1セットのみ!Sale! プリンス/LOL Tour Set Vol.1-3 (Total 12CDR)
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● LOL Vancover + Seattle (4CDR) LOL 001-004
ヴォリューム1、まず大変貴重なLive Out Loudツアー初日、そのファースト・ショウを収録。貴重という理由はカナダ公演であるからです。Welcome 2 Canadaツアーの例を出すまでもなく、この地の公演は中々出回らないのが常ですから。音質はすんばらしいオーディエンス録音です。内容ですが、一曲目に初お披露目The Breakdownをぶつけファンの度肝を抜いております。気合が入っていないと歌いきれない、それほどに過激にシャウトする部分があるこの曲。やはり初お披露目であるから準備万端、喉の調子もオッケー、緩急をつけた素晴らしい歌を披露しています。そしてそのままEndorphinmachineへと雪崩れ込みます。このロックな有名曲で箱の中は沸点となり蒸し揚がりそうなほどです。ヴァンクーバー、という叫び、そしてこれを見てとソロする以外下手なMCはありません。そしてやはり最初にこれをやられたら鳥肌だったでしょう、PAからScrewdriver流れている中、口パクの用意はいいかい?と言いつつ凄いシャウトで歌い出すScrewdriverです。She's Always In My Hair、I Could Never Take The Place Of Your Manとプリンスの弾き捲くる姿、そのギターが大きくミキシングされています。まだドナはサブ中のサブ、プリンスが完全なリード・ギターであり、バンマスです。ついて来いドナ、という大人な感じ。お手本なのです。プリンスがそれほどMCをしていないのも、まずこういう演奏をするんだ、という気概があるからでしょう。Guitarはかなりパワフル。そしてこれでもかとPlectrum Electrumで更なるギターの持つポテンシャルを最大限に引き出したサウンドを響かせます。真剣な音です。そしてFixUrLifeUpはドラムしか前に出ていない冒頭、しかしプリンスはそれほど崩さず歌っています。プロモーション・ヴィデオ、スタジオ曲を聴いているような、とまではいきませんが。一度演奏を止め、この曲が好きかと聴いた後、またもう一度演奏後半部分をプレイしてI Like It Thereとへ流れます。FixUrLifeUpのプレイはこの初日が一番でしょう。I Like It Thereは後にオミットされてしまいますが、この時点ではプリンスのギターと声のタクトで観客との入念なコール・アンド・リスポンスを行っているベスト演奏。そしてI Like It There曲終了前に、シンガーはプリンシアとプリンスが言う、バンド紹介もあります。悩ましいロックなギターのイントロからWhen We're Dancing Close And Slowに。続くBambiは凄い迫力で、プリンスがファルセットと喋り声のようなボーカルを交互に使い、後ろでははち切れんばかりのドラムとベース、何かを壊したかのような音のギターが炸裂します。そしてこれの準備はいいかい?と曲終わりに叫んでロックな2Y2Dがプレイされます。これもこの時が初お披露目。FixUrLifeUp的ロックさがあり、こちらは元のソウルフルな曲をバッキングでロック風にしたという感じです。後にオミットされてしまいますが、いずれソウルフルなバージョンで復活するのかもしれませんね。FixUrLifeUpのように短めなイントロのような曲ですが、そこからCause And Effectはとてもカッコいい展開。プリンスのボーカルに力というか、感情が入っているから、サビ前のメロで静かになる所もスカスカではなく、ボーカルを前に出し、ギターも少し入れ、グルーブを作っています。観客とのCompassionを含めたコール・アンド・リスポンスはまだなく、踊れる素晴らしいバージョン。そしてこの位置でライブ初登場のLet's Go Crazy Reloadedをプレイ。Let's Go Crazyをオリジナルのソロ・パートを含めゆったりと噛み締めるようにプレイしています。Frankensteinもイーダがプリンスに呼び出されてからやっと動き出す、という感じで、さてここでと能動的な感じではありません。前に前にではなく、タイム感があるのです。Dreamerはプリンスがギターを投げて(投げたら壊れるので、そっと置いて、自分のギターなので)、その音の余韻がずーっと鳴っています。そしてBoom/Stratusは、正しくBoomのギターとベース、ドラムで始まります。しかも衝撃なのはBoomをプリンスは歌っているのです!これはこれでBoomとしてクレジットして欲しいくらいです。破壊的なギターも凄いし、プリンスが歌を入れくれているだけで、曲として成立しているだけで、これほどこちらの耳が喜んでしまうのですね。3分ほどで刻むギター・カッティングが入るとStratusになります。メドレーというよりBoomの別の展開という感じながらしっくりと嵌まっているので素晴らしいです。さながらI Could Never Take The Place Of Your Manのスタジオ曲での中間の別展開インストのよう。そうなるとここでもう一度Boomが戻ってきて、プリンスが歌って、それで終わるという形が理想。そう期待しつつ聴きます。やがてThe Sailor's Hornpipeのギター・フレーズにノックするようなベースとドラムが入ります。そして弾き捲くるギター。ドンドン高みへと昇っていきます。そしてやはりStratusのまま終了。がっかりですが、それでもBoomを歌っているのはこれが最初で最後となるのでしょうか。最後プリンスがバンドをもう一度紹介して感謝の言葉を述べてライブは終了します。
そしてボーナスです。Dreamer。これは同日のセカンドショウからのものです。ドラムが先行して叩かれている所にギターはリフを入れて演奏がスタート。オーヴァンクーバーのコール・アンド・リスポンスにハウリング、弾けるチョッパー。建設工事中のようなギター音、延々とリフが繰り返される中、プリンスが声を張り上げシャウトします。謎のヴァンクーバー市民決起集会の様相とでもいいましょうか。10分弱。最後のギターの余韻でプラス1分。更にハイライトは続きます。次は翌16日のアーリーショウ。プリンスが知っているだろう?と言って始まるWhy You Wanna Treat Me So Bad?です。キーボードが殆ど聴こえず、ギターとベースでメロディーを作る。プリンスはファルセットで歌わず地声で崩したような感じで歌うので、しっかりとしたメロディーがなくかなり危なっかしい感じ。しかし途中の短いギターのフレーズ、ソロはほぼ完璧です。更にそのソロは別のプログレッシブなフレーズへと昇華していきます。そして更にゆったりとしたムードとなり、プリンスの叫びが入った混沌となりそうなのですが、抑えてスーッと終了します。幸せかい?僕も幸せだよ、と最後言っています。しかしこれ以降この曲をこのツアーではプレイしていません。まあこういう不思議でロックなバージョンも楽しい。もっとプレイして、より安定した演奏に努めて3rdEyeGirlバージョンを完成させて欲しかったです。そしてギター・ポップなLet's Go。プリンスは優しくメロディーを歌います。そして女性コーラスがなんと入ります。ハンナでしょうか。そうです、彼女らは演奏して、そして歌うべきなのです。つまりLOLをハンナがボーカルでプレイすべきなのに、結局しませんでしたね。そしてCrimson And Clover。前曲も破壊力のあるギターでしたが、ここではイントロこそギターが暴発しますが、歌い始めるとギターは大人しくなります。そしてまたサビ辺りで爆弾が落ちたかのような劈くフレーズが入ります(恐らく紙吹雪が飛んだのでしょう)。野性的な演奏です。後半はclover and cloverとコール・アンド・リスポンスがゆったりと続けられます。しかしまた突然ギターが轟きます。そのギターも直ぐ終わり、今度はSign O The Times。直ぐにプリンスは歌い出すがバックはサンプラー、そして破壊力のあるベースが叩くように飛び込んできます。プリンスが自身でブリッジ、と言ってブリッジを歌い、そして終わるとギターとベース、そしてマシンガンのような音も入り、後半はスラップベース中心の凄いカッコいいジャムとなります。しっかりとした構成のとてもファンキーなSign O The Timesです。そしてLet's Work。4月16日のレイトショウから。ここでは4月24日のレイトショウでのLet's Workとは別のバージョンです。音源があるから聴き比べたらその決定的な違いはギターのフレーズ。引っ掛けるようなフレーズを入れてるのが16日レイトショウ・バージョン、24日のレイト(後のLOLツアー・バージョンは全てこれ)にはそれがありません。続くU Got The LookはI Got The Feelingのカッティングが入るバージョンです。しかしここでもプリンスのギター・フレーズも入ってくるギター2枚バージョン。よって後半もソロを含め暴れ捲くっている箇所があります。そして4月24日のレイトショウからForever In My Life。これは『D.N.A.L.O.L 24-2』(2CDR)からのもの。
さてディスク3からは4月28日のシアトル、ファースト・セット。音質はやはり素晴らしい、個々の楽器の音が分離していて聴きやすいサウンドです。まず冒頭でシンセドラムが鳴らされる中、プリンスがしゃがれた声で何かを言っています。これはマイルス・デイビスを真似しているようです。プリンスについてのコメントを物まねして観客の笑いを誘っています。そしてその後1曲目がSign O The Times。16日のアーリーショウよりウッとかオッとか入れて少し遊びのあるボーカル。雷音とベース、緊張感のあるギター・フレーズを効果的に使っていて、オリジナルのスタジオ・バージョンよりハイパーなアレンジとなっています。しかし3分少しと直ぐに終わって、シアトーと叫んでLet's Go Crazy Reloadedへ。i'm here, where are U?の叫びからギター、そしてまたプリンスの切り裂くシャウト、絶好調ですね。観客もオー、オーと声をかけています。Endorphinmachineではやや急いだ歌い方のプリンス。MC無し。ScrewdriverはPAから流すも、口パクしていいのMCはなく、そのまま演奏に突入しているレアな展開。サビ部分も観客はとても反応良く歌っており、プリンスもここぞでシャウトを入れます。MCはないですが、絶好調の様子が伝わってきます。She's Always In My Hairでは中間でまた別のメロディーで歌い、クラップを促した後、ハウスでのショウだからね、意味分かっているだろう?と言っています。あまり饒舌ではないですが、気持ちが伝わってくるボーカルです。ベースが強調された感のI Could Never Take The Place Of Your Manはギターも哀愁があり素晴らしいプレイ。とにかくプリンスのギターの方が大きいので、Guitarのイントロがギターの余韻の中から出てくる、みたいな感じで、いつ始まったの?みたいになっています。バッキング・ギターよりよりギター・ソロ、ベースの方が爆音です。Plectrum Electrumも一方のギターの方(プリンスの方)が大きい。これから段々ドナにギターを任せるようになっていくのですが、このようなミキシングも熟考を重ね徐々にステージを変えていくのでしょう。恐らくプリンスがギターを弾いていないFixurlifeupはベースが凄い前に出ています。ギターに伴って段々ボーカルが荒々しくなっていくプリンス。I Like It Thereも同様激しい。MCも入れるようになってきました。いつもボリュームが小さいミキシングのWhen We're Dancing Close And Slowですが、イントロこそか細かったが、プリンスのファルセットとギターの調べはかなり聴こえてきます。それでもやはりドナのギター、これが小さい。次のBambiはすわ轟音。録音は良いので楽しめます。でもジョシュアのカウベルはあまり聴こえませんね。そして迫力なのは2Y2D。プリンスのボーカルも元気溌剌、劈くギターも煩わしいことなくとてもポップでロックなリフだと再確認できます。I Got The Feelingみたいなリフがここでも入っているんだな、実は。プリンスに呼ばれてイーダが止まっていたベースを復活させますが、そのフレーズが凄いカッコいい。かなり長めに演奏させています(6分)。次はCause And Effectへ移行する所でCDが終わってしまい、CD4は2Y2Dの終わりからCause And Effectが始まっています。収録を余す所なくするために仕方がないことです。この曲もイーダのベースが前に出ているので、とてもカッコいいものとなっています。ベースが聴こえないとスカスカした寂しい演奏に聴こえがちなのですが、プリンスのMCもとても栄えたものになっています。そしてlove 4 One Anotherのコール・アンド・リスポンス、更に凄いのが、カルロス・サンタナがステージに来た、と言ってはサンタナ風のギターを弾き、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンが来た、と言えばファンキーなリフを弾く所。僕は若い人のためにプレイするのが好きなんだ、写真を撮らないで、と言っています。加えてCompassionのコール・アンド・リスポンス(これが初登場となるのか、Princevaultではそのような感じの記述)は、それに合わせてファンキーなギターを合わせて入れています。10分強のCause And Effectのベスト演奏にしてベスト・レコーディングです。ポップなLet's Goは女性コーラス、そしてジョシュアの声も聴こえます。そしてベースの歪みが大きく始まってしまったCrimson And Cloverですが、やや変則なギターのリフ、元気の良いボーカル、over and overのコール・アンド・リスポンス、そしてプリンスのメロディックなベース・ソロ、そこにイーダのギターのカッティングも入り、素早いドラムにベースが合わせる超絶ジャムは鳥肌モノのかっこ良さ。そしてそこからスライのSex Machineに繋がります。気がつくとまたプリンス主軸のギターが鳴り、ここは君達の町だね、ジミー・ヘンドリックスが生まれた町、Star Spangled Bannerをプレイしたね、僕の父がウッドストックを見せてくれたんだ、裸のヒッピーが沢山いる、ってとMCをして、そこからVoodoo Chileのフレーズを弾きます。そしてくすっと笑って今度はDreamerのリフ。しかし一分くらいで、シアトル、グンナイと言ってしまうプリンス。当然あーという落胆の声が観客から上がるのですが、そこから俄然プリンスはグルービーに弾き捲くります。そしてsomebody say, 3rd eye girl!と歌うように叫びます。6分強の気合の入ったDreamerでステージは終了。
そしてボーナス。18日のレイトショウ。Let's Workはベースとギターが凄まじいです。このフレーズは、後の3rdEye TVで聴けたLet's Work Rehearsalのそれです。18日のアーリーショウのそれともまた違うリズムになっています。U Got The Lookもプリンスのギターとボーカルが前に出たミキシング。そしてLOLツアー初のサンプラーセット。プリンスの声が良く出ていますが、バンド・バージョンと呼べる形ではなく、プリンス一人が中心という感じ。プリンスが狭い箱なのにステージに上げさせようとしてます。Housequakeも30秒ほど流すだけで、ワーと叫んでライブが終了します。そして4月19日シアトル、ファーストショウからハイライト収録。嬉しいのはレアプレイDolphin。ピアノ・バージョンという感じでプリンスの歌が先行し、そこにドラムが入って段々と曲が形作られていきます。崩している所もありますが、かなり忠実な歌い方、しかし後半は崩し過ぎという感じになっていきます。ギターも入って来ますが控えめ。アウトロもあり、そこでベースが跳ねていてカッコいい。そしてこれもレアColonized Mind。トーキングブルースのように喋っているプリンス。その後歌うのですが少しダレた感じです。中間でも説教があるのですが、飽きられたくないのか、ブルージー且つゆったりファンキーなフレーズを入れて盛り上げています。変なキーボード音も入ります。ジョシュアでしょうか。そしてロックなギターソロとなり、そのままダラダラと弾いて演奏が終わります。変則演奏です。そして4月19日レイト・ショウ。前の曲と本当にMCも含め完全に繋がっているので一つのライブのように感じさせます。Alphabet St.ではカッティングより歪んだギターが目立っていて面白いバージョン。シアトルのファンキーピープルなら出来るよとアップストロークのクラップ、ダウンストロークのクラップ、それぞれを観客に叩かせるプリンス。そこにイーダのベース、そして凄いファンキーで速いカッティングを入れます。そして止まるや否やPlay That Funky Musicのカッティング・リフ、そしてドナのギター・ソロと混ざり合います。そしてドラムだけにして、その時にPlay That Funky Musicを観客に歌わせ、最後プリンスも追い駆けるようにカッティングを合わせ入れて、そのままゆったりとしたテンポとなり、演奏が終わります。
Vancouver
Disc 1
1 The Breakdown 2 Endorphinmachine 3 Screwdriver 4 She's Always In My Hair 5 Liathach (instr.) 6 I Could Never Take The Place Of Your Man (blues version) 7 Guitar 8 Plectrum Electrum 9 FixUrLifeUp
10 I Like It There incl. band intro 11 When We're Dancing Close And Slow 12 Bambi 13 2Y2D 14 Cause And Effect
Disc 2
1 Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 2 Boom - Stratus
The Vogue Theatre in Vancouver (BC), Canada April 15th, 2013 (early show)
3 Dreamer
The Vogue Theatre in Vancouver (BC), Canada on April 15th, 2013 (late show):
4 Why You Wanna Treat Me So Bad? 5 Let's Go 6 Crimson And Clover incl. Wild Thing (instr.) 7 Sign O' The Times incl. Prince bass solo
The Vogue Theatre in Vancouver (BC), Canada on April 16th, 2013 (early show)
8 Let's Work 9 U Got The Look
The Vogue Theatre in Vancouver (BC), Canada on April 16th, 2013 (late show)
10 Forever In My Life
DNA Lounge in San Francisco (CA), USA on April 24th, 2013 (late show)
Seattle
Disc 3
1 Thunderstorm intro 2 Prince impersonating Miles Davis (talking about Prince) 3 Sign O' The Times 4 Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 5 Endorphinmachine 6 Screwdriver 7 She's Always In My Hair 8 I Could Never Take The Place Of Your Man (blues version) 9 Guitar 10 Plectrum Electrum 11 FixUrLifeUp 12 I Like It There 13 When We're Dancing Close And Slow 14 Bambi (feat. Joshua on cowbell) 15 2Y2D
Disc 4
1 Cause And Effect 2 Let's Go 3 Crimson And Clover incl. Wild Thing (instr.) 4 I'll Take You There (instr.) 5 Prince uptempo bass jam 6 Sex Machine incl. speech 7 Voodoo Child (Slight Return) (guitar intro) 8 Dreamer
Showbox At The Market in Seattle (WA), USA on April 18th, 2013 (early show)
9 Let's Work 10 U Got The Look sampler set: 11 When Doves Cry 12 Hot Thing 13 Nasty Girl (instr.) 14 Alphabet St. 15 A Love Bizarre 16 Darling Nikki (instr.) 17 Pop Life 18 I Would Die 4 U 19 Housequake (instr.)
Showbox At The Market in Seattle (WA), USA on April 18th, 2013 (late show)
20 Dolphin 21 Colonized Mind
Showbox At The Market in Seattle (WA), USA on April 19th, 2013 (early show)
22 Alphabet St. 23 Play That Funky Music
Showbox At The Market in Seattle (WA), USA on April 19th, 2013 (late show)
● LOL Las Vegass + Tempe (4CDR) LOL 005-008
そして第2弾。まずラスベガス、4月26日のアーリー・ショウです。『What Happes In Vegas...Doesn't Always Stay There』の5CDRにも収録されていた日ですが。しかしこちらの方が高音質。音のパンチはないですが、バランス良い録音となっています。マイクが明らかに違うからこの高音質なのでしょう。内容はPurple TownのVol.21をご参照ください。さて続いてDisc 2のハイライト。4月26日のレイトショウ、そして4月27日セカンド・ショウ、そのハイライトですが、どちらも『What Happes In Vegas...Doesn't Always Stay There』より音質が良いです。しかしハイライトであるから、そのライブを全て収録した方にも価値があります。確かに5枚を一度に聴くのは困難だから、このようなベストセレクション、しかも音質がよいのは重宝するとは言えますが。
さて今度は5月1日、テンピ(こう読むそうです)。Purple Town Vol.18で紹介した『The Love We Make In Tempe』2CDRでは4月30日の方がコンプリート収録、5月1日は部分収録でした。ここでは5月1日の完全収録、よってそれが登場した、ということになります。音質も良好です。まずハンナの電話はしまっておいてね、の録画、録音不許可のお願い。そしてオープニングはThe Breakdownです。素晴らしい。プリンスのボーカルが栄えています。何度かアリゾナと声をかけては歓声を得ていますが、それも過度なボリュームではなく、とてもライブ感のある録音になっているのです。曲の後半にプリンスのシャウトと共に素晴らしいピアノの調べが入ります。プリンスによるものならば、プリンスは弾きながらこんなにハイテンションな曲を歌っていることになります。凄いなー。少しずつ中間のジャムをコンパクトにしはじめたLet's Go Crazy Reloadedですが、プリンスのシャウトは轟いています。適度なベースのボリュームが演奏を聴きやすくしてくれています。口パク云々も含め典型のScrewdriver、しかしノリノリで更にDreamerへと雪崩れ込んで更にテンションを上げます。これ以降レアなJoy In Repetitionを含むThank Youまで『The Love We Make In Tempe』には収録されていましたが、こちらでこの日のライブは堪能すべきです。そしてサンプラーセット。バックの音を流すのとプリンスのDJ振りは堪能できますが、バンド感がないのは少し残念です。Hot Thingも比較的長くプレイされていますが、それは前半に散々歌を歌い出すのを引っ張るから。そして素晴らしいPurple RainとAdoreのバラード・マッシュ・アップ。盛り上げながら変化していくボーカル、盛り上がってくるピアノ、結果とても一体感のあるステージとなっています。更にAdoreとなった辺りではバンド紹介があり、そしてまた一体となるフーフーフーフーのコール・アンド・リスポンスを持ってきて大団円にしています。これで終了でもおかしくないですが、この時は一日で一回のショウなので、尚続きます。GuitarからPlectrum Electrumは繋がらず、それぞれ独立しています。ハンナのドラムから始まるPlectrum Electrumでサンキュー、グンナイと叫んで終わりそうになります。しかしまたここでドラムが入りFixUrLifeUpをプレイ。最後で演奏されたのは大変珍しいケースです。荒々しくもしっかりとした演奏で、ドナのギター・ソロ、アーリゾナのコール・アンド・リスポンス。最後はバッサリ終わって名残惜しい感じですが、素晴らしいバージョンです。そして4月30日のハイライト。素晴らしい高音質オーディエンスです。『The Love We Make In Tempe』より臨場感があるし、これで是非LOLツアーの名演をコンプリートで聴きたいと思わされます。既存音源より高音質且つコンプリートとなっているのもあるので、別の角度からLOLを堪能できるアイテムと言えるでしょう。
Las Vegas
Disc 1
Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 2 Let's Work 3 U Got The Look 4 Endorphinmachine 5 Screwdriver 6 She's Always In My Hair 7 Liathach (instr.) 8 I Could Never Take The Place Of Your Man (blues version) 9 Guitar 10 Plectrum Electrum 11 FixUrLifeUp 12 I Like It There 13 When We're Dancing Close And Slow 14 Bambi (feat. Joshua)
Disc 2
1 Purple Rain 2 Adore 3 Purple Rain outro (instr.) 4 Sign O' The Times sampler set:5 When Doves Cry 6 Nasty Girl (instr.) 7 The Most Beautiful In The World 8 A Love Bizarre 9 17 days (instr.) 10 Housequake 11 Pop Life 12 I Would Die 4 U 13 Extraloveable (instr.) 14 Alphabet St.
The Joint, Hard Rock Hotel & Casino in Las Vegas (NV), USA on April 26th, 2013 (early show)
piano set:15 How Come U Don't Call Me Anymore 16 Do Me, Baby
The Joint, Hard Rock Hotel & Casino in Las Vegas (NV), USA on April 26th, 2013 (late show)
17 Sometimes It Snows In April 18 2Y2D (feat. Joshua) 19 Cause And Effect 20 Play That Funky Music
The Joint, Hard Rock Hotel & Casino in Las Vegas (NV), USA on April 27th, 2013 (early show)
21 Let's Go 22 Crimson And Clover incl. Wild Thing (instr.) 23 Plectrum Electrum
The Joint, Hard Rock Hotel & Casino in Las Vegas (NV), USA on April 27th, 2013 (late show)
Tempe
Disc 3
1 Hannah Ford speech 2 The Breakdown 3 Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 4 Endorphinmachine 5 Screwdriver 6 Dreamer 7 Play That Funky Music 8 She's Always In My Hair 9 The Love We Make (feat. Prince on piano) 10 Forever In My Life (Prince bass solo) 11 Joy In Repetition (reggae version feat. Larry Graham) 12 Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) (feat. Larry Graham) sampler set:
13 When Doves Cry 14 Nasty Girl (instr.) 15 Sign O' The Times 16 A Love Bizarre 17 Housequake 18 I Would Die 4 U 19 Hot Thing 20 Shockadelica 21 Pop Life
22 The Most Beautiful Girl In The World
Disc 4
1 Purple Rain 2 Adore 3 Purple Rain (reprise) 4 Let's Go 5 Guitar 6 Plectrum Electrum 7 FixUrLifeUp
Marquee Theatre in Tempe (AZ), USA on May 1st, 2013
8 Bambi (feat. Joshua) 9 Cause And Effect (feat. Joshua) 10 I Could Never Take The Place Of Your Man 11 Crimson And Clover - Wild Thing (instr.) incl. Manic Monday (instr.) 12 Sex Machine (feat. Larry Graham on bass & Joshua on Keys) 13 Sing A Simple Song (feat. Larry Graham on bass & Joshua on Keys)
Marquee Theatre in Tempe (AZ), USA on April 30th, 2013
● LOL Sandiego + St. Paul (4CDR) LOL 009-012
今まで録音が一切なかったサンディエゴ。その隙間をこのタイトルが埋めてくれました。まずコンプリートで収録しているのは2013年5月3日のアーリー・ショウ。ややたどたどしい英語のイーダが、録画、録音は駄目、のMCでも私は写真が好きだからここだけならいいわよ、ポーズを取るからと言っています。イントロが長いLet's Go Crazy Reloadedは結果7分の演奏に。Screwdriverもいつもの口パク前口上の後激しく歌います。オーサンディエゴのコール・アンド・リスポンスがあるStratusはギターはドナ、実際プリンスが紹介しているのでわかります。そしてそのプリンスはピアノを弾いています。しかしプリンスの流麗なピアノの調べがハードなこの曲に彩を加え、美曲となってしまいました。The Sailor's Hornpipeもフィーチャーされ、ギターを中心にベース、ピアノも絡んで面白くプレイされています。演奏が終わってプリンスはピアノのままで暫く素敵なフレーズをちょろちょろ弾きながらサンディエゴは美しいのMCをします。しかし突然プリンスはPurple Rainを歌いだしますが、ピアノはそのメロディーを弾いていません。しかしその後ドラムが入ってバンド・バージョンとなる展開はスリリング。ピアノはメロディーを軽く弾きつつ流麗なフレーズも織り交ぜ、しかも崩した歌い方で、変則的なPurple Rainとなっています。ピアノ・ソロのようなものもあります。よってジャズ・ピアノ・バージョンとでも呼べるものです。しかし凄いのはフーフーフーのいつものコール・アンド・リスポンスもした後、そのまま繋がるようにNothing Compares 2 Uをプリンスが歌ってしまうこと。気がつくとバッキングもそのような雰囲気に。プリンスに促されて観客もサビを歌っています。そしてドナへちょっとプレイしてよと言って、プリンスはピアノをより激しく弾くことで彼女の素敵なソロに期待します。そしてスルリと素直なギターソロが奏でられるのです。最後にまたプリンスはサビを観客と合唱し、綺麗にピアノを弾き、演奏を終えます。今度はファンク、プリンスはピアノのままThe Maxのプレイ。オーサンディエゴのコール・アンド・リスポンス、ドナによるギターのリードライン、それを受けてピアノも段々アグレッシブになっていきます。軽やかでスリリングなThe Maxです。FixUrLifeUpのプレイはプロモーション・ヴィデオのような歌い方、演奏。つまり羽目を外していないバージョンです。きっと近く録画が行われるためでしょう。しかし終わるや否やPlay That Funky Musicに繋がるまたもやスリリングな展開。そしてサンプラーセットではない、プリンスのギター・カッティングだけで始められるAlphabet St.です。ドラムが前のめりに叩いていてスピーディーに進んでいきます。ホーンがないですが、ドナのギターが煽るように入れられて面白い効果となっています。しかも突如今度はバイテンして、ゆったりとしたAlphabet St.になります。歌い方もゆったり。ギターはそれでもファンキーのままで、スライ風なサウンドとでも言いましょうか。そしてそのままCock Eyed Womanをトーキング・ブルーズ、でもスライ風に演奏します。ベース・ソロもあり、ブルースとは呼べない、あくまでファンキーな演奏。気が向いたらオーサンディエゴのコール・アンド・リスポンスを入れ、ギターソロも入れ、クールなファンク・ジャムという様相に。そして怪しげなワウギターのイントロ(ワウをかけたSometimes It Snows In Aprilのイントロのような)からShe's Always In My Hairが始まります。メンバー紹介も演奏中行われていますが、一度演奏を止めプリンスによるワウギターだけが弾かれ、またバンドを戻し、オーサンディエンゴのコール・アンド・リスポンスを入れます。Liathachのインストの後、もう一曲と言ってSign O The Timesのバンド・バージョンをプレイ。オーリオ・オーオのコール・アンド・リスポンスを冒頭に行ってからのっそりと歌い出すプリンス。ギターのバッキングがあって、ハンナの暴発マシンガンのようなドラムもあって、このバンド・バージョンの一つの完成系を聴くことが出来ます。サンキュー、グンナイ、いや駄目だ、沢山ヒット曲があるから我慢できないよ、と言って暫く煽った後When Doves Cryのイントロを流します。しかしみんなで歌わず、Nasty Girlsのサンプリングへ移行してしまいます。そしてHousequakeをリミックスでも聴かされているような雰囲気のごちゃまぜプレイをしています。フーフーのコール・アンド・リスポンス、ハンナを呼び出してのドラムソロ、ブチブチとしつこく叩くイーダのチョッパー、ain't no party like purple party, don't stopをコール・アンド・リスポンスさせ、最後はeverybody scream!と言って、その後演奏が終了します。
そしてハイライト収録、まず5月3日のレイトショウ。唯一のピアノセットThe Love We Makeは無難な演奏ですが、ハンナの野生的ドラムと美しいピアノが絡むI Like It Thereは面白いし、終盤に向けて盛り上げていく所を収録してあるのは嬉しいです。2Y2Dは長いドラムイントロから入って、ボーカルが歌い込まれて、スキャットもあり、ギター・ソロもある5分半のロング・バージョン。そしてそこからCause And Effectに繋がりますが、ここでも軽やかに歌うプリンスがいます。ハンナのドラムに煽られてギターも疾走感を獲得している感じです。Compassionを何度も唱えています。そしてドラムが弾けているU Got The Look、そこから間髪入れず5分演奏する長めのPlay That Funky Musicへ行き、後半は変化球的カッティングを繰り広げいつもと少し違うPlay That Funky Musicとなってライブがクローズします。そして5月4日のファースト・ショウのハイライト。1分半の長いギターイントロで始まります。Sometimes It Snows In Aprilはプリンスの噛み締めるようにじっくりそして後半は崩して歌うボーカルとメランコリックなギターの二つがメインキャストのバージョン。ギターソロもありますがドナなのでしょうか、プリンスによるダブルキャストなのでしょうか。暫く間があるので、ピアノに向かうのか、プリンス今度はHow Come U Don't Call Me Anymore?、Adoreのピアノセットですが、残念ながらそのセットの最後を飾るPurple Rainが未収録。Adoreで強引に次の曲と繋げています。最後はHard Rock Hotel Ballroom4回のショウのラスト、5月4日のセカンド・ショウ。前曲より繋がっている曲はCrimson And Clover。しかしこれが後半プリンスがベースを取り、そこでゆったりとしたフレーズを弾くロングバージョンで侮れません。I'll Take You Thereはその延長です。確かにバッキングがそのような雰囲気ですが、歌っているわけではありません。そこでいよいよプリンスがベースを弾いて長い10分弱のCrimson And Cloverが終了。ピアノのイントロがあるNothing Compares 2 U、プリンスがドナに今夜は土曜の夜だからブルースをとギター・ソロを弾かせています。そしてThe Max。後半ドラムが跳ね、ピアノも跳ね、そしてオーサンディエゴのコール・アンド・リスポンスも跳ね、段々早くなっていきそうになる所で、ラスベガス!と叫んでフィニッシュします。
そしてDisc 3からミネアポリス凱旋ライブが登場です。5月25日のレイト・ショウ。音質は素晴らしいです。ミネアポリスには真のテーパーがいるのかもしれないですね。ハンナのレコーディングしないでの注意もなんのそのです。Let's Go Crazy Reloadedでは、アップタウン、僕はここで住んでいいかい?と言っています。やはりノリが違いますね。プリンスが特に、そして観客の反応もしかりですが。Screwdriverではいつもの口パク口上をやりますが、長い。みんながそうしているから、僕も口パクしていいかい?本当の音楽は終わったんだ、だからするよ、何で駄目なんだ?と言ってから演奏を開始しています。She's Always In My Hairも今までの踏襲なのですが、アップストロークのクラップも皆綺麗に決めています。そして衝撃、プリンスが歌うFree!リハでこれをプレイしているのを聴いて感動した人もいたそうですが、なんとバンド・バージョンなのです。この名曲をエリッサが歌ったのは10年の秋のヨーロッパ、その時にプリンスはコーラスを含め一切歌っていませんでした。ここではスタジオ・バージョン同様、ファルセットで歌っていますが、セカンド・バースで歌い損じている所があるのはご愛嬌。ドナにギターソロをさせたりしています。しかし中心はプリンスのピアノ、そしてボーカル。高く盛り上げる辺りは地声で流すようにして歌っていますが、もう少し練習をして昔の勘を取り戻し、是非またいつの日かプレイして欲しいです。恐らくFreeのバンド・バージョンはパープルレイン・ツアー以来ではないでしょうか。ラブセクシーツアーはピアノだけだし、98年や99年の奴はGCSとプリンスの同名異曲のFreeだし、ワンナイトアローンツアーはピアノだけだったし、01年のセレブレーションもピアノでした。21ナイト中の8月18日深夜のIndigO2でもプレイされていましたが、NPGだけのギグでプリンスはいない。さて話は脱線してしまいました。実際ここまでいつものプレイの集大成ですが、音良し、演奏文句なしです。そしてレアプレイSo Far So Pleasedの登場です。後述するハイライト収録の5月12日のレイトショウでのそれと比べると、プリンスの歌が上手くなっています。グウェンが歌うのをプリンスが歌うので(スタジオ曲ではプリンスは下のハモリでした)キーが高く歌い辛そうですが、がんばっています。そしてレゲエ風のギター、そしてそのソロ。そのギターからStratusへ繋がりますが、プリンスはピアノ。イーダーのベースが中間で大きくフィーチャーされます。The Sailor's Hornpipeはギターによるもの。長いギターソロもあります。しかし残念ながら流麗なプリンスのピアノ・ソロのパートはありません。そしてピアノ・バージョンのPurple Rain、ドラムはなんとあの元レボリューションのボビーZです。ぎょえー。歌っている最中に今日は友人が来てくれたよ、とさらっと言っています。急遽また友人になったんじゃないの?プリンスもいつもより素晴らしいフレーズを弾いています。しかし泣いているのか(そんなわけない)、プリンスの声が嗄れています。So Far So Pleasedでやられたのでしょうか?土曜の夜だ、歌わなきゃとフーフーフーフーの大合唱となります。ドラムが誰か、知っているだろ?そう言うと大歓声が起こります。彼の名前は僕のブラザーだ、どんなときでもボビーは魂だった、眠るとき時々思うんだ、沢山の人が僕を萎えさせた、この痛みの中どのくらいの間歩き続けなきゃならないんだと、そしてわかったんだ、僕がしたいことは、パープルレインが降る中あなたの愛を見つけたいってことだと。魂がいつもある、僕らは教会へ行くべきだ、と語ってまたフーフーフーをやります。そして最後に、故郷に感謝するよ、ボビーZに愛を!と叫び終了。The Maxは完全声が潰れてしまっているプリンス。こんな声はそうはない。それでも叫んだりAin't no partyのフレーズを言わせたりして、崩した歌い方で演奏を進めます。ピアノもギターも絶好調、ファルセット気味のシャウトは大丈夫、でも声が嗄れているんです。なんで?そしてやがて喋るだけで歌わなくなります。そして演奏を早くした後オール・ザ・ワンとバンドを止め、ハンナ、ちょっと横になりたいよ、と言うと、ドラムとサイレンのようなキーボードが鳴ります。Laydownですが、プリンスの声は嗄れたまま、しかしこういうボーカルだと思って聴けばファンキーです。喋るような部分こそ声が嗄れていて痛々しいくらいですが。バックは今までとは異なる新しいもので、スリリングなギターが別の雰囲気にしています。ホームタウン!と叫び、笑うプリンス、そして愛している、グンナイ!と演奏が続く中叫ぶプリンス。しかしそれでもパープルパーティーはまだ終わらない、とガラガラ声で叫ぶプリンス。そしてラスベガス!と更にもう一発吼えます。もうこれで終わりでもいい、と思いますよ。しかし後一曲、それはインストなのです。パール・ジャムのカバーEven Flowですよ。この曲を高音質オーディエンスで聴ける喜び。これぞロックだ。観客が思わず拍子を取ります。取らないで欲しい、このままこのボーカル・フレーズをギターで弾く様だけを聴かせて、と思ったら、拍手が止みました。みんな唖然と聴いています、そうするとまた拍手が始まります。プリンスの無言の指示でもあるのでしょうか。しかしまた止みました。ジェフ・ベックのライブのようにインストだけは嫌だけど、要所でならこのような溢れんばかりのロックの洪水を浴びたくもなります。突き刺すような限界までのギターの轟音。しかし音割れがない極上オーディエンス。プリンスは最後一言Thank youしか言わず、演奏を終了させます。ハイライトは25日のファースト・セット。The Love We Makeは、時折のどの調子の悪さが出ていますが、まだ悲惨なセカンド・ショウのラストとはかけ離れたもの。ドナのギターを称え、サンプラーセットへ。ホームタウン!と叫び、歌う部分は結構淡白にして気を使っています。しかしちゃんとWhen Doves Cryは歌ってくれています。Nasty Girlではベース音も被せています。Sign O The Timesはオーリオ・オーオのコール・アンド・リスポンスをするも、歌は少し嗄れてきたかな。しかし羽目を外さない程度にちゃんとボーカル披露はしています。気がつかせないようにしているというか。ヒットが何曲あるか知っているか?と言いながらThe Most Beautiful Girl In The World、Forever In My Lifeはちらっと数秒流すだけ、そしてハットタイン!と叫びHot Thingはバンド演奏。そしてA Love Bizarreもプリンスは2分ちょっと歌います。Housequakeは冒頭の語りの部分からちゃんと歌います。しかし途中バッキングを止め、これが口パクバンドのすることかな?と言ったり、本物音楽まだ嫌いなんだ?とかDJのように喋りを入れます。一体バンド演奏をしているのかDJをしているのか、多分どっちもやっている器用な奴です。そしてスペイシーな超絶チョッパーベースまで聴かせてくれます。そしてMr. Goodnightを流し、今までお楽しみいただけましたか、ボビーはミスターグンナイだ、ドラムはグンナイだ、とプリンスは言って、そしてPurple Rainがプレイされますが、残念ながら未収録。しかしその後のEven Flowは収録しています。素晴らしい演奏ですが、セカンド・ショウの方が音が良いせいもあるのか、グッと来るものが少ないかな。卒ない演奏だし、かっこいい、でもそれだけのもの。もしこれしか残されていなかったら、このバージョンを凄く褒めちぎったでしょう。尚この後のBambiはファルセットを多用し、スタジオ録音のそれに近いボーカルになっています。声の調子が悪いのがこういうイレギュラーな結果になったのでしょう、喜んでいいいのか、悲しむべきなのか。U Got The Lookはオールドスクールを最後一曲プレイするよ、と付けたしのように演奏し、観客に歌わせる部分が多いです。サンキューホームタウンと叫び、ギターの余韻を少し残してライブは終了します。
さてボーナス・トラックは5月12日のレイトショウから。LOLツアー中最高音質のオーディエンスがありますが、そこから抜粋したもの。恐らくConfusionがリマスターしたものではなく、オリジナルの音源からだと思われます。音の質が似ているので。Boomを演奏していないのにBoom/Stratusとしたのも曲名までそのまま。Mythのセカンドショウと比較したいSo Far So Pleased。ファルセットで歌うとかすれば良いのに。この4曲の内容はPurple Town Vol.20、『Live Out Loud - Denver 5-12 Late Show』 (2CDR)を参照してください。
Sandiego
Disc 1
1 Ida Nielsen speech 2 Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 3 Endorphinmachine 4 Screwdriver
5 Stratus (feat. Prince on piano) 6 Purple Rain (feat. Prince on piano) 7 Nothing Compares 2 U (feat. Prince on piano) 8 The Max (feat. Prince on piano) 9 I Could Never Take The Place Of Your Man 10 Guitar 11 Plectrum Electrum 12 FixUrLifeUp 13 Play That Funky Music 14 Alphabet St. 15 Alphabet St. (blues version) 16 Cock-Eyed Woman 17 She's Always In My Hair 18 Liathach (instr.)
Disc 2
1 Sign O' The Times sampler set: 2 When Doves Cry 3 Nasty Girl (instr.) 4 Housequake
The Hard Rock Hotel Ballroom in San Diego (CA), USA on May 3rd, 2013 (early show)
5 The Love We Make 6 I Like It There 7 2Y2D (feat. Joshua) 8 Cause And Effect (feat. Joshua) 9 U Got The Look (feat. Damaris Lewis) 10 Play That Funky Music (feat. Joshua)
The Hard Rock Hotel Ballroom in San Diego (CA), USA on May 3rd, 2013 (late show)
11 Sometimes It Snows In April 12 How Come U Don't Call Me Anymore 13 Adore
The Hard Rock Hotel Ballroom in San Diego (CA), USA on May 4th, 2013 (early show)
14 Crimson And Clover - Wild Thing (instr.) 15 I'll Take You There (instr.) 16 Nothing Compares 2 U 17 The Max
The Hard Rock Hotel Ballroom in San Diego (CA), USA on May 4th, 2013 (late show)
St.Paul
Disc 3
1 Hannah Ford speech 2 Let's Go Crazy (reloaded) incl. Frankeinstein 3 Endorphinmachine 4 Screwdriver 5 She's Always In My Hair 6 Free 7 I Could Never Take The Place Of Your Man 8 Guitar 9 Plectrum Electrum 10 FixUrLifeUp 11 I Like It There 12 So Far, So Pleased 13 Stratus 14 Purple Rain (feat. Bobby Z.)
Disc 4
1 The Max 2 Laydown 3 Even Flow
Live at The Myth Live in St. Paul (MN), USA on May 25th, 2013 (late show)
4 The Love We Make sampler set 5 When Doves Cry 6 Nasty Girl (instr.) 7 Sign O' The Times
8 The Most Beautiful Girl In The World 9 Forever In My Life 10 Hot Thing 11 A Love Bizzare 12 Housequake
13 Mr. Goodnight 14.Even Flow 15 Bambi (feat. Joshua Aaron Michael Welton) 16 U Got The Look
The Myth Live in St. Paul (MN), USA on May 25th, 2013 (early show)
17 A Case Of U 18 The Ride 19 Boom - Stratus
20 So Far, So Pleased
The Ogden Theatre in Denver (CO) on May 12th, 2013 (late show)
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