Outtakes And Rehearsals (2CDR)
¥1,490
71年リリースのサンタナのマスターピース、そのアルバムのアウトテイクス、リハーサルを収録した2枚組です。ほんの一部に音切れ等ありますが、素晴らしいサウンドボード録音です。 CDR 1 Sessions at Wally Heider Studios, San Francisco, Nov 1970 JUNGLE STRUT (ALTERNATE TAKE) 5:07 EVERYBODYS EVERYTHING (INST.JAM) 4:17 BALLIN (OUTTAKE) 6:12 FOLSOM STREET (OUTTAKE) 8:30 FRIEDNECKBONES & HOME FRIES (OUTTAKE) 5:16 GUAJIRA (DEMO) 5:26 TUNE IN (REHEARSAL) 3:16 BLUES JAM 5:58 EVERYTHING IS COMING OUR WAY (INST.) 3:26 BATUKA (JAM WITH BLUES) 6:42 REHEARSAL JAM 1 22:35 CDR 2 Sessions at Columbia Studios, San Francisco Jan 24 1971 REHEARSAL JAM 2 6:29 JUNGLE STRUT (EXPANDED) 6:12 BALLIN (EXPANDED) 8:38 FOLSOM STREET (EXPANDED) 6:26 GUMBO (ALTERNATE TAKE) 4.29 JUNGLE STRUT (ALTERNATE TAKE 2) 5.29 TOUSSANT L'OVERTURE (ALTERNATE TAKE) 4.39 以下はこのタイトルに関連するジム・マッカーシーのレビュー、を抜粋抄訳しました。 『サンタナ3』、または単にサード・アルバムとも呼ばれ、決まった名が無くちょっと厄介なアルバムは、その実サンタナの最高の音楽が詰まった傑作です。アンサンブルの演奏はより自由で流動的になり、バンドはより暗く、より深く、より神秘的なグルーヴを獲得しています。サンタナのサンフランシスコを拠点とする音楽には類似点がなく、サルサでも、バガルーでも、ストレート・アヘッド、ブルースでもロックでもありません。このアルバムにはこれらすべての音楽の要素が含まれており、完全に独自の世界に存在し、それまでのラテン音楽 (モンゴ・サンタマリア、レイ・バレット、リッチー・ヴァレンス、カル・ジェイダーなど) を再定義し、新しく出現したラテン文化の先駆者となることの意味を現代的な形に定義しました。『サンタナ3』はオリジナル・バンドが音楽シーンにもたらした3部作のその最終作です。69年のウッドストック・フェスティバルでの見事な出演と、それに続く最初のレコーディング・アルバム『サンタナ』のリリースで、彼らは急速に名声を高め、フェスティバルの観客を熱狂させ、ラテン・リズムを世界地図上に載せただけでなく、アメリカの音楽史において、若く野心的なラテン系アメリカ人を代表する強力なメインの音楽勢力として、自らの地位を確立しました。 グループの中核メンバーは、カルロス・サンタナ (ギター、ボーカル)、グレッグ・ローリー (キーボード、ボーカル)、デビッド・ブラウン (ベース)、マイク・カラベロ (コンガ)、ホセ・チェピート・エリアス (ティンバレス、コンガ)、マイケル シュリーブ (ドラム) 。ゲストを歓迎し、他の人にもスポットライトを当てるサンタナの姿勢は、2人の更なる重要メンバーの加入をもたらしました。まずは15歳のギターの名手、ニール ショーンです。シュリーブとローリーは、パロアルトのポピーコック・クラブでオールドデイビスというバンドで演奏していた情熱的なショーンを発見しました。既にカルロスはギター界の天才として確立されていましたが、若いショーンが加入することに対して不安を感じてはいませんでした。実際2人は一緒になってお互いを新たな高みへと押し上げたのです。シュリーブは次のように回想します。「カルロスと一緒にサンタナバンドに入ったニールの気持ちは神のみぞ知るだ。ニールは若い情熱をバンドに持ち込み、カルロスのメロディックさも吸収した。ニールは情熱的で、物事を本当に盛り上げることができた。カルロスとニールは多くの点で同じ才能を共有していたんだ」。 アンサンブルに新たに加わったもう1人の新人、トーマス・コーク・エスコヴェドはパーカッショニスト(元々はピート・エスコヴェドとエスコヴェド・ブラザーズとして演奏していました)でした。71年初頭、ダイナミックで信じられないほど才能のあるニカラグアのティンバレス奏者、ホセ・チェピート・エリアスが突然脳動脈瘤を患ったため、コークはバンドとのツアーに同行するよう依頼されたのです。コークがバンドに加わったのは、ニューヨークのスパニッシュ・ハーレム出身のパーカッショニスト兼バンドリーダーで、サンタナ・グループに大きな影響を与え、71年2月にアフリカのガーナのアクラで行われたソウル・トゥ・ソウル独立記念日コンサートで最初の大ヒット曲「Evil Ways」を提供したウィリー・ボボをメンバーにと打診した後のことでした。 レコーディングは主にサンフランシスコのフォルサム・ストリートに新しくオープンしたコロンビア・スタジオで夜間に始まりました。サンタナはスタジオBを陣取り、長時間のジャム・セッションや、より構造化された方法で作られた曲などから、レコーディングが形になっていきました。セッションに参加したチェピート・エリアスは奇跡的に回復し、驚異的な音楽的才能を保ったまま再び参加。バンドがスーパースターの座に上り詰めるにつれ、騒々しい時代の音楽シーンに伴う過剰さも共に加わっていったのです。 『サンタナ3』があまりにも首尾一貫していて音楽的にまとまっていることは、このグループのユニークな音楽的相性を物語っています。 「Batuka」はファンキーなオープニング・カットで、ニール・ショーンのギター・ワークの野性的な側面を惜しげもなく披露しています。カルロス、グレッグ、デイヴィッドのアンサンブルを受け流す後ろで、浸透するリズム・セクションがカウベル主導のパターンを作り、ショーンの野性的なギター・ワークを導きます。 グレッグ・ローリーが回想しています「ベル・テレフォン・TV・アワーで、ズービン メータとロサンゼルス フィルハーモニックと一緒に「Batuka」を演奏したんだ。彼らはレナード・バーンスタインの曲を習うためにテープに録音したものを送ってくれたんだよ」。 コークとカラベロは、「No One To Depend On」という曲のパートをバンドに持ち込みました。これは、ウィリー・ボボの曲「Spanish Grease」にいくつかの要素が絡んいるサウンドでした。彼らはローリーのミルバレーの自宅でコラボレーションします。ローリーは雷鳴のような中間部分を書きましたが、うねるファンク・ロックのリフが満載で、すぐに観客のお気に入りとなりました。これは2枚目のシングルとなり、サンタナのチャチャチャに対する独自の解釈を示しています。「Taboo」は、グレッグ・ロリーがリハーサルで頻繁に演奏していた曲で、バンドはこの官能的な曲を雰囲気のあるアンビエントなレコーディングへと最終的に発展させました。カルロスのギターとローリーのボーカル、アウトロもニール・ショーンの鋭いフレット・ワークがあるおかげで焼けつくようなクライマックスに達し、優美さと絡み合った秀逸な演奏となっています。ここでは、サンタナがスタジオを聴覚的な楽器として扱っていることがわかります。 「No One To Depend On」 はディレイされた逆方向のエコーで終わり、「Taboo」は力強い大きな音でクライマックスに突入します。サウンドは強化され、よりオープンになり、スタジオ・エフェクトが統合的に使用されています。 ジミ・ヘンドリックスのプロデューサーとして密接に協力したエディ・クレイマーがいくつかの曲のエンジニアリングを担当しましたが、クレジットにはグレンコロトキンとサンタナのミュージシャンとなっています。 「Toussant L'Overture」(過激なピアニスト、アルベルト・ジャンキントがハイチの革命家にちなんでそう名付けました)は、サンタナのレコーディング史上の頂点となろう曲です。 最初のアルバムの頃からジャムセッションされて培われ完成したサウンドで、 激しく煙を上げる中、熱烈なイントロにおいてカルロスの恍惚としたソロをフィーチャーし、その後カラベロとチェピートの熱いパーカッション・ブレイクが続きます。フィナーレは、ロリー、ショーン、サンタナによる泣き叫ぶようなブレイクで盛り上がり、突然終了します。耳をつんざくような静寂が残り、音楽の偉大さのみが響き渡ります。 「Everybody's Everything」は最初のシングルで、ソウルベースの雰囲気を纏っており、ソウル・ファンク好きには堪らない楽曲です。イーストベイのタワー・オブ・パワーのホーン・セクションが参加しているのも特筆です。また、ショーンの狂ったワウワウペダルを駆使したソロが、チェピートの泡立つドラムをさらに引き立てているのも特徴的です。 「Guajira」はサンタナのまたもやの名曲の一つで、シュリーブはここでの美しく鋭いギターを奏でるカルロスを愛していました。チェピートのベースのイントロから始まり、4/4から6/8に変化する中でのカルロスの演奏は絶妙です。お隣さんのリコ・レイエスが、心に残るソウルフルなスペイン語のボーカルを提供しています。彼はハワイでデビッド・ブラウン、チェピートと共作しています。「Guajira」において、グレッグ・ローリーは、もう一人の熟練したラテン系ミュージシャンであるマリオ・オチョアが提供したサルサ的ピアノ・ソロを導入しています。 「Jungle Strut」は、当時のヒップなファンク・ドラマー、バーナード・パーディが参加した、ジーン・アモンズの今聴いてもオシャレーなサックス・ソウル・ジャズ・インストゥルメンタルが元です。シュリーブはデヴィッド・ガリバルディ(タワー・オブ・パワーのドラマー、プリンスも彼のドラムをサンプリングしたことがあります)と共にファンクの限界を探求し、サンタナはそれを沸騰するパーカッション・セクション上において、マルチ・ソロの別の手段として使用しました。 実験的なサンタナ・バンドのさらなるスナップショット、「Gumbo」は、2元的ギターファンクのインタールードを備えた観客を熱狂させ得るに違いない曲で、ステージではカラベロとデヴィッド・ブラウンがタンバリンで踊ったりしています。尚マイク・カラベロは、「Gumbo」がスライ・ストーンとドクター・ジョンの『Gris Gris』の両方から影響を受けていると証言しています。 レコーディングを締めくくる最後から2番目のトラックは、カルロス作の繊細曲「Everything Is Coming Our Way」で、これまでのすべての音楽とは対照的でありながら、それらを補完するものでもあります。カルロスの指示を受けたグレッグ・ローリーは、カルロス自身の痛むボーカルを解消するのに役立つ渦巻くハモンド・オルガン・ソロを入れています。 コーク・エスコベートはティト・プエンテの「Para Los Rumberos」のフレーズを導入、激しいパフォーマンスの中にルイス・ガスカが熱いトランペットの華麗な音色を奏で、アルバムを最高の状態で締めくくっています。 「Folsom Street」は新しく作られたコロンビア・スタジオの場所にちなんで名付けられましたが、実はライブで演奏されたことはありません。ゆったりとしたリズムと堅実なバンド演奏が特徴のレア曲です。 サンタナはその後すぐに問題に遭遇し、絶え間ないツアーと経営不行き届き、それに続く音楽の方向性に関する意見の不一致が、偉大な音楽グループの1つを台無しにすることとなります。 これらの音楽革命家にとって、時代の移り変わりは、わずか3年ほど続いたジェットコースターのような生活となって翻弄されていきました。しかしその年月はオリジナルのサンタナの遺産にとって素晴らしき時間であり、彼らのインスピレーションに満ちた音楽は時代を超えて時の試練に耐え続けています。
-
プリンス&ザ・レボリューション / Can't Stop This Feeling I Got (1CDR)
¥1,490
83年夏に行われたとされるリハーサル、短いものと長いもの2種類あるのですが、短い方では唯一プリンスの掛け声が入ってから始まる「I Would Die 4 U」なため、その部分を入れてより完全にした音源にしてのリリースです。ライブバージョンの「G-Spot」や83年8月3日のファースト・アヴェニューのコンサートのためのリハーサルで、オープニングの20分を超える「The Bird」と、スタジオ・テイクに類似した「G-Spot」の初期のライブ・バージョン、そして以前は「Crusing Down The Highway」というタイトルで呼ばれていたこともあった(ジェームス・ギャングに同タイトルの曲がありますが、似ていますが非なるものです)快活な「Can't Stop This Feeling I Got」の初期インスト、これらを除いて、そのコンサートで演奏された曲のさまざまなテイクが収録されています。「I Would Die 4 U」は5分20秒のロング演奏でラストにお遊びギター・ソロがあります。「Electric Intercourse」の2テイクはプリンスはバンドに指示を多く出していて、まだまだという感じですが、メイキングを聴かせてもらっているようで初心なライブ・バージョンとなっています。他もまだ初期の段階と思わせるのが新鮮ですが、特に「Purple Rain」は、ヴァースと歌詞が追加され、ギターは入っていますが、リリース・バージョンよりもソフトでピアノ主導になっている、正に初期の素晴らしい「Purple Rain」の演奏が含まれていることは大注目に値します。 Rehearsal for First Avenue Benefit Concert : Summer 1983 1. The Bird 2. Baby I'm A Star #1 3. Baby I'm A Star #2 4. Baby I'm A Star #3 5. Let's Go Crazy #1 6. Let's Go Crazy (#2) 7. Computer Blue 8. G-Spot 9. I Would Die 4 U 10. Can't Stop This Feeling I Got (Instrumental) 11. Electric Intercourse (#1) 12. Electric Intercourse (#2) 13. Purple Rain 別の83年8月3日のファースト・アヴェニューのコンサートのためのリハーサルがリリースされています。 プリンス / 8-3-83 Rehearsal(2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/6318259
-
アヴェレージ・ホワイト・バンド / Live Compilaion 1973-1979 (1DVDR)
¥990
アヴェレージ・ホワイト・バンドの黄金期、73年から79年までの映像コンピレーションの登場です。73年Old Grey Whistel Testの「Put It Where You Want It」、時代なのか個々のメンバーは殆ど髭を生やしており、アラン・ゴーリーは既に親父の風格があります。骨太ファンクネスは結成して間もない時期でもちゃんとプレイしていたとわかる、そんな超上質映像です。77年のミッドナイト・スペシャル、画質が落ち、曲がコンプリート演奏されずある種ダイジェストとなっていますが、でもアイズレーより軽やかな「Work To Do」、そして「Star In The Ghetto」、これはベンEキングとのコラボレーション・アルバム77年『Benny & Us』収録曲で(後にBen E King単独で78年『Make It Last』再収録されます)この時期ならではの貴重且つ素晴らしい演奏が楽しめます。そして主軸となる79年『Rock Goes To College』映像、76年『Soul Searching』から79年『Feel No Fret』まで70年代後半の楽曲のライブ演奏で攻めるセトリがまたどれもこれも素晴らしい出来です。 'Old Grey Whistle Test' London, England 10 July 1973 Put It Where You Want It 'Midnight Special' Montreux, Switzerland 09/10 July 1977 W/ Sammy Figueroa (Congas) Pick Up The Pieces Work To Do Star In The Ghetto W/ Ben E. King (Voc) 'Rock Goes To College' The University Of Surrey, Guildford, England 1979 When Will You Be Mine Interlude Atlantic Avenue A Love Of Your Own I'm The One Walk On By Feel No Fret Alan Gorrie (B, G, Voc) Onnie Mcintire (G, Voc) Steve Ferrone (Dr, Perc) Roger Ball (Kbds, As) Malcolm 'Molly' Duncan (Ts) Hamish Stuart (G, Voc) Pro-Shot 56min.
-
プリンス&ザ・レボリューション / Let's Go Crazy (1CDR)
¥1,490
90年にリリースされたCDブートレッグ黎明期のタイトル『Let's Go Crazy』。当時としては最高峰のパープルレイン・ツアーのリハーサル音源が収録されていました。今回はそれを補正しリリースします。ライブ後半が収録されていないのは以前と変わりませんが、難のある部分がより滑らかになっています。デトロイト!と言っており、ツアー最初のデトロイト公演前に行われていたと推測出来ます。「Let's Go Crazy」はやや大人びた声のプリンスが、いつもの冒頭の詔中、「... 他にも気になるよ、君のママ。太い脚、長い髪、脂ギッシュな唇、そんなセクシーな女性」と変えています。美しくハイライト演奏と言えるのは「Free」でそこから「Father's Song」へと展開していく様が素敵です。そして「God」では、曲のクレッシェンド部分を正しく演奏するためにかなりの演奏が費やされています。バンドメンバーがプリンスの高い要求に満たしていないので、非常にイライラしており「おい、クソ雑誌を置いて自分のパートを演奏してくれ!」と叫んでいます。またレイ・チャールズの「America The Beautiful」にインスパイアされたを2分少しのプリンスのピアノと歌がとてもレアです。リハーサルは、プリンスのいら立ちから、激しいギターが入っていてとてもロックしている「Computer Blue」が未完成な感じでかっこいいです。「Darling Nikki」は少しだけ演奏、プリンスが「When Doves Cry」のイントロをギターで弾くのを練習している所です。「The Beautiful Ones」も気になる所があるようで演奏を繰り返して修正、プリンスの歌い方もいつもと違っています。「When Doves Cry」をいざ本格プレイするとイントロのギターをちゃんと入れています。ギターのカッティングが前に出ておりとてもファンキーな演奏に聴こえます。曲が終了しても、プリンスはまたイントロを練習しています。 Purple Rain Tour Rehearsal : October 1984 1. Let's Go Crazy 2. Delirious 3. 1999 4. Little Red Corvette 5. Free 6. Father's Song 7. God 8. America The Beautiful 9. Computer Blue 10. Darling Nikki (intro) 11. When Doves Cry (intro) - The Beautiful Ones 12. When Doves Cry
-
ザ・デルズ / SOUL! 1972 (1DVDR)
¥990
ディープなバリトンのマービン・ジュニア、そしてシルクのような滑らかさを持つファルセットが和ませるジョニー・カーターの二人の相対性が持ち味のデルズ。そんな彼らの72年のライブをプロショット収録。つまりソウル期のデルズの映像ということになります。50年代はドゥーワップ・グループとしてキャリアをスタートさせ、56年に「Oh, What A Nite」が大ヒット。典型的なドゥーワップですが、当時としてはかなりソフィスティケイトした楽曲で、後のソウル・ミュージックの台頭を予見させるサウンドでした。そしてその通り、ソウル・ミュージックが60年代猛威を振るうと、ドゥーワップのスタイルは衰退してしまいますが、どっこいデルズはヒットを多く世に送り出します。見事ソウル・ミュージックの波に乗るのです。60年代中期にヒットを大量生産したデルズの地位はその後も揺るぐことなく、ソウルのフレッシュなサウンドをうまく取り入れながらドゥーワップのマンネリズムを振り払った曲を次々と発表し、ヒットを重ねます。このライブは72年、特にこの頃は前述の2枚看板が前面に出て、それは素晴らしいソウルフルさを響かせてくれます。アルバムではチャールズ・ステップニーがプロデュースをしていた時期。その頃の傑作「The Love WE Had」が最後に演奏されるのが特に素晴らしいです。60年代のヒット「Stay In My Corner」等、少ない演奏曲ですが、50年から70年にかけてのデルズのベスト曲をライブで観る事が出来、R&Bファンは絶対必携です。1時間の映像なのは、イントロダクションを含め、曲間で、デルズのプロフィールを朗読形式で紹介しているため。しかし彼らのライブのダイナミックスさと優美さを損ねてはいません。事実80年代、90年代も活躍する長い息のグループながら、こんな最高の時期の映像が存在するなんて感激です。 Introduction Oh, What A Nite Always Together Stay In My Corner It's All Up To You The Love We Had (Stays On My Mind) Pro-shot 58min.
-
マイケル・ジャクソン / Captain EO (1DVDR)
¥990
嘗てディズニー・ランドのみで上映されていたCaptain EO、そのフルスクリーンとワイドスクリーン、2バージョンを収録。共に日本語字幕付き、オン、オフで切り替えられます。色彩を全く失った暗黒の星へとたどり着いたマイケル・ジャクソン扮する“キャプテンEO”と落ちこぼれの仲間たち。美しい色を取り戻すため、歌とダンスと彼らの持つ光の力を使って、暗黒の女王とその軍隊を相手に闘いを挑みます。収録している曲は名曲Another Part Of Me、ここだけのメインテーマ曲We Are Here To Change The World!更にThe Making Of Captain EO、Another Part Of MeのPVも併録!(3D仕様ではございません。ご了承ください) Fullscreen Version Widescreen Version The Making Of Captain EO Another Part Of Me (Music Video) 63min. Pro-shot
-
マーヴィン・ゲイ / Motown On Showtime (1DVDR)
¥990
『The Real Thing: In Performance 1964-1981』に未収録の映像が収録されているドキュメンタリーの登場です。スモーキー・ロビンソンが進行役として登場、ベリー・ゴーディーやアンナ・ゴーディ・ゲイ(泥沼離婚となった最初の奥さん)、ジャン・ゲイ(二人目の奥さん)、アシュフォード・シンプソン夫妻等のインタビューを交えつつレアなマービンのパフォーマンス映像が織り込まれます。その映像が多少インタビュー音声が被ったりしてしまいますが、ほほ完全に収録されているので見逃せません。67年のタミー・テリルとの仲睦ましい「Ain`t No Mountain High Enough」、65年のティナ・ターナとの「I`ll Be Doggone/Money」のメドレー、83年グラディス・ナイト&ザ・ピップスと歌った「悲しいうわさ」と客演映像の収録が素晴らしいです。また前述のアシュフォード・シンプソン夫妻が当時のマービンとの作曲を振り返りながら演奏される「Ain't Nothing Like The Real Thing」、「Your Precious Love」、「You Are All I Need To Get By」も涙をそそります。そしてこの映像のハイライトシーンと呼べる83年のNBAオールスターゲームでの「The Star-Spangled Banner」の独唱はとにかく圧巻の一言で、この伝説のパフォーマンスを確認するためにもこのDVDRを購入することをオススメします。これで日本語字幕だったら。それでもマービンの65年~83年迄の貴重な映像を観ているだけでも十二分にマービンの素晴らしさを堪能できるはずです。 the songs are played on this dvdr; How Sweet It Is I'll Be Doggone / Money Featuring ? Tina Turner Stubborn Kind Of Fellow Pride And Joy Can I Get A Witness Take This Heart Of Mine Quiet Nights, Quiet Stars Why Did I Choose You Hitchrike Ain't That Peculiar Ain't No Mountain High Enough Featuring ? Tammi Tarrell* Ain't Nothing Like The Real Thing Baby / Your Precious Love / You're All I Need To Get By : Lead Vocals ? Ashford & Simpson I Heard It Through The Grapevine Featuring ? Gladys Knight And The Pips What's Going On Let's Get It On I Want You Distant Lover / The Lord's Prayer Star Spangled Banner Sexual Healing What's Going On Pro-Shot 59min
-
プリンス / Unreleased Official Remixes (1CDR)
¥1,890
24年に発掘されたプリンス未発表のオフィシャル・リミックス集です。まずマドンナの12インチリミックス、そしてプロデューサーとしても仕事をし、ペットショップボーイ、小室哲哉と時代の音を作っていたシェップ・ペティボーンによるHot Thingのリミックス。プリンスは結局シングルに収録させませんでしたが、プリンスのサウンドを生かしたとても素晴らしいサウンドとなっています。 そしてマドンナ、マイケル・ジャクソンのリミックスを担当したハウス・ミュージックのプロデューサー、DJのスティーブ・シルク・ハーリーの未発表リミックス4種。ハーリーはGett Offの12インチでリミックスが採用され、リリースが企画されるも頓挫したGangsta Glamでもハーリーのリミックスが3種作られています(Work It 2.0等に収録)。更に進化させた面白く展開するGett Offのリミックスですが、チュクチュクとカッティング・ギターが入ったFunkyと題されている3つのリミックスが特にかっこいいです。 マドンナ、ジャネット・ジャクソン、MISIA等ハウス・リミクサー、ジュニア・ヴァスケスによるCreamの未発表リミックス。プリンスが作ったN.P.G. Mixを更に発展させたもので、ダイアモンドとパールがリード・ヴォーカル、トニーMがThings Have Gotta Changeのラップという超変則のStraight Pass 12"は意外ながらとてもカッコいいものとなっています。一方その流れでありながらプリンスのヴォーカルもあるTV Track 12"はもし採用されていたらと思わせますが、プリンスはCreamに関しては外部のリミックスを一切使わず、マキシ・シングルを自身で作りました。 そしてプロモ用にプリンスがエディット・バージョンを作ったのですが未発表となってしまったWhen The Lights Go Down (Promo Edit)はより曲が際立ち、こちらをアルバムに収録させ、7:10のバージョンをエクステンド・バージョンとしてリリースしていたら売れていたのではと思わされます。そしてプロモCDRのみ収録のCall My Nameのリミックス・エディットDLM Mixも大変素敵なバージョンとなっています。未発表のプリンスが作ったThe Song Of The Heartはコーラスやプリンスの声をサンプリングのように使い、エクステンド・パートを特に聴ける感じPart2的リミックスになっています。 1.Hot Thing(Shep Pettibone 7" Edit) 4:29 2.Hot Thing(Shep Pettibone Hotdub) 6:27 3.Gett Off (Hurley's Funky 7") 4:07 4.Gett Off (Hurley's Funky Dub) 4:10 5.Gett Off (Silky House 7") 5:57 6.Gett Off (Silky House Mix) 4:20 7.Cream (TV Track 12") 7:13 8.Cream (Straight Pass 12") 7:12 9.Cream (Instr. 12") 7:08 10.Creamstrumental 7:10 11.When The Lights Go Down (Promo Edit) 4:06 12.Call My Name (DLM Mix) 3:31 13.The Song Of My Heart (TV Mix) 4:36
-
プリンス / Keep On Loving U (1CDR)
¥1,890
プリンス24年末の最新アウトテイクス集の降臨です!まずタイトルにもなっている05年から07年にペイズリーパークで作られた「Keep On Loving U」というとても美しいミディアムの未発表曲。アニタ・ベイカーの「Giving You The Best That I Got」からのサンプリングをループ使いしています。そしてとてもシンプルなリズム主体の「Keep On Loving U」も同時に収録。 そして初となるComputer Blue #5とそれに繋がるDarling Nikki #2です。古くは『Studio Night』、そして『Work It 2.0』にComputer Blue #4(7:30)とDarling Nikki #1(4:15)が繋がっているバージョンが収録されていました。Darling Nikki #1は繋がっているという違い以外バージョンはアルバム収録と同じものです。しかし今回初登場となるものは、まず片チャンになる箇所があるのが残念ですが、冒頭の鳥が鳴くようなギターがカットされている以外、Purple Rain Deluxe EditionのComputer Blue ('Hallway Speech' Version)と5分10秒辺りまで同じで、そこから聴いたことのないギターのフレーズが入り、Darling Nikkiへと繋がります。これは今までに無かったバージョン、且つその流れです。4Dafunkの『Purple Rain Work Tapes』独立バージョン(5:44)は冒頭ギターがあり、4分20秒の叫びから曲自体が終わりに向かっていくバージョンでした。そして『Work It 2.0』収録のComputer Blue#4(7:30)は冒頭ギターが無く上記のバージョンとは1分半くらいから展開が異なっています。Darling Nikki#2(4:14)は以前から『Work It 2.0』等に収録されています。それは曲の前後に会話が入った独立フルレングス・バージョンで2分46秒辺りからアルバム・バージョンとは異なる展開が入っていますが、最後のHello, how are U?の声はカットされています。今回の「Computer Blue #5 / Darling Nikki #2」はDarling Nikki#2(4:14)が繋がって収録されているという点も初となります。 そして元はイングリッド・シャベイズに提供されるはずだった87年12月に作られた「Bobbi Jo」が発掘されました。ピアノによるとても美しい調べが堪能できます。これが後にエリック・リーズのファースト・アルバムに収録の「Once Upon A Time」となりますが、その前に、プリンスがマッドハウスの26に収録させる予定のプリンスのギター・バージョンがあり、それは『Reincarnation』に「Once Upon A Time」というタイトルで収録されています。 Reincarnation (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/4376894 「Never Be Another Fool」のリマスターに続き、「No Changes」は87年7月9日、ペイズリー・パークで行われたプリンスの最初のレコーディング・セッション中に録音された未発表曲です。(「Melody Cool」と同じ日、「Graffiti Bridge」と「Big Tall Wall」バージョン2のベーシック・トラッキングの2日前、「If I Love You Tonight」の再レコーディングの頃です)。この曲は、そのセッション中に最初に録音され、結果プリンスがペイズリー・パーク・スタジオで初めてレコーディングした曲になります。おそらくは意図的なのでしょう、この曲の歌詞には、プリンスが人生に変化と刺激を求める内容が含まれています。今回リークされたものはそのピアノ・バージョンです。 そしてスタジオ・フル・バージョンがあるはずと言われている「Xenophobia」、そのスタジオ・ライブ・バージョンがリークしました。バンドのアンサンブルが楽しめるジャズ・ファンクとなっていますが、ホーン等は少なくともオーバーダビングして入れなくてはならないスタジオ・バージョン、プリンスだけで作るよりこういうバンドでせーの、というのが一番「Xenophobia」らしいと思わされます。メイシオを呼び出して吹くがあるだけでも クールです。 更に「Sexy Dancer VS Le Freak」、これはスタジオ・ライブ・バージョンとありますが、もしかすると「Purple Medley」のようプリンスが一人で録音したスタジオ・バージョンかもしれません(自分でコーラスを重ねている点もそうではないかと)。プリンスが「Sexy Dancer」を歌いつつ、やがてシックの「Le Freak」を自らのボーカルで披露、バッキングもプリンスらしくアレンジしていて大変カッコ良いです。絶対プリンスしか弾けないファンキーなカッティング、「One Nation Under A Groove」をプリンスがボーカルを重ねてPファンク軍団のそれのように歌い入れたり、絶妙ブレイクがあったりと、プリンスがDJよろしく勝手に自分自身のライブ感のある演奏を繋げている、ダンスフロア席巻間違いなしのナンバーです。 そしてThe Fleshの「High Calonic」リマスタリング、もしかすると別の発掘なのかもしれません、バージョンは違わないようですが、ピッチがやや遅く通常より20秒長くなっています。そしてQ-Tipのラップなしのピュアなプリンス・ミネアポリス・ファンクとなっている「Chocolate Box (No Q-Tip)」、そして「Power Fantastic」のプリンスの歌い方が微妙に違うAlternate Versionです。最初にあるYou are frightenedのfrightenedの歌い方、サビのトランペットが入った後のプリンスの叫びがフーではなく、ノーとなっていたり等あります。高難度の間違い探しみたいなバージョンです。尚途中ナレーションのような声が入ってしまうバージョンがあるものが出回っていますが、今回収録のものはその声は全く無く、しっかりと最高音質のAlternabe Versionで収録しています。 1.Keep On Loving U 4:26 2.Keep On Loving U (Alternate Version) 4:27 3.Pink Cashmere (Early Version) 6:27 4.Computer Blue #5 / Darling Nikki #2 9:25 5.Bobbi Jo #1(Piano Version) 3:28 6.Never Be Another Fool 3:15 7.No Changes (Tape Deck 2) 2:24 8.Xenophobia (Studio Live Version 2002) 12:07 9.Sexy Dancer VS Le Freak (Studio Live Version) 8:17 10.High Calonic 10:10 11.Chocolate Box (No Q-Tip) 5:46 12.Power Fantastic (Alternate Version) 4:44
-
特別セール価格!24年上半期リリースまでのプリンス・アウトテイクス・セット (total 7CDR)
¥8,990
プリンスのアウトテイクの金字塔シリーズ、The Work Enhanced Edition、そしてWork It V2.0。その後アップデートされることなく、アウトテイク集はリリースされ続けました。以下は21年までリリースされたタイトルをまとめ、セール価格にて提供させて頂いたものです。 https://purpletown.buyshop.jp/items/66553212 今回はそれ以降のアウトテイクス集、24年上半期までのタイトルをまとめて特別セール価格でご提供します。 プリンス / Uniting Or Division (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/90306962 プリンス / Stimulation (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/77894236 プリンス / Resumption (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/70567837 プリンス / Wonderful Ghost (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/70567808 プリンス / PANGAEA (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/70470821 プリンス/If U Were A Sailboat (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/70465099
-
特別セール価格!21年リリースまでのプリンス・アウトテイクス・セット (total 21CDR)
¥16,890
プリンスのアウトテイクの金字塔シリーズ、The Work Enhanced Edition、そしてWork It V2.0。その後アップデートされることなく、アウトテイク集はリリースされ続けました。目下最新となる21年リリースのMove Me (1CDR)まで、プリンスのアウトテイク集をセットとしてまとめ、超特別価格16890円でご提供致します。 Move Me (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/44699284 Neurotic Graffiti (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/41369918 Xclamation (3CDR+Bonus CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/9353247 Periodization (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/8145585 Missionization (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/8145590 Blaxploitation(2CDR)+Paisley Park Rehearsals Late 2015 (3CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/4530411 Reincarnation (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/4376894 Determination (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/4376891 Complications (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/2675955