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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.4 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第四弾となります。 アルバム『Thriller』から先行する形で82年10月23日にリリースされたファースト・シングル「The Girl Is Mine」。その曲は冒険を示唆するものではありませんでした。マイケルはポールとのデュエットをアルバムのリード・シングルとしてリリースすることでまずは安全策を取ったと言えるでしょう。B面曲は「Can't Get Outta The Rain」。これは「You Can't Win (Part.2)」を再レコーディングした曲です。「You Can't Win」はチャーリー・スモールズが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、74年にボルチモアで上演されたミュージカル『ザ・ウィズ』のために作られました。ですがブロードウェイの公式オープニングからカットされ、映画『ザ・ウィズ』の制作が始まるまで演奏されることはありませんでした。映画の制作中、マイケルが歌うこととなり、77年11月から78年1月にかけて録音され、「I Was Born On The Day Before Yesterday」の代わりにマイケルが演じた案山子の際に使われました。オリジナルのサウンドトラックを録音した後、マイケルはクインシー・ジョーンズと共にスタジオに戻り、78年夏『Off The Wall』風のプロダクションでこの曲を再録音しました。最終的に79年1月11日にシングルとしてリリースされ、モータウンを去ったマイケルの最初のソロシングルとなりました。「You Can't Win」は2部の曲となっています。前半は正式なヴァースとコーラス、後半はアドリブとバックボーカルの構成となっています(04年の『Ultimate Collection』に収録のものは7分の1曲にまとめられたバージョンです)。82年10月18日、「You Can't Win」(Part 2)の再録音版「Can't Get Outta The Rain」がシングル「The Girl Is Mine」のB面としてリリースされました。しかしそれは基本的に元曲のパート2なのですが、「you can't get outta the game」の歌詞が「you can't get outta the rain」に置き換えられ、オーバーダブもいくつか追加されています。そして作曲クレジットにチャーリー・スモールズの名は無く、クインシーとマイケルのみとなっています。 このファースト・シングルがリリースされ、チャートの2位となる頃、『Thriller』のテスト盤が完成します。スタジオでは、エピック・レコードのブラック・ミュージック部門の責任者ラーキン・アーノルドがシャンパンを開けて聴く瞬間を待ち焦がれていました。いざ皆でそのマスター・テープに耳を傾けました。 「...それは完全な失敗だった。優れた曲とパフォーマンスを詰め込んで、ミックスダウンも含めて、全て完璧に行ったが、私たちが手にしたのは「24カラットの“音の糞”」だったんだ。スタジオは静まり返っていたよ。アルバムにあまりにも多くの要素を加えすぎていた。ビッグでファットなサウンド、グル―ヴ、それらが乏しいとサウンドがどうしても貧弱になる。だからレコードの両面それぞれに28分間、そんな音楽を敷きつめた。聴いたスメリー(マイケルの愛称)は「うわっ、ジェリー(最高のダンス曲の意味)だ。思わずダンスしたくなるよ」と言ったよ。だがレコードは現実的に制作しなければならない。A面、B面それぞれを19分以内にしなくては。それが原則なのだ。私たちは頭を抱えた。マイケルは「今さらどうすればいいのだろう」と涙ながらそう言った。結局、私たちは2日休み、その後の8日間で1日1曲のペースでミックス・ダウンを行い、いっきにアルバムを完成させた。「The Lady In My Life」をロッド・テンパートンはそのヴァースを1か所削除し、マイケルは「Billie Jean」の長々としたイントロの“ジュリー”なパートを捨てることに同意した。そして、何かが働き、『Thriller』はアルバムの域を超える何かへと昇華したんだ」。クインシー・ジョーンズ自伝より。 今回、このおよそ56分の『Thriller』24カラットの“音の糞”エディションを再現しようと試みました。 まずリリースされたアルバム『Thriller』はトータル42分19秒です。クインシーの原則19分X2=38分を4分既に超えています。 さてリリースされた12インチのバージョン、そして「The Lady In My Life」のフル・レングス・バージョンで『Thriller』を基本構成しました(例外は後述します)。 「Wanna Be Startin' Somethin'」は6分2秒ではなく、12inch Versionの6分30秒に(12インチの記載ではただ「Wanna Be Startin' Somethin'」とだけ書かれていますがロング・バージョンです)。「Baby Be Mine」はロング・バージョンがなく4分20秒そのまま。「The Girl Is Mine」は既にシングルとなっていますからそれをカットするわけにはいかないはずで3分41秒そのまま。そして「Thriller」はロング・バージョンがありますが、実はアルバムと同じレングスで5分57秒、同じバージョンです。「Billie Jean」には12インチのロング・バージョンがあり、4分54秒ではなく6分23秒となります。「Beat It」、「Human Nature」はロング・バージョンが無くそれぞれ4分18秒、4分6秒とそのままです。そして「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」(3分59秒)、これもロング・バージョンがないはずなのですが、フェードアウトで終るインストが存在し(5分40秒)、そのバッキングとほぼ同じNick Long Version(5分41秒)マルチトラックからのファンメイドがあります。ファンメイドとしてはかなり本当度が高く、今回例外ながら音の糞エディション用に収録しました。そして最後の「The Lady In My Life」は3分58秒のアルバム・バージョンより遥かに長い6分30秒です(多少無音部分がふくまれています)。これでトータルは47分16秒(「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」をアルバム・バージョン3分59秒とするなら45分47秒)。56分より9分(10分)以上も足りません。「The Lady In My Life」は1ヴァース省略したとありますが、フル・バージョンに比べればもっともっと削られていることになります。そしてこれまでのリリース『Thriller Complete Sessions』Vol.1からVol.3を聴くとお分かり頂けるかと思いますが、長いバージョンはありますが、全てデモ音源で、アルバムに収録させるべく作られた完璧なバージョンではありません。唯一「Wanna Be Startin' Somethin'」のデモからは編集出来る余地のようなものはありますが、それをそのままアルバムに入れていたとは思えませんでした。実際30秒程長い12インチ・バージョンがあるので、そちらが音の糞エディション用だと思えます。 よっておよそ56分の『Thriller』24カラットの“音の糞”は現存の音源からは再現不可能です。しかしそれでもその47分エディションをまず収録しました。 ここからは仮説です。クインシーが計算間違えで47分バージョンが実は音の糞ではないか。あり得ると思います。46分の方でも十分長すぎるのです。共に46分のカセットテープにはきっと入り切れないと思います。 アルバム片面は30分が限度とされています(クイーンの『Greatest Hits』がA面30分4秒、B面30分58秒、またカラヤンの「田園」を37分43秒収録したLPが存在します)。ですので片面28分をLPに入れることは可能です。8日間で1日1曲のペースでミックス・ダウンを行い、いっきにアルバムを完成させた、これは「The Girl Is Mine」以外の8曲をそうした、ということです。「Billie Jean」の89秒、「The Lady In My Life」約2分半の削られたと確定出来る分を除いて、42分19秒の『Thriller』にするためには、それぞれの曲を平均すると、2分位エディットすることになる計算です。実際そのようなことをした「Wanna Be Startin' Somethin'」では、曲中から色々ピックして何とか30秒弱削っています。素晴らしい功績の編集が施されているのは聴いたらわかることでしょう。この30秒を一日でやったというのでさえちょっとした奇跡に思える程です。しかしそれでも30秒、平均カット時間の四分の一です。他の曲にも同様、それ以上の編集を行ったということになると、かなり魔法のような作業のように思えます(後半部分をバッサリ切ってフェード・アウト処理、そんなラフな仕事ばかりならば別ですが)。 片面28分を19分にするというのは実質1曲から2曲を完全にカットする位でもしないとです。なので「Human Nature」収録で落選した「Carousel」、これも音の糞に足してみました。これでもトータル50分56秒(49分13秒)。ならば「Can't Get Outta The Rain」も追加、こうしてやっと55分1秒(53分18秒)です。「Can't Get Outta The Rain」がPart1も作られているとするなら、更に3分以上追加されることになり、56分以上になります。まあこうなってくると最早『Thriller』らしさが無くなってきますね(よって「You Can't Win」は未収録としました)。 更に「Wanna Be Startin' Somethin'」と「Billie Jean」、「Thriller」の12インチ収録の12インチ・バージョンのインスト、そして「P.Y.T.」は12インチに収録されているアルバム・バージョンのインストではなく、ロング・バージョンのインストを収録。尚「P.Y.T.」の12インチのインストは以下のタイトルに収録しています。 マイケル・ジャクソン / Genesis (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/97726394 1.Wanna Be Startin' Somethin' (12" Version) 6:30 2.Baby Be Mine 4:20 3.The Girl Is Mine 3:42 4.Thriller 5:57 5.Beat It 4:18 6.Billie Jean (Long Version) 6:19 7.Human Nature 4:05 8.P.Y.T. (Pretty Young Thing) 5:41 9.The Lady In My Life (Full Version #2 Edit) 6:24 10.Carousel 3:40 11.Can't Get Outta The Rain 4:05 12.Wanna Be Startin' Somethin' (Instrumental) 6:33 13.Thriller (Instrumental) 6:00 14.Billie Jean (Instrumental Version) 6:19 15.P.Y.T. (Pretty Young Thing) (Instrumental Long Version) 5:40
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.3 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第三弾となります。 「Nite Line」はグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイビー・ファラガーによって作曲され、クインシー・ジョーンズによってプロデュースされ、82年8月の『Thriller』セッション中に録音されました。しかし採用されず、ポインター・シスターズに提供され、アルバム『Break Out』で「Nightline」と改名され収録されました。ランディ・クロフォードも提供されておりアルバム『Niteline』の1曲目に収録されています。ここではそのマイケルがボーカルのリーク音源を収録しています。 「Hot Street」はロッド・テンパートン作、クインシー・ジョーンズのプロデュースで、82年8月から9月にかけてウェストレイク・レコーディング・スタジオで録音されました。当初「Slapstick」というタイトルで、歌詞はまったく異なっていました。マイケルはこの曲を大変気に入り、アルバム収録したいと考えていましたが、収録するほどの力強さがないと結局判断されました。マイケルは次のように語っています。「うん「Hot Street」は好きだよ。あの曲は大好きだ。クインシーとロッドは十分良いとは思わなかったんだけど、僕は素晴らしいと思った」。「僕にはドタバタ喜劇が必要だ、だってその愛が君を笑顔にするから」という「Slapstick」の歌詞にはかなりマイケルの映画愛が反映されています。一方「ストリートが熱いぜ!夜のビートをただ感じろ!ファンタジーが止まらない!」という「Hot Street」の歌詞では正直いなたさを感じさせます。歌詞以前に、ロッド・テンパートン屈指の踊り狂える楽曲であることがマイケルが好んだ理由なんだろうと。ただ『Off The Wall』の収録曲の二番煎じと思われそうなので『Thriller』に未収録となったのではないでしょうか。『Thriller』は『Off The Wall』以上でなくてはならなかったのです。「Hot Street」は他のアーティストに提供されていませんが、もしかするとマイケルがいつか他のアルバムで使うかもしれない、とロッドに保留にさせてたのかもしれません。 「Carousel」はマイケル・センベロとドン・フリーマンが共同で作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月から9月にかけて録音されました。「僕はピエロ、君はダンサー、サーカスの女の子は僕の心を粉々にした、メリーゴーランドの上で」という歌詞も悪くないですが、やはりメロディーが秀逸です。しかし『Thriller』に未収録。そしてマイケル以外の他のアーティストが歌うということもなく、ずっと世に出ず埋もれたままとなっていました。今回正規のバージョンの他、リークした11秒のイントロ、最後が10秒程長いフルレングス・バージョン、『Thriller 25』のみ収録のエディット・バージョン、更にマイケルのメインの歌、演奏に、マイケル・センベロが作ったデモを使って演奏とコーラスを加えた、ファンによるミックス・バージョンも収録しました。 「Starlight」に対してもっとミステリアスに怖い雰囲気を出してほしい、マイケルとクインシーはロッドに依頼します。 「目が覚めて、この言葉を口にしてみた…頭の中で、これがタイトルだ!と言っているんだ。そしてビルボードチャートのトップになったシーンが想像できた。「Thriller」という単語が注目すべきこととして飛び出してきたことは、マーチャンダイジングの象徴と言えると思うよ」。ロッド・テンパートン 「Starlight」の後、この曲には「Midnight Man」のタイトルも検討されましたが、最終的には「Thriller」がタイトルとして選ばれました。曲のタイトルが決まると、ロッドは「数時間」で歌詞全体を書き換えたと言われています。ブリッジはホラー映画俳優のヴィンセント・プライスが話しています。「Thriller」は、82年9月から11月にかけてレコーディングされました。エンジニアのブルース・スウェディエンは、マイケルにさまざまなアプローチでボーカルを録音させ、テイクを2回繰り返したり、マイクからさまざまな距離で録音したりしました。一部のバック・ボーカルはウェストレイク・スタジオのシャワー室で録音されました。ベースラインはRoland Jupiter-8シンセサイザーで演奏され、ヴァースはSequential Circuits Prophet 5で重ねられました。 パーカッションは、他の2台のドラム・マシンのサウンド・チップ (LM-1 のスネア、ハイハット、コンガ、TR-808 のクラップ) で改造したリン・ドラムで作成されました。「Thriller」には、グレッグ・フィリンゲインズのローズ・ピアノとデヴィッド・ウィリアムスのギターも含まれています。オオカミの遠吠えを録音するために、スウェディエンは納屋で一晩中グレート・デーンの周りにテープ。レコーダーを設置しましたが、犬は遠吠えしてくれませんでした。そこでマイケルは、遠吠えを自分で録音することにしました。きしむドア音については、スウェディエンはユニバーサル。スタジオからドアを借りてその蝶番の音を録音しました。 今回ドアのきしむ音、遠吠えがなく、ドラムで始まり、ヴィンセント・プライスの声がなく突然終わってしまう「Thriller」のデモ音源を収録しています。 「Wanna Be Startin' Somethin'」は78年のデモが作られていました(Vol.1に収録しています)。82年9月に再レコーディングがなされ、最終的に11月に完成して『Thriller』の1曲目となります。「何か始めたがっている」ということでオープニング曲に最適、と思うかもしれませんが、「厄介なことを起こしたがっている」パパラッチ等を指しており、「雷の痛みをくらうぞ」と彼らを歌で攻撃しています。まず31秒ほどのスニペットで、まだホーンもなく、キーボードの音もなく、デモの域を全く超えていません。78年のデモにはホーンはなかったですが、キーボード音はありました。よってもっとも古いデモなのかもしれませんが、不明です。そして81年のデモとされる音源。81年にはまだ再レコーディングをしていないはずなのですが、一応変更しないでおきます。まずジェリー・ヘイらシーウィンド・ホーンズによるホーンが入っています。グレッグ・フィリゲインズのキーボード音もあります。そしてルイス・ジョンソンのベース・ラインが前に出ており、チキチキのハイハットの音とギターが引っ込んでいて、グルーブさがありますが、万華鏡的展開が感じられず単調です。そして82年9月だと思われるデモ。ホーンが鳴ってはいますが、殆ど聴こえないので一体これは何のための音源なのだろうと思わされます。そのため特に終盤のマヌ・ディバンゴの「Soul Makossa」の展開がとても単調です。しかしアルバム・バージョンより15秒程長くプレイしています。 「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」は82年9月に作曲され、録音されました。クインシー・ジョーンズは、妻を「かなり若い子」と呼んでいたことから、数人のソングライターに「Pretty Young Thing」というタイトルを元に曲を書くように依頼します。マイケルとグレッグ・フィリンゲインズはミッドテンポのデモを共同で書きました。それが今回収録されているバージョンです。しかし、クインシーはもっとダンサンブルな曲を望み、ジェイムス・イングラムが書いたバージョンが採用され『Thriller』に収録されました。正直クインシーの判断は正解だったと言わざるを得ません。 「The Lady In My Life」は82年9月に初めて録音され、同年11月に完成しました。マイケルは、この曲がアルバムのために作るのがもっとも難しかった曲の1つだと述べています。「僕たちは、ボーカルをできるだけ完璧にするために、何度もテイクを重ねることに慣れていたけど、クインシーは文字通り何十回もテイクを重ねた後でも、この曲での僕の仕事に満足してくれなかった。ついに、あるセッションの終わりに、彼が僕を呼び出して、懇願するように言ったんだ、僕にスタジオに戻ってたら文字通り懇願するように歌えって。それで僕はスタジオに戻って、スタジオ内の照明を消してもらい、スタジオとコントロール・ルームの間のカーテンを閉めて、恥ずかしくないようにしたんだ。Qがテープを再生し、僕は懇願した。その結果が、溝に聞こえるものなんだ」。 02年のプロモCD、ロッド・テンパートンの『The Songs Of Rod Temperton』に収録のロング・バージョンがありました。それも収録していますが、それより15秒程長い真のフルレングス・バージョン#2を収録しました。まず異なった歌詞が含まれ、聴いたことのないヴァース、コーラス、アウトロもより長くなっています。 これらは、一枚のLPに収めるためカットされています。 「Human Nature」はバンドTOTOのメンバーでキーボード奏者のスティーブ・ポーカロによって書かれました。ある男の子が娘を滑り台から突き落とした後、娘と話していたときにこの曲をポーカロは思いつきました。彼は娘に、男の子はおそらく君のことが好きだし、それは人間の性なのだと言ったそうです(今ならNGですね)。ポーカロはスタジオでTOTOのメンバーと共にヒット曲「Africa」をミックスしている間に、「Human Nature」のデモを録音しました。デイヴィッド・ペイチがシンセサイザーで協力しています。「Human Nature」は他のメンバーはロックさが足りないと判断、TOTO以外の誰かが使ったほうが良いと提案されました。ポーカロはTOTOのバンドメンバー数名とともにスリラー制作を手伝っていましたが、「Human Nature」をマイケルが使うことはその時は考えていなかったそうです。ある日、ペイチとポーカロはデモをクインシー・ジョーンズに渡します。クインシーはデモのほとんどを聴き、「Human Nature」がアルバムに最も合うと判断。しかし歌詞は満足していなかったため、ジョン・ベティスに書き直しを手伝ってもらっています。82年10月2日にデモが作られ、その時のキーはCメジャーでした。しかしアルバム・バージョンではキーが1つ上げられました。 今回『Thriller 40』に収録予定でしたがお蔵入りとなったそのキーが低いオリジナル・デモ、まだ歌い方を模索しているマイケルがおり、最後にこれは面白いと楽しんでいて、大変興味深いテイクとなっています。確かにキーが低いとマイケルが元気なさそうです。そして87年来日公演時のプロモ3インチシングルに収録されていたAlternate Mix、終わり方は同じですが、その前のアウトロ部分が20秒弱短いエディット・バージョンです。 尚「Human Nature」はギリギリの最終選考で「Carousel」に取って代わることになります。 「Beat It」は、82年10月初旬にレコーディングされました。クインシー・ジョーンズがプロデュース。『Thriller 40』のドキュメンタリーによると、MTVが黒人アーティストのMVを流さず、「彼らはロックしか流さない」と考えたマイケルは「Beat It」をロック志向のサウンドにしたいと考えていました。さらにこの曲は特に、79年のアルバム『Off The Wall』のサウンドとは違ったものにしたいとも思っていました。マイケルは、白人男性の聴衆の注目を集めるギタリストが欲しいと、エディ・ヴァン・ヘイレンにギター演奏を依頼します。 「僕がロックソングを買うんだったらこんな曲、そんなのを書きたかった...そして、子供たち、つまり小学生も大学生も同じく本当に楽しんでもらいたかったんだ」。マイケル・ジャクソン、エボニー誌、84年5月。 「Beat It」は、バックトラックをまずレコーディングし、エディが後からギターソロをオーバーダビングしました。ヴァースの所でソロが入っていますが、そここそ一番だということで編集が行われました。しかし、曲の24トラック・テープのSMPTEタイムコード(同期用の時間記録)に干渉してしまって、リールとリールを同期させることができませんでした。そのため、サンセット・サウンドで、TOTOのスティーブ・ルカサーとジェフ・ポーカロが、マイケルのボーカル、ヴァン・ヘイレンのソロ、ドラム、ベース、ギター、これらと曲をテープに「逆再生」で再録音しなければなりませんでした。またエディは曲のアレンジも変えています。正確に言えばソロの部分のコードを曲と異なるものにしたのです。結果その方がうまくいったと、スティーブ・ルカサーもユーチューバーのリック・ベアトとのインタビューで認めています。ピアーズ・モーガンとのインタビューで、エディはマイケルとの仕事について語っています。エディは、この曲のソロを演奏するのに報酬を受け取ったことはないらしいのです。 「頼まれてやったんだ。こちらから何も頼んでない。俺の人生の約20分だ。クインシーが電話をかけてきて、やる気があるかと聞いてきたんだ。正直に言うと、当時バンド(ヴァン・ヘイレン)の方針は「バンド以外のことはやらない」だった。でも誰もいなかった、相談も出来なくて。この黒人の子供たち用のレコードで演奏しても、誰も知るはずがないと思ったんだ 」。エディ・ヴァン・ヘイレン、ピアーズ・モーガン、13年5月3日。また兄アレックス・ヴァン・ヘイレンが英ガーディアン紙のインタビューで、デイヴ・リー・ロスは、最終的にエディの仕事をバンドから去る口実に利用した、と語っています。 『This Is It』に収録されているデモ、そして08年のゲーム『Guitar Hero: World Tour』で聴ける、マイケルのbeat itの声の連呼でしっかり終了するAlbum Mix #06を収録しました。 ●1982 August 1.Nite Line ●1982 August to September 2.Slapstick 3.Hot Street 4.Carousel (Full Version) 5.Carousel (Edit Version) 6.Carousel 7.Carousel (feat. Michael Sembello Mix Version) ●1982 September to November 8.Thriller (Vincent Prince Voice-Over) 9.Thriller (Demo) 10.Wanna Be Startin' Somethin' (Home Demo Excerpt) 11.Wanna Be Startin' Somethin' (1981 Demo) 12.Wanna Be Startin' Somethin' (1982 Demo) ●1982 September 13.P.Y.T. (Mid-Tempo Version) ●1982 September to November 14.The Lady In My Life (Full Version) 15.The Lady In My Life (Full Version #2) ●1982 September to October 16.Human Nature (Demo) 17.Human Nature (Alternate Mix) 3" Souvenir single for the Japan Tour 87 ●1982 Early October 18.Beat It (Demo) 19.Beat It (Album Mix #06) Guitar Hero: World Tour
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.2 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第ニ弾となります。 前回の後半は『Thriller』セッション、81年秋のレコーディングされた曲を収録していました。実は他にも81年秋にレコーディングした曲はあります。 まず「Learned My Lesson」。その時の音源はリークしていません。HIStoryセッション中に再び取り上げられ。94年4月にブルース・スウェディエンがミックスを担当、完全録音されていますがアルバムには未収録となりました(スニペットが存在しますが時期が違うため今回未収録としました)。そして「Much Too Soon」とタイトルを変え、10年『Michael』に異なるミックスで収録されています。「Nymphette Lover」もタイトルのみで未リーク。そして「Rolling Dice」。この曲はロッド・テンパートンが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュースしましたがこれもリークしていません。93年のメキシコでの証言で、マイケルは存在を認めています。「そう、ヘイヴェンハーストでデモを作ったけどリリースしなかった。力強さが足りないと思ったんだよ。」。この曲は初期段階で中止された可能性が高いですが、録音はされていると思われています。尚デモ段階から先に進まなかった(他のアーティストに提供された曲は別として)ロッド作で、他に「Got The Hots」と、そしてある程度まで進んで、凄い曲に変化することになる「Starlight」があります。 そして「Spice Of Life」。マンハッタン・トランスファーの曲で、83年9月リリースされたアルバム『Bodies And Souls』に収録されています。ロッド・テンパートンと、ロッドがいたヒート・ウェイブのメンバー、デレク・ブランブルによって書かれました。デレクによるとマイケルはこの曲を録音しており、その時期が81年秋だと思われます。このマイケルが歌うバージョンはリークしていませんが、AIによって再現した「Spice Of Life」を冒頭に収録しました。 81年秋のレコーディングに「Behind The Mask」があります。正確には81年10月に録音されました(80年に録音が考慮された説もあります)。イエロー・マジック・オーケストラのインストゥルメンタル曲のカバーですが、日本を訪れた際にこの曲を聴いたプロデューサーのクインシー・ジョーンズがマイケルに紹介したとされています。そしてマイケルはメロディーと追加の歌詞を加えた再構築バージョンを作ります。共作者で作詞を担当したクリス・モスデルが「マイケルはこの曲を女性についてのラブソングにした。私にとっては全く違う前提だった...でも、まあ、この曲は彼に任せたよ」と語っています。作者の坂本、モズデル、そしてマイケルの間で印税に関する合意に至らなかったため、『Thriller』には収録されませんでした(マイケルが出版権を100%譲渡することを坂本に要求、ならばどれだけ変更しているのかチェックしたいと坂本側は訴えましたが、マイケルはそれも拒否しました)。そのマイケルが歌を加えたバージョンが「Behind The Mask (Mike's Mix (Demo)」です。出版権を100%譲渡は大げさだとしても、マイケルの歌がオリジナルに既にあったと思わせる、元がインストだとは思えない素晴らしいマイケル印の出来です。後にグレッグ・フィリンゲインズのアルバム『Pulse』やエリック・クラプトンの『August』に収録されますが、その時のクレジットが坂本龍一、クリス・モスデル、そしてマイケル・ジャクソンとあり、マイケルのバージョンをマイケル側のオファーで彼らは手にしたということになります。エリックやグレッグの歌い方も悪くないですが、やっぱりマイケルですね。10年に『Michael』収録のバージョンはジョン・マクレインによって完全に作り直されており、バース2がバース3に置き換えられ、サックスのソロが含まれています。今回『Michael』バージョンのように疑似ライブ的なアレンジが施され殆ど同じですが、ボーカル追加されているという(「Mike's Mix」から流用しているかも不明です)「Behind The Mask(Extra Vocals)」を収録しています。 尚「Mike's Mix (Demo)」は、品質とミキシングの問題がいくつかあり、「YMO」バージョンからのサンプリングには実はレコードからリッピングされています(針音が聴こえるのでわかると思います)。ボーカルのミキシングにもいくつかのエラーがあり、音圧が強すぎです。それらを補正し、リミックスしたのが(Re-Mixed Demo)です。 アルバム『Thriller』の本格的なレコーディングは、82年4月14日からカリフォルニア州ロサンゼルスのウェストレイク・レコーディング・スタジオで始まります。制作予算は75万ドルでした。マイケルが書いた曲はオーディオ・レコーダーに歌声を直接録音、その後、彼はそれを使ったり記憶から歌ったりして、ヘイヴェンハーストで16トラックにデモ録音しています。またレコーディング・スタッフの中にはTOTOのメンバーもいました。 『Thriller』収録曲を最初に完成させたレコーディングとなる「The Girl Is Mine」は作曲、共同プロデュースがマイケル・ジャクソンです(プロデュースはクインシー・ジョーンズ)。ポール・マッカートニーは作曲に拘わっておらずゲスト・ボーカルでの参加です。82年4月14日から16日にかけてウェストレイク・スタジオで録音、同年10月18日にアルバムの最初のシングルとしてリリースされました。これがマイケルとポールの最後のコラボレーションとされています(実は83年2月に「The Man」の更なるレコーディングをマイケルはしているという話があるので、それが最後という説の方が有力です)。「The Girl Is Mine」は、マイケルがポールと一緒にアニメを見ながら作曲されました。クインシー・ジョーンズは当初マイケルに、2人の男性が1人の女性をめぐって争うという曲を書くよう指示していました。インスピレーションを受けたマイケルは夜中に目を覚まし、テープレコーダーに向かって歌入れしました。後に「メロディー、キーボード、弦楽器など、頭の中で聴こえている通りに歌った。だから、すべて歌をテープに録音したんだ」と語っています。その後、クインシーは後半の語りのヴァースも追加するようにも依頼しています。マイケルとポールは82年4月14日から16日までロサンゼルスのウェストレイク・スタジオでこの曲を録音したのです。マイケルは、このレコーディングはスタジオで最も楽しかった瞬間の1つだったと語っています。「ソロアーティストとしてレコーディングした曲の中で、最も気に入っている曲の1つは、おそらく「The Girl Is Mine」だよ。なぜなら、ポール・マッカートニーとの作業はとてもエキサイティングで、文字通り楽しかったから。おしゃべりしたり、演奏したり、お互いに物を投げ合ったり、冗談を言ったりしていたんだ。実際、僕たちは(インストゥルメンタル)トラックとボーカルをほぼ同時にライブでレコーディングした。その映像はあるんだけど、公開していないね。いつか、こっそりとプレビューをお届けするかもしれないよ」。この2人の映像は、後にポール・マッカートニー・ワールドツアーで公開されています。尚レコーディングには、デヴィッド・ペイチ(ピアノ)、ジェフ・ポーカロ(ドラム)、スティーヴ・ルカサー(ギター)、スティーヴ・ポーカロ(シンセサイザープログラミング)など、バンドTOTOのメンバー数名が参加しました。 「The Girl Is Mine」のマイケルがソロで歌っているデモを今回収録しました。マイケル、ポール、両方の歌うパートを全てマイケルが歌っており、明らかにこの曲は歌詞も曲もマイケルが作ったということがわかります。ここでしか聴けない歌詞の部分がありますが、その代わり、マイケルとポールが女性を奪い合う、二人のお喋りはまだこの時点では出来ていません。この部分が後にクインシーにマイケルが依頼されたヴァースです。結局その女の子はマイケルを好きになって他の人を愛することが出来ないって言ってた、とマイケルがポールに言い、ポールがそんなの信じられない、とマイケルの方が女性を獲得したと思わせる語りになっているのは、マイケルが考えたとわかりますね。そして「The Girl Is Mine」のアメリカ盤のプロモ・シングルに収録されていたAlternate Mixも収録しました。 尚82年のレコーディングに「Set It On Out」がありますが、タイトルしか知られていない未リーク曲です。また「MJ Melody」も同じ時期ですが未リークで、それは仮タイトル、インストだったという可能性があります。 そして「Stand Tall」。これは82年にマイケルが作曲したとされています。しかしファンで研究者のダミアン・シールズによると、マイケルはこの曲を録音したことはない、彼が聞いた音源にはコーラスとブリッジのみで、ヴァースはなく、マイケルではなくある男性のセッション・シンガーが歌っていた、としています。その歌入り音源はリークしていないのですが、スニペットでのインストがあり、それを収録しました。85年に著作権登録されており、『Bad』セッションでの未発表曲とも言われています。サウンドが83年5月、6月録音の「State Of Shock」風なので、正直時期は微妙です。 「Baby Be Mine」はロッド・テンパートンの作曲で82年6月にレコーディングします(完成は82年11月)。当時のディスコ音楽への反発があった中、マイケルは『Off The Wall』以上のアルバムを作るべく、ある意味とても『Off The Wall』マナーな楽曲を比較的早い時期に録音しています。正直『Off The Wall』のどの曲よりも素晴らしいダンサーとなっていると思います。実際アルバムの2曲目という重要な位置に収まるわけですが、シングル・カットはされなかったし、ライブでも披露されていないのです。 最初30秒のスニペットが流出しましたが、その後完全なデモがリーク、それを収録しています。恐らくアーリー・デモで、6月頃のレコーディングではないかと思われます。正直アルバム・バージョンに比べてマイケルのボーカルが定まっておらず、模索のようなものが感じられます。 82年7月、ロッド・テンパートン作曲の「Starlight」が録音されています。マイケルの映画への愛と成長していく姿を曲に表そうというコンセプトで「Starlight」は作られました。「僕らには星や太陽の光が必要、君が出来ることは僕の傍にいること、君の人生の始まりとなる」。映画的さがまずありません。そしてラブソングなのでしょうが、僕がクインシー・ジョーンズで、君がマイケル・ジャクソン、にあてはめたくなります。それが成長していく姿、ということになるのでしょうが。クインシーは、この曲がアルバムのタイトル・トラックになるべきだと思ったものの、それでもまだタイトル自体が弱いな、と考えていました。 「Billie Jean」はマイケル ジャクソン作曲、83年1月2日にセカンド・シングルとしてリリースされました。時代を超越した曲であることと、モータウン25でのパフォーマンス中にムーンウォークが導入されたことから、マイケルがリリースした曲の中で最も偉大で伝説的な曲と考えられています。このシングルは大成功を収め、数々の栄誉を受け、マイケルはポップ界全体の国際的なアイコンとして確固たる地位を確立しました。 12インチのエクステンデッド・バージョンがリリースされています。このバージョンでは、イントロとアウトロが長く、トラックは「You know you ain't (Not my lover) / You know you can't (Not my lover)」というアドリブで終わります。これは最終的にこの曲のライブ・パフォーマンスで再利用されることになります。これも当初はアルバムに収録される予定でしたが、最終的にアルバムの尺に入らないとカットされました。今回その12インチのLong Version、そしてそれと同じレングスのInstrumental Version(マイケルのコーラスは入ってます)を収録しています。 「Billie Jean」はクインシー・ジョーンズとの共同制作です。81年秋にヘイヴェンハーストでデモとして最初に録音され、それはVol.1に収録されています。その後82年7月から11月にかけてクインシーとウェストレイクで再び録音されました。もともと、この曲はクインシーに気に入られず、ボツ曲とすべきと考えていました。曲が弱すぎると感じ、イントロが気に入らず、タイトルを「Not My Lover」に変更したいと考えていました。マイケルはこの件で、クインシーと何日も口をきかなかったと伝えられています。そしてオーディオ・エンジニアのブルース・スウェディエンは「Billie Jean」を91回ミックスしたそうです。最終的に2回目に行った際のミックスが選ばれました。 今回ヘッドフォンから漏れた音質が悪いデモを5分、そしてシンプルな展開が続く箇所がありますがトライアル的なデモでLong Versionよりも一分弱長いDemo #2は音のレベル等リマスターして収録。そして最後がぐちゃッとなりますが、とても生々しいボーカルのDemo #3。そしてこれはファンメイドの可能性が高いですが、Acoustic Versionも収録しています。 「Billie Jean」のMVは、基準に合わないとMTVでの放送を拒否されています。しかし当時CBSレコードの社長だったウォルター・イェトニコフが、人種差別に対するMTVの姿勢を公表するとMTV幹部らを脅し、結果MTVはイェトニコフの要求を受け入れ、MTVで放送されました。 「私はMTV にこう言った。「私たちが持っているもの、すべての製品を放送から外します。もうビデオは渡しません。そして、私は公に出て、黒人の曲を流したくないという事実を皆に伝えるつもりだ」。 –ウォルター・イェトニコフ、Blender、05年10月 MVは83年3月10日に初公開され、MTVで定期的に放送された最初の黒人アーティストとなりました。またこのビデオのおかげで、『Thriller』の売り上げは1,000万枚増加したと言われています。 マイケルは、ジャクソンズのVictory Tourから始まり、すべてのツアーで「Billie Jean」をプレイしています。パフォーマンスのたびに、マイケルはキラキラ光る黒いジャケット、片方の白い手袋、白い靴下、フェドーラ帽を身につけていました。 「手袋は、ただ一つが二つよりかっこいいと思ったんだ。僕は動きを強調するのが好き。観客の目は白いところ、つまり手袋に行く。そして、ダンスをしているとき、足に少し光が当たると、僕の動きに驚きの叫び声をあげてくれるんだ。だから僕は白い靴下を履くんだよ。ジャケットのデザインについては、服を作った人たちと一緒に座って、ボタンやバックル、デザインをどこに付けたいかを伝えたよ」。 「Billie Jean」の最初の、そして最も象徴的なパフォーマンスは、83年5月16日にマイケルが『モータウン 25: イエスタデイ、トゥデイ、フォーエバー』のテレビ特別番組に出演したときに行われました。マイケルは当初、バンドやモータウンから距離を置き、ソロ活動に集中したいと考えていたため、兄弟との共演を断りました。ベリー・ゴーディ(モータウンの創設者でロックウェルの父)と話し合った後、「Billie Jean」を披露することを許されるならと共演に同意しました。ムーンウォーク(バックスライドと呼ばれるダンス技法、30年代にキャブ・キャロウェイのThe Buzzがその起源という説があります)やトウで立つなど、マイケルの最も象徴的な技法がこのパフォーマンスで初披露されました。これらはマイケルのトレードマークのダンス・スタイルとなります。この特別番組は5000万人が視聴し、マイケルはエミー賞にノミネートされました。 番組は大成功を収めましたが、マイケルは実はこのパフォーマンスを非常に恥ずかしく思っていたそうです。 上記の特別番組の映像は以下のタイトルに収録されています。 ヴァリアス・アーティスツ / Motown Legacy (2DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/95395809 後に「We Are The World」のレコーディング・セッションの際、ホール&オーツのダリル・ホールの所にマイケルは行き「ねえ、ダイジョブだと良いんだけど、僕「Billie Jean」のために「No Can Do」(「I Can Go For That (No I Can Do)」を盗んだんだ」と話したそうです。 ●1981 Fall 1.Spice Of Life (AI Version) 3:42 ●1981 October 2.Behind The Mask (Mike's Mix Demo) 5:01 3.Behind The Mask (Extra Vocals) 5:00 4.Behind The Mask (Re-Mixed Demo) 5:07 ●1982 April 14-16 5.The Girl Is Mine (Demo) 6.The Girl Is Mine (Alternate Mix) ●1982 7.Stand Tall (Snippet) ●1982 June to November 8.Baby Be Mine (Demo) ●1982 July 9.Starlight ●1982 July to November 10.Billie Jean (Headphone Leak Demo) 11.Billie Jean (Demo #2) 12.Billie Jean (Demo #3) 13.Billie Jean (Long Version) 14.Billie Jean (Instrumental) 15.Billie Jean (Acoustic Version)
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マイケル・ジャクソン / Sunset Driver (1CDR)
¥990
もし『Off The Wall』と『Thriller』の間にもう一つマイケル・ジャクソン名義のアルバムがリリースされていたとしたら。そういうコンセプトで作られた2LPアルバム『Sunset Driver』。二つのアルバムには未収録のナンバー且つ未発表曲、オルタネイト・バージョンによって構成されており、マイケル・ジャクソンの新たなる多くの驚きを発見することでしょう。 SIDE A 1. Shake Your Lovely One 2. Sunset Driver 3. Hot Street 4. She's Trouble 5. Carousel SIDE B 6. Somebody Watching Me 7. Got The Hots 8. Who Do You Know 9. Love Never Felt So Good SIDE C 10. Nite Line 11. Wondering Who 12. Say Say Say SIDE D 13. Someone In The Dark 14. For All Time 15. Behind The Mask 16. Out Of The Rain 1曲目の「Shake Your Lovely One」はジャクソンズの「Lovely One」と「Shake Your Body (Down To The Ground)」を巧妙にマッシュアップした斬新なダンス・ナンバーです。 2曲目はアルバム・タイトル曲「Sunset Driver」。マイケルのプロデュースで78年11月から79年4月にかけてヘイヴェンハーストにてアルバム『Off the Wall』用に録音されていましたが完成せず、82年8月にウェストレイク・レコーディング・スタジオで『Thriller』用にさらにオーバーダブを行って作り直しされました。マイケルの公式ウェッブとビル・ボットレルが知るメモによると「Sunset Driver」は86年5月30日から31日にかけてビルとマイケルで『Bad』アルバム用に再検討され録音、しかし最終的に完成しなかったとされています。 ここに収録されているものはリリースされた、79年と82年、それぞれのデモを使ったアップデート・ミックスです(『Thriller 40』からのデモは79年『Off The Wall』用だったという説もあります。また曲の終わり近くで、マイケルが「That's it Janet」と言っているのが聞こえますが、これは間違いなく、レコーディングセッションに同席していたと思われるジャネット・ジャクソンのことです)。 3曲目「Hot Street」はロッド テンパートン作、クインシー・ジョーンズのプロデュースで、82年8月から9月にかけてウェストレイク・レコーディング・スタジオで行われた『Thriller』セッション中に録音されました。当初「Slapstick」というタイトルで、歌詞はまったく異なっていました。マイケルはこの曲を大変気に入り、レコードに収録したいと考えていましたが、収録するほどの力強さがないと結局判断されました。マイケルは次のように語っています。「うん「Hot Street」は好きだよ。あの曲は大好きだ。クインシーとロッドは十分良いとは思わなかったんだけど、僕は素晴らしいと思った」。 4曲目は「She's Trouble」。ビル・リヴシー、スー・シフリン、テリー・ブリテンによって書かれ、81年秋にマイケルによって録音されましたがボツとなり、後にスコット・ベイオのアルバム『The Boys Are Out Tonight』に、またミュージカル・ユースのアルバム『Different Style』にも提供されました。09年に未完成の歌詞とつぶやきが収録された初期のデモが流出、後に「She's Trouble」が『Thriller 40』に収録されます。 今回のバージョンはデモと最終版をミックスしたものです。結果最終版の完成された歌詞、そのボーカルのクオリティと、デモが持つファンキーなインストルメンタルさ、二つが巧妙なバランスでミックスされています。また曲の単調さを軽減するために、アドリブもいくつか独自に追加しています。 5曲目「Carousel」。マイケル・センベロとドン・フリーマンが共同で作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月から9月にかけて録音されました。この曲は『Thriller』の候補曲でしたが、結局「Human Nature」にその座を譲ることとなりました。「素晴らしい曲だよ。マイケル・センベロのあのスローな曲は美しい。でも歌詞的には、そしてその時点では、アルバムが向かう方向はそうではなかったようだ」とロッド・テンパートンが『Thriller Special Edition』のインタビューで語っています。 尚ここに収録のものは、イントロを編集し、ラスト辺りのマイケルのボーカルを加え長くして、より曲として成立させているバージョンとなっています。 6曲目「Somebody's Watching Me」はロックウェルが歌っている部分をほとんどを削除し、マイケル中心の曲となったバージョンです。なおコーラスにジャーメイン・ジャクソンが参加しています。ロックウェルが作曲し、カーティス・アンソニー・ノーレンがプロデュース、83年に録音されました。ロックウェルの父でありモータウンのCEOであるベリー・ゴーディは、当初はデモに満足していませんでしたが、ジャクソン兄弟をフィーチャーさせることでこれならヒットすると思ったそうです。 7曲目「Got The Hots」はマイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ロッド・テンパートンの作曲、プロデュースで、81年秋に録音されましたが『Thriller』ではボツとなりました。後にシーダ・ギャレットに渡され、彼女はこの曲を書き直して「Baby's Got It Bad」と改名し、彼女のアルバム『Kiss Of Life』に収録されました。他に同様の扱いとなった曲に「Groove Of Midnight」があります。 8曲目「Who Do You Know」。マイケルは、『Thriller』セッション前の80年にこの曲制作を開始、アルバム・セッション中81年秋にヘイヴェンハーストで、更にウェストレイクで82年2月まで曲作りが続けられましたが、最終的に完成には至りませんでした。そして『Victory』セッション中にマイケルによって作り直され、アルバム収録が検討されましたが、「State Of Shock」、「Be Not Always」、「The Hurt」という他の3曲への関与だけとなりました。マイケルは93年のメキシコでの証言でこの曲の存在を認めていますが、詳細は語りませんでした。「Who Do You Know」は、マイケルが2年前に去ったという女性への悲しみと、彼女を見つけたいという思いを表現した曲です。78年というとダイアナ・ロス、そしてテイタム・オニールがマイケルの恋人としての候補になりますが、「Remember The Time」がダイアナを思って歌っていることもあり、「Who Do You Know」もそうではないでしょうか。 今回収録のものは曲を少しエディットし、最後のコーラスの箇所にオープニングにあったギターを追加しています。 9曲目「Love Never Felt So Good」は (80's Mix)となっています。 「Love Never Felt So Good」は、マイケル・ジャクソンの未発表曲で、死後2枚目となる最後のアルバム『Xscape』の1曲目としてリリースされました。14年5月2日にシングルとしてリリースされ、アルバムのリードシングルとなりました。ジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット、ソロリミックス、オリジナルデモの3つのバージョンがリリースされました。マイケルとポール・アンカとの共同作曲、共同プロデュースで、80年に録音されました。他の2曲 (「It Don't Matter To Me」と「I Never Heard」) と同様に、このコラボレーション曲はアンカの83 年のアルバム「Walk a Fine Line」に収録される予定でしたが採用されず、1年後のジョニー・マティスの「A Special Part Of Me」で日の目を見ました。収録されました。10年マイケルのアルバムのために保管庫から取り出され、ジョン・マクレインとジョルジオ・トゥインフォートによってプロデュースで作られましたが、未発表、ですが同年、高音質の音源が流出、最終的に10年のとまったく同じ再録音バージョンが『Xscape』に収録されました。ソロバージョンの他に、ティンバランドとJロックがプロデュースしたマイケルとジャスティン・ティンバーレイクのデュエット・リミックスが作られ、マイケルのディスコグラフィーの中でも最大のヒット曲の1つとなっています。 10曲目「Nite Line」はグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイヴィー・ファラガーによって書かれ、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月の『Thriller』セッション中に録音されました。しかし採用されず、ポインター・シスターズへ提供、『Break Out』で「Nightline」と名前を変更し、収録されました。この曲は『Thriller 25』への収録も検討されましたが、未発表のままです。 今回テンポが遅い不要な冒頭をカット、ピアノやシンセなどの楽器を更にエクステンドさせたリミックスとなっています。 11曲目「Wondering Who」はジャクソンズの「Triumph」に収録されていますが、今回マイケルの未発表のボーカルが21年にリークしたことにより、マイケルのアドリブとバック・ボーカルを追加したバージョンにして、マイケル・ジャクソンのソロとしての仕上がりにしています。 12曲目「Say Say Say」。81年4月から5月の間にレコーディングされました。「The Girl Is Mine」のセッションの1年前になります。82年にリリースされたポール・マッカートニーの『Tug of War』に収録される予定でした。マイケルは主にフックを歌っていますが、アドリブもいくつか入っています。2人が『Pipes of Peace』に収録すべく録音したもう1つのコラボレーション曲「The Man」では、マイケルとポールのリードがバランスよくフィーチャーされています。そして15年オルタネイト・バージョン2015 Remixがリリースされ、マイケルの新しいボーカルがスリリングにフィーチャーされています。オリジナルと比べてポールとマイケルのボーカルパートが入れ替わっている様に聴こえます。 今回そのオルタネイト・バージョンを使用、マイケルがメインに歌っている形、マイケルのアルバムとしての収録に最適となります。 13曲目「Someone In the Dark」はマイケルが E.T. the Extra-Terrestrialのオーディオブックのプロモーション・シングルとしてリリースされた曲です。このトラックは、「Opening Version」と「Closing Version」の2つのパートに分かれています。クインシー・ジョーンズ・プロダクションのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ゼネラル マネージャーであるエド・エクスタインは、ドキュメンタリー『スリラー40』の約46分25秒あたりで、クインシー・ジョーンズがスティーブン・スピルバーグと友人になったと述べています。スピルバーグがE.T.の制作に取り組んでいる間、クインシーとマイケルは撮影現場に招待されました。そこでスピルバーグはクインシーに一緒に何かレコードを作ろうと言ったのです。クインシーはマイケルに、物語を話し、曲を書き歌うというE.T. のストーリーブック・アルバム制作のアイデアを提案しました。マイケルは、そのアイデアを了承。82年の夏、エピック・レコードは、マイケルがストーリーブック・アルバム (新曲「Someone in the Dark」を含む) を(映画のサントラをリリースしている)MCAで録音することを許可しましたが、2つの条件を提示しました。MCAは、マイケルの新しいアルバム『Thriller』と競合しないように、82年のクリスマスまで保留にすること。そして「Someone in the Dark」をシングルとしてリリースしないこと。しかしMCAは82年11月にアルバムをリリースしますが、更にラジオ局に「Someone In the Dark」のプロモーション・コピーを配ってしまいます。それはアメリカ国内で両方の条件に違反したことになります。特に問題だったのはユニバーサル/MCAからのこのリリースについて当時のエピック・レコード社長、ウォルター・イェトニコフに連絡を取らなかったことでした。イェトニコフはマイケルに「怪物にキスするのをやめろ」と伝えるよう指示しています。訴訟の結果、MCAはアルバムを撤回し、この曲をシングルとしてリリースすることも禁じられました。こうして、マイケルの最も希少で最も人気のあるプロモーション・シングルの1つが誕生し、コピーは1,000ポンド以上で取引されたのです。『スリラー40』のドキュメンタリーでジョン・ブランカが語ったところによると、マイケルはイェトニコフに腹を立てていたそうです。イェトニコフは状況を改善するために何をすべきか考えました。結果マイケル・ジャクソンは『Off The Wall』からその後のリリースまで、すべてのマスターを所有することになったのです。廃盤となった90年代のコンピレーション・アルバム「Decade」に収録される予定だった「Someone In The Dark」、これは「Opening Version」でした。その後『Thriller 25』等に収録されていますが、それらは全て「Opening Version」です。プロモに収録の「Closing Version」とは歌詞が異なります。 ここでの収録はE.T.の声を取り除き、より原曲に近い形での収録です。 14曲目「For All Time」は80's Mixとなっています。尚この曲に関してはこのタイトルで詳しく書かれていますので、ご参照ください。 マイケル・ジャクソン / Great Works With Steve Porcaro (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/96253807 15曲目「Behind The Mask」は、イエロー・マジック・オーケストラのインストゥルメンタル曲のカバーとして、81年10月の『Thriller』セッション中に初めて録音されました。制作は1年後まで続きましたが、ボツとなり、後にグレッグ・フィリゲインズとエリック・クラプトンに渡され『Pulse』に収録されました。その後アルバム『マイケル』のために、ジョン・マクレインがインスト部分を完全に作り直し収録(そのバージョンは、バース2がバース3に置き換えられ、サックスのソロが含まれています)。アルバムからの3番目で最後のシングルとしてリリースされています。11年4月16日のレコード・ストア・デイで7インチ・ビニール盤(プレス枚数はわずか4000枚)同年、ポーランドで限定プロモーションCDが発売されています。「Behind The Mask」は坂本龍一作曲で79年9月25日の『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ―』に収録されています。海外でYMOが演奏すると観客がこの曲だけロックンロールだと叫んだそうです。なぜ評価が高いのか、それは一般的なテクノ・ポップよりもテンポが遅いこと。「リフ」に特徴があること。ギターで演奏した場合は指の動きが少ないことスライドするだけで演奏できること(坂本はそのように意識して作りました)。リフの3拍目の後半に休符が入ることにより緩急が付くこと。コード進行がブルースに似ているため、歌いやすいこと。Bメロにおけるベースラインがリズム・アンド・ブルースに似ていること。これらがあげられます。 ここでの収録は「A cappella」を基本ボーカルとし、「The Magical Mix」(KaiMakesMusic2) と「Stranger's Remix」(The Stranger's Remix) 二つのインストのリミックスをマッシュアップして作られたものです。 16曲目「Out Of The Rain」。元は「You Can't Win」という曲でチャーリー・スモールズが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、74年にボルチモアで上演されたミュージカル『ザ・ウィズ』のために作られました。ですがブロードウェイの公式オープニングからカットされ、映画『ザ・ウィズ』の制作が始まるまで演奏されることはありませんでした。映画の制作中、マイケルが歌うこととなり、77年11月から78年1月にかけて録音され、「I Was Born On The Day Before Yesterday」の代わりにマイケルが演じた案山子の際に使われました。オリジナルのサウンドトラックを録音した後、マイケルはクインシー・ジョーンズと共にスタジオに戻り、78年夏『Off The Wall』風のプロダクションでこの曲を再録音しました。最終的に79年1月11日にシングルとしてリリースされ、モータウンを去ったマイケルの最初のソロシングルとなりました。「You Can't Win」は2部構成の曲となっています。前半は正式なヴァースとコーラス、後半はアドリブとバックボーカルの構成となっています(04年の『Ultimate Collection』に収録のものは7分の1曲にまとめられたバージョンが収録されています)。82年10月 18日、「You Can't Win」(Part 2)の再録音版「Can't Get Outta The Rain」がシングル「The Girl Is Mine」のB面としてリリースされました。しかしそれは基本的に元曲のパート2なのですが、「you can't get outta the game」の歌詞が「you can't get outta the rain」に置き換えられ、オーバーダブもいくつか追加されています。そして作曲クレジットにチャーリー・スモールズの名は無く、クインシーとマイケルのみとなっています。 ここに収録のバージョンは「Can't Get Outta The Rain」を独自エディットしたものです。
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マイケル・ジャクソン / Alternate Off The Wall Version 2 (2CDR)
¥1,490
ブラコンの大傑作、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』のレア音源を多く含むオルタネイト・バージョンは既にリリースされています。 マイケル・ジャクソン/Alternate Off The Wall (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27380993 またその頃のコラボレーション、アウトテイク等を集めたタイトルもございます。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1978-1982 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27490128 上記のリリース以降、10年代後半から、更に発掘されたマイケル・ジャクソン関連の音源をリリースしていきます。その第2弾はどんどん出てきた『Off The Wall』リリース前後の音源を2枚組に収録です。 まずDisc 1は『Off The Wall』のエクスパンデッド・エディションと呼ぶべきタイトルです。既に『Alternate Off The Wall』のリリースがありますが、それとは被らない音源で構成されたものです。スタジオ・デモを使ってロング・バージョンにした「Don't Stop 'Til You Get Enough」、発掘された「Rock With You」のデモ、そしてスタジオ・デモを使ってのロング・バージョン「Workin' Day And Night」、ドラムが大きく、異なるリズムギターの「Get On The Floor」のオリジナル・バージョン、ギターカッティングが心地よいファンメイドですがどこかインコグニートの前身ライト・オブ・ザ・ワールドを思わせる「Off The Wall(Soulful French Tour Remix)」、「Girlfriend」の素敵なエクステンド・ミックス、発掘された「She's Out Of My Life」のデモ。そして衝撃の「I Can't Help It」の79年のデモ、『Alternate Off The Wall』は78年のデモなので異なります。明らかにスティービー・ワンダーによるよりライブ感のあるピアノ・ワーク、ジョン・ロビンソンのジャストなドラミング、そしてマイケルの一生懸命なボーカル、素敵過ぎます。そして11分なのに飽きさせない「It's The Falling In Love」、楽器演奏がしっかり伸びてこれぞの「Burn This Disco Out」のエクステンド・バージョンとここまでアナザー・ワールドの『Off The Wall』を堪能できます。しかしこれで終わりません。更にアウトテイクと言える「Sunset Driver」、そのファンメイドながら素敵なエクステンド・バージョン、そして初登場の「Don't Matter To Me」のマイケルのソロ・バージョン、そして「Love Never Felt So Good」の元デモとレアな3曲が付いて更に『Off The Wall』の魅力の深みへと邁進します。 Disc 2はまず「This Is It」のマキシ・シングル再現です。この 曲は『Off The Wall』リリース直後80年にマイケルとポール・アンカによって書かれ、元は「I Never Heard」というタイトルで録音されていました。アンカのアルバム『Walk a Fine Line』に収録される予定でしたが、2人による他のコラボレーション曲「Love Never Felt So Good」や「It Don't Matter To Me」とともにお蔵入りとなりました。マイケルはアンカから曲のカセットテープを無断で持ち去ったため、アンカは録音が返還されなければ法的措置を取ると脅しました。マイケル・バージョンの「This Is It」はマイケルの声とピアノ伴奏のみが入ったテープが入った箱から見つかったと伝えられており、この曲は必要最低限の録音だったと説明されています。それがわずか23秒なのでスニペットですが、Disc 2の1曲目のデモです。マイケルはその後テープを返却しましたが、アンカはマイケルが「I Never Heard」の録音をコピーし、マイケルの歌のみで曲名を「This Is It」に改名したと主張しました。一方90年アンカはプエルトリコのR&Bアーティスト、サファイアに「This Is It」の録音を許可し、彼女はこれをオリジナルのタイトル「I Never Heard」で91年の2枚目のスタジオアルバム「I Wasn't Born Yesterday」に収録しました。その音源は以下のタイトルに収録されています。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27668471 後に映画『This Is It』の際にジョン・マクレインとマーヴィン・ウォーレンによって作り直され、ジャクソン兄弟がバックボーカルを担当しました。この時の09年の「This Is It」は映画『This Is It』とは全く関係はないのですが、プロモーション用に使用さることとなりました。一方アンカはこの曲をリメイクし、アップビートなインストゥルメンタルに『I Never Heard』のこれまで聞いたことのないボーカルを入れて、13年のアルバム『Duets』に収録されました。今回アルバム『This Is It』にも未収録のフル・バージョンを含む既存音源を全て収録、「This Is It」の全貌に迫ります。 そして『Off The Wall』関連のレア音源、『Alternate Off The Wall』リリース以降、更に発掘されたものを収録しています。「Rock With You」のストリングスがバッキングのバージョン、そしてファンが作ったとても優雅なスロウ・バージョン。そして作者ロッド・テンパートンのデモですが、歌詞が殆ど完成しておらず(恐らくタイトルもまだ決まっていなかったはず)、しかし彼のバンド、ヒートウエイブのサウンドにかなり酷似したカッティングが入っていてよりファンキーになっているのが大変興味深いです。ポール・マッカートニー作の「Girlfriend」のデモとウイングスのバージョン、そして作者キャロル・ベイヤー・セイガーの「It's Falling In Love」。そして「Burn This Disco Out」の別のファンメイドのエクステンド・バージョン、こちらも原曲に忠実で楽しめます。そして(Disc 1に収録してあるのはこの曲のマイケルのボーカル・パートが聴けるものでした)ドレイクの「Don't Matter To Me」。セカンド・アルバム『Scorpion』に収録されています。マイケルとポール・アンカの80年のレコーディングのテープをどうやって入手出来たのか不明なのですが、とにかくドレイクはそれを使った疑似デュエット曲を作りました。元々ピアノをバッキングにマイケルが歌っているデモが存在するとのことで、もしかするとDisc 1の音源がそれなのかもしれませんが、不明です。そして最後はこれはフェイクの可能性が高いのですが、『Off The Wall』時期のアウトテイク「A Baby Smiles」のインスト。スイング・アウト・シスターの「Breakout」を思い出させる点、結果先んじていることになるのですが、果たして。 Disc 1 1.Don't Stop 'Till You Get Enough (Studio Demo Reconstruction) 7:25 2.Rock With You (Demo) 4:40 3.Workin' Day And Night (Studio Demo Reconstruction) 9:34 4.Get On The Floor (Original Version) 4:46 5.Off The Wall (Soulful French Touch Remix) 7:45 6.Girlfriend (Extended Mix) 5:56 7.She's Out Of My Life (Demo) 3:18 8.I Can't Help It (1979 Demo) 4:43 9.It's The Falling In Love (Extended Version) 11:20 10.Burn This Disco Out (Extended Version #1) 8:22 11.Sunset Driver (Extended Disco Mix) 5:24 12.Don't Matter To Me (Michael Jackson Solo Mix) 3:13 13.Love Never Felt So Good (Demo 2010) 3:17 Disc 2 1.I Never Heard (Demo) 0:24 2.This Is It (Single Version) 3:37 3.This Is It (Full Version) 4:42 4.This Is It (Orchestra Version) 4:55 5.This Is It (I Never Heard) (Duet with Paul Anka) 4:11 6.Don't Stop 'Til You Get Enough (Original Home Demo) 4:39 7.Rock With You (String Version) 4:27 8.Rock With You (Rod Temperton Demo) 4:40 9.Rock With You (Classical Slow Mix) 5:20 10.Workin' Day And Night (Original Home Demo) 4:20 11.Off The Wall (Deluxe Dance Mix) 6:39 12.Girlfriend (Paul McCartney's Demo) 2:34 13.Girlfriend (Original Wings Version) 4:39 14.It's The Falling In Love (Original Carole Bayer Sager Version) 3:56 15.Burn This Disc Out (Extended Version #2) 5:43 16.Don't Matter To Me (Drake Version) 4:06 17.A Baby Smiles (instrumental) 3:35
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1セットのみ! Sale! スティービー・ワンダー / Rotterdam 2008 (2CDR)
¥1,190
05年10月に超久しぶりのアルバムをリリースしていたスティービー・ワンダー。そうそのA Time To Loveですが、その時のWonder Summer's Nightツアーからロッテルダム公演をコンプリート・オーディエンス収録。しっかりと捉えた大変聴きやすい上質音源です。マイルス・デイビスのAll Bluesをスティービーはハーモニカ等で表現、スティービー・ワンダーの娘アイーシャも参加、Superstitionではそのアルバムからのファースト・シングルSo What The Fussのフレーズを入れています。スティービーのヒット曲を網羅したおススメライブ・タイトルです。 Sportpaleis Ahoy , ROTTERDAM 14 September 2008 Disc 1 01 All Blues(Miles Davis) 02 As If You Read My Mind 03 Master Blaster (Jammin') 04 Did I Hear You Say You Love Me 05 All I Do 06 Knocks Me Off My Feet 07 People Make The World Go Round 08 Higher Ground 09 Concierto de Aranjuez - Spain - Band Introduction 10 Don't You Worry About A Thing 11 Visions 12 Living For The City Disc 2 01 Golden Lady 02 Ribbon In The Sky 03 Overjoyed 04 Lately 05 I'm Gonna Laugh You Out Of My Life(Aisha Morris) 06 Signed Sealed Delivered 07 Sir Duke 08 I Wish 09 Isn稚 She Lovely 10 Do I Do 11 I Just Called To Say I Love You 12 My Cherie Amour 13 You Are The Sunshine Of My Life 14 Superstition - So What The Fuss 15 As
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一つのみ!Sale! ザップ/Sao Paulo + London 1986 (1CDR+1DVDR)
¥1,490
I Want To Be Your Manの大ヒット前夜、The New Zapp IV Uリリース時期の貴重なライブをサウンドボードでリリース。まずは86年のブラジルでのライブ。ロジャーのボーカルとギターが前に出たミックスで、I Heard It Through The Grapevineのパフォがレアです。そしてあまり出回っていないロンドンでのテレビ放送、かなりテンション高めですが、こちらはPV2つと一緒にDVDRにその映像が収録されています。短めですが、レアな映像と音源、ファンは是非ゲットのアイテムです。 Live in Sao Paulo, Brazil 10/10/1986 1. Do It Roger 2. So Ruff So Tuff 3. I Can Make You Dance 4. Dance Floor 5. Be Alright 6. Doo Wa Ditty (Blow That Thing) 7. Computer Love 8. I Heard It Through The Grapevine 9. More Bounce To The Ounce Live in London 1986 10. More Bounce To The Ounce 11. Doo Wa Ditty (Blow That Thing) DVDR Live In London 1986 More Bounce To The Ounce Doo Wa Ditty (Blow That Thing) I Can Make You Dance (PV) It Doesn't Really Matter(PV)
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グラディス・ナイト&ザ・ヒップス / Jamaica 1982
¥990
モータウンでI Heard It Throught The Grapevineが全米2位の他If I Were Your WomanやFriend Ship、そしてブッダではMidnight Train to Georgiaが全米1位、そしてBest Thing That Ever Happened To Meの名曲があるグラディス・ナイト&ザ・ヒップス。コロンビアに移籍後78年から80年までグループとしての名義が使えませんでしたが、復活し、アルバム『Touch』をリリースした頃のサウンドボード・ライブです。そのアルバムからロイ・エアーズの名キーボード、フィリップ・ウーのシンセ・フレーズが唸るReach Highやブラコン職の強いI Will Fightの2曲のライブ・バージョンが聴けるのも嬉しいです。 Jamaica World Music Festival - Montego Bay, Jamaica 01. Intro 02. Reach High 03. Taste Of Bitter Love 04. Neither One Of Us 05. I Will Fight 06. Best Thing That Ever Happened To Me 07. Every Beat Of My Heart - Friendship Train 08. If I Were Your Woman - Daddy Could Swear 09. Midnight Train To Georgia 10. The Way We Were 11. Band Introduction 11. I Heard It Through The Grapevine
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NLシリーズ ザ・クルセイダーズ / Street Life Rhapsody (2CDR)
¥1,490
79年ランディ・クロフォードをゲストに迎えヴォーカル入りのポップな曲「Street Life」でヒット、その直後の80年1月12日中野サンプラザのライブを超素晴らしいサウンドボード録音で収録。心くすぐる「The Hustler」、そしてランディ自身が歌ってくれている「Street Life」は最高です。 そして80年『Rhapsody And Blues』リリース時の80年10月10日ロンドンのハマースミス・オデオンでのライブをサウンドボード収録。 78年のジョー・サンプルのソロ『Rainbow Seeker』からのタイトル曲のプレイのしなやかなアーバンさがライブに反映していて素敵です。ここでもランディがまた違った展開で「Street Life」を歌っています。 Disc 1 01. The Hustler 02. Way Back Home 03. Sweet N' Sour 04. Melodies Of Love 05. Carmel 06. It Happens Everyday 07. Street Life* 08. In All My Wildest Dreams live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 12 January 1980 The Crusaders: Joe Sample: Keyboards Wilton Felder: Tenor Saxophone "Stix" Hooper: Drums Bob Mann: Guitar Luis Fisher: Bass Airto Moreira: Percussion *Randy Crawford: Vocals Disc 2 01. The Hustler 02. Rainbow Seeker 03. Sweet Gentle Love 04. It Happens Every Day 05. Carmel 06. Way Back Home 07. Street Life* The BBC In Concert live at Hammersmith Odeon, London, UK 10 October 1980 Joe Sample: Keyboards Wilton Felder: Tenor Saxophone "Stix" Hooper: Drums Barry Finnerty: Lead Guitar Roy Gaines: Guitar Keith Jones: Bass *Randy Crawford: Vocals
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NLシリーズ ジョージ・ベンソン / Greek Theater 1980 (2CDR)
¥1,490
80年クインシー・ジョーンズを制作に迎えた『Give Me The Night』、そのツアーより80年10月2日Greek Theaterでのライブを、ギターとヴォーカルがとても前に出ている大変良好なオーディエンス録音で収録。ポップに寄せた、というより絶対ヒットさせるという使命と共に行われたツアー、悪いわけがありません。ブラコンの名作『Give Me The Night』からの曲をプレイしていくれているのがとにかく嬉しいです。特にルーファスとの仕事で有名なデヴィッド・ホーク・ウォリンスキー作Midnight Love Affair、そのライブ・アレンジには痺れます。ジョージのスキャット、ギターも最高、しかしいぶし銀のダニー・ハザウェイの『Live』等で有名なフィル・アップチャーチのギターも堪らないものがあります。「Moody's Mood For Love」の哀愁パフォにはもう涙です。ジョージ・ベンソンが、そしてブラコンが好きなら、是非聴いて頂きたいアイテムです! George Benson 1980-10-02 Greek Theater, Los Angeles, CA Musicians: George Benson: Guitar, Vocals; Phil Upchurch: Guitar; Ronnie Foster: Keyboards; Stanley Banks: Bass,; Tony Lewis: Drums; Vicky Randall: Percussion, Vocals; Ron King, Dave Borg: Trumpets; Steve Tavagleone: Sax; LA Strings: Orchestra; Randy Wildman: Keyboards, Conductor Disc 1 1. Lady 2. Affirmation 3. Weekend In L.A. 4. Star Of A Story 5. Lady Blue 6. What's On Your Mind 7. Moody's Mood 8. The Greatest Love Of All 9. Love X Love 10. Love Ballad Disc 2 1. Dinorah, Dinorah 2. California P.M. 3. Midnight Love Affair 4. This Masquerade 5. Give Me The Night 6. Band Introductions 7. Unchained Melodies 8. On Broadway
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NLシリーズ ブレッカー・ブラザーズ / Stockholm 1980 (1CDR)
¥990
パーラメントのMothership Connection等に参加したブレッカー・ブラザーズ。80年のハンブルグ公演に肉迫するヨーロッパ・ツアー、80年5月17日のストックホルムでの傑作ライブが超素晴らしいサウンドボード録音でリリース。ブラコン路線の『Detente』からTee'd Off、そしてSponge、Funky Sea, Funky Dew、Some Skunk Funkといった代表曲も最高のテンションとタイトなアンサンブルでプレイ。最強のブレッカー・ブラザーズの大傑作演奏が楽しめます。 The Brecker Brothers Gota Lejon Stockholm, Sweden 1980-05-17 (Stockholm) Sveriges radio broadcast 1- Tee'd Off 06:20 2- Sponge 08:45 3- Funky Sea, Funky Dew 11:52 4 - Squids (incl. Staphangin?) 09:06 5 - Stella By Starlight 10:41 6 - Baffled 08:37 7 - Some Skunk Funk 07:16 8 - East River (cut) 01:20 Randy Brecker - Trumpet Michael Brecker - Tenor Saxophone Barry Finnerty - Guitar Neil Jason - Bass Ritchie Morales - Drums Mark Grey - Keyboards
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NLシリーズ アレサ・フランクリン / Radio City Music Hall July 6, 1989 (1CDR)
¥990
60年代、70年代とポップチャートでも数多くのヒット曲を放ったアレサ・フランクリン。ディスコ・ブームで低迷が続くも、どっこい80年代はFreeway Of LoveやI Know You Were Waiting (For Me)のナンバーワン・ヒットとソウルの女王の威厳はそのままでした。そんな時期の伝説のRadio City Music Hallの二日目の公演をほぼ完全収録したタイトルです。音質は伝説のテーパーによるもので大変臨場感のある最高級オーディエンス録音。ピーボ・ブライゾンがゲストというのも豪華です。ロバータ・フラックとのデュエットでヒットした愛のセレブレーションをアレサが歌うという贅沢さ。一方ジョージ・マイケルの代わりにピーボがI Know You Were Waiting (For Me)をアレサとデュエット。これもある意味贅沢です。80年代のヒット曲のライブ・アレンジ、他にも往年の名曲もこの時ならではのアレンジで歌います。ヒット曲という点では最も充実しているライブではないでしょうか。 Radio City Music Hall New York City, NY July 6, 1989 01 Jumpin' Jack Flash 02 (You Make Me Feel Like) A Natural Woman 03 It's My Turn 04 I Never Loved A Man (The Way I Love You) 05 Rock Steady 06 I Say A Little Prayer 07 Chain Of Fools 08 Something He Can Feel 09 Respect 10 I Knew You Were Waiting (For Me) * 11 Tonight I Celebrate My Love * 12 Try To Remember 13 Freeway Of Love 14 Say That You Love Me Again * w/Peabo Bryson
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NLシリーズ アレサ・フランクリン / Radio City Music Hall July 5, 1989 (2CDR)
¥1,490
NLシリーズ アレサ・フランクリン / Radio City Music Hall July 5, 1989 (2CDR) 60年代、70年代とポップチャートでも数多くのヒット曲を放ったアレサ・フランクリン。ディスコ・ブームで低迷が続くも、どっこい80年代はFreeway Of LoveやI Know You Were Waiting (For Me)のナンバーワン・ヒットとソウルの女王の威厳はそのままでした。そんな時期の伝説のRadio City Music Hallの初日の公演をほぼ完全収録したタイトルです。二日目には未収録のSay That You Love Me Againのオープニングが収録されています。音質は伝説のテーパーによるもので大変臨場感のある最高級オーディエンス録音。ピーボ・ブライゾンがゲストというのも豪華です。ロバータ・フラックとのデュエットでヒットした愛のセレブレーションをアレサが歌うという贅沢さ。一方ジョージ・マイケルの代わりにピーボがI Know You Were Waiting (For Me)をアレサとデュエット。これもある意味贅沢です。80年代のヒット曲のライブ・アレンジ、他にも往年の名曲もこの時ならではのアレンジで歌います。ヒット曲という点では最も充実しているライブではないでしょうか。 Radio City Music Hall New York City, NY July 5, 1989 Disc 1 01 Say That You Love Me Again 02 Jumpin' Jack Flash 03 (You Make Me Feel Like) A Natural Woman 04 It's My Turn 05 I Never Loved A Man (The Way I Love You) 06 Rock Steady 07 I Say A Little Prayer 08 Chain Of Fools 09 Something He Can Feel 10 Respect Disc 2 01 I Knew You Were Waiting (For Me) * 02 Tonight I Celebrate My Love * 03 Try To Remember 04 Freeway Of Love 05 Say That You Love Me Again (Reprise) * w/Peabo Bryson
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NLシリーズ Princelogy 1 (2CDR)
¥1,490
プリンスを知る上で重要なアーティストの曲を収録するPrincelogyシリーズ。プリンス作、提供曲も良いですが、ここで何より面白いのが、アーティスト側によるプリンスへのリスペクト曲。アウトキャストやベックといった有名なアーティストのプリンス臭プンプンの曲から、プリンスのペイズリーパーク・レーベルにデモを送ったこともあるジョルジオのSex Appealや、プリンスよりもプリンシーなファンクになっているウィーンのShockadelicaのようなあまり知られていないカバー曲まで、幅広い選曲に色々素晴らしい発見があると思います。プリンスが歌っている?ミネアポリス出身のナチュラル・セレクションのDo Anythingも収録されています(2位の大ヒット、声質は似てますがプリンスは不在、しかし語りでイングリッド・シャベイズが参加)。そして歌い方がカッコイイ、フーファイターズのDarling Nikki、痺れます。他にも新発見あるはずです。 Disc 1 1.Sex Cymbal(Sheila E) 2.Mutiny(The Family) 3. Be Your Man(Jessie Johnson) 4.Waterfall(Wendy & Lisa) 5.Sex Shooter(Apollonia 6) 6.Shockadelica(Wean) 7.Sex Appeal(Georgio) 8.Mia Bocca(Jill Jones) 9.100MPH(Mazarati) 10.Sugar Walls(Sheena Easton) 11.If A Girl Answers(Vanity 6) 12.Belive(Lenny Kravits) 13.She Lives In My Lap(Outkast) 14.Debra(Beck) Disc 2 1.I Feel 4 U(Chaka Khan) 2,Good Judy Girlfriend(Carmen Electra) 3.Darling Nikki(Foo Figheters) 4.Oak Tree(Morris Day) 5.Koo Koo(Sheila E) 6.Oh Sheila(Ready For The World) 7.Wishing Well(Terence Trent D'Arby) 8.Paradigm(George Clington) 9.Do Anything(Natural Selection) 10.Untitled(How Does It Feel?)(D'angelo) 11.Star 69(Common) 12.Shhh(Tevin Campbell) 13.Right Here's The Spot(Basement Jaxx) 15.Yo Mister(Patti Labelle) 16.When You Were Mine(Cyndy Lauper)
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NLシリーズ リロ・トーマス/Apollo 1987 (1CDR)
¥990
元陸上選手で世界記録も出したことがあるそうで、そしてカシーフで有名なニューヨークのHushプロダクションに同属、ソングライティングでメルバ・ムーアへのMind Up Tonightが有名なリロ・トーマス。まさかこの人のライブ音源が存在するなんて。87年のアポロシアターでサウンドボード音源です。シャーリー・マードック、イヴェリン・シャンペーン・キングと一緒とマスターのクレジットがあるのですが、もしかすると彼女達と一緒にライブをしただけでリロのライブには参加していない可能性もあります。わずか21分、全5曲。しかしここで歌われている曲は全て最高のダンサーばかり。ニューヨーク・マナーのカシーフを彷彿させるYour Love's Go A Hold On To Meで始まり、87年の最大のヒット・アルバムとなったLilloからのナンバーを4曲、Sexy Girlのクールさには踊らざるを得ません。ラストはR&Bチャート2位のキラーなI'm In Love。アルバムを持っていない人は結構多いと思いますが、これを聴いて80年代のR&Bの素晴らしさ、リロの素敵さを知って欲しい所です。 introduction Your Love's Got A Hold On To Me Sexy Girl Her Love Wanna Make Love (All Night Long) I'm In Love 1987 Apollo Theater NYC
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NLシリーズ ジョージ・ベンソン/Nice '87 (1CDR)
¥990
プリンスのアイドル、ジョージ・ベンソン。彼のギター・ワークはグラミーも取ったBeing With You等唯一無二も心地良さとタイム感で聴き手を魅了しますが、ダンサンブルなGive Me The Night等、歌い手としても卓越したセンスを持っています。実は64年にアルバムがあるほどキャリアがあるミュージシャンなのですが、ブラコン好きにはやはりクインシー・ジョーンズがプロデュースした80年のGive Me The Nightの大ヒットの頃、と思うことでしょう。このライブは86年While The City Sleeps...リリース時のライブ、それをほぼ完ぺきなサウンドボード録音で聴かせるズバリの名演です。それも86年のアルバムがジョージ・ベンソン史上最も輝いているからと言えるでしょう。ナラダ・マイケル・ウォールデンがプロデュースした珠玉の2曲Kisses In The Moonlight、そしてShiverの演奏、この2曲がしっかりとプレイされていることに感涙する方はかなり多いはずです。もちろんクインシー陣営一番のソングライター、ロッド・テンパートンのLove X Love、美バラードIn Your Eyesとジョージの名曲が犇めく最強のセットリスト。絶対必携のマスト・タイトルです。 1.Weekend In L.A. 2.We All Remember Wess 3.Being With You 4.Love X Love 5.In Your Eyes 6.Beyond The Sea (La Mer) 7.Moody's Mood 8.Kisses In The Moonlight 9.Shiver 10.Love Ballad 11.Turn Your Love Around 12.Affirmation 13.Give Me The Night 14.The Greatest Love Of All 15.Nver Give Up On A Good Thing 16.On Broadway (cut) Nice, France 1987
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NLシリーズ!アレサ・フランクリン/The Jamaica World Music Festival 1982 (1CDR)
¥990
82年11月26日のジャマイカ・ワールド・ミュージック・フェスティバル。ピッチ調整をしたサウンドボード録音のカセット、そしてマスターには無い別のサウンドボード音源は特にラストのセットで使われ、よりこのライブを楽しめるものとなっています。この頃はルーサー・ヴァンドロスがプロデュースしたJump To Itがヒットしており、ラストにそれがしっかりプレイされているのが嬉しいです。そしてアレサの珠玉の名曲もこの時期ならではのとてもダンサンブルな歌い方と演奏で繰り出されるので堪りません。 November 26, 1982 Bob Marley Performing Arts Center Freeport Zone Montego Bay, Jamaica "The Jamaica World Music Festival" 01 announcer talk 4:10 02 Instrumental intro & announcer 1:56 03 > Hold On I'm Coming 4:29 04 Love Me Forever 3:56 05 It's Your Thing 4:16 06 Make It Up To You 7:22 07 talk by Aretha over intro to "Golden Moments Medley" 0:50 08 Daydreaming 2:48 09 > Rock Steady 2:44 10 Say A Little Prayer 2:24 11 > Respect 2:38 12 I Hurt Myself (I'm Guilty) 4:04 13 Ain't No Way 6:06 14 instrumental outro to set & announcer [most of this track from alt. source - levels change for a few seconds] 1:36 encores: 15 band Intro 1:07 16 Because of You 5:13 17 Jump To It 6:24 18 > announcer & Jump To It Finale 1:31 19 announcer & crowd noise 2:39 66:22 Aretha Franklin & the Aretha Franklin Orchestra H.B. Barnum conducting the orchestra Back-up Singers: Sandra Dance, Estelle Brown, Margaret Branch & Cousin Brenda
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NLシリーズ!クインシー・ジョーンズ・バンド/Midnight Hour Music 1975(1CDR)
¥990
クインシー・ジョーンズ一派による75年のライブがサウンドボードで登場。サウンドボードと言ってもそのクオリティーは超素晴らしく、当時のFM放送音源をリール・テープで録音したものを一度リール・テープでダビングし、その後DATテープにデジタル・コピーして移し、そこから色々なノイズの除去を行ったプロ顔負けの仕事がされています。面子はもう涎ダラダラの凄い人たちばかり。でもジャズの頃?ではありません。冒頭のTryin' To Find Out About Youからルイス・ジョンソンのベースとジョージ・ジョンソンのカッティングとが超大炸裂、Boogie Joe, The Grinderまでその殆どがファンク、そしてソウルマナーな演奏で、そこにクインシーのマジックが施されたもう感動しっぱなしのスタジオ・ライブです。途中日本語が登場しますが、バンド内ではやっていたのでしょうか。 Quincy Jones Band "Midnight Hour Music" Clover Studios Hollywood, California 1975 Summer 01 Tryin' to Find Out About You 02 Soul Saga (Song of the Buffalo Soldier) 03 Listen (What It Is) 04 Theme from "Ironside" 05 If I Ever Lose This Heaven 06 Everything Must Change 07 Manteca 08 Is It Love that We're Missing? 09 Boogie Joe, the Grinder 47:40 Quincy Jones - keyboards and vocals Louis Johnson - bass and vocals George Johnson - guitar and vocals Harvey Mason - drums Wah Wah Watson - guitar Frank Rosolino - trumpet Bill Lamb - trumpet Chuck Findley - trumpet and flugelhorn Sahib Shihab - saxophones Ernie Krivda - saxophones George Bohanon - trombone Jerome Richardson - flute and saxophones Ralph MacDonald - percussion Paulette McWilliams - vocals Aura Urziceanu - vocals Leon Ware - vocals and keyboards Carolyn Willis - vocals Myrna Matthews - vocals Jesse Kirkland - vocals
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NLシリーズ!クインシー・ジョーンズ/Rose Bowl 1982 (1CDR)
¥990
クインシー・ジョーンズがアルバムThe Dudeをリリース、愛のコリーダの大ヒット、そして82年にはマイケル・ジャクソンがクインシーのプロデュースでモンスターヒットとなり、彼の頂点と言える時期のサウンドボード・ライブが登場!最近出回ったマスターに既にリマスタリングがされていましたが、曲間のノイズ等幾つか難が残されていたため、可能な限り取り除いた再リマスター・エディションとなります。パティ・オースティン、ジェームス・イングラム、ブラザーズ・ジョンソン、チャールズ・メイ、アシュフォード・シンプソン、そして超サプライズとしてマイケル・ジャクソン!!とオールスターが終結、クインシーマジックが施された楽曲をオリジナル・シンガーとバック・ミュージシャンが歌い演奏するわけです。こんな夢の饗宴が行われたのはこのツアーだけ。如何に重要なアイテムであるかわかるはずです。78年のSounds ... And Stuff Like Thatからの曲もプレイしてます。 Recorded at Budweiser Superfest, Rose Bowl, Pasadena, CA on August 1, 1982 01 The Dude 02 Love Is In Control 03 Razzamatazz - feat. Patti Austin 04 100 Ways - feat. James Ingram 05 Hold On 06 Just Once - feat. James Ingram 07 Do You Love Me - feat. Patti Austin 08 Ai No Corrida - feat. Charles May, Louis Johnson - bass, John Robertson - drums, Holly Brown - percussion 09 Stuff Like That - feat. Asford & Simpson & Michael Jackson 10 radio program outro
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NLシリーズ アニタ・ベイカー / Wembley Arena 1988 (1CDR)
¥990
チャプター8から脱退し、83年にThe Songstressのソロ・アルバムをリリース。続く86年のRaptureからSweet Loveがヒットし、続くサード・アルバムGiving You the Best That I Gotでいよいよ彼女のジャズ、フュージョン・マナーのボーカル・スタイルの完成形を提示、その頃の88年10月21日のウェンブリー・アリーナでのライブをエアチェックのサウンドボード録音で収録。嬉しいのがトップ10ヒットとなったサード・シングルLead Me Into Loveのプレイ、そしてクラブ好きならば、Perriというグループのヒット曲I'm The Oneで、とてもダンサンブルなナンバー。アニタのバンドのコーラスにいるため披露されていますが、このライブ・バージョンはかなりレアです。そしてマイケル・ジャクソンのAnother Part Of Meをファンキーにカバーしているのも白眉です。もちろんセットリストを見ればわかって頂けると思いますが、アニタ自身のヒット曲はほぼ網羅してます。アニタ・ベイカーの魅力満載のライブ! Wembley Arena London, UK 21st October 1988 FM Broadcast 01 - Sweet Love 02 - Been So Long 03 - No-one In The World 04 - I'm The One (performed by Perri Sisters) 05 - Lead Me Into Love 06 - Watch Your Step 07 - God Bless the Child 08 - Caught Up in the Rapture 09 - Another Part Of Me 10 - You Bring Me Joy 11 - Giving You the Best That I Got Vocals: Anita Baker Musical Director/Guitar: Ray Fuller Keyboards: Darnell Smith Drums: Rayford Griffin Bass: Sekou Bunch Percussion: Bill Summers Saxophone: Everette Harp Keyboards: Dean Wyatt Background Vocals: Perri Sisters (Lori, Darlene, Carol, Sharon), Gina Taylor
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NLシリーズ!ザップ・ロジャー/Emeryville 1994 (1CDR+1DVDR)
¥1,490
CDR+DVDR Live In Emeryville 1994 So Ruff So Tuff I Can Make You Dance Dance Floor Gin N Juice(Snoop Dogg)/Whoomp There It Is(Tag Team) Be Alright I Heard It Through The Grapevine (Marvin Gaye) Oops Upside Your Head (The Gap Band) End Of The Road (Boyz 2 Men) Do Wa Ditty (Blow That Thing) Breezin'(George Benson) Hound Dog (Elvis Presley) Slow and Easy Heartbreaker Computer Love More Bounce To The Ounce I Want To Be Your Man
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NLシリーズ!ジョージ・ベンソン/Boston 1985 (2CDR)
¥1,490
ソウル・ジャズからフュージョン、そしてクインシー・ジョーンズ・マジック、更にカシーフとタッグを組みブラック・コンテンポラリーの世界へ。そんなジョージ・ベンソンが到達した領域、85年という時期の良好オーディエンス録音のライブのリリース。This Masquerade、日本でも丸使いしてヒットしたTurn Your Love Around、スリリングなNo One Emotion、ジョージ・ベンソンのギターがこれでもかと楽しめるWeekend IN LA、高速フルピッキングの小気味良いギター・ワークとスキャットを織り交ぜた美声、プリンスも憧れるジョージ・ベンソンでしか表現できない流麗で気持ち良いライブを是非。 George Benson: vocals and guitar Mike O'Neal: guitar Vicky Randle: vocals Jorge Dalto: keyboards (introduced before track 11) Barnaby Finch: keyboards Stanley Banks: bass Jimmy Madison: drums a horn section and miniature orchestra Boston Common Boston, Mass. USA August 1, 1985 Disc 1 1: Valdez In The Country 6:51 (cuts in) 2: Beyond The Sea 3:38 3: Being With You 4:01 4: Affirmation 6:02 5: In Your Eyes 3:22 6: Moody's Mood 4:16 7: Love X Love 5:24 8: Mona Lisa 3:44 9: Georgia On My Mind 3:07 10: My Latin Brother 4:43 11: Weekend In L.A. 7:05 Disc 2 1: Lady Love Me 3:53 2: No One Emotion 3:37 3: I just want to hang around you 4:13 4: 20/20 4:00 5: Turn Your Love Around 3:35 6: The Greatest Love Of All 5:13 7: Tenderly 2:19 (cuts briefly at :19) 8: This Masquerade 7:18 9: Never Give Up On A Good Thing 4:13 10: On Broadway 9:33
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NLシリーズ!スティービー・ワンダー/Dorothy Chandler Pavilion 1987(1CDR)
¥990
Dorothy Chandler Pavilion - Los Angeles, CA August 6, 1987 01 - House Band Soundcheck 02 - Love Light In Flight 03 - Front Line 04 - Bird of Beauty 05 - Happier Than The Morning Sun 06 - You Are the Sunshine of My Life/Saving All My Love For You 07 - Suddenly 08 - Overjoyed 09 - My Cherie Amour 10 - My Cherie Amour (cont) 11 - Go Home 87年のベネフィット・ライブを関係者流しの超高音質ライン録音で収録。まずはジャズ・ナンバー等をプレイするサウンドチェック。(曲と曲の間にかなり間がある所があります)。そして突然スティービーの演奏が始まります。レアな演奏ばかりで卒倒しますが、全てインスト部分はスティービーがコンピューターで作っておいたもの。まずはWoman In Red収録のLove Light In Flight、そしてベスト盤Musiquarium IのシングルjFront Line、ピアノのみのシンプルで力強いBird Of Beautyは神々しくて涙が出ます。そしてHappier Than The Morning Sunは72年のMusic Of My Mindの隠れ名曲で、印象的なギターはないのですが、それがまたスティービーのサウンドらしさが前に出て素敵です。観客と一体となるYou Are The Sunshine Of My Lifeのライブ・ヴァージョンは歓声が殆どないので、コーラスの女性が代わりのように聴こえます。そして彼女が歌うSaving All My Love For Youはスティービーが素晴らしいコーラスを魅せます。まさかのビリー・オーシャンのカバーSuddenly、美しすぎるOverjoyed、My Cherie Amourはシーケンサーの調子が悪かったのか、一度やり直します。そしてラストはスペイシーなキーボードのサウンドがとてもよく似合うGo Home。一人で何でもできてしまうスティービーの激レアライブ降臨です。
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NLシリーズ!チャカ・カーン/Washington DC 1982 (1CDR)
¥990
82年のアルバムChaka Khanリリース直前の82年の秋のワシントンでのライブをウェストウッド・ワンのラジオ・プロモからリマスタリングして収録したタイトル。針音も殆どなく3つあったCMもカットしています。とにかく素晴らしいのは大傑作アルバムWhat Cha' Gonna Do For Meのアルバムからの曲を多くプレイしていること。特に最強ダンサーI Know You, I Live Youのライブ・ヴァージョンは後のライブでも披露されることは無くなっていくので大変貴重です。同様にCloudsもレアです。またルーファス時代のEverlasting Loveのプレイもレア、スティービーのI Was Made To Love HerをHimに変えて歌ったり、今度のシングルとマイケル・ジャクソンのカバーGot To Be Thereを真剣に歌うのも素晴らしいです。貴重な時期の最高演奏です。 Washington DC, Wax Museum Fall of 1982 01. Westwood One intro - concert intro 02. I Know You, I Live You 03. Heed The Warning 04. Got To Be There 05. Sweet Thing 06. Everlasting Love 07. Tell Me Something Good 08. Clouds 09. Love Has Fallen On Me 10. I Was Made To Love Him 11. What Cha' Gonna Do For Me 12. I'm Every Woman 13. Westwood One outro