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ジャクソンズ / Victory Tour In Toronto (1BRDR)
¥1,890
マイケルが超キレキレ!ジャーメイン・ジャクソンもいる唯一のジャクソンズのツアー、ヴィクトリー・ツアーよりトロント公演を、最新のテープよりリマスタリングを施しブルーレイに収録!決定盤です! ビクトリー・ツアーは、ジャクソンズが84年7月から12月にかけてアメリカとカナダで行ったコンサート・ツアーです。マネージメントに父親ジョーが復帰、ジャーメインもアリスタに移籍し、ジャクソンズに加入。途中ジャッキーが負傷して参加出来なくなりますが、ジャクソン兄弟6人全員が揃った唯一のツアーとなりました。 グループは55回のコンサートを行い、約250万人の観客を動員。55か所の公演場所のうち、53か所は大きなスタジアムで行われました。ほとんどの観客は、当時音楽界を席巻していたアルバム『Thriller』を観るために来ており、セットリストの曲のほとんどが『Thriller』と『Off Th Wall』のアルバムからの曲であったことから、マイケルのスリラー・ツアーではないか、そう思っていた人は多かったようです。 このツアーは、ドン・キングがプロモーションを担当。約7500万ドル(23年のドル換算で2億2,000万ドルの収益を上げ、最高収益ツアーの新記録を樹立したと伝えられています。しかしその裏には高額なチケット代、プロモーター側に有利な販売システムがあり、結果トラブル続出、訴訟問題となりました。それでもツアーの最中にマイケルは会見を開いて公正且つ適切なチケット販売形態にするように要請、チケット代が通常に近い値段に落ち着きます。またワールドツアーという宣伝にもかかわらず、公演はアメリカとカナダのみで行われました。 ライブ中、マイケルの片方の装飾手袋、黒いスパンコールのジャケット、そしてムーンウォークが披露されました。奥さんの車に轢かれ足を負傷してしまったジャッキー(そのため参加出来なくなりました)の当時の不倫相手だったポーラ・アブドゥルが振付を担当しています。マイケルに焦点を当てていますが、セットリストにはジャクソンズのアルバム『Destiny』と『Triumph』の曲が含まれており、ツアー名はジャクソンズのアルバム『Victory』にちなんで付けられています。カンザスシティでのツアー初公演の4日前にリリースされ、タイミングがばっちりであったにもかかわらず、ラストの「Shake Yout Body」でのマイケルのアドリブで「State Of Shock」が歌われる以外(「State Of Shock」もリハーサルされていますが、曲そのものを演奏することはありませんでした)、『Victory』の曲はツアーでは演奏されませんでした。ジャーメインも84年4月にアルバム『ダイナマイト』をリリースしてR&Bチャート1位と成功を収めていましたが、そのアルバムから「Dynamite」(「You Like Me Don't You」がプレイされたセットもあります)、そしてマイケルとのデュエット「Tell Me I'm Not Dreaming」が演奏されています。残念ながら「Thriller」の演奏の出来が良くなく、雰囲気も合わずで、マイケルによりセットリストに含まれませんでしたが、後にマイケルのソロ・ツアーで定期的に演奏されるようになります。 オープニングは、悪魔に征服されそうになっている国を、ランディ・ジャクソン扮するアーサーが、石に刺さって抜けなかった聖剣、エクスカリバーを抜くことが出来、クリーチャーを倒し、王国を建国し勝利する、そんなストーリーより始まります。とても映像の発色が良く、SFの映画を観ている錯覚に陥ります。ほんの少し映像や音が乱れますが最小限で、このクオリティは画期的と間違いなく言えます。1曲目はアルバム『Thriller』からの「Wanna Be Startin' Somethin'」。ジャクソンズのメンバーが煽り、後のマイケルのツアーとは別の迫力、疾走感があります。『Destiny』収録の「Things I Do For You」へとスリリングに流れます。踊らずにはいられない「Off The Wall」でも、演奏がスピーディーでマイクを持ってダンスをしながら歌っているマイケル、吐く息が白いです。でも息切れは全くしてません。そして好きな歌としてマイケルは「Ben」を歌おうとしますが、中断、ずっと愛されてきた曲だけど、時代は変わる、今はこの曲だと「Human Nature」をプレイします。哀愁のダンス・メロディの「Heartbreak Hotel」はティトのギターが印象的です。感情移入がものすごい「She's Out Of My Life」ではややブルージーなアレンジで、それはティトのギターだと思われます。ここでマイケルは一度ステージを後にします。そしてこれまでバンド内唯一のベースを弾きつつ踊っていたジャーメインが(アルバム『Vicotry』よりも遥かにライブの方が貢献度が高いです)、自身の曲を披露すべくフロントに立ちます。ランディもショルダー・キーボードでマルチプレイヤーぶりをアピール、ティトのギターもファンキーです。マーロンがスティービー・ワンダーが歌うパートを低い声で入れています。ジャッキーはケガでいませんが、マイケル以外の素晴らしいジャクソンズが堪能できます。84年のオープニング曲「Dynamite」はプリンスの「Sexuality」とデヴィッド・ボウイの「China Girl」がブレンドしたようなダンサンブルな曲でそのライブ・バージョンが観れるのは嬉しい限りです。そして「Tell Me I'm Not Dreaming」はジャーメインが最初歌ってから、マイケルが飛び出すようにステージに入ってきてのデュエット。ジャクソン5のメドレーでも「I'll Be There」でマイケルとジャーメインがボーカルを分け合う、それこそがオリジナルなのでウルッと来ます。その後のマイケルのスキャットがまた冴えに冴えてます。「Rock With You」、「Lovely One」とソロとグループによるナンバーを交互に演奏、「Workin' Day & Night」ではGregg Wrightのギター・ソロ、ランディのパーカッション・ソロ、とメンバーの卓越した演奏テクが惜しげもなく披露されます。そして嵐のような演出の後、マイケルはモンスターによりベッドの上に寝かされ儀式が始まり、忽然と宙に消えてしまいます。しかし別の場所から衣装を「Beat It」仕様に変えて姿を現します。ここでもグレッグのエディ・ヘイゼルを完全模倣したギター・ソロ、2回目はエディを超えるかの勢いでのプレイが素晴らしいです。群舞がないため、その分マイケルにフォーカスされ、且つボーカルとダンスも若々しくキレッキレとなっていて、ズバリの絶頂期となっています。マイケルの曲もジャクソンズ・バージョンの方がかなり迫力があるんです。「Billie Jean」もジャクソンズのコーラスがソウルフルで、マイケルも安心して、そしてノリノリで踊り歌っています。帽子を被ってここぞで魅せるムーンウォーク、シブすぎです。そこからのジャクソンズの出世曲「Shake Your Body」はこの時点が興奮の沸点で、神懸っています。「State Of Shock」、「Don't Stop 'til You Get Enough」のボーカル・ラインもマイケルから飛び出します。「Lovely One」同様ランディとマイケル作で、ジャーメインが居ない時期のジャクソンズの曲ですが、彼によるベースが凄いファンキーです。マーロンのくねくね踊りをマイケルが見て、まあいいか、みたいな顔をするのがなんか可愛いです。ジャクソンズの代表曲を一つ選べと言われてこの曲、という人は多いはずです。 そのマーロンによると、マイケルは『Victory』の曲をリハーサルしたり演奏したりすることを拒否し、ツアーに参加することにも乗り気では無かったと語っています。マイケルが最終的に同意するまでに、母親のキャサリンとファンの説得が必要でした。マーロンはまた、マイケルは収入を必要としていた兄弟たちのため渋々ツアーに参加しただけだとも語っています。ツアー中、マイケルと兄弟たちの間で緊張が高まり、12月9日のコンサートでマイケルはこれが一緒に演奏する最後の機会になると発表し、85年の春と夏のヨーロッパとオーストラリアでのツアーは中止になりました。ジャクソンズとドン・キングはツアーでまだ収益を上げたがっていました。マイケルはツアー前に約束した通り、いくつかの慈善団体に自分の分を寄付しています。彼と兄弟たちの間の溝はジャクソンズ一家に深く永続的な影響を及ぼし、晩年の大半を彼らと疎遠にさせ、マイケルを含むジャクソンズは、ライブ披露をするグループとして事実上終焉を迎えます。ジャクソンズは89年にもう1枚アルバムを制作しましたが、マイケルとマーロンは1曲しか参加せず、01年にマイケルのソロアーティストとしての30周年を祝うコンサートを除けば、マイケルの存命中に再びジャクソンズとしてのツアーを行うことはありませんでした。 記録を塗り替える程に84年最も収益があったヴィクトリー・ツアー。85年ももしコンサートを続けて来日もしていたら、プリンスのパープル・レイン・ツアー、そして最も収益のあったブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドのボーン・イン・ザ・U.S.A.ツアーを超えていた可能性は相当あります(共に日本に来ていませんし)。 The Sword In The Stone Wanna Be Startin' Somethin' Things I Do For You Off The Wall Ben / Human Nature Heartbreak Hotel She's Out Of My Life Jermaine's Set: Let's Get Serious Dynamite Tell Me I'm Not Dreamin Jackson 5's Medley: I Want You Back The Love You Save I'll Be There Rock With You Lovely One Workin' Day & Night Beat It Billie Jean Shake Your Body (Down To The Ground) CNE Stadium, Toronto, ON, Canada October 5, 1984 Intro I Want You Back Love You Save Never Can Say Goodbye I'll Be There Billie Jean Pasadena Civic Auditorium, Pasadena, CA, USA March 25, 1983 Pro-shot 133min.
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ジャクソンズ / Alternate Victory (2CDR)
¥1,490
歴史を塗り替える大ヒットとなるアルバム『Thriller』。そこからのラスト・シングルはそのタイトル曲でした。83年末の「Thriller」の画期的なショート・フィルムの公開は、ソロ活動中だったマイケル・ジャクソンの人気が頂点に達した時だったと言えるかもしれません。その頃マイケルがいるグループ、ジャクソンズは、契約切れだった父ジョーがマネージャーに復帰して、83年末にアルバムのレコーディングを本格的に開始します。『モータウン 25: Yesterday, Today, Forever』でそれまでモータウンでソロ活動していたジャーメイン・ジャクソンがグループに(一応)戻ることとなり、ジャクソンズは6人になっていました。84年2月にアルバムリリース予定と報じられていましたが、7月とずれ込んでしまったジャクソンズのアルバム『Victory』を、今回色々な音源よりその魅力に迫ります。 Disc 1、まず『Victory』の独自解釈オルタネイト・アルバムを収録しました。 84年8月にセカンド・シングルとしてリリースされ『Victory』のオープニング曲である「Torture」は、83年11月に長男ジャッキー・ジャクソンによって書かれ、モータウンのライター、キャシー・ウェイクフィールドが作曲サポートをしています。当初ジャッキーがマイケルと一緒にボーカルを録音する予定でしたが、最後の最後まで 『Victory』に参加するか不明瞭だったジャーメインが、結局ジャッキーの代わりにボーカルを取ることになります(ジャッキーが歌う部分も残っています)。 ジャクソン5時代は、ジャクソン家5男のマイケルだけでなく3男ジャーメインがリードを取る曲があり、子供のマイケルなんかよりもジャーメインよ、という女の子が少なくありませんでした(アマチュア時代にはジャーメインがリードを取っていましたし、マイケルはジャーメインを真似することからシンガーを始めています)。75年にベリー・ゴーディの娘とジャーメインは結婚、モータウンに残ることになり、ソロでアルバムをリリースしていきます。一方エピックに移籍してマイケルが主軸となったジャクソンズは、セルフ・プロデュースを行うようになってからの78年に「Shake Your Body」のヒットが生まれ、79年ソロでの『Off The Wall』が成功、80年の『Triumph』はR&Bアルバム・チャートで、ジャクソンズ名義では初となる1位獲得を果たします。ジャーメインも「Let's Get Serious」が80年のR&B年間チャート一位となるヒットがありますが(ちなみに2位はマイケルの「Rock With You」でした)、マイケルはメガトン級の大ヒット『Thriller』をリリースして、大きく水をあけることになります。 そんな二人が互いにリードを取る曲、それが「Torture」です。「君が愛のないナイフで僕を傷づけてもこの想いは止められない」、それを「拷問」としている歌ですが、デュエット用というより一人称の曲となっています。しかしジャーメインが「歩み続けろと言われたが、僕はここに来るべきではなかった」、そしてマイケルが「彼女は無意味に階段を上っている」と歌っていて、二人の関係性も匂わせている歌詞になっています。 また「Torture」のPVはマイケルがアイデアを出し「Thriller」のようなホラー映画風に仕上がっていますが、当のマイケル、そしてもう一人の主役のジャーメイン、二人が出演していません。しかしマイケルだけは蝋人形で登場します。結果6人ではなく、ジャクソン4+1(人形)となっています。ジャクソンズだと思われる骸骨も映されますが、それも5体です(その内の1体はムーンウォークのような動きをしています)。もしかするとPVはジャッキーとマイケル用に用意していたのかもしれません。撮影は大変費用がかかったにもかかわらず、ポップで17位。PV制作会社はそのためなのか破産してしまったそうです。 ここでは12インチ・バージョンにイントロ、アウトロの風が吹く音が入っている「Torture」のPVバージョンを収録しました。 『Victory』セッションより前に、フレディ・マーキュリーとマイケルは「State Of Shock」、「There Must Be More To Life Than This」そして「Victory」の3曲を録音しています。しかし残念ながら「Victory」のみがリークしておりません。ただその曲はマイケルが思い付きで作ったスロー・バラードが元で、フレディと二人で曲に発展させました。メインボーカルはマイケル、フレディがバックボーカル、最後のパートでは二人が共に歌の掛け合いを行っていると言われています。しかし二人のスケジュールの関係で完成とはなりませんでした。アルバム『Victory』にはタイトル曲が収録されていません。そしてアルバムのタイトルはマイケルが考えたのものです。 「私たちが実際に一緒に書いて残されているのは「Victory」という曲で、その後マイケルがジャクソンズのアルバムのタイトルとして使用されたんだ。曲を作ったのはそれより前だったよ。おかしなことだけど、その曲は凍結されてしまっていると思う。私たちが実際に一緒に書いた唯一の時(曲)だったということで。それでデモができて、とてもいい感じになっていたんだけど。」フレディ・マーキュリー、「A Musical Prostitute: Freddie Mercury Interview」、84年 実はマイケルはフレディーとの「Victory」をアルバム収録の候補としてジャクソン兄弟に提示していたという話があります。そしてその「Victory」を特に気に入ったのがジャッキーでした。ジャッキーはアルバムのプロデューサーの一人デヴィッド・ペイチと共に、マイケルが歌っているヴァースの歌詞、コード進行に変更を加え、マイケルとフレディーが共に歌う部分の歌詞、構造、コード進行はほとんどそのままにしつつ、クイーンのアルバム『Hot Space』収録のドラマー、ロジャー・テイラーの曲「Action This Day」にインスピレーションを得て、曲のテンポを速めてダンサンブルな曲調に変えました。そしてスティーヴ・ルカサーがクイーンのギタリストのブライアン・メイ風ギターソロを入れて、完成したのが「Wait」です。その曲のクレジットにはジャッキーとペイチのみで、マイケル、フレディの名はありません。リード・ボーカルはジャッキーですが、終盤マイケルとジャーメインの掛け合いがあります。「Wait」は一部の国で4番目のシングルとなりましたが、実際素晴らしいダンサー曲となっています。マイケルは原曲と異なっている、ジャッキー達のアレンジ力を評価し、クレジットを辞退したのかもしれません。でもフレディは...単に気が付かなかっただけなのでしょうか。謎です。 ここでの「Wait」は、マイケルのボーカルをAI処理により前に出して、ジャッキーとマイケルのデュエット風にしたバージョンを収録しました。 3曲目「One More Chance」の美しいミディアム、6男ランディの作です。キーボード、ドラムもランディ、歌もランディ、パーカッションを除いてほぼランディ一人でやっていて、その姿勢はプリンス的です。93年のジャネット・ジャクソンの『Janet.』からのシングル「If」のカップリング曲に「One More Chance」のカバーがあり、今回その音源を巧妙に編集しランディとジャネットのデュエット曲にしたバージョンを収録しました。 4曲目「Be Not Always」は4男マーロンとマイケルが作曲です。グレッグ・ポレーによるアコースティック・ギターを中心に、美麗なバラードをマイケルが一人で歌っています。ここではファンメイドの9分のロング・バージョンを収録しました。 5曲目、マイケルと、右利きのジミヘンと呼ばれていたランディ・ハンセンとの共作「State Of Shock」は、84年6月18日にアルバム先行ファースト・シングルとしてリリースされ、マイケルとミック・ジャガーのツイン・ボーカルによるハード・ロック・チューン、絶対大ヒットの宿命を帯びていました。しかし蓋を開ければポップ3位。PVが無かったのが一位になれなかった理由なのかもしれません。というのも7月7日にプリンスの「ビートに抱かれて」がナンバーワンとなり、そこから5週連続一位。そしてその直後8月11日に今度はレイ・パーカー・Jrの「Ghostbusters」が3週連続一位となるのです。両方ともPVを作っていますし、何よりショート・フィルムどころか映画と結びついてのヒットです。「Torture」も「Body」もマイケル、ジャーメインがPV出演していなかったので、MTV、映像の時代だというのに、軽んじ過ぎていた結果の小ヒットだったのではないかと思われます。 「State of Shock」は83年5月か6月頃にヘイヴェンハーストでクイーンのリード シンガー、フレディ マーキュリーとのデュエット曲として一度録音されています。そのデモには、デヴィッド・ウィリアムズのギターとベース、リンドラム、そしてレコーディングセッション中にマイケルが個室で(原文はin a closet)ドラムを叩いていると、ビル・ボットレル (トラックのミックスを担当) は述べています。確かにプリンス的なリンドラムが「State Of Shock」に入っていますが、『Victory』のクレジットにそれがマイケル・ジャクソンだと書かれています。 当時のフレディのパーソナル・アシスタント、ピーター・フリーストーンが「「State Of Shock」はすでにレコーディング済で、フレディは単にそれにボーカルを加えただけだった、残念ながら、2人は仕事の都合で一緒に取り組んだ曲を最後まで完成させることはなかった」と語っています。マイケルは最終的にローリング・ストーンズのミック・ジャガーと共にこの曲を完成させます。このバージョンでは、オリジナルの16トラックのデモ (フレディとのデュエット・バージョン) の基本トラックがそのまま残され、ボーカルとパーカッションがオーバーダビングされています。 ここでは、マイケル、ミック、そしてフレディの3人の夢の共演「State Of Shock」を作成、収録させました。 6曲目「We Can Change The World」は次男ティトの作曲で、リード・シンガーもティトです。ベースがルイス・ジョンソンとネイザン・イーストの二人で、リズム・ギターがデヴィッド・ウィリアムス、パーカッションがTOTOにも参加していたレニー・カストロです。そしてティト自身もキーボード、リンドラム、ギターをプレイ、バンド・サウンド寄りに仕上がっています。 ここではアルバム・バージョンを収録しました。 7曲目「The Hurt」はマイケルとランディ、そしてデヴィッド・ペイチ、スティーブ・ポーカロの作。リード・シンガーはファルセットのランディで、バッキング・ボーカルはジャーメイン、マイケルを含む他のジャクソンズ兄弟が担当。TOTOのメンバーの支えでブリブリ且つスイングさのあるキーボード・ワークをランディが中止に表現していますが、とても出来の良いダンス・チューンとなっています。それでも作曲に絡むマイケルの声が欲しい所ですね。 ここではAI処理でよりマイケルの声をフィーチャーしたバージョンを収録しました。 8曲目「The Body」はマイケルと共に『Victory』を最後にグループを離れるマーロンによる作品で、サード・シングルとなりました。バッキング・シンガーにジャーメインがおらず、PVも制作されましたが、マイケルは多忙からなのか出演しておらず、これがシングルに選ばれた理由は不明です。しかしマーロンの味のあるボーカルとダンスフロアを沸かせるに十二分に足りる軽快なサウンド、特にギターがヤバく、中間の爽やかなグレッグ・ライトのソロ、途中から入ってくるデヴィッド・ウィリアムスのギター・カッティングの心地良さに聴き手は踊らざるを得ません。ジャーメインが参加して、マイケルと共にPVを作っていたら、ワンチャン一位があったかもでした。ポップで47位、R&Bでも39位。 ここでは12インチ・バージョンを収録しました。 そしてDisc 1後半、Disc 2に渡って『Victory』でシングルとなった7インチ、12インチのバージョンを全て収録しています(オルタネイト・アルバムの方に収録しているのはダブりとなるため入れていません)。また「Torture」のマイケルだけが歌っているようにAI処理したバージョンや、Disc 2では「The Hurt」のファンメイドのExtended Version、「Body」のマイケルだけが歌っているようにAI処理したバージョンも収録しています。また長男ジャッキーがグレッグ・フィリンゲインズに提供した「Playing With Fire」のアルバム・バージョンと12インチ・バージョンも時期的に『Victory』セッションなので収録しています。 そして「State Of Shock」のマイケルとフレディによるデモも収録。83年より始めたフレディーとのセッションでマイケルは「There Must Be More to Life Than This」を共に録音しています。この曲はフレディ・マーキュリーが作曲し、82年クイーンのアルバム『Hot Space』用にバンドと共に録音されていましたが、完成とまで至らずお蔵入りにしていました。その2年前、マイケルとフレディはクイーンのThe Game Tourのバックステージで初めて出会って以来、連絡を取り合っていましたが、フレディはマイケルのロスのスタジオを訪れ、マイケルのボーカルで録音したもののやはり未完成となった、ということです(後にクイーンで84年の『The Works』用に再録音しましたが、未完成となったそうです)。しかしマイケル・ジャクソンがフィーチャーされていない状態で、フレディの85年のソロデビューアルバム『Mr. Bad Guy』に収録されることになります。しかし83年のセッション音源がリークしています。それがマイケルだけが歌っているバージョンです。そしてそのピアノのバッキングはフレディによるものです。フレディがマイケルに指示する声も入っています。「なぜ白か黒かだけで判断しようとするの?見たもの以上のものが人生にあるんだ」というフレディの気持ちがこもった歌詞はマイケルにとっても共感できたことでしょう。しかし二人が歌っているバージョンもリアルに存在し、それがGolden Duetという、ハモりもある二人の歌が完全溶け込んだ素晴らしいバージョンで、それも収録しています。そして『Mr. Bad Guy』のフレディのピアノ中心のバージョン、クイーンのメンバーで作られたバンド・バージョン、そしてマドンナ等のリミックスを手掛けているウィリアム・オービットによるバージョン、これはクイーンによるバッキングに、フレディ、そしてマイケルのボーカルがある、コンプリート・テイクと呼べるものです。 Disc 1 1.Torture (Music Video Version) 6:19 2.Wait (Feat. Michael Jackson AI) 5:27 3.One More Chance (Feat. Janet Jackson) 5:18 4.Be Not Always (Long Version) 9:00 5.State Of Shock (Michael Jackson, Mick Jagger & Freddie Mercury Trio Version) 5:02 6.We Can Change The World 4:46 7.The Hurt (Feat. Michael Jackson AI) 5:29 8.Body (12" Version) 5:49 9.Torture (Michel Jackson Solo Version AI) 4:55 10.Torture (7" Version) 4:31 11.Torture (12" Version) 6:15 12.Torture (12" Version Instrumental) 5:06 13.Wait (7" Version) 4:21 Disc 2 1.State Of Shock (7" Version) 4:07 2.State Of Shock (12" Version Dance Mix) 5:40 3.State Of Shock (12" Version Instrumental) 4:40 4.The Hurt (DJT Extended Version) 6:38 5.Body (7" Version) 4:23 6.Body (7" Version Instrumental) 4:16 7.Body (12" Version Instrumental) 6:46 8.Body (Michael Jackson Solo Version AI) 5:07 9.State Of Shock (Michael Jackson & Freddie Mercury Demo) 4:43 10.There Must Be More To Life Than This (Michael Jackson Solo Demo) 2:04 11.There Must Be More To Life Than This (Golden Duet Version) 2:55 12.There Must Be More To Life Than This (Freddie Mercury Version) 3:01 13.There Must Be More To Life Than This (Queen Version) 3:25 14.There Must Be More To Life Than This (William Orbit Mix) 3:27 15.Greg Phillinganes - Playin With Fire 4:45 16.Greg Phillinganes - Playin With Fire (12" Version) 6:37
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.5 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第五弾、最終エディションとなります。 『Thriller』制作中、マイケルとクインシ―ジョーンズの間には創作上の相違が生まれていました。クインシーは当初、「Billie Jean」をレコードに入れたいと考えていませんでした。マイケルが収録することを強く主張したため、クインシーはイントロを短くしたり、タイトルを「Not My Lover」に変更することを提案したりしました。 「優れた曲とパフォーマンスを詰め込んで、ミックスダウンも含めて、全て完璧に行ったが、私たちが手にしたのは「24カラットの“音の糞”」だったんだ。レコードは現実的に制作しなければならない。A面、B面それぞれを19分以内にしなくては。それが原則なのだ」。クインシー・ジョーンズ自伝より。 前回Vol.4ではアルバム『Thriller』の音の糞エディションを可能な限り再現してみました。そして今回はクインシーの言う現実的なレコード、A面、B面それぞれを19分以内、究極のセールスとなろう『Thriller』を再現します。 82年11月8日にアルバムは完成、リリースされた『Thriller』はトータル42分19秒です。クインシーの望むバージョンのためにはあと4分程カットしなくてはなりません。それを可能にするのはシングル・バージョンの存在です。アルバム・バージョンの更なるエディットとなっており、その作業は『Thriller』編集作業中に行っていたはずです。そのバージョンは「Wanna Be Startin' Somethin'」、「Thriller」、「Beat It」そして「Human Nature」の4つです。結果トータル37分39秒となりました。クインシーが望む『Thriller』はきちんと成立するのです。実際聴くと「Wanna Be Startin' Somethin'」がとてもスピーディーに終了し、「Thriller」に冗長さが無くなりますがフェード・アウトなのは真の終わり方ではないですね。「Beat It」はエディ・ヴァン・ヘイレンのギター・ソロもちゃんと入っていて存在感が十分あります。「Human Nature」はいささか物足りなさを覚えますが、フルレングスが12インチ・バージョンで聴ければきっと更に曲の魅力を再確認することになる効果が期待できます。このアルバムでのリリースとなっていたら、沢山のヒット曲が生まれ、そのフルレングス・バージョンが12インチで聴けて、更に「Carousel」等をB面曲にしていたら、やはりモンスターなセールスを上げていたと思えます。まあそれも「Thriller」のエディットがしっかりクローズしていたらば、ですが。 そして『Thriller Sessions Definitive Edition』Vol.1からVol.4に入りきれなかったデモをここで収録させました。まず「The Girl Is Mine」のマイケルがメロディを模索している所を捉えた音源です。そして79年のデモ。「The Girl Is Mine」はもっと後にマイケルによってつくられたはずで79年ではないはずなので、フェイクでは、という話もありますが、これを聴く限りマイケルの声ですし、クインシーに言われてマイケルが作った後半のマイケルとポールの語り部分もマイケルの時折混ざる地声によって萌芽のように入ってはいます。ただそれでも79年に作られていたということもワンチャンあります。あえて記載されているそのままにしました。 そして82年のレコーディングということで「Human Nature」のピアノをバックにマイケルが歌う音源。82年なのかどうかなのですが、きっとそうでしょう。そして歌い方も微妙に違い新しいアイデアが入っており、ファンメイドではありません。そして「Human Nature」のアコースティック・ギターをバックに歌うUnpluggedバージョン。これはファンメイドだと思われますが、かなり美しい出来なので収録させました。 『Thriller』の制作時に作られていた「Someone In The Dark」はマイケルが E.T. the Extra-Terrestrialのオーディオブックのプロモーション・シングルとしてリリースされた曲です。このトラックは、「Opening Version」と「Closing Version」の歌詞が異なる2つのパートに分かれています。それらは『Thriller』リリース時期に重なるため、今回並べて収録させました。その展開を含めお楽しみください。尚この曲がどのような顛末となったか、そのエピソードは以下のタイトルに詳しく書かれていますのでご参考ください。 マイケル・ジャクソン / Sunset Driver (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/97624399 82年12月1日に発売された『Thriller』。既にファースト・シングル「The Girl Is Mine」は2位の好セールスとなっていました。マイケルの最初のコラボレーション、マイケルのソフト・ロックへの傾倒を強調するべくポール・マッカートニーが招聘され、彼と「The Girl Is Mine」において共同リードボーカルを務めました(当初はフレディ・マーキュリーを含む他の歌手も念頭に置いており、『Thriller』のリリースの翌年、フレディとすぐに共作することになります)。 2枚目のシングル「Billie Jean」は、新しい、そして名付けようもない領域へと突き進むことになります。「Billie Jean」はポップの爆発的なヒットとなり、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダのチャートでトップになりました。このシングルの成功の要因の1つは、その印象的なミュージック・ビデオにあることは間違いありません。このビデオは、当時まだ新進気鋭だったMTVの暗黙の人種的障壁を初めて打ち破ったということです。マイケルの後、MTVは黒人アーティストを多く放送するようになります。このシングルの成功のもう一つの要因は、83年のモータウン25周年記念特別番組 『モータウン 25: イエスタデイ、トゥデイ、フォーエバー』 でのセンセーショナルなパフォーマンスです。83年5月16日に放送され、マイケルは彼の代名詞であるムーンウォーク (後ろ向きに滑っているように見える動き) を披露し、成熟した才能を世界にアピールしました。 そして最も注目すべきことは、エディ・ヴァン・ヘイレンが「Beat It」でリードギタリストとしてフィーチャーされ、ポップ史で最も象徴的なギターソロを生み出したことでしょう。エディがマイケルをメタリックなハード・ロックへの接近の橋渡しをしたのです。そんな「Beat It」は映画のようなビデオだったこともあり、MTVでまたもや大ヒットとなり、『Thriller』を成層圏に押し上げるのに役立ちました。 アルバムはディスコからポップ、ソウルへと滑らかに流れ、彼の幅広い音楽性をマジカルと呼んでいい形で披露しています。それらを「Wanna Be Startin' Somethin'」、「Human Nature」、「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」とリリースしていき、全てでトップ10入りし『Thriller』はアルバム・チャート1位の座を守り続け、最後のシングル「Thriller」ではミュージック・ヴィデオ以上の大作となりました。マイケルは監督のジョン・ランディスにこの曲を短編ミュージカル・ホラー映画に仕立て上げるように依頼しています。 アルバムが2年間のチャート入りを終えるまで、83年2月26日から84年4月14日までの間、37週間1位に輝き、2900万枚を売り上げ、史上最大のセールスを記録したアルバムとなったわけです。 マイケル・ジャクソンが『Thriller』についてこう語っています。「完全なる転換でした。幼い頃から作曲を勉強してました。最も影響を受けたのはチャイコフスキー。『くるみ割り人形組曲』のようなアルバムを聴いてみると、すべての曲が素晴らしいんです。だから僕は自分に問いかけた『すべての曲が素晴らしいポップ・アルバムがあってもいいんじゃないか?』って」。 更に『Thriller』リリース以降の音源を収録させました。ポール・マッカートニーの『Pipes Of Peace』にある「Say Say Say」が81年4月から5月、それと同時期の81年5月に「The Man」のデモをポールは作っていました。この時マイケルは「Say Say Say」みたいにデュエットしたいとポールに申し出たそうですが、その時点では完成しておらず、83年2月にマイケルがロンドンに訪れて更にレコーディングをし、6月8日に完成させています。その「The Man」を収録。 そしてグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイヴィー・ファラガーによって書かれ、クインシー・ジョーンズがプロデュースした「Nite Line」。ポインター・シスターズへ提供され『Break Out』で「Nightline」と名前を変更し収録されました。今回マイケルとポインター・シスターズのボーカルを巧妙にブレンドしたゴージャスな「Niteline(Feat. Michael Jackson)」のファンメイドを収録しました。 更に「Thriller」のMVを超えた映画、そのエフェクトを含めた「Thriller」のファンメイドのエクステンデッド・バージョンを収録。今回の『Thriller Sessions Definitive Edition』シリーズのラストのオーラスに相応しいクロージング曲となっています。 1.Wanna Be Startin' Somethin' (Single Version) 4:19 2.Baby Be Mine 4:20 3.The Girl Is Mine 3:42 4.Thriller (7" Special Edit) 4:38 5.Beat It (Edit) 3:05 6.Billie Jean 4:53 7.Human Nature (Single Version) 3:46 8.P.Y.T. (Pretty Young Thing) 3:58 9.The Lady In My Life 4:58 10.The Girl Is Mine (Home Songwriting) 3:18 11.The Girl Is Mine (Home Demo 1979) 3:10 12.Human Nature (Piano And A Microphone Session 1982) 4:33 13.Human Nature (Unplugged Version) 4:10 14.Someone In The Dark (Opening Version) 4:53 15.Someone In The Dark (Closing Version) 3:06 16.The Man (Remastered 2015) 3:56 17.Niteline (Pointer Sisters Feat.Michael Jackson) 4:13 16.Thriller (Extended Version) 9:41
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.4 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第四弾となります。 アルバム『Thriller』から先行する形で82年10月23日にリリースされたファースト・シングル「The Girl Is Mine」。その曲は冒険を示唆するものではありませんでした。マイケルはポールとのデュエットをアルバムのリード・シングルとしてリリースすることでまずは安全策を取ったと言えるでしょう。B面曲は「Can't Get Outta The Rain」。これは「You Can't Win (Part.2)」を再レコーディングした曲です。「You Can't Win」はチャーリー・スモールズが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、74年にボルチモアで上演されたミュージカル『ザ・ウィズ』のために作られました。ですがブロードウェイの公式オープニングからカットされ、映画『ザ・ウィズ』の制作が始まるまで演奏されることはありませんでした。映画の制作中、マイケルが歌うこととなり、77年11月から78年1月にかけて録音され、「I Was Born On The Day Before Yesterday」の代わりにマイケルが演じた案山子の際に使われました。オリジナルのサウンドトラックを録音した後、マイケルはクインシー・ジョーンズと共にスタジオに戻り、78年夏『Off The Wall』風のプロダクションでこの曲を再録音しました。最終的に79年1月11日にシングルとしてリリースされ、モータウンを去ったマイケルの最初のソロシングルとなりました。「You Can't Win」は2部の曲となっています。前半は正式なヴァースとコーラス、後半はアドリブとバックボーカルの構成となっています(04年の『Ultimate Collection』に収録のものは7分の1曲にまとめられたバージョンです)。82年10月18日、「You Can't Win」(Part 2)の再録音版「Can't Get Outta The Rain」がシングル「The Girl Is Mine」のB面としてリリースされました。しかしそれは基本的に元曲のパート2なのですが、「you can't get outta the game」の歌詞が「you can't get outta the rain」に置き換えられ、オーバーダブもいくつか追加されています。そして作曲クレジットにチャーリー・スモールズの名は無く、クインシーとマイケルのみとなっています。 このファースト・シングルがリリースされ、チャートの2位となる頃、『Thriller』のテスト盤が完成します。スタジオでは、エピック・レコードのブラック・ミュージック部門の責任者ラーキン・アーノルドがシャンパンを開けて聴く瞬間を待ち焦がれていました。いざ皆でそのマスター・テープに耳を傾けました。 「...それは完全な失敗だった。優れた曲とパフォーマンスを詰め込んで、ミックスダウンも含めて、全て完璧に行ったが、私たちが手にしたのは「24カラットの“音の糞”」だったんだ。スタジオは静まり返っていたよ。アルバムにあまりにも多くの要素を加えすぎていた。ビッグでファットなサウンド、グル―ヴ、それらが乏しいとサウンドがどうしても貧弱になる。だからレコードの両面それぞれに28分間、そんな音楽を敷きつめた。聴いたスメリー(マイケルの愛称)は「うわっ、ジェリー(最高のダンス曲の意味)だ。思わずダンスしたくなるよ」と言ったよ。だがレコードは現実的に制作しなければならない。A面、B面それぞれを19分以内にしなくては。それが原則なのだ。私たちは頭を抱えた。マイケルは「今さらどうすればいいのだろう」と涙ながらそう言った。結局、私たちは2日休み、その後の8日間で1日1曲のペースでミックス・ダウンを行い、いっきにアルバムを完成させた。「The Lady In My Life」をロッド・テンパートンはそのヴァースを1か所削除し、マイケルは「Billie Jean」の長々としたイントロの“ジュリー”なパートを捨てることに同意した。そして、何かが働き、『Thriller』はアルバムの域を超える何かへと昇華したんだ」。クインシー・ジョーンズ自伝より。 今回、このおよそ56分の『Thriller』24カラットの“音の糞”エディションを再現しようと試みました。 まずリリースされたアルバム『Thriller』はトータル42分19秒です。クインシーの原則19分X2=38分を4分既に超えています。 さてリリースされた12インチのバージョン、そして「The Lady In My Life」のフル・レングス・バージョンで『Thriller』を基本構成しました(例外は後述します)。 「Wanna Be Startin' Somethin'」は6分2秒ではなく、12inch Versionの6分30秒に(12インチの記載ではただ「Wanna Be Startin' Somethin'」とだけ書かれていますがロング・バージョンです)。「Baby Be Mine」はロング・バージョンがなく4分20秒そのまま。「The Girl Is Mine」は既にシングルとなっていますからそれをカットするわけにはいかないはずで3分41秒そのまま。そして「Thriller」はロング・バージョンがありますが、実はアルバムと同じレングスで5分57秒、同じバージョンです。「Billie Jean」には12インチのロング・バージョンがあり、4分54秒ではなく6分23秒となります。「Beat It」、「Human Nature」はロング・バージョンが無くそれぞれ4分18秒、4分6秒とそのままです。そして「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」(3分59秒)、これもロング・バージョンがないはずなのですが、フェードアウトで終るインストが存在し(5分40秒)、そのバッキングとほぼ同じNick Long Version(5分41秒)マルチトラックからのファンメイドがあります。ファンメイドとしてはかなり本当度が高く、今回例外ながら音の糞エディション用に収録しました。そして最後の「The Lady In My Life」は3分58秒のアルバム・バージョンより遥かに長い6分30秒です(多少無音部分がふくまれています)。これでトータルは47分16秒(「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」をアルバム・バージョン3分59秒とするなら45分47秒)。56分より9分(10分)以上も足りません。「The Lady In My Life」は1ヴァース省略したとありますが、フル・バージョンに比べればもっともっと削られていることになります。そしてこれまでのリリース『Thriller Complete Sessions』Vol.1からVol.3を聴くとお分かり頂けるかと思いますが、長いバージョンはありますが、全てデモ音源で、アルバムに収録させるべく作られた完璧なバージョンではありません。唯一「Wanna Be Startin' Somethin'」のデモからは編集出来る余地のようなものはありますが、それをそのままアルバムに入れていたとは思えませんでした。実際30秒程長い12インチ・バージョンがあるので、そちらが音の糞エディション用だと思えます。 よっておよそ56分の『Thriller』24カラットの“音の糞”は現存の音源からは再現不可能です。しかしそれでもその47分エディションをまず収録しました。 ここからは仮説です。クインシーが計算間違えで47分バージョンが実は音の糞ではないか。あり得ると思います。46分の方でも十分長すぎるのです。共に46分のカセットテープにはきっと入り切れないと思います。 アルバム片面は30分が限度とされています(クイーンの『Greatest Hits』がA面30分4秒、B面30分58秒、またカラヤンの「田園」を37分43秒収録したLPが存在します)。ですので片面28分をLPに入れることは可能です。8日間で1日1曲のペースでミックス・ダウンを行い、いっきにアルバムを完成させた、これは「The Girl Is Mine」以外の8曲をそうした、ということです。「Billie Jean」の89秒、「The Lady In My Life」約2分半の削られたと確定出来る分を除いて、42分19秒の『Thriller』にするためには、それぞれの曲を平均すると、2分位エディットすることになる計算です。実際そのようなことをした「Wanna Be Startin' Somethin'」では、曲中から色々ピックして何とか30秒弱削っています。素晴らしい功績の編集が施されているのは聴いたらわかることでしょう。この30秒を一日でやったというのでさえちょっとした奇跡に思える程です。しかしそれでも30秒、平均カット時間の四分の一です。他の曲にも同様、それ以上の編集を行ったということになると、かなり魔法のような作業のように思えます(後半部分をバッサリ切ってフェード・アウト処理、そんなラフな仕事ばかりならば別ですが)。 片面28分を19分にするというのは実質1曲から2曲を完全にカットする位でもしないとです。なので「Human Nature」収録で落選した「Carousel」、これも音の糞に足してみました。これでもトータル50分56秒(49分13秒)。ならば「Can't Get Outta The Rain」も追加、こうしてやっと55分1秒(53分18秒)です。「Can't Get Outta The Rain」がPart1も作られているとするなら、更に3分以上追加されることになり、56分以上になります。まあこうなってくると最早『Thriller』らしさが無くなってきますね(よって「You Can't Win」は未収録としました)。 更に「Wanna Be Startin' Somethin'」と「Billie Jean」、「Thriller」の12インチ収録の12インチ・バージョンのインスト、そして「P.Y.T.」は12インチに収録されているアルバム・バージョンのインストではなく、ロング・バージョンのインストを収録。尚「P.Y.T.」の12インチのインストは以下のタイトルに収録しています。 マイケル・ジャクソン / Genesis (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/97726394 1.Wanna Be Startin' Somethin' (12" Version) 6:30 2.Baby Be Mine 4:20 3.The Girl Is Mine 3:42 4.Thriller 5:57 5.Beat It 4:18 6.Billie Jean (Long Version) 6:19 7.Human Nature 4:05 8.P.Y.T. (Pretty Young Thing) 5:41 9.The Lady In My Life (Full Version #2 Edit) 6:24 10.Carousel 3:40 11.Can't Get Outta The Rain 4:05 12.Wanna Be Startin' Somethin' (Instrumental) 6:33 13.Thriller (Instrumental) 6:00 14.Billie Jean (Instrumental Version) 6:19 15.P.Y.T. (Pretty Young Thing) (Instrumental Long Version) 5:40
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.3 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第三弾となります。 「Nite Line」はグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイビー・ファラガーによって作曲され、クインシー・ジョーンズによってプロデュースされ、82年8月の『Thriller』セッション中に録音されました。しかし採用されず、ポインター・シスターズに提供され、アルバム『Break Out』で「Nightline」と改名され収録されました。ランディ・クロフォードも提供されておりアルバム『Niteline』の1曲目に収録されています。ここではそのマイケルがボーカルのリーク音源を収録しています。 「Hot Street」はロッド・テンパートン作、クインシー・ジョーンズのプロデュースで、82年8月から9月にかけてウェストレイク・レコーディング・スタジオで録音されました。当初「Slapstick」というタイトルで、歌詞はまったく異なっていました。マイケルはこの曲を大変気に入り、アルバム収録したいと考えていましたが、収録するほどの力強さがないと結局判断されました。マイケルは次のように語っています。「うん「Hot Street」は好きだよ。あの曲は大好きだ。クインシーとロッドは十分良いとは思わなかったんだけど、僕は素晴らしいと思った」。「僕にはドタバタ喜劇が必要だ、だってその愛が君を笑顔にするから」という「Slapstick」の歌詞にはかなりマイケルの映画愛が反映されています。一方「ストリートが熱いぜ!夜のビートをただ感じろ!ファンタジーが止まらない!」という「Hot Street」の歌詞では正直いなたさを感じさせます。歌詞以前に、ロッド・テンパートン屈指の踊り狂える楽曲であることがマイケルが好んだ理由なんだろうと。ただ『Off The Wall』の収録曲の二番煎じと思われそうなので『Thriller』に未収録となったのではないでしょうか。『Thriller』は『Off The Wall』以上でなくてはならなかったのです。「Hot Street」は他のアーティストに提供されていませんが、もしかするとマイケルがいつか他のアルバムで使うかもしれない、とロッドに保留にさせてたのかもしれません。 「Carousel」はマイケル・センベロとドン・フリーマンが共同で作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月から9月にかけて録音されました。「僕はピエロ、君はダンサー、サーカスの女の子は僕の心を粉々にした、メリーゴーランドの上で」という歌詞も悪くないですが、やはりメロディーが秀逸です。しかし『Thriller』に未収録。そしてマイケル以外の他のアーティストが歌うということもなく、ずっと世に出ず埋もれたままとなっていました。今回正規のバージョンの他、リークした11秒のイントロ、最後が10秒程長いフルレングス・バージョン、『Thriller 25』のみ収録のエディット・バージョン、更にマイケルのメインの歌、演奏に、マイケル・センベロが作ったデモを使って演奏とコーラスを加えた、ファンによるミックス・バージョンも収録しました。 「Starlight」に対してもっとミステリアスに怖い雰囲気を出してほしい、マイケルとクインシーはロッドに依頼します。 「目が覚めて、この言葉を口にしてみた…頭の中で、これがタイトルだ!と言っているんだ。そしてビルボードチャートのトップになったシーンが想像できた。「Thriller」という単語が注目すべきこととして飛び出してきたことは、マーチャンダイジングの象徴と言えると思うよ」。ロッド・テンパートン 「Starlight」の後、この曲には「Midnight Man」のタイトルも検討されましたが、最終的には「Thriller」がタイトルとして選ばれました。曲のタイトルが決まると、ロッドは「数時間」で歌詞全体を書き換えたと言われています。ブリッジはホラー映画俳優のヴィンセント・プライスが話しています。「Thriller」は、82年9月から11月にかけてレコーディングされました。エンジニアのブルース・スウェディエンは、マイケルにさまざまなアプローチでボーカルを録音させ、テイクを2回繰り返したり、マイクからさまざまな距離で録音したりしました。一部のバック・ボーカルはウェストレイク・スタジオのシャワー室で録音されました。ベースラインはRoland Jupiter-8シンセサイザーで演奏され、ヴァースはSequential Circuits Prophet 5で重ねられました。 パーカッションは、他の2台のドラム・マシンのサウンド・チップ (LM-1 のスネア、ハイハット、コンガ、TR-808 のクラップ) で改造したリン・ドラムで作成されました。「Thriller」には、グレッグ・フィリンゲインズのローズ・ピアノとデヴィッド・ウィリアムスのギターも含まれています。オオカミの遠吠えを録音するために、スウェディエンは納屋で一晩中グレート・デーンの周りにテープ。レコーダーを設置しましたが、犬は遠吠えしてくれませんでした。そこでマイケルは、遠吠えを自分で録音することにしました。きしむドア音については、スウェディエンはユニバーサル。スタジオからドアを借りてその蝶番の音を録音しました。 今回ドアのきしむ音、遠吠えがなく、ドラムで始まり、ヴィンセント・プライスの声がなく突然終わってしまう「Thriller」のデモ音源を収録しています。 「Wanna Be Startin' Somethin'」は78年のデモが作られていました(Vol.1に収録しています)。82年9月に再レコーディングがなされ、最終的に11月に完成して『Thriller』の1曲目となります。「何か始めたがっている」ということでオープニング曲に最適、と思うかもしれませんが、「厄介なことを起こしたがっている」パパラッチ等を指しており、「雷の痛みをくらうぞ」と彼らを歌で攻撃しています。まず31秒ほどのスニペットで、まだホーンもなく、キーボードの音もなく、デモの域を全く超えていません。78年のデモにはホーンはなかったですが、キーボード音はありました。よってもっとも古いデモなのかもしれませんが、不明です。そして81年のデモとされる音源。81年にはまだ再レコーディングをしていないはずなのですが、一応変更しないでおきます。まずジェリー・ヘイらシーウィンド・ホーンズによるホーンが入っています。グレッグ・フィリゲインズのキーボード音もあります。そしてルイス・ジョンソンのベース・ラインが前に出ており、チキチキのハイハットの音とギターが引っ込んでいて、グルーブさがありますが、万華鏡的展開が感じられず単調です。そして82年9月だと思われるデモ。ホーンが鳴ってはいますが、殆ど聴こえないので一体これは何のための音源なのだろうと思わされます。そのため特に終盤のマヌ・ディバンゴの「Soul Makossa」の展開がとても単調です。しかしアルバム・バージョンより15秒程長くプレイしています。 「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」は82年9月に作曲され、録音されました。クインシー・ジョーンズは、妻を「かなり若い子」と呼んでいたことから、数人のソングライターに「Pretty Young Thing」というタイトルを元に曲を書くように依頼します。マイケルとグレッグ・フィリンゲインズはミッドテンポのデモを共同で書きました。それが今回収録されているバージョンです。しかし、クインシーはもっとダンサンブルな曲を望み、ジェイムス・イングラムが書いたバージョンが採用され『Thriller』に収録されました。正直クインシーの判断は正解だったと言わざるを得ません。 「The Lady In My Life」は82年9月に初めて録音され、同年11月に完成しました。マイケルは、この曲がアルバムのために作るのがもっとも難しかった曲の1つだと述べています。「僕たちは、ボーカルをできるだけ完璧にするために、何度もテイクを重ねることに慣れていたけど、クインシーは文字通り何十回もテイクを重ねた後でも、この曲での僕の仕事に満足してくれなかった。ついに、あるセッションの終わりに、彼が僕を呼び出して、懇願するように言ったんだ、僕にスタジオに戻ってたら文字通り懇願するように歌えって。それで僕はスタジオに戻って、スタジオ内の照明を消してもらい、スタジオとコントロール・ルームの間のカーテンを閉めて、恥ずかしくないようにしたんだ。Qがテープを再生し、僕は懇願した。その結果が、溝に聞こえるものなんだ」。 02年のプロモCD、ロッド・テンパートンの『The Songs Of Rod Temperton』に収録のロング・バージョンがありました。それも収録していますが、それより15秒程長い真のフルレングス・バージョン#2を収録しました。まず異なった歌詞が含まれ、聴いたことのないヴァース、コーラス、アウトロもより長くなっています。 これらは、一枚のLPに収めるためカットされています。 「Human Nature」はバンドTOTOのメンバーでキーボード奏者のスティーブ・ポーカロによって書かれました。ある男の子が娘を滑り台から突き落とした後、娘と話していたときにこの曲をポーカロは思いつきました。彼は娘に、男の子はおそらく君のことが好きだし、それは人間の性なのだと言ったそうです(今ならNGですね)。ポーカロはスタジオでTOTOのメンバーと共にヒット曲「Africa」をミックスしている間に、「Human Nature」のデモを録音しました。デイヴィッド・ペイチがシンセサイザーで協力しています。「Human Nature」は他のメンバーはロックさが足りないと判断、TOTO以外の誰かが使ったほうが良いと提案されました。ポーカロはTOTOのバンドメンバー数名とともにスリラー制作を手伝っていましたが、「Human Nature」をマイケルが使うことはその時は考えていなかったそうです。ある日、ペイチとポーカロはデモをクインシー・ジョーンズに渡します。クインシーはデモのほとんどを聴き、「Human Nature」がアルバムに最も合うと判断。しかし歌詞は満足していなかったため、ジョン・ベティスに書き直しを手伝ってもらっています。82年10月2日にデモが作られ、その時のキーはCメジャーでした。しかしアルバム・バージョンではキーが1つ上げられました。 今回『Thriller 40』に収録予定でしたがお蔵入りとなったそのキーが低いオリジナル・デモ、まだ歌い方を模索しているマイケルがおり、最後にこれは面白いと楽しんでいて、大変興味深いテイクとなっています。確かにキーが低いとマイケルが元気なさそうです。そして87年来日公演時のプロモ3インチシングルに収録されていたAlternate Mix、終わり方は同じですが、その前のアウトロ部分が20秒弱短いエディット・バージョンです。 尚「Human Nature」はギリギリの最終選考で「Carousel」に取って代わることになります。 「Beat It」は、82年10月初旬にレコーディングされました。クインシー・ジョーンズがプロデュース。『Thriller 40』のドキュメンタリーによると、MTVが黒人アーティストのMVを流さず、「彼らはロックしか流さない」と考えたマイケルは「Beat It」をロック志向のサウンドにしたいと考えていました。さらにこの曲は特に、79年のアルバム『Off The Wall』のサウンドとは違ったものにしたいとも思っていました。マイケルは、白人男性の聴衆の注目を集めるギタリストが欲しいと、エディ・ヴァン・ヘイレンにギター演奏を依頼します。 「僕がロックソングを買うんだったらこんな曲、そんなのを書きたかった...そして、子供たち、つまり小学生も大学生も同じく本当に楽しんでもらいたかったんだ」。マイケル・ジャクソン、エボニー誌、84年5月。 「Beat It」は、バックトラックをまずレコーディングし、エディが後からギターソロをオーバーダビングしました。ヴァースの所でソロが入っていますが、そここそ一番だということで編集が行われました。しかし、曲の24トラック・テープのSMPTEタイムコード(同期用の時間記録)に干渉してしまって、リールとリールを同期させることができませんでした。そのため、サンセット・サウンドで、TOTOのスティーブ・ルカサーとジェフ・ポーカロが、マイケルのボーカル、ヴァン・ヘイレンのソロ、ドラム、ベース、ギター、これらと曲をテープに「逆再生」で再録音しなければなりませんでした。またエディは曲のアレンジも変えています。正確に言えばソロの部分のコードを曲と異なるものにしたのです。結果その方がうまくいったと、スティーブ・ルカサーもユーチューバーのリック・ベアトとのインタビューで認めています。ピアーズ・モーガンとのインタビューで、エディはマイケルとの仕事について語っています。エディは、この曲のソロを演奏するのに報酬を受け取ったことはないらしいのです。 「頼まれてやったんだ。こちらから何も頼んでない。俺の人生の約20分だ。クインシーが電話をかけてきて、やる気があるかと聞いてきたんだ。正直に言うと、当時バンド(ヴァン・ヘイレン)の方針は「バンド以外のことはやらない」だった。でも誰もいなかった、相談も出来なくて。この黒人の子供たち用のレコードで演奏しても、誰も知るはずがないと思ったんだ 」。エディ・ヴァン・ヘイレン、ピアーズ・モーガン、13年5月3日。また兄アレックス・ヴァン・ヘイレンが英ガーディアン紙のインタビューで、デイヴ・リー・ロスは、最終的にエディの仕事をバンドから去る口実に利用した、と語っています。 『This Is It』に収録されているデモ、そして08年のゲーム『Guitar Hero: World Tour』で聴ける、マイケルのbeat itの声の連呼でしっかり終了するAlbum Mix #06を収録しました。 ●1982 August 1.Nite Line ●1982 August to September 2.Slapstick 3.Hot Street 4.Carousel (Full Version) 5.Carousel (Edit Version) 6.Carousel 7.Carousel (feat. Michael Sembello Mix Version) ●1982 September to November 8.Thriller (Vincent Prince Voice-Over) 9.Thriller (Demo) 10.Wanna Be Startin' Somethin' (Home Demo Excerpt) 11.Wanna Be Startin' Somethin' (1981 Demo) 12.Wanna Be Startin' Somethin' (1982 Demo) ●1982 September 13.P.Y.T. (Mid-Tempo Version) ●1982 September to November 14.The Lady In My Life (Full Version) 15.The Lady In My Life (Full Version #2) ●1982 September to October 16.Human Nature (Demo) 17.Human Nature (Alternate Mix) 3" Souvenir single for the Japan Tour 87 ●1982 Early October 18.Beat It (Demo) 19.Beat It (Album Mix #06) Guitar Hero: World Tour
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.2 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第ニ弾となります。 前回の後半は『Thriller』セッション、81年秋のレコーディングされた曲を収録していました。実は他にも81年秋にレコーディングした曲はあります。 まず「Learned My Lesson」。その時の音源はリークしていません。HIStoryセッション中に再び取り上げられ。94年4月にブルース・スウェディエンがミックスを担当、完全録音されていますがアルバムには未収録となりました(スニペットが存在しますが時期が違うため今回未収録としました)。そして「Much Too Soon」とタイトルを変え、10年『Michael』に異なるミックスで収録されています。「Nymphette Lover」もタイトルのみで未リーク。そして「Rolling Dice」。この曲はロッド・テンパートンが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュースしましたがこれもリークしていません。93年のメキシコでの証言で、マイケルは存在を認めています。「そう、ヘイヴェンハーストでデモを作ったけどリリースしなかった。力強さが足りないと思ったんだよ。」。この曲は初期段階で中止された可能性が高いですが、録音はされていると思われています。尚デモ段階から先に進まなかった(他のアーティストに提供された曲は別として)ロッド作で、他に「Got The Hots」と、そしてある程度まで進んで、凄い曲に変化することになる「Starlight」があります。 そして「Spice Of Life」。マンハッタン・トランスファーの曲で、83年9月リリースされたアルバム『Bodies And Souls』に収録されています。ロッド・テンパートンと、ロッドがいたヒート・ウェイブのメンバー、デレク・ブランブルによって書かれました。デレクによるとマイケルはこの曲を録音しており、その時期が81年秋だと思われます。このマイケルが歌うバージョンはリークしていませんが、AIによって再現した「Spice Of Life」を冒頭に収録しました。 81年秋のレコーディングに「Behind The Mask」があります。正確には81年10月に録音されました(80年に録音が考慮された説もあります)。イエロー・マジック・オーケストラのインストゥルメンタル曲のカバーですが、日本を訪れた際にこの曲を聴いたプロデューサーのクインシー・ジョーンズがマイケルに紹介したとされています。そしてマイケルはメロディーと追加の歌詞を加えた再構築バージョンを作ります。共作者で作詞を担当したクリス・モスデルが「マイケルはこの曲を女性についてのラブソングにした。私にとっては全く違う前提だった...でも、まあ、この曲は彼に任せたよ」と語っています。作者の坂本、モズデル、そしてマイケルの間で印税に関する合意に至らなかったため、『Thriller』には収録されませんでした(マイケルが出版権を100%譲渡することを坂本に要求、ならばどれだけ変更しているのかチェックしたいと坂本側は訴えましたが、マイケルはそれも拒否しました)。そのマイケルが歌を加えたバージョンが「Behind The Mask (Mike's Mix (Demo)」です。出版権を100%譲渡は大げさだとしても、マイケルの歌がオリジナルに既にあったと思わせる、元がインストだとは思えない素晴らしいマイケル印の出来です。後にグレッグ・フィリンゲインズのアルバム『Pulse』やエリック・クラプトンの『August』に収録されますが、その時のクレジットが坂本龍一、クリス・モスデル、そしてマイケル・ジャクソンとあり、マイケルのバージョンをマイケル側のオファーで彼らは手にしたということになります。エリックやグレッグの歌い方も悪くないですが、やっぱりマイケルですね。10年に『Michael』収録のバージョンはジョン・マクレインによって完全に作り直されており、バース2がバース3に置き換えられ、サックスのソロが含まれています。今回『Michael』バージョンのように疑似ライブ的なアレンジが施され殆ど同じですが、ボーカル追加されているという(「Mike's Mix」から流用しているかも不明です)「Behind The Mask(Extra Vocals)」を収録しています。 尚「Mike's Mix (Demo)」は、品質とミキシングの問題がいくつかあり、「YMO」バージョンからのサンプリングには実はレコードからリッピングされています(針音が聴こえるのでわかると思います)。ボーカルのミキシングにもいくつかのエラーがあり、音圧が強すぎです。それらを補正し、リミックスしたのが(Re-Mixed Demo)です。 アルバム『Thriller』の本格的なレコーディングは、82年4月14日からカリフォルニア州ロサンゼルスのウェストレイク・レコーディング・スタジオで始まります。制作予算は75万ドルでした。マイケルが書いた曲はオーディオ・レコーダーに歌声を直接録音、その後、彼はそれを使ったり記憶から歌ったりして、ヘイヴェンハーストで16トラックにデモ録音しています。またレコーディング・スタッフの中にはTOTOのメンバーもいました。 『Thriller』収録曲を最初に完成させたレコーディングとなる「The Girl Is Mine」は作曲、共同プロデュースがマイケル・ジャクソンです(プロデュースはクインシー・ジョーンズ)。ポール・マッカートニーは作曲に拘わっておらずゲスト・ボーカルでの参加です。82年4月14日から16日にかけてウェストレイク・スタジオで録音、同年10月18日にアルバムの最初のシングルとしてリリースされました。これがマイケルとポールの最後のコラボレーションとされています(実は83年2月に「The Man」の更なるレコーディングをマイケルはしているという話があるので、それが最後という説の方が有力です)。「The Girl Is Mine」は、マイケルがポールと一緒にアニメを見ながら作曲されました。クインシー・ジョーンズは当初マイケルに、2人の男性が1人の女性をめぐって争うという曲を書くよう指示していました。インスピレーションを受けたマイケルは夜中に目を覚まし、テープレコーダーに向かって歌入れしました。後に「メロディー、キーボード、弦楽器など、頭の中で聴こえている通りに歌った。だから、すべて歌をテープに録音したんだ」と語っています。その後、クインシーは後半の語りのヴァースも追加するようにも依頼しています。マイケルとポールは82年4月14日から16日までロサンゼルスのウェストレイク・スタジオでこの曲を録音したのです。マイケルは、このレコーディングはスタジオで最も楽しかった瞬間の1つだったと語っています。「ソロアーティストとしてレコーディングした曲の中で、最も気に入っている曲の1つは、おそらく「The Girl Is Mine」だよ。なぜなら、ポール・マッカートニーとの作業はとてもエキサイティングで、文字通り楽しかったから。おしゃべりしたり、演奏したり、お互いに物を投げ合ったり、冗談を言ったりしていたんだ。実際、僕たちは(インストゥルメンタル)トラックとボーカルをほぼ同時にライブでレコーディングした。その映像はあるんだけど、公開していないね。いつか、こっそりとプレビューをお届けするかもしれないよ」。この2人の映像は、後にポール・マッカートニー・ワールドツアーで公開されています。尚レコーディングには、デヴィッド・ペイチ(ピアノ)、ジェフ・ポーカロ(ドラム)、スティーヴ・ルカサー(ギター)、スティーヴ・ポーカロ(シンセサイザープログラミング)など、バンドTOTOのメンバー数名が参加しました。 「The Girl Is Mine」のマイケルがソロで歌っているデモを今回収録しました。マイケル、ポール、両方の歌うパートを全てマイケルが歌っており、明らかにこの曲は歌詞も曲もマイケルが作ったということがわかります。ここでしか聴けない歌詞の部分がありますが、その代わり、マイケルとポールが女性を奪い合う、二人のお喋りはまだこの時点では出来ていません。この部分が後にクインシーにマイケルが依頼されたヴァースです。結局その女の子はマイケルを好きになって他の人を愛することが出来ないって言ってた、とマイケルがポールに言い、ポールがそんなの信じられない、とマイケルの方が女性を獲得したと思わせる語りになっているのは、マイケルが考えたとわかりますね。そして「The Girl Is Mine」のアメリカ盤のプロモ・シングルに収録されていたAlternate Mixも収録しました。 尚82年のレコーディングに「Set It On Out」がありますが、タイトルしか知られていない未リーク曲です。また「MJ Melody」も同じ時期ですが未リークで、それは仮タイトル、インストだったという可能性があります。 そして「Stand Tall」。これは82年にマイケルが作曲したとされています。しかしファンで研究者のダミアン・シールズによると、マイケルはこの曲を録音したことはない、彼が聞いた音源にはコーラスとブリッジのみで、ヴァースはなく、マイケルではなくある男性のセッション・シンガーが歌っていた、としています。その歌入り音源はリークしていないのですが、スニペットでのインストがあり、それを収録しました。85年に著作権登録されており、『Bad』セッションでの未発表曲とも言われています。サウンドが83年5月、6月録音の「State Of Shock」風なので、正直時期は微妙です。 「Baby Be Mine」はロッド・テンパートンの作曲で82年6月にレコーディングします(完成は82年11月)。当時のディスコ音楽への反発があった中、マイケルは『Off The Wall』以上のアルバムを作るべく、ある意味とても『Off The Wall』マナーな楽曲を比較的早い時期に録音しています。正直『Off The Wall』のどの曲よりも素晴らしいダンサーとなっていると思います。実際アルバムの2曲目という重要な位置に収まるわけですが、シングル・カットはされなかったし、ライブでも披露されていないのです。 最初30秒のスニペットが流出しましたが、その後完全なデモがリーク、それを収録しています。恐らくアーリー・デモで、6月頃のレコーディングではないかと思われます。正直アルバム・バージョンに比べてマイケルのボーカルが定まっておらず、模索のようなものが感じられます。 82年7月、ロッド・テンパートン作曲の「Starlight」が録音されています。マイケルの映画への愛と成長していく姿を曲に表そうというコンセプトで「Starlight」は作られました。「僕らには星や太陽の光が必要、君が出来ることは僕の傍にいること、君の人生の始まりとなる」。映画的さがまずありません。そしてラブソングなのでしょうが、僕がクインシー・ジョーンズで、君がマイケル・ジャクソン、にあてはめたくなります。それが成長していく姿、ということになるのでしょうが。クインシーは、この曲がアルバムのタイトル・トラックになるべきだと思ったものの、それでもまだタイトル自体が弱いな、と考えていました。 「Billie Jean」はマイケル ジャクソン作曲、83年1月2日にセカンド・シングルとしてリリースされました。時代を超越した曲であることと、モータウン25でのパフォーマンス中にムーンウォークが導入されたことから、マイケルがリリースした曲の中で最も偉大で伝説的な曲と考えられています。このシングルは大成功を収め、数々の栄誉を受け、マイケルはポップ界全体の国際的なアイコンとして確固たる地位を確立しました。 12インチのエクステンデッド・バージョンがリリースされています。このバージョンでは、イントロとアウトロが長く、トラックは「You know you ain't (Not my lover) / You know you can't (Not my lover)」というアドリブで終わります。これは最終的にこの曲のライブ・パフォーマンスで再利用されることになります。これも当初はアルバムに収録される予定でしたが、最終的にアルバムの尺に入らないとカットされました。今回その12インチのLong Version、そしてそれと同じレングスのInstrumental Version(マイケルのコーラスは入ってます)を収録しています。 「Billie Jean」はクインシー・ジョーンズとの共同制作です。81年秋にヘイヴェンハーストでデモとして最初に録音され、それはVol.1に収録されています。その後82年7月から11月にかけてクインシーとウェストレイクで再び録音されました。もともと、この曲はクインシーに気に入られず、ボツ曲とすべきと考えていました。曲が弱すぎると感じ、イントロが気に入らず、タイトルを「Not My Lover」に変更したいと考えていました。マイケルはこの件で、クインシーと何日も口をきかなかったと伝えられています。そしてオーディオ・エンジニアのブルース・スウェディエンは「Billie Jean」を91回ミックスしたそうです。最終的に2回目に行った際のミックスが選ばれました。 今回ヘッドフォンから漏れた音質が悪いデモを5分、そしてシンプルな展開が続く箇所がありますがトライアル的なデモでLong Versionよりも一分弱長いDemo #2は音のレベル等リマスターして収録。そして最後がぐちゃッとなりますが、とても生々しいボーカルのDemo #3。そしてこれはファンメイドの可能性が高いですが、Acoustic Versionも収録しています。 「Billie Jean」のMVは、基準に合わないとMTVでの放送を拒否されています。しかし当時CBSレコードの社長だったウォルター・イェトニコフが、人種差別に対するMTVの姿勢を公表するとMTV幹部らを脅し、結果MTVはイェトニコフの要求を受け入れ、MTVで放送されました。 「私はMTV にこう言った。「私たちが持っているもの、すべての製品を放送から外します。もうビデオは渡しません。そして、私は公に出て、黒人の曲を流したくないという事実を皆に伝えるつもりだ」。 –ウォルター・イェトニコフ、Blender、05年10月 MVは83年3月10日に初公開され、MTVで定期的に放送された最初の黒人アーティストとなりました。またこのビデオのおかげで、『Thriller』の売り上げは1,000万枚増加したと言われています。 マイケルは、ジャクソンズのVictory Tourから始まり、すべてのツアーで「Billie Jean」をプレイしています。パフォーマンスのたびに、マイケルはキラキラ光る黒いジャケット、片方の白い手袋、白い靴下、フェドーラ帽を身につけていました。 「手袋は、ただ一つが二つよりかっこいいと思ったんだ。僕は動きを強調するのが好き。観客の目は白いところ、つまり手袋に行く。そして、ダンスをしているとき、足に少し光が当たると、僕の動きに驚きの叫び声をあげてくれるんだ。だから僕は白い靴下を履くんだよ。ジャケットのデザインについては、服を作った人たちと一緒に座って、ボタンやバックル、デザインをどこに付けたいかを伝えたよ」。 「Billie Jean」の最初の、そして最も象徴的なパフォーマンスは、83年5月16日にマイケルが『モータウン 25: イエスタデイ、トゥデイ、フォーエバー』のテレビ特別番組に出演したときに行われました。マイケルは当初、バンドやモータウンから距離を置き、ソロ活動に集中したいと考えていたため、兄弟との共演を断りました。ベリー・ゴーディ(モータウンの創設者でロックウェルの父)と話し合った後、「Billie Jean」を披露することを許されるならと共演に同意しました。ムーンウォーク(バックスライドと呼ばれるダンス技法、30年代にキャブ・キャロウェイのThe Buzzがその起源という説があります)やトウで立つなど、マイケルの最も象徴的な技法がこのパフォーマンスで初披露されました。これらはマイケルのトレードマークのダンス・スタイルとなります。この特別番組は5000万人が視聴し、マイケルはエミー賞にノミネートされました。 番組は大成功を収めましたが、マイケルは実はこのパフォーマンスを非常に恥ずかしく思っていたそうです。 上記の特別番組の映像は以下のタイトルに収録されています。 ヴァリアス・アーティスツ / Motown Legacy (2DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/95395809 後に「We Are The World」のレコーディング・セッションの際、ホール&オーツのダリル・ホールの所にマイケルは行き「ねえ、ダイジョブだと良いんだけど、僕「Billie Jean」のために「No Can Do」(「I Can Go For That (No I Can Do)」を盗んだんだ」と話したそうです。 ●1981 Fall 1.Spice Of Life (AI Version) 3:42 ●1981 October 2.Behind The Mask (Mike's Mix Demo) 5:01 3.Behind The Mask (Extra Vocals) 5:00 4.Behind The Mask (Re-Mixed Demo) 5:07 ●1982 April 14-16 5.The Girl Is Mine (Demo) 6.The Girl Is Mine (Alternate Mix) ●1982 7.Stand Tall (Snippet) ●1982 June to November 8.Baby Be Mine (Demo) ●1982 July 9.Starlight ●1982 July to November 10.Billie Jean (Headphone Leak Demo) 11.Billie Jean (Demo #2) 12.Billie Jean (Demo #3) 13.Billie Jean (Long Version) 14.Billie Jean (Instrumental) 15.Billie Jean (Acoustic Version)
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マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.1 (1CDR)
¥990
モンスター・アルバム『Thriller』がどのようにして作られていったのか、可能な限り時系列でマイケル・ジャクソンのデモ、オルタネイト・バージョン、未発表曲を並べ検証していきます。今回はその第一弾となります。 アルバム『Off The Wall』は大ヒット、ビルボード200で最高4位を記録し、賞を総なめにしつつ何百万枚も売れました。しかしグラミー賞の年間最優秀アルバム賞を逃したため、マイケルはポップの主流に更に食い込む必要があると強く感じます。ですがその前にジャクソンズのアルバムをもう1枚完成させる必要がありました。80年の『Triumph』は、ヒット・シングル3曲 (「Lovely One」、「This Place Hotel」、「Can You Feel It」) が収録され、そのタイトル「勝利」はマイケルのソロでの更なる成功を暗示していたと言えます。 『Thriller』の曲の一つは既に『Off The Wall』の制作時に作られていました。それが『Thriller』のオープニング曲「Wanna Be Startin' Somethin'」です。78年11月に作曲、録音されました。元は妹のラトーヤへの曲で、他の姉妹との関係についての報道に対する返答として書かれましたが、その時点でのリリースは実現しませんでした。そこでマイケルは『Off the Wall』 用にと録音しますが、既にアルバムのリリースが予定されており、収録させることは出来ませんでした。結果として、この曲は78年の時点では完成とはならなかったのです。その音源が(1978 Demo)です。 そしてジャクソンズの『Triumph』。そのアウトテイクで未発表曲「We Love You」。作曲はマイケル・ジャクソン、そしてボーカルは彼だけのもので、ジャクソンズ名義というよりはソロにも適用できる雰囲気も纏っていますが、『Thriller』の収録には検討されていません。そして『Triumph』4曲目収録のマイケルとティト作「Everybody」の英語の解説が入りますがセッション音源です。尚『Off The Wall』の「Get Down On The Floor」の歌詞とそのサウンドの影響が感じられます。そしてマイケル・ジャクソンの未発表のボーカルを含む「Wondering Who」のエクステンド・バージョン、尚#2はファンメイドです。 『Thriller』のファースト・シングルはポール・マッカートニーとの「The Girl Is Mine」ですが、その制作の一年以上も前にポールとマイケルがコラボレーションしている曲があります。それが 83年8月5日にリリースされた「Say Say Say」です。ポールのグループとしてもソロとしても今の所最後のナンバー・ワン、そしてソロとしてなら最大のヒット曲、またR&Bチャートでも2位になっています。実はマイケルにとっても歴代1位のメガヒットなのです。よって「Say Say Say」が『Thriller』のアウトテイクというわけではありません。81年4月に、曲の歌詞の大部分をマイケルが書き、その翌日ポールに渡されました。レコーディングは81年5月にロンドンのAIRスタジオで開始。当時ポールはウイングス解散後の2枚目のソロアルバム、82年にリリースの『Tug Of War』のレコーディング中でした。 マイケルはレコーディングの間、ポールと妻リンダの家に滞在していました(78年ポールの誕生日パーティにマイケルが招待されたのが最初出会いです。そしてマイケルのために、今の彼へ君は僕の彼女なんだと伝えなきゃと歌う「Girlfriend」という曲もポールは書き、「Sunset Driver」と収録を競い最終的に『Off The Wall』に収録されます。マイケルは『Girlfriend』というアルバム名にするという話もあったそうです。後にウィングスの『London Town』にも収録されています)。 ある晩、ダイニングテーブルでポールは、自分が出版権を持っているすべての曲を載せた小冊子を持ってきました。「これが大金を稼ぐ方法さ」。「誰かがこれらの曲を録音するたびに、僕は報酬を得る。誰かがこれらの曲をラジオやライブで演奏するたびにもね。」ポールのその言葉は、マイケルが85年にATVミュージック・パブリッシングを買収するきっかけとなります。 83年リリースのポールのアルバム『Pipes Of Peace』に収録された「Say Say Say」。そこでマイケルはアドリブもいくつかありますが主にフックを歌っています。歌い出しはポールです。しかし2015 Remixはサウンドはほぼそのままに、冒頭をマイケルが歌い、ポールのパートをかなり歌っている上、マイケルによるボイス・パーカッションも入っている、マイケル寄せのバージョンとなっています。 ビートルズとの仕事で有名なジョージ・マーティンが「Say Say Say」をプロデュースしています。彼はマイケルとの体験について次のように語っています「彼がスタジオに入ってくる、確かにオーラを放っている。そのことに疑問の余地はない。彼はポールのような意味でのミュージシャンではないが、音楽に何を求めているかは分かっているし、非常に確固とした考えを持っている」。マイケルは自伝『ムーンウォーク』でもこの体験について語っています。プロデューサーであるクインシー・ジョーンズが彼の間違いを正すために立ち会わなかったから、このコラボレーションが自信を高めたと明かしています。マイケルは、自分とマッカートニーは対等に仕事をしたとし、「あのスタジオではポールが僕を支えてくれることはなかった」と書いています。「Say Say Say」のデモはテープレコーダーで取られたような音質ですが、ポールとマイケルが共に気持ち良い所を探し合いつつ真剣に歌っている様を堪能できます。そして「Say Say Say」の2015 Remixを含めたロング・オルタネイト・バージョンも収録しています。 マイケルはプロデューサーのクインシー・ジョーンズとソングライターのロッド・テンパートンと再びタッグを組み、『Off The Wall』の続編の制作を開始します。それは音楽の主流のあらゆる基準を意図的に満たすレコードを作り上げることになるのです。彼らの最初のセッションは81年の秋に始まりました。 「Who Do You Know」、その曲制作は80年の『Triumph』時期が最初でした。そしてその1年後の81年秋、『Thriller』セッション中に(まだこの頃は「Thriller」という曲は出来ていませんが、便宜上このように記します)ヘイヴェンハーストで82年2月まで制作が続けられましたが、最終的には採用されませんでした。後にジャクソンズ『Victory』のセッション中にマイケルによって作り直され、収録が検討されましたが、最終的に「State of Shock」、「Be Not Always」、「The Hurt」という他の3曲の貢献だけとなりました。以下のタイトルの「Who Do You Know」の箇所で詳細が書かれていますので是非参考にしてください。 マイケル・ジャクソン / Sunset Driver (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/97624399 「The Toy」はマイケルが単独で作曲し、81年に録音されました。『Thriller』に収録されないことが決まってからもマイケルはこの曲に取り組み続け、「I Am Your Joy」 という曲になり、その後何年も改良を重ね「Best Of Joy」 というタイトルでアルバム『Michael』(10年)に収録されることになります。「The Toy」では、それらと歌詞が一部異なっています。クインシー・ジョーンズが、リチャード・プライヤー監督の同名映画『The Toy』のサウンド・トラック用に依頼したのがきっかけです。84年のインタビューでこのことについて尋ねられたマイケルは、2人が『Thriller』に集中できるようにするためにアイデアと曲全体がボツになったこと、そしてこの曲はアルバムの曲と同じくらい、いやそれ以上に強力だと感じたことを語っています。 「What A Lovely Way To Go」は元は『Off The Wall』より前に書かれた「What A Lonely Way To Go」でした。78年に『Off The Wall』セッション中に録音されましたがボツとなりました。その後81年秋に『Thriller』セッションで再び取り上げられ、タイトルが「What A Lovely Way To Go」に変更、録音、それがここに収録されたデモです。そして10年初頭にマーク・ロンソンによってリミックスされ、「Lovely Way」というタイトルで『Michael』に収録が検討、その時のリミックスのスニペットも収録しています。 マイケル自作のみならず提供曲も録音されました。「She's Trouble」はビル・リヴシー、スー・シフリン、テリー・ブリテンによって書かれ、81年秋ににマイケルが歌を入れ録音されています。最終的にこの曲はボツとなり、後にスコット・ベイオのアルバム『The Boys Are Out Tonight』とミュージカル・ユースのアルバム『Different Style』に提供されています。尚09年、未完成の歌詞とつぶやきの初期デモが流出、そのバージョンと『Thriller 40』のデモ、両方を収録しました。 ロッド・テンパートンが主に作曲をしたと思われる「Got The Hots」。マイケルとクインシーのクレジットもありますが、これも81年秋にレコーディングされ、そのバージョンが『Thriller 25』等に収録されています。後にシーダ―・ギャレットが変更を加えタイトルを「Baby's Got It Bad」とし彼女のアルバム『Kiss Of Life』に収録しています。 ここまで『Thriller』のボツ曲ばかりが続きましたが、81年秋のセッションでマイケルにとって最も代表的な曲のデモがマイケルの作曲でレコーディングされます。「Billie Jean」81年のデモは『Thriller Special Edition』等に収録されています。マイケルが歌詞をつぶやきながらアドリブする様子が録音され、象徴的なドラムはまだ登場しておらず、代わりにリンLM-1ドラムマシンがガイドとして使用されているものです。 マイケルの伝記作家、J・ランディ・タバオレリによると、「Billie Jean」は、81年にマイケルが、自分が彼女の双子の父親だと主張する女性から受け取った手紙にインスピレーションを受けたと言及しています。マイケルはその女性に会ったことはなく、またそのような手紙を受け取ることに慣れていたため、その手紙を無視していました。しかし、彼女は彼を愛しており、一緒にいたいと書いた手紙を送り続け、それらの手紙の中には、彼女に関する悪夢に悩まされるほど、マイケルを不安にさせるものもありました。最終的にマイケルは、そのファンの写真、銃、そして特定の時間にマイケルが自殺するようにという手紙が入った小包の封筒を受け取ります。そのファンは、彼女が「彼らの」赤ちゃんを殺した後、彼女も自殺をして、来世で一緒になろうとしたのです。彼女の失望に、マイケルはその写真を額装し、自宅のダイニングルームのテーブルの上に掛けました。後に、そのファンが精神病院に送られたことをマイケルは知ります。 しかしマイケル本人によると、「Billie Jean」は彼が個人的に関わった誰かからインスピレーションを受けたのではなく、むしろ彼の兄弟たちからインスピレーションを受けたようです。 「本物のビリー・ジーンは存在しないんだ。この歌の女の子は、僕の兄弟たちが長年悩まされてきた人々の合成物なんだよ。真実ではないのに、どうしてこれらの女の子たちが子供を身ごもっているなんて言うのか、僕には理解できなかったよ」。マイケル著『ムーンウォーク』88年より。 ●1978 1.Wanna Be Startin' Somethin' (1978 Demo) 5:42 ●1980 Triumph Era 2.We Love You (Demo) 3:31 3.Everybody (Demo) 8:03 4.Wonderring Who (Extended Version) 9:43 5.Wonderring Who (Extended Version #2) 7:19 ●1981 April to May 6.Say Say Say (2015 Remix) 3:47 7.Say Say Say (Demo) 4:17 8.Say Say Say (Alternate Version) 6:56 ●1981 9.Who Do You Know (Demo) 5:23 10.The Toy (Demo) 3:05 ●1981 Fall 11.What A Lovely Way To Go (Demo) 3:55 12.Lovely Way (snippet) 0:12 13.She's Trouble (Leaked Demo) 3:46 14.She's Trouble (Demo) 4:13 15.Got The Hots (Demo) 4:25 16.Billie Jean (1981 Demo) 2:20
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マイケル・ジャクソン / Genesis (1CDR)
¥990
世界で一番売れたアルバム、マイケル・ジャクソンの『Thriller』。そのデモ集が09年にリリースされており、その復刻盤です。当時のリークですが総じて音のバランスを整えており音質が良く、『Thriller』のオルタネイト・アルバムとして十二分に聴けるクオリティです。また「Startin' Somethin'」(Demo)は『The Complete Thriller Sessions』収録とは異なるものです。「Billie Jean (Demo)」も『The Complete Thriller Sessions』の(2nd Studio Demo)と似ていますがやや音質が良くレングスも異なります。またそして「P.Y.T.」は完全なインストでとてもレアです。 マイケル・ジャクソン/The Complete THRILLER Sessions (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27330527 またこのタイトルの面白いのはマイケルに歌ってもらおうと作った作者のデモ音源が収録されていることです。それもボツにされたものもあって、かなりマニアックですが、とても興味深いです。まず「Nite Line」は、このタイトルの冒頭に収録されたマイケルがボーカルのややロッキッシュなバージョンとは異なるアレンジです。作者の一人ブリー・ハワード(全て女性がメンバーの作曲能力があるバンドFannyのドラマー)がボーカル、そしてグレン・バラード(後にシーダ・ギャレットと「Man In The Mirror」を作った人)、デイヴィー・ファラガー(エルビス・コステロ等でベース)の3人が作り、エレクトロ・ダンス・ミュージックでありながらギターのカッティングが入るテクノ・ファンクとでも呼びたいサウンドで、ユーロ・ビートにも通じるポップさもある素敵な曲です。結局「Nite Line」はポインター・シスターズに提供されることになります。 そしてマイケル・センベロ(ギターリスト、スティービー・ワンダー、テンプテーションズ、ジョージ・ベンソン等、映画『フラッシュダンス』で使われた「Maniac」でグラミー賞)がボーカル、ドン・フリーマン(ジェフリー・オズボーン、チャカ・カーン、ロバート・パーマーの曲を共作、クインシー陣営)と共作した「Carousel」のデモ。AORの大名曲としてマイケル・センベロ自身が当時リリースさせていたら大ヒットしたんじゃないか、という出来です。クインシーがプロデュースしたマイケルのバージョンも哀愁があって素晴らしいので、甲乙は付けられませんけども。 ビル・リヴシー(UKのバンドファイヴ・スターに曲提供、ヒット)、シュー・シフリン(ティナ・ターナー、ハート、アル・ジャロウ、クリフ・リチャード等に曲提供)、テリー・ブリットン(ティナ・ターナーで大ヒット、『Bad』収録の「Just Good Friends」で共作)の3人による「Trouble」(後の「She's Trouble」)も時代を纏ったエレクトロ・ダンスです。マイケルは時代の音を歌うというよりは時代を引っ張る、時代を超える、という使命感があったと思うので、このような曲は必然的に収録されなかった、という感想を持ってしまいます。 1 Nite Line (Demo) 4:47 2 Carousel (Demo) 4:09 3 Hot Street (Demo) 3:56 4 Girl Is Mine (Solo Demo) 3:16 5 Starlight (Demo) 5:09 6 Baby Be Mine (Demo) 4:14 7 Billie Jean (Demo) 5:51 8 Startin' Somethin' (Demo) 5:28 9 P.Y.T. (Instrumental) 3:50 10 Trouble (Demo) 3:46 11 Slapstick (Demo) 2:42 12 Glen Ballard and Brie Howard – Nite Line (Demo, Performed By Writers) 5:22 13 Michael Sembello – Carousel (Demo, Performed By Writers) 3:46 14 Terry Britten and Sue Shifrin – Trouble (Demo, Performed By Writers) 3:09 15 Steve Porcaro and John Bettis – Human Nature (Demo, Performed By Writers) 3:54
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マイケル・ジャクソン / Sunset Driver (1CDR)
¥990
もし『Off The Wall』と『Thriller』の間にもう一つマイケル・ジャクソン名義のアルバムがリリースされていたとしたら。そういうコンセプトで作られた2LPアルバム『Sunset Driver』。二つのアルバムには未収録のナンバー且つ未発表曲、オルタネイト・バージョンによって構成されており、マイケル・ジャクソンの新たなる多くの驚きを発見することでしょう。 SIDE A 1. Shake Your Lovely One 2. Sunset Driver 3. Hot Street 4. She's Trouble 5. Carousel SIDE B 6. Somebody Watching Me 7. Got The Hots 8. Who Do You Know 9. Love Never Felt So Good SIDE C 10. Nite Line 11. Wondering Who 12. Say Say Say SIDE D 13. Someone In The Dark 14. For All Time 15. Behind The Mask 16. Out Of The Rain 1曲目の「Shake Your Lovely One」はジャクソンズの「Lovely One」と「Shake Your Body (Down To The Ground)」を巧妙にマッシュアップした斬新なダンス・ナンバーです。 2曲目はアルバム・タイトル曲「Sunset Driver」。マイケルのプロデュースで78年11月から79年4月にかけてヘイヴェンハーストにてアルバム『Off the Wall』用に録音されていましたが完成せず、82年8月にウェストレイク・レコーディング・スタジオで『Thriller』用にさらにオーバーダブを行って作り直しされました。マイケルの公式ウェッブとビル・ボットレルが知るメモによると「Sunset Driver」は86年5月30日から31日にかけてビルとマイケルで『Bad』アルバム用に再検討され録音、しかし最終的に完成しなかったとされています。 ここに収録されているものはリリースされた、79年と82年、それぞれのデモを使ったアップデート・ミックスです(『Thriller 40』からのデモは79年『Off The Wall』用だったという説もあります。また曲の終わり近くで、マイケルが「That's it Janet」と言っているのが聞こえますが、これは間違いなく、レコーディングセッションに同席していたと思われるジャネット・ジャクソンのことです)。 3曲目「Hot Street」はロッド テンパートン作、クインシー・ジョーンズのプロデュースで、82年8月から9月にかけてウェストレイク・レコーディング・スタジオで行われた『Thriller』セッション中に録音されました。当初「Slapstick」というタイトルで、歌詞はまったく異なっていました。マイケルはこの曲を大変気に入り、レコードに収録したいと考えていましたが、収録するほどの力強さがないと結局判断されました。マイケルは次のように語っています。「うん「Hot Street」は好きだよ。あの曲は大好きだ。クインシーとロッドは十分良いとは思わなかったんだけど、僕は素晴らしいと思った」。 4曲目は「She's Trouble」。ビル・リヴシー、スー・シフリン、テリー・ブリテンによって書かれ、81年秋にマイケルによって録音されましたがボツとなり、後にスコット・ベイオのアルバム『The Boys Are Out Tonight』に、またミュージカル・ユースのアルバム『Different Style』にも提供されました。09年に未完成の歌詞とつぶやきが収録された初期のデモが流出、後に「She's Trouble」が『Thriller 40』に収録されます。 今回のバージョンはデモと最終版をミックスしたものです。結果最終版の完成された歌詞、そのボーカルのクオリティと、デモが持つファンキーなインストルメンタルさ、二つが巧妙なバランスでミックスされています。また曲の単調さを軽減するために、アドリブもいくつか独自に追加しています。 5曲目「Carousel」。マイケル・センベロとドン・フリーマンが共同で作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月から9月にかけて録音されました。この曲は『Thriller』の候補曲でしたが、結局「Human Nature」にその座を譲ることとなりました。「素晴らしい曲だよ。マイケル・センベロのあのスローな曲は美しい。でも歌詞的には、そしてその時点では、アルバムが向かう方向はそうではなかったようだ」とロッド・テンパートンが『Thriller Special Edition』のインタビューで語っています。 尚ここに収録のものは、イントロを編集し、ラスト辺りのマイケルのボーカルを加え長くして、より曲として成立させているバージョンとなっています。 6曲目「Somebody's Watching Me」はロックウェルが歌っている部分をほとんどを削除し、マイケル中心の曲となったバージョンです。なおコーラスにジャーメイン・ジャクソンが参加しています。ロックウェルが作曲し、カーティス・アンソニー・ノーレンがプロデュース、83年に録音されました。ロックウェルの父でありモータウンのCEOであるベリー・ゴーディは、当初はデモに満足していませんでしたが、ジャクソン兄弟をフィーチャーさせることでこれならヒットすると思ったそうです。 7曲目「Got The Hots」はマイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ロッド・テンパートンの作曲、プロデュースで、81年秋に録音されましたが『Thriller』ではボツとなりました。後にシーダ・ギャレットに渡され、彼女はこの曲を書き直して「Baby's Got It Bad」と改名し、彼女のアルバム『Kiss Of Life』に収録されました。他に同様の扱いとなった曲に「Groove Of Midnight」があります。 8曲目「Who Do You Know」。マイケルは、『Thriller』セッション前の80年にこの曲制作を開始、アルバム・セッション中81年秋にヘイヴェンハーストで、更にウェストレイクで82年2月まで曲作りが続けられましたが、最終的に完成には至りませんでした。そして『Victory』セッション中にマイケルによって作り直され、アルバム収録が検討されましたが、「State Of Shock」、「Be Not Always」、「The Hurt」という他の3曲への関与だけとなりました。マイケルは93年のメキシコでの証言でこの曲の存在を認めていますが、詳細は語りませんでした。「Who Do You Know」は、マイケルが2年前に去ったという女性への悲しみと、彼女を見つけたいという思いを表現した曲です。78年というとダイアナ・ロス、そしてテイタム・オニールがマイケルの恋人としての候補になりますが、「Remember The Time」がダイアナを思って歌っていることもあり、「Who Do You Know」もそうではないでしょうか。 今回収録のものは曲を少しエディットし、最後のコーラスの箇所にオープニングにあったギターを追加しています。 9曲目「Love Never Felt So Good」は (80's Mix)となっています。 「Love Never Felt So Good」は、マイケル・ジャクソンの未発表曲で、死後2枚目となる最後のアルバム『Xscape』の1曲目としてリリースされました。14年5月2日にシングルとしてリリースされ、アルバムのリードシングルとなりました。ジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット、ソロリミックス、オリジナルデモの3つのバージョンがリリースされました。マイケルとポール・アンカとの共同作曲、共同プロデュースで、80年に録音されました。他の2曲 (「It Don't Matter To Me」と「I Never Heard」) と同様に、このコラボレーション曲はアンカの83 年のアルバム「Walk a Fine Line」に収録される予定でしたが採用されず、1年後のジョニー・マティスの「A Special Part Of Me」で日の目を見ました。収録されました。10年マイケルのアルバムのために保管庫から取り出され、ジョン・マクレインとジョルジオ・トゥインフォートによってプロデュースで作られましたが、未発表、ですが同年、高音質の音源が流出、最終的に10年のとまったく同じ再録音バージョンが『Xscape』に収録されました。ソロバージョンの他に、ティンバランドとJロックがプロデュースしたマイケルとジャスティン・ティンバーレイクのデュエット・リミックスが作られ、マイケルのディスコグラフィーの中でも最大のヒット曲の1つとなっています。 10曲目「Nite Line」はグレン・バラード、ブリー・ハワード、デイヴィー・ファラガーによって書かれ、クインシー・ジョーンズがプロデュース、82年8月の『Thriller』セッション中に録音されました。しかし採用されず、ポインター・シスターズへ提供、『Break Out』で「Nightline」と名前を変更し、収録されました。この曲は『Thriller 25』への収録も検討されましたが、未発表のままです。 今回テンポが遅い不要な冒頭をカット、ピアノやシンセなどの楽器を更にエクステンドさせたリミックスとなっています。 11曲目「Wondering Who」はジャクソンズの「Triumph」に収録されていますが、今回マイケルの未発表のボーカルが21年にリークしたことにより、マイケルのアドリブとバック・ボーカルを追加したバージョンにして、マイケル・ジャクソンのソロとしての仕上がりにしています。 12曲目「Say Say Say」。81年4月から5月の間にレコーディングされました。「The Girl Is Mine」のセッションの1年前になります。82年にリリースされたポール・マッカートニーの『Tug of War』に収録される予定でした。マイケルは主にフックを歌っていますが、アドリブもいくつか入っています。2人が『Pipes of Peace』に収録すべく録音したもう1つのコラボレーション曲「The Man」では、マイケルとポールのリードがバランスよくフィーチャーされています。そして15年オルタネイト・バージョン2015 Remixがリリースされ、マイケルの新しいボーカルがスリリングにフィーチャーされています。オリジナルと比べてポールとマイケルのボーカルパートが入れ替わっている様に聴こえます。 今回そのオルタネイト・バージョンを使用、マイケルがメインに歌っている形、マイケルのアルバムとしての収録に最適となります。 13曲目「Someone In the Dark」はマイケルが E.T. the Extra-Terrestrialのオーディオブックのプロモーション・シングルとしてリリースされた曲です。このトラックは、「Opening Version」と「Closing Version」の2つのパートに分かれています。クインシー・ジョーンズ・プロダクションのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ゼネラル マネージャーであるエド・エクスタインは、ドキュメンタリー『スリラー40』の約46分25秒あたりで、クインシー・ジョーンズがスティーブン・スピルバーグと友人になったと述べています。スピルバーグがE.T.の制作に取り組んでいる間、クインシーとマイケルは撮影現場に招待されました。そこでスピルバーグはクインシーに一緒に何かレコードを作ろうと言ったのです。クインシーはマイケルに、物語を話し、曲を書き歌うというE.T. のストーリーブック・アルバム制作のアイデアを提案しました。マイケルは、そのアイデアを了承。82年の夏、エピック・レコードは、マイケルがストーリーブック・アルバム (新曲「Someone in the Dark」を含む) を(映画のサントラをリリースしている)MCAで録音することを許可しましたが、2つの条件を提示しました。MCAは、マイケルの新しいアルバム『Thriller』と競合しないように、82年のクリスマスまで保留にすること。そして「Someone in the Dark」をシングルとしてリリースしないこと。しかしMCAは82年11月にアルバムをリリースしますが、更にラジオ局に「Someone In the Dark」のプロモーション・コピーを配ってしまいます。それはアメリカ国内で両方の条件に違反したことになります。特に問題だったのはユニバーサル/MCAからのこのリリースについて当時のエピック・レコード社長、ウォルター・イェトニコフに連絡を取らなかったことでした。イェトニコフはマイケルに「怪物にキスするのをやめろ」と伝えるよう指示しています。訴訟の結果、MCAはアルバムを撤回し、この曲をシングルとしてリリースすることも禁じられました。こうして、マイケルの最も希少で最も人気のあるプロモーション・シングルの1つが誕生し、コピーは1,000ポンド以上で取引されたのです。『スリラー40』のドキュメンタリーでジョン・ブランカが語ったところによると、マイケルはイェトニコフに腹を立てていたそうです。イェトニコフは状況を改善するために何をすべきか考えました。結果マイケル・ジャクソンは『Off The Wall』からその後のリリースまで、すべてのマスターを所有することになったのです。廃盤となった90年代のコンピレーション・アルバム「Decade」に収録される予定だった「Someone In The Dark」、これは「Opening Version」でした。その後『Thriller 25』等に収録されていますが、それらは全て「Opening Version」です。プロモに収録の「Closing Version」とは歌詞が異なります。 ここでの収録はE.T.の声を取り除き、より原曲に近い形での収録です。 14曲目「For All Time」は80's Mixとなっています。尚この曲に関してはこのタイトルで詳しく書かれていますので、ご参照ください。 マイケル・ジャクソン / Great Works With Steve Porcaro (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/96253807 15曲目「Behind The Mask」は、イエロー・マジック・オーケストラのインストゥルメンタル曲のカバーとして、81年10月の『Thriller』セッション中に初めて録音されました。制作は1年後まで続きましたが、ボツとなり、後にグレッグ・フィリゲインズとエリック・クラプトンに渡され『Pulse』に収録されました。その後アルバム『マイケル』のために、ジョン・マクレインがインスト部分を完全に作り直し収録(そのバージョンは、バース2がバース3に置き換えられ、サックスのソロが含まれています)。アルバムからの3番目で最後のシングルとしてリリースされています。11年4月16日のレコード・ストア・デイで7インチ・ビニール盤(プレス枚数はわずか4000枚)同年、ポーランドで限定プロモーションCDが発売されています。「Behind The Mask」は坂本龍一作曲で79年9月25日の『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァ―』に収録されています。海外でYMOが演奏すると観客がこの曲だけロックンロールだと叫んだそうです。なぜ評価が高いのか、それは一般的なテクノ・ポップよりもテンポが遅いこと。「リフ」に特徴があること。ギターで演奏した場合は指の動きが少ないことスライドするだけで演奏できること(坂本はそのように意識して作りました)。リフの3拍目の後半に休符が入ることにより緩急が付くこと。コード進行がブルースに似ているため、歌いやすいこと。Bメロにおけるベースラインがリズム・アンド・ブルースに似ていること。これらがあげられます。 ここでの収録は「A cappella」を基本ボーカルとし、「The Magical Mix」(KaiMakesMusic2) と「Stranger's Remix」(The Stranger's Remix) 二つのインストのリミックスをマッシュアップして作られたものです。 16曲目「Out Of The Rain」。元は「You Can't Win」という曲でチャーリー・スモールズが作曲し、クインシー・ジョーンズがプロデュース、74年にボルチモアで上演されたミュージカル『ザ・ウィズ』のために作られました。ですがブロードウェイの公式オープニングからカットされ、映画『ザ・ウィズ』の制作が始まるまで演奏されることはありませんでした。映画の制作中、マイケルが歌うこととなり、77年11月から78年1月にかけて録音され、「I Was Born On The Day Before Yesterday」の代わりにマイケルが演じた案山子の際に使われました。オリジナルのサウンドトラックを録音した後、マイケルはクインシー・ジョーンズと共にスタジオに戻り、78年夏『Off The Wall』風のプロダクションでこの曲を再録音しました。最終的に79年1月11日にシングルとしてリリースされ、モータウンを去ったマイケルの最初のソロシングルとなりました。「You Can't Win」は2部構成の曲となっています。前半は正式なヴァースとコーラス、後半はアドリブとバックボーカルの構成となっています(04年の『Ultimate Collection』に収録のものは7分の1曲にまとめられたバージョンが収録されています)。82年10月 18日、「You Can't Win」(Part 2)の再録音版「Can't Get Outta The Rain」がシングル「The Girl Is Mine」のB面としてリリースされました。しかしそれは基本的に元曲のパート2なのですが、「you can't get outta the game」の歌詞が「you can't get outta the rain」に置き換えられ、オーバーダブもいくつか追加されています。そして作曲クレジットにチャーリー・スモールズの名は無く、クインシーとマイケルのみとなっています。 ここに収録のバージョンは「Can't Get Outta The Rain」を独自エディットしたものです。
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マイケル・ジャクソン / Alternate Off The Wall Version 2 (2CDR)
¥1,490
ブラコンの大傑作、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』のレア音源を多く含むオルタネイト・バージョンは既にリリースされています。 マイケル・ジャクソン/Alternate Off The Wall (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27380993 またその頃のコラボレーション、アウトテイク等を集めたタイトルもございます。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1978-1982 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27490128 上記のリリース以降、10年代後半から、更に発掘されたマイケル・ジャクソン関連の音源をリリースしていきます。その第2弾はどんどん出てきた『Off The Wall』リリース前後の音源を2枚組に収録です。 まずDisc 1は『Off The Wall』のエクスパンデッド・エディションと呼ぶべきタイトルです。既に『Alternate Off The Wall』のリリースがありますが、それとは被らない音源で構成されたものです。スタジオ・デモを使ってロング・バージョンにした「Don't Stop 'Til You Get Enough」、発掘された「Rock With You」のデモ、そしてスタジオ・デモを使ってのロング・バージョン「Workin' Day And Night」、ドラムが大きく、異なるリズムギターの「Get On The Floor」のオリジナル・バージョン、ギターカッティングが心地よいファンメイドですがどこかインコグニートの前身ライト・オブ・ザ・ワールドを思わせる「Off The Wall(Soulful French Tour Remix)」、「Girlfriend」の素敵なエクステンド・ミックス、発掘された「She's Out Of My Life」のデモ。そして衝撃の「I Can't Help It」の79年のデモ、『Alternate Off The Wall』は78年のデモなので異なります。明らかにスティービー・ワンダーによるよりライブ感のあるピアノ・ワーク、ジョン・ロビンソンのジャストなドラミング、そしてマイケルの一生懸命なボーカル、素敵過ぎます。そして11分なのに飽きさせない「It's The Falling In Love」、楽器演奏がしっかり伸びてこれぞの「Burn This Disco Out」のエクステンド・バージョンとここまでアナザー・ワールドの『Off The Wall』を堪能できます。しかしこれで終わりません。更にアウトテイクと言える「Sunset Driver」、そのファンメイドながら素敵なエクステンド・バージョン、そして初登場の「Don't Matter To Me」のマイケルのソロ・バージョン、そして「Love Never Felt So Good」の元デモとレアな3曲が付いて更に『Off The Wall』の魅力の深みへと邁進します。 Disc 2はまず「This Is It」のマキシ・シングル再現です。この 曲は『Off The Wall』リリース直後80年にマイケルとポール・アンカによって書かれ、元は「I Never Heard」というタイトルで録音されていました。アンカのアルバム『Walk a Fine Line』に収録される予定でしたが、2人による他のコラボレーション曲「Love Never Felt So Good」や「It Don't Matter To Me」とともにお蔵入りとなりました。マイケルはアンカから曲のカセットテープを無断で持ち去ったため、アンカは録音が返還されなければ法的措置を取ると脅しました。マイケル・バージョンの「This Is It」はマイケルの声とピアノ伴奏のみが入ったテープが入った箱から見つかったと伝えられており、この曲は必要最低限の録音だったと説明されています。それがわずか23秒なのでスニペットですが、Disc 2の1曲目のデモです。マイケルはその後テープを返却しましたが、アンカはマイケルが「I Never Heard」の録音をコピーし、マイケルの歌のみで曲名を「This Is It」に改名したと主張しました。一方90年アンカはプエルトリコのR&Bアーティスト、サファイアに「This Is It」の録音を許可し、彼女はこれをオリジナルのタイトル「I Never Heard」で91年の2枚目のスタジオアルバム「I Wasn't Born Yesterday」に収録しました。その音源は以下のタイトルに収録されています。 マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/27668471 後に映画『This Is It』の際にジョン・マクレインとマーヴィン・ウォーレンによって作り直され、ジャクソン兄弟がバックボーカルを担当しました。この時の09年の「This Is It」は映画『This Is It』とは全く関係はないのですが、プロモーション用に使用さることとなりました。一方アンカはこの曲をリメイクし、アップビートなインストゥルメンタルに『I Never Heard』のこれまで聞いたことのないボーカルを入れて、13年のアルバム『Duets』に収録されました。今回アルバム『This Is It』にも未収録のフル・バージョンを含む既存音源を全て収録、「This Is It」の全貌に迫ります。 そして『Off The Wall』関連のレア音源、『Alternate Off The Wall』リリース以降、更に発掘されたものを収録しています。「Rock With You」のストリングスがバッキングのバージョン、そしてファンが作ったとても優雅なスロウ・バージョン。そして作者ロッド・テンパートンのデモですが、歌詞が殆ど完成しておらず(恐らくタイトルもまだ決まっていなかったはず)、しかし彼のバンド、ヒートウエイブのサウンドにかなり酷似したカッティングが入っていてよりファンキーになっているのが大変興味深いです。ポール・マッカートニー作の「Girlfriend」のデモとウイングスのバージョン、そして作者キャロル・ベイヤー・セイガーの「It's Falling In Love」。そして「Burn This Disco Out」の別のファンメイドのエクステンド・バージョン、こちらも原曲に忠実で楽しめます。そして(Disc 1に収録してあるのはこの曲のマイケルのボーカル・パートが聴けるものでした)ドレイクの「Don't Matter To Me」。セカンド・アルバム『Scorpion』に収録されています。マイケルとポール・アンカの80年のレコーディングのテープをどうやって入手出来たのか不明なのですが、とにかくドレイクはそれを使った疑似デュエット曲を作りました。元々ピアノをバッキングにマイケルが歌っているデモが存在するとのことで、もしかするとDisc 1の音源がそれなのかもしれませんが、不明です。そして最後はこれはフェイクの可能性が高いのですが、『Off The Wall』時期のアウトテイク「A Baby Smiles」のインスト。スイング・アウト・シスターの「Breakout」を思い出させる点、結果先んじていることになるのですが、果たして。 Disc 1 1.Don't Stop 'Till You Get Enough (Studio Demo Reconstruction) 7:25 2.Rock With You (Demo) 4:40 3.Workin' Day And Night (Studio Demo Reconstruction) 9:34 4.Get On The Floor (Original Version) 4:46 5.Off The Wall (Soulful French Touch Remix) 7:45 6.Girlfriend (Extended Mix) 5:56 7.She's Out Of My Life (Demo) 3:18 8.I Can't Help It (1979 Demo) 4:43 9.It's The Falling In Love (Extended Version) 11:20 10.Burn This Disco Out (Extended Version #1) 8:22 11.Sunset Driver (Extended Disco Mix) 5:24 12.Don't Matter To Me (Michael Jackson Solo Mix) 3:13 13.Love Never Felt So Good (Demo 2010) 3:17 Disc 2 1.I Never Heard (Demo) 0:24 2.This Is It (Single Version) 3:37 3.This Is It (Full Version) 4:42 4.This Is It (Orchestra Version) 4:55 5.This Is It (I Never Heard) (Duet with Paul Anka) 4:11 6.Don't Stop 'Til You Get Enough (Original Home Demo) 4:39 7.Rock With You (String Version) 4:27 8.Rock With You (Rod Temperton Demo) 4:40 9.Rock With You (Classical Slow Mix) 5:20 10.Workin' Day And Night (Original Home Demo) 4:20 11.Off The Wall (Deluxe Dance Mix) 6:39 12.Girlfriend (Paul McCartney's Demo) 2:34 13.Girlfriend (Original Wings Version) 4:39 14.It's The Falling In Love (Original Carole Bayer Sager Version) 3:56 15.Burn This Disc Out (Extended Version #2) 5:43 16.Don't Matter To Me (Drake Version) 4:06 17.A Baby Smiles (instrumental) 3:35
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マイケル・ジャクソン / Captain EO (1DVDR)
¥990
嘗てディズニー・ランドのみで上映されていたCaptain EO、そのフルスクリーンとワイドスクリーン、2バージョンを収録。共に日本語字幕付き、オン、オフで切り替えられます。色彩を全く失った暗黒の星へとたどり着いたマイケル・ジャクソン扮する“キャプテンEO”と落ちこぼれの仲間たち。美しい色を取り戻すため、歌とダンスと彼らの持つ光の力を使って、暗黒の女王とその軍隊を相手に闘いを挑みます。収録している曲は名曲Another Part Of Me、ここだけのメインテーマ曲We Are Here To Change The World!更にThe Making Of Captain EO、Another Part Of MeのPVも併録!(3D仕様ではございません。ご了承ください) Fullscreen Version Widescreen Version The Making Of Captain EO Another Part Of Me (Music Video) 63min. Pro-shot
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ヴァリアス・アーティスツ / Motown Legacy (2DVDR)
¥1,490
この240分という大ボリューム!2枚組でたっぷりモータウン関連映像を楽しめる映像集の登場です。全て日本語の字幕入りなのがありがたいです。 まずは65年モータータウン・レビューとも言えるレディー・ステディー・ゴー。 ダスティー・スプリングフィールドが企画から構成にまで関わっている大変アーティスティックな映像です。イギリスでのモータウンの人気の凄さが伺える最高の内容となっています。スプリームスがいよいよヒットを連発しはじめる時期、ダイアナ・ロスも素晴らしいですが、冠動脈血栓で32歳の若さで亡くなってしまうフローレンス・バラードが可愛いです。そしてスモーキー・ロビンソン&ミラクルズ(新曲として歌われる「Ooo Baby Baby」の素敵なこと!)、そしてマービン・ゲイも大々的にフィーチャーされています。ラストの「Mickey's Monkey」ではシュープリームスがコーラスで参加、15歳のスティービー・ワンダーのハーモニカもフィーチャーされ、彼の天才ぶりも楽しめます。 そして83年のモータウン設立25周年記念コンサート『Motown 25』。当時MCAがレーベルを買収する、そんなガタガタの時期に行われた黒人音楽最大のコンサートです。ベリーゴーディーも起死回生、モータウン出身の大スター達が一堂に会した凄いイベントです。マイケル・ジャクスンがジャクソン・ファイヴを一夜限り再結成させたことでも有名ですね。「Never Can Say Goodbye」を歌うマイケル、ジャーメインとの「I'll Be There」。そして新曲ではなくヒット曲を披露する場所であるのに、マイケルは「Billie Jean」を披露、そしてそこで見せた最初のムーンウォークは...伝説です。パフォーマーのMCやリチャード・プライヤーやビリー・コスビー等のコメディアンのナレーション、モータウンの作曲者達のお喋りが字幕付きなので理解でき、楽しめるのが嬉しいです。歌詞にも字幕が付き、フォートップスとテンプス、二つのグループが互いのヒット曲を掛け合って歌う様がどのような内容かとてもよくわかります。マービン・ゲイの「What's Goin' On」の大感動、ライオネル・リッチーの「You Mean More To Me」は泣けます。モータウン・サウンドとは何か、その答えもたぶん教えてくれます。後一枚も売れなかったモータウンの歌も教えてくれます。デバージとハイエナジーのパフォもレアです。スモーキー・ロビンソンとリンダ・ロンスタットの嬉しいデュエット、ラストにダイアナ・ロス&シュープリームスも復活(メアリー・ウィルソン、シンディ・バードソングの黄金期メンバー、後にダイアナとメアリーが不仲となりこれが唯一の実現となりました)、そしてスモーキー、マイケル、マービン、スティービー、更にベリーゴーディーも壇上に上がっての「Someday We`ll Be Together」を歌うシーンは圧巻の一言です。 そして85年、アポロシアター創立50周年を記念して行われたイベント『Return To The Apollo』より、モータウン関連の映像を抜粋して収録しています。セットリストを見ればわかると思いますが、これほどの素晴しい音楽の偉人が一堂に会することは、もう絶対ありません...音楽ファンなら一度は観て欲しい。マストなDVDRです。 DVD ONE :"READY STEADY GO!" ON REDIFFUSION TV,LONDON, UK, 18-MAR 1965 (B/W) 1.Introduction 2.Medley : Baby Love / The Supremes - You've Really Got A Hold On Me / Smokey Robinson & The Miracles - I Call It Pretty Music But The Old People Call It The Blues / Stevie Wonder - The Way You Do The Things You Do / The Temptations - (Love Is Like A) Heatwave / Martha Reeves & The Vandellas - You Lost The Sweetest Boy / Dusty Springfield 3.Ooo Baby Baby / Smokey Robinson & The Miracles 4.Wishin' And Hopin' / Dusty Springfield Feat. Martha Reeves & The Vandellas 5.It's Growing / The Temptations 6.Shake / The Supremes 7.No Where To Run / Martha Reeves & The Vandellas 8.Kiss Me Baby / Stevie Wonder 9.How Sweet It Is (To Be Loved By You) / Marvin Gaye 10.Can I Get A Witness / Marvin Gaye 11.Can't Hear You No More / Dusty Springfield Feat. Martha Reeves & The Vandellas 12.Stop! In The Name Of Love / The Supremes 13.My Girl / The Temptations 14.Dancing In The Street / Martha Reeves & The Vandellas 15.Shop Around / Smokey Robinson & The Miracles 16.Where Did Our Love Go / The Supremes 17.Mickey's Monkey / Smokey Robinson & The Miracles "MOTOWN 25 YESTERDAY, TODAY, FOREVER"ON NBC TV, USA, 25-MAR-1983 18.Show Opening - Dancing In The Street 19.Smokey Robinson / Richard Pryor Intro 20.Medley : Shop Around - You've Really Got A Hold On Me - Tears Of A Clown - Going To A Go-Go / Smokey Robinson & The Miracles 21.Dick Clark Intro 22.I Wish - Uptight (Everything's Alright) - Signed, Sealed, Delivered, I'm Yours - My Cherie Amour - Sir Duke - You Are The Sunshine Of My Life / Stevie Wonder 23.Richard Intro - Motown Song Writers' Discussion - Reach Out (I'll Be There) - For Once In My Life - Song Writers' Discussion - Money (That's What I Want) 24.Smokey Intro 25.Medley : Reach Out (I'll Be There) - Get Ready - It's The Same Old Song - Ain't Too Proud To Beg - Baby I Need Your Loving - My Girl - I Can't Get Next To You - I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch) - (I Know) I'm Losing You / The Four Tops & The Temptations 26.Yesterday, Today & Forever - What's Going On / Marvin Gaye 27.Richard Intro - Howard Tim DJ - Medley : - (Love Is Like A) Heat Wave / Martha Reeves - My Guy / Mary Wells - Shotgun / Jr. Walker - Brick House / Commodores 28.Devil In The Bottle / T.G. Sheppard 29.Lonely Teardrops / Jose Feliciano 30.Where Did Our Love Go / Adam Ant 31.You Mean More To Me / Lionel Ritchie DVD2 :"MOTOWN 25 YESTERDAY, TODAY, FOREVER"ON NBC TV, USA, 25-MAR-1983 1.Richard Intro 2.Medley : I Want You Back - The Love You Save 3.Never Can Say Goodbye - I'll Be There / The Jackson 4.Billie Jean / Michael Jackson 5.I Want You / Dancers 6.Billy Dee Williams - Richard Intro 7.All This Love - He's A Pretender - Can't Stop / DeBarge & High Energy 8.Bustin' Out / Rick James 9.Ooo Baby Baby 10.Tracks Of My Tears / Smokey Robinson & Linda Ronstadt 11.Medley : Being With You - Cruisin' / Smokey Robinson 12.A Fairy Tale / Richard Pryor 13.Ain't No Mountain High Enough / Diana Ross 14.Someday We'll Be Together / Diana Ross & The Supremes w/ Full Cast 15.Reach Out And Touch (Somebody's Hand) "MOTOWN RETURNS TO THE APOLLO"ON NBC TV, USA, 04-MAY 1985 (EDIT VERSION) 16.Introduction - Rhythm Of The Night / El DeBarge 17.Bill Cosby Intro - Careless Whisper / George Michael & Smokey Robinson 18.Medley : Superstar - Something About You - Papa Was A Rolling Stone - Baby I Need Your Loving - I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch) - (I Know) I'm Losing You - Higher & Higher / The Temptations, The Four Tops, The Manhattans & The Drifters 19.Motortown Revue 1963 Archive 20.Two Lovers / Mary Wells 21.Bernadette / The Four Tops 22.No Where To Run / Martha Reeves 23.Finger Tips / Stevie Wonder 24.You Can Depend On Me - Going To A Go-Go / Smokey Robinson & Bill Cosby 25.Sir Duke / Stevie Wonder 26.Cool It Now / New Edition 27.Part-Time Lover / Stevie Wonder & Boy George 28.What Becomes Of The Brokenhearted / Luther Vandross & Boy George 29.Nightshift / Medley : Lonely Teardrops - Try A Little Tenderness - You Send Me - How Sweet It Is (To Be Loved By You) / Commodores, El DeBarge, Billy Preston, Lou Rawls & Luther Vandross 30.Love's In Need Of Love Today / Stevie Wonder & George Michael 31.I Want To Know What Love Is / Diana Rosss w/full cast 240min. Pro-shot
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プリンス / 2 Guest Appearances in 1983 (1CDR)
¥990
プリンスが83年にゲスト出演した二つのショウを収録したタイトルです。まずはジェームス・ブラウンとB.B.キングのライブをサウンドボード収録しています。音も良く素晴らしい演奏が楽しめますが、このステージにマイケル・ジャクソン、そしてプリンスがJBに呼ばれパフォーマンスしているのです。ジェームス・ブラウンは後に、「プリンスはその時ギターを弾いていた。でもちょっと緊張していたな。マイケルの方は俺のことをずっと何年も研究しているからフィットしてた。でもプリンスもこれからそうやって研究すれば本当に良くなると思うよ」と語っています。 そしてパブリック・イメージ・リミテッドのベース、ジャー・ウォブルのライブにプリンスが客演していた、その時のオーディエンス録音です。確かにプリンスの指示するような声と「Cloreen Bacon Skin」的サウンドが曲の序盤展開されます。プリンスがカウントして演奏が始まり、ジャーのベースの意外にファンキーなベースが飛び込んできます。アニー・ホワイトヘッドのトロンボーンのフレーズがカッコよく、ネヴィルのパーカッションもシーラ・Eを思わせますが、この二つの楽器はプリンスのバンドには当時使用していませんでした。結果ここでしか味わえない独特のプリンスを含んだ演奏となっています。 James Brown & B.B. King - Beverly Theatre, Los Angeles : 20th August 1983 (Soundboard Recording) 1. James Brown Introduces BB King 2. Let The Good Times Roll 3. Guess Who 4. The Thrill Is Gone 5. Danny Ray Introduces James Brown 6. The Payback 7. Doing It To Death 8. Prisoner Of Love 9. Georgia 10. Get On The Good Foot 11. I Got The Feelin' 12. It's A Man's World (w/ Michael Jackson & Prince) 13. Medley 14. Sweet Little Angel 15. Jam 80 16. Doing It To Death Jah Wobble - First Avenue, Minneapolis : 16th May 1983 (Audience Recording) 17. Prince Announced 18. Cloreen Bacon Skin Jah Wobble: bass Neville Murray: percussion Ollie Marland: keyboards Annie Whitehead: trombone Dave "Animal" Maltby: guitar Lee Partis: drums
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NLシリーズ マイケル・ジャクソン / Live In Los Angeles 1.27.1989 (1DVDR)
¥990
マイケル・ジャクソンのBadツアーの最終日公演。サウンドボード音源が存在するのですが、今回その音源をリマスター、且つKansas City 88'、 Grammy's 88'、Rome 88'、Wembley 88'、Irvine 88'、Tokyo 88'そしてLA 89'とBad Tourの後半から映像を集め、その音源と可能な限りシンクロ、まるで最終日公演にプロショットの映像が残されていた、そんな編集がなされた映像をDVDRにした画期的なリリースです。映像がない部分は静止画となっていますが、90パーセント以上は映像が入っています。ヒー!等の掛け声や観客に歌わせる所、歌い出すタイミング、多少のアドリブで違う箇所は確かにありますが、殆どの場面でサウンドと映像が編集の妙でシンクロしていることに観ればきっと驚くはずです。特にダンスは群舞なのでしっかりとタイム感を熟知して動いているのでこのように一致するのです。またHuman Natureのようなアドリブがありそうな曲も実はかなり歌い方が一致しています。しかしShe's Out Of My Lifeは映像が入っていません。この曲は泣き出すタイミングを含めかなりアドリブで歌っているということなのでしょう。ファンキーなインストBad Groove Is Trumpet Alもスペシャルな演奏のため映像はなく、Jackson 5メドレーはI'll Be ThereのラストやBad後のメンバー紹介等はかなりアドリブのようで、四苦八苦しつつ映像を入れています。Rock With You、Beat It、Man With The Mirrorのラスト等、静止画が入ってしまうのはこのライブがどれも長くパフォが続けられたその証明と言えます。また、Billie Jeanではインコンプリートだったものをオーディエンス録音で補修してあります。 Bad World Tour Los Angeles Memorial Sports Arena January 27, 1989 Intro Wanna Be Startin' Somethin' Heartbreak Hotel Another Part Of Me Human Nature Smooth Criminal I Just Can't Stop Loving You She's Out Of My Life Jackson 5 Medley Rock With You Thriller Bad Groove Is Trumpet Al Workin Day And Night Beat It Billie Jean Bad Bad ending The Way You Make Me Feel Man In The Mirror Pro-Shot 133min.
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マイケル・ジャクソン / Bucharest 1992 Definitive Edition (1BRDR)
¥1,890
3つのマスターを駆使して作られた最強のデェンジャラス・ツアー、ブカレスト公演を1080PのHD画質のブルーレイに収録。再放送となる一番良い画質のBNN/Ned3、そして一番最初に放送された最も長いフルレングスのBBC、そしてDVDでも使われたHBO。 冒頭のBrace YourselfはBBCのマスターしかなくわずかですが音切れ、ノイズがあります。そしてWe Are The WorldもBBCのマスターにしか収録されていませんが、それも問題なく入っています。これら3つのマスターからマイケル達のパフォを映されているものを出来るだけ入れる形で編集がされています。特にアングルの違いがあるのはBBC、そしてその後編集したHBO等にはミュンヘン、コペンハーゲン、ロンドン公演の映像が部分的に使われているようです。確かにマスターによって画質が異なるため、差し替えた所はわかります。それでも99.99パーセント以上はスムーズに出来ていると言えるプロフェッショナルさです。これほど観客を映さずマイケルのステージに集中出来るというのは大変衝撃です。全ての曲で歌、ダンス、心のやさしさ、マイケルの最高峰を楽しむことができます。 October 1, 1992 Stadionul National, Bucharest, Romania "Brace Yourself"/Dangerous Introduction Jam Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Smooth Criminal I Just Can't Stop Loving You She's Out Of My Life I Want You Back The Love You Save I'll Be There Thriller Billie Jean "Black Or White Panther" Working Day And Night Beat It "Someone Put Your Hand Out" Will You Be There Black Or White "We Are The World" Heal The World Man In the Mirror "Rocket Man" total time 2hr 14min.
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マイケル・ジャクソン / Royal Brunei 1996 (1BRDR)
¥1,890
デンジャラス・ツアー続くヒストリー・ツアー、今回のこの映像はそのどちらにも与さない、レアなセットリストのコンプリート・プロショット映像です。96年7月16日、ブルネイ王国でのフリーコンサートの模様を1080PHDクオリティーのブルーレイにコンプリート収録しています。およそ6万人が観た、それもブルネイ国王のポケット・マネーで入場料をタダにしてしまったという、マイケルじゃなければ出来ないようなコンサート、その全貌です。内容は、ヒストリー・ツアー直前であるのに前半はデェンジャラス・ツアーのセットリストとなっています。これから始まるヒストリー・ツアーの種明かしをしてしまってはいけないと思ったのか、まだ練習不足なのか、それでも4年も前のツアーを新しいツアーの練習している最中に披露する、というのはある意味凄いです。Brace Yourselfのイントロ、そしてマイケルがデンジャラス・ツアー時の衣装で登場、Jamのオープニングは何度観ても震えが来る程のカッコよさです。それでもSmooth Criminalはダンスに切れがなく、口パクでのタイミングがおかしい部分が露呈しています。後にヒストリー・ツアーでバック・コーラスとなるマーヴァ・ヒックスとによるI Just Can't Stop Loving Youはかなりアドリブ感のある新鮮な歌い方で面白いです。Bille Jeanはやや疲れを見せますがダンスは鬼気迫るもので、これもとてもスペシャル感があるパフォです。ヒストリー・ツアーでも目玉となるYou Are Not Alone、Earth Songのメガ・ヒット・シングルのプレイ、そしてヒストリー、デェンジャラスの二つのツアーでも比較的に珍しいThe Way You Make Me Feelでの相手が前述のマーヴァですがアレンジが少し異なります。ヒストリー・ツアーで登場することになるDangerousの気合の入ったプレイも含まれ、結果選りすぐりのセットリストですが、未完成なアレンジもあって少し危なっかしい、そんな不思議なライブとなっています。マイケルのベスト映像の一つには間違いなく上げられるでしょう、とにかく楽しめます。 尚ボーナス映像として92年12月の東京ドーム8公演、全てソールドアウト、のべ36万人がライブを観たという、とんでもないデェンジャラス・ツアーの来日公演、その12日、14日、30日の映像を寄せ集めたものです。映像のみで音声がないものもあるのですが、それらは19日と31日の音源を使い、また音源だけのものも含んでいます(マイケルの写真が流されて補完しています)。特にコンプリート且つ珠玉の日本語歌詞が字幕で付くHeal The Worldは感涙の名演です。そしてスラッシュが参加した驚愕のBlack Or Whiteもスペシャル過ぎで必見です。 Royal Concert In Bandar Seri Begawan, Brunei July 16, 1996 Intro Brace Yourself Jam Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Smooth Criminal I Just Can't Stop Loving You (with Marva Hicks) She's Out Of My Life I Want You Back The Love You Save I'll Be There (with Darryl Phinnessee) Thriller Billie Jean The Way You Make Me Feel (with Marva Hicks ) The Black Panther Video Interlude Beat It (with Jennifer Batten Solo ) You Are Not Alone Dangerous Black Or White Man In The Mirror Earth Song Ending Tokyo Dome, Tokyo, Japan December 1992 12th Jam Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature / Smooth Criminal / I Just Can’t Stop Loving You / I Want You Back / I’ll Be There / Thriller / Billie Jean / Workin' Day and Night / Beat It / The Way You Make Me Feel / Bad Heal The World 14th The Way You Make Me Feel 30th Jam Wanna Be Startin' Somethin' Black or White (with Slash) Pro-shot 140min.
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マイケル・ジャクソン / Dangerous World Tour In Oslo 1992 (1BRDR)
¥1,890
マイケル・ジャクソンの大ヒットアルバムDangerous、そしてそのツアー。そのプロショット、コンプリートで収録されている映像が後のHIStoryツアーに比べ圧倒的に少ないのですが、今回そのツアーの代表的映像、2時間11分という長尺なプロショットのオスロ公演を1080PのHD映像にアップグレードしてブルーレイに収録しリリース! デンジャラス・ツアーはオスロで堪能、がマイケル・ファンの常識!まずJamが演奏される瞬間までの間や、マイクの調子が悪いのに直ぐに立て直しするプロフェッショナルさは神懸っているとしか言えません。続くWanna Be Startin' Somethin'以降は取り戻し、Human Natureの優雅なダンスと歌、Smooth Criminalでの群舞とギャング演出の迫力、オリジナルのシーダ・ギャレットとのI Just Can't Stop Loving Youでは息の合ったデュエット、そして演奏が終わるや否やShe's Out Of My Lifeでの女性をステージに上げての感涙歌唱、そしてジャクソン5のヒット曲メドレーから、PVも顔負けのダンス、演出、マジックを含むThriller、Billie Jeanのメガヒット曲披露と息のする間を与えないほどのパフォが連続します。2部はBlack Or WhiteのPVにある通称パンサー・パートを使用したビデオ・インタールードが入り、ファンキーなWorking Day and Nightでのストップ・アンド・ゴーへと続きます。そしてマイケルがステージで消えてBeat Itでクレーンで別の場所から登場するマジックは残念ながら画像が真っ黒になってしまっていますが、マイケルの超アップのショットもあるパフォからは映像がしっかり復活します。Someone Put Your Hand Outのインストから美しいWill You Be There、そしてこのオスロ公演以降来日公演まで披露されなくなる、女性を追いかけながら不良マイケルが歌うThe Way You Make Me Feelと中々始まらないイントロからキレの良いダンスと素晴らしいライブ・アレンジのバッキングと相まってスリリングに歌うBadの2曲、これらがまたとても素晴らしく且つこのツアーならではのアレンジで貴重です(この2曲はブカレスト公演にも入っていません)。そしてバンド紹介、見所はグレッグ・フィリンゲインズとマイケルのダンスでしょうか。そしてDangerousでは絶対外せないBlack or Whiteの文句なしのパフォ!そしてWe Are The Worldのヴィデオ・インタールード、Heal The Worldへと美しく流れ(最後少しだけ演奏が欠けていますがマスターからのものです)、マイケルの天使のような歌声はMan In The Mirrorの大団円まで途絶えることなく世界に愛を運びます。最後マイケルがロケット噴射で飛び立ち、ステージを去るまで、しっかりとラストのラストまで収録されています! July 15, 1992 Valle Hovin, Oslo, Norway Dangerous World Tour Tour Brace Yourself (Video Introduction) Jam Wanna Be Startin' Somethin' Human Nature Smooth Criminal I Just Can't Stop Loving You (with Siedah Garrett) She's Out of My Life I Want You Back The Love You Save I'll Be There Thriller Billie Jean Black or White Panther (Video Interlude) Working Day and Night Beat It Someone Put Your Hand Out (Instrumental Interlude) Will You Be There The Way You Make Me Feel Bad Black or White We Are The World (Video Interlude) Heal the World Man in the Mirror Pro-shot 131min.
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NLシリーズ マイケル・ジャクソン / Roundhay Park 1992 (2CDR)
¥1,490
大傑作Dangerousのワールド・ツアーより、92年8月18日UK、リーズのラウンドヘイ・パークでのライブをオーディエンス録音で完全収録。音質は楽しめるレベルではありますが、確かにフェスや超ビックなアーティストが行なう会場、その解放感もあるし、更にマイケルの人気が凄いしで、女性の歓声が入る所では結構入ります。セットリストも目立って異なるものはありません。しかし正直これがマイケル・ジャクソンのライブなのです。歌声もとても伸びやかで調子は最高です。 Dangerous World Tour Roundhay Park, Leeds, England 18/08/1992 Disc 1 01 - Intro 02 - Jam 03 - Wanna Be Startin' Somethin' 04 - Human Nature 05 - Smooth Criminal 06 - I Just Can't Stop Loving You 07 - She's Out Of My Life 08 - J5 Medley 09 - Thriller 10 - Billie Jean Disc 2 01 - Black Phanter Interlude 02 - Workin' Day and Night 03 - Beat It 04 - Will You Be There 05 - Black Or White 06 - Heal The World 07 - Man In The Mirror
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NLシリーズ マイケル・ジャクソン / He Drives Me Wild (1CDR)
¥990
マイケル・ジャクソンの90年代にリリースされていたDJリミックス、レア音源集の復刻CDRです。特にDMC Remixのマッシュアップが巧妙結構面白いミックスとなっています。 Smooth Criminal (DMC Remix) Dirty Diana (DMC Remix) Liberian Girld (DMC Remix) Bad (DMC Remix) The Way You Make Me Feel (French Diaco Version) Jam (Ted Riley Remix) Black Or White (Remix) The Man (Extended Version) Someone In The Dark (Unreleased) Someone Put Your Hand Out Dangerous Medley You Can't Win (Disco Remix) Can't Get Out Of The Rain
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NLシリーズ!ジャクソンズ/Amsterdam 1979 (1CDR)
¥990
過去にミッドナイト・ビートというヨーロッパ・ハーフ・オフィシャルのレーベルからリリースされていたタイトルをリマスタリングを施し復刻。79年のジャクソンズのライブのほぼ全貌はこれでわかります。最上級のサウンドボードとは言えませんが、音質は良質のエアチェック、とても楽しめるサウンドとなっています。 74年のアルバムDancing Machineからそのタイトル曲で幕切れ、その同アルバムからジャクソン5名義では最後のトップ20ヒットとなったI Am Love、ジャクソンズのファーストからのシングルKeep On Dancing アルバムタイトル曲ながらライブでは披露されないレアなDestiny、そしてギャンブル・ハフ作の大名曲Show You The Way To Goの9分演奏、ダンスフロア人気曲All Night Dancing、こういった曲のライブ・バージョンはジャクソンズ時代のライブでしか聴けないため貴重です。そして何よりマイケルの歌唱の若く柔軟なこと。他にも後のマイケル・ジャクソンのライブとは異なるアレンジが随所にあります。ジャクソンズのオフィシャル・ライブ・アルバム、その次に聴くべき名盤と言えるでしょう。 1.Dancing Machine 2.Things I Do For You 3.Ben 4.I Am Love 5.Keep On Dancing 6.Medley:I Want You Back / ABC / The Love You Save 7.I'll Be There 8.Band Introduction 9.Enjoy Yourself 10.Destiny 11.Show You The Way To Go 12.All Night Dancing 13.Blame It On The Boogie Carre Theater, Amsterdam, Holland Feb 26, 1979
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NLシリーズ!マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1993-2007 (2CDR)
¥1,490
マイケル・ジャクソンのアウトテイクス、そして他人提供曲やデュエット、そしてコーラス参加と、かなり深くまで関連曲を収録したタイトル、その第四弾、ファイナル・リリースです。ここよりマイケルは幼児虐待疑惑等苦難の連続となっていきますが、そんな中これほど素晴らしい曲を作り、歌っていたのか、と改めて涙することになるものばかり。映画アダム・ファミリー2のためのものと言われているIs It Scaryのミックスで始まり、2 Badの映像からのリッピング・バージョン、3Tのマイケル絡みを全て収録。そしてマイケル史上最も美しい曲の一つFall Againを2バージョン、他にB面曲、レアなシングルから曲、Anthology Mixとよばれるプロモ音源も収録。このシリーズのラストを飾るに相応しい、マイケル・ジャクソンの素晴らしい楽曲犇めく絶対マストなタイトルです。 Disc 1 (1993-1998) 1.Is It Scary (Intended For Addams Family Values) 2.2 Bad (Video Mix) 3.Ghost (Early Version) 4.Ghost 5.Is It Scary 6.In The Back 7.Morphine 8.On The Line 9.3T/Why 10.3T/I Need You 11.3T/Words Without Meaning 12.Elizabeth I Love You 13.JMC Mob/We Be Ballin' 14.Beautiful Girl 15-16 Secret Songs Disc 2 (1999-2007) 1.Glenn Lewis/Fall Again 2.Fall Again 3.I Have This Dream 4.Seeing Voices 5.Shout 6.The Way You Love Me 7.Brandy/It's Not Worth It 8.What More Can I Give 9.United We Stand/Todo Para Ti 10.One More Chance 11.Anthology Mix 12.We've Had Enough 13.Rodney Jerkins/Ride With Me 14.Tempamental/Gangsta (No Friend Of Mine)
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NLシリーズ!マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR)
¥1,490
NLシリーズ!マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1989-1992 (2CDR) マイケル・ジャクソンのアウトテイクス、そして他人提供曲やデュエット、そしてコーラス参加と、かなり深くまで関連曲を収録したタイトル、その第三弾の登場です。4年間と短いですが最も充実したスタジオ・ワークを行っていた時期で、ジークフロイド&ロイへプレゼント曲、キャロル・ベイヤー・セイガー作の美メロFree、マイケルの作曲サファイヤの提供曲、PYTのスローバージョンに似ていますがとても美しいJoy、マイケルの珠玉の未発表曲、他にも断片ながら未発表曲のスニペットを含む、最新発掘のマイケル音源を多く収録。絶頂期のマイケルの素晴らしい楽曲を十二分に堪能できるタイトルです。 Disc 1 (1989-1990) 1.The Jacksons/2300 Jackson Street 2.Mind Is The Magic 3.Monkey Business 4.If You Don't Love Me 5.For All Time 6.You Were There 7.Free 8.Blood On The Dance Floor 9.Serious Effect 10.Ghost Of Another Lover (Demo) 11.Men In Black (Snippets) 12.She Got It 13.Superfly Sister 14.Work That Body Bonus:Dangerous (Acappella at Mexican Court) Disc 2 (1991-1992) 1.Safire/I Never Heard 2.Chante Moore/I Started To Cry 3.Bart Simpson/Do The Burtman 4.Tragedy Of A Cheerleader (Instrumental Snippets) 5.Bryan Loren/Satisfy You 6.Blackstreet/Joy 7.Lisa It's Your Birthday 8.Bart Simpson/Lisa It's Your Birthday 9.Dangerous Medley 10.Someone Put Your Hand Out 11.Eddie Murphy/Yeah 12.Eddie Murphy/Whatzupwitu 13.Deep In The Night (Instrumental) 14.I'll Be There (Adult Version)
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NLシリーズ!マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1983-1988 (2CDR)
¥1,490
マイケル・ジャクソンのアウトテイクス、そして他人提供曲やデュエット、そしてコーラス参加と、かなり深くまで関連曲を収録したタイトル、その第二弾の登場です。モンスター・アルバム、スリラー、そして驚異のナンバーワンを5曲送りこんだマスターピース、バッド、これらの充実した時期のコラボレーションをまとめて収録。やはり皆が知っている有名曲も多いですが、名曲ジェニファー・ホリデイのYou're The One、そしてジャクソンズのファンクラブの音源、お姉さんのレビーが歌うFly Awayと、ファンなら流石と言ってもらえる曲も収録。マイケルがいよいよスーパースターとなったその黄金時代を時系列に聴いて楽しめるタイトルです。 Disc 1 (1983-1984) 1.Paul McCartney/Say Say Say 2.Paul McCartney/The Man 3.State Of Shock 4.Freddie Mercury/There Must Be More To Life Than This 5.Freddie Mercury/There Must Be More To Life Than This 6.Love Never Felt So Good 7.The Jacksons/Killing Me Softly 8.The Jacksons/Surprise Song 9.Jermaine Jackson/Tell Me I'm Not Dreamin' 10.Janet Jackson/You Don't Stand Another Chance 11.Rebbie Jackson/Centipede 12.Rockwell/Somebody's Watching Me Disc 2 (1985-1988) 1.Diana Ross/Eaten Alive 2.Jennifer Holiday/You're The One 3.Scared Of The Moon 4.We Are The World 5.U.S.A. For Africa/We Are The World 6.We Are Here To Change The World 7.Space Dance 8.Streetwalker 9.Cheater 10.Fly Away 11.Rebbie Jackson/Fly Away 12.Stevie Wonder/Get It
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NLシリーズ!マイケル・ジャクソン/The Complete Outtakes, Duets & Collaborations 1978-1982 (2CDR)
¥1,490
マイケル・ジャクソンのアウトテイクス、そして他人提供曲やデュエット、そしてコーラス参加と、かなり深くまで関連曲を収録したタイトル、その第一弾の登場です。クインシー・ジョンーズとの出会い、映画オズの魔法使いからマイケルが絡む曲、そしてOff The Wall時期のマイケルがコーラスで参加した曲や、ミニーリパートンのようにマイケルが素晴らしい声でデュエット(ミニーの死後にアディショナルで歌入れ)、そしてクインシー・ジョーンズ絡みのアーティストとのコラボレーション等、マイケルがスーパースターへと昇り詰めるその過程を時系列に聴いて楽しめるタイトルです。 Disc 1 (1978-1980) 1.Sunset Driver 2.You Can't Wait 3.Diana Ross/Ease On Down The Road #1 4.Various Artists/Ease On Down The Road #2 5.Various Artists/East On Down The Road #3 6.Diana Ross/Be A Lion 7.Various Artists/A Brand New Day 8.Kenny Loggins/Who's Right, Who's Wrong 9.Dave Mason/Save Me 10.La Toya Jackson/Night Time Lover 11.Minnie Riperton/I'm In Love Again 12.The Brothers Johnson/This Had To Be 13.Stevie Wonder/All I Do Disc 2 (1981-1982) 1.Quincy Jones/The Dude 2.Keeny Rogers/Goin' Back To Alabama 3.Carole Bayer Sager/Just Friends 4.Greg Phillinganes/Behind The Mask (Who Do You Know) 5.Nite Line 6.Trouble 7.Hot Street 8.Can't Get Outta The Rain 9.Got The Hots 10.Carrousel 11.Someone In The Dark 12.Diana Ross/Muscles 13.Donna Summer/State Of Independence 14.Joe King Carrasco/Don't Let A Woman Make A Fool Out Of You 15.Bill Wolfer/Papa Was A Rolling Stone 16.Bill Wolfer/So Shy