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NLシリーズ!マーヴィン・ゲイ / Budokan 1979 (1CDR)

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マーヴィン・ゲイの来日公演、武道館、79年11月13日のライブが音質最高のサウンドボード録音で登場。エアチェック音源だとされていますが、そのマスターをリマスタリングして収録しています。実はマービン・ゲイは大のライブ嫌い。素晴らしいデュエットでライブを魅了したその時の相手タミー・テレルの24歳の突然の死の影響がまず一つ、そしてアルバムWhat`s Going Onの製作以降スタジオでボーカルのオーバーダビングを重ね、納得の行くボーカルとなるまで何度も繰り返し録音した完壁主義者のマーヴィンは、やり直しの利かないライブでの一発勝負に恐怖症となってしまった、それら二つの原因があります。ベリー・ゴーディーJr.に叱咤され渋々ステージを上がり、ライブ開始直前逃げ出したりすることもあったくらいマービンは自分のボーカルに自信を持つことが出来ませんでした。そしてこの79年はアルバム離婚伝説のリリースによる収益を妻アンナ・ゴーディーとの離婚費用の為に使い、離婚の理由であるマービンが愛したジャニス・ハンターとも別居することになり、心労で入院までして、ライブのキャンセルが続き、更にはニューアルバムのラブ・マンのリリースもジャケットまで作られたのにもかかわらず、モータウンとの意見の食い違いから中止、そして税金の滞納で自宅、スタジオが差し押さえられ、と不幸を絵に描いた状態になっていました。その中で財政難を補填しようと79年秋から冬までハワイと日本でライブを行ったのです。ジャニスがテディー・ペンダーグラスと同居を始めてしまい、さらにどん底となったマーヴィンはその影響でドラッグを多用するようになるのは翌年80年のヨーロッパ・ツアーの頃ですが、この来日公演はその頃に比べれば内容的には最高の域にいます。オフィシャル映像ライヴ・イン・モントルー1980の途中で観客とチークダンスを踊るシーンはこの武道館のライブと同じ演出、2曲目のI Want You、After The Danceのメドレーの所、演奏の順番、アレンジも違いますし、このCDRの方がリラックスしている点、マービンが恐怖症なんて感じさせない素晴らしい演奏が楽しめます。

1.Got To Give It Up
2.I Want You - After The Dance
3.What's Going On - Save The Children
4.Inner City Blues
5.A Funky Space Reincarnation
6.How Sweet It Is
7.Band Intro - Trouble Man
8.Ain't That Peuliar - Pride And Joy - I Heard It Through The Grapevine
9.Hitich Hike - Too Busy Thinking About My Baby
10.Distant Lover
11.Instrumental - Outro

Budokan, Tokyo, Japan
Nov 13, 1979

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