プリンス&ザ・レボリューション / Do A Bedtime Story, Baby (1CDR)
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パープルレイン・ツアーのリハーサルは新曲をメンバーと演奏する機会でもありました。そんな隠れ名曲が聴けるサウンドボード音源です。まずはシーラ・Eのセカンド・アルバムに提供される「Bedtime Story」のレボリューションとの演奏です。プリンスがファルセットで歌いながら指示をしており、この素晴らしく美しい曲の演奏が形作られていく様を堪能できます。85年1月22日から24日にツアー中のシンシナティでこの曲は作られており、その頃のリハーサルの可能性が高いです。そしてこれも衝撃、アレサ・フランクリンの『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』収録の「Baby, Baby, Baby」のカバー、歌うはプリンスです。ファルセットでソウルフルに、唯一無二の大変貴重な披露です。「G-Spot」は少々アップ・デートされたプレイで、ベースがとても強調されたファンクになっています。そして「Let's Go Crazy」のエンディングをより正確にすることに重点が置かれており、プリンスが満足するまで何度もリハーサルが行われます。結局リハーサルされたバージョンが一度も使用されなかったという点はとても興味深いです。リハーサルのハイライト、ガレージ・バージョン(ウェンディとプリンスの両方がそう呼んでいます)の「When Doves Cry」です。 「When Doves Scream」と歌われるこの曲は、ギターが激しく響くパンクバージョンで、プリンスがシド・ヴィシャス風にファックという言葉を沢山使い「俺もクソ親父みたいに大胆すぎるかも」と荒々しく歌い、叫んでいます。そしてミックスの関係からなのか、とてもダンサンブルなリフを持つカッティングがプレイされる中、重いベースが絡む、今まで聴いたことないバッキングの「A Love Bizarre」がプリンスより歌われます。残念ながら5分半で途中で終了してしまいます。85年1月18日に「A Love Bizarre」はアトランタでツアー中に作られており、シーラも前座で居ることから、『Romance 1600』制作も同時に行っていたのです。
そしてザ・ファミリーに提供される2曲、これをプリンスがザ・レボリューションとリハーサルしている音源です。サックスはエリック・リーズ。因みに84年7月2日にミネアポリスに来たエリックはその『The Family』の楽曲のためにサックス等を吹き入れ、プリンスはそれらを気に入り彼をそのプロジェクトに招き入れました。これはその頃の音源となります。「Mutiny」はパレード・ツアーのそれよりもジャムの要素があり、プリンスが展開を決め、コードを指示、フレーズを口で唱えたりしています。一方エリックのブロウには安定感があって、ずっと吹き捲っており、プリンスはスゲエなあ、と感嘆していたに違いありません。ウェンディでしょうか、ロッキッシュなギター・ソロが入ってフェードアウトしてしまいます。もっと聴きたい、そう思わせる13分です。そして「Desire」はスタジオ・バージョンとはバッキングがかなり異なるもので、確かにプリンスが「Desire」を歌っているのですが、サックスがプリンスのソロの指示があるまで吹かれず、哀愁のギターが入るメランコリックな曲調になっています。マザラティの「I Guess It's All Over」を思い出させます。尚「I Guess It's All Over」は「Weekend」というタイトルで作曲はブラウンマークですが、後にプリンスが歌詞を変更歌メロも変わったと思われ、プリンスはアコースティック・ギターで参加しています。しかし実際作られたのは85年5月なので、直接の関係性はないはずです。
Rehearsal : Early 1985
1. Bedtime Story 2. Do Me, Baby 3. Baby Baby Baby 4. G-Spot 5. Let's Go Crazy 6. Distorted Guitar 7. When Doves Scream - Drum Pattern Check 8. Drum Check 9. A Love Bizarre
The Family Rehearsal : Summer 1984
Feat. Eric Leeds
10. Mutiny 11. Desire
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