プリンス / Ziggo Dome, Amsterdam 25th May 2014 (2CDR)

Love Or Money/Confusion

Love Or MoneyとConfusionの共同でのリリース。音質はドンシャリが効いている素晴らしい高音質オーディエンスです。Raspberry Beretはかなり観客に歌わせていますが、録音者は録音のためか歌っていないのがテーパー魂を感じさせます。Nothing Compares 2 Uまでシングル・オンリー（Nothing Compares 2 Uはカバーがナンバーワン）の往年プリンスのヒット・メドレーです（まあMusicology中にMama Feelgoodが差し挟まれるのと、Kissが始まる前にMCがあるので途切れていますが）。ボーカルが前に出ている録音なのと、プリンスの喉も調子が良いので、とても楽しめるものになっています。オランダという土地ではプリンスが歌えと言われれば歌うし、合いの手もコール・アンド・リスポンスも完全に行われているはずですが、確かに聴こえるんですけども録音が小さく、とてもテーパーが気を使っているのがわかります。Sign O The Timesのベース・ソロは悶絶もののかっこ良さです。ファズになったりスペーシーになったりと延々と弾き続けています。観客もオーウィオ・オーオと煽るのがプロフェッショナル。Hot ThingではGlam Slamのようなキーボード・ソロをキャシーが披露します。Controversyもこれまた素晴らしい演奏でプリンスのカッティング・ギター・ソロのエモーショナルなこと。そこから流れる1999の絶妙なタイミング。観客は正直に大喜び合唱しています。プリンスの歌い方もデズ・ディッカーソンの部分とかを一人で使い分けて歌っているようです。Nothing Compares 2 Uは最初のバースはキーボードだけでゆったりプリンスが歌うバージョン。新曲を贈るよと演奏されるFunknrollはプリンスが楽しそうにそしてアグレッシブにも歌っているもの。今度はファースターだ、とJBがボビー・バードに聞くように、何度も聞き返し？まだ足りないと繰り返して最後アムステルダム！と叫んで終了。素晴らしい演奏です。She's Always In My Hairも流麗なキーボードが入ってより哀愁さが増したバージョンに。The Love We Makeも同様。Guitarではプリンスがシンギン！と叫ぶとNot like I love my guitarと正確に観客が歌っています。Plectrumelctrumもきっちりと演奏。Fixurlifeupはプリンスのボーカルが素晴らしくバッキングも前に出ている音質になってきて惚れ直すプレイ。新曲Pretzelbodylogic、音質を良いものを聴いてわかるのですが、やっぱり冒頭の女性陣が歌うサビはテープによるもの。寧ろその後歌うプリンスの声のが大きいです。演奏中でのサビもテープ。だがカサンドラらが入れているのは他の部分でのコーラス。ギターがアグレッシブなバージョンで今までで一番の録音になっています。プリンスも奇声を入れています。The Sailor's Hornpipeではベースとドラムだけでジャムる部分があります。そのまま「Stratus」となるも最早卓越したスキルが炸裂のベース中心のジャム。そして目玉のWhat's My Name、これも音が良いのでこの音源で楽しみたい所。ホーランド！の絶叫一つでこれがベストの名演となりました。ピアノセットも、プリンスのファルセットが良く録音されており、プリンスがシンギン！といわれている所できっちり歌うHow Come U Don't Call Me Anymoreではプリンスがナイスと観客達を感心しています。そして比較的珍しいCondition Of The Heartはしっかりとピアノを弾き歌も素晴らしいですが、やはり1分半弱と短めの演奏。The Beautiful Onesは元気が少しないかな、そしてI Wanna Be Your Loverは殆ど弾かれず、Purple Rainのフレーズを一度弾くもまた別のフレーズにして誤魔化し、もう一度Purple Rainのフレーズを弾いて本格的に演奏が始まります。MCでは僕はサイン・オブ・ザ・タイムズ・ツアーでここに来た、君たちのハウスに来たのだから、僕のハウスに来てもいい、君たちに料理してあげるよ、お互い一緒のハウスなのだから。と本気なのか？わけ分からないことを言っています。フーフーフーと観客がコーラスを入れているが、プリンスは止めないでと懇願。最後にプリンスは、遂に君たちは僕の家に来たんだよ、と言って演奏が終わります。長いアウトロでトータル15分の熱演。ボーナスはこの日のサウンドボード、つまり3rdEyeGirl YoutubeI Could Never Take The Place Of Your Manの映像からの音を使っています。尚Purple Rainの歓声とクロス・フェードで繋がっています。

Disc 1
1.Intro 2.Let's Go Crazy 3.Take Me With U 4.Raspberry Beret 5.U Got The Look 6.Musicology 7.Kiss 8.When Doves Cry 9.Sign O' The Times 10.Hot Thing 11.Controversy 12.1999 13.Little Red Corvette 14.Nothing Compares 2 U 15.Funknroll 16.She's Always In My Hair 17.The Love We Make

Disc 2
1.I Could Never Take The Place Of Your Man 2.Guitar 3.Plectrumelectrum 4.Fixurlifeup 5.Something In The Water (Does Not Compute) 6.Pretzelbodylogic incl. The Sailor's Hornpipe 7.Stratus 8.What's My Name 9.How Come U Don't Call Me Anymore 10.Condition Of The Heart 11.Diamonds And Pearls 12.The Beautiful Ones 13.I Wanna Be Your Lover 14.Purple Rain 15.Bonus Traxk I Could Never Take The Place Of Your Man(Soundboard)

Ziggo Dome, Amsterdam 25th May 2014