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プリンス / LG Arena, Birmingham 19th May 2014 (2CDR)

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Confusion

5月19日は音質はとても素晴らしいです。ボーカルも前に出ていますし、抑え目の歓声ですし。もう少しバック演奏がちょい前に出れば最高オーディエンスと言えるでしょう。Let's Go Crazyは途中から始まってしまっています。しかしプリンスは絶好調で笑ったり、叫んだりご機嫌なので救われます。ギターが荒々しいTake Me With Uはマリッサの声が比較的出ていて、プリンスらとのハモリも成立しています。カサンドラの功績もあると思われます。U Got The Lookはマリッサとカサンドラで十分デュエットが成立していて、この曲の今回のツアーでの完成形と呼べるものです。ある意味シェルビーらのように熱過ぎずなので、シーナ・イーストン的でもあるしロックっぽくも感じさせてくれています。スムーズに繋がっていくCoolは途中でノイズが入るものの、ライトな女性コーラスであることから結果プリンスが真逆に前に出たバージョンとなっています。ギミ、ワン、ツー、ファイヴ、ラスベガス!とやって演奏が終わるや否やプリンスのキッス!の叫びとカッティングのサンプルが入ります。この音質だとかなりエレクトロな雰囲気を纏ったバージョンだと判ります。それでもギター・カッティングとかアアーアの声のサンプリングとかも入っていて、プリンスのファルセットも良く響いているから、プリンスらしいサウンドでもあります。ドナのギターも肉感的で良いです。最後のエクステンド・ポーションではギター・カッティングが少し間違えているようですが、全体的に今回のKissのニューバージョンを楽しむことが出来る音源と言えるでしょう。The Love We Makeで一度観客を静めた後、プリンスが今月、その30年前にこの音が鳴ったんだと呟き、When Doves Cryのギター・イントロが飛び出します。尚When Doves Cryのリリース日は84年5月16日。Hot Thingはかなり崩して歌っていて面白いシャウトも入りますし、カサンドラのフリーキーなソロもあります。そこから繋がるようにControversyのエレクトロなキーボード音が入り、All Day, All Nightの変則歌詞がプリンスより唱えられます。何度か繰り返されますが、突然バンドを呼び出し本格的にControversyがプレイされます。プリンスがノリノリなのでギターもボーカルもカッコいい。1999もばっちり繋げて興奮度アップ。Little Red Corvetteも音が良いのでキラキラした雰囲気のキーボードが効果的に聴こえてきます。プリンスのようなことが出来る奴はいない、と叫ぶのも力強いです。続く「Nothing Compares 2 U」はキーボードのオルガン風の寂しげな音をバックにプリンスが朗々と歌うものでこれは新機軸。サビは観客に歌わせて、その後拍手が起こります。次のヴァースではバンドが戻りいつものバージョンに近いものとなりますが、この最初のアコースティックな雰囲気は素晴らしく、サビは皆合唱しています。カサンドラのピアノ・ソロもとても栄えております。I love you, I love youと懇願するように歌うGuitarも音が良いので楽しめるものに。Plectrum ElectrumはGuitarのコーダ扱いされることなく(後にそういうバージョンも登場します)、ちゃんとプレイされています。それどころか5分弱と長尺でとても素晴らしいもの。She's Always In My Hairでは後半で崩す歌い方、ラストに喉をつぶしてしまいますよ、また、と注意したくなるほどに凄いガラガラ声のシャウトをしています。とにかく絶好調です、今この瞬間は。一分ほどイントロがありますが、その時点では何が始まるかわかりません。そしてギターが聞こえてくるとそうか、この曲かと合点Sometimes It Snows In Aprilは、とてもジャジーなピアノが印象的で、プリンスが崩して歌っているのもまたジャジーなバージョンです。カサンドラの再加入で別のアレンジとなりました。サンプラーセットかな?と思ったら、プリンスがベースを弾く重くファンキーなForever In My Lifeです。シンセのドラム音とベースだけで2分、そして歌い出してもベースを時折入れてとてもカッコいいハードな演奏。ハウリングも響かせ、ベースのジミヘンのよう。そしてそのジミヘン・マナーは続きDreamerに。Play That Funky Musicでどうだ、凄いだろう?とばかりに弾き倒し、これで終了、とはならないで、Funknrollの新曲プレイに。演奏が終わる前にサンキューと言うもまだ演奏は終わらせずそこから更に続けられるかと思わされるのですが、意外にあっさりと終了、雷音が鳴り、Purple Rainのイントロがピアノで流されます。中々歌われず、焦らすパターンで5分。歌い出すとかなり丁寧なプリンス、間髪いれず繋がってプレイされているのにまだまだやる気満々、という感じです。Purple Rainのアウトロも長いのですが、結果17分弱の最近としてはロング・プレイとなっています。Sometimes It Snows In AprilからPlay That Funky Musicは当初のセットリストにはなかったもので、これをライブ中に急遽入れたということになります。事実全てメドレーのように繋がっているのに、どうやってプリンスはメンバーにキューを出してこのようなセットに変えたのか、不思議ですし、凄いことですね。続くMusicologyはホーンのソロのようなキーボードが入ります。そして本来はこの後Screwdriver、Live It Upとなっていくはずなのですが、なんとA Love Bizarreのサンプラー音源を流しつつ強引にA Love Bizarreのバンド演奏、そしてI Would Die 4 U以下が続くサンプラー・セットその2としてしまうのです。Housequakeはハンナのドラム・ソロの前に面白いリズムが入ります。17 Daysはサンプラーを流す中プリンスが観客を煽るも、これで終了という雰囲気になり、雷音も鳴ります。その中「Pretzelbodylogic」の女性コーラスイントロが流されて、この新曲がプレイされます。コーラスがテープのようで、プリンスがキーボードを弾いているので、サンプラーのように自分で流しているのかもしれません。プリンスはとても頑張って歌っていますが、寧ろ展開が面白くなるのは中間からで、途中のベース・ソロとかになるとカッコいいし、その後は少しコーラスが生のようになります。後半のベース・ラインとThe Sailor's Hornpipeのフレーズが出てくる辺りはカッコいいです。演奏が続くもプリンスがバンド紹介を軽くして「Stratus」へとノンストップで繋がります。しかしそのベースは完全にPretzelbodylogicのフレーズの発展系。このベースはプリンスによるものです。そして刻まれるハイハット、What's My Nameの登場です。ここでの破壊力ベースはプリンスによるものかもしれません。イーダなのか、プリンスなのか、少なくともプリンスが弾いていない映像はあるのですが。The Sacrifice Of Victorの歌詞を変えて歌われています。席が埋まらずフリーチケットが撒かれたそうですが、プリンスもそういう時の方が逆に気合が入ってよい演奏になったと言えます。

Disc 1
1.Let's Go Crazy 2.Take Me With U 3.Raspberry Beret4.U Got The Look 5.Cool 6.Kiss 7.The Love We Make 8.When Doves Cry 9.Sign O' The Times 10.HotThing 11.Controversy 12.1999 13. Little Red Corvette 14.Nothing Compares 2 U 15.Guitar16.Plectrum Electrum 17.She's Always In My Hair

Disc 2
1.Sometimes It Snows In April 2.Forever In My Life 3.Dreamer 4.Play That Funky Music 5.Funknroll 6.Purple Rain 7.Musicology 8.A Love Bizarre 9.I Would Die 4 U 10.Housequake 11.17 Days 18.Pretzelbodylogic 13.Stratus 14.What's My Name

LG Arena, Birmingham, UK May 19, 2014

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