プリンス / Paradiso (4CDR)
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13年の局地的ライブの一つ、聖地パラディソ、そのアーリーとレイト、2ショーのコンプリート、オーディエンス録音でのタイトルです。
8月8日にコペンハーゲンのライブ配信中の3rdEyeTVのチャットで、3RDEYEGIRLが、ANY FANS IN AMSTERDAM(アムステルダムにファンはいるかな)、そしてNEXT WEEK、と記して告知、8月9日にはチケットが売り出されあっという間にソールドアウトとなりました。パラディソ、普通ならアフターショウを行うような場所、そこでのライブですから、速攻ソールドアウトは、当然でしょう。音質は最高で、歓声は上がりますが、極端にマイクに飛び込んできたりしません。パラディソの箱の中で行われているライブの音、そのものを録音した、という感じです。
まずはアーリーショウ。ハンナのいつもの注意事項を語る時でさえ観客は凄い反応をしています。しかし普通の観客とは異なり、へんな野次を入れたりしません。一丸となって大歓声で応えるのです。「Let's Go Crazy Reloaded」のドラム一つでもう一体となったハウス。低い音のホーンが入っているのですが、しかしこれはプリンスのキーボード。このイントロで焦らして、そしてやっとプリンスのギター、そのリフ、やっと歌われます。コール・アンド・リスポンスも観客はしっかりとプリンスに返しているのがもう溜まりません。イーダのベースで破裂音、紙吹雪が舞ったのでしょう(このことでドナのエフェクターのペダルが使えなくなったそうです)。そして緊張感のあるギター、プリンスは明らかに観客の反応の素晴らしさに驚喜して演奏をしています。そのためやり過ぎたのかギターの弦を切ってしまって、プリンスは黒のVoxギターから派手なペイントのVoxギターに変えたそうです(後に「I Like It There」でその黒いVoxが戻ってくることになります)。イーダのベース・ソロの後にはプリンスは凄い弾き捲くりをしています。しかし7分当たりのホーランド!と叫んだ後辺りでギターが無くなる所があり、そこで弦を切ったのかもしれません。とにかくそんなハプニングがあったなんて全くわからない、凄いプロフェッショナルなライブです。「Endorphinmachine」での物凄いシャウト、もうセカンド・ショウの事なんか知らない、それぐらいに劈いています。そして疾走するドラミング、ハンナも躁状態。プリンスはMCで気分はどうだい?君らの顔が良く見えるよ、と言っています。「Screwdriver」は歌い出す前に一度演奏を止めてしまいます。これはドナのエフェクターの調子がおかしいことに気がつき、実際は5分間、ステージは暗い状態で観客は待たされたそうです。その5分は音源では編集されてカットされています。そしてもう一度I'm your driver, you are my screwの叫び、そして演奏が本格的に始まります。緊迫感が増したプレイ。続く「She's Always In My Hair」も既に観客は歌っていますがそれに負けないような演奏です。一体となったクラップ、規律正しいコール・アンド・リスポンス。下手な説教をプリンスはしません、演奏をガンガン進めます。観客の気持ちを静めさせる効果を狙ったのかインスト「Liathach」がプレイされます。確かに観客は静か。時折口笛や歓声は入るが、曲の盛り上がりの時、そしてそのプレイヤーの調べが素晴らしかったりするときっちり拍手をしています。そして演奏が終わるが繋がっている「I Could Never Take The Place Of Your Man」への移行、その前後で拍手が巻き起こります。MC無しで「Guitar」へ。それでも演奏はとにかく感動的にひた走っています。プリンスがドナに愛のギターを少し、とボソッと言ってソロを与えますが、観客はそれだけで反応、大興奮しています。「Plectrum Electrum」もしっかりとした演奏ですが、観客はクラップを絶やしません。「FixUrLifeUp」では寧ろ新曲として噛み締めて聴いている観客がいます。しかしYou need to fix ur life upの所ではきっちり皆が瞬間爆発の如く叫んでいるので当然わかっています。プリンスも叫び、いつもと異なるギターのリフも入れています。そしてそこから突然のスイッチ「I Like It There」。淡々とした演奏ながら観客のクラップがアクセント、そしてコール・アンド・リスポンスが糧となるのです。4分ちょっとながら中身が濃いというか圧倒させられる「I Like It There」です。「Bambi」もいつもより静かながら、内に秘めたパワーが凄い、聴き手の心を鷲づかみにするかのよう。「Cause And Effect」ではジョシュアを含めたバンド紹介がされています。その後のギターの音色、これも心に響く素晴らしさがあります。そしてさながら「Compassion」のコール・アンド・リスポンスは今までのライブ中最も一体且つ永続に近い時間を感じさせるものとなっています。硬質な鍵盤の音でファンキーなソロを入れ、プリンスは最後歌わず、やや調子外れのピアノでフレーズを奏で、演奏が終了。そして名曲然と「Sometimes It Snows In April」では当然ですけども、サビの部分で大合唱となります。曲が終わって少し余韻がありますが、ギターが入って「Dreamer」に。ドリマーという歓声は完全にバンドのコーラス部隊と同格。その半ば自然発生的コーラスを受けてプリンスのギターは即興性のあるフレーズとなっています。最後はギター置き去りにして、そこから鳴らされる音の余韻までも演奏に組み入れます。恐らくここで一度演奏は終了、そして次はプリンスがピアノではなく、ギターで参加?の「Stratus」となります。演奏を聴く限りプリンスのピアノらしき音はありますが、ギターとキーボードをプリンスが両方?映像がないのでわかりません。しかし続くはピアノ・バージョンの「Purple Rain」へと繋がっているため、プリンスはピアノはこの時は弾いています。プリンスは後半になると歌の殆どを観客に歌わせ、フーフーフーフーのコール・アンド・リスポンスもプリンスに言われてするのではなく、自然発生的に起こっており、これがオランダのアムステルダムのファンなのだ、と思わされます。プリンスもビューティフルナイトだ、と言っています。
そしてレイト・ショウ。冒頭から凄い迫力の「The Breakdown」で幕開け。しかし「Let's Go Crazy Reloaded」は行われず「Eondorphinmachine」、「Screwdriver」が疾走するようにプレイされます。「Screwdriver」の最後はI'm your driver, you are myと叫ぶのでまたもう一回演奏されるのか、と思わされますが、そのまま終了します。「Strauts」から3rdEyeGirlでは演奏されていなかった「The Question Of U/The One」のマッシュアップは、重いベースと哀愁のギターが奏でるシンプルでブルージーなバージョンです。フーフーフーとコール・アンド・リスポンスが入りますが、最後それで演奏が終了、しっとりとした雰囲気のまま「The Love We Make」へ。今迄で一番嬉しい?と言って歌われるのは、その英訳の「So Far, So Pleased」です。プリンスのボーカルは裏返ることなく、メロディーを掴んで、その上で絶妙に崩したりして、しっかりとした歌い方です。そしてギターも絶妙で、とても快活なライブで栄えるロックチューン的演奏です。「Guitar」、「Plectrum Electrum」とロックは持続。「FixUrLifeUp」が始まると爆発的な歓声、しかし録音が良いので、サウンドボードでの歓声のように聞こえます。新曲への反応、特にこの曲は良くて、You need to fix ur life upの所できっちり皆が叫んでいます。アーリー・ショウではプリンスは言わなかったのですが、レイト・ショウではアムステルダム!と叫ぶようになります。更に「The Max」ではparty at the paradiso、と箱の名前まで言っています。それだけパラディソに対するリスペクトが出てきてます。演奏の中半からはparty at the paradisoのコール・アンド・リスポンス、そして変則なキーボード、ゆったりとスローモーなバッキングになります。オーとかなり長く言わせるコール・アンド・リスポンスも、アムスの人たちはちゃんと息を切らさず行って凄い忠誠度です。「Crimson And Clover」の自由なギター裁き、そしてover and overのコール・アンド・リスポンス中「I'll Take You There」のバッキングのようになる部分で、女性の声のような歌い方をプリンスはしています。何度でも何度でも愛する、観客がプリンスに向かってそう唱えていますが、それも終わり、今度は轟音の「Bambi」に。自然発生なのか、プリンスの無言の指示なのか、クラップが始まる中半から、プリンスがジミヘン降臨風ファンキー・ギターが奏でられます。そしてオ、ヘイのコール・アンド・リスポンスが行われて、いつもより長い演奏に。そして間髪を入れず、アムステルダームと大きな声で掛け声をかけて「Cause And Effect」が続きます。ボーカル、その節回しも変えて、調子の良いギターも入れて、楽しんでいるのが伝わってくるプリンスとバンドの演奏。観客もきっとサビの部分では飛び跳ねているんじゃないでしょうか。美しい言葉、コンパッション、その唱え、ここでもやはり行われています。思いやり、痛みをともに分け合うと言う意味のラテン語から来ているそうです。プリンスのこの時の、そして永遠のテーマです。そしてその言葉通りに、お互いが音楽を通じて思いやっているのです。プリンスはありがとう、グンナイ、と言ってステージを去りますが、プレイしていなかった「Let's Go Crazy Reloaded」を演奏すべく戻ってきます。ここでのギターは79年にミネアポリスで手に入れた(もしくは後に中古で手に入れたのか)、初期のプリンス「Why You Wanna Treat Me So Bad」のプロモで弾いているCharles Orrのカスタムギターでした。実際プリンスはギターもボーカルもノリノリです。そしてこの曲がライブのラストという衝撃。しかしその後「FixUrLifeUp」のリミックスをPAから流し(完全収録です)、プリンスはそこでも感謝の言葉を叫んでいます。この曲が流されている間も、アムスの観客はアンコールを期待してか、クラップを止めません。このショウはレアな「So Far, So Please」をプレイしています。しかしパラディソというプリンスファンが最もファナティックなオランダ人が聖地と思う、その場所で行われたことで凄いケミストリーが生まれている、それがこのアイテムの真の魅力なのです。
Paradiso, Amsterdam, Holland Show 1 August 11, 2013
Disc 1
1.Intro by Hannah 2.Let’s Go Crazy (Reloaded) 3. Endorphinmachine 4.Screwdriver (aborted) 5.Screwdriver 6.She's Always In My Hair 7.Liathach 8.I Could Never Take The Place Of Your Man 9.Guitar 10.Plectrum Electrum 11.Fixurlifeup 12.I Like It There
Disc 2
1.Bambi 2.Cause & Effect 3.Sometimes It Snows In April 4.Dreamer 5.Stratus 6.Purple Rain
Paradiso, Amsterdam, Holland, Show 2 August 11, 2013
Disc 3
1.The Breakdown 2.Endorphinmachine 3.Screwdriver 4.Stratus 5.The Question Of U - The One 6.The Love We Make 7.So Far, So Pleased 8.Guitar 9.Plectrum Electrum 10.Fixurlifeup 11.The Max - Party At Paradiso 12.Crimson & Clover - I’ll Take You There
Disc 4
1.Bambi 2.Cause & Effect 3.Let’s Go Crazy Reloaded 4.Fixurlifeup Remix (Played over PA)
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