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プリンス/New Paisley Park Jam 2015 (3CDR)

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プリンスが新しいサウンドを提示しようとしていたことがわかる、素晴らしいペイズリーパークでのギグが新発掘されました。プリンスのプログレッシブさは決して枯渇しない、そのことがきっとわかることでしょう。

まずDisc 1は、レコード店の関係者は入場がタダだったRecord Store Weekend Jamと題された15年4月19日のプリンスのライブの前半を収録しています。かなり良好なオーディエンス録音です。冒頭がフェードインで始まりますが、わずかだけ欠けていると思われます。ボーカルはリヴ・ウォーフィールドではなく作者プリンス!雄大なライブ・ヴァージョンに仕上がっています。続くFunknrollはファンクさがかなり増した演奏でMillion $ Show風のギター・カッティングが最後にプリンスによりプレイされています。冒頭がロックをしつつ長くトータル10分弱のLet's Go Crazy、そしてTake Me With U級にポップなRock N Roll Love Affairの演奏と流れ、ペイズリーパークならではのレアな展開で、中間のギター・ソロも変則的です。Pretzelbodylogicをしっかりと演奏し、エクステンデット・ヴァージョンよろしくStratusの各メンバーのプレイ、面白いエフェクトを含んだドラム・ソロ、これらが混然と混ざり合ったハードなジャズが素晴らしいです。

そしてDisc 1の後半はジュディス・ヒルのセット。この時の面子は恐らく、チャンス・ハワードとキップ・ブラックシャイヤー、そしてドミニク・ザヴィエル・タップリン(NPGQのメンバーでもあります)の3人がキーボード、カーク・ジョンソンがドラム。そしてジェシー・ラーソンがギター(彼は#MPLSというバンドの元メンバー)、そしてモノネオンがベース。ジュディスのセットもフェードインより始まりますが、こちらもそれほど演奏は欠けていないのではないでしょうか。ジュディスのファースト・アルバム、つまりプリンスがプロデュース、曲作りをしており、そのプリンシー且つファンキーなサウンドを彼女が迫力たっぷりにライブで表現します。実際ライブの方がよりファンク度が高く、Turn Upは猛烈な観客への鼓舞と疾走感で迫ります。モノネオンの変態ベースで重厚さを獲得したオハイオプレイヤーズのFireのカバーはチャンス・ハワードがメインで歌います。そしてキップ・ブラックシャイヤーの十八番曲、スティービー・ワンダーのSuperstitionが久々の披露、そしてソウルフルなジュディスによるファースト・アルバムに収録のCureを歌い、そしてそこにキップ・ブラックシャイヤーがHot Fun In The Summertimeのサビをコーラスのように入れ込むマッシュアップ・ヴァージョンです。そしてジュディス自らのピアノでアレサ・フランクリンも歌っているベンEキングのカバーDon't Play That Soundを最高に歌い上げる大ソウル大会、そしてジュディスのアップ曲Wild Tonightもプリンス色が強く反映されたアレンジ。堂々としたCry Cry Cry、そして最後は激ファンクのMy People、その雰囲気を継続させてチャンス・ハワードがジュディスと共にNo Diggityを歌い、モノネオンがヴォコーダーで絡む最強の胸熱クローズとなります。

Disc 2はRecord Store Weekend Jamの後半、プリンスのセットが再び始まります。ついにRevelationのライブ・ヴァージョンが発掘されました。7分のとにかくクールなジャム、歌はありませんが、聴き手の心が少しずつ清らかになっていくのを見守るかのようなプリンスの叙情的なギターは唯一無二です。原曲からかなり逸脱した変則的なギター・カッティングが恐ろしいほどスリリングなThank Youはプリンスのボーカル入りでホーンも鋭く切り込みます。マーカスを呼び出してのサックス・ソロも最高です。突然ダウナーになりますが、変則的なカッティングのフレーズのまま、ジュディス・ヒルが今度はメインになって歌い、その傍らプリンスは観客にも歌わせます。そしてプリンスが作ったと証明するかのようにプリンスが冒頭少し歌っているMy Peopleは先のThank You For Talkin' To Me, Africaのダウナーさが継続しているため、ジュディス・ヒルのセットで聴けたバージョンとは異なります。そしてプリンスがベース、イーダ・ニールセンがギターといつもの3rd Eye Girlの形態とは異なる形になっています。そしてAs Train Go Byはプリンスのギターが前に出たアレンジで、ジュディスのボーカルを含めややゆったりとしたグルーブで迫ります。これはジャムだ、君らはただ踊れ、とプリンスは観客に言って、ジュディスとヴォーカル・デュエットします。そしてとてもスリリングなギター・ソロ、これはプリンスによるものでしょう。演奏がストップしてもまた始まり、ジュディスも変則に歌が入り、面白いギター・フレーズが目まぐるしく飛び出す、プリンスがタクトしていることがとてもわかるジャムになっています。ファーストでグラミー賞の新人賞、セカンドSound & Colorでグラミー賞の3部門受賞と凄いロック・バンドであるアラバマ・シェイクスがプリンスのペイズリーパークで演奏した際のオーディエンス音源より、プリンスが客演したGimme All Your Loveを収録。元々この曲はかなりギターがフィーチャーされていて徐々にヘビーなロックになっていく、しっかりと完成しているのですが、プリンスがそこにおっ!という形で変わったフレーズを入れ込んでいます。そして観客が盛り上がっていることでわかるプリンスによるギターソロが5分半辺りから登場します。

Disc 2の後半、そしてDisc 3は、ジュディス・ヒルがスティーヴン・コルベアのレイト・ショウに出演したのをお祝いして行われたペイズリーパーク内でのライブを高音質オーディエンス収録しています。因みにお祝いされているジュディス本人はいません。そして小さいステージ、NPGMCルームで行われました。しかしシェルビーとほぼ変わるようにして出てきたNPGのバックコーラス、アシュレイ・ジェイをかなりフィーチャーしたライブとなっています。ルーファスのカバーYou Got The Loveで始まります。ヴォーカルはリヴとアシュレイが交互に歌い、補完し合うようにコーラスを入れ合います。アシュレイはテイマーを思わせる伸びやかなヴォーカルでとても気持ち良いです。一方バンドのバッキングはジャズ・ファンクしており、歌がない部分はNPGQを思わさるジャジーなインストのようです。それでもベースはモノネオンで、彼のベースがこのジャムのキーです。優雅さとアグレッシブさが巧妙に混ざり合ったギターはプリンス。そして雰囲気はそのまま継続しジュディスのAs Train Go Byの緩いグルーブの重いファンクとなります。後ろでプリンスがコーラスを入れています。ワウのギターも黒さを助長しています。軽快なキーボード・ソロがありますが、何とプリンスによるもの。プリンスはギターとキーボードの二つをプレイしているのです。後半またYou Got The Loveが歌われ、実質二つの曲のマッシュアップのような、かなり複雑なジャムです。プリンスのブギーなキーボードのバッキングでややダウナーなPaisley Parkはとても新鮮なアレンジで、プリンスの軽快だけど低い声での歌とアシュレイのソウルフルにムーブする二つのスタイルがバランスよくミックスして進んでいく初めて聴くヴァージョンです。そのグルーブを持続させつつ、プリンスがスクラッチ音を入れまたPaisley Parkが歌われます。ロッキッシュなギターとリズミカルなキーボードが入りますが、ギターはドナ・グランティスです。ブレイクしてもまた別のギターが前に出たグルーブとなり、プリンスもメインで崩した歌い方で進み、一方リヴとアシュレイのコーラスがとても黒く展開します。ジュディスの出演はどうだったか、プリンスが観客に尋ね、今度はややペースダウンしたグルーブで全く聴いたことのないサウンドが展開されます。ポコポコとカウベルの叩く音、そしてギターでStratusのフレーズが登場、これでやっとStratus何だとわかりますが、演奏が進んでいよいよ新機軸のStratusなんだと思わされます。後半に幻惑的なギター・フレーズが入り、ジミー・ヘンドリックスが降臨したかのようなロック、チック・コーリア的なキーボードと目まぐるしく展開します。モノネオンのブリブリとしたベースもフィーチャー。プリンスがかなり演奏の主体のはずで、彼の頭の中の混沌をそのまま具現化したかのような世界が展開されています。Stratusのようで実は新しいサウンドの誕生です。Ruff Enuffで聴けるようなローズ風キーボードとベースで、そのグルーブを継続させ、カーク・ジョンソンのドラムのタイミングに笑っているのか、彼らの談笑が入り、それまでも効果音のように聴こえてきます。そしてプリンスが自由気ままにMy Peopleを歌い入れ、ただ踊れとファンキーに呟くと、アシュレイらがkeep on dancingとコーラスを入れます。そして少しずつ静かになって終了。そしてプリンスのキーボードがSweet Thingのフレーズを弾き、そしてアシュレイが歌います。若々しい声と多少崩した歌い方が新鮮です。リヴもハモリ、そして時にメインとなって歌い、そこにプリンスも絡んで、とても美しくソウルフルなヴォーカル・ワークを聴かせてくれます。プリンスによるキーボードの調べもビューティフル。そしてプリンスのキーボードと崩したボーカルのこれまた新鮮なジャジーなPurple Rainは聴きもので、ピアノ・アンド・ア・マイクロフォン・ツアーで聴けるものよりローズ風の音色のせいか、ネオソウル然としたアレンジとなっています。プリンスではなく、アシュレイらがウーウーウーウのコーラスを入れているのも新鮮です。そしてファンクが飛び出す、という感じで始まるStareは泣く子も黙るグルーブでオリジナルよりもクールで黒さがあります。プリンスの歌い方は呼吸音を含めてとてもファンキーで、プリンスしか造り得ないサウンドとなっています。サンプリングなのかホーンのフレーズ、そしてプリンスの掛け声からKissのカッティングも差し挿まれます。そして一度演奏をストップさせて、今度はチョッパー・ベースのソロが繰り出されるのは鳥肌モノです。ドラムとプリンスの呼吸音、矢継ぎ早に変化し、ホーンにカッティングと色々なアイデアが重なるサウンドのレイヤー。ジェームス・ボンドのテーマで観客を笑わせるまで、声さえ出すのも憚るほどです。そして尚も続く演奏。いつ終わるのでしょう。プリンス達のバンドが作り上げるファンクの一つの頂点、そう言っても良いくらいの出来です。プリンスのギターによるDreamer風のイントロが流れるように入ってきて、終了。否まだ続きます。ここでロッキッシュなLet's Go Crazyへ。この展開はとてもスリリングですが、そのラストが面白いギター・フレーズが入って終了。ドナのプレイをプリンスが讃え、Guitarのプレイに。ハイパーなアレンジとなっていてこれも凄いテンションで迫るヴァージョンです。破壊力のあるPlectrumelectrumでライブは終了、とはなりません。最後に全く聴いたことのないブラック・ロック的ファンク・ジャムがプレイされます。主軸の鋭いギターはプリンスでしょうか。とてもかっこいいリフです。そうなるとドナももう一つのギターで絡んでいます。ソロはドナなのか、プリンスなのか、とにかく混ざり合って一つの凄まじい音となって観客を黙らせます。演奏を止め、今度はよりアグレッシブなリフとなって再スタート、プリンスのタクトで演奏が変化して行く様はまるでマジック。実際彼はキーボードもここぞで入れてコントロールしているのです。プリンスの独壇場ではあるものの、ベースのモノネオンも屋台骨となったグルーブを担っています。タイトルが不明なインストの演奏ですが、何か名前を付けて欲しい位、最高の出来となっています。

Disc 1
2015-04-19 "Record Store Weekend Jam" - Paisley Park
01. WOW
02. Funknroll incl. Art Official Age (Remix)/Million $ Show
03. Let's Go Crazy incl. Frankenstein
04. Rocknroll Loveaffair
05. Pretzelbodylogic
06. The Sailor's Hornpipe
07. Stratus

2015-04-19 Judith Hill Live - Paisley Park
08. As Trains Go By
09. Turn Up
10. Fire (feat. Chance Howard)
11. Superstition (feat. Kip Blackshire)
12. Cure incl.Hot Fun In The Summertime
13. Don't Play That Song (You Lied)
14. Wild Tonight
15. Cry, Cry, Cry
16. My People
17. No Diggity (feat. Chance Howard)

Disc 2
2015-04-20 "Record Store Weekend Jam" - Paisley Park
01. Revelation
02. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
03. Thank You For Talkin' To Me, Africa
04. My People
05. As Trains Go By

2015-06-01 Guesting with Alabama Shakes - Paisley Park
06. Gimme All Your Love (feat. Prince On Guitar)

2015-10-16 "After Show - Dance Party - Rehearsal" - Paisley Park
07. You Got The Love
08. As Trains Go By
09. Paisley Park (feat. Ashley Jayy)

Disc 3
01. Unknown Instrumental
02. Stratus
03. Ruff Enuff incl. My People
04. Sweet Thing (feat. Ashley Jayy)
05. Purple Rain
06. Stare incl. James Bond Theme
07. Dreamer (Instrumental Intro)
08. Let's Go Crazy incl. Frankenstein
09. Guitar
10. Plectrumelectrum
11. Instrumental Guitar Jam

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