プリンス&ザ・ニューパワージェネレーション / Act I & II Soundboard Collection (3CDR)
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激動のツアーをハイクオリティー・サウンドボードで楽しもう!
プリンスの改名騒ぎがあって、そちらがクローズアップされがちで、どのようなツアーだったのかいまいち理解されていないアクト1、2の二つのツアー。ラブシンボルの楽曲を中心としたUSアクト1とベスト・ヒット寄りのヨーロッパでのアクト2、そういう大まかな仕分けはありますが(名前は、アクト1ではプリンス、そしてアクト2ではプリンスとラブシンボルどちらかが半ば無作為に表記されていました)、実はそれぞれの細部の部分を聴いていくと素晴らしいアレンジ、楽曲が綺羅星のようにプレイされていることがわかります。今回サボタージュ・レーベルで有名なRock Over Germany、93年9月3日のLuenburgでのサウンドボード・ライブのオリジナルDATが流出、そこからリマスタリングされた音源をダイレクト収録、更にアクト1の音源も含めてボリュームたっぷりの3枚組にぎっしり詰め込んだ最強コンピレーションとしてリリースされます。
まずは93年9月3日のLunenburg、完全ステレオ・サウンドボードのオフィシャル・ライブ・アルバムと呼べる超ハイクオリティーな音質で迫ります。My Name Is Princeがこんなにファンキーにライブでは披露されていたのか、とまず卒倒することでしょう。続くSexy MFもホーンヘッズの煽りにリーヴァイだけにしか出せないギター・フレーズ、プリンスも超上からでアグレッシブな歌い方。一転ブリリアントなThe Beautiful Onesの完全バージョンをプレイし観客を落ち着かせ、Let's Go Crazy、Kissをアクト2ならではの大仰でどこか刹那な雰囲気のメドレーで迫ります。そしてB面曲Irresistible Bitchはホーンヘッズがいる超ファンキーなバージョン、She's Always In My Hairもプリンスのギターが炸裂するもこの当時に登場したアレンジで、特に後半の荒々しいカッティングを含んだジャムは晩年の3rdEyeGirlsとは別の魅力に溢れています。そして続くRaspberry Beretは、このツアーが最後となる、という噂もあったりしたからでしょうか、とても感動的です。The Crossが嬉しいプレイで、サイン・オブ・ザ・タイムズ・ツアー同様のしっかりとした演奏となっています。続くSign O The Timesもオーリオ・オーオのコール・アンド・リスポンスを入れて盛り上げます。マイケルBを呼んだ後のスリリングなギターがめちゃくちゃファンキーです。そして少し焦らしてのPurple Rainはとても優雅なプレイで、ギグを一つ終えたかのような大団円を迎えます。そしてプリンスの偉業を称えるかのように全てほぼインストの名曲のメドレーが披露され、酔い痴れているとプリンスが物悲しくI Love Un In Meを歌い始めます。このタイミングが絶妙で、欲しい所で囁いてくれる素敵な彼氏の如くです。そして歌はありませんがプリンスの煽りと語りと歌がある快活なStrollin'がプレイされます。スキャット風な歌い方がリーヴァイのギターと相まってとてもジャジーです。そしてScandalousのファルセットの美しいこと。蕩けるとはこのことです。そして歌詞を呟きつつも中々始めないGirls & Boysはのっそりとしたホーンとキンキンと鳴るフィンガーシンバルの音色が楽しいこのツアーならではのアレンジ。プリンスもオハイオプレイヤーズのシュガーフットのような歌い方をしていてファンキーです。そしてAround The World In A Dayの冒頭部分を流した後マイテが踊るアラビック・イントロが始まります。CDRですのでダンス映像がないのは残念ですが、アコースティックに巧妙なエフェクトが入る3分のインストは聴いていても十分楽しめるものです。そしてこれ以上にドラマチックな7はないのではないか、というほどにかっこいい7のロング・プレイ。最後の方で聴いたことのないパートを含んでいます。この後アンコールとなりますが、その前に観客がオーリオ・オーオと盛り上がっているのもリアルに収録されており、この音源が完全に収録されているのを物語っています。What's Up Yo!これがニューパワージェネレーション、これがマイテ、と言って、マイテにドイツ語でMCをさせています。そこからとてもかっこいい、ヘルター・スケルターなバージョンとレビューしている人もいるくらいに速攻な1999がプレイされます。ペイスメーカーを付けてのジャム、心拍を正常に保たせないと卒倒してしまいそうな位に疾走感があるジャムの始まりです。Baby I'm A Star、Rock The Houseと矢継ぎ早に曲は流れ、Americaのホーン入りのファンク・バージョン、Dance Alrightとリーヴァイのカッティングの中叫ぶD.M.S.R.、Gett Offの歌詞を唱えてからHoustyleを更に忙しくしたバージョン、そしてレアなPopeを緩くファンクするバッキングと共にプリンス独特なラッピングで披露します。ここで一度切れますが、プリンスのボイスパーカッションから本物の太鼓であるマイケルBを呼び出すクールなジャムが始まります。そしてTake The A-Train、It's Gonna Be A Beautiful Night、色々なフレーズが言葉に出来ないほど沢山飛び出して、最後はコンフュージョンとほほ笑みながら(映像はないですがきっとそうでしょう)演奏をフィニッシュ、とはならず、ロックな当時の新曲Peachをお披露目!裏で入る、ア、という斬新な喘ぎ直前のような声のサンプリング、そしてまだこの頃はChaos And Disorderと呼ばれていませんでしたが、後に既に披露されていたと話題となるギターフレーズが入る、最高のPeach!これでもかと続けられる大変エナげティックなステージ、アクト2のライブってこんなにスゴかったんですね。
続いてアクト2前半のシェフィールド・アリーナでのライブを適度な歓声が入った大変臨場感のあるサウンドボードで収録。アクト2ならではのアレンジでヒット曲を中心にセレクト、皆が納得して踊り叫んでいる姿が見えるようなLet's Go CrazyとKissの大ヒット曲、The Crossに名演、ここでも大団円の圧巻Purple Rainまでで音源が一つ、そして9月3日とは違って大仰なホーンが目立つThe Beautiful Ones、機械的な雰囲気のSign O The Times、焦らさずプレイされているホーンが前に出ているGirls & Boys、パーティー気分満載の1999まで、二つのソースから上手く編集してあります。
そしてDisc 3、まずアクト2の最終日、改名宣言日とも言われる9月7日。そのBBCライブですが、実はこれは最終日のウェンブリー・アリーナでのライブからではなく、BBCのステージからのものです。しかし全くだれることなく、最後のアンコールの部分を迫力満点に演奏。有名な20分の音源ですが、9月3日と比べても遜色なく、Don't worry, I won't hurt u、と呟いてから大ファンク大会の始まり。また別のアレンジの魅力があります。そして断片的ですが、アフターショウからのレア演奏、監獄ロック、この当時では未発表曲だったCalhoun SquareやRaceをサウンドボードで収録。
そしてアクト1ツアーからのサウンドボードも収録されています。こちらは完全収録はありませんが、Insatiableはアクト2では落ちてしまった曲、When You Were Mineもアクト1でプレイされていましたが、なんとレニー・クラビッツと歌うバージョンが収録されています。またラブシンボルからDamn U、The Max、そしてNPGの幻のファーストからのJohnnyとDeuce And A Quaterのメドレーが聴けます。またGett OffとGett Offのハウスタイルの演奏は超攻撃的で、前のダイアモンズ・アンド・パールズ・ツアーのアフターショウで聴けるようなアレンジです。どれもレア且つアクト2にはない別の魅力の素晴らしき演奏です。このままアクト3,4とどんどん新曲も織り交ぜて進化させて行って欲しかった、という気持ちにもさせられます。ゴールド・エクスペリエンス関連のツアーが次になるのですが、そういった曲も披露されていました。その辺りは今後リリースされるだろうオーディエンス録音のタイトルで聴くとして、とりあえず重要な曲をこの3CDRで、最高音質のサウンドボードで楽しむことが出来ます。
Stereo Soundboard Recordings Remastered from original DAT
[1993-09-03] Act II Tour | Rock Over Germany Festival | Flughafen Lueneburg | Luenburg | Germany
Disc 1
01. German Show Announcement (NDR) - Audience -
02. English Show Announcement - My Name Is Prince
03. Sexy M.F.
04. The Beautiful Ones
05. Let's Go Crazy
06. Kiss
07. Irresistible Bitch
08. She's Always In My Hair
09. Raspberry Beret
10. The Cross
11. Sign O' The Times
12. Purple Rain
13. Instrumental Interlude : Thunder - When Doves Cry - Nothing Compares 2 U - And God Created Woman - Diamonds And Pearls
14. With You (Instrumental)
15. Venus De Milo
16. I Love U In Me
17. Strollin'
18. Scandalous
19. Girls And Boys
Disc 2
01.Arabic Intro - 7
02.1999 - Housequake (Instrumental)
03.Baby, I'm A Star - Rock The House
04.America - D.M.S.R. - Get Off - Take The A-Train - It's Gonna Be A Beautiful Night
05.Peach - Chaos And Disorder (Instrumental)
[1993-08-02] Act II Tour | Sheffield Arena | Sheffield | England
06.Let's Go Crazy
07.Kiss
08.The Cross
09.Purple Rain
10.The Beautiful Ones
11.Sign O' The Times
12.Girls And Boys
13.1999
Disc 3
[1993-09-07] One-Off Performance | BBC Radio One | BBC Radio Concert Hall / BBC Broadcasting House | London | England
01.1999
02.Baby, I'm A Star
03.Rock The House
04.America
05.D.M.S.R.
06.Pope
07.Jam with Pacemaker - Take The A-Train - It's Gonna Be A Beautiful Night
08.Peach
[1993-08-28 am] One-Off Performance | MTV | Terminal 2 | Munich | Germany
09.Kristiane Backer Intro
10.Jailhouse Rock
11.Calhoun Square
12.Race
13.Instrumental Outro
[1993-03-26] Act I Tour | Radio City Music Hall | NYC | U.S.A.
14.Let's Go Crazy
15.Kiss
16.Irresistible Bitch
17.She's Always In My Hair
18.When You Were Mine
19.Insatiable
20.Scandalous
[1993-03-25] Act I Tour | Radio City Music Hall | NYC | U.S.A.
21.Damn U
22.The Max
23.Johnny - Deuce And A Quater
[1993-04-17] Act I Tour | Universal Amphitheater | Los Angeles | U.S.A.
24.Gett Off - Gett Off (Houstyle)
25.When You Were Mine (Featuring Lenny Kravitz)
[1993-03-25] One-Off Performance | Glam Slam | Los Angeles | U.S.A.
26.My Name Is Prince
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