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ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイ / Live 1971 - 1972 (1CDR)

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72年4月20日にリリースされ、Billboard 200で3位、R&Bアルバム・チャートで2位、ジャズ・アルバム・チャートでは10位となった名盤『Roberta Flack & Donny Hathaway』。二人は黒人名門音楽校ハワード大学の先輩、後輩です(ロバータはダニーの8歳上、そして15歳でハワードに入学しています)。そのリリース前の71年11月24日のラジオ用ライブ音源がリーク、CDR化致します。オフィシャル級のサウンドボードとなっており驚愕の一言です。

ダニー・ハザウェイの代表作にしてライブ盤『Live』のリリースが72年2月、そしてロバータ・フラックの「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」が全米1位となったのが72年4月と、これらエポックメイキング以前に行われたライブだということがまずあります。ただ71年5月に「You've Got A Friend」、9月に「You've Lost Tha Lovin' Feelin'」を二人の名義でシングルを出しており、それぞれポップで29位、71位となっていました。またダニーの『Live』が71年8月ロサンゼルスのトルパドール、そして10月ニューヨークのビター・エンドからの演奏を収録しており、今回のライブはその面子がバックとなっている可能性は高いです。なぜなら『Live』と演奏が唯一重複する「Little Ghetto Boy」のサウンドがかなり類似しているからです。例えばキング・カーティスのザ・キング・ピンズ時代にジミヘンの派手なギターに対していぶし銀のリズム・ギターに徹していた名手コーネル・デュプリー、彼のカッティングだとわかる心地良いギターが終始聴こえます(『Live』の8月のギターはフィル・アップチャーチでしたが、10月はコーネルで、その時の「Little Ghetto Boy」が彼によるものです)。ただメンバーが一丸となって行われていたバックコーラスがこのライブにはなく、もしそれがあれば他のメンバーも自ずと一緒ということになりますが、それでもアール・デルーエンのコンガ、フレッド・ホワイトのドラム、ウィリー・ウィークスのベース、そしてダニーの歌にエレピと、『Live』と一緒の面子によるまた別の魅力溢れる演奏となっている、そう断言して良いと思います。もしくはバーナード・パーディやチャック・レイニー、エリック・ゲイルら凄腕が『Roberta Flack & Donny Hathaway』に参加していることから彼らの内の誰かがいる、というのもワンチャンあるでしょう。とにかくヒット前夜ながら最高峰のメンバーによる最高のライブが繰り広げられているということだけは間違いないです。

バンドがそういうメンバーだと思ってこのライブを聴くとその尊さで崇めたくなる方もいるはず。72年4月リリース、シングルで5位となった「Where Is The Love」(ラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルター作。元はフィフス・ディメンション提供予定でした)からもう最高の心地良さで、「You've Lost That Loving Feeling」はオリジナルのライチャス・ブラザースやホール・アンド・オーツとは異なる不思議な崩し具合のジャジーなカバーをライブ表現しており、ロバータとダニーならではの演奏世界を序盤から堪能できます。そしてダニーとユージン・マクダニエルズ共作の「When Love Has Grown」でのロバータとダニーの息の合ったデュエットは蕩ける程に爽快。ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングが結婚し初の大ヒット作、シュレルズに提供され、初めて黒人女性グループとしてビルボードで1位となった「Will You Love Me Tomorrow」、キャロルも71年2月リリースの『つづれおり』でセルフ・カバーしましたが、ロバータは「今夜あなたは私のもの、でも明日も私を愛してくれる?」と彼女ならではの包容力で歌い切ります。そしてやはりキャロル作の「You've Got A Friend」。『つづれおり』とジェームス・テイラーの『Mud Slide Slim And The Blue Horizon』は同時進行でアルバムが作られ、ジェームスが是非歌いたいのでと収録させたのですが、『つづれおり』が71年2月、ジェームスのシングルのリリースが71年5月29日と、ロバータとダニーのカバー方がちょっと先にリリースしていました。しかしジェームスの方が一位となります。「名前を呼んでくれれば、どこに居ても急いで駆けつける、だって君はそんな味方を手に入れたんだから」。これはデュエットで歌う曲じゃないのかもしれません。ジェームス一人で歌うとヒーローさが感じられます。それでもロバータとダニーの二人の掛け合いは格別で、ヒットしたとかどうでもよくなります。そしてダニーの単独のピアノと歌でのスタンダード・ジャズ「For All We Know」。静謐の中に少しアナログの針音が入ってしまうのですが(マスターがアナログなのでしょう)それがまた雰囲気たっぷりで、やはりこの曲はダニーが一番、それはライブだと尚更理解できて泣けてくる程心に沁み入ります。98年にチャカ・カーンがプリンスとロンドンのカフェ・ド・パリスで演奏したことがありますが、それとはまた違った「Baby I Love You」。アレサ・フランクリン・バージョンに忠実なロバータながら、女性コーラスがない代わりにダニーが絡むというやはり二人の世界となっていてドキドキものです。元はイタリアの曲で63年に英語歌詞でベン・E・キングがビルボード29位、トム・ジョーンズが70年にビルボード14位となった「I (Who Have Nothing)」の悲哀の二重奏的カバーのライブ・バージョンは、二人の悲哀さが圧倒的に迫ってくる名演です。ダニーが次のシングルとなると言っている「Little Ghetto Boy」。そしてラストは、「私のためにありのままのブラックでいてよ」と歌う「Be Real Black For Me」。ダニーとロバータ二人が作曲の中心で、確かに一人で歌うべきでツインはどうかと思ってしまう一方、男も女も関係なく、ブラック・ライブズ・マターを唱えているのだということで、今こそ再評価されるべき二人の矜持だと思います。最高のクロージングとなっています。

ボーナスに72年ドキュメンタリー映像『Doulbe Exposure』からのライブ音源のリッピングです。やや経年劣化的ジリジリと音が入りますが、しっかり全体の演奏が聴こえるサウンドボード録音です。「Baby I Love You」以外被りがなく、「The First Time Ever I Saw Your Face」や「The Ghetto」の二人の代表曲が演奏されているのが嬉しいです。

1.intro
2.Where Is The Love (Roberta Flack & Donny Hathaway)
3.You've Lost That Loving Feeling (Roberta Flack & Donny Hathaway)
4.When Love Has Grown (Roberta Flack & Donny Hathaway)
5.Will You Love Me Tomorrow (Roberta Flack)
6.You've Got A Friend (Roberta Flack & Donny Hathaway)
7.For All We Know (Donny Hathaway)
8.Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway)
9.I (Who Have Nothing) (Roberta Flack & Donny Hathaway)
10.Little Ghetto Boy (Donny Hathaway)
11.Be Real Black For Me (Roberta Flack & Donny Hathaway)

WPLJ Radio, A&R Studios, New York City, Nov 24th 1971

12.intro
13.Baby I Love You (Roberta Flack & Donny Hathaway)
14.Somewhere (Roberta Flack & Donny Hathaway)
15.The First Time Ever I Saw Your Face (Roberta Flack)
16.The Ghetto (Donny Hathaway)
17.Reverend Lee (Roberta Flack)

Double Exposure (filmed in 1972)

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