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ヴァリアス・アーティスツ / Motown Returns To The Apollo (1DVDR)
¥990
85年に行われた『アポロ劇場50周年記念コンサート』を2時間21分、 日本語字幕が入るため、曲間のMC、ビル・コスビ―のコメディアンのネタがわかるのが嬉しいです。 まずデバージの「Rhythm Of The Night」で幕開け。ジョージ・マイケルの「Careless Whisper」をスモーキー・ロビンソンも歌い素晴らしいデュエットで観客を早くも魅了します。続くはマンハッタンズ、76年のアメリカを含む各国でナンバーワンとなった「涙の口づけ」、55年のポップ17位となったザ・キャディラックの「Speedoo」、64年ポップ4位、後に沢山のカバーを生む「Under The Boardwalk」、そして60年ポップ16位の「The Magic Moment」をザ・ドリフターズが歌います。 その後テンプテーションズが登場、71年の『Solid Rock』収録のアップテンポなファンキ―・チューン「Superstar」、そこへフォートップスも現れロックさを加味した「Something About You」を歌います。しかし彼らはテンプスの「Papa Was A Rolling Stone」も君らの歌だが下がってくれとステージをジャックして歌ってしまいます。テンプスはならばとフォートップスの初のポップ20ヒット(11位)「Baby I Need Your Loving」を歌いステージを奪還。わかったよと今度はフォートップスが「I Can't Help Myself」、テンプスがポップで8位となった「I Know I'm Losing You」を歌って、その2曲が混ざり合う感じで演奏が終わり2組は仲直り。最後ベリー・ゴーディJr.が曲提供をしモータウン・サウンドの原型となったソウルのパイオニアの一人ジャッキー・ウィルソンの「Higher And Higher」をアリ・オリ・ウッドソンが中心に歌って大団円となります。 そして初期にレーベルのトップ・スター達が集結したモータータウン・レビューズをダイジェストながら流し、それをここで再現するんだとスモーキーがビルに語ります、まず登場するのはレーベルの女性スター第一号メリー・ウェルズの62年スモーキーがプロデュースでポップ7位のヒットとなった「Two Lovers」を披露。そして67年ハード・ドライブ・ロックなポップ4位のフォートップスの「Bernadette」、65年ポップ8位マーサ・リーヴスのグルービーな「Nowhere To Run」、そして声のピッチを上げて子供声にしてのリトル・スティービー・ワンダーの「Fingertips」(モータータウン・レビューの7分のライブ演奏からの音源が両サイドに収録されてリリースされ、ポップR&B1位の大ヒットとなりました)をシングルのようにライブ演奏して観客を沸かせます。ミラクルズの59年の「You Can Depend On Me」ではビル・コスビ―の変な踊り、続くポップで8位の「Goin' To A Go-Go」でも変な踊りは続きます。 スターサーチでウィナーとなった「Over The Rainbow」をサム・ハリスが、そしてナイル・ロジャースがギター、ロッド・スチュワートが歌のオーティス・レディングの「Dock Of The Bay」はカッティングが入ってファンクさがあり面白いアレンジです。 デューク・エリントンのピアノ・プレイの映像からスティービー・ワンダーがピアノの「Sir Duke」のバンド演奏は最高の演出。そしてビリー・プレストンがピアノ、ジョー・コッカーとパティ・ラベルの白熱の歌の共演「You're So Beautiful」は大盛り上がりとなります。 そしてミュージカルのステージとなり、主役級しか入れないコーラスラインに、ドラマ『Fame』で有名なデビー・アレンの華麗なダンス、マリリン・マック―の29年映画『On With The Show』等で使われた「Am I Blue」での美声、ベッシ―・スミスで有名な「Gimme A Pigfoot」をジェニファー・ホリデイが、「Don't Leave me This Way」のカバーでオリジナルを超えるヒットとなったテルマ・ヒューストンはダイナ・ワシントンの「What A Difference A Day Made」を歌います。そしてアフリカ系アメリカ人初のミス・アメリカとなったヴァネッサ・ウィリアムスは「ばら色の人生」、彼女は後の92年「Save The Best For Last」でポップ、R&B共にナンバーワンの大ヒットを生み出します。ボビー・ブランドの「God Bless The Child That's Got His Own」(神は自立できる子供こそを助ける)をデビー・アレンが歌い、大団円を迎えます。 続くはニュー・エディションのポップ4位の「Cool It Now」、華麗なダンスに注目です。スティービー・ワンダーとボーイ・ジョージ、バックにはスモーキーら重鎮がコーラスでの「Part Time Lover」はボーイがちょっとアウェイさを感じさせますが健気に乗り切ります。 サザン・ソウルの雄アトランティックのウィルソン・ピケット「In The Midnight Hour」、名コンビ、バート・バカラックとハル・デビッドの曲を初めて歌ったR&Bシンガーのチャック・ジャクソンの「Any Day Now」、ビリー・プレストンがピアノ、歌うはプリンスも影響を受けたリトル・リチャードで黒人霊歌「Didn't It Rain」を披露。 そしてグレゴリー・ハインズが名タップダンサー、テディ・ヘイルを偲び踊ります。「Joy Joy Down In My Heart」はリトル・リチャード、メイビス・ステイプルス、そしてアル・グリーンとリレーで歌われ、ニュージャージー聖歌隊も雪崩れ込んでの大ゴスペル大会となります。そしてパティ・ラベルが前に出ての涙ながらの「You'll Never Walk Alone人生ひとりではない」(サッカークラブのサポーター達に歌われ人気を博しています))の大熱唱が圧巻です。 アマチュア・コンテストで優勝した時の曲と演奏後に、そうMCをするサラ・ヴォーンの「Body And Soul」。アドリブをボーカルで行った最初の人がサラですが、彼女が観客の一人だったのよと紹介したのがかのビリー・エクスタイン(ビバップ、即興演奏、つまり演奏を楽しむための音楽、それを作り出した立役者です。アート・ブレイキー、チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、そしてサラ・ヴォーンを世に送り出した人物)で、彼と二人で「Dedicated To You」を。「もし私があなたのために本を書くとしたら、私に名声と富をもたらすわ。その本は私の心そして私のようなもの。だからあなたにそれを捧げるわ。もし僕が絵を描くとしたら、君の愛らしさを表現するよ。僕の芸術は僕の心と僕自身。君にそれを捧げよう。あなたの愛は私の道を照らす灯台だから。あなたと一緒なら人生はただ一つの天国の場所になるかもしれないと知っているから」。歌って二人はキス。 そしてジェームス・ブラウンが「Please Please Please」でのマント・ショウ。テンプテーションズのリード・ボーカル、デヴィッド・ラフィンの兄ジミー・ラフィンが66年夏にリリース、ポップ7位のヒットとなった「What Becomes Of The Brokenhearted」をルーサー・ヴァンドロスとボーイ・ジョージがデュエット。 そして僅か6歳で弾けるようなタップを披露するサミー・デイヴィス・Jr.、ピアノの上でタップするバック・アンド・バブルス、ムーンウォークのエッセンスが既にあった感のティップ、タップ&トゥ、ジェームス・ブラウン、そして何よりプリンスのダンスネタが詰まったベリー・ブラザース等、古き良きダンス映像、そしてサミー・デイビス・ジュニアが登場し、名タップダンサーがステージで披露しますが、特にジミー・スライドの滑るようなダンスがとてもムーンウォーク的です。そしてやっぱり切れが一番良いのがサミーです。 コモドアーズは84年1月21日に49歳の若さで肺炎で亡くなったジャッキー・ウィルソン、そして4月1日にはマーヴィン・ゲイもこの世を去り、モータウンの仲間だった二人を追悼、「Nightshift」を披露します。ジャッキー・ウィルソンへの思いはライオネル・リッチー脱退後加入したJ.D.ニコラスが歌です。それを受けてエル・デバージがジャッキーの「Lonely Teardrops」を披露。そして飛行機事故で亡くなったオーティス・レディングの「Try A Little Tenderness」はビリー・プレストンが、銃殺されて亡くなってしまったサム・クック、彼の「You Send Me」はサムの高校時代の同級生だったルー・ロウルズが披露。そしてマービン・ゲイへの想いをウォルター・オレンジが「Nightshift」で伝えると、それを受けてルーサー・ヴァンドロスが「How Sweet it Is」を歌います。 いよいよフィナーレが近づいてきました。スティービーがテクノロジーが進化して便利になったのになぜ憎しみ合うことは無くならないのか、とMCをすると「Love's In Need Of Love Today」をジョージ・マイケルとプレイします。「今日、愛は愛を必要としている、もう待ったなし、愛を送ってください」。そしてフィナーレ曲はフォーリナーの84年のナンバーワン曲、「I Want To Know What Love Is」。なぜこのロック・バラード曲が選ばれたのでしょう。愛とは何なのか、わかったようでわからない、ある種哲学的な歌詞が理由でしょうか。オリジナルではニュージャージー聖歌隊、『ドリームガールズ』のエフィ役だったジェニファー・ホリデイが参加しているから?とにかくとても素晴らしいクロージングで、ダイアナ・ロス、そしてパティ・ラベルが登場し、更に出演者が歌い繋いでいきます。 Intro El Debarge - Rhythm Of The Night George Michael & Smokey Robinson – Careless Whisper Manhattans – Kiss And Say Goodbye The Cadillacs - Speedoo The Drifters - The Magic Moment The Drifters - Under The Boardwalk The Temptations – Superstar Four Tops - Something About You Four Tops - Papa Was A Rolling Stone The Temptations – Baby I Need Your Loving Four Tops - I Can't Help Myself The Temptations - I Know I'm Losing You The Temptations - Higher And Higher Motortown Reviews - Martha Reeves and The Vandellas, The Contours, The Supremes, Marvin Gaye, Little Stevie Wonder, The Marvelettes, Mary Wells, Smokey Robinson and The Miracles Mary Wells - Two Lovers Four Tops - Bernadette Martha Reeves - Nowhere To Run Little Stevie Wonder – Fingertips Smokey Robinson - You Can Depend On Me Smokey Robinson - Goin' To A Go-Go Sam Harris – Over The Rainbow Rod Stewart – (Sittin' On)The Dock Of The Bay Stevie Wonder – Sir Duke Joe Cocker & Patti Labelle - You're So Beautiful Debbie Allen – Tall, Tan, Teasin' Marilyn Mccoo - Am I Blue Jennifer Holiday - Pigfoot And A Bottle of Beer Thelma Houston– What A Difference A Day Made Vanessa Williams - La Vie En Rose Debbie Allen - God Bless The Child New Edition - Cool It Now Stevie Wonder & Boy George – Part-Time Lover Wilson Pickett – In The Midnight Hour Chuck Jackson - Any Day Now Little Richard - Didn't It Rain Gregory Hines – Tribute To Teddy Hale Little Richard, Mavis Staples & Al Green - Joy Joy Down In My Heart Patti Labelle - You'll Never Walk Alone Sarah Vaughan - Body And Soul Sarah Vaughan & Billy Eckstine - Dedicated To You James Brown – Please, Please, Please Boy George & Luther Vandross – What Becomes Of The Broken Hearted Sammy Davis Jr., Buck & Bubbles, Bill Bojangles Robinson, Nicholas Brothers, Berry Brothers, Coles & Atkins, Peg Leg Bates & Little Buck, Sammy Davis Jr. & the Will Mastin Trio Bunny Briggs, Chuck Green, Gregg Burge, Ludie Jones, Jimmy Slyde, Sandman Sims, Harold Nicholas, Sammy Davis Jr. Commodores – Nightshift El Debarge - Lonely Teardrops Billy Preston - Try A Little Tenderness Lou Rawls - You Send Me Luther Vandross - How Sweet It Is Stevie Wonder And George Michael – Love's In Need Of Love Today Diana Ross And All Members – I Want To Know What Love Is Pro-shot 141min.
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NLシリーズ!ルーサー・ヴァンドロス/Westwood One Radio Show 1989 (1CDR)
¥990
下積み時代が長く、ルーサー・ヴァンドロスのバックボーカルを探しコレクションするのは難儀なもの。しかしその時代があってこそルーサーは輝くこととなるのです。そんなルーサーの80年代のベストをリリースし一つの区切りとした頃の大変充実したライブをサウンドボード収録したタイトルです。ルーサー作曲のNever Too Muchのダンサンブルなバージョンで幕明け、ルーサーが亡くなった後のトリビュート・アルバムのタイトルとなったSo Amazingはでぃおんぬ・ワーウィックの曲のカバーですが、ルーサーのバージョンこそ至極、美しき喉。秀作三枚目のタイトル曲Busy Bodyの心地良きミドル感、そしてダンスフロアを席巻する名曲チェンジのボーカルだったルーサーの代表曲Searchin'、そして映画のサントラでディオンヌ・ワーウィックが歌ったA House Is Not A Home、それを更に世に知らしめたルーサーが歌います。元はスワンプ・ロックの69年の曲、後にカーペンターズが有名にしたSuperstarは、他にもカバーは多いですが、ルーサーのバージョンがやはり秀逸、そしてここでの演奏も震えるほどに良いものとなっています。そして最後はマーカス・ミラーとルーサーの息もぴったりの作品、85年のアルバムThe Night I Fell In LoveからTill My Baby Comes Homeまで、ルーサーのライブのベストを厳選したかのような思わずため息をつく珠玉の楽曲群を楽しめます。 xx-xx-1989 Westwood One Radio Show Night Scene Show 89-04 Broadcast 1989 02-06 1. Never Too Much 2. So Amazing 3. Busy Body 4. Searchin' 5. Creepin 6. Luther Banter 7. House is Not a Home 8. Superstar 9. Till My Baby Comes Home Total Time 51:25
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NLシリーズ!ルーサー・ヴァンドロス/The Best Live That You Can (1CDR)
¥990
05年、わずか54歳でこの世を去った名シンガー、ルーサー・ヴァンドロス。下積みが長く、70年代多くのアルバムのバック・シンガーにクレジットされ、また70年代の自身のバンドのルーサーが小ヒットとなったものの激レア盤で入手困難、そして80年代に入ってもチェンジの参加は有名ですが、セッション・ミュージシャンとしても(サウンドメイキングのセンスこそ実はルーサーの真骨頂です)そして多くの他のアーティストのアルバムにプロデュースでも参加しており、ルーサー・ヴァンドロスの音源をコンプリートするのは大変です。ルーサーは亡くなるまで少なくないアルバムのリリースがありますが、80年代こそ彼が最も充実した楽曲が揃っていると評判になっています。やはりブラック・コンテンポラリー・ミュージックの第一人者ですから、この時期こそ、なのです。そんなブラック・コンテンポラリーが円熟していく85年という時期の大変貴重なFM放送音源からのCDRがリリースされました!ルーサーの作曲でナンバーワンとなったNever Too Muchの溌剌としたダンサーからもう大感動の涙です。85年のThe Night I Fell In Loveのツアーからですのでそこからの曲をルーサー節で歌ってくれていますが、その中でもブレンダ・ラッセルのカバーIf Only For One Nightのライブ・バージョンは最高です。またサム・クックのBad Boy/Having A Partyの改作バージョンもライブで披露、若いルーサー、というよりこれぞルーサーのソウルが堪能できます。9曲ながら一切の駄曲皆無、全て名演の絶対必携のベスト・アイテム!! Masonic Arena Detroit, Michigan October 4, 1985 FM Broadcast Intro Never Too Much Wait For Love My Sensitivity (Gets In The Way) If Only For One Night Creepin Busy Body The Night I Fell In Love Bad Boy/Having A Party 'Til My Baby Comes Home