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特別価格プリンス、NPG、GCS、キャンディ・ダルファー、レニー・クラビッツ/No Christmas In Utrecht (5CDR+1DVDR)

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プリンスのバック・バンドNPGのサード・アルバムNew Power Soulはラリー・グラハムとGCSのアルバム等もリリースされたことにより拡張、New Power Soul Music Festival Tourと題されて、98年の秋にアメリカ、そして12月にヨーロッパ・レグが行われています。その中で最も盛り上がったとされるオランダ、ユトレヒト公演を徹底して収録したタイトルの登場です。

まずはDisc 1、12月23日当日のサウンドチェック。今回この音源は初リリースとなります。ラリー・グラハムはもちろんキャンディ・ダルファーも参加しています。メインショウでレアなプレイといえるスライのカバーStandをより長くプレイし練習した後、アフターショウでプレイしているGCSのHair、When You Were MineとSantanna Medleyを練習。この辺りは比較してみると面白い発見があることでしょう。興味深いのはインプロビゼーション的なジャムが5分ほどプレイされており、明らかにプリンスだと思われるスリリングなギターとモーリス・ヘイズのピアノの素晴らしいインタープレイが楽しめます。

続いてDisc 1の後半はラリー・グラハムのバンドGraham Central Stationの前座、しかしキャンディ・ダルファーはいるし、プリンスも冒頭Days Of Wildから参加しているしで、結局NPGCSと名付けてしまうほど、プリンスの色が濃いです。プリンスがギターのFreeはこの時期、しかもラリーがいる時でないと演奏しないし、作曲もプリンスによるものなのでとても興味深いものと言えるでしょう。GCSのプリンス・プロデュース曲Eyemagettin'のラリーのベースは凄まじいです。

そしてDisc 2と3のメインショウ。少なくとも2つの音源があるのですが、より良い方の音源を使っています。素晴らしい臨場感の極上オーディエンス録音です。冒頭の演奏はキャンディ・ダルファーのサックスがあることでよりファンキーなステージに。一方DeliriousからI Would Die 4 Uの流れはバンド・メンバーの息もぴったりでとてもスリリング。そしてThe CrossをThe Christに曲名を変えた理由をプリンスが説明しています。キリストは十字架にかけられたわけではなく、磔台で殺されたからだと。One Of Usも一つの民族を信じると歌われ、素晴らしいキャンディのサックスがあるThe Oneのこの時ならではのバージョンへの橋渡しをします。The Beautiful Oneの前で、僕はクリスマスを祝わないよ、キリストが生まれた日ではないんだよ、皆勉強しよう、勉強さ、と言っています。またDarling Nikkiではプリンスはエッチな歌だからとピアノは弾くものの歌いません。しかし代わりに観客に歌わせ、その後恥ずかしいよ、君たちとプリンスが嬉しそうに言っています。ハイパーなアレンジとなった1999が衝撃のラスト。尚前座の音源も部分収録ですが、音質がより良いものということもありボーナスとして入っています。

そしてDisc 4と5のアフターショウ。少なくとも二つの音源が存在しますが、より良い方のを使っています。ミーターズのカバーCissy Strutはレニー・クラビッツ、キャンディ・ダルファーも参加して最高のファンク・ジャムとなっています。Superstitionは演奏を中断してしまいますが、よりフリーキーなヘッドハンターズのChameleonとなります。実はこの時がプリンスによる初お披露目で、とてもしっかりとしたプレイはこの曲の最高演奏といえるものでしょう。そしてキャンディのサックスも素敵ですが、ギターも素敵、しかしこのギターはマイク・スコットで、それではレニー・クラビッツは?となるわけですが、実はドラムを叩いているのです。Asswoopのプリンス・ジャズではマイク・スコットのギターがスリリングに、そしてキャンディのサックスが妖艶に響き渡ります。そしてラリーのソロアルバムGCS 2000に収録のGroove Onをベースにしたファンク・ジャムは正にアフターショウらしさがあります。なぜか観客はラリーにではなくキャンディ推しのGo Candy!を繰り返し叫んでいます。そのグルーブはかなり持続し、メイズのJoy And Painをプリンスは歌い、観客にそのフレーズを唱えさせます。プリンスは一度演奏を止めますが、再びバンドを呼び戻した際にはI Know You Got Soulを歌い出しています。観客にクラップを要求し、Groove Onのグルーブの軸となるマイク・スコットのカッティングも変化、そしてラリー・グラハムの名を呼び、プリンスはGroove Onのフレーズをいよいよ歌います。ミスターヘイズの新しいキーボード音、ラリーによるチョッパーベース・ソロが加えられよりハイパーなファンクになっています。そして切れることなくHairへと雪崩れ込み、これはさすがにラリーが歌いますが、女性ヴォーカルもあります。ソウルフルなので、シンシア・ロビンソンではなくマーヴァ・キングでしょう。ラリーは一つの人種しかいないとMCをしてアル・グリーンのLove And Happinessのプレイに。ここではプリンスによるギターがフィーチャーされています。ラリーが歌で観客を一つにしているのは貫禄です。マイク・スコットのロッキッシュなギター・ソロもあります。そしてAre You Gonna Go My Wayでは本来はギターで弾かれるのをピアノで行い、それをバックにレニー・クラビッツが歌います。やがてサックスも入り、カーク・ジョンソンのドラムも活発に、レニーもスキャットのような歌い方になり、キャンディのソロもフィーチャー。完全にプリンス流のそしてここだけの超特別Are You Gonna Go My Wayに変貌しています。演奏は継続していますが、プリンスがもっとジャムをと唱えると、じわじわとThe Jamのバッキングが入ってきます。いざ始まると面白い効果音があるとても破壊力のあるThe Jamで、カークのドラミングとラリーのベースが凄まじく思わず叫び声を出している観客がいます。ヴォーカルはプリンス、なのでバンド・メンバー紹介も彼となります。マイク・スコット、ミスターヘイズ、そしてカーク・ジョンソンとNPGメンバー、更にサックス、ホーン!と不思議な節回しでキャンディ・ダルファーを紹介、そしてなぜかベースのラリー・グラハムはラリー自身が紹介、プリンスではありません。なぜ?ここでプリンスはグンナイとライブを終わらせる雰囲気。しかしまだ帰らない観客達。客電が付かないのでしょう。観客は歓声をあげてプリンス達の再登場を願います。やがてモーリス・ヘイズが登場し、そこでオルガンを弾き、キャンディのサックス、ギターが鳴らされます。ここでDisc 4は終了。Disc5は躍動感のあるグルーブのMadのプレイとなります。プリンスはこの曲はMad、ファンキーだと観客にMad!と唱えさせます。しばらく叫んでいる観客、そこでやっとプリンスがMadを歌い始めます。しかし直ぐにMusic LoverのフレーズとなりDays Of Wildへとスイッチ。プリンスは観客にアーアーアと叫ばせますが、自身は歌わず、ワサワサとギター等のバッキングを入れ込んだインスト・ジャムとなっていきます。そしていざマーヴァ・キングらとプリンスがファンキーに歌うとそれはThank You。You Can Sing If You Tryともプリンスらは唱えファズの効いたベースも飛び出しラリーもソウルフルな叫び声を入れます、結果脅威の3曲のマッシュアップとなっているのです。そして更にサックスもフィーチャーしたアップテンポのForever In My Life、これも衝撃のヴァージョンです。快活で思わず体が動きます。そしてラリーがEveryday Peopleと叫んでその曲に変化。しかしかなりホンキーなジャムで、やがてマイク・スコットなのでしょうか、カッティング・ギターを大フィチャーしたインストになっていきます。もしかすると別のギターも絡んでくるので、プリンス本人なのかもしれません。キャンディのサックスも入り、最早唖然とするしか出来ることがない程かっこ良い演奏となっています。そしてバンドは袖に引っ込み、その間観客は戻ってくるのを祈りながらオーウィオ・オーオと叫び続けます。そして突然プリンス自身がロッキッシュでスリリングなギターを轟かせます。恐らくステージにはまだプリンスは出てきていないのでしょう、観客も驚きの様子。暫く弾き続けたプリンスがふとJungle Strutのギター・フレーズにスイッチするとそれが合図となりSantana Medleyへ突入します。サックスも入ったラテン・ジャズ・ファンクなインストになっています。そしてギターが主軸メロディのThe Question Of Uののインスト、そして絶妙なタイミングのカークのドラミングの入り方からGett Offのグルーブに。オーウィオを観客に唱えさせてからプリンスは歌を入れます。そしてなんとWhen You Were Mineの演奏へ。この方向にハンドルを切るかという意外さ、そしてサックスも素敵に入り、レニー・クラビッツもギターで貢献。そこからプリンスがカーク、Go Goだと呟くとゴーゴーのリズムとなります。これはチャック・ブラウンとソウル・サーチャーズのThat'll Work(2001)のカバーで、メイン・ショウでも披露されています。しかしここで凄いのは、演奏もですが、プリンスが、僕はアメリカに帰って、爆弾回避の準備をしなくちゃいけない、ウサーマ・ビンラディンが爆弾を爆発させようとしているから、アメリカは2001年注意しなきゃ、と歌っていて、911が起こった01年を予言しているのです。このアフターショウは正に衝撃の連続です。

そしてこの日の演奏のオーディエンスショット映像を集めたDVDが付きます。元のマスターからの映像がない部分をカットする編集がされており、このような形では初DVD化となります。

まず前座の15分程の映像。ラリー・グラハムが登場するシーンより捉えられていて、キャンディ・ダルファーがいるのも確認できます。プリンスはFreeでステージ中央におり、サングラスに黒い帽子(もしくは自毛?そうなるとメインのステージでの髪型はカツラ??)を被りfホールのセミアコ・ギターと歌でラリーよりも目立って演奏しています。

そして1時間少しのメインショウの映像。ステージはシンガポールにあるマーライオンのような像や(疑似)炎が立ち上がり、怪しげな宗教を行っているかのようですが、プリンスの優雅さとメンバーの卓越した演奏で、プリンス独特の芸術的ライブ演出に感じさせます。Talkin' Loundではプリンスが一度演奏を止めた後サックスが欲しいとキャンディ・ダルファーを呼び出して吹かせているスペシャルがあります。Deliriousではプリンスがお尻でピアノを弾いている場面も。果たしてどんな音が出ているのでしょうか?I Would Die 4 Uではピアノの上で素敵なダンスを披露。One Of Usではマーヴァ・キングとプリンスがデュエットのように歌っている場面が映されています。またチャック・ブラウンのカバーThat'll Work(2001)でのツァラトゥストラはかく語りきのハイトーン・ボイスはプリンスもしている場合があるようですが、ここではマーヴァ・キングが行っているのが映像で確認できます。アンコールではラリー・グラハムが登場、プリンスはセミアコを持ち、そしてレニー・クラヴィッツと3人で弾きまくる姿が映されています。プリンスが何やらレニーに耳打ちして笑っていてとても楽しそうです。最後にプレイされた1999もプリンスがピアノの上で踊り歌っている姿を良く捉えてくれています。またアフターショウの告知している映像も収録されています。

Newpower Soul Music Festival Tour
Prins van Oranjehal, Utrecht
23rd December 1998

Disc 1
The Soundcheck :
1.Stand
2.Hair
3.Diamands And Pearls
4.Instrumental
5.When You Were Mine
6.Santana Medley

NPGCS Support Act Feat. Candy Dulfer :
7.Days Of Wild
8.Thank You (Falettin' Me Be Mice Elf Agin)
9.You Can Sing It If You Try
10.Free
11.Everday People
12.Eyemagettin' (The Bass Solo)
13.The Jam
14.Music Lover
15.I Want To Take You Higher

Disc 2
Mainshow Feat. Candy Dulfer, Lenny Kravitz and Larry Graham :
1.Push It Up
2.Jam Of The Year
3.Talkin' Loud ' Sayin' Nothing
4.Let's Work
5.Delirious
6.Rock & Roll Is Alive (Outro)
7.Purple Rain
8.Little Red Corvette
9.I Would Die 4 U
10.Get Yo' Groove On
11.I Could Never Take The Place Of Your Man
12.The Christ
13.One Of Us
14.The One
15.The Go-Go's/2001:Also Sprach Zarathustra

Disc 3
1.(Let Me Be Your) Teddy Bear
2.Courtin' Time
3.If I Was Your Girlfriend
4.Diamonds & Pearls
5.The Beautiful Ones
6.Darling Nikki
7.Nothing Compares 2 U
8.Take Me With U
9.Raspberry Beret
10.Mr. Happy (Outro)
11.Stand!
12.Release Yourself
13.Baby I'm A Star
14.1999

(Alternate master)NPGCS Support Act
15.Free
16.Everyday People

Aftershow Feat. Candy Dulfer, Lenny Kravitz and Larry Graham
Tivoli, Utrecht
24th December 1998 (am)

Disc 4
1.Cissy Strut
2.Superstition
3.Chameleon
4.Asswoop
5.Groove On (instrumental)
6.Joy And Pain
7.I Know You Got Soul
8.Groove On
9.Hair
10.Love And Happiness
11.Are You Gonna Go My Way?
12.The Jam
13.Organ Solo

Disc 5
1.Mad
2.Music Lover (instrumental)
3.Days Of Wild
4.Thank You (Falettinme Be Mice Elf Again)
5.You Can Make It If You Try
6.Forever In My Life
7.Everyday People
8.Guitar Jam
9.Guitar Solo
10.Santana Medley
11.The Question Of U (instrumental)
12.Gett Off
13.When You Were Mine
14.The Go-Go's/2001:Also Sprach Zarathustra

DVD

NPGCS Support Act :
Days Of Wild
Thank You (Falettin' Me Be Mice Elf Agin)
Free
Bass Solo
The Jam
Music Lover

Mainshow :
Push It Up
Jam Of The Year
Talkin' Loud ' Sayin' Nothing
Let's Work
Delirious
Purple Rain
Little Red Corvette
I Would Die 4 U
Get Yo' Groove On
I Could Never Take The Place Of Your Man
The Christ
One Of Us
The One
Also Sprach Zarathustra
If I Was Your Girlfriend
Piano Set
Take Me With U
Raspberry Beret
Mr. Happy (Outro)
Stand
Release Yourself
Baby I'm A Star
1999

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