サンタナ / Cherry Hill Arena 1972 (2CDR)
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72年10月11日発売、全米8位、R&Bで6位となった4枚目『Caravanserai』。グレッグ・ローリー、そしてニール・ショーンはアルバムに参加しており、結果ラテンさにジャズ・ファンクも加味された大傑作となっています。そのツアーですが、もうその二人はおらず、新生サンタナのバンドとなりました。ジャズとラテンの絶妙な融合。荒々しさよりも洗練さに重きを得たサウンドに変化したライブになっています。その素晴らしいサウンドボード録音、72年10月28日のライブをコンプリート収録したタイトルです。まずベースはダブル・サムのダグ・ローチ。アルバムではスラップとかも聴けるのですが、ダグの奏法は自由奔放で新しいスタイルで迫ります。ライブのみの「A-1 Funk」そして「Every Step Of The Way」のラテン・リズムにトム・コスタ―とジャニス・ジョプリンのバンドでウッドストック体験をしているリチャード・カーモード、ツイン・キーボードが絡み、そこへサンタナのギターがフレーズを入れる新しい形が提示されます。これこそが自分の曲だと最初に実感できた曲「Samba Pa Ti」も新生バンドでも定番となっています。「Look Up (To See What's Coming Down)」のラテン・ジャズ・ファンクはライブでも超絶にかっこいいです。グレッグ・ローリー作曲の一人「Just In Time To See The Sun」ボーカルはトム・コスタ―です。名曲「Incident At Neshabur」はキーボードがより重厚となりました。マイケル・カラベロの後釜ジェームス・ルイス、ホセ・チェピート・アレアスのパーカスも最高です。ライブだけの「Bambele」のラテン演奏もこのツアーより登場しました。「Stone Flower」、打楽器のみの「Batucada」、アイアート・モレイラの「Xibaba(She-Ba-Ba)」とラテン・マナーな曲にオルガン、リズム・ギターが絡む踊れるインストが奏でられます。「Waiting」のラテンとジャズの融合、そしてライブでしか演奏されない、ライブ・アルバム『Lotus』では「砂上の楼閣」となっている「Castillos De Arena」、「Free Angela」、「Mantra」を差しはさむ構成は既に完成していました。幻想的な「Earth」、そして「Se A Cabo」、「Savor」、「Toussaint L'Overture」名曲3連発はツイン・キーボードでアップデートされているもののラテン魂は不滅な演奏です。
Santana
Cherry Hill Arena
Essington, PA USA
October 28th, 1972
Carlos Santana (g/perc/vo)
Douglas Rauch (b/g)
Tom Coster (kbd/vo)
Richard Kermode (kbd)
Michael Shrieve (ds)
Armando Peraza (perc/vo)
Jose "Chepito" Areas (perc)
James "Mingo" Lewis (perc)
Disc 1
1 A-1 Funk/Every Step Of The Way -11:30
2 Samba Pa Ti -7:03
3 Look Up (To See What's Coming Down) -4:40
4 Just In Time To See The Sun -2:20
5 Incident At Neshabur -11:13
6 Bambele -3:02
7 Stone Flower Part 1 -5:42
Disc 2
1 Batucada - :23
2 Xibaba(She-Ba-Ba) -3:09
3 Stone Flower Part 2-1:23
4 Waiting -5:18
5 Castillos De Arena, Part 1 (Sand Castle)>2:41
6 Free Angela -1:07
7 Mantra -3:45
8 Castillos De Arena, Part 2 (Sand Castle) -:34
9 Earth -3:31
10 Se A Cabo -5:32
11 Savor - 8:16
12 Toussaint L'Overture> Bill Graham says goodnight -7:28
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