若干15歳でBT・エクスプレスのキーボードで参加、以降イヴリン・シャンペーン・キングやハワード・ジョンソンに曲提供、後に大ブレイクするホイットニー・ヒューストンのアリスタよりソロ・アルバムをリリースします。そんな頃の大変貴重な、そして恐らく唯一のカシーフのサウンドボード・ライブを、マスターに多くのリマスタリングを施してリリースします。
ギターが入ったり、DJのように同じフレーズを繰り返したりする面白いライブ・アレンジのJust Gotta Have You、ルーサー・ヴァンドロスも嫉妬しそうな気持ち良いダンサーのライブ・ヴァージョンはやはり凄く気持ち良いHelp Yourself To My Love、そしてカシーフ真骨頂のミディアム、コーラスと絶妙に絡むAre You The Womanではカシーフのキーボード・ソロがあります。カシーフの歌唱の妙を堪能できるミドル・グルーブSend Me Your Loveでは哀愁のサックスあり。バックコーラス(メリッサ・モーガン?)が歌うエヴェリン・シャンペーン・キングに提供したI'm In Loveはカシーフがコーラスとなる最強のダンサーとなっています。そしてカシーフ・マナーのダンサーは続きハワード・ジョンソンに提供のSo Fine、贅沢なコーラス、メリッサ・モーガンによるI'm Just Livin、カシーフの歌唱力が凄いことがわかるI've Been Thinkin' Bout You、そしてカシーフ自らが歌うエヴェリンの名ダンサーLove Come Down。圧巻はカシーフのスキャットが炸裂するラップ・マナーも血肉化して放つヒップ・ホップの先駆けGroove Session。ラストはジョージ・ベンソンに提供したヒット曲Inside Loveをカシーフが歌ってフィニッシュ。
多少の針音がありますが、フラストレーションなく、この最高でカシーフ唯一のライブ音源を楽しむことが出来るはずです。こんなライブが残されていたことに喜びたいと思います。この後ホイットニー・ヒューストンへ曲提供、彼女の大ヒットの立役者に一人となり、間違いなく時代の音を鳴らしていた男、カシーフ。その脅威のライブ・サウンドを是非。
Kashif - Live In San Diego 1984
Featuring Melisa Morgan
Intro
Just Gotta Have You
Help Yourself To My Love
Are You The Woman
Send Me Your Love
I'm In Love
So Fine
I'm Just Livi (Melisa Morgan)
I've Been Thinkin' Bout You
Love Come Down
Groove Session
Inside Love