プリンス/Club Nokia, LA Live 2009 Maniac Edition(1DVDR+4CDR)
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史上最高のサウンドボード、そしてプロショット映像がリリース。アルバムLotusflow3rの3枚組リリースされることを受けてのLAでのプロモーション・ライブ、その3つのライブの内一番激レアな最後の3番目のギグ、ノキア・クラブでのショウがまさかの関係者から流出によって驚愕の登場。目を疑うほどにクリアな画質と音質、そしてカメラもシンプルなアングルながら的確且つクローズにプリンスを捉え、NPGのプレイをプロフェッショナルに追いかけます。まず真っ暗なステージの中央にLotusflow3r.comでも見ることができた、プリンスの口とひげの辺りだけをピックアップした画像を中心に据えた球体の映像がスクリーンに映され、なにやら女性と男性の会話が聞こえてきます。キーボードの怪しげな音も薄く鳴り、ドラムの刻む音、そしてロンダ・スミスがエレクトリックのアップ・ライト・ベースを弾く中、キーボードはUnder The Cherry Moonを、笛のようなチープな音色で奏でます。ピアノの音色がとてもジャジーな素晴らしいバージョン!ロンダの動きのあるベース・ソロも秀逸です。しかしプリンスはまだいません。続けてレナートのピアノの音色がリードしつつDreamin' About Uとなっていきます。この曲はEmancipationからのナンバーで、ジャム・オブ・ザ・イヤー・ツアーでもプレイされていましたが、ここでは完全にレナートとロンダ、そしてジョンの3人のジャズ・インストで原曲よりシンプルなサウンドとなっています。後方から歩いてステージ前に出てくるプリンスがついに登場。プリンスは手で示してメンバー紹介。そしてWhen Eye Lay My Hands On Uがこの時初のプレイとして披露されます。最後の決めのポーズまで全く隙の無い究極演奏です。しかしこれで驚いていてはだめです。後にも先にも初の演奏曲Journey 2 The Center Of Your Heartがプレイされます。チャカ・カーンのCome 2 My House収録曲でプリンス作曲のチューン。プリンスは小さい椅子に腰掛けてそこでフゥーウーとファルセットでこの曲の冒頭のメロディーを歌い出すその瞬間、アップで歌う姿が画面に広がります。ダイレクトにプリンスらの姿が捉えている最高のカメラ。プリンスのスタジオ曲に忠実なとても丁寧な歌い方も素晴らしいし、そしてそれを支えるようにキーボードも煌びやかに忠実なサウンドが鳴ります。ロンダの表情豊かなフレージングで彩るベースも良し。プリンスが小さい椅子の上でくるりと座る位置を変えて、レナートのピアノ・ソロを促すその仕草もいちいちがカッコよいです。その後はレナートとロンダがフレージングの応酬を互いの楽器で繰り広げます。ジョンのドラミング姿も映され、そしてプリンスの流麗なギターソロもあります。そしてプリンスはもう少し今夜付き合ってくれるかい?と観客に尋ねていますが、もうこんなプレイをされたら寝るわけには行きません。弾いている姿を観客の誰かが撮影しようとしたら、いいよ、写真を撮りなよ、と許可し、いつもよりサービス精神が旺盛なプリンスがいます。そして激レアを更に超える究極レア演奏、後にも先にも初登場、再び。ブイブイと少しファンキーなフレーズが鳴るのでいよいよ盛り上がるのかな、と思えばキーボードのフレーズは、もうびっくりのThe Sun, The Moon And Starsです。Rave Un2 The Joy Fantasticに収録、元の曲では亡くなってしまったクレア・フィッシャーのストリングスが付加されていますが、その雰囲気をレナートがキーボードで上手くカバーしている、もう素晴らしい名演です。心を和ませる裏技のような名曲。プリンスはステージを歩き回り、どうだい、この曲をプレイするんだぜ、とドヤ顔且つにんまりしています。忠実に歌っている上に、サビでの高い所で観客に歌わせようとして、ちゃんと観客が歌ってくれているので(映像では観客の声はオフ気味であまり入っていません)、反応してくれて嬉しい、という顔をしています。パン、と叩くプリンスのクラップがちゃんと聴こえてくるのが凄い、流石のサウンドボードだし、それにリンクした映像なのです。プリンスが歌うことに悦になる間、ジョンがバラランと忙しく且つ機敏に叩きまくって煽り、美しいメロディーなのに、こんなにプロフェッショナルに動いているなんてと、リラックスして観ている側が襟を正すような気持ちになります。プリンスは指揮者のようにタクトして、マイクをスタンドごと観客に向けて合唱を促します。そしてプリンスは指でまたレナートを讃えるように観客に指し示しながら退場、レナートの独壇場でSometimes It Snows In Aprilのインストがプレイされます。歌っているメロディーのパートまで弾くので、聴いている内にあの映画の情景を思い起こされます。ジョンのドラムがジャジーに刻まれてワサワサ始まる、次もレアなWhen The Lights Go Down。こんな曲がまさかのプロショットで収録されている奇跡。ここではロンダのベース・ラインが主軸です。しかしギターのフレーズがガリガリと聴こえてきて、やはりプリンスがいて、ロンダの方に弾きながら近づいていきます。バンドの調子を見るのにプリンスはギターで診断するのです。結果ロンダも無駄に遊ばず忠実に弾くように大人しくなっていきます。そしてマイクに向かい歌うと全ての空気がプリンスに向けてズコーンとフォーカスされるのです、静かな曲なのに。このまま落ち着くのか、と思わされてもレナートだけは別扱いで、ブーイ、ブーイとサイレンのように入れてきて、プリンスもなぜかロンダのスタイルを見て思いついたか自分の分身の如きマッドキャットを縦に立ててカッティングを薄く弾きます。結果ふわっと弾力のあるアンサンブルとなり、語るようなボーカルがプリンスより唱えられると、ぐっとバンドはタイトにもなります。そしてEye Love U, But Eye Don't Trust U Anymore、丁寧且つ抑揚をつけるその歌い方、その時々で変わっていくプリンスの表情が映像だとよくわかります。そしてプリンスがレナートを呼んでからの彼のピアノは素晴らしく、それまでは単なるバッキングとして忠実だったのに、いざプリンスに命じられてからは目にも留まらぬ速さでフレーズを奏でたり、さらっとイカしたトーンが生まれたりと、思わず画面に釘付けになります。このメンバーだからこそのプロフェッショナルな音空間。そしてプリンスはMCをします、僕は今夜は300万ドルのライブをやりに来たんだ。そしてその後驚愕の初プレイが。She Spoke 2 Meです。映画Girl 6のサントラからのジャジーなグルーブ・ナンバー。プリンスはファルセットではなく、地声で崩した感じで歌います。ベースが良く音を出していて好感です。フルートの音色のようなキーボードもジャジーです。プリンスは後半ではファルセットとなって、スタジオ曲に忠実な歌い方となります。歌い終わるとハハアンと笑い、クラップを止めないでと観客を煽ります。2回目のバースはまた崩して歌い、踊りが少し激しくなります。手を額に当て観客の方を覗き込むようにして盛り上がっているか様子を見るジェスチャーをしているのもプロショットの映像だからこそわかるのです。そしてフルートのような音でのソロの部分でレナートがリアル・ミュージシャンだとプリンスより褒められると、フルートの調べとグルービーなキーボードの音を一緒に奏で始めて上機嫌となります。凄い器用なレナート。そしてドラム、ベースも動き出して、より一層ジャジーなインストに。プリンスは暫くしてステージに戻りますが、マラカスを取りに行き、それをマイクに近づけてシャカシャカ振って音を出しています。そしてもう、どんな曲が来ても驚かない、と思ってもこんな曲がプレイされるとは誰が想像していたでしょう。突然ドラムが入り、まさかあのプリンス史上最高の未発表曲??Life Is Like Looking For A Penny In A Large Room With No Lightです!名前も覚えられない位長いですが、素晴らしい名曲です!このお披露目は録音されてからおよそ23年ぶりとなります。この曲のライブ初演、プリンスはマラカスを持って、とても早い曲調であるにも拘らず流暢に流れるように歌詞を間違えずに歌います。観客がこの曲が何であるか、気がつき始めてざわついたり、狂喜したり、踊ったりしているのを見てプリンスはにんまりと笑っていて満足そう。フルートの音色が本当にブヒヒと生で吹いているように聴こえます。プリンスが歌を終わっても、レナートらがジャジーなインストを続け、そしてプリンスは袖に戻って赤のストラトを取り出して、ステージに戻ってきて、着くや否や絶妙なタイミングで弾き始めます。プリンスのギターはやがてカッティングとなり、キーボードも色々な音色を入れてファンキーなジャムとなります。しかしレアな瞬間はまだ続くのです。にやりと笑っているプリンスが映されると Sweet Thingのギター・フレーズを弾きます。そして誰かに向けて目配せをするプリンス。シャカ・カーンです!マイクを取り、プリンスのギターだけをバッキングに歌い始めます。二人のリラックスしたムードの演奏の間観客は大合唱演奏が終わると二人は笑い、そしてプリンスは、だから言ったよね、ここは来て正解の場所だって、と叫びます。でももう家に帰りたい、これで終わりだ、とも言っています。眠そうに目の辺りを手でこすって、もう歌いきったよ、え、マジにもっとプレイしろって?笑うプリンス、そしてシリアスに、じゃー何をここでプレイして欲しいんだい?と聞いてきました。オッケー、プレイするよ、オールナイトでここに居たいんだ、そう言ってInsatiableがプレイされます。シルキーな叫びとふっとキャンドルを吹き消すゼスチャー、ファルセットでジャジーに歌うプリンスにレナートの流麗に絡むピアノ。そしてシャンシャンと小気味良く叩かれるハイハット、ジョン・ブラックウェルはスーツを着ています。そしてScandalous、鐘の音が鳴って、やはりシルキーにファルセットで歌われるますが、地声でシンギン!とプリンスが叫ぶと、大きな声で観客がスキャンダラス!と返してきます。今度はプリンスがカモンと叫べば、観客がマーバラス!と返します。そしてプリンスは演奏が続いているのに、グンナイと言ってステージを去ってしまいます。それでもロンダが楽譜をめくっていて、カメラはパンしてジョンを映し、そこでジャンと叩いて始まるのがThe Beautiful Ones!プリンスは再びステージ中央へ。タオルを観客に投げ入れます。しかし疲れているのか、いつもならシャウトしている、do you want me? do you want him? の部分が、単なる語り口調になってしまっています。やはり3回連続、その前に3夜もジェイ・レノでテレビ出演、パフォーマンスしているのですから、疲れがここで出たのかもしれません。しかしその後のthat's what I want you, babyは最後の力を振り絞るようにシャウト、これが素晴らしい。この細い体でまだこれだけ力が残されていたのか、と思わせる位に一生懸命歌っているその健気さ。しかし疲れていても尚Nothing Compares 2 Uを繋げて歌います。プリンスはやはり冒頭から搾り出すようにして歌って、その後のセカンド・バースは観客に助けを求めるかのように手を上に下にして、大合唱を煽り、それでもサビになると大事だとばかりに歌を入れています。そしてプリンスは本当に最後の力を振り絞るように、上着を投げ捨て、ブリッジの部分を歌い、最後のサビは観客に歌わせ、プリンスはマイクを観客の方にくるりと向けてしまいます。それでも最後の最後のyouだけは、プリンスがファルセットで綺麗に入れて、そしてもう一度to youと歌って、プリンスは袖に戻っていきます。正に歌いきった、ありがとう。こんな映像、音を刻印してくれていて。
マニアック・エディションはコンプリート・エディションの1DVDRと2CDRに、更に音質の比較などの分析用に、トレード間で出回っている二つのオーディエンス・テープを独自編集し2CDR収録したもの、そしてマニアックに、当時少数の人間がその時のライブに潜入して隠し撮りをしたオーディエンス映像のDVDR(わずか3曲、トータル7分、しかしこれでも極少数に人間しか観れなかった貴重なライブの映像ということで一部のトレーダーのみ所有していた極秘映像でした)、計4CDRと1DVDRのクラブ・ノキアでのライブを徹底的に探求すべくコンパイルしたマニアックなリリースです。
One-Off Concert - Club Nokia, LA Live, Los Angeles, Mar 29, 2009
1.Under The Cherry Moon (Instrumental) 2.Dreamin' About U (Instrumental) 3.When I Lay My Hands On U 4.Journey 2 The Center Of Your Heart 5.The Sun, The Moon And Stars 6.Sometimes It Snows In April(Instrumental) 7.When The Lights Go Down 8.I Love U, But I Don't Trust U Anymore 9.Prince Talks AEG (Not AIG) 10.She Spoke 2 Me 11.In A Large Room With No Light 12.Sweet Thing(feat. Chaka Khan) 13.Insatiable 14.Scandalous 15.The Beautiful Ones
16.Nothing Compares 2 U 17. Curtain Call
Pro-shot 93min
サウンドボード・ライブ(2CDR)、オーディエンス・ライブ(2CDR)
***それぞれ2枚のディスクに完全収録です。セットリストはDVDRと同じため割愛させていただきます。
Club Nokia Audience Live(1DVDR) 7min.
When Eye Lay My Hands On U - Insatiable(pt.1) - Insatiable(pt.2) - The Beautiful Ones
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