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マイケル・ジャクソン / Thriller Double LPs Edition (1CDR)
¥990
82年11月、エピックの重役達に『Thriller』完成の視聴会が行われました。そこでのクインシー・ジョーンズの見解とマイケルの見解、それぞれが微妙に異なります。クインシーの方は以下のタイトルで説明しております。 マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.4 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/98428008 アルバムにあまりにも多くの要素を加えすぎていたから、A面、B面それぞれを19分以内にしなくては現実的ではない、とクインシーが判断し、それぞれの曲のレングスを削って編集した、としています。 一方マイケルの方は違います。優れた楽曲をいっぱい詰め込み過ぎて、収録可能な容量を超えるレングスとなり、結果音質が劣化してしまった、なのでエピックから10日間だけ猶予してもらって、毎日1曲ずつ編集して『Thriller』を完成させた、としています。 クインシーは曲それぞれが長すぎてしまったからアルバム自体のクオリティーが劣化した、マイケルはアルバム自体は素晴らしいものだったが、長すぎて音質が劣化してしまった、ということです。ただ音質の劣化なら、苦渋の決断になるとは思いますがどれか1曲をカット、全8曲にしてリリース、という案も浮上していたのではないでしょうか。正直どの曲もカット出来ませんけど、シングル・カットされておらず6分以上ある「Lady In My Life」がその候補になるのかと。こんな素敵な曲が入っていない『Thriller』はやっぱり『Thriller』ではないですけども。 急に作業をするということで非現実的ではありますが、2LPにしてリリースするというアイデアは出なかったのでしょうか?『Thriller』には沢山の候補曲があります。実際初期の『Thriller』はこのようになっていた、というタイトルが2つあります。 マイケル・ジャクソン / Thriller Original Album Draft Version 1 & 2 (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/104785655 初期の『Thriller』には「Got The Hots」、「She's Trouble」、「Carousel」、「Hot Street」そして「Niteline」の5曲の収録候補曲があったのです。入れようと思っていたわけですから、その5曲は皆完成していたということになります。これらを収録させれば十分2LP分になります。そしてそれは究極の『Thriller』となっていたと言えるのではないでしょうか。 実は『Thriller』のリリース(82年11月30日)の前に、傑作2枚組がチャートに登場していました。それはマイケルのライバル、プリンスの『1999』です(82年10月27日)。11曲なのに2枚組です。長い曲が多かったのです。『Thriller』の視聴会をする前にこのことはマイケル側はわかっていたことになります。もちろんマイケルがプリンスがしているんだから、僕も2枚組にしたいとクインシーにお願いはしていません。しても却下されるから、ではなくそもそも思いついていなかった、出すならやはりマイケルも1LP。ですがマイケルは次の『Bad』の時は3LPにしたいとクインシーに言って、断られることになります。 全14曲、収録時間68分2秒。CDの時代としても通用する究極の『Thriller』。リリースしていたらプリンスの『1999』を超えられたのか、やはり金額が高いから売れない2LPにもかかわらず、モンスター・アルバムとなっていたのでしょうか。 Side A 1. Wanna Be Startin' Somethin' (6:30) 2. Baby Be Mine (4:20) 3. Thriller (5:57) Side B 4.Beat It (4:18) 5.Hot Street (3:56) 6. Got The Hots (4:25) 7. Carousel (3:58) Side C 8. Billie Jean (6:19) 9. She's Trouble (4:13) 10. Nightline (4:32) 11. The Girl Is Mine (3:42) Side D 12. Human Nature (4:05) 13. P.Y.T. (Pretty Young Thing) (5:41) 14. The Lady In My Life (6:24) Total 68:02
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マイケル・ジャクソン / Thriller Original Album Draft Version 1 & 2 (2CDR)
¥1,490
マイケル・ジャクソンの『Thriller』の初期の草案があるとされており、それを再現したタイトルです。Version 1がそれに当たります。 Version 2、それは正確な収録曲順は知られていないのですが、アルバム制作の終盤にクインシー・ジョーンズが既にあった収録曲「Got The Hots」、「She's Trouble」、「Carousel」そして「Hot Street」を、「Beat It」、「Human Nature」、「P.Y.T.」、そして「The Lady In My Life」の4曲に差し替えたと語っているのです。またファンサイトでは「Baby Be Mine」と「The Girl Is Mine」の間に「Hot Street」が収録されていた、そんな噂があります。これらの情報を合わせてクインシーの差し替え直前の『Thriller』を再現したのがVersion 2です。「Baby Be Mine」が既に収録決定曲となり(実際この大重要曲が入っていないVersion 1の『Thriller』は『Thriller』じゃないと思ってしまいます)、「Got The Hots」が入っていて、Version 1にあった「Nightline」と「The Lady In My Life」がありませんでした。 Disc 1 Version 1 Side A 1. Wanna Be Startin' Somethin' (6:30) 2. Hot Street (3:56) 3. The Girl Is Mine (3:42) 4. Thriller (5:57) Side B 5. Billie Jean (6:19) 6. She's Trouble (4:13) 7. Nightline (4:32) 8. Carousel (3:58) 9. The Lady In My Life (6:10) total 45:13 Disc 2 Version 2 Side A 1. Wanna Be Startin' Somethin' (6:30) 2. Baby Be Mine (4:20) 3. Hot Street (3:56) 4. The Girl Is Mine (3:42) 5. Thriller (5:57) Side B 6. Billie Jean (6:19) 7. She's Trouble (4:13) 8. Got The Hots (4:25) 9. Carousel (3:58) total 43:02
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.7 (1CDR)
¥990
86年に入り、ニューアルバム用の曲を作っていきますが、完成に至るまでの曲はなかなかできません。デモが作られているものの、全くどういう曲なのかほぼわからない曲があります。 まずは「Song For Epic」。マイケルとビル・ボットレルの共同作曲・プロデュースで、86年1月30日から2月6日にかけてヘイヴンハーストで行われた初期のBadセッション中にレコーディングされました。仮タイトルで、ボットレルのメモリストと共に発表されました。ボットレルによると、この曲はエピック・レコードのアイデアで、マイケルにティナ・ターナーとブルース・スプリングスティーンとのトリオ曲を作らせたいと考えていたとのことです。 「エピックはマイケルにティナ・ターナーとブルース・スプリングスティーンとのトリオ曲を作らせたいと考えていたんだ。かなりつまらないアイデアだったけど、マイケルは粘り強く、「何かやってみる」と言っていました。マイケルが数日間留守にしている間に、ジョン・バーンズと私は歌詞のないフックを書き、簡単なデモを作成しました。それでマイケルはエピックに「試してみたら、全てがうまくいった」と伝えられたんだ」。ビル・ボットレル そして「New Song」。この曲も仮タイトルのようです。マイケルとビル・ボットレル(プロデュース)によって書かれ、86年2月8日から10月1日まで、ヘイヴンハーストで行われた初期のBADセッション中に録音されました。これら2曲は全くリークしておらず、さすがにAIでもこれだけの情報では作れませんでした。 さて今回のタイトルは「Fly Away」のエクステンデッド・バージョンより始まります。これは前作の以下のタイトルには未収録です。 マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.6 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/104343691 恋人同士の蜜月を歌った「Free」、そして二人の別れを匂わせた「Fly Away」。上記のVol.6にこの2曲の色々なバージョンを収録してリリースしました。 これらも名曲でしたが、その後を描いた86年春レコーディングの名曲があります。「I'm So Blue」です。しかし完成には至らず、『Bad』にも収録されていません。かつての恋について語り、その関係を振り返る中で感じる感情を歌っています。その恋は、以前お付き合いしていたというテータム・オニールに対してなのかもしれません。86年にジョン・マッケンローと結婚しています。ダイアナ・ロスが85年に再婚した、こちらの方のショックも決して癒えていないでしょう。「まあ、氷のように冷たいんだ、あなたを愛してと言われたから、友達になったその後に、まあ、今となっては僕は一人で歩いてる、僕ら全てをした後にこうなるの?彼女は僕を許してくれるって言っていた、長い永遠の愛、真実、でも彼女は他の男を取って僕から去ってしまったんだ、だから僕は憂鬱な気持ちを紛らわすために歌を歌っている。お願いだ、僕を自由にして、僕はここで独りぼっちさ、悲しい、寂しい、僕は何をすればいいんだろう、わからない、とにかく一人ということ、君は僕を愛してくれていたよね、君も僕がいないから憂鬱なんじゃないか、って思っている、皆が言うんだ、君は歌を歌うべきだよ、って。今君が憂鬱だったら僕は幸せなのに、僕はずっと歌い続けるよ、まだ泣いているよ、僕にどうすべきか教えてくれないか」。 オリジナル・バージョン、AIによるリマスター・バージョン、インスト、アカペラ、アップデートさせて生き生きとしたサウンドとなったTAHMJ's Updateed Reconstruction、そして80年代中期のサウンディングでビート感を加えた80's Mixとそのインスト、更に「Set Me Free」と曲名を変えて哀愁マナーに仕上げたDJミックスを収録。 「Sunset Driver」は、マイケルによって78年11月から79年4月にかけてヘイヴェンハーストでアルバム『Off The Wall』用に初めてレコーディングされましたが、完成せずお蔵入りとなりました。82年8月にはウェストレイク・レコーディング・スタジオでアルバム『Thriller』用にオーバーダブが加えられアップデートされるも、やはりお蔵入りとなりました。『スリラー40』の公式ライナーノーツとビル・ボトレルが共有したメモによると、「Sunset Driver」は86年5月30日と31日にアルバム『Bad』への収録が再検討され、これらのセッション中に79年、82年のデモのアップデートミックスが制作されました。『The Ultimate Collection』、『スリラー40』に収録されたのがそれです。『Off The Wall』的ディスコ・サウンドですが、実はファイナルのテイクだったのです。今回その86年5月30日のバージョンにあたるその「Sunset Driver」を収録。更にそのインスト(サウンドだけ抽出するとストリングスが残っているのにディスコさが減って『Bad』期のように思えなくもないかと)、ベースをバックに歌うほぼアカペラ・バージョン、そしてファイナルというからにはもう少しアップデートするべきなのでは、と考えて、やはりベース主体ですがリズムを加えたStripped Mix、デジタル感があるRemix、2種のリミックスを収録しました。ズバリの『Bad』期的ではないですが、エフェクトを加える程度ではなくバッキングも歌い方もある種ガラッと変えないと、という気がします。それだけ「Sunset Driver」は『Off The Wall』的です。 「Do You Know Where Your Children Are」は、86年5月9日から16日にかけてヘイヴンハーストで行われた初期のBadセッション中にマイケルによって録音され、90年の『Dangerous』でさらに発展させました。残念ながら、どちらのアルバムにも収録されませんでした。94年の『HIStory』ではドラムのプログラミングに若干の修正が加えられましたが、やはり収録されませんでした。まずオリジナル・バージョンですが、『Bad』、『Dangerous』、『HIStory』いずれの時期なのか。可能性としては86年から90年にレコーディングされたとクレジットされていることから、『HIStory』時期ではないことはわかります。聴くとどちらかと言えば『Bad』時期的です。最小限のエフェクトも肌触り的に『Bad』、ギターはソロを含めてデヴィッド・ウィリアムスです。ビル・ボトレル、マットー・フォージャーのエンジニアのクレジット、でもジョン・バーンズの名は見当たりません。かなり『Bad』要素が多いですが、何よりビル・ボトレルが86年の録音だと言及しています。例え『Dangerous』で発展させたとしてもそれほど『Bad』時期とは変わらなかったのではないかと。10年のアルバム『Michael』用に作られたトリッキー・スチュワートがリミックスしたものがリークしています。それには91年のノーティ・バイ・ネーチャーの「O.P.P.」のサンプリングがあり、『Dangerous』時期を演出しているかのようです。それがオリジナル・バージョンが『Dangerous』時期なのではないか、という意見の根拠の一つと言えそうです。実際オリジナル・バージョンのリズムはボビー・ブラウンの「Every Little Step」に似てなくもないです。また『Xscape』でティンバランドとJ-Rockの斬新すぎるリミックスが収録されました。実はそこで使われているのはオリジナル・バージョンと歌詞が違うのです。「彼女はまだ12歳」という表現が異なっています。『Xscape』の方はWho's only 12 years oldと関係代名詞で前の文章中のlittle girlに修飾的に係っています。一体この『Xscape』のボーカルはいつの時代のものか、斬新なリミックス、実は『HIStory』時期のアレンジを参考にしていたのでは?わかりません。 「お子さん達がどこにいるかご存じですか?今12時ですよ、ストリートのどこかにもしいるのなら、どれほど心細いか想像してみてください」。アメリカのニュース番組で夜10時、もしくは11時に視聴者に呼び掛けて、子供夜遊びをしないように注意する映像が60年代から90年代まで流されていました。夜の12時、いい仕事を世話しようと男に騙され売春をするわずか12歳の少女。「Bad」のショートフィルムの監督マーティン・スコセッシの代表的映画『タクシードライバー』でのジョディ・フォスターが演じた娼婦アイリス、彼女もまた12歳でした。 「Do You Know Where Your Children」はオリジナル・バージョン、インスト、アカペラ、そして『Bad』時期に寄せたリミックス、更にリーク音源『Dangerous』時期的なトリッキー・スチュワートによるミックスを収録。 1.Fly Away (Extended Version) 4:21 2.I'm So Blue 4:07 3.I'm So Blue (AI Remastered) 4:05 4.I'm So Blue (Instrumental) 4:07 5.I'm So Blue (Acapella) 3:47 6.I'm So Blue (TAHMJ's Updated Reconstruction) 4:07 7.I'm So Blue (80's Mix) 4:12 8.I'm So Blue (80's Mix Instrumental) 4:12 9.Set Me Fee (I'm So Blue Remix) 4:16 10.Sunset Driver (Demo) 4:03 11.Sunset Driver (Instrumental) 4:02 12.Sunset Driver (Acapella Bass Mix) 4:04 13.Sunset Driver (Stripped Mix) 4:05 14.Sunset Driver (Remix) 3:36 15.Do You Know Where Your Children Are (Original Version) 4:39 16.Do You Know Where Your Children Are (Original Version Instrumental) 4:40 17.Do You Know Where Your Children Are (A Cappella) 4:10 18.Do You Know Where Your Children Are (80's Bad Era Remix) 4:05 19.Do You Know Where Your Children Are (Tricky Stewart Remix) 4:30
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.6 (1CDR)
¥990
85年1月から本格的な新しいアルバムのための曲作りを始めたマイケル。「Hot Fever」、「Al Capone」といったプロト・タイプ的楽曲のレコーディングの他、ある程度まで作られているものの完成したとは言えない曲のテープが保管倉庫に積まれていきます。どんなアルバムとなるか、誰にも分らない状況です。86年に入ってもその作業が続きます。 まずは「Don't Be Messin' 'Round」(ふざけないで、真面目にやっての意味)。マイケルはこの曲を生涯を通してを何度もレコーディングしており、大変お気に入りだったようです。最初のレコーディングは81年秋、エンジニアのブレント・アヴェリルと『Thriller』のセッション中に行われました。しかし当時は新しい素材が溢れかえっていたこともあり、次のアルバムに回すことにします。86年、長年のコラボレーターであるマット・フォージャーとビル・ボトレルと共に、改装されたばかりのヘイヴンハースト・レコーディング・スタジオの愛称であるラボラトリーで「Don't Be Messin' 'Round」に再び着手します。 「マイケルは自分がやりたい時に曲を練り上げていくんだ。準備不足だったり、アルバムやプロジェクトにフィットしないと思ったら、倉庫に入れておくんだ。そして時期が来たらもう一度取り出すんだよ」。マット・フォージャー フォージャーによると、オリジナルデモは約8分もあったため、マイケルはそれを現在の4分20秒、ほぼ半分の長さにまでカットしなければならなかったという。 「「Don't Be Messin' 'Round」のロング・バージョンはとても興味深い、なぜなら部分部分で違うことが起こっているから。長いなあと感じながら8分間座って聴いていられるようなものじゃない。クールだ、と感じさせることがそこで起こっている、リズムだけで満足するよ」。マットー・フォージャー 「マイケルは曲を長くするのが好きなんだ、グルーブ感を持続させる、そうすると踊れるから。それが大好きなんだ。曲が彼にダンスさせるのならば、それはそのグルーブを支配できているということなんだ」。マット・フォージャー マイケルは86年2月19日から10月25日まで、ヘイヴェンハーストとウェストレイク・レコーディング・スタジオの両方でこの曲の制作を続けました。 「ウェストレイクでMJがやって来て、この曲をもう一度やり直したいと言ったんだ。ピアノの前に座って、何気なく何か弾いていたけど、興味を失ってしまった様子で。結局私たちは別のことに取り掛かったよ。」 ビル・ボトレル 結局クインシー・ジョーンズには気に入られず、『Bad』でもお蔵入りとなりましたが、まずそのオリジナルの「Don't Be Messin' 'Round」を収録。ラテン、ジャズ、ボサノバ、ポップを織り合わせて、心ウキウキさせてくれるフックを持つ軽快なサウンドを生み出しています。実はマイケルがピアノを弾いています(フォージャーが、皆さんが 知っている以上に上手だよ、と語っています)。バブルス調のホホ!という声が入ったり、斬新さがある一方、明らかに歌詞が無い部分があり、ハミングして誤魔化したり、ブリッジ前にブリッジ!とマイケルが叫びますが、実際その後、そのメロディはあるものの歌詞は登場しません。未完成なわけですが、リリースされたバージョンは、86年の『Bad』セッション時の最終バージョンだ、その後新たにパートを加えられることはなかった、それは87年以降のどのレコーディングでもとフォージャー自身が言っています。一方でマット・フォージャーによる新たなミックスで、複数の異なるマルチトラックのテープに録音された要素を組み合わせ、『Bad』時代のバージョンを可能な限り再現しようと試みたその結果だ、とも言われています。『Bad』時に作られたバージョンと言うことになるわけですが、先の『Thriller』時期のスニペットと同じバッキングのような気がします。 そして実はKorg Nexがリークしたreduxという別のフェイクではないリアルなデモが存在し、それも収録しています。こちらの方が更に未完成感があるように思えます。フレーズも考え中というかアイデアが出ていないような雰囲気です。これが『Thriller』時期なのか、もしくは『Bad』の初期の時期なのか、はたまたフォージャーはこのデモを使ったのか、不明ですが、研究し甲斐がありますね。 そしてオリジナル・デモが約8分あるとフォージャーが言っていましたが、それに近づけるべく6分のExtended Long Versionのファンメイドを収録。そしてXscapeRのDJリミックス。あまり手を加えず曲の良さを生かしている良ミックスです。 「Bad Girl」は、93年11月のメキシコでの証言でマイケルが存在していると言っています。ヘイヴェンハーストでのセッション中にビル・ボットレルがプロデュース、ボットレルによると、マイケルと86年2月28日に「Bad Girl」をレコーディングしたが、これがこの曲が実際に制作された唯一の機会だったと語っています。 「日記に載っているよ。曲の展開は覚えていない。たった1、2日で、肉付けはしていなかった。もしかしたらボーカルが少し入ったかもしれないけど、よくわからない」。ビル・ボットレル 「86年2月28日は、ボーカルも含めて「Bad Girl」のレコーディングに一日中、夜遅くまで取り組んだ。どの程度完成していたかは覚えていない。その後、二度とこの曲に取り組むことはなかった」。ビル・ボットレル 「その日以降は作業していなかったので、どんな音だったか覚えていない。厳重なセキュリティを保っていたので、テープは持ち帰らなかった」。ビル・ボットレル 今回の収録はその86年2月28日の音源ではありません。09年Massariという男性ボーカリストがリリースした「Bad Girl」、それをAIでマイケルが歌っているようにしているものです。マサリの「Bad Girl」はマイケルとは全く無関係です。実際マサリのボーカルはかなりマイケルに似ているのでマイケルからの影響は多分に受けていると思われます。AIでマイケルがカバーした、という音源があり、マイケルがシークレットで曲提供した、という架空のストーリーを作って、あえて収録させました。 「Free」は作曲がマイケル自身、ビル・ボットレルと共同プロデュースし、86年3月19日にヘイヴンハーストでレコーディングしました。この日だけで作られ、(ほぼ)完成させていると思われます。しかし『Bad』には未収録となりました。93年にメキシコで行われた証言の中でも「Free」の存在を言及しています。 まず完璧を超えた美しく優雅なメロディ。「君が僕が愛して止まない正にその女性、僕の気持ちは誰もわからない、君は僕にとってどんな人なのか言っておくれよ、僕は今言ったその通りさ、君が得る全ての愛を僕が与えるから、君は僕を救ってくれたんだ」。サビの韻の踏み方も最高です。「自由、風のように、スズメのように飛ぶために、僕の髪が風にになびく、僕のタイム感でどこへでも行ける、僕は僕のものだから」。最後にマイケルが笑い転げた後、「ランディ、君ってお馬鹿さんだね」と言います。この時にたまたまランディ・ジャクソンが遊びに来ていたのでしょうか。 「Free」のオリジナル・バージョン、そして曲から抜き出したインスト、そしてアカペラ、更に80年代風の素敵なリミックスを収録。 「Fly Away」は、86年4月20日から7月14日まで、ヘイヴェンハーストで行われた『Bad』セッション中に録音され、ビル・ボトレルがプロデュースを手掛けました。しかしお蔵入りとなります。10年以上経った後、この曲は姉のレビーに渡され、彼女のアルバム『Yours Faithfully』に収録されることになります。レビーのバージョンでは、マイケルはバックコーラスで参加しており、その一部はマイケルのオリジナルのバージョンには含まれていません。とても素敵なメロディを持つ「Fly Away」は作曲家マイケルの真骨頂といえるナンバーでしょう。「僕らの愛は進行中だよ、知っているよね、僕は決して離れないって、だから教えて、僕らの愛にさよならって。正に今が旬だから、一緒に僕らで飛び立とう、僕の心を捧げるよ、だって僕らはこんなに近いんだ、だからそんな事必要としないんだよ。僕だけを行かせないで、ここに居させて、今を愛して、愛はここにあるんだ」。ダイアナ・ロスへの恋慕でしょうか。それかテイタム・オニール?僕ら二人で飛び立とうよ、他の誰かとではなく、ということですね。 今回オリジナル・バージョン、インスト、アカペラ・バージョン、そして80年代風にアレンジしたリミックス、再構築したReworked Version、そしてExtended Versionを3種、その中でもJuiceppe's Remixはミドル・ダンス・チューンになっていて面白いです 1.Don't Be Messin' 'Round (Snippet) 0:07 2.Don't Be Messin' 'Round 4:19 3.Don't Be Messin' 'Round (Instrumental) 4:18 4.Don't Be Messin' 'Round (Korg Redux) 4:23 5.Don't Be Messin' 'Round (Extended Long Version) 6:06 6.Don't Be Messin' 'Round (XscapeR Mix) 4:16 7.Massari - Bad Girl (AI Cover Version) 3:09 8.Free 4:25 9.Free (Instrumental) 4:28 10.Free (Acapella) 4:17 11.Free (80's Mix) 4:42 12.Fly Away 3:27 13.Fly (Instrumental) 3:30 14.Fly Away (Acapella) 3:23 15.Fly Away (80's Mix) 3:36 16.Fly Away (Reworked Edition) 4:50 17.Fly Away (Extended Version By The Shields Biggest Fan King) 4:08 18.Fly Away (Extended 8D Mix) 5:44 19.Fly Away (Juiceppe's Remix) 6:10
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マイケル・ジャクソン / Mind Your Business (1CDR)
¥990
マイケル・ジャクソンの『Thriller』時期の雰囲気を持つ曲というコンセプトでAIによって作られたアルバムです。曲間を繋げており流れるように聴ける27分49秒の世界。『Thriller』に収録させる予定だった、と言われて信じてしまう人がいるかもですが、あくまでAIで作った曲です。「Lady's Eyes」、「Sugar Rush」はかなり素敵な出来です。唯一つカバー(?)があります。ロッド・テンパートン作のハービー・ハンコック「The Bomb」です。完璧ではないですが、とても楽しめるのではないかと。 1.Lady's Eyes 2.Mind Your Business 3.Sugar Rush 4.Where Did You Go 5.Desert Rose of Riyadh 6.The Bomb (Herbie Hancock & Rod Temperton)
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.5 (1CDR)
¥990
Vol.4では85年のレコーディングを中心としたコンパイルでしたが、その中で「Al Capone」という「Smooth Criminal」の原型と思われている曲を取り上げました。 「Smooth Criminal」は85年10月1日から86年7月15日までヘイヴェンハーストでデモが録音されています。この曲は、マイケルのマフィア、クライムをテーマにした別の曲「Al Capone」から派生したもので、「Smooth Criminal」の方が後に形作られていることは確かですが、「Al Capone」もまたある程度まで完成させており、事実上この二つの類似する曲はパラレルに作られていたと思われます。86年7月10日からのクインシー・ジョーンズらが参加したAチームのレコーディングで「Smooth Criminal」は完成するのですが、それまでだと思われそうなデモをまとめて収録しました。 まずは1984 Demo Mix、ファンメイドでドラムに「State Of Shock」を使い確かに『Victory』のセッションで作っていた感を出しています。音が足らない感じや別のボーカルを使ったりして未完成さがあります。実際マイケルは84年に「Smooth Criminal」の曲のアイデアが浮かんだとされています。 そしてFANMADE Demo、これはかなり音が簡素になっていてデモらしく仕上がっています。これが85年位に作られていた、と言われたら信用できそうです。 Early Mixはファンメイドではなくリーク音源だとされています。しゃくるような声やシャウトが入っています。バッキングも異なる箇所があり未完成感もあります。本物と言えそうです。 Rare Demo Mix、これもファンメイドではないです。声がとても生々しく明らかにスタジオ・バージョンとは異なります。デモさがとても感じられます。バッキングも異なる箇所があり、最後にマイケルによる足音があり、なんか曲に乗ってダンスしている感じがあります。かなり本物と言えそうです。 1985/1986 Demo、これはBluefire Sorcererという人のファンメイドです。セミナーからの隠し撮り音源等を使っており、スニペット感をなくしてはいますが、音は悪く繋がりもスムーズではありません。 6曲目以降は全てスニペットです。唯一6曲目(Demo)だけは本物リーク音源だと確定しています。少しテンポが遅いのは、『Bad』は曲のピッチを上げて迫力を出しているというのがあるので、その前の音源であるということ、その裏付けとなります。 Are you okay, Annie?の声が変えられているのが面白いです。音が悪いですが聴いたことのない音があるDemo Snippet、聴いたことのない音がありますが本当にマイケルなのか不明の音の悪いOriginal Seminar Demo、音が荒いですがスタジオとライブの中間のようなサウンドのRare Demo Snippet、インストで曲の内部を知れるDemo 3、Demo 4、Demo。ナレーターのような人の声でマイケル・ジャクソンと唱えるのが何度も入る不明のRare Demo、音質が良いリズム中心のインストStudio Number 3、音質が悪くかなり昔からあるMoonwalkerバージョン等を使ったフェイク扱いされているUnreleased Rare Demo、リード・ボーカルが異なるDemo Snippetを収録。 「Make Or Break」は93年11月にマイケルのメキシコでの証言でその存在を明かしています。ジョン・バーンズによると、この曲は別の未発表曲「Alright Now」よりも前に作られたもの、一方ビル・ボトレルによると85年12月に作られたと述べています。 「マイケルは参考程度のボーカルとブリッジ、バック・ボーカルを作っていました。革新的な曲にする機会はありましたが、他の曲を優先したため、あまり力を入れませんでした」ジョン・バーンズ 「とても力強く、素晴らしいフックがありましたが、結局完成しませんでした」。マット・フォーガー 「ヘイヴンハーストで「Make Or Break」をやったのを覚えています。たぶん85年12月です」。ビル・ボトレル 「「Make or Break」はマイケルと私が書いた曲です。結局完成しませんでした。未完成のボーカルのデモがあります。歌詞も少しあります。これは私がシンクラヴィアで作った3番目の曲です。曲として可能性を秘めていると思います。彼は『Bad』には入りませんでした」。 ジョン・バーンズ しかし、バーンズの発言とは裏腹に、ジョー・ヴォーゲルは24年2月6日、マイケルが実際に「Make Or Break」のボーカルを完成したと主張しています。ボットレルも、この曲はレコード・ワンでの『Dangerou』セッション中に制作されていたと述べている。 「ちょっといじっていただけだ。あまり良くなかったよ」。ビル・ボットレル 今回は「Make Or Break」の未完成のデモ、これは『Bad』時期だと思われますが、インストのため真偽は不明です。そしてもう一つは25年最近リークした「Make Or Break」のマイケルのボーカル入りのものです。AIで作られたとはされておらず、どこか「Another Part Of Me」の雰囲気を持っており、楽曲もかなり完成されていて素晴らしいです。『Dangerous』時期とはあまり思えないためここに収録させました。 「Liberian Girl」は、ジャクソンズとのアルバム『Victory』セッション中、83年12月21日にCan-Am Recordersで初めてレコーディングされています。その後86年1月28日にヘイヴェンハーストで行われた初期の『Bad』セッションで再レコーディングされ、8月にウェストレイク・レコーディング・スタジオで行われたメイン・セッションでも再レコーディングされました。この曲は、マイケルの亡き長年の友人、エリザベス・テイラーに捧げられています。 「この曲は自宅のゲームルームで書いたんだ。ピンボールか何かをやっていたら、ふと頭に浮かんだ。それで2階に駆け上がってテープに録音したら「Liberian Girl」になったんだ。何も考えずに、自然と浮かんできたんだ」。マイケル・ジャクソン 今回はとても荒い短いデモ、そしてバック・ボーカルを高い所から低い所をマイケルが歌い、それらを重ねているレコーディングのデモを収録しました。これらが83年の時のものかもしれませんが、一応86年の方としました。 「Price Of Fame」は、86年1月20日から87年1月3日にかけてヘイヴンハーストで録音、ビル・ボトレルとマイケルのプロデュース。アルバム『Bad』に収録される予定でしたが、採用されませんでした。マイケルによるこの曲についてのメモがあります。 「僕に夢中になりすぎて、僕を追いかけてきて、僕の車で僕が僕を殺したくなる気持ちにさせる女の子たち。僕と何かをするために、僕に会うためなら命を捧げる女の子たち。彼女たちは何でもする。僕の心は張り裂けそうだ。気が狂いそうだ。彼女との関係、家族との関係を壊してしまう。それが名声の代償だ」。マイケル・ジャクソンのメモより オリジナル・バージョン、インスト、AIで楽器とボーカルを分離しバランス調整したリマスター・バージョンを収録。更に「Billie Jean」を巧妙に織り交ぜたリミックス2種、そして「Billie Jean」をやはり使ったClassic MJ Remix、バウンシーになったRemixを収録。 「Turnin' Me Off」は、マイケルが86年1月29日から3月9日にかけて作曲、録音し、ジョン・バーンズとビル・ボトレルがプロデュースした曲です。アルバム『Bad』には収録されませんでした。またマイケルが93年のメキシコでこの曲の存在を認めています。 「クレイジーなサウンドの組み合わせが特徴で、エレクトロニカ的なサウンドでした。3種類のシンセサイザーを使っていました。シンセサイザーのパンチが十分だったので、ベースは省きました」。ジョン・バーンズ。 マット・フォーガーも、この曲を「マイケルのエッジの効いた実験曲の一つ」と評しています。そして「とてもグルーヴ感があって、なかなか面白い曲だった」と述べています。一方、ボットレルは「Turnin' Me Off」を「ちょっと変な曲。すごく嫌い」としています。 「「Turning Me Off」は、86年1月29日にトラッキングを始めた。僕はリードボーカルを録音していないよ。バッキング、トラッキングまで作れなかった。あの曲に飽きてしまったんだ。(エンジニアの)ブラッド・サンドバーグが(ボーカル入りの)DATを持っているとしたら、それはおそらくウェストレイクのものだろう。私がハーストで働いていた最後の日まで、彼はそこに入ることができなかったから。彼は夜遅くに現れ、すべてのテープを持ち去った。ウェストレイクに持って行くために。だから『Dangerous』の時に南京錠付きのロッカーを買ったんだ」。ビル・ボットレル 今回はマイケルの声なのか不明なスニペット、そして恐らくAIでつくっただろうバージョン、『Xscape』風だとするインストの3種類を収録しました。 1.Smooth Criminal (1984 Demo Mix Fan Made) 3:14 2.Smooth Criminal (FANMADE Demo) 3:57 3.Smooth Criminal (Early Mix) 4:28 4.Smooth Criminal (Rare Demo Mix) 4:14 5.Smooth Criminal (Rare Demo 1986) 3:54 6.Smooth Criminal (Demo) 1:27 7.Smooth Criminal (Demo Snippet) 0:30 8.Smooth Criminal (Original Seminar Demo) 0:17 9.Smooth Criminal (Rare Demo Snippet) 0:38 10.Smooth Criminal (Demo 3) 0:45 11.Smooth Criminal (Demo 4) 0:46 12.Smooth Criminal (Demo) 1:07 13.Smooth Criminal (Rare Demo) 0:23 14.Smooth Criminal (Number 3) 0:46 15.Smooth Criminal (Unreleased Rare Demo (Snippet)) 0:36 16.Smooth Criminal (Demo Snippet) 0:48 17.Make Or Break (Unfinished Demo) 2:26 18.Make Or Break (2025 New Leak) 3:22 19.Liberian Girl (Demo) 0:13 20.Liberian Girl (Recording Background Vocals) 1:15 21.Price Of Fame (Original Version) 4:33 22.Price Of Fame (Instrumental) 4:40 23.Price Of Fame (Remastered) 4:31 24.Price Of Fame (Back To Billie Jean Mix) 4:33 25.Price Of Fame (Back To Billie Jean Alternate Mix) 4:33 26.Price Of Fame (Classic MJ Remix) 4:32 27.Price Of Fame (Remix) 4:42 28.Turnin' Me Off (Rough Demo Filtered) 0:24 29.Turnin' Me Off (AI Version?) 3:04 30.Turnin' Me Off (Xscape Instrumental-Style Beat) 3:42
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.4 (1CDR)
¥990
85年1月よりニューアルバムのための曲制作が本格(プリンスに比べれば断定的に)開始されます。そしてその最中にSF短編映画『キャプテンEO』の制作も行われています。そこで使われた「We Are Here To Change The World」のリミックスからこのタイトルは始まります。エクステンデッド・バージョンは、『Ultimate Collection』に収録されたオリジナル・バージョンをシンプルに長くし、その後に映画のバージョンを加える面白い展開が味わえるリミックスとなっています。そして今度は逆に映画の雰囲気をしっかりと入れたリミックスで、こちらの方は凝った作り。そしてその映画の雰囲気の別のバージョンのインストも適度なデジタル感がグー。そして最後はセガが発売した88年のゲーム機ジェネシス(日本ではメガドライブと呼ばれていました)風にアレンジしたファンメイドのゲーム・リミックスです。実際このサウンディングがここに収録されている「Starlight Sun」と雰囲気がよく似ています。50秒のスニペット、そしてそこから独自に2分ほどに長く音質も良くしたバージョンの2種類を収録しました。「Starlight Sun」はマイケルが『キャプテンEO』のために書いたもののボツとなった音源。というのもインストゥルメンタルで、マイケルはボーカルを少しいれていますが、リード・ボーカルがありません。ブラッド・サンドバーグとジョン・バーンズは、録音はグルーヴのみでそれ以上は進行しなかったと語っています。そしてマイケルは86年7月より始まった『キャプテンEO』の撮影を終え8月にスタジオに戻ります。 「Changes」はマイケル、ジョン・バーンズ、ビル・ボットレル(後者はプロデュースも担当)によって書かれ、85年春から86年12月22日までのヘイヴェンハーストでのセッション中に録音されましたが、お蔵入りとなっています。その後94年夏から95年9月までの『HIStory』セッション中にマイケルによって収録が再検討されましたが、再びボツとなっています。10年にはアメリカ著作権局に登録されています。つまり11枚目のマイケルのスタジオ・アルバムセッション中に作り直されたということを意味しています。そのバージョンでは、ブラッド・バクサーが作詞とプロデューサーの両方を務めたとクレジットされています。 「ジョン・バーンズは、この曲がヘイヴェンハーストのセッションから生まれたものだと言っている。私が彼にそれについて尋ねると、彼はフックを歌ってくれて、私たちが同じ曲について話していたことが確認できたよ。『HIStory』のセッション中にこの曲が復活したが、完成することはなかった。「Changes」は教会で歌うような感じだ。ピアノとゴスペルの合唱、つぶやきのようなあまり力を込めないボーカル・スタイルだった」。ダミアン・シールズ その後あるコレクターによるマイケルが「that's what they told me, changes、彼らが僕に言うこと、それは変化だ」と歌っている2秒間の断片がリーク。その2日後にダミアン・シールズによって、この曲が「Changes」だと確認が取れました。また「Changes」は主につぶやきで構成されており、リークされたのは、デモ全体の中で最も明確で最も力強いライン、であり、録音全体が7分以上続くと述べています。シールズがアメリカ著作権局で聞いたミックスのメタデータによると、ボーカルテイクは『HIStory』がリリースされてから数か月後の95年9月に作られたものでした。後に同じ曲の同じセクションが再びリークされ、音楽とボーカルが追加、約7秒間続いていました。24年5月4日、Korg Nexは同じスニペットのより長いバージョンをリークしています。パーカッションが入り、編集されているようです。ここではそのスニペット50秒を収録しました。更にそこからより長い曲にしたファンメイドのバージョンも収録。24年12月5日、ボットレルが『Bad』セッション中に録音された曲のメモのリストをシェアしていますが、その中に「Changes」が含まれていました。そのメモでは「The Choir Song」という仮題となっています。 85年の秋には「Leave Me Alone」のデモが作られました。そのスニペット、更にデモ風ですがホーンも入るファンメイドのミックスを収録。 そして85年10月2日に「Hot Fever」という仮のタイトルのデモが作られています。これは86年8月からのウエストレイク・スタジオでのレコーディングより「The Way You Make Me Feel」という曲に成長します。ここでは「The Way You Make Me Feel」とはあまり似ていないが雰囲気はあるのかな的「Hot Fever」のデモを収録。フェイクの疑いも感じられてしまいますが、そのような話がなく、真偽は不明です。 「What You Do to Me」は、ビル・ボットレルとマイケルのプロデュースで、85年秋に録音されましたが、最終リリースには含まれていませんでした。この曲は、ダミアン・シールズ曰く、リリースできるほどの完成度だったことが知られています。 「「What You Do To Me」には歌詞付きボーカルが入っています。ミッドテンポのラブソング。「Free」や「I'm So Blue」に似たさわやかな雰囲気。コーラスの歌詞は「You just don't know, you just don't know, what you do to me, do to me, do to me, do-do-do, do to me」」。ダミアン・シールズ Xでのコメントでしたが、そのトラックがマイケルによってなのか、それともジョン・バーンズもいたのかと尋ねられたとき、ボットレルも「Bad Girl」と並んでこの曲について以下のように言及しています。 「両方とも私の日記に載っています。曲がどうなっているかは覚えていません。1、2日だけでした。肉付けはされていません。ボーカルが少しあったかもしれませんが、わかりません」。 今回「What You Do To Me」のスニペットを収録していますが、明らかに上記のコメントとは類せないもので、ほぼフェイクだと思われます。そして上記の情報で作られたAIバージョン、しかし歌っているのはAIマイケルではなく、Gangster BTSという名の(女性?)ミュージシャンによるものです。プリンスの『3121』辺りのサウンドを彷彿とさせていて、上記の歌詞が含まれており、時期的におかしくはありますが、出来は相当良いです。 「Tomboy」は、マイケル・ジャクソン、ジョン・バーンズ、ビル・ボットレルの共作、マイケルがプロデュースした未発表曲で、85年10月22日から86年1月22日までヘイヴェンハーストでアルバム『Bad』のために録音されました。しかし残念ながら、この曲は最終的に採用されませんでした。 「マイケルは85年秋にビル・ボットレルとジョン・バーンズと「Tomboy」に取り組んだ。バーンズは好きではなかったと語っているけど、マイケルは気に入っていた。彼は革新的なバンド、ザップのロジャー・トラウトマンに連絡を取り、この曲を制作したんだ。ファンキーなギターリフと明るいプロダクションが特徴だったけど、85年以降はあまり発展させようとしていなかった」。ジョー・ヴォーゲル著『Man in the Music: The Creative Life and Work of Michael Jackson』 「Tomboy」は、シンセサイザードラム、美しいストリングス、素敵なギターリフ、『キャプテンEO』のサウンドトラックを彷彿とさせるスラップベースを備えた、80年代半ばのクラシックなトラックと評されています。 「「Tomboy」、わからない。アメリカ著作権局で私が聴いたバージョンはインストゥルメンタルだった。とても『キャプテンEO』の雰囲気があって、音楽のメロディーラインは「Remember The Time」のボーカルの「I bet you remember」のラインと驚くほど似ていた(基本的に同じと言っていい)」。ダミアン・シールズ 「ロジャーは「Tomboy」で上手に演奏していたけど、曲はまあまあだった、というのが私の意見だ。マイケルは気に入ってだけど、『Bad』で聴ける他の音楽と比べると見劣りしていた。」ジョン・バーンズ 「ジョン・バーンズとマット・フォーガーと私はヘイヴェンハーストでその作業に取り組んだ。85年11月8日、12月2日から5日の間。この曲はマットとジョンによってすでに始められていた。おそらく『EO』セッションだったよ」。ビル・ボットレル マイケルは「Tomboy」の作業を中止した後、この曲をロジャー・トラウトマンにマルチトラックを渡しました。マット・フォージャーによると、ロジャーは後にこのインストゥルメンタルを別の曲に使用したとのことで、それは89年『Zapp Vibe』に収録の「Stop That」だと思われます。曲で「ヒーヒー」という声が聞こえますが、マイケルにとてもよく似ています。「I bet your remember」に似たボーカル・メロディーがこの曲に含まれています。今回最初にリークしたスニペット(フェイクでしょう)、そしてジョン・バーンズによるものか不明ですが、作った人とされるデモ、そして「Stop That」を使って作ったInstrumental、そしてこれらの情報を合わせてAIで作ったマイケルのボーカルのバージョン。そして全くこれらの情報は無視、イメージで作ったミドル・バラードのファンメイドの「Tomboy」(これが結構悪くないんです)を収録しました。 「Al Capone」は、『Victory』セッション中に作られ、85年10月 1日にヘイヴェンハーストで行われていた『Bad』の初期セッション中に録音されました。ビル・ボットレルがプロダクションを担当。86年2月17日まで制作が続けられています。「Al Capone」から発展して「Smooth Criminal」となった、と思っている人は多いと思いますが、実はほぼ同時期に作られていました。今回はそのオリジナルのデモ、インスト、更にDJによるとてもカッコいいエクステンデッド・バージョンを2種、そして「Al Capone」と「Smooth Criminal」をマッシュアップしたリミックスを収録しています。正直「Al Capone」の方が『Bad』に収録されている世界も見てみたい気がします。それだけスリリングでカッコいい曲なのです。 1.We Are Here To Change The World (Extended Version) 5:45 2.We Are Here To Change The World (Captain EO Witaz Movie Mix) 6:35 3.We Are Here To Change The World (Captain EO Eulonzo Instrumental Mix) 4:41 4.We Are Here To Change The World (Sega Genesis Remix) 5:41 5.Starlight Sun (Snippet) 0:50 6.Starlight Sun (TAHMJ's Extended Reconstruction) 2:05 7.Changes (Snippet) 0:50 8.Changes (Fanmade Full Version) 2:41 9.Leave Me Alone (1985 Early Demo) 1:05 10.Leave Me Alone (Funmade Demo) 4:56 11.Hot Fever (Demo) 3:12 12.What You Do To Me (1986 Demo) 0:07 13.What You Do To Me (AI Version) 4:21 14.Tomboy (Demo Snippet) 0:44 15.Tomboy (Writer's Demo Snippet) 0:43 16.Tomboy (Instrumental) 4:02 17.Tomboy (AI Song) 3:03 18.Tomboy (Alteranate AI Song) 3:38 19.Al Capone 3:35 20.Al Capone (Instrumental) 3:33 21.Al Capone (SWG Extended Mix) 5:00 22.Al Capone (Zone Tripper Extended Mix) 7:10 23.Al Capone + Smooth Criminal (Mashup) 4:34
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.3 (1CDR)
¥990
『Thriller』の大成功に甘んじることなく、マイケルはそこで打ち立てたすべての記録を破るべく次のアルバムを作ると決めていました。83年11月から84年前半、ヘイヴェンハーストでの『Victory』セッション中に、最初のデモが作られていたとされています。それらには「Liberian Girl」、「Dirty Diana」が含まれていました。『Victory』にあえて収録させなかった、次のマイケルのためのアルバム用に取って置いた、という見方も出来ます。未完成のためアルバムに入れられなかったけれど、これらが真の完成となれば至高の素晴らしい曲となる、そうともマイケルは思っていたはず。「Liberian Girl」のその時期のデモはリークしていません。しかし「Dirty Diana」はスニペットとレコーディングをしていた人間のセミナーの隠し撮りとされる音源があります。「Dirty Diana」は84年のデモの後85年の秋に一度レコーディングされているので、今回のタイトルの10曲目、11曲目にそれらを入れました。 オープニング「You Are The One」は、ミュージカル『ドリーム・ガールズ』内で歌ったR&Bチャート1位の「And I'm Telling You I'm Not Going」を持つジェニファー・ホリデーの曲で、85年のアルバム『Say You Love Me』の1曲目に収録されています。マイケルはバズ・コーハンと共同制作、プロデュースもし、当初は自身のバージョンも録音したとされています。それはこの曲のBMI登録にマイケルが演奏者としてクレジットされており、マイケルはバッキングはもちろん、コーラスも曲には入っていないので、そのレコーディング前にマイケルが録音した音源があるのではないか、と思えるからです。ただひそひそした声でyou're the oneと言っているのがマイケルで、それをコーラス扱いとしている、という可能性もあります。しかし例えあってもマイケルのバージョンはホリデーの歌のガイドのデモだと思われ、ホリデーはそこから自身の素晴らしい歌唱へと発展させて歌って完成させたのは明白です。素敵なメロディを持つとても美しい曲ですが、当時彼が取り組み始めていたアルバム『Bad』用ではないと言われています。「いつか王子様があなたの所にやってくる。そしてあなたに微笑みかけて言うの、君のような人をずっと待っていたんだ、君は運命の人だって」。男性用、女性用、どちらでも歌えます。そしてプリンスという言葉が出てくるので、あのMJのライバルの?とドキッとします。またアコースティック・ギターはアール・クルーですが、キーボードがジョン・バーンズ、シンクラヴィアがCraig Huxleyとマイケルを支えるミュージシャンがおり、『Victory』セッション時期の作品のように思えます。尚ここにはAIによるマイケルのバージョンも収録されていますが、それ程出来は良くありません。確かに本気度が無いのが如何にもガイドのデモという感じはしますが。 ダイアナ・ロスが当時10歳のマイケルを含むジャクソン5を見出したとプロモートしていたモータウン。実際ダイアナはマイケルの才能を早速見抜き、それを伸ばそうとあらゆる尽力を尽く切ります。一方マイケルもそんな愛情たっぷりのダイアナに対して、どんな恩返しをしてもし尽くせない、と大感謝です。ダイアナとマイケルはモータウンが制作した映画『The Wizz』からのクインシー・ジョーンズがプロデュースの「Ease On Down The Road」で共演し、マイケルが曲提供した「Muscles」もあります。そして85年「We Are The World」のプロジェクトでは二人は数多の綺羅星スーパースターと共に(実際二人こそベストなのですが)ボーカルを披露。その前後にマイケルは70年代、ディスコを席巻したビージーズのバリー・ギブと曲を書き、ダイアナに提供しています。それが彼女のアルバム・タイトル曲「Eaten Alive」です(先行シングルで85年9月1日リリースされました)。マイケルが鋭いボーカルでダイアナ・ロスに愛のつぶてをぶつけています。今回その全リミックス、更に複数のミックスを巧妙にブレンドしたRaw Mix、そしてマイケルのボーカルのみのバージョンが存在するそうですが、それとは異なるAIによってのマイケル・バージョンを再現。しかしこれがとても超良い出来で、本当にマイケルのみのバージョンがリークしたと思わせるものです。ジャクソンズの「State Of Shock」とは異なりプロモーション・ビデオもあり大ヒット間違いなしだったはずですが、ポップで77位、R&Bでも10位とがっかり。マイケル好みのホラー、「生きたまま食べられる」、というおどろおどろしいタイトル、ただもしマイケルがビデオに出演していたらヒットしていたかもしれませんね。やはりホラー風味なのにマイケルが出演せず結果あまりヒットしなかったジャクソンズの「Torture」を思わせます。 またアルバム『Eaten Alive』に、「偉大なあなたとまた共演出来て嬉しいです。愛してます」と直筆のメッセージを寄せたマイケル。 しかし85年にダイアナ・ロスはノルウェーの船舶王アルネ・ネスと電撃再婚します(マイケルにはもう結婚はしないと言っていたそうです)。前述したように「Dirty Diana」は85年秋に録音。マイケルがダイアナ・ロスやダイアナ妃ではなく、グルーピーのことを歌っている、と述べていますが、果たしてそうなのでしょうか。「すべてを捧げるわ、スターにしてくれるなら」という歌詞。お金持ちにしてくれる富豪との結婚、妻子もいるベリー・ゴーディの愛人だったダイアナ・ロス。彼女のダーティーな側面を歌っているとどうしても勘ぐりたくなります。84年の最初のデモは純粋に「Billie Jean」の歌詞の続編のようなものだった、でもダイアナの青天の霹靂再婚で裏切られた感を持ったマイケルが歌詞を変更したということではないのかと。 「Loving You」は、85年7月にサンフェルナンドのレッドウィングスタジオで、初期の『BAD』セッション中に録音されました。マイケルが作曲、プロデュースで、ボーカルは完成していたにもかかわらず、お蔵入りとなりました。マイケル死後2枚目となる最後のアルバム『Xscape』の3曲目に大胆に手を加えて収録されています。 「良い曲だったが、BADアルバムに真剣に考慮されることはなかったんだ。録音されてお蔵入りした多くの曲のうちの1つだよ。」マット・フォーガー。 今回は『Xscape』とは歌詞が異なるオリジナル・バージョン、そして80年代にリリースしていたらというコンセプトのファンメイドのリミックスを収録しました。 「Another Part Of Me」は、84年『Victory』セッションの際に録音、兄弟達は収録を強く願ったそうですが、まだ完成となっていなかったのか、お蔵入りとなりました。しかし85年7月にマイケルがSF短編映画『キャプテンEO』の制作を開始した際に「Another Part Of Me」を使用することを決めました。ジョン・バーンズがキーボードを担当していますが作曲はマイケル・ジャクソン単独です。その映画でのバージョンは後に『Bad』に収録されるものと異なります。今回はその映画で使われた音源等から作られた素晴らしい再構築デモ、そして映画の音源を巧妙にDJリミックスしたもの、2種を収録しています。 そして映画『キャプテンEO』に使われたもう一つの曲「We Are Here To Change The World」。こちらはジョン・バーンズとの共作、マイケル・ジャクソンがプロデュース。85年に録音されて完成させています。まずデモのスニペット、そしてデモの長いバージョン、更にセミナーで隠し撮りされたフルレングス・バージョンの3つ。これらは全てリークした本物の音源です。そしてスタジオ・バージョン、そのインスト。最後に映画の音源を使ってファンが作ったロング・バージョンを収録しています。 1.Jennifer Holiday - You're The One 4:41 2.You're The One (AI Test Version) 4:41 3.Diana Ross - Eaten Alive 3:55 4.Diana Ross - Eaten Alive (Extended Version) 5:52 5.Diana Ross - Eaten Alive (7" Remix) 3:54 6.Diana Ross - Eaten Alive (Insturmental) 5:52 7.Diana Ross - Eaten Alive (Unreleased 7" Instrumental) 4:03 8.Diana Ross - Eaten Alive (Raw Mix) 9.Eaten Alive (Jike's Mix AI Version) 3:54 10.Dirty Diana (Demo Snippet) 0:11 11.Dirty Diana (Demo Seminar Recording) 0:53 12.Loving You (Original Version) 3:02 13.Loving You (80's Remix) 3:29 14.Another Part Of Me (Captain EO 1986 Version) 2:59 15.Another Part Of Me (Captain EO Remix) 4:16 16.We Are Here To Change The World (Demo Snippet) 0:44 17.We Are Here To Change The World (1985 Demo) 5:02 18.We Are Here To Change The World (Full 1985 Session) 4:56 19.We Are Here To Change The World 2:53 20.We Are Here To Change The World (Instrumental) 2:51 21.We Are Here To Change The World (Long Version) 4:12
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.2 (1CDR)
¥990
『Thriller』の大ヒット、ジャクソンズの『Victory』のリリースとそのツアー、一方でマイケルは姉妹のプロジェクトにも参加しています。 まずThe Jacksons World Clubというアメリカ人向けのファンクラブがあり、83年に配られたデラックス・キットがありました。そのパンフレットの表紙にはジャーメインを除くジャクソンズ5人の写真、マイケルはジャッキー、マーロン、ティト、ランディと一緒に「Beat It」ジャケットを着て写されています。裏面は兄弟の別々に映されている写真、マイケルは「Human Nature」のシングルにあった黄色いベストを着ています。そこに入っていた7インチ・アナログに収録の音源が一曲目と2曲目です。それには、ジャクソンズのピアノをバックにした「Surprise Song」、そして兄弟たちの今後のスケジュールを含むパーソナル・メッセージが入っています。僕らはファンを世界で一番愛する、そう歌われている「Surprise Song」、録音は多少の練習だけでちゃっちゃっと簡単に作った感はあるのですが、皆がとても仲がよさそうで、この後ジャーメインが入り、『Victory』が出て、ツアーをし84年末にマイケルは脱退する、そういう流れになります。 「Peter Pan」(別名「I'm Peter Pan」)は、バズ・コーハンとマイケル・ジャクソンがピーターパンのミュージカルのために書いた83年4月に作られた未発表曲です。マイケルは83年のインタビューでこの曲の一部を歌っています。ジョー・ヴォーゲルは、彼の著書『Man in the Music: The Creative Life and Work of Michael Jackson』等で実際にこの曲を「Happy Song」という未発表曲とともに録音したと書いています。ここではマイケルのアカペラとなる「Peter Pan」、そしてそこからAIで作成したバージョンを一部リマスタリングを施し収録。歌詞は「雲の上で踊るれる、とても高く舞い上がれる、今の僕を見て、今の僕を見て、 僕はピーターパン、僕は何でもできる、とても高く舞い上がることだって」となっています。 尚ピーターパン用の曲について、バズ・コーエンが「マイケルは「Make A Wish」というのフルオーケストラによるデモを作成し、そこに歌入れをして、スティーブン・スピルバーグに送りました」と語っています。しかし93年メキシコでマイケルの未発表曲の存在証言の際には「Make A Wish」という曲を覚えていませんでした。 そしてバズは「また、私たちは「Neverland Landing」という曲も書きました。これは完成していて、私が家で弾いたピアノのデモもあります。どこかにあるはずなのですが、探さないとです」。そのデモはリークしてしませんが、09年にマイケルがブラッド・バクサーと再録音しています。今回は時期が異なると判断して未収録としました。 ジャクソンズの『Victory』の録音が行われる中、84年に二人のジャクソン家の姉妹の録音にマイケルは参加しています。その一つは妹ジャネット・ジャクソンの「Don't Stand Another Chance」です。作曲はマーロン・ジャクソンとジョン・バーンズです。マイケルはジャッキー、ジャーメイン、ティトと共にバック・ボーカルを担当。今回はアルバム・バージョン、それよりやや長い7インチ・バージョン、そして12インチのリミックスとダブ・バージョン、計4種を収録。 そしてもう一つはマイケルの姉リビー・ジャクソンの「Centipede」です。セルフ・タイトルのアルバムから84年9月10日にシングル・リリースされています。マイケル・ジャクソンが作曲、そしてザ・ウェザー・ガールズと共にバッキング・ボーカルも担当しています。ここでは12インチ・バージョンやインストを含む現存する全4種収録しました。 そして時は移り、85年1月22日。「We Are The World」レコーディング初日の夜、ライオネル・リッチー、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、クインシー・ジョーンズはケニー・ロジャースのライオン・シェア・スタジオで「We Are the World」のレコーディングを開始しました。厳重な警備が敷かれ、ロサンゼルスのビバリー・ブールバードにあるスタジオは、セレブリティ・ミュージシャンが入ると、セッション・ミュージシャン、技術者、ビデオ・クルー、随行員、アシスタント、オーガナイザーでいっぱいいになりました。バックトラックはドラムにジョン・JR・ロビンソン、ベースにルイス・ジョンソン、ピアノにグレッグ・フィリンゲインズによって録音されました。 リッチーがピアノの前に座り、全員に曲を教えています。次にリッチーとマイケルが「We Are the World」のボーカルガイドを録音(6回目のテイクが採用)、バッキングと合わせ、各出演者用のテープを作りました。その際にクインシーは「There's a chance we're taking, we're taking our own lives」という歌詞が自殺と解釈されると懸念、リッチーは「We're saving our own lives我々が我々の生命を救う」にするのはどうかと提案します。そしてクインシーも、このグループが、自分たち自身を褒めるような言葉は入れたくない、「There's a choice we're making 我々には選択する自由がある」にしよう、となり変更されました。午前1時30分頃、コーラスのレコーディングでその夜を終えました。クインシーは「出来が良すぎるとラジオで誰かが流してしまうかもしれない」と言ったそうです。 85年1月24日ボーカル・ガイドのテープを、レコーディングに参加するすべてのアーティストに発送、テープを共有したりコピーしたりしないようにとクインシーの手紙が同封されていました。更にその手紙には「いつか子どもたちが、ママやパパは世界飢餓との戦いで何をしたの?と尋ねられた際に、誇らしげにあなたのこの貢献を話すことが出来るはず」と書かれていました。 25日の制作会議、クインシーはソロを歌うパフォーマーの割り当てについて心配しており、才能豊かな人材が大勢いるので、その作業は「スイカをコーラの瓶に入れる」ようなものだと言っていました。26日の夜、リッチーは自宅で全体の流れ、誰がどこに立つかを決めました。 85年1月28日、ハリウッドのA&Mレコーディングスタジオ。マイケルは他のメンバーより早い午後8時に到着、自分のボーカル・パートを録音します。今回その時のボーカル入れの模様を収録しました。 レイ・チャールズ、ビリー・ジョエル、ダイアナ・ロス、シンディ・ローパー、ブルース・スプリングスティーン、ティナ・ターナーを含む残りのUSA for Africaアーティスト、更にマイケルの兄弟姉妹であるジャッキー、ラトーヤ、マーロン、ランディ、ティトも加わりました。参加者の多くは、その夜に開催されたアメリカン・ミュージック・アワードの授賞式から直接スタジオへ向かっています。 マイケル・ジャクソンとお互い歌い合うパートの予定があったプリンスは出席しませんでした(しかしシーラ・Eは参加、それでもソロのパートはもらえませんでした)。プリンスは他のアーティストと一緒にレコーディングしたくなかった、とか、主催者のボブ・ゲルドフがプリンスを変態呼ばわりしたため、と新聞では報じられています。セッション中、リッチーはシーラを媒介役にして、プリンスと電話で話し合いをします。尚シーラはプリンスとのアルバム制作前にリッチーのツアーに参加していました。別の部屋でギターソロを弾くのならとプリンスは提案しますが、その申し出をリッチーは断っています。実際後にレイ・チャールズ等がソロパートを録音していますし、プリンスも別録音でギター参加させることも考慮されても良かったとは思います。ただレコーディングには少なくとも参加した、その事実がないといけない、確かにリッチーの気持ちもわかります。結果、プリンスはアルバム『We Are the World』に「4 the Tears in Your Eyes」を提供しています。 スティビー・ワンダーはエディ・マーフィーに参加を依頼しましたが、マーフィーはシングル「Party All the Time」のレコーディングで忙しいと断っています。マーフィーは「そんな凄いことがあっただなんて後でわかって、自分は本当バカだ、と思ったよ」と語っています。アメリカのトップミュージシャン45人以上が参加しましたが、50人は参加を拒否されています。ジョン・デンバーもその一人です。以前ハンガー・プロジェクトの一員として慈善活動に尽力していたのですが、ティッパー・ゴアの表現規制運動に反対していたことが原因のようです。デンバーは94年の自伝『Take Me Home』で「参加できないのは心が痛みました」と述べています。 スタジオのドアには「ドアを開ける前に自分のエゴをチェックしてください」と書かれていました。スティービーは入ってきたミュージシャンたちを迎え、もし録音が1テイクで終わらなければ、自分とレイ・チャールズが皆を家まで車で送るからねと冗談を言っていました。45人のスター達は午後10時30分頃にそれぞれの位置に着き、歌い始めました。数時間後、スティービーは特に意味を持たないマイケルが作った「sha-lum sha-lin-gay」というコーラスの代わりにスワヒリ語の歌詞を入れたいと提案します。朝の3時と時間も押しており、レイ・チャールズもこれ以上は英語だって歌えない、と怒り始め、ウェイロン・ジェニングスもスワヒリ語は嫌だと退場します(その後結局戻ってきます)。実はアフリカ、エチオピア人はスワヒリ語を喋らないということがわかり、「sha-lum sha-lin-gay」もカットされ、アル・ジャロウ提案の「One world, our world」という言葉から「One world, our children」とそのコーラスが変更されました。早朝、スティービーがエチオピア人女性2人を紹介、彼女たちは国を代表して歌手たちに感謝の意を表し、数人のアーティストが涙を流していました。午前8時に一応完成しましたが、前述したように後にレイ・チャールズらが追加でレコーディングをしています。 「Another Part Of Me」は84年に曲のデモが作られていた、という説が有力です。恐らくディズニー・ランドで放映された3D映画『キャプテンEO』に使われていることから、やはり「We Are Here To Change The World」のレコーディングがあった85年に一度「Another Part Of Me」も完成させていたと推測できます。今回は最初期85年作成とされるデモ、そしてファンメイドのデモ風のバージョンの2種類を収録しています。 1.The Jacksons - Surprise Song 2:59 2.The Jacksons Personal Message 4:25 3.Peter Pan (Acapella Snippet) 0:30 4.Peter Pan (AI) 4:45 5.Janet Jackson - Don't Stand Another Chance (Remastered) 4:17 6.Janet Jackson - Don't Stand Another Chance (7" Version) 4:22 7.Janet Jackson - Don't Stand Another Chance (Specially Remixed Version) 6:58 8.Janet Jackson - Don't Stand Another Chance (Dub Version) 6:55 9.Rebbie Jackson - Centipede 4:31 10.Rebbie Jackson - Centipede (Instrumental) 4:26 11.Rebbie Jackson - Centipede (Extended Version) 5:57 12.Rebbie Jackson - Centipede (12" Instrumental) 5:57 13.Michael Jackson Recording for We Are The World 10:11 14.W A T W (Single Version) 6:26 15.Another Part Of Me (1985 Early Demo) 1:26 16.Another Part Of Me (Fanmade Demo) 3:37
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マイケル・ジャクソン / Bad Sessions Definitive Edition Vol.1 (1CDR)
¥990
今回のリリースは、この2タイトルの続編となります。 マイケル・ジャクソン / Thriller Sessions Definitive Edition Vol.5 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/98428095 ジャクソンズ / Alternate Victory (2CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/99213339 『Thriller』以降、ジャクソンズの『Victory』の制作の一方でマイケル自身のプロジェクトも進行させていきます。まず上記のタイトルに収録されていた「Someone In The Dark」。『Thriller』セッション中の82年夏に作られました(Alan Bergman、Marilyn BergmanそしてRod Tempertonの作曲)ETのオーディオ・ブックのプロモからのOpening Version(Single Version, Album Versionも名前が違うだけで同じバージョンです)とClosing Versionの2種類が存在します。しかし今回その2種類を合わせエクステンデッド・バージョンにしたのが1曲目です。そしてインスト・バージョンも収録。尚「Someone In The Dark」はリリースされる予定でしたがお蔵入りとなったベスト盤『Decade』にクレジットされていますが、それはOpening Versionだったようです。 そしてジャーメイン・ジャクソンの「Tell Me I'm Not Dreamin' (Too Good To Be True)」。84年のセルフタイトル・アルバム(日本盤等では『Dynamite』とも呼ばれてます)の3曲目に収録された曲です。マイケル・ジャクソンがジャーメインと共にリードボーカルを務めています。法的な問題によりシングルとして正式にリリース出来ず、「Do What You Do」のB面として、インストゥルメンタルは「Dynamite」のB面としてリリースされました。今回は曲とインストの2種を収録。尚85年のグラミー賞で、デュオまたはグループの最優秀R&Bパフォーマンス賞にノミネートされました。作曲はBruce Sudano, Jay Gruska, Michael Omartianです。 「Buffalo Bill」は、マイケルがジョン・バーンズと初めてコラボレーションした曲です。83年にサウンドキャッスル・スタジオで 『Victory』用に録音されましたが採用されず、『Bad』用に再検討されましたが、最終選考には残りませんでした。ビル・ボットレルは、『Bad』 制作のために着任した際にエンジニアのマット・フォージャーによるベーシック・トラックの作業をしたと語っています。ジョン・バーンズはそれをミッドテンポのダンストラックだったと言及し、ブルース・スウェディエンは「壮大なシンフォニックなオープニングと魅力的なメロディー」があると言っていました。 83年の非公開のインタビューで、マイケルはこのトラックに興奮し、ヒットするだろうと主張しています。 「これはウィル・コーディ(カウボーイ)と彼の死について歌った曲なんだ。凄いエキサイティングさせるよ。こんなこと言うのは好きじゃないんだけど、ヒット間違いなしさ。本当に強い気持ちでそう思うよ」。 「「Buffalo Bill」は素晴らしいのですが、まだ完全には完成していません。私はこの曲が大好きなので、ぜひ完成を手伝いたいと思っています。私がマイケルのために、そしてマイケルと一緒に作曲した最初のフルソングの1つです」。ジョン・バーンズ、16年 「『Dangerous』には「Buffalo Bill」は入っていません。ヘイヴェンハーストのセッションのかなり早い段階で取り組んだものです。もしかしたらもっと早いかも。『Victory』の時かもしれません。ヘイヴェンハーストの初期に「Buffalo Bill」に取り組んだことは覚えています。それはマット・フォージャーのベーシック・トラックでした。エステートは古いトラックシートやテープボックスから情報を得るだけで、実際にそこにいた人々には決して相談しないのです。「Buffalo Bill」は以下の歌詞が含まれています。 Who shot Buffalo Bill? They said he shot a lot Did he ever get killed? 」。ビル・ボットレル、24年 ここに収録の「Buffalo Bill」はこれらの情報をもとにAIによって作られたものです。しかし本物の音源がリークしたのではないか、と思わせる程の完成度です。 「All Right Now」はニューエディションのメンバー、ラルフ・トレスヴァントが90年に発表したセルフタイトルアルバムに収録された曲です。マイケルはジョン・バーンズと一緒にこの曲を書きました。バーンズによると、マイケルは83年、初期の『Victory』セッション中に自分のバージョンを録音したそうです。アルバムには収録されず、後にラルフに渡されました。マイケルのバージョンはラルフのバージョンとほぼ同じだと言われています。そして(やはりマイケル、バーンズによる)「Make Or Break」より前に作られた、ともバーンズは16年に言及しています。ここではラルフのバージョン、そしてこれらの情報からAIによって作られたマイケル・ジャクソンのボーカル・バージョンの2種類を収録しました。 そしてやはり『Victory』用に83年11月にレコーディングされたスティーブ・ポーカロ作の「Dream Away」。彼のセミナーで流されたものを隠し採りした音源のリマスター、そしてそれとは異なる「Human Nature」風のキーボードが入るデモ、そしてそのデモを参照にしているはずのReborn Mixの3種を収録しました。 83年にシングル「Thriller」がリリースされてから1週間後に録音された「Chicago 1945」は、これも『Victory』用でしたが、スティーブ・ポーカロがマイケルが録音したボーカルテイクを使用し、自らの手でトラックを完成させていたのです(86年に生ドラムを入れ、14年にホーンを入れました)。今回はその完成させたオリジナルの音源と、ベース・ラインを変え個々の楽器の分離をより際立たせたFunk Mix、そしてリンドラム風のリズムの80's Mixの3種類を収録しました。 マイケルとBuz Kohanが作った「Scared Of The Moon」は84年にジャクソンズのアルバム「Victory」用に最初に作曲、録音されましたが、採用されませんでした。この曲は85年秋に「Bad」のために再録音されていますが、再びボツになります。マイケルはこの曲の制作を続ける予定にしており、『The Ultimate Collection』に収録されているのにもかかわらず、未完成となってしまった11枚目のスタジオアルバムの候補に挙げられていました。 「We Are The World」はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの共作、プロデュースはクインシー・ジョーンズとマイケル・オマーティアンです。85年1月21日から28日にLAのA&Mスタジオでレコーディングされました。 イギリスのバンドエイドの「Do They Know It's Christmas?」に触発されたアメリカのエンターテイナーで活動家のハリー・ベラフォンテが、エンターテイメント系のマネージャーで資金調達者のケン・クレイゲンに連絡を取り、クレイゲンがクライアントであるライオネル・リッチーとケニー・ロジャースをまず起用、そこにスティーヴィー・ワンダーが加わり、映画『カラーパープル』の仕事がありましたがクインシー・ジョーンズを共同プロデューサーに迎えます。クインシーが、ジャクソンズのツアーを終えたばかりのマイケルに電話し仲介、マイケルはリッチーに、曲作りを手伝いたいと伝えます。当初作詞作曲チームにスティービーも含まれていましたが、映画『ウーマン・イン・レッド』のため時間が限られていたため実現しませんでした。マイケルとリッチーは、カリフォルニア州エンシーノにあるジャクソン家のヘイヴェンハーストで「We Are the World」を作曲しました。彼らは歌いやすく、記憶に残り、アンセム的曲を書こうとしていました。1週間、二人は毎晩マイケルの寝室で歌詞とメロディーを模索したのです。ラトーヤ・ジャクソンは、その過程を次のように回想しています。 「彼らが曲を書いている間に、私が部屋に入るととても静かでした。マイケルは普段は仕事をしているときはとても陽気だったので、不思議に思ったの。(出来た曲は)とても感動的だった」。彼女は後に、歌詞のほとんどはマイケルが書いたとも語っています。リッチーは「We Are The World」のメロディーを2曲録音し、マイケルが同じ日にそれに歌詞を付けました。 マイケルは「僕は素早く作業するのが好きなんだ。ライオネルにも知らせずに先に進めていた。待ちきれなかったんだ。その日の夜にはドラム、ピアノ、弦楽器、コーラスの歌詞が完成していたよ」と語っています。 マイケルはリッチーとクインシーにデモを見せましたが、2人ともマイケルがこんなに早く曲の構成を完成させるなんてと驚いたそうです。その後の打ち合わせでは実りがなく、追加のボーカルも生まれず、作業も進みませんでしたが、85年1月21日の夜、リッチーとマイケルはやっと完成させます。 ここに収録されているのはマイケルだけのボーカルという点から二人に聴かせたデモ音源だと思われます。 1.Someone In The Dark (Extended Version) 7:40 2.Someone In The Dark (Instrumental) 4:54 3.Tell Me I'm Not Dreaming (Too Good To Be True) 4:27 4.Tell Me I'm Not Dreaming (Too Good To Be True) (Instrumental) 4:11 5.Buffalo Bill (AI Version) 4:54 6.Alright Now (Ralph Tresvant Version) 4:19 7.Alright Now (Michael Jackson AI Version) 4:18 8.Dream Away (Remaster) 4:51 9.Dream Away (Demo) 4:37 10.Dream Away (Reborn Mix) 4:33 11.Chicago 1945 (Original Version) 5:08 12.Chicago 1945 (Funk Mix) 5:11 13.Chicago 1945 (80's Mix) 4:43 14.Scared Of The Moon 4:41 15.We Are The World (Original Solo Demo) 5:23
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アル・ジャロウ / Live Compilation 1981 1983 (1DVDR+1CDR)
¥1,490
アル・ジャロウの最も成功したアルバム『Breakin' Away』81年、そのモントルー・ジャズ・フェスのサウンドチェック音源をCDR化。そしてDVDRに、やはり81年のノース・シー・ジャズ・フェスのプロショット映像、名曲「Spain」を歌う前のバンドによるイントロが長い!アル自身のボーカルも楽器の一つという価値観で、ポップスではなくジャズ化したライブです。そしてランディ・クロフォードとのライブ、バックは超豪華、ラリー・カールトン、デヴィッド・サンボーン、マーカス・ミラー、ニール・ラーセン...。そして83年の名曲「Easy」のライブ演奏も素晴らしい! Al Jarreau : vocal Tom Canning: piano Peter Robinson: keyboards Ralph Humphrey: percussion Darek Johnson: bass guitar Malando Gassama: percussion CDR Montreux Jazz Festival, July 14, 1981 01 Comments 01:04 02 Easy 00:47 03 Comments 00:31 04 Intro to Raggedy Ann 04:01 05 Raggedy Ann 06:25 06 Comments 01:01 07 Better Than Anything 09:09 08 Drumset Solo w/comments 04:50 09 Keyboards Impro 02:35 10 Impro Cont'd w/AlJarreau 01:26 11 Spain intro (Aranjuez) 01:59 12 Spain 11:43 13 More Comments 01:18 14 Roof Garden (cut) 01:54 Millan June 1, 1983 15 Easy DVDR North Sea Jazz Festival July 11, 1981 Your Song Your Sweet Love Agua De Beber Raggedy Ann Better Than Anything Piano Impro. / Spain intro Spain (I Can Recall) Roof Garden Al Jarreau & Randy Crawford : vocal Larry Carlton : guitar David Sanborn v alto saxophone Marcus Miller v base guitar Ricky Lawson v drums Neil Larsen : keyboards Lenny Castro : percussion Montreux Jazz Festival July 14, 1981 Your Precious Love Who's Right, Who's Wrong Sure Enough Sure Enough Milan June 1, 1983 Easy Pro-shot 89min.
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アル・ジャロウ/Greek Theatre 1981 (2CDR)
¥1,490
17年2月12日に惜しくもこの世を去ったアル・ジャロウ。これほど伸びやかで、これほどソウルフルで、テクニカルで優しい、広い声域の個性的ボーカリストはいないでしょう。AOR、ブラコンの枠では収まり切れない彼の才能、しかしその一方で全盛期と言えるのはこの81年だという人は少なくないです。This Time、Breakin Awayの2枚のアルバム、その時期の上質に録音されたオーディエンス収録のタイトルです。どの曲も素晴らしいですが、一つ選ぶとしたらEasyです。別に一つ選ばなければならないわけではないとしても、この曲のライブ・バージョンが当時のアル・ジャロウのバンドで聴けるのは、感涙の一言。アル・ジャロウの魅力がこの曲に全て内包されている、なんて言ってしまいたくなるほど素敵なのです。他の曲も、その良さは間違いなく聴いてもらえればわかります。全ブラコン・ファン必携です。 August 20, 1981 Greek Theatre, Los Angeles, CA Musicians: Al Jarreau Vocals Tom Canning Keyboards Mike Garson Keyboards Derek Jackson Bass Guitar Ralph Humphrey Drums Malando Gassama Percussion Larry Williams Woodwinds Jerry Hey Trumpet Bill Reichenback Trombone Steve ? Background Vocals Vanetta ? Background Vocals Richard ? Background Vocals Disc-1: 1.01 Your Song 1.02 Loving You 1.03 Fly 1.04 Agua De Beber 1.05 We're In This Love Together 1.06 Band Introductions 1.07 Easy 1.08 Fire and Rain Disc-2: 2.01 Distracted 2.02 We Got By 2.03 Spain 2.04 Roof Garden
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プリンス / Push It Up (1CDR)
¥990
プリンスの曲を大事にしたカッコいいリミックスがノンストップで展開するリミックス・アルバムの登場! 「Slave」と「Emancipation」のプログレッシブなマッシュアップ、が1曲目。ジャム・オブ・ザ・イヤー・ツアーで、ゲストが豪華に参加していたらこんな展開になったのでは、そう喚起させる「Push It Up」、オリジナルのスタジオ・バージョンよりもカッコいい、ヒップ・ホップ・マナーも加味された超ファンキーな「Days Of Wild」、「Wasted Kisses」のシンプルな施し「Kissess」、そこから「U Got The Look」のギター・カッティングへと巧妙に流れます。「Sticky Like Glue」は曲そのものの良さを大事にした最低限の施しですがクール、そこへ「Nasty Girl」のフレーズを軽くまぶした「Sex」のリミックスに。クールさ重視の「Face Down」、「Props 'N' Pounds」、ロングバージョンにした「Loose」、プリンスの名曲をエッセンス使いした「I Wanna Be Your Lover」と題されたメドレー、ラストは「Come On」に「Hide The Bone」のボーカル・フレーズを合わせたリミックスで面白いです。 01) Slave 'Emancipation' 7:07 02) Push It Up 5:43 03) Days Of Wild 10:54 04) Kissess 3:12 05) U Got The Look 5:27 06) Sticky Like Glue 5:07 07) Sex 5:18 08) Face Down 5:06 09) Props 'N' Pounds 3:56 10) Loose 5:49 11) I Wanna B Your Lover "V2" 5:51 12) Come On 'Bone' 5:17
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ザ・タイム / First Avenue 1996 (1CDR)
¥990
オリジナル・メンバーで90年に『Pandemonium』をリリースするも直ぐに解散状態、残ったモーリス・デイ、ジェローム・ベントン、そしてドラムのジェリービーン・ジョンソン、キーボードのモンテ・モアは95年、トーレル・"トーリ"・ラフィン(ギター)、チャンス・ハワード(キーボード)、ロバート・グリセット・ジュニア(キーボード)、リッキー・"フリーズ"・スミス(ベース)を加入させ、モーリス・デイ&ザ・タイム名義で再々結成しました。これが事実上現在までに至るモーリス・デイ率いるバンドの基本となります。そんな彼らの初期のライブとなる、96年2月2日、なんとミネアポリス、ファースト・アヴェニューでのライブを、冒頭の時計の音のイントロで少し音切れがあるものの(演奏自体には関係ありません)、他は素晴らしい超高音質オーディエンス録音で収録。 「The Bird」がライブ中盤でプレイ、この演奏がとても素晴らしく、それで終わるのか、と思わせて全然終わらない展開がプリンスに対する挑戦のように思えてなりません。「Pandemonium」のしっかりとした演奏は、プリンスが作曲に絡んでいないからでしょうか。凄いカッコよく堂々と演奏、「Murph Drag」をモーリスは歌っているのも最高です。MPLSジャムは「Jerk Out」のイントロなのですが凄いファンクネスで、そこからヤバいファンクの「Jerk Out」に雪崩れ込むので、ハゲヤバ中のハゲヤバです。こんなライブ・バージョンを初期にプレイしていたとは、というかミネアポリス効果ですね。最後まさかのアンコール。しかもまだ完成していない形のファンク・ジャムを披露。これこそ初演奏ではないでしょうか。プリンスは絡んではいないでしょうが、モーリス・デイ印のキーボードが浮遊するスリリングなジャムで、これを聴けるだけで大喜び。ジェロームが興奮しているのか吼えてます。 90年代終わりには『Old Dogs, New Tricks』というアルバムも制作されていたそうですが、プリンスとの折り合いが付かず頓挫。モーリスは自身の力でザ・タイム名義で出したかったのでしょうが、その音楽性の片鱗をこの96年のファースト・アヴェニューでのライブに感じられることでしょう。 1.Concert Intro 2.Get It Up 3.777-9311 4.Cool 5.Gigolos Get Loney too 6.Talkin' Shit 7.The Walk 8.The Bird 9.Girl 10.My Drawers 11.Jungle Love 12.Pandemonium 13.Crowd 14.MPLS Jam 15.Jerk Out 16.Crowd 17.Encore Jam First Avenue, Minneapolis, MN, February 1996
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アンジー・ストーン / I Ain't Hearin' U (2CDR)
¥1,490
スタックスからアンジーの5枚目となる09年のアルバム『Unexpected』のツアーから10年2月24日のスウェーデン、Lund公演をサウンドボード級の超高音質オーディエンス録音で完全収録。2時間弱のライブですが、ヒット曲「Wish I Didn't Miss You」、代表曲「No More Rain」等をしっかり網羅しつつ、『Unepected』から清涼感のある「Maybe」、優雅な「Free」、カッティングが心地良い「I Ain't Hearin' U」、新たな名曲「Why Is It」のプレイ、『Stone Love』からレアな「Stay For A While」の披露も嬉しいです。 Live at Kulturmejeriet, Lund, Sweden February 24th 2010 Disc 1 1. intro 2. Play Wit It 3. I Wanna Thank Ya 4. Everyday 5. Easier Said Than Done 6. Pissed Off 7. Makings Of You 8. Green Grass Vapours 9. Bone 2 Pic (wit U) 10. Come Home (With Me) 11. Lovers' Ghetto Disc 2 1. Stay For A While 2. Baby 3. Sometimes 4. Maybe 5. I Ain't Hearin' U 6. Brotha 7. Free 8. No More Rain (In This Cloud) 9. Wish I Did'nt Miss You 10. Why Is It
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アンジー・ストーン / Lovers' Ghetto 2008 (2CDR)
¥1,490
04年のサード・アルバム『Stone Love』の充実ぶり、05年のベスト盤『Stone Hits』で一度自身のキャリアを総括しての06年、体重を落としてスタックス・レコードと契約、リリースした『The Art Of Love & War』のツアーからスウェーデン、マルモ公演を臨場感のある超高音質オーディエンス録音にて収録。この時期のフェス映像がありリリースされています。 アンジー・ストーン / More Than A Man (1BRDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/101800019 素晴らしいのですが、時間制限があるのでどうしてもヒット曲中心となります。しかしこのマルモ公演は更に演奏曲が増え、トータル2時間、『The Art Of Love & War』から「Here We Go Again」、「Pop Pop」、『Stone Hits』からシングルの「I Wasn't Kidding」, 『Stone Love』から「Come Home (Live with Me)」、「Cinderella Ballin'」、「Wish I Didn't Miss You」のヒット曲でライブが終わっている感じになるのに、更に「U-Haul」、「Lovers' Ghetto」と アンジーの更なる名曲がプレイされていることで、絶対必携のタイトルとなっています。 Live at Kulturbolaget, Malmo, Sweden April 24th 2008. Disc 1 1. intro 2. Play Wit It 3. I Wanna Thank Ya 4. Life Story 5. Bottles & Cans 6. Everyday 7. Easier Said Than Done 8. Pissed Off 9. Come Home (Live With Me) 10. Cinderella Ballin' 11. Here We Go Again 12. Pop Pop 13. I Wasn't Kidding Disc 2 1. Baby 2. Sometimes 3. More Than A Woman 4. No More Rain (In This Cloud) 5. Brotha 6. Wish I Didn't Miss You 7. U-Haul 8. Lovers' Ghetto
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アンジー・ストーン/Stockholm Jazz Festival July 20, 2002(1CDR)
¥990
アンジーストーン。プリンスの00年のシングルU Make My Sunshineでソウルフルな喉を披露、このディープなバラードの名曲は後のHit N Runツアーでもプリンスのステージで披露されました。プリンスに認められた彼女、その経歴は93年にソロでシングルをリリース、99年のアルバムBlack DiamondのNo More Rainのヒットでネオソウルのディーバとして一躍世に認められる存在となりました。あのディアンジェロのガールフレンドであったこともあってその時のネオソウルシーンを彼と二人で席巻した感がありました。プリンスはこのアンジーストーンを経由してディアンジェロやクエストラブらとも知り合い、特にディアンジェロはUntitledというプリンスのAdoreのような名曲を作り得たのも、アンジーとやはりプリンスのお陰、と言えるのかもしれません。そんなファクターであったアンジーストーンの未発表ライブを高音質サウンドボードで収録。これだけの才能がある人ですからステージも素晴らしい!彼女は元々キーボーディストなのですが、どこかロージー・ゲインズを思わせ、プリンスが気に入る女性ボーカル的です)結構キーボードを弾けるかがネックなのかもしれませんが)。そんな彼女の熟達したプレイもこのライブで聴く事が出来ます。NPG Music Club発足時期のあのネオR&Bタイプのプリンスの楽曲の放出の背景にアンジーストーンの影響あり!このライブでそれを確認してください!! 1.Wish I Didn`t Miss You - 2.Pissed Off - 3.Snowflakes - 4.20 Dollars - 5.Easier Said Than Done - 6.Mad Issues - 7.Sweetest Taboo - 8.The Ingredients Of Love - 9.Brotha - 10.Family Affair - 11.Life Story - 12.No More Rain(In The Croud) - 13.Wish I Didn`t Miss You Live in Stockholm Jazz Festival July 20, 2002
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アンジー・ストーン / More Than A Man (1BRDR)
¥990
ネオソウルの歌姫アンジー・ストーンがより高みへ。NSJの02年、08年二つの語り継いでいくべきプロショット・ライブを1080PのHDクオリティ、ブルーレイRにて収録! 97年アリスタと契約、デビュー・アルバム『Black Diamond』の制作を開始、99年9月にリリースされました。このアルバムにより、アンジーは90年代後半から00年代前半のネオソウルの最前線に躍り出ることになります。R&Bトップ10ヒットの「No More Rain (In This Cloud)」はR&B史に残る名曲です。01年アリスタの代表だったクライヴ・デイヴィスが新レーベルJレコードを立ち上げそこに移籍、01年にリリースしたセカンド・アルバム『Mahogany Soul』。よりアーティスティックになった内容で、ラファエル・サディーク、ワリン・キャンベル、アリ・シャヒード・ムハンマド、チャッキー・トンプソン、スウィズ・ビーツなどが豪華に参加、アンジーのソングライトも素晴らしく、ネオソウルの、そしてアンジー自身の最高傑作の呼び声も高く、ビルボード初登場22位を記録した名盤です。01年のビルボード誌のインタビューで、彼女はその制作過程について次のように語っています。 「私は演奏やレコーディングをしながら、生後2か月の赤ちゃんと向き合っていました。産後の鬱で自分を憐れんでいた。このアルバムは、その辛さとグレービーソースの結晶なの。」アンジーはさらに、『Mahogany Soul』を「より温かみがあり、より心のこもった歌詞、若々しくストリートの感性がある、バランスのとれた大人のアルバム」と語っています。18年のインタビューで、アンジーは『Mahogany Soul』を「音楽的偉業を決定づける作品、基本は私自身の作品だった。他の誰かの助けで薄められたものではないの。歌詞の面で多少の助けは受けたけど、私が書き始め、誰かがそれに加えて、私が仕上げるか、私たちが仕上げるかのどちらかだった。しかし、すべてのコンセプトと主題は、とてもとても傷ついた若い女性、そして同時にとても頑固な女性から生まれたものだったわ」。 ノース・シー・ジャズ・フェスの02年のライブ。まずセカンドのタイトル曲「Mahogany Soul」がイントロダクションの如く荘厳に歌われます。実はアルバムには未収録でツアー用に特別に作られたようです。続いてア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・ムハマドがサウンド作りを担った「What U Dyin' For」。そしてダンス・クラブ・チャートで堂々一位となった「Wish I Didn't Miss You」はオージェイズの「Back Stabbers」を下地にしたクールな曲で、スウィス・ビーツのビートをライブで披露することでソウルさが加わり、観客も盛り上がっています。カーティス・メイフィールドの「Making Of You」、アルバムでもインタールードで歌われていますが、こちらはそのロング・バージョン的趣で圧巻です。マルチ・タレントのイラン・タビブ(プリンスの「The Greatest Romance Ever Sold」のリミックスでギターによる参加 )が曲作りに参加、クールなギターがやはり心地良い「Pissed Off」、そしてスタジオ曲ではアル・グリーンの「Simple Beautiful」のリフをサンプリングしている「20 Dollars」、そのライブ・バージョンは生音で再現していてかっこいいです。バンド・サウンドになっていてこれはこれでソウルフルで大ありの「Easier Said Than Done」、「あなたは元の場所に戻らないといけない」、そう歌う「Mad Issue」、シャーデーの「Sweetest Taboo」を挟み込む「Everyday」はファースト『Black Diamond』からのナンバーでディアンジェロとの共作です。メンバーをフィーチャーしつつ紹介するアンジー。とても温かい雰囲気に包まれますが、そのままラファエル・サーディクとアンジーの共作「Brotha」の演奏へ。アンジーのラップもそこで流麗に披露されます。ain't no party like Angie Stone party!とプリンスのようなコール・アンド・リスポンスも飛び出しております。「Soul Insurance」のフレーズも入ったライブならではのアレンジが最高。そしてミュージック・ソウルチャイルドとのデュエット曲「The Ingredients Of Love」、そして代表曲「No More Rain (In This Cloud)」を歌いつつまた「Wish I Didn't Miss You」のフレーズと共にバンドがステージを去って終了します。 そして08年のNSJ。超ダンサンブルなパトリース・ラッシェンとの共作「Play Wit It」は4枚目『The Art Of Love & War』収録。そしてエル・デバージもソングライトにクレジットされている「I Wanna Thank Ya」はダンス・クラブ・チャート1位となった3枚目『Stone Love』収録曲。スヌープ・ドギー・ドッグのラップをアンジーが行っています。冒頭2曲、ライブ感のあるアレンジで思わず体が動いてしまいます。「Life Story」の小気味良いカッティングはMichael Seversonによるもの。もっと知られて良いミュージシャンです。『Mahogany Soul』から「Bottles & Cans」のプレイ、02年のNSJではプレイされていませんでした。少し昔の曲をと「Everyday」のプレイ、ここではディアンジェロ的キーボード・ワークが心地良いです。そこへアンジーが「Brown Sugar」のフレーズを口ずさむのですから堪りません。そして「Easier Said Than Done」、「Pissed Off」、そしてカーティス・メイフィールドの「Making Of You」のカバーと、いずれも『Mahogany Soul』からの楽曲を堂々とプレイ。そしてニューシングルよ、とアダルトR&B1位の名曲『The Art of Love & War』から「Baby」が登場。カーティス・メイフィールドの「Give Me Your Love (Love Song)」を下地に使ったこの曲、心地良いミディアム・ダンサーのライブ・アレンジが素敵です。そしてそこから繋がって「Sometimes」、『The Art of Love & War』からの曲ですが、「愛したい、嫌いになりたい、引き寄せて、愛しているといって、引き離したい、時々は」とゆる動く愛情をメンバー全員が歌に楽器に披露することで、普遍性を出し、結果長めのプレイとなっています。そしてバンドの音楽監督、Travis Saylesとアンジーの「More Than A Woman」のデュエットへと流れ、「Brotha」は、冒頭の歌詞「彼は王様」から、ここにキングは何人居るの?と男たちを鼓舞するアンジーこそがクイーン。そして携帯電話を観客に掲げさせて「No More Rain (In This Cloud)」の感動的演奏。そしてオージェイズの「裏切り者のテーマ」のバッキングをプレイし、一度止めてからの「Wish I Didn't Miss You」、後半にアンジーらが「裏切り者のテーマ」を実際歌っているのがリスペクト感があり好感です。 Mahogany Soul What U Dyin' For Wish I Didn't Miss You More Than A Woman Makings Of You Pissed Off 20 Dollars Easier Said Than Done Mad Issues Everyday / The Sweetest Taboo Brotha Brotha II / Soul Insurance The Ingredients Of Love No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You Outro Statenhall, The Hague, The Netherlands, July 12, 2002 Angie Stone - vocals Kemba Francis, Tenita Dreher, Terry Lee Taylor - back vocals Reggie Hines - sax Christopher Morgan - guitar Jamal Peoples - keyboards Kenny Seymour - keyboards Larry Peoples Jr. - drums Larry Peoples Sr. - bass intro Play Wit It I Wanna Thank Ya Life Story Bottles & Cans Everyday Easier Said Than Done Pissed Off Making Of You Baby Sometimes More Than A Woman Brotha No More Rain (In This Cloud) Wish I Didn't Miss You / Back Stabbers Nile, Rotterdam Ahoy, The Netherlands, July 11, 2008 Angie Stone - vocals Travis Sayles - musical director, keyboards Jonathan Richmond - backing vocals, keyboards Sharay Roby, Ashley Washington - backing vocals Michael Severson - guitar Le Shawn Thomas - bass) John Wesley McVicker Jr. - drums Pro-shot 148min.
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アンジー・ストーン / Love Junkie (1BRDR)
¥990
ネオ・ソウル界でナンバー・ワン、ディーヴァ、アンジー・ストーン。プロショット、1080PのHDクオリティーのブルーレイ収録のライブで知る彼女の魅力。もう相当凄い人だとこのタイトル一つで分かってもらえるのではないかと思います。 ヒップホップの先駆的レーベル、シュガーヒル・レコードから79年初の女性グループとして登場したThe Sequence。そのメンバーだったのが当時14才だったアンジー・ストーンです。その後Mantronixへの加入、Vertical Holdではリーダー的存在となり、96年にはDevoxを結成。その頃同時無名だった若きボーカリスト、ディアンジェロと出会い、二人目の子供を授かります。彼のデビュー作『Brown Sugar』にアンジーは大きな影響を与え、その後の00年『Voodoo』において作曲、バックボーカルで参加。そして満を持してソロでファースト・アルバム『Black Diamond』をリリースします。そこから「No More Rain(In This Cloud)」がR&Bチャート10週連続でナンバーワンとなる大ヒットを記録、ネオ・ソウルにおいて最重要の一人と目されることに。尚ディアンジェロとは離婚してしまいます。 アンジーのノース・シー・ジャズ・フェス、その最初の出演、『Black Diamond』リリース後、00年のライブを完全収録。「Starship」という素晴らしい曲ながらアルバム未収録のライブ演奏がオープニング。JBの「Pay Back」の雰囲気を纏ったファンクを軽くブリッジとしてプレイして、ファンキーなカッティングがスリリングな「Visions」へ。そしてロバータ・フラックの「Feel Like Makin' Love」風の「Bone 2 Pic」、またもやギターのカッティングがダンサンブルなグルーブを紡ぎ出す当時の新曲(ボビー・ウォマックのカバーではないようで、今も尚未発表曲ではないかと)「I Can Understnd It」、黒いファンクネスで迫る「Love Junkie」、アル・グリーン「Love And Happiness」をゴスペル・マナーに演奏。映画『Money Talks』で使われ、ディアンジェロと一緒に書いた「Everyday」のプレイは、アンジーがリミックスと唱えてからすわ、シャーデー「The Sweetest Taboo」を混ぜ込んで観客に歌わせるカッコ良すぎのアレンジ。そして「No More Rain (In This Cloud)」の解放感溢れる演奏で大団円か。否ここで終らずなんとザ・シーケンスの「Funk You Up」を超カッコいいジャズファンクなアレンジで披露!この時のメンバーにはキーボードが16歳、ドラム18歳が含まれており若いのに芸達者で超びっくりです。そしてアンジーは80年代既に音楽界に居たこともあって、レディ・ソウルの風格を纏っていて相当の安定感があります。 ギターは居ませんが、後はNSJのメンバーによる2 Meter Sessionsのスタジオ・ライブ映像。名曲然と「No More Rain (In This Cloud)」のソウルフルさに満ちた演奏、繋がってシンプリー・レッドの(正確には彼が以前参加していた82年Frantic Elevatorsの)「Holding Back The Years」のジャジーなアレンジでの披露、間髪入れず「Band Medley」へと雪崩れ込みます。この演奏のベースはギャップ・バンドの「Shake Your Booty」で、そこにファンカデリックの「(Not Just) Knee Deep」等のフレーズを入れ込むファンキーなジャムとなってます。ネオ・ソウル・マナーの「Bone 2 Pic」、アル・グリーンの「Love And Happiness」、スイングしている「Everyday」の心躍らせ感、もっとこの世界に居たいと思わされる形でのフィニッシュが心憎いです。 そしてグルーのジャズマタズ、サード・アルバム『Streetsoul』、そこにアンジーは「Keep Your Worries」で客演していますが、そのライブ演奏です。流麗なピアノはなんとハービー・ハンコック!ヒップ・ホップとジャズの高純度ブレンドに酔い痴れてください。 Starship Pay Back Visions Bone 2 Pic (Wit U) Green Grass Vapors Coulda Been You I Can Understnd It Love Junkie Love And Happiness Life Story Everyday / The Sweetest Taboo No More Rain (In This Cloud) Funk You Up North Sea Jazz Festival The Hague, Netherland, 14th July, 2000 No More Rain (In This Cloud) Holding Back The Years Band Medley Born 2 Pic (Wit U) Love And Happiness Everyday 2 Meter Sessions 2000 Keep Your Worries Guru's Jazz Matazz feat. Herbie Hancock Later Archive 2000 Pro-shot 110min.
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ロイ・エアーズ / Everybody Loves The Sunshine (1BRDR)
¥990
ヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズ。ポスト・バップ・ジャズで音楽キャリアを始め、70年代に入ってユビキティを結成。Ubiquity、普遍的なものを普及させることを意味する英語ですが、ジャズとファンク、相性の良い音楽性をいち早く融合させ、ジャズ・ファンクというジャンルをしっかり確立させた功績は計り知れないものがあります。そんなロイ・エアーズのプロショット・ライブ演奏を3つ、1080PのHDクオリティーでトータル3時間、ブルーレイにてNice Lineのお求めやすい価格でリリースします。 まずは11年ノース・シー・ジャズ・フェス。ロバート・グラスパー・エクスペリメントの演奏がまずあって、キャセイ・ベンジャミンの心地良いサックスのフレーズが引っ張る前半、ロバート・グラスパーの流麗なピアノで酔わせるジャズ・インスト「Beautiful Changes」がプレイされます。バンマスのロバートの紹介からの、ロイ・エアーズらが入ってきつつの「Everybody Loves The Sunshine」は、嗄れ声のロイのボーカルとレイ・ガスキンのサックスが哀愁の空間を一気に提供してくれています。そしてヒップホップDJのピート・ロックをクリス・ロックと紹介してしまうロイ、そのピートが女性コーラスとバッキングを任された形で「Don't Stop The Feeling」が披露されます。クリス・デイブのドラムとレイのサックス、ロイのヴィブラフォン、これら適度な生音のブレンドから、気が付くとグラスパーのバンドが入ってきて、徐々にジャム感が増していく様が気持ち良いです。グラスパーのエレピに満足気な顔で見守るロイが居て、ピートのJB声のサンプリングが入り、キャセイがヴォコーダーを駆使する、72年の『He's Coming』収録の「We Live In Brooklyn, Baby」がヒップホップ寄せで演奏されます。唯一無二のロイのヴィブラフォーンの調べが蕩けます。そしてアル・グリーン、ビージーズ、キャメオ、ホール&オーツ、マイケル・ジャクソン等のダンクラ曲を観客に向けて流すピート・ロックのDJセット、そこから「Running Away」が飛び出すと、レイのサックスがまたもや大暴れ、バンド演奏のジャムの様相を呈してライブ終了まで突き進みます。 そして16年のTerminal Music & Arts Festival。これは完全にロイ・エアーズのバンドによるライブです。特にThe B.B. & Qバンドのドラム、バーナード・デイヴィスのタイム感、歌も入れる器用さには圧倒されるはず。73年のアルバム・タイトル曲「Red, Black & Green」のスリリングさ、スピリチャル且つメロウで解脱性ありありの絶対名曲「Everybody Loves The Sunshine」もこのバンドだと神々しいです。75年『Mystic Voyage』収録の「Spirit Of Do Do」、「Life Is Just A Moment」、そしてフィリップ・ウーがキーボードだった78年のアルバム『You Send Me』から「I Wanna Touch You Baby」の優雅さたるや。83年の『Lots Of Love』からの「Black Family」はロイの即興的なボーカル、そしてヴィブラホーンの流れるようなソロが入って最高です。ラストは79年の『No Stranger To Love』のオープニング曲、R&Bチャート32位の最早ダンクラ界の重鎮曲「Don't Stop The Feeling」のジャズ・ファンクとディスコの絶妙なバランス配合グルーブで閉め。クールさに特化した最高のライブです。 そして18年シンプルな編成でのTiny Deskの演奏。ボーカルはロイのみ、しゃがれ声がダイレクトに生々しく伝わってきます。「Black Family」でのビブラフォーンは神懸り的ロイを観ることが出来ます。また多幸感たっぷりの「Everybody Loves The Sunshine」はキーボードのマーク・アダムスがコーラスのサンプリングを入れて毛色を変えています。バンド・メンバーによってロイ・エアーズのサウンドは無限に変化していきます。そしてどれもこれも受け止めてしまうロイの懐の深さ。3時間があッという間に過ぎてしまいます。 Beautiful Changes Everybody Loves The Sunshine Don't Stop The Feeling We Live In Brooklyn, Baby Pete Rock DJ Set Running Away Roy Ayers - vocals, vibraphone Pete Rock, John Pressley - vocals Raeford Gaskins - saxophone Robert Glasper - piano Derrick Hodge - bass Chris Dave - drums Casey Benjamin - saxophone, vocoder Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 9. 2011 Intro Searchin' Running Away Red, Black & Green Everybody Loves The Sunshine Spirit Of Do Do We Live In Brooklyn, Baby I Wanna Touch You Baby Black Family Life Is Just A Moment Don't Stop The Feeling Roy Ayers - vocals, vibraphone John Pressley - vocal Donald Nicks - base Bernard Davis - drums Everett Freeman Jr - keyboards Letnja Scena Kabare, Sombor, Serbia, Aug 4, 2016 Serching Black Family Everybody Loves The Sunshine Roy Ayers - vocals, vibraphone Mark Adams - keyboards Trevor Allen - bass Christopher De Carmine - drums NPR Music Tiny Desk Concert, March 1, 2018 Pro-shot 182min
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メイヴィス・ステイプルス / Come Go With Me! (1BRDR)
¥990
常に変化し、観客を鼓舞し続ける、メイヴィス・ステイプルスのセットリストが異なるライブ二つを収録したブルーレイが、お求めやすいNice Lineシリーズからリリース! ステイプル・シンガーズ、家長であるローバック・"ポップス"・ステイプルズ(14年12月28日 - 00年12月19日)が、子供たちクレオサ(34年4月11日 - 13年2月21日)、パーヴィス(35年11月18日 - 2021年5月6日)、メイヴィス(39年7月10日生まれ)とともにグループを結成。イヴォンヌ(37年10月23日 - 18年4月10日)は、兄がアメリカ陸軍に徴兵された際に代わり、70年に加入しました。彼らは70年代に「Respect Yourself」、「I'll Take You There」、「If You're Ready (Come Go with Me)」、「Let's Do It Again」をリリースしヒット曲を世に送り出しました。 52年に彼らは最初のプロ契約を結びます。初期のキャリアでは、アコースティックなゴスペル・フォーク・スタイルで、ユナイテッド・レコード、ヴィージェイ・レコード、チェッカー・レコード、リバーサイド・レコード、そして65年にはエピック・レコードと、様々なレーベルでレコーディングを行いました。その中でも「Uncloudy Day」はボブ・ディランの初期に影響を与えた曲で、15年に彼はこの曲について「今まで聴いた中で最もミステリアスな曲だった...学校の机に座っている時でさえ彼らのことを考えていた...メイヴィスの写真(「Uncloudy Day」のジャケより)では彼女は私と同じくらいの年齢に見えた...彼女の歌声には圧倒された...そしてメイヴィスは素晴らしい歌手で、奥深くミステリアスだった。そして若い頃から、人生そのものがミステリーだと感じていた」と語っています。 エピックでは、ビリー・シェリルがプロデュースした教会でのライブ・アルバム『Freedome Highway』を含む一連のアルバムをリリース、そのアルバムのタイトル・トラックは、ポップスが書いた公民権運動の抗議歌でした。ステイプル・シンガーズは、エピックで「Why (Am I Treated So Bad)」や「For What It's Worth」(スティーヴン・スティルス作) など、メイン・ストリームの聴衆に受け入れられやすい音楽スタイルを確立しました。68年にスタックス・レコードと契約し、スティーヴ・クロッパーと2枚のアルバム『Soul Folk in Action』と『We'll Get Over』をリリース。クロッパーがスタックスを去ると、今度はアル・ベルがプロデュースし、有名なマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでリズムセッションを指揮し、メンフィスのアーデント・スタジオでエンジニア/ミュージシャンのテリー・マニングと、ファンク/ソウル傾向を強めていきます。 最初のスタックス・ヒットは71年初頭の「Heavy Makes You Happy (Sha-Na-Boom-Boom)」で、1971年後半にルーサー・イングラムとマック・ライス作曲の「Respect Yourself」は、ビルボードR&Bチャートで2位、ビルボード・ホット100で12位となります(後にスパイク・リーの94年の映画『Crooklyn』のサウンドトラックで使用されます)。この曲のテーマである自己啓発は、60年代の激しいアメリカ公民権運動の直後にリリースされたため、普遍的な魅力を持っていました。72年、「I'll Take You There」はビルボードの両チャートでトップの大ヒット73年、「If You're Ready (Come Go With Me)」はホット100で9位、R&Bチャートで1位となっています。75年のスタックス倒産後は、カーティス・メイフィールドのレーベル、カートム・レコードと契約し、カーティスがプロデュースした「Let's Do It Again」をリリース、ステイプル・シンガーズの2番目のナンバーワン・ポップ・ヒットとなり、アルバムもヒットしました。76年、彼らはザ・バンドの映画『ラスト・ワルツ』でコラボレーションし、「The Weight」を演奏しています(この曲をスタックスのファースト・アルバムでカバーしていました)。84年のアルバム『Turning Point 』ではトーキング・ヘッズの「Slippery People」のカバーが収録され、ダンス・チャートのトップ5にランクインしています。 メイヴィス・ステイプルスは、エピック・レコードでステイプル・シンガーズで活動していた60年代後半にソロ名義での初めてのシングル「Crying in the Chapel」、69年にはスタックスからセルフタイトルのアルバム、70年にセカンド『Only for the Lonely』をリリースしています。カーティス・メイフィールドのカートム・レーベルからの映画『A Piece of the Action』のサントラへの参加、79年にサード・アルバム『Oh What a Feeling 』をリリース後、メイヴィスのソロ名義のアルバムは89年のプリンスがプロデュースの『Time Waits For No One』までありませんでした。そして93年に再度プリンス・プロデュースで『The Voice』をリリースしています。 96年のラッキー・ピーターソンとの『Spirituals & Gospel: Dedicated to Mahalia Jackson』がありますが、メイヴィスは、04年にジム・トゥリオのプロデュース『Have a Little Faith』をシカゴのアリゲーター・レコードから出して、復活を遂げます。このアルバムには、一部セミアコースティックを含むスピリチュアルな音楽が収録されています。ブルース・ミュージック・アワーズでアルバム・オブ・ザ・イヤー他4つの賞を獲得しました。そして友人のボブ・ディランの『Gotta Serve Somebody: The Gospel Songs of Bob Dylan』収録の「Gonna Change My Way of Thinking」でデュエット、04年のグラミー賞の「最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル」部門にノミネートされました。05年には生涯功労賞を受賞。07年アンチ・レコードよりライ・クーダーがプロデュースの『We'll Never Turn Back』は公民権運動のゴスペルソングに焦点を合わせており、クーダーによる新しいオリジナル曲2曲も収録されています。 そして10年、8枚目となるウィルコのリーダー、ジェフ・トゥイーディのプロデュースで『You Are Not Alone』がグラミーのベスト・アメリカーナ・アルバムを受賞します。そしてやはりジェフのプロデュースの13年の『One True Vine』でもノミーネート。16年『Livin' on a High Note』、17年『If All I Was Was Black』、19年『We Get By』、22年にリヴォン・ヘルムとの『Carry Me Home』と順調にスタジオ・アルバムをリリースして現在に至ります。 このようにメイヴィス・ステイプルスにはステイプル・シンガーズでの多くのヒット曲に加え、そしてソロ名義、特に04年以降の充実した一連のアルバムからの楽曲があり、多くのライブ演奏のためのレパートリーが存在するのです。 そんな彼女の素晴らしいプロショット・ライブを二つ、1080PのHDハイクオリティーでブルーレイに収録しています。 まずメイヴィスの誕生日に行われた14年7月11日のNorth Sea Jazz Festivalでのライブ。前年にアルバム『One True Vine』をリリースしています。オープニングはステイプル・シンガーズのHot100で9位、ソウル・チャートではナンバーワンのヒット「If You're Ready (Come Go with Me)」。そしてバッファロー・スプリングフィールドの「For What It's Worth」、トーキング・ヘッズの「Slippery People」、ファンカデリックの「Can You Get To That」といったカバー、「自分に誇りを持てなかったら、悪巧みさえ出来ねえぞ」、そう鼓舞する問答無用の名曲「Respect Yourself」もプレイ。そして名盤『You Are Not Alone』のタイトル曲、そしてそのアルバムに収録の「Creep Along Moses」、「We're Gonna Make It」。メイヴィスのお父さんポップス・ステイプルス名義の「Freedom Highway」、カーティス・メイフィールド作の「Let's Do It Again」、そしてプリンスもカバーするステイプル・シンガーズの大ヒット「I'll Take You There」の貫禄のライブでクローズします。 そして地元シカゴでの23年2月4日のライブ。バックにメイヴィスの妹イヴォンヌはおりませんが、25年の来日時と同じラインナップでのプレイです。こちらは「For What It's Worth」がオープニング曲、そしてシングル「I'll Take You There」のB面曲「I'm Just Another Soldier」が歌われています。このライブでは「I'll Take You There」こそ入っていませんが、それが収録された名盤『Be Altitude: Respect Yourself』から「Respect Yourself」、そして「Are You Sure」も演奏しており、嬉しい選曲と言えるでしょう。19年の『We Get By』からバンド・リーダーでギターのリック・ホームストロムのカッティングがファンキーな 「Brothers and Sisters」、そして「まずこの土地から変えよう」という内容のベン・ハーパーが作詞した「Change」を披露。ザ・ステイプルス名義の78年の『Unlock Your Mind』収録の快活な「Hand Writing on the Wall」、スタックス最後のアルバムのタイトル曲「City In The Sky」、『One True Vine』から「Far Celestial Shore」、更に71年の『Staple Swingers』から「Heavy Makes You Happy」も素晴らしい演奏です。ボビー・ブルームが70年にリリースし、後にグラディス・ナイト&ザ・ピップスもカバーした名曲です。17年のアルバム『If All I Was Was Black』から「Who Told You That」、「涙を流す暇などない、やるべきことがあるんだ」と聴き手を煽る「No Time For Crying」を最後にプレイ。 メイヴィスには19年にリリースされたライブ・アルバム『Live In London』がありますが、それとはまたセットリストが異なり、常に何が演奏されるかわからない、そしてそれぞれのライブで観客はあらゆる角度から鼓舞され、感動を得ることが出来るのです。 If You're Ready (Come Go with Me) For What It's Worth Slippery People Can You Get To That Respect Yourself You're Not Alone Creep Along Moses Everything Is Everything Freedom Highway We're Gonna Make It Jam Jam 2 Let's Do It Again I'll Take You There Ahoy Hall, Rotterdam, The Netherlands, July 11, 2014 For What It's Worth I'm Just Another Soldier Brothers And Sisters Hand Writing on the Wall Who Told You That Can You Get To That City in the Sky Respect Yourself Change Slippery People Are You Sure Far Celestial Shore Heavy Makes You Happy Let's Do It Again No Time For Crying Symphony Center, Chicago, IL, USA, Feb 4, 2023 Pro-Shot 151min.
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ダニー・ハサウェイ / Live Compilation (2CDR+1BRDR)
¥1,990
圧倒的に音源、映像が少ないダニー・ハザウェイの73年までのライブをまとめた画期的なコンピレーションのリリースです! ワシントンDCの名門、ハワード大学でクラッシックを学び、オーケストレーションのアレンジもできる才を得て、主席卒業後はソングライト、ミュージシャンとしてカーティス・メイフィールドらの下でキャリアを積み、69年Atcoより「The Ghetto - pt.1」のシングル、続いて70年25歳の時にアトランティックより『Everything Is Everything(新しきソウルの光と道)』をリリース、ソロ・デビューを果たしたダニー・ハサウェイ。『Donny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)』(71年)、『Live!(ライヴ)』(72年)、『Extention Of A Man(愛と自由を求めて)』(73年)、そしてロバータ・フラックとのデュエット・アルバム(72年)やクインシー・ジョーンズ監修の映画『Come Back Charleston Blue』(ハーレム愚連隊)(72年)のサントラをリリースしています。セッション・プレイヤーとしても活躍、アレサ・フランクリンの『Young Gifted And Black』(72年)でオルガン、エレクトリック・ピアノを担当。73年に妄想型統合失調症と診断されて以降入退院を繰り返し、音楽活動はその後停滞していくこととなります。 ダニー・ハサウェイは71年録音、72年にリリースしたライブ・アルバム『Live』の最高の出来から、クラブでのライブ・パフォーマンスに大変定評があります。プリンスもその観客との緊密した一体感をアフターショウで具現化すべく、お手本としていたに違いありません。しかしその一方でダニーとそのバンドは大勢の観客を前にプレイするジャス・フェスティバルの参加がありました。73年にニューヨークで開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバル、そこでの演奏はダニーのライブの頂点と言えるものとなっていました。今回はその辺りの音源を網羅、検証して収録していきます。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルは6月30日のニューヨークのカーネギー・ホール (午後6時と午後10時の2回)の公演、7月8日のユニオンデール、ナッソー・コロシアムのグランドフィナーレ、トータル3回行われているとされています。今回、カーネギー・ホールのthe afternoon show/6 P.M.のライブ完全版を最高のサウンドボード録音で、そしてナッソー・スタジアムの完全版が上質サウンドボード録音で共に発掘され、今回のタイトルの目玉として収録しています(両音源、曲間のノイズを除去したリマスタリングを施しました)。 まずカーネギー・ホールの公演ですが、ダニーの死後発売された『In Performance』にニューポート・ジャズ・フェスティバル出演のために特別に書いた新曲「Nu-Po」、また『These Songs For You, Live!』に「Flying Easy」、「Valdez In The Country」、「Someday We'll All Be Free」、更にボックス・セット『Someday We'll All Be Free』では「Love, Love, Love」、そして『In Performance』とは異なるバージョンの「Nu-Po」の演奏が収録されています。今回のファースト・ショウの音源の発掘で、これらがどのライブに相当するのかを検証、区分けして収録しました。 まず『These Songs For You, Live!』の3曲は最初のアフタヌーン・ショウと演奏が一致しました。ミキシングもあまり変わりません。しかし「Introduction」が欠けた形の「Flying Easy」、「Valdez In The Country」の演奏後に最新アルバム『Extension Of A Man』に関するMCがカットされ、そして「Someday We'll All Be Free」の演奏後行われたバンドのメンバー紹介がカットされていました。そして『In Performance』の「Nu-Po」はアフタヌーン・ショウの方ですが歓声が被さっていて、ライブ・リミックスとなっています。 そしてボックス・セット『Someday We'll All Be Free』からの『In Performance』とは冒頭のMCが異なり、演奏もかなり違う別演奏である「Nu-Po」、こちらの方がとても高揚感があって出来が良いです。そしてMCが違う『Someday We'll All Be Free』の「Love, Love, Love」は、アフタヌーン・ショウと演奏が異なっているため、結果この2曲はイブニング・ショウとなります。しかしイブニング・ショウのセットリストは一体どのようなものだったのかは不明のままとなりました。 しかし1曲目はイブニング・ショウも軽快なライト・ジャズ・ファンク「Flying Easy」だったのではないでしょうか。それだけこのインスト演奏のグルービーさは観客を十二分に惹き付ける魅力溢れるプレイになっていると思います。そしてファンクネスを更にググっと上げた「Valdezn In The Coutry」のインストもギル・シルヴァのカッティングが軽快です。『Extension Of A Man』ではコーネル・デュプリーが弾いていますが、比較するのが一興とは言えるものの、ここでしか聴けないバンド・メンバーの演奏の妙を堪能出来ることこそ嬉しいです。ここまでダニー名義のラスト・アルバムにして最高傑作とされる『Extension Of A Man』からのプレイが続きますが、そのアルバムの中でもベストとされる曲のライブ演奏が登場します。 妄想性統合失調症と診断されていたダニーに、友人のエドワード・ハワードが彼を励ますために作詞した「Someday We'll All Be Free」。エドワードは次のように語っています。 「当時、私の頭の中にあったのはダニーのことでした。彼は非常に問題を抱えた人だったからです。いつか彼が経験していたすべてのことから解放されることを願っていました。彼の励みになるようなものを書く以外に私にできることは何もありませんでした。」 「上を向いて、最高の歌を歌い続けるんだ。だから絶対信じて、いつか皆全てが自由になれるって」。作曲はダニー自身です。 ハワードの歌詞はダニーの精神的健康の苦悩に関する個人的なメッセージでしたが、人種間の争いに苦しむアフリカ系アメリカ人の苦境を励ます賛歌と解釈され、その大きな役割を担う曲となりました。ダニー自身も特に気に入っていて、レイラ・ハサウェイは次のように述べています。 「ダニーはこの曲が大好きでした。スタジオに座り、最終ミックスの再生を聴いて泣いたほどです。アーティストが誰かを圧倒するようなものを作れるというのは、とても特別なことなのです」。 この曲はチャート入りしませんでしたが、シングルのB面「Love, Love Love」がビルボードホット100で44位、R&Bチャートで16位を記録しました。 ライブ・バージョンしか存在しないことになる「Nu-Po」の素晴らしいジャズ・インストが、3バージョン全て収録されていることで、色々比較出来ることも今回のタイトルの魅力の一つとなるでしょう。そして『Extension Of A Man』からの曲で人気の高いポップな「Love, Love, Love」の至福感、これも2バージョンあり、両方楽しむことが出来ます。アルバムではウィリー・ウィークスですが、ベイシー・サンダースのベースがとても上品です。そしてダニーの代表曲であり、ライブでこそその魅力を全開させる「The Ghetto」。ダニーが前に出て引っ張るというのではなく、バンドに溶け込んで一体感を持ったまま心地良く突き進む、JBズ辺りとは異なる、プリンスが意識していそうな超ハイレベルなジャム感がこの演奏にはあります。『Live』よりもプロフェッショナルじゃないか?そんな感想だって聞こえてきそうです。 そしてボーナスに72年のアストロ・ドーム・ジャズ・フェスからマービン・ゲイのカバー「What's Goin' On」のオーディエンス録音です。貴重且つ当時としては最上級の音質で、メンバーは不明ですが、ギターのマイク・ハワードは少なくともいる71年演奏の『Live』の面子という気がします。しかしギターがやや異なるフレージングを含んでいて、リード・ギターがいて、それがフィル・アップチャーチではなくコーネル・デュプリーかもしれません。この辺りは詳細に聴いて色々研究したい所です。 Disc 2のメインは、73年7月8日のニューポート・ジャズ・フェスティバルのサウンドボード音源です。6月30日とは異なるセットリストとなっています。 ニューヨークで開催された第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日の夜、ジョージ・ウェインはロング・アイランドのナッソー・コロシアムという大きな会場で開催すると発表しました。ヘッドライナーとしてデューク・エリントン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンらが演奏しましたが、その中にダニー・ハザウェイもいました。非常に才能のある歌手、ソングライター、ミュージシャンであるダニーは、編曲家、作曲家、指揮者、プロデューサー、革新者としても同等に優れた才能を発揮していました。70年代にロバータ・フラックと組んでヒット曲を数多く発表したスムース・ソウル・シンガーとして最もよく知られていますが、ダニー自身のレコーディングは更に野心的なもので、彼のアルバムはリズムの複雑さ、ハーモニーの洗練さ、そしてスティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズのような豊かな質感のイントネーションと音色の変化を伴う独特の神聖なボーカル・スタイルでその天才性を示しています。オペラに近いトーンコントロールが可能で、比類のない優雅でソウルフルな喉を持つダニーは、音楽、歌詞、ボーカルの高みに達しており、彼に匹敵するものは当時殆どいなかった、そんな逸材でした。 73年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの最終日のダニーのセットは、この多才なアーティストの絶頂期を確実に捉えています。多くの人が70年代初頭の最も素晴らしいライブ・クラブ・パフォーマンスだと絶賛する72年の『Live』、そこからの豊富な素材を演奏しており、ダニーは多くの聴衆と繋がることに成功しています。教会のリバイバルの熱狂に限りなく近い感情的な体験をこの音源で生み出しているのです。前年に行われている『Live』同様に、オリジナル曲と厳選されたカバー曲がミックスされたセットで、ダニーの野心的な当時のニュー・アルバム「Extensions Of A Man」からの2曲も含まれており、すべてが彼のホットな新しいバンドの強力なソウル、ファンク、ジャズの才能を提示してくれています。 セットは『Live』と同じく(しかしバンド・メンバーは一新された)、ダニーによるマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」の新解釈カバー演奏で始まります。マーヴィン自身のバージョンはソウル・ミュージックの境界を再定義していますが、クラシック、ジャズ、ゴスペル音楽の素養があるダニーのバック・グラウンドが適用されたことにより、それらの境界さえも失われ、素晴らしい感動を生み出しています。そしてキャロル・キングのバラード「You've Got a Friend」。ロバータ・フラックとのデュエット曲としてカバー、シングル・カットされています。今では数え切れないほどのアーティストによって歌われていますが、このダニーのパフォーマンスは間違いなくベストの1つに含めることが出来るでしょう。次の曲「Little Ghetto」は、同世代への愛情を理解出来る者だけが発する情熱と切迫感と共に、激しく歌われています。このアメリカの黒人青年による心に残る、しかし前向きな嘆願は、歌を通して表現された悲しみと希望の最も率直な迸りとして聴き手を魅了します。ここまでの3曲は『Live』で披露されている曲で、6月30日には恐らくプレイされていないと思われます。 ダニーの当時のニュー・アルバム『Extensions Of A Man』から2曲がプレイされ、気分を高揚させてくれます。「Valdez In The Country」は、ダニーのエレクトリックピアノの演奏が光るさわやかなジャズ・インストゥルメンタルで、その後にメロディアスな「Love, Love, Love」へと流れます。前者は、ギタリストのジェリー・ガルシアやジョージ・ベンソンなど、何十人ものアーティストがカバーしているので馴染みがあるかもしれません。この曲はキング・カーティスが69年のシングル「Body Cake」のB面に初めて録音させました(この曲では若きダニーがキーボードを演奏しています)。後者の曲は、マービンのアルバム 『What's Going On』の影響を受けていることは確実で、同様に刺激的です。またオーボエのようなビブラートとゴスペルに影響を受けたボーカルのフレージングの好例でもあり、ダニーの才を際立たせています。 ライブは、ダニーのR&Bヒット曲「The Ghetto」の長いジャムで終わります。インプレッションズのリロイ・ハトソンとのコラボレーションで作曲されたこの脈動するポリリズムのワークアウトでは、ダニーのバンドがソウル/ファンクのグルーヴを奏で、ダニー自身は楽器とボーカルの両方で即興演奏しています。彼のトレードマークであるスピリチュアルさと、サンダースによる超推進力のあるベース・ラインに支えられたこの最後の演奏で、大勢の観客を完全に魅了し、次のアレサ・フランクリンのライブが準備万端となるわけです。 尚アナログしかリリースされていない『Recorded Live At Newport In New York』からこの時の73年7月8日「Valdez In The Country」のパフォもこのタイトルに収録しています。ミックスが異なりよりダニーのエレピが前に出ており流石オフィシャル、といえる音質です。 そして今回僅か26分しか存在しない、ダニー・ハザウェイのパフォーマンス映像、それらをブルーレイに収録していますが、そこからリッピングしたライブ音源を収録。 そして『Live』のニューヨーク、ビター・エンドでのライブ、その生の歓声が被さっていない音源は『Never My Love : The Anthology』に収録されていますが、限定リリースのアナログ盤はフィル・アップチャーチ(ギター)とリチャード・エヴァンス(ベース)作のインスト「The Voice Inside (Everything Is Everything)」が21分24秒のバージョンとなっており(尚『Live』では13分40秒、『Never My Love : The Anthology』は16分3秒です)、それを収録しています。マイク・ハワード、そしてコーネル・デュプリーのギター・ソロ、そしてウィリー・ウィークスのベース・ソロ(この4分だけ急に歓声が入り『Live』のトルバドール公演からの音源を使っている可能性があります。よってビター・エンドはベース・ソロが行われていなかったか、もしくは行われていても演奏が良くなかったということになります)が入っています。尚プリンスも実は「The Voice Inside (Everything Is Everything)」のカバー演奏をしており、その音源は以下のタイトルで聴くことが出来ます。 プリンス / The Voice Inside (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/40277251 そしてダニー・ハザウェイの現存するライブ映像を1080Pにアップグレードして網羅したブルーレイが付きます。全て合わせてもわずか26分、しかしどれも素晴らしいものです。 まずロバータ・フラックとの『Double Exposure』、そこからダニーが演奏しているものを収録しています。その全貌はDVDRですが、以下に収録されています。 ロバータ・フラック / Video Collection (1DVDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100592919 尚ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのサウンドボードライブが存在し、以下のタイトルに収録されています。 ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR) https://purpletown.buyshop.jp/items/100472016 そして唯一となるテレビ放送出演のパフォ、72年Flip Wilson Showから、「Put Your Hand In The Hand サインはピース」のゴスペル、そして中間部分の映像がなく不完全ですが「Someday We'll All Be Free」はダニーがトレードマークの帽子を被っていません。そして圧巻の72年のVibrationsの「The Ghetto」の演奏。真ん中にロゴが入っていますが十二分に楽しめる映像です。ここで確認できるメンバーは、ギターはマイク・ハワード、そしてベースがウィリー・ウィークス、ドラムはフレッド・ホワイト、コンガがアール・ディロウィンで、ほぼ『Live』の面子となり、72年はこのメンバーがメインだったと言えるでしょう。またオルガンはもちろん、カウベルもダニーが叩いているのが確認できます。 CDR 1 1.Introduction 0:22 2.Flying Easy 3:01 3.Valdez In The Country 4:22 4.Someday We'll All Be Free 6:40 5.Nu-Po / Band Indroducing 7:56 6.Love Love Love 4:23 7.The Ghetto 8:02 8.Flying Easy (These Songs For You, Live! Version) 3:11 9.Valdez In The Country (These Songs For You, Live! Version) 4:08 10.Someday We'll All Be Free (These Songs For You, Live! Version) 5:30 11.Nu-Po (In Performance Version) 7:09 Newport Jazz Festival the afternoon show / 6 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 12.Nu-Po (Someday We'll All Be Free Version) 7:19 13.Love, Love, Love (Someday We'll All Be Free Version) 4:13 Newport Jazz Festival the evening show / 10 P.M., Carnegie Hall, New York, NY, June 30th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 14.What's Goin On Astrodome Jazz Festival, the Astrodome, Houston, TX, July 8th 1972 CDR 2 1.What's Going On 6:16 2.You've Got A Friend 4:00 3.Little Ghetto Boy 5:55 4.Valdez In The Country 4:02 5.Love, Love, Love 4:22 6.The Ghetto 11:00 7.Valdez In The Country (Recorded Live At Newport In New York Version) 4:03 Newport Jazz Festival, Nassau Coliseum, Uniondale, New York, July 8th 1973 Donny Hathaway - vocals, piano, electric piano Gil Silva - guitar Bassie Saunders - bass John Sussewell - drums Chuggy Carter - congas 8.Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) 3:31 9.For All We Know (Flip Wilson Show 1972) 1:28 10.The Ghetto (Vibrations, PBS TV Special 1972) 9:59 11.The Voice Inside (Everything Is Everything) (Complete Live Version from Live At The Bitter End 1971) 21:24 BRDR Baby I Love You (with Roberta Flack) [Double Exposure, 1972] The Ghetto (Double Exposure 1972) Put Your Hand In The Hand (Flip Wilson Show 1972) For All We Know (Flip Wilson Show 1972) The Ghetto (Vibrations, PBS TV special 1972) Pro-shot 26min.
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ダニー・ハサウェイ/Hampton Jazz Festival 1973 (1CDR)
¥990
R&Bそのものの代表的アーティスト、ダニー・ハサウェイの未発表ライブがサウンドボードで登場。面子はDonny Hathaway - vocals, piano, electric piano、Gil Silva - guitar、Chuggy Carter - congas、Bassie Saunders - bass、John Sussewell - drumsとなる。1曲目がフェード・インで始まるのと、わずか34分という、かの『Live』よりも少ない収録時間に、物足りないと思われることでしょう。しかしダニーの未発表のサウンドボードなんて、時間どうのこうの以前に殆ど存在がないのですから、しかたがないのです。Little Gheto Boyが名作Live以上にリズミカルになっていて、またカッティング・ギターがビート感溢れるThe Ghettoも同様素晴らしい演奏。名曲Someday We'll All Be Freeはどんな時でも圧巻の歌声を魅せてくれますし、Love, Love, Loveのライブ・バージョンも驚異的プレイ。この物足りない時間だからこそ何度もリピートしたくなる名盤と呼べるものになったのかもしれません。 1. Valdez In The Country 2. Someday We'll All Be Free 3. Little Ghetto Boy 4. I Love You More Than You'll Ever Know 5. Love, Love, Love 6. The Ghetto / Outro Hampton Jazz Festival : Live at Hampton Coliseum, Hampton, Virginia, USA, June 16th 1973
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ロバータ・フラック / 1080P Collection (1BRDR)
¥990
才女、ロバータ・フラックの歴史を俯瞰する素晴らしいタイトルの登場!1080Pのクオリティーを集めたブルーレイによるプロショット映像コンピレーションです(映像を小さくすることで画質を上げたものや、一部微小ですが映像の切れがあります。) まずはセカンド・アルバムリリース頃の70年テレビ番組『Boboquivari』から。ベース、ドラム、そしてロバ―タのピアノと歌。シンプルな構成だからこそ際立つソウル。彼女の本質そのものを聴くことが出来る『First Take』と『Chapter Two』からの初期楽曲のライブ演奏と、ポップなビートルズの「Let It Be」を哀愁たっぷりのソウルフルに崩した歌い方に変えてしまうその妙にはガツンとやられてしまう人は確実に多いと思います。 そして71年モントルージャズ・フェスティバルセカンド・アルバム『Chapter Two』収録「Do What You Gotta Do」のレアなパフォ。73年の「Killing Me Softly With His Song」、そしてスリー・ドッグ・ナイトとの最高のハモリ「Where Is The Love」はオリジナルのダニーも嫉妬しそうなくらいの出来です。 アトランティック・レコード40周年、ロバータのパフォのみ収録。「The Closer I Get To You」、「知れば知る程あなたは私に魅せてくれる。全てを与えてくれるのね、だから私はあなたの虜になった」。ほんの少し音切れがありますが、ダニーの代わりという役を定着させていたピーボ・ブライゾンのシルキーな喉と、円熟さが出てきたロバ―タとの息はぴったりです。 ジョン・レノンの「Imagine」をソウルフルに、そしてレゲエにと優雅に展開させる、92年のEarth Voice Concert。そして93年の来日公演。『Oasis』収録の「You Know What It's Like」のバウンシーなアレンジがオープニング。サックスも入りその種のジャジーさが心地良いです。安定の大名曲「Killing Me Softly With His Song」、そしてピーボはいませんが、83年のジェリー・ゴフィンとマイケル・マッサー作のデュエット10傑曲に間違いなく入る「Tonight, I Celebrate My Love」、イギリスで2位となりました。「今夜愛の儀式を行います、友人から恋人への、あなたと結ばれるの」。デニス・コリンズのボーカルは揺ぎ無く、流石アレサからビヨンセ、ドナルド・フェイゲンと一緒に仕事をしているだけあります。結婚式で定番曲、このバブルの時期に披露されておりました。ロバータの音楽を支えたバリ―・マイルスがいることで、ライブに洗練さが纏います。体が思わず動く「Chinatown」は日本独自企画のカバー披露、ファンクさがある「Prelude To A Kiss」から、ナタリー・コールも後にカバーするマイケル・ラフの「More Than You'll Ever Know」の極上ラブソング、ロバータの出世曲「The First Time Ever I Saw Your Face」のソウルフルなアレンジと飽きさせない展開。特に嬉しいのがジャジーでクールなジャムを含む「Tryin' Times」のプレイ。ファースト・アルバム収録のハバード大学出身ダニー・ハザウェイとリロイ・ハトソン(そしてロバータも)の作曲で、ニューソウルのマナーに溢れています。そしてダニーとの名曲「Where Is The Love」はスローなイントロの演出、生感がありありの大変プロフェッショナルな演奏です。そしてやはりダニーとのダンサー曲「Back Together Again」、そしてこれがまだ残っていた、「Feel Like Makin' Love」のスリリングさも含めた珠玉演奏。ガブリエル・グッドマンの高音の美声が素晴らしいです。これでラストと思わせて、77年の『Blue Lights in the Basement』から「I'd Like To Be Baby To You」をダンサーを入れて披露。ほんの少し映像が止まる箇所がありますがフラストレーションを感じさせる程では全然なく、90年代の優しさたっぷりのロバータ・フラックのマストなライブ映像だと言えるでしょう。 94年『The Oprah Winfrey Show』でのロバータのデビュー25周年のパフォ、ダニーのようにキャスケットを被ったロバータが名曲をメドレーで披露します。 98年『Boston Pops』映画『Waiting To Exhale』のサントラ収録の映画『Tootsie』で使われたスティーブン・ビショップのカバー「It Might Be You」、そして「Where Is The Love」のスローからダンサンブルに展開するライブ・バージョンを収録。 インディア・アリーを見守るようにハモるあたたかーいロバータとの「The First Time Ever I Saw Your Face」、73年の「Jesse」のライブ演奏も収録。 Angelitos Negros Save The Country Ballad Of The Sad Young Men Reverend Lee Let It Be Boboquivari PBS, KCET-TV Studio, Los Angeles (1970) Do What You Gotta Do Montreux Jazz Festival (1971) Just Like A Woman Evening At Pops (1972) Killing Me Softly With His Song Classic Concert Cut (1973) Where Is The Love with Three Dog Night (1973) Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face with the Edmonton Symphony Orchestra (1975) Killing Me Softly With His Song The Closer I Get To You Atlantic Records 40Th Anniversary (1988) Imagine Earth Voice Concert (1992) You Know What It's Like Killing Me Softly With His Song Tonight, I Celecrate My Love Chainatown Prelude To A Kiss More Than You'll Ever Know The First Time Ever I Saw Your Face Tryin' Times Back Together Again Feel Like Makin' Love I'd Like To Be Baby To You Japan (1993) Intro Feel Like Makin' Love Killing Me Softly With His Song The First Time Ever I Saw Your Face Interview The Oprah Winfrey Show (1994) It Might Be You Where Is The Love Boston Pops (1998) Intro The First Time Ever I Saw Your Face with India Arie Jesse Japan Pro-Shot 164min.