スライ&ザ・ファミリー・ストーン / Time For Changing (1CDR+1DVDR)
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グレッグ・エリコ、ラリー・グラハム、二人の重要なオリジナルのリズム・セクションが失われ、スライのコカイン使用がエスカレートしたにもかかわらず、『Fresh』は73年にリリースされました。この頃までに、スライのサウンドはよりシンプルになり、シンコペーションが効き、リズムが複雑になっていました。 スライは『暴動』と同じように、マスターを執拗にオーバーダビングしました。このレコードはリリース時に賛否両論の評価で、バンドの以前の作品ほどの注目を集めることはなかったのですが、史上最も重要なファンク アルバムの1つとして『Fresh』は認められるようになります。ローズ・ストーンはドリス デイの「Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)」のゴスペル風カバーでリード・ボーカルを務め、シングル「If You Want Me to Stay」はアメリカでトップ20ヒットとなりました。
74年にリリースされた『Small Talk』も同様の賛否両論の評価を受け、売り上げは低調でした。最初のシングル「Time For Livin'」は、バンドの最後のトップ40ヒットシングルとなります。2枚目のシングル「Loose Booty」は84位でした。しかしこの2曲のファンクネスは評価されてしかるべしです。
70年代にスライや他のバンドメンバーは、ギグを欠席したり、演奏を拒否したり、薬物使用で意識を失ったりすることがよくあり、ライブの予約に影響を及ぼしました。 スライが演奏を終える前に退場したりすると、観客が暴動を起こしたこともあったのです。結果バンドの仕事が少なくなります。そのためケン・ロバーツがプロモーターとなり(後にゼネラルマネージャー)、75年1月、スライ達はラジオシティミュージックホールで自ら公演を行うことになったのです。しかし有名なミュージックホールにもかかわらず観客は8分の1しか埋まらず、スライ達は帰国するためにお金をかき集めなければなりませんでした。その公演後、バンドは解散することになります。
ローズ・ストーンは、当時夫だったババ・バンクスによってバンドから引き抜かれます。彼女はソロ活動を開始し、76年にローズ・バンクス名義でモータウン風のアルバムをレコーディングしました。フレディ・ストーンは、ラリー・グラハムのグループ、グラハム・セントラル・ステーションにしばらく参加。79年に最後にコラボレーションした『Back On The Right Track』の後、音楽業界から引退し、最終的にヴァレーホのエヴァンジェリスト・テンプル・フェローシップ・センターの牧師になりました。リトル・シスターも解散し、メアリー・マクレアリーはレオン・ラッセルと結婚、音楽プロジェクトで彼と協力しました。 アンディ・ニューマークは、ロキシー・ミュージック、ピンク・フロイド、B.B.キング、スティーヴ・ウィンウッドなどと演奏し、成功したセッションドラマーとなっています。尚シンシア・ロビンソンはスライとの間に娘のファン・ロビンソン・ストーンが居ます。
さて、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのテレビ放送、ラジオ、そしてサウンドボード音源を徹底的にコンパイルした究極のCDRタイトル、その第四弾のリリースです。インタビューを排し、基本演奏部分のみを収録しており、純粋なパフォが楽しめるライブ音源集です。
74年マイク・ダグラス・ショウの後半、スライの息子ブッハとの「Small Talk」の演奏がレア且つ素敵です。そしてこのCDの肝、74年11月9日カンサス公演。サウンドボードでノイズ等殆どなく素晴らしい。ただボーカルがややオフ気味なのですが、アンディ・ニューマークの凄い壮絶なドラミングで演奏の疾走感が半端なく、異次元のファンクを繰り広げているのが衝撃です。ホーンが鋭く嘶き猪突猛進する暴発リズム隊と新機軸のファンク・ロック・ギターがスリリング過ぎる「Thank You」はこのツアーのために用意しただろうジャムがあり、ラリー・グラハムより伝授のプリンスはこの展開をカバーしていないはず。最高にファンキーです。シド・ペイジの早急なバイオリンがドキドキする「M'Lady」はコーラスも異なり、ハープも入り新鮮。音合わせのようなジャムから気が付くと繰り出されているナンバー・ワン・ヒット「Family Affair」のホーンを中心としたアレンジがファンキー且つ斬新。「Don't Call Me Nigger , Whitey」もハモンドとホーンの哀愁さがあるこの時だけの独特なライブ・バージョンです。ドラムが思わせるんでしょうけどロックさがある「If You Want Me To Stay」はフルートが入り、ライブ・バージョンの「The Ballad Of Dorothy Parker」を思わせます。ハイパーな「Stand!」も衝撃で、スライのアジテーション中に凄いファンクをしているバッキング。壮絶イントロからの「Dance To The Music」、ハイテンションの「Music Lover」はどこか初期サンタナを思わせる暴れん坊ぶりです。そしてここで終わりそうになるのになんと新曲「Time For Livin'」。ドラムとホーンが盆踊り的能天気さがあるライブ・アレンジ。そして大団円の如き「Loose Booty」、ヴァイオリンの音色をここまでファンクさせたスライの功績を是非知って欲しい。アンディのドラミング、リトル・シスターのコーラス、ホーン、どれもこれもも改めて素敵だと言っておきます。その勢いで更なる高み「I Want To Take You Higher」へ。こんな悶絶モノのライブをしていたなんで知っている人はどれだけいることでしょう。この後75年のラジオシティーが最後のライブとなりますが、このような演奏を披露していたはずです。これを聴くと悔しくて仕方がなくなります。クスリは本当に恐ろしいです。
そして74年のマイク・ダグラス・ショウを焦点とした映像集DVDRが付きます。可能な限り上質な現存のフルレングス映像を収録させたため、インタビューが多いですが、モハメド・アリやリチャード・ブライヤーらの著名人との会話なので資料的に重要です。そして肝心のスライらのパフォも口パクではないため、本気の演奏が楽しめます。ライブならではのアレンジなら「Stand!」でのバイオリンの使い方が絶妙で、プリンスもこれは真似してません。また「Loose Booty」、「Mother Beautiful」のレアな曲の動く彼らが見えるのは大感動です。「Que Sera, Sera」ではマイク・ダグラスが朗々とした声で歌い、スライ達はコーラスに回っていますが、ある種の酔いどれ感がスライ・マナーで最高です。「Small Talk」では赤ちゃんの息子ブッハの口に手を当てて強引に声を出させ演奏に参加するよう促すスライが居ます。声が出ないといよいよわかるとブッハの頭にチョップするゼスチャーをしてキャシーに手渡します。そして最後11月の「If You Want Me To Stay
」では黒人差別を逆手に取った卑語を使う黒人スタンダップ・コメディアンのピカソ、リチャード・プライヤーとの掛け合い、そして彼がドラムで「If You Want Me To Stay」をスライが最初ギターを弾こうとしますが、合わないかなと返却、ピアノにて披露しています。
CDR
1.Small Talk
2.I Want To Take You Higher
●Mike Douglas Show July 19, 1974
3.tune up intro
4.Thank You
5.M'Lady
6.Band Intros
7.Family Affair
8.Don't Call Me Nigger, Whitey
9.Sing A Simple Song
10.If You Want Me To Stay
11.Stand!
12.Dance To The Music
13.Music Lover
14.Time For Livin'
15.Loose Booty
16.I Want To Take You Higher
●Hoch Auditorium, Lawrence, Kansas, November 9, 1974
17.If You Want Me To Stay (with Richard Pryor)
●Mike Douglas Show November 27, 1974
18.Thank You
19.M'Lady
●ABC's In Concert December 6, 1974
DVDR
●May 10, 1974 - Mike Douglas Show (S13E180):
Interview
If You Want Me To Stay
●July 16, 1974 - Mike Douglas Show (S13E217):
Interview with Peter Marshall
●July 17, 1974 Mike Douglas Show (S13E218) with Muhammad Ali, Rocky Graziano & Congressman Wayne Hays
Interview
Stand!
introducing the members
I Want To Take You Higher
●July 18, 1974 Mike Douglas Show (S13E219
Interview
Loose Booty
Mother Beautiful
Everyday People
Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) (with Mike Douglas)
●July 19, 1974 Mike Douglas Show (S13E220)
Interview
Small Talk
I Want To Take You Higher
●November 27, 1974 Mike Douglas Show (S14E263)
Interview (with Richard Pryor)
If You Want Me To Stay (with Richard Pryor)
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