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NLシリーズ Pファンク・オールスターズ / Landover 1983 (1BRDR)

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Pファンクの名映像。内容は素晴らしいのですが、古いもののためクオリティが高いものは少なく、途中でカットされコンプリートではなかったり、ノイズが入っていたりしているのもあります。しかしその劣化を抑えるべく今回1080Pのブルーレイにし、超お求めやすいNLシリーズにてリリース致します。

83年3月15日、キャピタル・センターでのライブを、プロショットながら画像は鮮明さにやや欠け歪む箇所もありますが、観ている内に慣れてきて楽しめることでしょう。そして何より面子が最高なのです。この頃はパーラメント・ファンカデリック名義でのライブは行えませんが、ジョージ・クリントンの「Atomic Dog」の大ヒットがあり、、そしてブーツィー・コリンズらも演奏に加わっている超サプライズがあり、ある意味全盛期以上のメンバーが実は集結していると言えるのですから。
まずバーニー・ウォーレルの神々しいシンセ、やがてデニス・チェンバースの軽快なドラミングが入りクールなファンク・イントロとなっていきます。MCはメイシオ・パーカーです。Pファンク・ホーンズを呼び出すと、ベニー・コーワン、グレッグ・ボイヤー、グレッグ・トーマスが「Give Up The Funk」等のフレーズを奏でます。グレッグ・ボイヤーが舌を出してて不良っぽくてちょっと怖いです。ベースはロドニー・カーティス一人ですが、ギターはマイケル・ハンプトン、エディ・ヘイゼル、ブラックバード・マックナイト、コーデル・モースン、そしてゲイリー・シャイダーというてんこ盛りな取り合わせです。マッドボーン・クーパー、ライジ・カリー(実はライジはマイケル・ハンプトンの従兄弟です)の二人が紹介されて歌い、ゲイリー・シャイダーも登場しファンキーなジャムが終了します。尚この演奏と類似しているのが『Live At The Beverly Theater 1983』の冒頭の「Audience Chant / P-Funk (Wants To Get Funked Up)」と「Introduction Of Band / Do That Stuff」です。このキャピタル・センターの公演はそれが映像で楽しめるという仕組みです。そしてメイシオがジョージ・クリントンを呼び出すと「Cosmic Slop」の演奏が始まります。キャップを被ったマイケル・ハンプトンが映されますが、演奏中盤に彼のソロがあります。そして開始20分、遂にジョージ・クリントンが登場!カッコいいマイケルによるカッティングの「Let's Take It To Stage」の演奏、ジョージが「Take Your Dead Ass Home」のフレーズを歌っています。女性コーラスがいないのでジョージが代わりに入れているのです、だみ声ですが。そして「Give Up The Funk」ですが、冒頭で歌う低音が魅力のレイ・デイビスが居ません。この頃はザップのメンバーになっています。ジョージがレイの歌う「屋根を引き剥がす程に夢中」を代わりに入れています。Pファンク・ホーンが「Psychoticbumpschool」で聴けるフレーズを吹き、ゲイリー・シャイダーが歌い、「Bootzilla」で聴けるホーンが入り、「リラックスしよう」と「Night of the Thumpasorus Peoples」の演奏にスイッチします。ロン・フォード、ロバート・ジョンソン、クリップ・ペインら男性ボーカル陣がとても元気にファンクします。そして「(Not Just) Knee Deep」の演奏へ。「膝までの深さに足が浸かって身動きが取れない所じゃない、ビートに完全にノリノリの変態彼女にもう完全ゾッコンに埋まってしまったよ」とゲイリーらが歌います。「(Not Just) Knee Deep」作者のジュニーはもう居ませんが、演奏に遜色は全くありません。ロドニーのベース・ラインと男性ボーカル部隊が前に出たグルービーなプレイとなっています。終盤のマイケルのギター・ソロも最高です。「Disco To Go」のホーン・フレーズが入って終了。バーニーによるピアノ、ジョージのMC、そこからわかりますが「Georgia On My Mind」のようなフルートの調べはメイシオ・パーカーです。そして黒い帽子を被った男、ここまで目立ってはいませんでしたが、遂にオリジナルであるエディ・ヘイゼルによるギタープレイが登場します!素晴らしすぎます!そしてマイケル・ハンプトンもやはりギターを弾くのです。映像だとどこからかわかるのですが、確かに音色等それぞれで違います。ユニゾンになる後半、デニスの乱打も入り、ジョージも登場、半端なく盛り上がってます。そしてジョージのソロのファースト・シングルとなる「Loopzilla」の演奏へ。「ラジオに触るな、そのノブに触るな、プラネット・ロックみたいにお前をクレイジーにさせるぜ」、ザップの「More Bounce To The Ounce」をハイパーにしたようなバッキング、そしてPファンクの曲、オールド・ソウルをサンプリングというよりメンバーが歌い、ブラックバードがスリリングなギターを入れます。左手だけで弾いたり、歯で弾いたり、とてもトリッキーです。ロドニーのベース・ソロも超ファンキー。演奏が続く中メイシオが登場、ブーツィー・コリンズを呼ぶべく、観客に「ブーツィー」と叫ばせます。そしてブーツィーのオートワウのチョッパー・ベースが聴こえてきます。スペイシーでカッコ良すぎる「Body Slam」の演奏!ブーツィー・ラバー・バンド名義で82年に当時アルバムに未収録のシングルとしてリリースされていました。82年の『The One Giveth, the Count Taketh Away』収録の「Countracula (This One's For You)」の流れを汲むファンク・サウンドで、そのライブ・バージョン、正直この路線でガンガン曲を作って欲しかったのですが、その後88年の『What's Bootsy Doin'』までアルバムはリリースされませんでした。ライブ・バージョンは後半からファンク・ジャムとなります。観客を煽り激しく動くブーツィー、刻むカッティングはキャットフィッシュ・コリンズ。Pファンク・オールスターズではなく、ラバーバンドが演奏しているようで、ステージの袖でジョージらが踊っている姿が映されます。そしてジョージがブーツィーの方に近づいてきて二人がワンマイクで歌います。感動的!そして「Atomic Dog」、それもAtomic Dogツアーでのそれですから、ライブ感のあるファンクで衝撃的です。「俺をただの犬だと思ってるんだろう」とジョージはレコード会社や金持ちに対しての怒りを歌っていますが、観客を一体にしてどこか決起集会然としたパフォに感じられます。そこからPファンク・オールスターズが一丸となった「Flash Light」では後半ここだけのジャムとなり「もう行かなきゃ」となり演奏は終了。しかし直ぐにゲイリーが煽り「One Nation Under A Groove」がプレイされます。ベースがかなり強調されていてもしかするとブーツィーらも後ろで演奏参加している、その可能性が高いです。とにかく最高のクロージング、ヤバいPファンク史に燦然と輝く名ライブ映像となっています。


Capital Centre, Landover, MD, USA
March 25, 1983

Introduction Of Band
Cosmic Slop
Let's Take It To Stage
Give Up the Funk (Tear the Roof Off the Sucker)
Night of the Thumpasorus Peoples
(Not Just) Knee Deep
Maggot Brain
Loopzilla
Body Slam
(Bootsy’s Rubber Band cover)
Play Video
Atomic Dog
Flash Light
One Nation Under a Groove

Pro-shot
113min.

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